リポート◎ウィズコロナ時代の「困った患者」への対応策 発熱隠し受診、マスク非着用……どう対処する? 発熱を隠して受診する、感染者の隔離区域から勝手に出てしまう、マスクを着用しない──。新型コロナウイルスの感染拡大以降、コロナ禍特有の患者トラブルが各所で発生している。こうした患者の診療を拒否することは応召義務違反に当たらないのか。また、患者トラブルを訴訟に発展させないために… 2020/11/19 医療安全
COVID-19疑い患者の診療拒否は認められるか? 年明けから続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の勢いはすさまじく、日本の医療現場にも多大な影響が生じています。今年4月1日には日本医師会から「医療危機的状況宣言」が出され、4月7日には新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が出されたように、限られた医療資源の… 2020/04/08 医療安全
応召義務 医師法第19条では、「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」と定める。これが医師の「応召義務」と呼ばれ、条文中の「正当な事由」の解釈や範囲が、医療提供体制や患者の意識などの変化につれて議論の対象となり、様々な通知、… 2019/12/10 医師の職場環境
日経ヘルスケア8月号特集「病院経営を揺るがす働き方改革」より 宿日直許可基準が変更! 業務はどこまで可能? 宿日直許可基準や医師の研さんに関する新しい通知、応召義務の法的解釈、厚労省の新検討会の開催──。2024年4月に適用される医師の時間外労働規制に向けて、国は矢継ぎ早に施策を打ち出しています。医療・介護の経営誌『日経ヘルスケア』の8月号特集「病院経営を揺るがす働き方改革」から、最新… 2019/08/13 医師の職場環境
中国腎移植後の診療拒否裁判で考える応召義務 先日、医師の応召義務に関して興味深い判決が出された。中国で腎移植手術を受けた患者が帰国後、フォローアップ治療のために浜松医科大学医学部附属病院を受診した際に病院側が診療を拒否した事案で、患者が不法行為と債務不履行の双方で損害賠償請求を行った訴訟である。この判決が2018年12月14… 2019/07/02 腎・泌尿器
インタビュー◎全国過労死を考える家族の会東京代表・中原のり子氏に聞く 過労死ラインの医師に応召義務を課していいの? 3月28日、政府は残業時間の罰則付き上限規制などを盛り込んだ「働き方改革実行計画」を決めた。医師も時間外労働規制の対象としたが、「応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要」との理由で、今後提出される労働基準法改正案の施行日から「5年後を目途に適用」と先送りされた。これに対し、小児… 2017/03/31 行政・制度
政府が「働き方改革実行計画」を決定 医師への時間外労働規制の適用は5年後に 政府は3月28日、働き方改革実現会議(議長・安倍晋三首相)を開き、残業時間の罰則付き上限規制などを盛り込んだ「働き方改革実行計画」を決定した。医師も時間外労働規制の対象に含まれたが、「医師法に基づく応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要」との理由から、今後の国会に提出する労働基… 2017/03/29 医療安全
現場発!救急診療を乗り切る心得 Vol.1 遭遇!救急現場の患者トラブル 救急診療の最前線では、一般診療とはまた違った多くの問題に直面する。素早い判断や処置が求められる上に、時間外の外来には“困った患者”も訪れる。本来は手を携えていくべき他の診療科との“壁”も時に現れる。そんな救急現場における診療をスムーズに運ぶ、様々な「心得」を紹介する。… 2013/10/28 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
トラブル解決を妨げる医師の「2つの誤解」 患者トラブルの解決を難しくしているのは何だろうか、とふと考えることがある。例えば、悪意のある患者がよりずる賢くなっているからだろうか。確かにそういう面はある。警察沙汰にならないよう、ギリギリの一線を越えないようにして、迷惑行為を繰り返すなど、彼らの手口は日々進化している。… 2013/07/22 医師・患者関係
スペシャル対談「病医院は警察とどう付き合うべきか?」(その3) 最も悩ましい「診療拒否」問題、私ならこうする! ゲスト:横内昭光氏(慈恵大学渉外室顧問、元警視庁捜査1課管理官) 私のところに来る相談事で一番多いのは、間違いなく診療拒否に関する内容だ。「こんな患者はもう診たくない、職員も皆そう言っている。お互いの信頼関係も崩れているし、診療拒否したいんだけれども、本当にできるのか?」といった相談である。… 2012/10/22 医師・患者関係
トラブルを迎え撃つ心構え(その4) 院長の誤解がハードクレーマーをのさばらせる 初期対応をうまくこなせば、トラブルが起きても被害が軽く済むということは、どんなトラブル解決本にも載っている基本中の基本だ。みんな頭ではちゃんと分かっている 。しかし、実践となるとなかなかできない。それはなぜだろうかと考えてみると、最終的には、院長の経営姿勢や病医院の組織風土に… 2012/08/27 医師・患者関係
院長が自殺を考える…なんて時代にしちゃいけない 最近、同世代の先生たちが開業するようになった。そんな先生たちから「院長になって、何が大変だったか?」とよく聞かれる。医療機関の規模によって、経営者の悩みはそれぞれ違うだろうが、今振り返ってみて何より大変だったと思うのは、やっぱり労務管理だ。… 2012/08/03 医療経営
解決できない患者トラブルなんてありません 私のところには、大体月に30~50件、病院や診療所の医師や職員から、トラブルの相談が電話で寄せられる。相談の中身は大きいものから小さいものまで、実にバリエーションに富んでいるが、圧倒的に患者にまつわるトラブルが多い。その次に多いのは、職員に関するもめ事で、問題職員を辞めさせたい… 2012/07/20 医師・患者関係
厚労省が医師法の19条について見解示す 「停電での診療不能は応召義務違反には当たらない」 厚生労働省は3月14日、あくまでケースによるとした上で、「基本的に停電により患者を診られない場合は、『応召義務』の例外とされる“正当な事由”に当たると考えている」との見解を明らかにした。 2011/03/14 行政・制度
医師と法律 Vol.1 応召義務 診療拒否が認められる「正当な理由」とは? 医療過誤訴訟、患者への強制わいせつ、医師に対する賃金未払い─。医師が主役の様々な事件がメディアを騒がせている。その際、医師を守り、もしくは断罪するのは、ともに法律だ。実際の事件や判例から、医師に身近な法律の“素顔”を紹介する。… 2009/10/01 行政・制度
医療再生の具体策について 平岡諦(健保連大阪中央病院) 現在の医療危機は「立ち去り型の医療崩壊」といわれている。勤務医が立ち去るため、病院の医療がなり立たなくなるのである。勤務医立ち去りの直接原因は、肉体的には過重労働・過労死の危険であり、精神的には医療ミスへの恐怖、および患者・家族からのクレーム・訴訟、検察の介入による精神的ダ… 2009/07/07 行政・制度
「医療崩壊」を防ぐために必要な二つの後方支援 平岡諦(大阪府立成人病センター血液・化学療法科) 結論から述べると、現在の「医療崩壊」の解決には、次の二点の法律改定が必要である。第1に、いわゆる「応召義務」規定を「医師法」から「医療法」に移し、「応召義務」の責任を勤務医個人から病院管理者(and/or開設者)に負わせること、第2に、「医療法」第3章;医療の安全の確保の項に、「勤務… 2009/01/19 行政・制度
連載第93回 患者の暴力に困っています 【今回の相談事例】最近、横暴な患者が増えて困っています。ちょっとした不手際をとらえて、しつこく暴言をはいたり、手を振り上げたりする患者に接する医師や看護師の中には、ノイローゼになったり「退職したい」と言い出す人も出てきています。目に余る横暴な患者に対しても、「応召義務」は適用… 2008/02/26 医師・患者関係
連載第31回 問題患者をうまく退院させるには 【今回の相談事例】医療法人の病院の院長です。当病院に脳梗塞後遺症のリハビリテーション目的で入院した患者(85歳)の件ですが、「退院の指示があったときには指示に従います」とする入院時の誓約書に基づき、すぐに退院させることはできないでしょうか。… 2006/10/31 医療安全