平成の医薬品市場、抗菌薬の売上額は4分の1に 平成元年から30年で市場は1.87倍の10兆円超に膨らむ IQVIAジャパングループはこのほど、平成年間(1989年~2018年)を通じた日本の医療用医薬品市場の売り上げデータを公表した。それによると、1989年に5兆5260億円だった日本の医薬品市場は、2018年には10兆3374億円と1.87倍に膨らんだ。特に、2008年以降9年間市場は拡大し続け、ピークは2016年の10… 2019/04/24 感染症
リポート◎患者を苦しめる治療関連口内炎を予防せよ 口内炎による痛みを和らげる「医療機器」登場 抗癌剤治療で頻度の高い副作用の1つが口内炎。患者のQOLが大きく低下することは分かっていても、抗癌剤治療が優先され治療法も限られるため、ともすれば対応は後回しにされがちだ。だが、歯科と連携することで予防ができる他、5月から症状緩和のためのツールも登場する。… 2018/05/01 癌
高齢者への抗癌剤治療は効果なし? 5月17日、厚生労働省の「第67回がん対策推進協議会」を傍聴してきたことを向かいの席の同僚に話したら、「75歳以上には抗癌剤治療をするなってやつですね」と切り返してきた。笑いながら「だってそう報道されているじゃないですか」と。彼が言っていたのは、同協議会開催前の4月27日に国立がん研… 2017/05/31 癌
「低用量抗癌剤」に緩和ケア医が感じる憂鬱 最近、低用量抗癌剤治療なるものをクリニックで受けている患者が、緩和ケア外来を受診するケースが散見されるようになりました。通常より非常に少ない量の抗癌剤を用いることで副作用を防ぎ、癌が大きくならないよう維持していくことを目指しているのだそうです。自分は化学療法の専門家ではない… 2016/10/20 癌
境界悪性卵巣腫瘍を乗り越えて(麻美ゆま氏インタビュー後編) 抗癌剤治療が不安で、東京から逃げました 手術も抗癌剤も乗り切った、けど「癌サバイバー」じゃない こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。2013年に「境界悪性卵巣腫瘍」のため卵巣・子宮を全摘出したセクシー女優、麻美ゆま氏のインタビュー。前編では、医師患者関係の苦労話や、診断後にドクターショッピングに走ったこと、術中迅速病理診断で初めて「境界悪性卵巣腫瘍」と判明したことなど… 2016/09/06 検査
怪しい代替療法を受けたいと言われたら 抗癌剤治療がうまくいかなくなってくる頃、免疫療法やサプリメントなど、エビデンスのない治療を受けたいと患者が相談してくることがあります。いわゆる怪しい治療です。自由診療であり、高額な費用負担が求められることも多いようです。そのようなとき自分は、(1)本人がその治療をすることで気… 2016/01/20 癌
JAMA Intern Med誌から 癌治療薬のOSによらない「早期承認」は拙速か 奏効率など代替指標で承認後に全生存期間(OS)の延長が示された癌治療薬は14% 2008~2012年に米国で代理エンドポイントにより承認された癌治療薬36製品中、2015年8月までに全生存期間(OS)の延長効果が論文発表されていたのは5製品にとどまり、残りの製品で承認を取り消されたものは1剤もないことが明らかになった。… 2015/11/06 癌
JAMA誌から デュロキセチンが抗癌剤誘発性の末梢神経障害に効果 化学療法の副作用で生じる疼痛の軽減効果を初めて示す 抗癌剤による副作用として生じる末梢神経障害を、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)のデュロキセチン(商品名サインバルタ)が軽減する効果が、フェーズ3臨床試験で示された。米Michigan大学のEllen M. Lavoie Smith氏らが、JAMA誌2013年4月3日号に発表した。化学療法誘発性… 2013/04/16 麻酔科
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.10 活動状態(PS)が3~4の固形癌患者には積極的治療を行わない 【悪性腫瘍(その2)】 ASCOが勧告で1番目に挙げているのがこの項目だ。PSが3~4の患者のほか、「エビデンスに基づく治療で利益が得られなかった患者」「治療の継続に強いエビデンスがない患者」なども、積極的治療を行うべきでないとしている。… 2012/09/21 癌
日経メディカル2012年2月号「行政ウォッチ」(転載) 抗癌剤の健康被害は救済すべきか 因果関係や適正使用の判定の困難さが壁に 現在は対象外となっている抗癌剤を、医薬品副作用被害救済制度に含めるか否か─。厚生労働省の検討会は昨年末、「直ちに実施可能と断言できる段階ではない」とする中間取りまとめを公表した。 2012/02/07 医薬品
日経メディカル臨時増刊 unmet medical needs特集転載 Vol. 2 【癌】ラグ解消進むも新たな課題浮上 高額な薬剤費が患者の大きな負担に 一部の抗癌剤のドラッグラグは解消されつつある。しかし近年、新たに承認された薬剤はすべて高額で患者が治療費を負担しきれないばかりか、医療保険財政にも影響を及ぼしつつある。一方、患者数が少ない小児がん領域ではドラッグラグ解消の兆しすら見えていない。… 2010/12/21 癌
ASCO開幕、日本人は少なめだが分子標的薬など最新の癌の臨床試験結果などが発表へ 世界最大の癌関連学会である米国臨床腫瘍学会の第45回年次集会(ASCO2009)が5月29日、米国フロリダ州オーランドで開幕した。 2009/05/30 癌
エリアレビュー・大腸癌【対談】──日米欧の大腸癌化学療法の現状と今後 大阪大学森正樹氏×国立がんセンター中央病院島田安博氏×米エール大学Edward Chu氏 大腸癌はかつて抗癌剤治療が奏効しない癌と考えられていた。しかし様々な薬剤の開発に伴い、また最近では分子標的薬も加わって、大腸癌化学療法の進展は目覚しいものとなっている。日本と米国、欧州における大腸癌化学療法の現状と今後の展望について、特にパーソナライズド・セラピーに重点を置… 2009/04/28 癌
ウイルス利用抗癌剤の遺伝子治療研究が岡山大学で申請【外科学会2009】 アデノウイルスを利用した抗癌剤であるテロメライシンを、胸部、頭頸部悪性腫瘍に放射線療法と併用で投与する遺伝子治療臨床研究の申請が3月に、岡山大学の学内倫理委員会に行われたことが明らかとなった。4月2日から4日に福岡市で開催されている日本外科学会のシンポジウムで、岡山大学医学部・… 2009/04/03 癌
大鵬薬品がtrabectedinの国内開発販売の権利獲得 大鵬薬品工業は3月31日、スペインPharmaMar社から抗癌剤trabectedin(海外での商品名「Yondelis」)の日本での開発販売の権利を獲得したと発表した。 2009/04/01 癌
Notch系阻害剤、Hedgehog系の阻害剤の臨床開発が進展 癌幹細胞を標的とした抗癌剤の開発が進んでいる。3月23日から25日にオランダアムステルダムで開催された第7回International Symposium on Targeted Anticancer Therapies(TAT2009)の癌幹細胞を標的としたセッションでNotch情報伝達系、Wnt情報伝達系、Hedgehog情報伝達系を阻害する薬剤の開発状… 2009/03/27 癌
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 遺伝子検査で副作用を予測 抗癌剤のイリノテカンで個別化医療始まる 抗癌剤の副作用が起きやすい患者を予測する診断薬が、まもなく保険診療で利用できるようになる。より安全な治療が行えるメリットがあるが、すべての副作用が予測できるわけではないなど弱点も抱える。… 2009/03/23 癌
他の薬剤や食品との相互作用が抗癌剤の効果に影響する 抗癌剤同士、抗癌剤と他の薬剤や、食品、サプリメントの間では相互作用を起こす場合があり、抗癌剤の効果が高まりすぎて重篤な副作用を引き起こしたり、効果が低く抑えられてしまう可能性が指摘された。… 2009/02/12 癌
喉頭癌に対する放射線と抗癌剤の交互投与治療で改善認められず 喉頭癌を対象としたフェーズ3臨床試験において、抗癌剤と放射線治療を交互に受ける治療法は、抗癌剤を連続投与した後に放射線治療を受ける治療法と類似した結果だったことをHead and Neck Cancer Cooperative Group and the EORTC Radiation Oncology GroupのJ.L.Lefebvre氏らのグループがJournal… 2009/02/03 癌
本誌連動◇癌治療の最先端 Vol.2 外科治療(その2) 術前化学療法で完全切除を目指す ここ数年、手術前に行う化学療法が、根治切除率を上げるための方法としても注目されている。その一例が食道癌。08年の米国臨床腫瘍学会総会では、日本国内の胸部食道癌患者(扁平上皮癌:臨床病期2~3)において、術後化学療法の有用性が確立されている5-FU+シスプラチンのレジメンを、術前に行う… 2008/12/16 癌
抗癌剤を安全にかつ効果的に使用するために大切なこと 肝臓の薬物代謝酵素の働きに注意 どんな薬にも必ず副作用がある。特に殺細胞性の抗癌剤は、効果と副作用の出現する用量が近接しているため、その薬物動態について熟知しておく必要がある。京都大学医学部附属病院探索医療センター検証部・外来化学療法部講師の石黒洋氏に、肝代謝の抗癌剤を使用する上での注意点を薬物代謝の観点… 2008/08/27 癌
クライマーズ・ハイ―そこにヤマがあるから 23年前の8月12日、帰郷した私は妻子を連れて、母の実家を訪れました。そこでジャンボ機が行方不明というニュースを耳にしました。お盆に不穏なニュースだなと思いながら帰ると、叔母から「もしかしたら旦那が乗っているかもしれない」と急な電話がかかってきました。あのとき、まだよちよち歩きで… 2008/07/18 その他
第6回日本臨床腫瘍学会学術集会 抗癌剤治療中に約6割が味覚障害を経験【臨床腫瘍学会2008】 抗癌剤治療中には、約6割の患者が味覚障害を経験していることが報告された。これは、昭和大学豊洲病院栄養科の鳥居美幸氏、内科の佐藤温氏らのグループによる研究で、3月20日~21日に福岡市で開催された臨床腫瘍学会で発表された。… 2008/04/08 癌
医薬品個人輸入の最多はサリドマイド 薬監証明のデータ分析の結果(10/26訂正) 医薬品を個人輸入する際に用いる薬監証明のデータから個人輸入の実態を調べたところ、2005年の1年間で、美容関連を除く医療用医薬品だけで5428件、242薬剤が輸入されていたことが分かった。品目別ではサリドマイドが最も多かった。医療科学研究所研究員の辻香織氏らのグループが、第13回日本薬剤… 2007/10/24 医薬品
最後に腎移植とタミフル問題を振り返る 「患者 vs 医師・製薬企業」という構図ではなく、「病気 vs 患者・医師・製薬企業」という構図が、本来あるべきではないでしょうか。この「病気 vs 患者・医師・製薬企業」を構築するためには、成熟したメディア報道が欠かせません。成熟したメディア報道への期待を最後に、本ブログを終了いたし… 2007/03/29 先端医学
抗癌剤による口内炎がケラチノサイト成長因子で減少 米John Wayne Cancer InsituteとAmgen社のグループが、組み換えヒト・ケラチノサイト成長因子(KGF)が、抗癌剤による口内炎の発生頻度を減らしたとする臨床試験の結果を専門誌(J.Clin.Ocol.)に報告した。口内炎を含む粘膜障害は、抗癌剤の用量制限要因(DLF)となっており、KGFによる治療方法が… 2006/12/05 癌
【未承認薬、何が問題か 第4回】 「個人輸入」という新たな“ひずみ” 前回紹介した治験の活性化をはじめ、未承認薬問題の解決に向けて、行政も手を打っていないわけではない。しかし現実の動きは、行政よりはるかに早い。進行性の疾患を持った患者は、行政の対応を待っていられない。日本にいるそんな患者が、未承認の薬を使う方法は2つある。1つは治験に参加するこ… 2006/07/25 医薬品
【効能効果の追加に伴う添付文書改訂】 ジェムザール:23年ぶりに胆道癌の適応取得 2006年6月、代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤の塩酸ゲムシタビン(商品名:ジェムザール)の効能効果に、胆道癌が追加された。日本での胆道癌への適応追加は23年ぶりである。 2006/07/13 癌
【未承認薬、何が問題か 第1回】 特効薬が使えない 去る6月2~6日に米国ジョージア州アトランタで開かれた米国臨床腫瘍学会(ASCO)。癌の診療に携わる医師たちが世界中から集まる学会だ。毎年、新しい抗癌剤を使った臨床試験の結果が幾つも発表される。しかし、学会で注目を集める新薬、あるいはレジメンは、日本では使用できないことが少なくない… 2006/06/23 医薬品