医薬品不足は医療機関にどのような影響を与えている? 2021年、後発医薬品企業3社に相次いで業務停止命令が通達された。さらに他の企業が出荷調整や自主回収を行ったことで、医薬品の供給が危機的状況に陥っている。この前代未聞の事態に、当初は薬局の仕入れに関する問題とされていたが、その余波はついに医師の処方への影響へと発展しつつある。… 2021/10/29 医薬品
抗ヒスタミン薬:アレグラがトップを維持 第2位はアレジオン、第3位はザイザル 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗ヒスタミン薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、32.7%の医師がフェキソフェナジン(商品名アレグラ他)と回答した。第2位のエピナスチン(アレジオン他)は16.0%、第3位のレボセチリジン(ザイザル)は15.3%、第4位のオロパタジン(アレロ… 2016/07/28 医薬品
医師2603人に聞く「不眠患者への初回対応と、最もよく投与する睡眠薬」 睡眠薬と生活指導、どっちが先? 初回対応で生活指導は6割が実施、睡眠薬は7割が処方 取材では「不眠を訴える患者には、取りあえず睡眠薬を出すだけで、特に生活指導は行わない医師が多い」という話をよく聞くのだが、実態はどうなのだろうか。初回から睡眠薬を出すのか、出さないのか。生活指導は行っているのか、いないのか。実際の診療行動について、日経メディカル Onlineの医師… 2015/03/18 精神・神経
第二世代抗ヒスタミン薬:フェキソフェナジンが一番人気 第2位はレボセチリジン、第3位はエピナスチン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、最も処方頻度の高い第二世代抗ヒスタミン薬を聞いたところ、第1位はフェキソフェナジン(商品名アレグラ他)となった。医師の3分の1以上となる35.7%がフェキソフェナジンを挙げており、最も人気のある抗ヒスタミン薬であることが分かった。… 2015/01/29 アレルギー・免疫
特集◎今冬のかぜ診療《8》総合感冒薬の適否 咳の出るかぜに総合感冒薬を処方 ⇒ × 特に高齢者では原則的に処方を避ける 文字の通り感冒症状に対する対症療法の成分が配合された総合感冒薬は、かぜ症状を全体的に緩和すべく、日常診療でも処方されることが多い。 2014/12/18 感染症
特集◎今冬のかぜ診療《7》鎮咳薬の適否 咳を止めるために鎮咳薬を処方 ⇒ × 咳の原因を考えて病態にあった薬剤を 抗菌薬の適応でない場合は、必要に応じた対症療法を行うことになる。 2014/12/17 感染症
BMJ誌から アレルギー性鼻炎患児では喘息リスクが約7倍 治療の第一選択薬は経鼻ステロイド、レビューの結果 特にWHOが作成したAllergic Rhinitis and its Impact on Asthmaガイドラインに焦点を当て、入手可能な文献を対象に行われた小児のアレルギー性鼻炎に関するレビューの結果、罹患率は1割以上と上昇していること、アレルギー性鼻炎患者ではその後喘息を発症するリスクが非鼻炎児に比べて約7倍である… 2014/07/25 アレルギー・免疫
【第14回】 すぐに再発・増悪するアトピー性皮膚炎への対処法 患者:「先生!治りません! すぐ痒くなって…。ステロイドを外用すると よくなるのですが、またすぐ痒くなってしまいます」 2014/05/12 アレルギー・免疫
リポート◎転換期を迎えた不眠診療 睡眠薬は減らせる、休薬できる 寝ているのに眠れない?「睡眠状態誤認」にご用心 成人の約20人に1人が睡眠薬を長期服用しているとのデータがあるほど、睡眠薬を常用している患者は多い。しかし、不眠症は不治の病ではない。適切な診断と治療により、睡眠薬の減量・休薬は可能だ。漫然とした処方から、休薬を見据えた不眠診療への切り替えが求められている。… 2014/02/06 精神・神経
トレンドビュー◎花粉症2013シーズン直前! 花粉症治療薬、いつから投与すればいい? 押さえておきたい薬物療法3つのポイント 花粉症シーズンが目前に迫っている。今年は例年より飛散量が多いと予想され、重症患者の受診も見込まれる。今年1月に発刊された新ガイドラインに基づき、プライマリケア医が留意したい花粉症診療の勘所を専門医に聞いた。… 2013/01/29 アレルギー・免疫
日経メディカル2012年6月号「特集 うつ病・認知症診療 15のコツ」転載 Vol.4 「治せる病態」を鑑別 問診への反応がカギ 認知症診断 3つのコツ 既存の認知症治療薬は、認知機能そのものは回復させないが、症状の進行を抑える効果がある。早期に患者を拾い上げることが、患者の状態を良好に保つ上で重要となる。 2012/06/19 精神・神経
患者の4割は医療従事者からの説明で誤解、皮膚の健康研究機構が発表 抗ヒスタミン薬の眠気と効果の強さに相関なし 特定非営利活動法人(NPO)の皮膚の健康研究機構は9月28日、鎮静性抗ヒスタミン薬のd-クロルフェニラミン(ポララミンほか)、ケトチフェン(ザジテンほか)と非鎮静性抗ヒスタミン薬のベポタスチン(タリオン)を使った比較試験で、抗ヒスタミン薬で生じる眠気と効果の強さは相関しないという研… 2011/09/29 アレルギー・免疫
レセプトに見る「処方後に骨折が増える薬」とは? 最近、特定の薬剤と、交通事故や転倒との関係について解説した文献を読みました。眠気やめまいといった薬の副作用が事故などの要因になるケースがあるようです。そこで今回は、特定の薬剤と、事故や転倒との関係について、データで調べてみることにしました。ただし、事故や転倒の事実をレセプト… 2011/08/24 医薬品
日経メディカル2011年3月号「トレンドビュー」(転載) 乳幼児の風邪薬使用に警鐘 OTC薬のみならず医師の処方にも見直しの余地 諸外国では、有効性が乏しい上、重篤な副作用を来し得ることからOTC風邪薬の乳幼児への使用を規制する動きが出ている。一方、国内では注意喚起止まりで、OTC薬と同様の成分を処方する医師も多い。 2011/03/10 感染症
特集●シーズン直前、花粉症診療アップデート Vol.2 春先は眼疾患の重症化に注意 花粉症では眼のかゆみ、充血などの眼症状を呈することがある。また、I 型アレルギー性結膜炎の1つで結膜に増殖性病変が生じる春季カタルでは、花粉飛散により症状が重症化することもある。2010年10月に改訂された「アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン」 のポイントとともに、春先の眼疾患の重… 2011/01/14 アレルギー・免疫
特集●シーズン直前、花粉症診療アップデート Vol.1 急増する小児の花粉症にはこう対応 2010年夏の記録的猛暑の影響を受け、今春はスギ花粉の大量飛散が予想されている。環境省が12月24日に発表した「平成23年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報) 」 によれば、11年春のスギ・ヒノキ科花粉の総飛散量は、全国的に多くなる見込みだ。地域によっては例年の2倍以上、飛散数… 2011/01/13 アレルギー・免疫
【第6回】 かゆいのに抗ヒスタミン薬が効かないんです 私の家族のことでちょっとお聞きしてもいいですか。実はうちの妻が、一昨日にエビを食べてから皮疹が出て、かゆみを訴えまして。抗ヒスタミン薬を飲ませたんですが、全然よくならないんです。 2010/07/29 アレルギー・免疫
新型インフルエンザA/H1N1 新型インフルによる喘息発作にはステロイドが有効 小児アレルギー学会が診療の手引きを発表 日本小児アレルギー学会の「小児喘息・アレルギー患者の新型インフルエンザ対応ワーキンググループ(新型インフルWG)」は、4月25日、岩手県盛岡市で開催された日本小児科学会で緊急報告を行い、新型インフルエンザに関する新たな調査結果と「小児気管支喘息の新型インフルエンザに対する診療の手… 2010/05/06 感染症
特集●アトピー治療のベストプラクティス Vol.2 スキンケアは十分量の保湿剤で かゆみ対策には抗ヒスタミン薬 (10/9訂正) アトピー性皮膚炎の治療で、ステロイドやタクロリムスによる免疫抑制療法とともに重要なのが、保湿剤によるスキンケアだ。保湿剤は皮膚のバリアー機能を高め、結果としてステロイド外用薬の使用量を少なくすることができる。… 2009/10/06 皮膚科
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) セレスタミンの処方を見直す なくならない長期投与による副作用発現例 切れ味の良さから重症の花粉症などに広く使用されているセレスタミン。しかし、漫然と長期間投与されている例は少なくない。含有するステロイドによる副作用の発現例はいまだになくなっていない。 2009/03/04 アレルギー・免疫
特集●アトピー治療の一工夫 Vol.3 痒みは抗ヒス薬だけでは抑えられない 痒みのメカニズムに基づく有効な対処法は? アトピー性皮膚炎の治療で最も難渋するのが、痒み対策だ。現状では、抗ヒスタミン薬の処方がよく行われているが、効果が得られない患者は少なくない。それもそのはずで、「痒み過敏」という病態を考慮すると、ヒスタミンに限らず、実に多様な物質が痒みの原因として浮かび上がってくる。… 2008/08/25 皮膚科
たかが風邪薬、されど風邪薬―医師も投薬に悩みあり 今年のはじめにこんな事故があったのをご記憶でしょうか?2008年1月14日、午前9時半ころ、山形県鶴岡市の国道112号線月山第2トンネル内で高速バスの男性運転手(52歳)が意識もうろう状態に陥りました。異常に気が付いた乗客の男性がとっさにハンドルを操作して、バスは、タイヤを道路左側の縁石… 2008/04/29 その他
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 3 鎮静性抗ヒスタミン薬―小児への処方は見直しを 「日本は諸外国と比較して、小児の風邪や花粉症、アトピー性皮膚炎などに鎮静作用の強い第1世代の抗ヒスタミン薬を処方する頻度が異常に高い。子どもは副作用をあまり訴えない。医師側も使い慣れている薬をつい使ってしまうのではないか」――。こう話すのは東北大大学院機能薬理学教授の谷内一彦… 2008/02/18 医薬品
FDAが2歳未満には市販の風邪薬を使わないよう推奨 2歳以上の小児に対しても注意を喚起 米国食品医薬品局(FDA)は2008年1月17日、2歳未満の幼児や小児に対して、市販の風邪薬(充血除去薬[decongestants]、抗ヒスタミン薬、去痰薬、鎮咳薬)を用いないことを推奨すると発表した。これらの薬はかぜを治癒させる効果はなく、死亡や痙攣を含む重篤な副作用が、まれではあるが起こる危険… 2008/01/21 小児科
第7の地雷 花粉症シーズン到来、ステロイド点眼の恐い話 眼が疲れるということで眼科に来たスギ花粉症の患者が「以前に耳鼻科でもらっていて、とてもよく効いた点眼薬をこちらでも出してもらえますか?」と差し出したのが、0.1%フルオロメトロン点眼薬。「えっ?? これだけですか?」と驚いて聞くと、患者からは「毎年これだけです。すごく効きますねえ… 2008/01/20 アレルギー・免疫
【連載第7回】 妊婦と幼児にはどう処方する? 妊娠中あるいは妊娠の可能性のある女性への薬剤の処方は、胎児への薬剤の影響を慎重に考慮する必要がある。また最近、問題になっているのがスギ花粉症の低年齢化で、0~4歳で1.7%、5~9歳で7.5%、10~19歳で19.7%の有病率といわれている。花粉症に特徴的な顔が見られたら、小児に処方可能な薬… 2007/03/19 耳鼻咽喉科
【OTC新薬】睡眠改善薬(塩酸ジフェンヒドラミン製剤) ナイトール:抗ヒス薬を睡眠改善薬に応用 2007年3月1日、一般用医薬品(OTC薬)の睡眠改善薬「ナイトール」が発売された。主成分は、抗ヒスタミン薬の塩酸ジフェンヒドラミンであり、効能は「一時的な不眠による次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い」である。塩酸ジフェンヒドラミンを使ったOTCの睡眠改善薬は、2003年4月に発売され… 2007/03/15 精神・神経
【連載第6回】 患者への問診と診断のコツ 花粉症は、患者への問診から得られる情報によって診断、治療方針を決めることができる。問診のポイントは、鼻水の色、鼻をかむ回数、鼻閉の有無などだ。鼻アレルギー症状を持つ患者の8割で鼻汁中の好酸球増多が見られるので、鼻汁中好酸球検査は診断に有用だ。また問診では、他の薬を服用していな… 2007/03/12 耳鼻咽喉科
【連載第4回】 抗ヒスタミン薬の特徴を押さえよう スギ花粉症の治療には数多くの経口抗ヒスタミン薬が使われている。眠気や倦怠感などの副作用が少ない第2世代抗ヒスタミン薬が登場し、さらにコンプライアンスを向上させるために剤型の工夫も進められている。次々登場する抗ヒスタミン薬の中から、患者のライフスタイルに合った薬剤を選ぶために、… 2007/02/26 耳鼻咽喉科
花粉症ドライバーの7割が薬の説明に不満 健康日本21推進フォーラムの調査まとまる 車を運転する花粉症患者の2割が、医師から処方された抗ヒスタミン薬の眠気などの副作用について、医師や薬剤師から十分な注意を受けていないことが分かった。健康日本21推進フォーラムが実施した「ドライバーと『花粉症』に関する調査」で明らかになった。調査は、フォーラムに加盟する企業への情… 2007/02/09 耳鼻咽喉科
2歳未満への咳止めと風邪薬投与に注意 米国CDCの実態調査で死亡例も 抗ヒスタミン薬、鎮咳薬、去痰薬、鼻粘膜の鬱血除去薬などを含む咳止めと風邪薬を2歳未満の乳幼児に投与する際には十分な注意が必要、との注意喚起が米国疾病管理センター(CDC)から出された。 2007/01/19 医薬品
本邦で実施されたインフリキシマブの使用成績調査から日本人での安全性プロファイルが明確に わが国で実施されたインフリキシマブの使用成績調査(2005年7月に登録終了)は、約7000例が登録され、世界的にみても大規模な調査である。埼玉医科大学総合医療センターの竹内勤氏らは、6カ月の追跡期間を終了した5000例について解析結果を詳細にわたり報告した。本演題は6月24日のポスターセッシ… 2006/06/28 骨・関節・筋