Ann Intern Med誌から 心血管リスクスコア、10年リスクを過大評価 MESAコホートでFRSなど5種類の予測精度を比較、現実に最も近いのはRSS 心血管疾患のリスク評価ツールとして、フラミンガムリスクスコア(FRS)など欧米で広く用いられている5つのスコアのうち4つが、心血管疾患の10年リスクを過大に見積もることが分かった。米国の多民族コホート研究MESA(the Multi-Ethnic Study of Atherosclerosis)の登録者解析による。… 2015/03/09 循環器
NEJM誌から 冠静脈洞狭窄デバイス、難治性狭心症を改善 ステント状デバイス「Reducer」の第2相試験COSIRAで、症状軽減とQOL向上が確認 薬物療法下でも重度の症状が残存する難治性の狭心症患者を対象としたシャム(偽)治療対照のランダム化比較試験で、冠静脈洞へのデバイス留置により狭心症症状が軽減され、QOLが向上することが分かった。… 2015/02/25 循環器
JAMA Intern Med誌から 多枝冠動脈疾患にはPCIよりCABGが好ましい 1年以上の長期転帰をPCIと比較したメタ解析の結果 多枝冠動脈疾患に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と冠動脈バイパス術(CABG)の1年以上の長期転帰を比較したランダム化比較試験(RCT)のメタ解析の結果、死亡、心筋梗塞、血行再建術再施行のリスクはPCIに比べてCABGで有意に低いことが示された。トルコAcibadem大のIllke Sipahi氏… 2013/12/17 循環器
N Engl J Med誌から 腎動脈狭窄の血行再建術は腎機能低下を防げず イベント発生率も薬物療法のみと変わらず、ASTRAL試験 動脈硬化性腎動脈狭窄に対し、薬物療法に加えて血行再建術を実施しても、腎機能低下速度や臨床イベント発生率は薬物療法のみの場合と変わらず、かえって施術に伴う重篤な合併症が数%に認められた。この結果はN Engl J Med誌11月12日号に掲載された。… 2009/11/25 腎・泌尿器
N Engl J Med誌から 血行再建は糖尿病合併冠疾患の予後を改善しない BARI2D試験の結果、インスリン療法の優位性も認められず 糖尿病に合併する冠動脈疾患は予後不良であり、その予後を改善する至適治療はまだ確立していない。安定冠動脈疾患を有する2型糖尿病患者に対し、直ちに血行再建術を施行し、インスリン投与などによる厳格な血糖管理を行っても予後は改善しなかった。この結果は、N Engl J Med誌6月11日号に掲載さ… 2009/07/03 循環器
NEJM誌から 薬剤溶出ステントの方が1年間の再狭窄は有意に少ない HORIZONS-AMI試験の結果 ST上昇心筋梗塞(STEMI)でプライマリPCIを受ける患者を対象に、薬剤溶出ステント(DES)の安全性と有効性をベアメタルステント(BMS)と比較する無作為化試験を行った結果、治療から12カ月間の再狭窄と血行再建術施行はDES群で有意に少ないことが示された。心血管安全性には差は見られなかった。米… 2009/06/04 循環器
Circulation誌から 80歳以上でも頸動脈ステント留置術の適応に 周術期リスクの低い高齢患者の3年生存率は75%超 周術期リスクの低い80歳以上の患者に頸動脈ステント留置術(CAS)を実施したところ、85%の患者が2年間、76%の患者が3年間生存し、高齢者でもCASを血行再建術の選択肢として考慮し得ることが示された。この結果はCirculation誌5月5日号に掲載された。… 2009/05/19 循環器
TASC分類とは、外科的治療か血管内治療か選択する際の参考指標 大動脈腸骨動脈領域と大腿膝窩動脈領域における閉塞性病変に対する治療には、(1)自家あるいは人工血管を使ったバイパス術、動脈内膜切除術などの外科的な血行再建術と(2)バルーン血管形成術、ステント、ステントグラフト内挿術、プラーク切除術などの血管内治療がある。… 2008/04/23 循環器
シロリムス溶出ステント留置後の血行再建術予測因子が明らかに 分岐病変へのシロリムス溶出ステント留置後の血行再建術予測因子は、血液透析、総ステント長、2本ステント法、留置後の主枝基準径が最も重要であることが明らかになった。多施設共同のj-CYPHERレジストリの解析結果で、京都大学医学部附属病院循環器内科の田村俊寛氏らが3月29日、第57回米国心臓… 2008/03/30 循環器
CABGとDES、長期的な臨床転帰はどちらがよいか 術後18カ月までの死亡や血行再建術再施行はCABGで有意に少ない 多枝病変を有する冠動脈疾患患者に対する冠動脈バイパス術(CABG)と薬剤溶出ステント(DES)について、術後18カ月間の死亡、死亡または心筋梗塞、血行再建術の再施行の頻度は、いずれもDES群で有意に高いことが示された。米国Albany大学のEdward L. Hannan氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年1月24日… 2008/02/06 循環器
スタチンの生涯投与は医療費面でも有利 費用対効果分析の結果は、予想を超える広範な患者への適用を支持 英オクスフォード大学などが、生涯にわたってスタチンを継続使用した場合の費用対効果を推定したところ、閉塞性動脈疾患や糖尿病の既往があり、非致死的心筋梗塞または冠疾患死の5年リスクが1%以上で35歳から85歳、という非常に幅広い患者へのスタチン投与を支持する結果が得られた。これまでに… 2007/01/12 循環器