消化器Q&Aシリーズ《20》 肝硬変患者に心房細動が。抗凝固をどうする? <循環器内科医>肝硬変患者の心房細動合併時の抗凝固療法について先生方のご意見をうかがえないでしょうか。80歳代女性。バイト先の内科医師に相談され、実際の患者さんにはお会いできていないのですが、以下のような経過です。もともと肝細胞癌、肝硬変にて通院されている方のようで、時折肝性脳… 2020/08/31 消化器 医師限定コンテンツ
Ann Intern Med誌から 脂溶性スタチンは肝細胞癌のリスクを減らす 慢性のHBVとHCV感染患者を対象にスタチン使用者と非使用者を比較 肝炎ウイルス(HBV/HCV)の慢性感染者は肝細胞癌(HCC)のリスクが高い。米国Massachusetts総合病院のTracey G. Simon氏らは、スウェーデンの肝炎患者登録のデータを利用したコホート研究を行い、スタチン治療を受けているウイルス肝炎患者と傾向スコアがマッチするスタチンを使っていないウイル… 2019/09/10 癌
ソラフェニブ既治療の進行肝細胞癌を対象にペムブロリズマブが米国で承認 米Merck社は11月9日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブについて、ソラフェニブ既治療の進行肝細胞癌(HCC)を対象に米食品医薬品局(FDA)から承認を獲得したと発表した。今回の承認は、腫瘍に対する奏効率と奏効期間に基づく迅速承認の制度に基づくもの。完全な承認を獲得するためには、臨床的な有用… 2018/11/12 癌
JAMA Network Open誌から 肝動脈化学塞栓療法の最適な予後予測指標は? cTACE後の持続奏効期間6カ月以上が有望 中国中山大学のYaojun Zhang氏らは、肝細胞癌(HCC)患者に対する肝動脈化学塞栓療法(cTACE)の、治療後の全生存期間を最もよく反映する代理エンドポイントを明らかにしようと考えて後ろ向きコホート研究を行い、cTACE後の持続奏効期間(SRD)が6カ月以上であることが、評価指標として優れていた… 2018/10/29 癌
ソラフェニブ投与後のAFP高値HCCへのラムシルマブの有効性をプール解析で証明【WCGC2018】 1次治療としてソラフェニブの投与を受けたαフェトプロテイン(AFP)高値の進行肝細胞癌(HCC)に、抗VEGFR-2抗体ラムシルマブの投与が有効であることが、2件のフェーズ3試験のプール解析の結果示された。6月20日から23日までスペイン・バルセロナで開催されているESMO 20th World Congress on Ga… 2018/06/21 がんナビ
未治療の進行肝細胞癌を対象にアテゾリズマブとベバシズマブの併用とソラフェニブを比較するフェーズ3試験が開始 中外製薬は、未治療の局所進行または転移を有する肝細胞癌(HCC)を対象に、抗PD-L1抗体アテゾリズマブとベバシズマブの併用療法とソラフェニブの単剤療法を比較するフェーズ3試験を4月から開始した。4月24日に同社が開示した決算説明資料の中で明らかにした。国際共同フェーズ3試験IMbrave150に… 2018/04/25 がんナビ
腹部エコー診療の実際1 肝臓篇 上 肝細胞癌 「腹部エコー診療の実際1 肝臓篇 上」から「肝細胞癌」について動画を紹介します。「症例に学ぶ腹部エコー診断のポイント」を全面改訂、内容を一新し、2008年に発売した日経メディカル・ビデオ「腹部エコー診療の実際」から会員限定で収録動画を公開します。虎の門病院が過去20年間以上蓄積した症… 2017/09/08 消化器
Lancet誌から レゴラフェニブが肝細胞癌の全生存期間を延長 ソラフェニブが奏功しない場合の次の治療薬候補に 肝細胞癌(HCC)でソラフェニブを投与されている間に進行した人々には、レゴラフェニブが次の選択肢になりそうだ。スペインIDIBAPS-Hospital Clinic de BarcelonaのJordi Bruix氏らは、そうしたHCC患者を登録したフェーズ3試験で、レゴラフェニブを投与された患者の全生存期間は、プラセボ群に比… 2017/01/04 癌
BMJ誌から 2型糖尿病は本当に発癌リスクを高めるか 種々の癌との関連を調べたメタアナリシスの質に疑問符 2型糖尿病と発癌との関連を調べた既存のメタアナリシスを対象とした検討で、良質なメタアナリシスは少ないことが分かった。2型糖尿病と罹患リスクの関連を裏付ける質の高いエビデンスがある癌種は、肝内胆管癌、大腸癌、子宮体癌のみだという。… 2015/01/28 代謝・内分泌
肝細胞癌へのサイバーナイフ治療で良好な局所制御率 肝細胞癌患者に対し、新型定位放射線治療装置であるサイバーナイフで治療したところ、治療半年後の完全奏効(CR)率が81%、部分奏効(PR)率が18%と良好な局所制御を得られることが示された。済生会横浜市東部病院消化器内科の大久保雄介氏らが、第22回日本消化器関連学会週間(JDDW2014、10月2… 2014/10/24 癌
肝細胞癌においてもT因子と推奨術式を加味した新しい治療アルゴリズムが必要【外科学会2014】 「肝細胞癌においても、ステージ(T因子)と推奨術式を加味した新しい治療アルゴリズムが必要である」──東京女子医科大学消化器外科の有泉俊一氏は、国際的なTNM基準に基づくステージ分類とそれぞれのステージで推奨される術式を示した新しい治療アルゴリズムが必要と訴えた。4月3日から5日まで… 2014/04/14 癌
肝細胞癌へのラジオ波焼灼療法で使用する新型の穿刺用プローブを発売 GEヘルスケア・ジャパンは11月11日、肝細胞癌へのラジオ波焼灼療法(RFA)などで使用する穿刺用新型プローブ(製品名:C2-6b-Dプローブ)を発売したと発表した。 2013/11/12 癌
エリアレビュー・肝細胞癌 Child-Pugh A患者にソラフェニブを適切に投与することが重要【ASCO2013】 杏林大学医学部 腫瘍内科学教授 古瀬純司氏 今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2013)では、進行切除不能肝細胞癌に対するソラフェニブ投与に関する国際共同非介入試験、GIDEON試験の最終解析結果が発表されました。ソラフェニブの投与対象はChild-Pugh分類でAの患者とすること、Child-Pugh分類Bの患者に推奨するには、慎重に追跡した追加のデー… 2013/07/23 癌
Child Pugh Bの進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与はベネフィットとリスクを考慮して可否を検討すべき、GIDEON最終解析より【肝癌研究会2013】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与は、肝機能がChild Pugh Bの患者においてはベネフィットとリスクを慎重に考慮して可否を決定する必要があることが示された。国際共同非介入試験GIDEONの、最終解析における日本人サブグループ解析の結果から明らかになったもの。7月11日から東京・新宿で開催… 2013/07/16 癌
根治治療後の肝細胞癌に対するペレチノイン投与はChild-Pugh A患者のOSを改善、長期追跡研究より【肝癌研究会2013】 根治治療後のHCV陽性肝細胞癌患者に対するペレチノイン(NIK-333)2年間投与の有効性を評価したフェーズ2/3試験の長期追跡の結果から、Child-Pugh A患者において、プラセボに対しペレチノイン投与は全生存期間(OS)を有意に改善することが示された。さらに、根治が得られていなかった症例などを… 2013/07/12 癌
Bayer社、ソラフェニブ治療後の肝細胞癌を対象としたレゴラフェニブの国際共同フェーズ3試験を開始 ドイツBayer社は、5月15日、ソラフェニブによる治療後に病勢進行が認められた肝細胞癌を対象に、レゴラフェニブの有効性を検討する国際共同多施設フェーズ3試験であるRESORCE試験を開始したと発表した。 2013/05/16 癌
ソラフェニブ治療歴のある進行肝細胞癌へのCDK4/6阻害薬PD 0332991は有効である可能性【ASCO-GI2013】 ソラフェニブ治療歴のある進行肝細胞癌に対し、選択的CDK4/6阻害薬であるPD 0332991は有効である可能性が示された。1月24日からサンフランシスコで開催された2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、米国Kimmel Cancer Center of Thomas Jefferson UniversityのSusan Littman氏が… 2013/01/28 癌
ソラフェニブ抵抗性進行肝細胞癌に対するアキシチニブ投与は有効な可能性【ASCO-GI2013】 ソラフェニブ抵抗性の進行肝細胞癌に対するアキシチニブ投与は有効である可能性が示された。1月24日からサンフランシスコで開催された2013 GASTROINTESTINAL CANCERS SYMPOSIUM(ASCO GI)で、カナダPrincess Margaret Cancer CentreのMairead McNamara氏が発表した。… 2013/01/27 癌
初発肝細胞癌に対するCryoablationは有効で安全な局所治療である可能性【癌治療学会2012】 初発肝細胞癌を対象とした、Cryoablation(凍結融解壊死療法)と焼灼療法のラジオ波焼灼療法(RFA)/マイクロ波凝固療法(MCT)の治療効果についての後ろ向き観察研究から、腫瘍径が2cmを超える症例の局所再発率はCryoablationを行った患者で有意に低く、合併症発生率や術後在院日数は同等である… 2012/11/01 癌
薬剤溶出性球状塞栓物質を用いたTACEは、リピオドールTACE不応肝細胞癌に対する新しい治療法になりうる【癌治療学会2012】 リピオドールによる冠動脈科学塞栓術(TACE)抵抗性の肝細胞癌に対する薬剤溶出性球状塞栓物質を用いたTACEは奏効率55.9%で、生存期間24カ月と良好な成績であることが示された。10月25日から横浜市で開催された第50回日本癌治療学会で、ゲートタワーIGTクリニックの関明彦氏が発表した。… 2012/10/31 癌
Child-Pugh Aの進行肝細胞癌に対するlenvatinib投与は有効──フェーズ2試験より【ESMO2012】 Child-Pugh Aの進行肝細胞癌に対する経口チロシンキナーゼ阻害薬lenvatinib(E7080)投与は、安全で有効である可能性がフェーズ1/2試験の結果示された。9月28日からウィーンで開催された第37回欧州臨床腫瘍学会(ESMO2012)で、虎の門病院肝臓科部長の池田健次氏が発表した。… 2012/10/02 癌
肝細胞癌にソラフェニブとエルロチニブを併用したSEARCH試験は主要エンドポイント達成できず【ESMO2012】 進行した肝細胞癌患者を登録し、ソラフェニブ+エルロチニブまたはソラフェニブ+偽薬に割り付けて全生存期間を比較した二重盲検の無作為化フェーズ3試験SEARCHにおいて、両群の全生存期間に有意差は見られなかった。米Massachusetts総合病院のAndrew Zhu氏が詳しいデータをESMO2012で報告した。… 2012/10/02 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブとtigatuzumabは忍容性があり、有効な可能性──フェーズ1b試験より【ILCA2012】 進行肝細胞癌に対してソラフェニブと開発中の抗体であるtigatuzumabは忍容性があり、有効性も期待できる可能性が示された。9月14日からベルリンで開催されたInternational Liver Cancer Association(ILCA)の第6回年次集会で、台湾Nationa Taiwan University HospitalのAnn-Lii Cheng氏が発表し… 2012/09/19 癌
アジア人の肝細胞癌に対するTACEとソラフェニブの併用は奏効率が7割でPFSは1年超──START試験最終解析より【ILCA2012】 アジア人の肝細胞癌を対象とした肝動脈化学塞栓術(TACE)とソラフェニブの併用は、忍容性があり、客観的奏効率が69.5%、進行までの期間(TTP)は415日、無増悪生存期間(PFS)は384日であることが、フェーズ2試験であるSTART試験の最終解析結果から示された。9月14日からベルリンで開催されたIn… 2012/09/18 癌
ソラフェニブ抵抗性進行肝細胞癌患者ではAFP高値でbrivanib治療により50%以上低下すれば予後が改善【ILCA2012】 ソラフェニブ投与後に進行あるいはソラフェニブ不耐性な進行肝細胞癌に対するbrivanib投与は、治療開始時のAFP値が100ng/mL以上で治療によって50%以上低下した場合に、プラセボに比べて生存期間が改善することが示された。9月14日からベルリンで開催されたInternational Liver Cancer Associatio… 2012/09/18 癌
肝細胞癌に対するTACEとTSU-68の併用は肝機能が良好な患者でPFSが延長【ILCA2012】 進行肝細胞癌患者に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)とTSU-68(Orantinib)の併用治療を評価したフェーズ2試験で、TSU-68群は観察群に比べて統計学的に有意ではないものの無増悪生存期間(PFS)を延長する傾向にあり、さらに肝機能がChild-Pugh Aで、VCAM-1、ELAM-1、IL-8、血小板由来増殖因子(PG… 2012/09/18 癌
切除不能肝細胞癌に対するTACEの2年生存率は75%──日韓共同の前向き臨床試験より【臨床腫瘍学会2012】 切除不能肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)の日韓共同の前向き臨床試験の結果から、進行までの期間は7.8カ月、2年生存率は75%という成績が得られたことが明らかになった。この結果から、TACEは切除不能肝細胞癌に対する標準治療と見なしうるとした。7月26日から大阪市で開催された第10… 2012/08/01 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブはTACE施行歴の有無にかかわらず安全性に差はなく有効である可能性──GIDEON試験の中間解析から【肝癌研究会2012】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブの国際共同非介入試験であるGIDEON試験の中間解析の結果から、TACE歴の有無にかかわらず、ソラフェニブの安全性に差はなく、有効である可能性が示された。7月20日から金沢市で開催された第48回日本肝癌研究会で、日本大学消化器外科の高山忠利氏が発表した。… 2012/07/30 癌
進行肝細胞癌におけるAPM2はシスプラチン感受性の予測因子である可能性【肝癌研究会2012】 進行肝細胞癌におけるシスプラチン感受性の予測因子として、APM2が有効である可能性が示された。新潟大学消化器内科学分野の上村顕也氏らの研究結果を、7月20日から金沢市で開催された第48回日本肝癌研究会で上村氏が発表した。… 2012/07/26 癌
進行肝細胞癌に対するエルロチニブとソラフェニブの併用はソラフェニブ単独に対し全生存期間を延長できず アステラス製薬は、7月23日、米国子会社であるAstellas Pharma社と米Genentech社が米国で共同販促しているエルロチニブについて、肝細胞癌を対象にソラフェニブとの併用療法の効果を評価したフェーズ3試験において、全生存期間の改善が認められなかったと発表した。… 2012/07/24 癌
Ann Intern Med誌から アルコール性肝硬変患者の肝細胞癌リスクは想定ほど高くない 5年間の累積罹患率は1.0%、死因に占める肝細胞癌の割合は1.8% アルコール性肝硬変患者では、肝硬変診断から5年間の肝細胞癌の累積罹患率は1.0%であること、5年間の累積死亡リスクは43.5%と高いが、死亡に占める肝細胞癌関連死亡の割合は1.8%に過ぎないことが、デンマークAarhus University HospitalのPeter Jepsen氏らのコホート研究で明らかになった。論… 2012/06/28 消化器
進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与において開始早期のAST値上昇は治療中止や変更の判断に有効な可能性【肝臓学会2012】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与において、治療開始早期のAST値上昇は、治療中止や他の治療への切り替えの判断の際に有効な指標である可能性が示された。6月7日から金沢市で開催された第48回日本肝臓学会総会で、聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科の松永光太郎氏が発表した。… 2012/06/21 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与開始8週後にAFP値20%減少が得られれば予後が改善する可能性【肝臓学会2012】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与開始から8週後のAFP値20%以上減少は、進行までの期間延長の予測因子である可能性が示された。6月8日から金沢市で開催された第48回日本肝臓学会総会で、京都市立病院消化器内科の桐島寿彦氏が発表した。… 2012/06/14 癌
非癌部プロスタグランジンE2合成酵素高発現は肝細胞癌切除後の早期再発の危険因子【外科学会2012】 肝細胞癌治癒切除後において、脈管侵襲陽性、最大腫瘍径50mm以上とともに、非癌部のプロスタグランジンE合成酵素(mPGES-1)高発現が1年未満再発の危険因子であることが明らかになった。4月12日から千葉県幕張市で開催されている第112回日本外科学会定期学術集会で、国立病院機構長崎医療センター… 2012/04/13 癌
エリアレビュー・肝細胞癌 TACEとソラフェニブの併用試験は主要評価項目は達成したが・・・【ASCO GI2012】 国立がん研究センター東病院肝胆膵腫瘍科副科長 池田公史氏 2012Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)では、肝細胞癌(HCC)領域において、intermediate stageであるBarcelona Clinic Liver Cancer staging system(BCLC)Bの切除不能肝細胞癌に対してドキソルビシン漏出ビーズ(DEBDOX)を用いた肝動脈化学塞栓療法(TACE:Transcatheter Arteri… 2012/03/07 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与は肝外転移の有無による生存期間の差はなし【肝がん分子標的治療研究会2012】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与は、肝外転移の有無にかかわらず有効な治療である可能性が示された。また、治療前の腫瘍マーカーが比較的低値な症例に長期間継続することが予後の延長につながると考えられた。1月14日に東京で開催された第5回日本肝がん分子標的治療研究会で、久留米大学内… 2012/01/27 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法後の後治療として肝動注化学療法は安全で有効な可能性【肝がん分子標的治療研究会2012】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ療法後の後治療として、肝動注化学療法は肝予備能が低下した症例に対しても安全に施行可能で、有効である可能性が示された。1月14日に東京で開催された第5回日本肝がん分子標的治療研究会で、金沢大学附属病院消化器内科の寺島健志氏が発表した。… 2012/01/24 癌
進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与におけるステロイド軟膏予防的投与は手足皮膚反応発症を予防する可能性【癌治療学会2011】 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与の際、ステロイド軟膏の予防的投与により手足皮膚反応の発症を予防できる可能性が示された。10月27日から名古屋市で開催された第49回日本癌治療学会学術集会で、京都大学肝胆膵・移植外科の波多野悦郎氏が発表したもので、波多野氏らはソラフェニブ投与患者… 2011/11/04 癌
進行肝細胞癌に対するS-1+ソラフェニブは有望な可能性、フェーズ1試験の結果から【肝癌研究会2011】 進行肝細胞癌に対してS-1+ソラフェニブ併用療法は安全に施行でき、有効な可能性が示された。フェーズ1用量設定試験の結果で、近くフェーズ2臨床試験を開始する予定だ。7月22日から静岡市で開催された第47回日本肝癌研究会で、千葉大学腫瘍内科学の大岡美彦氏が発表した。… 2011/08/10 癌
肝細胞癌に対するRFA治療例、AFP-L3分画高値および治療後のAFP値上昇例は再発高リスク【肝癌研究会2011】 肝細胞癌に対してラジオ波焼灼術(RFA)を施行した症例において、αフェトプロテイン(AFP)値の治療後の上昇および治療前AFP-L3分画10%以上の場合、累積再発率が高値であることが明らかとなった。7月28日から静岡市で開催された第47回日本肝癌研究会で、武蔵野赤十字病院消化器科の玉城信治氏が… 2011/08/03 癌
非B型非C型肝細胞癌の半数はアルコール性、23%は生活習慣病に関連する発癌【肝癌研究会2011】 非B型非C型肝細胞癌の半数がアルコール性肝障害からの発癌で、23%は非アルコール性脂肪肝(NAFLD)および糖・脂質代謝異常を有していることが、国立病院機構肝ネットワークを対象とした調査から明らかになった。7月28日から静岡市で開催された第47回日本肝癌研究会で、国立病院機構長崎医療セン… 2011/08/02 癌
肝細胞癌に対するソラフェニブ投与では初期の中止脱落を防ぐことが重要【肝癌研究会2011】 肝細胞癌に対するソラフェニブ投与の際には、初期の投与中止脱落を防ぐことが重要で、また1日800mg投与がより有効となる可能性が示された。7月28日から静岡市で開催された第47回日本肝癌研究会で、東京女子医科大学消化器外科の片桐聡氏が発表した。… 2011/08/01 癌
AFP・AFP-L3・PIVKA-IIの3因子陽性例は脈管浸潤が多く予後不良【肝癌研究会2011】 術前測定のAFP、AFP-L3分画、PIVKA-IIの3因子がいずれも高値の肝細胞癌は、腫瘍径が大きく、組織学的に浸潤傾向を示し、予後不良であることが明らかとなった。7月22日から静岡市で開催された第47回日本肝癌研究会で、和歌山県立医科大学第二外科の上野昌樹氏が発表した。… 2011/07/29 癌
エリアレビュー・肝細胞癌 ソラフェニブの安全性に関する新たなデータ示される【ASCO2011】 金沢大学病院消化器内科長・第一内科教授 金子周一氏 今回の米国臨床腫瘍学会(ASCO)ではまず、米国Michigan大学 Comprehensive Cancer CenterのJorge A. Marrero氏が発表したGIDEON研究の2度目の中間解析結果に注目しました。GIDEONは「Global Investigation of therapeutic DEcisions in hepatocellular carcinoma and Of its treatment with sora… 2011/07/15 癌
肝細胞癌の治療後再発抑制でペレチノインを製造販売承認申請 興和は、1月18日、C型肝炎ウイルスに起因する肝細胞癌治療後の再発抑制の効果効能でペレチノインの国内製造販売承認申請を行ったと発表した。 2011/01/19 癌
エーザイが肝癌肝動脈塞栓用のビーズを申請 エーザイは12月16日、肝細胞癌の肝動脈塞栓療法を適応として、医療機器である血管塞栓用ビーズE7040の製造販売承認申請を行ったと発表した。 2010/12/17 癌
エリアレビュー・肝細胞癌 肝細胞癌へのソラフェニブ投与が有効な患者因子の解析に期待【ESMO2010】 武蔵野赤十字病院副院長・消化器科部長 泉 並木氏 今回の欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で注目したのはGIDEON研究の最初の中間解析結果です。GIDEONとはGlobal Investigation of therapeutic Decisions in hepatocellular carcinoma and Of its treatment with sorafeNibの言葉の一部からとったものです。… 2010/11/16 癌
肝腫瘍に対する局所的ラジオ波焼灼術で長期生存が可能に【癌治療学会2010】 ラジオ波焼灼術(RFA)による長期生存が肝細胞癌だけでなく、大腸癌の肝転移においても確認されたことが報告された。10月28日から30日まで京都市で開催された第48回日本癌治療学会学術集会(JSCO2010)のパネルディスカッションで東京大学消化器内科の椎名秀一朗氏が発表した。… 2010/11/04 癌
肝細胞癌への肝移植の新基準をUCSFが提唱 腫瘍径・数よりも“凝固療法と待機時間”が重要 肝細胞癌(HCC)患者への肝移植は、腫瘍径や数にかかわらず、全例に凝固療法を適用し、さらに待機時間を設けることで、5年無再発率を向上させる可能性を、米University of California San Francisco(UCSF)の研究チームが示した。詳細はLiver Transplantation誌8月号に掲載された。… 2010/08/05 癌
エリアレビュー・肝細胞癌 TACEとソラフェニブの併用は安全、効果に期待【ASCO2010】 杏林大学医学部付属病院腫瘍内科教授 古瀬純司氏 今年の米国臨床腫瘍学会は、まず、肝細胞癌(HCC)にソラフェニブと肝動脈化学塞栓療法(TACE)を併用したアジアで行われた臨床試験、START試験の結果に注目しました。ソラフェニブは進行肝細胞癌で生存期間の延長が確認された薬剤です。現在ソラフェニブの対象となっているよりも少し手前の進行… 2010/08/04 癌
第7回 米国におけるB型肝炎ウイルス感染の治療指針(3) 「HBV DNA検出感度以下」は治療のゴールではない 大路 剛(神戸大学大学院感染症治療学分野) 3回目は、慢性B型肝炎の外来診療とマネージメントについて、「初期評価」「HBV DNAの測定」「肝生検」「HBV感染患者の治療適応と経過観察」「HCCのスクリーニング」の順で解説します。 2010/02/15 感染症
第5回 米国におけるB型肝炎ウイルス感染の治療指針(1) HBVスクリーニングを考慮すべき人とは? 大路 剛(神戸大学大学院感染症治療学分野) 日本で感染症診療や一般内科診療をする上で避けて通られないのが、B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus: HBV)とC型肝炎ウイルス(Hepatitis C virus: HCV)に関する診療です。我々IDATENのメンバーが知る限り、米国、英国、台湾、インドなどにおいて、肝炎診療は主に肝臓内科医がマネージしてお… 2010/02/08 感染症
【新薬】ミリプラチン水和物 ミリプラ:肝動脈から投与する肝細胞癌治療薬 2010年1月20日、肝細胞癌治療薬のミリプラチン水和物(商品名:ミリプラ動注用70mg)が発売される予定である。本薬剤は、同日に発売される専用の懸濁用液(ヨード化ケシ油脂肪酸エチルエステル)に懸濁し、肝動脈内に挿入されたカテーテルから投与する。適応は「肝細胞癌におけるリピオドリゼーシ… 2010/01/15 癌
エリアレビュー 【座談会】肝細胞癌の分子標的療法の最前線~ILCA2009を振り返って~ 近畿大学 工藤 正俊氏(座長)・慶應義塾大学 坂元 亨宇氏・米Massachusetts General Hospital Cancer Center Andrew X. Zhu氏 肝細胞癌の治療は分子標的薬ソラフェニブの登場によって、大きく変わろうとしている。塞栓療法との併用も模索され始めている。加えて、新しい分子標的薬も開発されつつあり、また、効果の予測などに利用できるバイオマーカーの研究も著しい。9月4日から6日にイタリアミラノで開催されたInternatio… 2009/10/27 癌
エリアレビュー・肝癌――切除不能な肝細胞癌の治療【第3回国際肝癌シンポジウムKOBE】 ソラフェニブに期待感、海外では適応拡大も議論に 切除不能な肝細胞癌に対し、2009年5月20日ソラフェニブ(商品名ネクサバール)に適応追加が承認された。2009年6月7日、神戸で開催された第3回国際肝癌シンポジウムで、ソラフェニブとプラセボを比較した第Ⅲ相試験「SHARP」の結果を中心に、欧米とアジアの研究者が肝細胞癌治療の今後について議論… 2009/07/27 癌
切除不能肝細胞癌を対象としたソラフェニブ併用療法のフェーズ2試験で奏効率が向上 切除不能な進行性肝細胞癌患者を対象に行われたソラフェニブとUFT(tegafur:uracil=4:1)による併用療法で、奏効率がソラフェニブ単剤よりも高まる可能性が明らかとなった。5月29日から6月2日までオーランドで開催された第45回米国臨床腫瘍学会・年次集会(ASCO2009)で、台湾National Taiwan U… 2009/06/08 癌
癌のいろは 肝癌 早期肝癌では肝切除に匹敵するラジオ波焼却療法の治療成績 進行期では新規分子標的薬などの新薬に高まる期待 肝癌(肝細胞癌)は欧米に比べてアジアやアフリカに多く、また女性に比べて男性に多い癌だ。「がんの統計‘08」に掲載された日本の2006年の部位別がん死亡数をみると、男性では肺癌、胃癌に次いで第3位が肝癌となっている。女性では、胃癌、肺癌、結腸癌、乳癌に次いで第5位が肝癌だ。毎年約4万人… 2009/06/01 癌
ソラフェニブが切除不能肝細胞癌に適応拡大 バイエル薬品が申請していたマルチキナーゼ阻害型抗癌剤ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)の切除不能肝細胞癌への適応拡大が5月20日に承認された。世界で初めて肝細胞癌に対して生存期間の延長を示した全身治療薬の使用が、日本でも可能となる。… 2009/05/21 癌
癌の基礎知識 肝細胞癌 早期肝癌では肝切除に匹敵するラジオ波焼却療法の治療成績 進行期では新規分子標的薬などの新薬に高まる期待 肝癌(肝細胞癌)は欧米に比べてアジアやアフリカに多く、また女性に比べて男性に多い癌だ。「がんの統計‘08」に掲載された日本の2006年の部位別癌死亡数をみると、男性では肺癌、胃癌に次いで第3位が肝癌となっている。女性では、胃癌、肺癌、結腸癌、乳癌に次いで第5位が肝癌だ。毎年約4万人が… 2009/05/19 癌
ソラフェニブが肝細胞癌対象に、薬事・食品衛生審議会部会を通過 バイエル薬品が申請しているマルチキナーゼ阻害型抗癌剤ソラフェニブ(商品名:ネクサバール)の肝細胞癌への適応拡大が4月27日に開催された薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を通過した。5月中にも承認されそうだ。… 2009/04/28 癌
グリピカン3部分ペプチドワクチンが肝細胞癌に有効な可能性 グリピカン3(GPC3)の部分ペプチドワクチンが、進行肝細胞癌に有効である可能性が示された。フェーズ1臨床試験の結果明らかとなったもの。成果は4月18日から22日にデンバーで開催されている米国癌研究会議(AACR)で、国立がんセンター東病院の中面哲也氏が発表した。研究グループは肝細胞癌切除… 2009/04/21 癌
効率よいリンパ球の拡大培養法使った癌細胞免疫療法の臨床研究を京都府立医大とタカラバイオが開始 タカラバイオと京都府立医科大学消化器内科教授の吉川敏一氏、同准教授の古倉聡准氏らのグループは、消化器癌(食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、膵癌、胆道癌、肝細胞癌)および肺癌を対象として、癌細胞免疫療法の臨床研究を4月6日に開始した。リンパ球の拡大培養時にタカラバイオのレトロネクチ… 2009/04/08 癌
進むIGF1R阻害剤の開発、抗体が先行するも低分子阻害剤のフェーズ1も進行中 新しい分子標的型抗癌剤として、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)阻害剤の臨床開発が進んでいることが明らかとなった。3月23日から25日にオランダアムステルダムで開催された第7回International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2009)のプレナリーセッション2で複数の演者… 2009/03/27 癌
スニチニブの肝細胞癌対象フェーズ2/3試験が国内で開始 マルチキナーゼ阻害剤であるスニチニブの肝細胞癌を対象にしたフェーズ2/3臨床試験が今年から国内で開始されたことが、このほど明らかとなった。肝細胞癌では、同じくマルチキナーゼ阻害剤のソラフェニブが申請されている。… 2009/03/18 癌
新規チロシンキナーゼ阻害剤brivanibがソラフェニブなどが有効でなくなった肝細胞癌に有効な可能性【ASCO GI】 線維芽細胞成長因子(FGF)と血管内皮膚成長因子(VEGF)の情報伝達経路のチロシンキナーゼを阻害するbrivanibが、ソラフェニブなど血管新生を阻害する治療法がうまくいかなかった肝細胞癌の新しい治療薬になる可能性が明らかとなった。血管新生療法がうまくいかなかった患者を対象にしたフェーズ… 2009/01/21 癌
薬剤溶出性ビーズを使用したTACEの有効性が報告【ASCO GI】 肝細胞癌の治療法の1つとして知られている肝動脈化学塞栓療法(TACE)は、造影剤と抗癌剤を注入し、その後ゼラチンスポンジなどの塞栓物質を注入して肝動脈を塞ぎ、癌を壊死させる。近年、薬剤溶出性ビーズ(drug eluting bead;DEB)を使用したDEB-TACEが登場、従来のTACEよりも有効だったと、オ… 2009/01/20 癌
エリアレビュー・肝細胞癌【ESMO2008】──国立がんセンター中央病院肝胆膵内科グループ責任者・奥坂拓志氏 HFGがソラフェニブの効果予測マーカーとなる可能性 2008年9月12日から16日、スウェーデンストックホルムでEuropean Society for Medical Oncologyの第33回総会が開催された。学会に参加した国立がんセンター中央病院肝胆膵内科グループ責任者の奥坂拓志氏に肝細胞癌分野に関して振り返っていただいた。… 2009/01/13 癌
第16回日本消化器関連学会週間 分子標的薬は肝細胞癌全身療法のパラダイムとなりうるか【JDDW2008】 腫瘍の細胞増殖と血管新生を抑制するソラフェニブへの期待 標準的な治療法が確立されていない進行性肝細胞癌(HCC)に対するソラフェニブの有効性が注目されている。ソラフェニブは進行性腎細胞癌の適応で日本を含む70カ国以上、HCCに対しても欧米や中国など40カ国以上で承認されている。日本ではHCCへの適応拡大が2008年1月に優先審査の対象となった。… 2008/11/28 癌
アジアのHBV陽性肝細胞癌患者にソラフェニブが有効【ESMO2008】 ソラフェニブの投与により、アジア太平洋地域の肝細胞癌(HCC)患者では、B型肝炎ウイルスの状態に非依存的に全生存率(OS)が有意に改善した。この結果はフェーズ3試験のサブグループ解析で明らかになったもので、9月12日から16日にスウェーデン・ストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(E… 2008/09/17 癌
ヤクルトが癌治療薬 ThermoDoxの日本における 独占的ライセンス契約を締結 ヤクルト本社は、このほど米Celsion社から抗癌剤のドキソルビシンを熱感受性リポソームに封入した薬剤「ThermoDox」の日本における商業化に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。 2008/12/19 癌
本誌連動◇癌治療の最先端 外科治療(その1) 肝細胞癌の位置を正確に把握 癌診療の現場では、新たな治療法が次々と登場している。これらの中には、まだ標準治療にはなっていないものの、次代の“主力武器”として期待されるものもある。今、癌治療専門医の間で注目されている新技術について、その実力を探った。… 2008/12/15 癌
TSU-68が肝細胞癌に有望で効果の高い患者の指標が明らかに【EORTC-NCI-AACR2008】 肝細胞癌に対する分子標的薬であるTSU-68が、フェーズ1/2臨床試験で有望な結果を得たことが明らかとなった。また、バイオマーカーでPDGF、VCAM-1、LDHの血漿中のレベルが高いほどTSU-68の効果が高いことが示された。成果は10月21日から24日にスイスジュネーブで開催されている第20回EORTC-NCI-AAC… 2008/10/23 癌
世界の肝癌の専門家が肝移植の基準に関して議論【ILCA2008】 ミラノ基準、UCSF基準は超えられるか 肝癌に対する肝移植の適応基準として、ミラノ基準やUCSF基準などが知られている。9月5日から米国シカゴで開催された、世界中の肝癌に関する専門家が集まったInternational Liver Cancer Association(ILCA)2008では、ワークショップ「Liver transplantation in HCC, Entering the era beyond Mil… 2008/10/07 癌
進行性肝細胞癌患者へのソラフェニブの効果と腫瘍壊死は相関【ESMO2008】 進行性肝細胞癌患者(HCC)にソラフェニブは腫瘍壊死を誘導し、奏効と、壊死と腫瘍の大きさの比(N/T)には相関があることが分かった。9月12~16日にスウェーデン・ストックホルムで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で、米国Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのGhassan.K.Abou-Alfa氏が… 2008/09/26 癌
HGFがソラフェニブの肝細胞癌に対する効果予測因子の可能性【ESMO2008】 血漿中の肝細胞成長因子(HGF)濃度変化が、マルチキナーゼ阻害剤であるソラフェニブの肝細胞癌に対する効果の予測因子となる可能性が指摘された。ソラフェニブを肝細胞癌に投与した大規模フェーズ3試験SHARP試験のデータを解析した結果、明らかになったもの。この結果は9月12日から16日にスウェ… 2008/09/25 癌
血管浸潤や肝外転移によらずソラフェニブは肝細胞癌に有望【ESMO2008】 アジア太平洋地域の患者では、切除不能な肝細胞癌に対しソラフェニブ単剤投与はECOG PSや肉眼的血管浸潤(MVI)、肝臓外転移(EHS)に非依存的に有効であることが示された。これはアジア太平洋地域で実施された、フェーズ3無作為化プラセボ対照二重盲検試験のサブグループ解析で明らかになったも… 2008/09/19 癌
血管浸潤や肝外転移がある進行性肝細胞癌でもソラフェニブは有効【ILCA2008】 進行度など異なるアジア人でも有効性を確認 マルチキナーゼ阻害薬であるソラフェニブは、PSや肉眼的血管浸潤(MVI)、肝外転移(EHS)の有無にかかわらず、進行性肝細胞癌の生存期間を延長することが示された。SHARP試験グループが、9月5日から開催されたInternational Liver Cancer association(ILCA)2008で発表された。… 2008/09/12 癌
肝細胞癌術後補助療法にソラフェニブを投与する第三相試験が開始 独Bayer HealthCare Pharmaceuticals社と米Onyx Pharmaceuticals社は、8月21日、マルチキナーゼ阻害剤ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)を肝細胞癌の術後補助療法として投与する国際的なフェーズ3臨床試験を開始したと発表した。日本もこの臨床試験に参加する予定だ。… 2008/08/25 癌
ソラフェニブが中国で肝癌に承認 中国の国家食品医薬監督管理局(SFDA)は、ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)錠を、切除不能または転移性の肝細胞癌(HCC)および肝癌の治療薬として承認した。ソラフェニブは同疾患の患者の全生存期間を有意に延長する世界初で今のところ唯一の経口分子標的薬である。中国の承認は2つの国… 2008/07/31 癌
ソラフェニブが肝細胞癌患者の全生存期間を有意に改善 切除不能な肝細胞癌(HCC)の患者において、死亡絶対リスクがソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)投与群ではプラセボ投与群と比較して31%減少し、全生存期間中央値が44%改善した。2007年6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で最初に発表されたこの国際フェーズ3臨床試験(SHARP試験)の結果は、N… 2008/07/28 癌
Child-Pugh B患者へのソラフェニブ投与には慎重な判断が必要 進行性肝細胞癌(HCC)を対象に行われたソラフェニブのフェーズ2試験において、Child-Pugh A(CPA)、Child-Pugh B(CPB)で区分したサブ解析結果が、5月30日からシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)のポスターセッションで Memorial Sloan-Kattering Cancer CenterのG.K.Abou-Alfa氏によ… 2008/06/18 癌
ラパチニブが肝細胞癌に効果がある可能性【AACR】 ラパチニブ(海外での商品名「Tykerb」)が進行肝細胞癌の治療薬になる可能性が示された。フェーズ2臨床試験の結果明らかとなったもの。成果は4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米オハイオ州立大学のJoseph Markowitz氏によって発表された。Markowitz氏は、… 2008/04/18 癌
スニチニブの肝細胞癌への効果がフェーズ2で確認【AACR】 複数のリン酸化酵素を阻害するスニチニブ(商品名「スーテント」)が、肝細胞癌の増殖を鈍化させ、転移のリスクを低減できる可能性が明らかとなった。これはフェーズ2臨床試験の結果で、4月12日から16日にサンディエゴで開催されている米国癌研究会議(AACR)で米Massachusetts General Hospital … 2008/04/16 癌
進行肝細胞癌を対象に抗VEGFR-2モノクローナル抗体のフェーズII臨床試験が開始 米ImClone Systems Incorporatedは、2月22日、進行肝細胞癌に対する抗VEGFR-2モノクローナル抗体「IMC-1121B」のフェーズII臨床試験のため、患者登録を開始したと発表した。 2008/02/27 癌
肝細胞癌スクリーニングに新たなMRI造影剤登場 血流と肝機能の両面から評価 これまで癌の診断に使われてきたMRI用のガドリニウム造影剤は、血流に乗って目的臓器に到達し、臓器内での血管や細胞外液における存在量の違いによって画像上に病変を描出してきた。肝細胞癌では、正常組織と腫瘍組織の間の血流の違いにより腫瘍組織が区別される。このガドリニウム造影剤に細胞特… 2008/02/22 癌
健常な肝細胞に選択的に取り込まれるMRI用造影剤が発売、肝細胞癌の早期診断へ バイエル薬品は、1月25日、肝MRI用造影剤「EOB・プリモビスト注シリンジ」の発売を開始したと発表した。旧日本シェーリング(バイエル薬品と統合)が開発したもので、07年10月19日に厚生労働省から製造販売承認を獲得していた。… 2008/01/28 癌
肝細胞癌の新規治療薬ソラフェニブが優先審査に バイエル薬品は、1月24日、肝細胞癌を対象に販売承認申請中の抗癌剤ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)が、優先審査の対象となったと発表した。 2008/01/25 癌
C型肝炎ウイルス由来肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法と樹状細胞ワクチン療法併用の臨床研究開始 メディネットは、1月7日、東京医科大学、瀬田クリニック新横浜と共同で、C型肝炎ウイルスに由来する肝細胞癌に対して、ラジオ波焼灼療法と樹状細胞ワクチン療法を併用する臨床研究を開始したと発表した。… 2008/01/08 癌
ソラフェニブが国内で肝細胞癌を対象に適応拡大申請 バイエル薬品は10月2日、マルチキナーゼ阻害型抗癌剤ソラフェニブ(商品名「ネクサバール」)を肝細胞癌を対象にわが国で9月末に適応追加申請を行なったと発表した。国内外で行われた臨床試験の結果に基づいて申請が行なわれたものだ。… 2007/10/05 癌
ソラフェニブ、肝細胞癌患者の生存期間を有意に延長 腎細胞癌で治療効果が確認されているソラフェニブが、肝細胞癌患者の生存期間をプラセボ群に対して44%延長することが報告された。国際共同臨床試験SHARPのフェーズ3で明らかになったもので、米国Mount Sinai医大のJosep Llovet氏(写真)が6月4日、第43回米国臨床腫瘍学会のプレナリーセッション… 2007/06/06 癌
手術不能肝細胞癌にスニチニブが有効である可能性 手術不能肝細胞癌にマルチキナーゼ阻害剤であるスニチニブが有効である可能性が示された。単剤治療としての可能性を調べた欧州とアジアで最初のオープンラベルフェーズ2臨床試験の結果、明らかとなった。フランスBeaujon University HospitalのSJ Faivre氏が6月2日、第43回米国臨床腫瘍学会で発表… 2007/06/03 癌