リポート◎IBDを迅速に評価する新たな診断薬LRGが承認 CRPを超える炎症マーカーで変わる腸疾患診療 クローン病や潰瘍性大腸炎に代表される炎症性腸疾患(IBD)の疾患活動性を確実に評価するには従来、侵襲性の高い大腸内視鏡検査を行うしかなかった。しかし今年8月、血液検査で腸管粘膜の炎症の度合いを把握できる新たなバイオマーカーが登場。検査のハードルが下がり、受診当日に結果が得られる… 2018/11/15 消化器
リポート◎再燃の早期発見に威力、内視鏡検査の頻度を減らす効果も 潰瘍性大腸炎に初の体外診断薬、その実力は? 下痢や腹痛を生じ、寛解と再燃を繰り返しやすい潰瘍性大腸炎。従来、再燃の判別には大腸内視鏡検査が用いられていたが、患者の糞便を用いる簡便な体外診断薬が登場した。再燃を早期に発見したり、内視鏡検査の回数を減らすなど、潰瘍性大腸炎の経過観察を変えそうだ。… 2017/08/17 消化器
JAMA誌から 便潜血陽性者は早めに内視鏡検査受けるべき 陽性判定から10カ月を超えると大腸癌のリスクが上昇 免疫学的便潜血検査(FIT)で陽性判定を受けたら、何日以内に大腸内視鏡検査を受けるべきか。米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのDouglas A. Corley氏らは、FIT 陽性となり、その後内視鏡検査を受けていた人々の転帰を調べて、FIT陽性から内視鏡検査までの期間が10カ月を超えると、大腸癌… 2017/05/22 癌
リポート◎医療者・被検者双方に優しい新検診法 大腸内視鏡に匹敵するCTコロノグラフィー 年間5万人近い日本人の命を奪う大腸癌。食生活の欧米化などを背景に急増中で、女性では癌による死因のトップを占める。対策には早期発見が必須だが、被検者の負担が大きい大腸内視鏡検査に代えてCTコロノグラフィーを実施し、精検受診率を向上させて大腸癌の早期発見につなげる施設が増えている。… 2017/04/07 癌
【新薬】ピコスルファート・酸化マグネシウム・無水クエン酸配合剤(ピコプレップ) 2つの作用を持つ経口腸管洗浄薬 2016年7月4日、経口腸管洗浄薬ピコスルファート・酸化マグネシウム・無水クエン酸配合剤(商品名ピコプレップ配合内用剤)の製造販売が承認された。適応は大腸内視鏡検査および大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除。1回1包を150mLの水に溶解し、検査または手術前に2回経口投与する。… 2016/08/01 医薬品
学会速報◎第11回日本消化管学会学術集会 モビプレップの使用で前処置時間を3割短縮 90%以上の患者が1000mL以内の服用で検査可能に 大腸内視鏡検査時の前処置で高張の電解質配合剤であるモビプレップを使うと、前処置時間が3割短縮し、服用量も少なくなることが分かった。守口敬任会病院(大阪府守口市)消化器内科副部長の倉本貴典氏が第11回日本消化管学会学術集会(2月13~14日、東京開催)で発表した。… 2015/02/15 消化器
学会速報◎第11回日本消化管学会学術集会 大腸内視鏡検査前の洗浄剤、半量でも実施可能 半量でも最終排便の性状、腸管内洗浄効果に差なし 大腸内視鏡検査を行う際、前日に検査食を摂取させた上で前処置に使う洗浄剤を半量にすると服用時間を短くでき、腸管内洗浄効果にはほとんど差がないことが示された。大阪医科大学第二内科の柿本一城氏が第11回日本消化管学会学術集会(2月13~14日、東京開催)で発表した。… 2015/02/15 消化器
NEJM誌から 大腸内視鏡検査後は大腸癌リスクが長期間低下 検査なし群と比べた罹患リスクは15年後まで有意に低い 米国の医療従事者を対象とする前向きコホート研究のデータを利用した22年間の追跡調査で、大腸内視鏡検査とS状結腸鏡検査は大腸癌罹患と大腸癌死亡のリスク低減に関係すること、大腸内視鏡検査を受けた人は、遠位大腸癌のみならず近位大腸癌のリスクも低下していることが明らかになった。米Harvar… 2013/10/08 消化器
3年目で一念発起、内視鏡を学びたくて秋田に押しかけ就職 佐野病院理事長・院長 佐野寧 佐野病院は神戸で最古の病院です。診療所として開業したのが1888年で、私は4代目になります。一族も全員医者だったので、高校の頃から自分も医者になるんだろうなと漠然と考えていました。医者になるからには、(前院長の)父を追い抜こうという思いはありましたね。… 2011/02/08 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
癌のいろは 大腸癌 大腸癌に罹患する日本人は増加しており、現在は年間10万人を超えるとされる。大腸癌では、癌の部位別死亡率や罹患数は直腸と結腸に分かれて集計されていることが多いため、一見すると頻度は高くないと考えられがちだ。しかし、直腸と結腸を合わせた2005年の大腸癌の部位別死亡率は男性では4位、女… 2010/05/12 癌
手が滑ったのか、わいせつか―行き過ぎた医療訴訟が現場を疲弊させる― 多田智裕(武蔵浦和メディカルセンターただともひろ胃腸科肛門科) 5月7日、53歳の外科医が逮捕されたというニュースが各局のテレビで流れました。某局では実名と顔写真のみならず自宅まで映し出していました。大腸内視鏡検査を受けた20代の女性の陰部に、内視鏡を入れるなどのわいせつな行為をしたという容疑での逮捕でした。… 2009/05/29 事件・話題
解明進む大腸癌とメタボリックシンドロームの関係 大腸癌の発症に及ぼすメタボリックシンドロームの影響が明らかにされつつある。大腸腺腫および早期大腸癌では、メタボリックシンドロームの特徴の1つであるアディポサイトカイン分泌異常が見られることが分かった。7月12日と13日に開催された「がん予防大会 in TOKYO 2007」で、山形大消化器病態… 2007/07/17 癌
【新薬】リン酸二水素ナトリウム一水和物・無水リン酸水素二ナトリウム ビジクリア:経口腸管洗浄薬で初の錠剤 2007年4月18日、経口腸管洗浄薬の「ビジクリア錠」が製造承認を取得し、6月15日から販売される予定である。適応は「大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除」である。大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から、1回当たり5錠ずつ、約200mLの水とともに15分ごとに計10回(計50錠)服用する。… 2007/06/14 消化器
連載第42回 大腸内視鏡での穿孔、事前の説明で紛争回避 【今回の相談事例】消化器専門医を持つ消化器内科部長が大腸内視鏡検査を行ったところ、患者の息子が、「父は、帰宅後に体調不良を訴え、翌日(土曜日)から腹痛がひどくなり、月曜日に近医に担ぎこんだときには、既に腹膜炎を起こしていると言われた。緊急入院の上、治療を受けたが、手遅れで死亡し… 2007/01/30 医療安全