高度リンパ節転移のあるHER2陽性胃癌の術前化学療法にS-1とシスプラチン、トラスツズマブは良好な奏効率と組織学的奏効率を示す【ASCO GI 2022】 高度リンパ節転移を有するHER2陽性の進行胃癌または食道胃接合部腺癌の術前化学療法として、S-1とシスプラチンにトラスツズマブを追加することで、奏効率および組織学的奏効率は良好な傾向を示したことが、無作為化フェーズ2試験JCOG1301C(Trigger Study)で明らかになった。 東京医科歯科大学… 2022/01/21 がんナビ
高度リンパ節転移のあるHER2陽性胃癌の術前化学療法にS-1とシスプラチン、トラスツズマブは良好な奏効率と組織学的奏効率を示す【ASCO GI 2022】 高度リンパ節転移を有するHER2陽性の進行胃癌または食道胃接合部腺癌の術前化学療法として、S-1とシスプラチンにトラスツズマブを追加することで、奏効率および組織学的奏効率は良好な傾向を示したことが、無作為化フェーズ2試験JCOG1301C(Trigger Study)で明らかになった。 東京医科歯科大学… 2022/01/21 癌
直腸間膜筋膜への浸潤がない局所進行直腸癌で術前CapeOXはカペシタビンを用いた術前CRTと同様のpCR率【ESMO 2021】 直腸間膜筋膜への浸潤がない局所進行直腸癌に対し、オキサリプラチンとカペシタビン(CapeOX療法)を用いた術前化学療法は、カペシタビンを用いた術前化学放射線療法と比べて、病理学的完全奏効(pCR)率と良好なダウンステージング(ypStage 0-1)が得られた割合は同様で、周術期の遠隔転移と予… 2021/09/24 がんナビ
直腸間膜筋膜への浸潤がない局所進行直腸癌で術前CapeOXはカペシタビンを用いた術前CRTと同様のpCR率【ESMO 2021】 直腸間膜筋膜への浸潤がない局所進行直腸癌に対し、オキサリプラチンとカペシタビン(CapeOX療法)を用いた術前化学療法は、カペシタビンを用いた術前化学放射線療法と比べて、病理学的完全奏効(pCR)率と良好なダウンステージング(ypStage 0-1)が得られた割合は同様で、周術期の遠隔転移と予… 2021/09/22 癌
第29回日本乳癌学会学術総会教育セミナーより Vol.2 「Residual disease-guided approach」で乳がんのさらなる再発抑制を目指す 術後にpCRを指標に再発リスクを再度評価し、治療法を変える取り組み 乳がんによる死亡をなくすためには、治療の中で、個々の患者の病状を正確に把握し、最適な薬物療法を行うことが重要である。近年注目されているのが、術前化学療法後に病理学的完全奏効(pCR)を指標として再発リスクを再評価し、pCRではなかった状態を潜在的な微小転移が存在している可能性が高い… 2021/08/24 癌
乳癌患者のpCR達成を高精度で予測するcfDNA integrity indexを同定【AACR 2021】 乳癌患者の術前化学療法(NAC)完遂後における血漿セルフリーDNA(cfDNA)のintegrity分析により求めたcfDNA integrity index(cfDI index)で、pCR達成を高精度で予測できることが示された。検証/確立されれば、CRを得た患者ではセンチネルリンパ節生検(SLND)を省略して経時的な放射能画像によ… 2021/04/12 がんナビ
乳癌患者のpCR達成を高精度で予測するcfDNA integrity indexを同定【AACR 2021】 乳癌患者の術前化学療法(NAC)完遂後における血漿セルフリーDNA(cfDNA)のintegrity分析により求めたcfDNA integrity index(cfDI index)で、pCR達成を高精度で予測できることが示された。検証/確立されれば、CRを得た患者ではセンチネルリンパ節生検(SLND)を省略して経時的な放射能画像によ… 2021/04/11 癌
切除可能食道癌の術前療法でDCF療法とCF-RT療法はCF療法と比べ周術期の合併症を増加させない【ASCO GI 2021】 切除可能食道癌に対する術前療法として、3剤併用術前化学療法(5-FU+シスプラチン+ドセタキセル、DCF療法)と術前化学放射線療法(5-FU+シスプラチン+RT 41.4 Gy、CF-RT療法)は、標準治療である術前CF療法と比べて、手術の安全性に影響を与えず、周術期の合併症を増加させないことが明らかと… 2021/01/17 癌
Residual Cancer BurdenとNeo-BioscoreはNAC後にpCR未達成の乳癌患者の予後の情報をypStageに追加できる可能性【SABCS2020】 術前化学療法(NAC)による病理学的完全奏効(pCR)と残存病変、さらに反応の程度の情報を得るための3つの分類システムの比較から、術前療法後の残存病変の評価に最も広く使用されている従来のpathological anatomic American Joint Committee on Cancer staging method(ypStage)に対し、Residu… 2020/12/13 がんナビ
術前内分泌療法抵抗性ER陽性HER2陰性乳癌でサルベージ術前化学療法によるpCRは5%と低い【SABCS2020】 エストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性ステージII/IIIの閉経後乳癌に対して術前内分泌療法を行い、4週目あるいは12週目にKi67が10%を超えた場合、サルベージ療法としてパクリタキセルなどの術前化学療法を行ったが、病理学的完全奏効(pCR)率はおよそ5%と低かったことが、ALTERNATE試験で示さ… 2020/12/13 がんナビ
Residual Cancer BurdenとNeo-BioscoreはNAC後にpCR未達成の乳癌患者の予後の情報をypStageに追加できる可能性【SABCS2020】 術前化学療法(NAC)による病理学的完全奏効(pCR)と残存病変、さらに反応の程度の情報を得るための3つの分類システムの比較から、術前療法後の残存病変の評価に最も広く使用されている従来のpathological anatomic American Joint Committee on Cancer staging method(ypStage)に対し、Residu… 2020/12/12 癌
術前内分泌療法抵抗性ER陽性HER2陰性乳癌でサルベージ術前化学療法によるpCRは5%と低い【SABCS2020】 エストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性ステージII/IIIの閉経後乳癌に対して術前内分泌療法を行い、4週目あるいは12週目にKi67が10%を超えた場合、サルベージ療法としてパクリタキセルなどの術前化学療法を行ったが、病理学的完全奏効(pCR)率はおよそ5%と低かったことが、ALTERNATE試験で示さ… 2020/12/12 癌
筋層浸潤性膀胱癌に術前dose-dense MVAC療法はGC療法よりも局所制御に優れる【ASCO GU2020】 筋層浸潤性膀胱癌の術前化学療法として、dose-dense MVAC療法(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)は、GC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)に比べて局所制御に優れるが、一方で毒性は強い傾向が、ランダム化フェーズ3試験GETUG/AFU V05 VESPERの予備的な解析結… 2020/02/15 癌
筋層浸潤性膀胱癌に術前dose-dense MVAC療法はGC療法よりも局所制御に優れる【ASCO GU2020】 筋層浸潤性膀胱癌の術前化学療法として、dose-dense MVAC療法(メトトレキサート、ビンブラスチン、ドキソルビシン、シスプラチン)は、GC療法(ゲムシタビン、シスプラチン)に比べて局所制御に優れるが、一方で毒性は強い傾向が、ランダム化フェーズ3試験GETUG/AFU V05 VESPERの予備的な解析結… 2020/02/15 がんナビ
TNBCの術前化学療法へのペムブロリズマブの追加は悪性度が高い患者でpCR率の増加が高い可能性【SABCS2019】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する、プラチナ製剤を含む術前化学療法へのペムブロリズマブの追加は、より悪性度が高い患者でpCRの増加が多く得られる可能性が明らかとなった。術前化学療法にペムブロリズマブを追加することがプラセボと比べて病理学的完全奏効(pCR)率を有意に上昇… 2019/12/13 癌
TNBCの術前化学療法へのペムブロリズマブの追加は悪性度が高い患者でpCR率の増加が高い可能性【SABCS2019】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対する、プラチナ製剤を含む術前化学療法へのペムブロリズマブの追加は、より悪性度が高い患者でpCRの増加が多く得られる可能性が明らかとなった。術前化学療法にペムブロリズマブを追加することがプラセボと比べて病理学的完全奏効(pCR)率を有意に上昇… 2019/12/13 がんナビ
早期TNBCの術前・術後療法にペムブロリズマブを加えることでpCRを有意に改善【ESMO2019】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対し、プラチナ製剤を含む術前化学療法にペムブロリズマブを追加し、術後にペムブロリズマブを投与すると、プラセボと比べて病理学的完全奏効(pCR)率が有意かつ臨床的に意義のある上昇を示し、無イベント生存率(EFS)も良好な傾向を示すことが、フェー… 2019/10/01 癌
早期TNBCの術前・術後療法にペムブロリズマブを加えることでpCRを有意に改善【ESMO2019】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)に対し、プラチナ製剤を含む術前化学療法にペムブロリズマブを追加し、術後にペムブロリズマブを投与すると、プラセボと比べて病理学的完全奏効(pCR)率が有意かつ臨床的に意義のある上昇を示し、無イベント生存率(EFS)も良好な傾向を示すことが、フェー… 2019/10/01 がんナビ
切除可能膵癌でゲムシタビン+S-1による術前化学療法が手術先行と比較してOSを延長【ASCO GI2019】 切除可能膵癌に対し、ゲムシタビンとS-1の併用療法による術前化学療法(NAC-GS)を施行後に手術を行い、S-1による術後補助化学療法を行う治療戦略は、手術を先行して術後補助化学療法を行う標準的治療よりも、全生存期間(OS)を有意に延長することが、第II/III相のランダム化比較試験Prep-02/JSA… 2019/01/20 がんナビ
切除可能膵癌でゲムシタビン+S-1による術前化学療法が手術先行と比較してOSを延長【ASCO GI2019】 切除可能膵癌に対し、ゲムシタビンとS-1の併用療法による術前化学療法(NAC-GS)を施行後に手術を行い、S-1による術後補助化学療法を行う治療戦略は、手術を先行して術後補助化学療法を行う標準的治療よりも、全生存期間(OS)を有意に延長することが、第II/III相のランダム化比較試験Prep-02/JSA… 2019/01/20 癌
進行卵巣癌で術前化学療法は非劣性を示せず、手術先行治療が標準のまま【ASCO2018】 進行卵巣癌において、標準治療である手術先行治療に対し、術前化学療法の非劣性は示されなかったことがフェーズ3試験JCOG0602で明らかになった。ただし、全身状態が不良で、化学療法に感受性の高い組織型など、一部の患者では術前化学療法が手術先行治療に置き換わる可能性も示唆された。北里大学… 2018/06/06 癌
膵癌に対するNACとNACRTは安全に施行可能、切除率は手術先行と同様【消化器外科学会2015】 膵癌に対する術前化学療法(NAC)、術前化学放射線療法(NACRT)、手術先行(SF)のレトロスペクティブな検討から、NACとNACRTは安全に施行可能であり、切除率はSFに劣らないことがわかった。NAC群の切除患者の予後は良好で、NACRT群では術後補助化学療法や再発時の化学療法を考慮し、予防的神経… 2015/07/21 癌
Lancet誌から 進行卵巣癌でも術前化学療法が標準治療へ 大規模比較試験CHORUSで手術先行治療とOSに差がなく、手術関連死は有意に少ないことが判明 乳癌など一部の癌で標準治療として位置付けられている術前化学療法が、進行卵巣癌でも標準治療の1つになりそうだ。約550人の進行卵巣癌患者を対象としたランダム化比較試験CHORUSで、現在の標準治療である手術先行治療と比べ、化学療法先行治療の全生存期間(OS)は変わらないことが明らかになっ… 2015/06/04 癌
進行卵巣癌に対する化学療法先行治療は手術先行治療よりも侵襲性が低い【ASCO2014】 III期/IV期卵巣癌、卵管癌、腹膜癌に対し、現在の標準治療である、手術(primary debulking surgery:PDS)後に化学療法を行う群と比べて、術前化学療法(NAC)を行ってから手術(interval debulking surgery:IDS)を行う群の治療の侵襲性は低いことが、フェーズ3のJCOG0602試験から示された。5… 2014/06/02 癌
乳癌術前化学療法後のMRIとエコーによるpCR診断は有効な可能性、正診率向上にマンモトームの追加を検討【乳癌学会2013】 原発乳癌に対する術前化学療法(NAC)施行後の病理学的完全消失(pCR)の診断において、術前診断法の検討結果が報告された。MRIと超音波(エコー)の併用によりpCRを高率に予測できる可能性があることが示された。6月27日から浜松で開催された第21回日本乳癌学会総会で、聖路加国際病院の林直輝… 2013/07/03 癌
術前化学療法でpCRが得られなくてもKi-67が大きく減少した乳癌患者の予後は良い可能性【ASCO2013】 日本人の乳癌において、術前化学療法(NAC)で病理学的完全奏効(pCR)が得られなくても、Ki-67値が大きく減少していれば、無再発生存(RFS)に関して、癌の型によらずpCRが得られた患者と同様な予後が期待できる可能性が明らかとなった。臨床データのレトロスペクティブな解析の結果示されたもの… 2013/06/03 癌
日本人のHER2陽性乳癌に対する術前化学療法はTCH療法を先に行うと良い可能性【SABCS2012】 日本人のHER2陽性乳癌に対する術前化学療法は、TCH療法を先に行うと、FEC100療法を先に行う場合と比べて、効果は同等で循環器毒性は少なくなる可能性が明らかとなった。フェーズ2試験JBCRG-10の結果示されたもの。12月4日から8日まで開催されているサンアントニオ乳癌シンポジウム(SABCS2012)で… 2012/12/08 癌
35歳以下の若年乳癌患者は36歳以上の乳癌患者に比べ術前化学療法が有効でpCRが得やすい可能性【SABCS2012】 35歳以下の若い乳癌患者は、36歳以上の乳癌患者に比べて術前化学療法が有効である可能性が明らかとなった。また高齢者と比較してルミナールAサブタイプ、トリプルネガティブだと病理学的完全奏効(pCR)が得やすいことも示された。GBGとAGO-Bが実施した8件の術前補助化学療法の試験、計8949人を対… 2012/12/07 癌
原発乳癌の術前化学療法、アントラサイクリンとタキサンを含むレジメンにカペシタビンを加えても転帰は改善せず【SABCS2012】 原発乳癌に対する術前化学療法を検討した第3相のGeparQuattro試験の生存に関する解析から、EC(エピルビシン+シクロホスファミド)+ドセタキセルにカペシタビンを同時または連続で投与しても、同試験の主要評価項目である病理学的完全奏効(pCR)率を改善できなかった結果と同様、生存期間も延… 2012/12/07 癌
胆道癌に対するS-1+ゲムシタビンによる術前化学療法は肝機能検査所見に与える影響が少ない可能性【胆道学会2012】 胆道癌に対する術前化学療法(NAC)による肝障害の検討から、S-1+ゲムシタビンによるNACが肝機能検査所見に与える影響は少ない可能性が示された。9月20日から東京都で開催された第48回日本胆道学会学術集会で、横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学の森隆太郎氏が発表した。… 2012/09/21 癌
術前化学療法後の乳房温存療法施行例における乳房内再発リスク因子は残存腫瘍2.0cm以上・ER陰性・タキサン単独療法【乳癌学会2012】 術前化学療法後に乳房温存療法を実施した患者における乳房内再発のリスク因子は、残存腫瘍触診径2.0cm以上、ER陰性、タキサン単独のレジメンであることが示された。この3つの因子をもつ患者の乳房内再発率は30%だった。昭和大学乳腺外科の明石定子氏が、6月28日から熊本市で開催された第20回日本… 2012/07/02 癌
リンパ節転移、脈管侵襲陽性はNAC後乳房温存術施行例の局所再発因子【乳癌学会2012】 術前化学療法(NAC)後に乳房温存術を施行した例において、リンパ節転移陽性、脈管侵襲陽性が局所再発における独立したリスク因子となることが示された。国立がん研究センター東病院の山崎信義氏らが、6月28日から熊本で開催されている第20回日本乳癌学会学術総会で発表した。… 2012/06/29 癌
術前化学療法前の造影MRIで単発腫瘤型や腫瘍辺縁での薄く均一な造影効果が得られればpCR率が高い【乳癌学会2012】 術前化学療法前の造影MRIで、腫瘍の形状が単発腫瘤型または腫瘍辺縁部での薄く均一な造影効果は、術前化学療法による病理学的完全奏効(pCR)の予測因子として有効である可能性が示された。長崎医療センター放射線科の中島一彰氏が、6月28日から熊本市で開幕されている第20回日本乳癌学会学術総会… 2012/06/29 癌
局所進行直腸癌に対するオキサリプラチンベースの術前化学療法は安全、根治性の向上に期待【外科学会2012】 局所進行直腸癌に対するFOLFOX6やXELOX、ベバシズマブによる術前化学療法は安全に施行でき、腫瘍のダウンステージングによって根治性の向上も期待できることが、単施設での治療成績の結果から示された。4月12日から千葉県幕張で開催された第112回日本外科学会定期学術集会で、佐賀大学医学部一般… 2012/04/20 癌
乳癌術前化学療法施行後のpCR例では脳転移が予後に影響する可能性【癌治療学会2011】 術前化学療法(PST)を施行した乳癌術後患者の再発形式についての検討から、PSTの効果により最初の再発形式は明らかに異なり、病理学的完全奏効(pCR)では脳転移、non pCRでは肺・肝転移が多く、コントロールが予後の重要な要素となることが示された。10月27日から29日まで名古屋市で開催された… 2011/10/31 癌
術前MRIで得られる腫瘍の形態は術前化学療法の効果予測因子である可能性【乳癌学会2011】 術前化学療法前のMRIで得られる腫瘍の形態は、病理学的完全奏効(pCR)の独立した効果予測因子であることが示された。9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会で、大阪大学乳腺・内分泌外科の道下新太郎氏が発表した。… 2011/09/08 癌
日本人乳癌患者ではBMIが術前化学療法の効果に影響しない可能性【乳癌学会2011】 術前化学療法に及ぼすBMIの影響を日本人の乳癌患者で検討した結果、病理学的完全奏効(pCR)に対するBMIの影響は認められないことが示された。9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で、千葉県がんセンター乳腺外科の岩瀬俊明氏が発表した。… 2011/09/07 癌
乳癌に対する術前化学療法の効果は原発巣とリンパ節転移の間で一致しない【乳癌学会2011】 乳癌に対する術前化学療法により得られる効果は、原発巣とリンパ節転移の間で一致しないケースがあり、原発巣でpCRが得られた症例はリンパ節転移が消失するケースが多いが、リンパ節転移が消失した症例では原発巣でpCRが得られないケースが多いことが示された。9月2日から仙台市で開催された第19… 2011/09/07 癌
若年性乳癌の予後は不良だが早期発見で改善の可能性も【乳癌学会2011】 34歳以下の若年性乳癌の予後は、35歳以上よりも不良であり、特に授乳期に乳癌を発症した患者の予後は悪いことが明らかになった。ブレストサージャリークリニック乳腺科の片岡明美氏が、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で、2009年度日本乳癌学会班研究「若年性乳癌の特徴… 2011/09/07 癌
HER2陰性乳癌でシクロホスファミド、エピルビシン、カペシタビン併用の術前化学療法は有望【乳癌学会2011】 HER2陰性乳癌に対する術前化学療法として、CEX療法(シクロホスファミド、エピルビシン、カペシタビン)は奏効率が高く、認容性も認められることが単施設の検討で明らかになった。日本医科大学多摩永山病院外科の横山正氏らが、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で発表した… 2011/09/06 癌
Ki67は乳癌術前化学療法の効果予測因子として有用な可能性【乳癌学会2011】 乳癌の術前化学療法(NAC)後の病理学的完全奏効(pCR)に対する効果予測因子の検討から、Ki67がNACの効果予測因子として有用である可能性が示された。9月2日から仙台市で開催されている第19回日本乳癌学会学術総会で、社会医療法人博愛会相良病院乳腺外科の四元大輔氏が発表した。… 2011/09/05 癌
CD133は乳癌術前化学療法の効果予測因子・転移再発予測因子である可能性【乳癌学会2011】 CD133は術前化学療法の効果や転移再発予測に有効な分子マーカーである可能性が示された。9月2日から仙台市で開催されている第19回日本乳癌学会で、大阪市立大学腫瘍外科の青松直撥氏が発表した。 2011/09/03 癌
ステージ3食道癌に術前化学放射線療法は術前化学療法よりも高い腫瘍制御効果【消化器外科学会2011】 ステージ2-3食道癌には術前化学療法が標準治療となっているが、ステージ3食道癌に対しては、5-FUとシスプラチン(FP)による術前化学療法に放射線療法を併用したほうが有害事象は多いもののリンパ節転移が消失するなど、腫瘍制御効果は高いことが、プロスペクティブな検討で明らかになった。7月13… 2011/07/19 癌
エリアレビュー・大腸癌 分子標的薬時代における大腸癌肝転移例の治療のあり方 腫瘍を縮小させ肝切除する患者の割合を増やす 肝臓に転移した大腸癌症例はどのように治療すべきなのか。FOLFOXやFOLFIRIなどのレジメンの登場により全生存期間は延長してきているが、抗EGFR抗体薬といった分子標的薬の登場により、治療のあり方がさらに変わろうとしている。抗EGFR抗体薬セツキシマブを用いた術前化学療法により腫瘍サイズが小… 2010/12/20 癌
エリアレビュー・大腸癌 癌治療におけるmultidisciplinary approach 腫瘍縮小効果の高い抗癌剤の登場で注目される 大腸癌の肝転移例では、肝切除は予後の改善が期待できる治療法であるが、切除可能な症例は多くない。近年、分子標的薬を用いた術前化学療法で腫瘍を縮小させ、肝切除できる患者の割合を高められるようになってきた。腫瘍サイズや患者の状況などを総合的に判断する必要があるため、外科医や腫瘍内… 2010/12/17 癌
筋層浸潤膀胱癌に術前ゲムシタビン・カルボプラチン療法が有効で安全【泌尿器科学会2010】 筋層浸潤膀胱癌に対して、ゲムシタビンとカルボプラチンによる術前化学療法は、副作用が軽度で、抗腫瘍効果はあり、生存を延長する可能性もあることが報告された。弘前大学大学院医学研究科泌尿器科学の鈴木裕一朗氏らが、4月27日から30日まで盛岡市で開催される第98回日本泌尿器科学会総会で発表… 2010/04/28 癌
IIIA期非小細胞肺癌の術前療法として放射線同時併用化学療法が生存を延長する可能性【呼吸器学会2010】 縦隔リンパ節転移(N2)を有するIIIA期非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、術前化学療法と術前放射線同時併用化学療法を比較するフェーズ3試験(WJTOG9903)が実施され、放射線を加えることで生存を延長する可能性が示された。4月23日から25日まで京都市で開催された第50回日本呼吸器学会学術講演会で… 2010/04/28 癌
筋層浸潤膀胱癌に術前GC療法が有効な可能性 【臨床腫瘍学会2010】 筋層浸潤膀胱癌の術前化学療法として、ゲムシタビンとシスプラチンの併用療法(GC療法)が有効で忍容性が高いことがレトロスペクティブな解析の結果、明らかとなった。成果は、3月18日から19日まで東京都で開催された日本臨床腫瘍学会で、国立がんセンター東病院血液・化学療法科の山口雄氏が発表… 2010/03/23 癌
非小細胞肺癌への術前化学療法で無病生存期間は延長する傾向 非小細胞肺癌に対する術前化学療法は、術後化学療法よりもコンプライアンスが良く、手術単独に比べ統計的に有意ではなかったが、無病生存期間および生存期間を延長させる傾向が示された。無作為化フェーズ3試験「NATCH」の長期成績で明らかになった。Spanish Lung Cancer Groupを代表してスペイン… 2009/08/05 癌
浸潤性膀胱癌に対するシスプラチンとゲムシタビン併用の術前化学療法は積極的に取り入れるべき【泌尿器科学会2009】 術前化学療法では治療効果も重要だが、速やかに根治術に移行できるよう毒性をできるだけ抑える必要がある。転移性膀胱癌に対する術前化学療法としてシスプラチンとゲムシタビンの併用療法を行ったところ、観察期間は短いものの、高い有効性と安全性が示された。4月16~19日に岡山市で開催されてい… 2009/04/20 癌
在宅率と奏効率が高いTS-1+シスプラチンによる高度進行胃癌の術前化学療法【胃癌学会2009】 TS-1+シスプラチン(CDDP)術前化学療法(NAC)は安全に施行でき、特に高度リンパ節転移例で治療が奏効し根治切除ができた場合は良好な遠隔成績が期待できることが示された。 3月4~6日に東京都で開催された第81回日本胃癌学会総会の特別企画「胃癌化学療法コンセンサス1―術前化学療法」におい… 2009/03/16 癌
術前化学療法で進行胃癌患者の5%に組織学的な著効【胃癌学会2009】 術前化学療法(NAC)を施行した進行胃癌切除例において、約5%に、原発巣で組織学的効果判定基準でGrade3(著効)の効果が認められたことが明らかになった。3月4~6日に東京都で開催された第81回日本胃癌学会総会のポスターセッションで、藤田保健衛生大学医学部上部消化管外科の米村穣氏が発表し… 2009/03/10 癌
本誌連動◇癌治療の最先端 Vol.2 外科治療(その2) 術前化学療法で完全切除を目指す ここ数年、手術前に行う化学療法が、根治切除率を上げるための方法としても注目されている。その一例が食道癌。08年の米国臨床腫瘍学会総会では、日本国内の胸部食道癌患者(扁平上皮癌:臨床病期2~3)において、術後化学療法の有用性が確立されている5-FU+シスプラチンのレジメンを、術前に行う… 2008/12/16 癌
乳癌の術前化学療法、FEC療法後の逐次的パクリタキセルとトラスツズマブ併用は有望 FEC100療法(5-FU、エピルビシン、シクロホスファミド)後に、パクリタキセルとトラスツズマブを併用投与するレジメンは、忍容性および抗腫瘍効果が優れ、HER2陽性乳癌の術前化学療法として有望であることが、日本のフェーズ2臨床試験で明らかになった。大阪医療センター外科乳腺グループの増田慎… 2008/12/13 癌
充実腺管型の乳癌に対する術前化学療法の効果予測に3つの免疫組織染色項目が有用【病理学会2008】 乳癌の組織型の1つである充実腺管癌に対する術前化学療法の効果予測に免疫組織学的染色における3項目と乳癌サブタイプ分類が有用である可能性が示された。充実腺管癌に対する臨床的増悪(cPD)、病理学的完全奏功(pCR)を鑑別する因子として有用だという。この結果は、5月15日から開催された第97… 2008/05/19 癌
M-VAC療法の治療前予測法の研究成果を発表します 明日9月28日から3日間の予定で、日本癌学会が横浜で開催されます。私は、日本癌学会とアメリカ癌学会の共催で29日に開かれる「Personalized Medicine in Oncology」セッションで司会と講演をします。 2006/09/27 癌
【第14回日本乳癌学会学術総会報告】 術前化学療法で2割がリンパ転移陰転 リンパ節転移陽性患者への術前化学療法で郭清を回避できる可能性 センチネルリンパ節生検は、臨床的にリンパ節陰性の患者に対しては標準的に用いられるようになってきた。韓国国立がんセンターのS. Y. Lee氏らは、局所進行乳癌で腋下リンパ節転移陽性の患者に術前化学療法を行った場合、21.5%の患者については、センチネルリンパ節生検が陰性となり、腋下リンパ… 2006/07/10 癌