Circulation誌から 消防士の消火作業と心血管イベントとの関連は? 血栓形成が促進されることが明らかに 健康な消防士を対象に、火災シミュレーション下で消火作業中の深部体温変化、火災暴露後のex vivoの血栓形成、前腕血流量の変化などを測定したところ、消火作業中の体温上昇と体重減少、血小板活性の亢進と血管内皮機能の障害により、血栓形成が促進されることが明らかになった。消火作業が消防士… 2017/04/24 循環器
急性心筋梗塞患者へのEPA投与で血管内皮機能が改善 エイコサペンタエン酸(EPA)は、血清脂質低下作用や抗血小板・抗炎症作用を介して、動脈硬化性疾患の発症を抑制すると考えられている。しかし、EPAによる動脈硬化の進展抑制や血管保護のメカニズムについては、十分に解明されていない。日本医科大学循環器内科の高橋啓氏らが、24週間のEPA投与が… 2013/03/18 循環器
日経メディカル2012年11月号「キーワード」(転載) 血管内皮機能検査 動脈硬化をより早期に拾い上げる 今年4月の診療報酬改定で、「血管内皮機能検査」(200点)が新設された。東京医大循環器内科教授の山科章氏は「血管内皮機能検査を行うことで、より早期の動脈硬化を拾い上げられるようになる。血管内皮機能が低い患者は動脈硬化の進行も速いことが分かっており、厳格な管理が必要になる」と話す… 2012/11/29 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 減塩食で中等度収縮期高血圧を有する中高年の血管内皮機能が改善 指導を受ければ自宅で実行可能、降圧を凌ぐ血管保護効果 減塩食が中高年男女の血管内皮機能に及ぼす影響を検証したところ、一酸化窒素(NO)およびNO合成に必須の酵素補因子であるBH4のバイオアベイラビィティが高まり、酸化ストレスが軽減し、その結果、大小血管の内皮機能が回復することが示された。米コロラド大学の研究者らによる今回の研究結果は、… 2012/11/21 循環器
タマネギエキスの継続摂取で食後の血管内皮機能が改善 タマネギエキスを継続して摂取することで、食後の血管内皮機能が改善することが示された。広島大学の東幸仁氏とハウス食品の共同研究の成果で、ハウス食品の中山秀樹氏らが7月19、20日と福岡で開催された第44回日本動脈硬化学会(JAS2012)で報告した。… 2012/07/24 サプリ・食品
日本冠疾患学会2011 糖尿病患者のCVDリスクを血管内皮機能検査で予測 Endo-PAT2000によるRH-PAT index低値は高リスク 非侵襲的な血管内皮機能測定装置であるEndo-PAT2000を用いた評価により、糖尿病患者における心血管疾患(CVD)リスクを予測できる可能性のあることが分かった。横浜市立大付属市民総合医療センター心臓血管センターの松澤泰志氏らが、第25回日本冠疾患学会学術集会(2011年12月16~17日、開催地:… 2012/02/06 循環器
欧州高血圧学会2010 血管内皮機能の保護作用持つ薬剤に注目集まる eNOS活性薬のAUY954とACE2-Ang(1-7)-Mas系活性薬のXNT 第20回欧州高血圧学会(6月18~21日、開催地:オスロ)では、血管内皮機能の保護作用を期待できる新薬に注目が集まった。1つは内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の活性薬、もう1つはACE2-Ang(1-7)-Mas系の活性薬だ。いずれも学会初日の口演セッション「Endothelium」で発表された。… 2010/07/21 循環器
クモ膜下出血患者の予後をシロスタゾールが改善 一般に抗血小板薬は血栓形成を抑制するだけでなく、出血を促進する恐れがあることから出血性疾患の治療には使用されないが、シロスタゾールには血小板凝集を抑制するとともに、血管を拡張させたり血管内皮機能を改善する作用があるとされ、それらが統合して血管を保護する方向に働くと推定されて… 2010/03/02 循環器
日本心臓病学会2009 DES症例では慢性期の血流依存性血管拡張反応が低下 遠隔期のステント血栓症の機序解明にも手がかりに 薬剤溶出ステント(DES)留置患者では従来のベアメタルステント(BMS)留置患者に比べ、血管内皮機能の指標である血流依存性血管拡張反応(FMD)が有意に低下していることが明らかになった。広島大大学院循環器内科学の寺川宏樹氏らが、第57回日本心臓病学会学術集会(9月18~20日、札幌市)で発… 2009/10/21 循環器
日本心臓リハビリテーション学会2008 運動療法が糖尿病患者の動脈硬化を抑制 血管内皮機能の改善効果がランダム化比較試験で明らかに 糖尿病に合併する心血管疾患は予後不良であり、これまでの大規模臨床試験の結果を見ても、血糖降下薬などによる厳格な血糖管理が、必ずしも心血管疾患発生の有意な抑制につながっていない。第14回日本心臓リハビリテーション学会(7月18~19日、大阪市)では、糖尿病患者の心血管疾患予防に、運動… 2008/08/12 循環器
抗TNFα療法による心血管疾患抑制への期待 動脈硬化性疾患の病態形成過程には、関節リウマチ(RA)と共通する炎症応答経路の関与が推測されている。WHO Collaborating CenterのSteffen Gay氏らは、RA患者への抗TNFα療法を推し進める中で、同療法が患者の血管内皮機能の改善をももたらすことを見出した。… 2007/06/07 骨・関節・筋
RA患者のCRP亢進は内皮機能の「低下」ではなく「改善」と関連 C反応性蛋白質(CRP)の上昇は、RA患者においてはむしろ血管内皮機能の改善と関係しているのかもしれない--。英国Guy’s & St Thomas’ NHS Foundation TrustのStephen P. Oakley氏らは、同氏らが実施したDIVERT試験のpost-hoc解析を行った結果、この指摘の正当性を支持する結果が得られたこと… 2006/11/22 骨・関節・筋
スタチンが喫煙者の血管内皮機能を改善 喫煙者には朗報だ。喫煙は血管内皮機能を損ない、心血管リスクを高めることが知られているが、高脂血症治療薬のアトロバスタチンを服用することで、スタチンの脂質低下作用とは関係なく、喫煙者の血管内皮機能が非喫煙者のレベルまで回復することが明らかになった。スウェーデン・カロリンスカ研… 2006/09/07 循環器
新マーカーは冠疾患の予測精度を高めず (7/28訂正) C反応性蛋白質(CRP)やE-セレクチンなど、新たに見い出された冠疾患(CHD)マーカーは、CHD発症予測モデルのパラメータとして組み入れても、予測精度の向上につながらないという研究成果が、米ミネソタ大学のAaron R. Folsom氏らによって報告された。詳細はArchives of Internal Medicine誌2006… 2006/07/28 循環器