mCRCで強力な治療に不適格な患者の1次治療としてTAS-102+ベバシズマブがOSを延長する可能性【ASCO GI 2021】 切除不能な転移を有する大腸癌(mCRC)で、強力な治療に不適格な患者の1次治療として、トリフルリジン・チピラシル(TAS-102)とベバシズマブの併用療法は、カペシタビンとベバシズマブの併用療法と比べて、全生存期間(OS)を4.64カ月延長することが、フェーズ2のランダム化比較試験TASCO1のOS… 2021/01/17 癌
タキサン系抗癌薬投与歴のあるHR陽性進行乳癌に経口タキサン系抗癌薬tesetaxelと減量カペシタビンの併用が有効【SABCS2020】 タキサン系抗癌薬の投与歴があるホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性進行乳癌に、経口タキサン系抗癌薬であるtesetaxelと減量したカペシタビンの併用療法は、カペシタビンのみを投与するよりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できることが明らかとなった。フェーズ3試験であるCONTESSA試験の結果… 2020/12/13 がんナビ
タキサン系抗癌薬投与歴のあるHR陽性進行乳癌に経口タキサン系抗癌薬tesetaxelと減量カペシタビンの併用が有効【SABCS2020】 タキサン系抗癌薬の投与歴があるホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性進行乳癌に、経口タキサン系抗癌薬であるtesetaxelと減量したカペシタビンの併用療法は、カペシタビンのみを投与するよりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できることが明らかとなった。フェーズ3試験であるCONTESSA試験の結果… 2020/12/12 癌
進行胆嚢癌の2次治療としてカペシタビン+イリノテカンとイリノテカン単剤の有効性は同様の可能性【WCGC 2020】 1次治療で増悪した進行胆嚢癌に対し、カペシタビンとイリノテカンの併用療法(CAPIRI療法)は、イリノテカン単剤療法と比較して有効性に差はないとみられることが、インドで行われたフェーズ2のランダム化比較試験GB-SELECTから示された。奏効率はCAPIRI療法で高かったが、臨床的有効率(CBR)は… 2020/07/03 がんナビ
進行胆嚢癌の2次治療としてカペシタビン+イリノテカンとイリノテカン単剤の有効性は同様の可能性【WCGC 2020】 1次治療で増悪した進行胆嚢癌に対し、カペシタビンとイリノテカンの併用療法(CAPIRI療法)は、イリノテカン単剤療法と比較して有効性に差はないとみられることが、インドで行われたフェーズ2のランダム化比較試験GB-SELECTから示された。奏効率はCAPIRI療法で高かったが、臨床的有効率(CBR)は… 2020/07/03 癌
切除可能トリプルネガティブ乳癌に標準治療後のカペシタビン1年投与の維持治療は有用【ASCO2020】 切除可能トリプルネガティブ乳癌に対し、標準治療後の低用量カペシタビン(メトロノミック療法)を用いた維持治療は経過観察に比べ、無病生存期間(DFS)を改善することがフェーズ3試験(SYSUCC-001)で明らかになった。5月29日から31日までバーチャルミーティング形式で行われている米国臨床腫瘍… 2020/05/30 癌
切除可能トリプルネガティブ乳癌に標準治療後のカペシタビン1年投与の維持治療は有用【ASCO2020】 切除可能トリプルネガティブ乳癌に対し、標準治療後の低用量カペシタビン(メトロノミック療法)を用いた維持治療は経過観察に比べ、無病生存期間(DFS)を改善することがフェーズ3試験(SYSUCC-001)で明らかになった。5月29日から31日までバーチャルミーティング形式で行われている米国臨床腫瘍… 2020/05/30 がんナビ
既治療HER2陽性切除不能進行乳癌を対象にtucatinibとトラスツズマブ、カペシタビンの併用療法が米国で承認 米食品医薬品局(FDA)は4月17日、1ライン以上の治療を受けたHER2陽性切除不能進行乳癌を対象に、経口チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)tucatinibと化学療法(トラスツズマブ、カペシタビン)の併用療法を承認したと発表した。… 2020/04/20 癌
進行HER2陽性乳癌を対象にneratinibとカペシタビンの併用療法が米国で承認 米国食品医薬品局(FDA)は2月25日、不可逆的pan-HER チロシンキナーゼ阻害薬であるneratinibについて、2ライン以上の抗HER2薬投与歴のあるHER2陽性進行乳癌に対してカペシタビンとの併用で承認したと発表した。FDAの承認は、neratinibとカペシタビンの併用療法がラパチニブとカペシタビンの併用… 2020/02/28 がんナビ
進行HER2陽性乳癌を対象にneratinibとカペシタビンの併用療法が米国で承認 米国食品医薬品局(FDA)は2月25日、不可逆的pan-HER チロシンキナーゼ阻害薬であるneratinibについて、2ライン以上の抗HER2薬投与歴のあるHER2陽性進行乳癌に対して、カペシタビンとの併用で承認したと発表した。FDAの承認は、neratinibとカペシタビンの併用療法がラパチニブとカペシタビンの併… 2020/02/27 癌
HR陽性HER2陰性進行乳癌での導入化学療法後維持療法の内分泌療法はカペシタビンの併用が有用【SABCS2019】 ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性進行乳癌に対して、ベバシズマブとパクリタキセルを用いた導入療法を行ったあとに維持療法を行う場合、内分泌療法のみに比べて内分泌療法にカペシタビンを加えた方が良い可能性が明らかとなった。日本で実施された多施設無作為化フェーズ2試験であるKBCSG-TR1214… 2019/12/16 癌
AI後のHR陽性進行乳癌への内分泌療法とパルボシクリブの併用はPFSでカペシタビンに優越性を示さず【SABCS2019】 ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の進行乳癌でアロマターゼ阻害薬(AI)の投与で進行した患者への、内分泌療法とCDK4/6阻害薬パルボシクリブの併用は、カペシタビンを投与した場合と比べて無増悪生存期間(PFS)について優越性を有意に示せなかった。フェーズ3試験であるPEARL試験(GEICAM/2013-… 2019/12/15 癌
治療歴のあるHER2陽性転移性乳癌にneratinib+カペシタビンはラパチニブ+カペシタビンに比べPFSを延長【ASCO2019】 2レジメン以上の抗HER2療法を受けたHER2陽性転移性乳癌に、不可逆的pan-HERチロシンキナーゼ阻害薬neratinibとカペシタビンの併用療法はラパチニブとカペシタビンの併用療法に比べて、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長することが、ランダム化フェーズ3試験NALAで明らかになった。米国Magee-Wome… 2019/06/05 癌
早期トリプルネガティブ乳癌の術後療法にカペシタビンを追加してもDFSとOSは変わらず【SABCS2018】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者に対し、手術と標準的な(術前)術後化学療法を行った後、カペシタビンを追加しても、経過観察のみと比べて無病生存期間(DFS)や全生存期間(OS)の有意な延長はみられないことが、フェーズ3の多施設共同のランダム化比較試験(RCT)GEICAM/2003-11_CIB… 2018/12/07 がんナビ
早期トリプルネガティブ乳癌の術後療法にカペシタビンを追加してもDFSとOSは変わらず【SABCS2018】 早期のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者に対し、手術と標準的な(術前)術後化学療法を行った後、カペシタビンを追加しても、経過観察のみと比べて無病生存期間(DFS)や全生存期間(OS)の有意な延長はみられないことが、フェーズ3の多施設共同のランダム化比較試験(RCT)GEICAM/2003-11_CIB… 2018/12/07 癌
強力な治療が不適な進行大腸癌の1次治療としてTAS-102とベバシズマブの併用が有効な可能性【WCGC2018】 強力な治療が適していない進行大腸癌の1次治療として、トリフルリジン・チピラシル塩酸塩(TAS-102)とベバシズマブの併用が有効である可能性が明らかとなった。欧州で行われた、TAS-102とベバシズマブの併用療法と、カペシタビンとベバジズマブの併用療法を比較した多施設無作為化オープンラベル… 2018/06/24 がんナビ
強力な治療が不適な進行大腸癌の1次治療としてTAS-102とベバシズマブの併用が有効な可能性【WCGC2018】 強力な治療が適していない進行大腸癌の1次治療として、トリフルリジン・チピラシル塩酸塩(TAS-102)とベバシズマブの併用が有効である可能性が明らかとなった。欧州で行われた、TAS-102とベバシズマブの併用療法と、カペシタビンとベバジズマブの併用療法を比較した多施設無作為化オープンラベル… 2018/06/24 癌
3期結腸癌の経口フッ化ピリミジンによる術後補助化学療法はカペシタビンが標準療法【ASCO2015】 3期の結腸癌に対する術後補助化学療法として、経口フッ化ピリミジンを投与する場合は、カペシタビンが標準療法であることが明らかとなった。カペシタビンとS-1を比較した無作為化フェーズ3試験JCOG0910の結果、無病生存期間(DFS)について、S-1はカペシタビンに対して非劣性を示すことができなか… 2015/06/02 癌
カペシタビン+シスプラチン療法はS-1術後補助療法が奏効しなかった予後不良の日本人胃癌患者において安全で有効【ASCO-GI2015】 S-1術後補助療法が奏効しなかった日本人の進行胃癌患者においては、カペシタビン+シスプラチン(XP)療法が安全かつ有効であることが、多施設フェーズ2試験で示された。1月15日から17日までサンフランシスコで開催されているGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI2015)で、横浜市立市民… 2015/01/16 癌
進行胃癌の1次治療でカペシタビン+シスプラチンとS-1+シスプラチンは同等の有効性【ASCO-GI2015】 進行胃癌の1次治療として、カペシタビン+シスプラチン併用療法(XP)とS-1+シスプラチン併用療法(SP)の有効性は同等であることが、2つの治療を比較したフェーズ2試験(XParTS II)で明らかになった。高知大学医学部附属病院がん治療センターの小林道也氏らが、1月15日から17日までサンフラン… 2015/01/16 癌
胃癌術後補助療法としてカペシタビン、オキサリプラチン併用療法が申請 中外製薬は12月19日、抗悪性腫瘍剤カペシタビンについて、胃癌における術後補助化学療法に対する効能・効果追加の製造販売承認申請を、厚生労働省に行ったと発表した。 2014/12/19 癌
ベバシズマブ+タキサンによる導入療法とベバシズマブ+カペシタビンによる維持療法で進行HER2陰性乳癌のPFSとOSが改善【ESMO2014】 局所再発または転移を有するHER2陰性乳癌に対し、導入療法としてベバシズマブとタキサンによる治療を行い、その後に維持療法としてベバシズマブとカペシタビンの併用療法を行うと、無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)が有意に改善することがフェーズ3のIMELDA試験から明らかになった。9月26… 2014/09/30 癌
HER2陰性乳癌に対するソラフェニブとカペシタビンの併用はPFSを改善できず ドイツBayer HealthCare Pharmaceuticals社と米Onyx Pharmaceuticals社は、7月25日、進行乳癌に対してソラフェニブとカペシタビンを併用するフェーズ3試験で主要評価項目が達成できなかったと発表した。 2014/07/29 癌
転移を有するNETにカペシタビンとテモゾロミドの併用は奏効率と安全性から有望【ASCO-GI2014】 転移を有する神経内分泌腫瘍(NET)で高用量のオクトレオチド酢酸塩除放剤による治療で進行した患者に対し、カペシタビン(CAP)とテモゾロミド(TEM)の併用(CAPTEM)は高い奏効率を示し、毒性は最小限と考えられる結果が、進行中のフェーズ2試験の中間解析から報告された。1月16日から19日まで… 2014/01/20 癌
進行乳癌にボリノスタットとカペシタビンの併用が有望【ASCO BREAST2013】 進行乳癌に対して、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤ボリノスタットとカペシタビンの併用が有望であることが明らかとなった。フェーズ1試験で最大耐量(MTD)が同定され、適度の抗腫瘍効果が認められた。9月7日から9日までサンフランシスコで開催されたBreast Cancer Symposium 2013(ASCO BREAST)… 2013/09/10 癌
転移を有する乳癌患者を対象としたエリブリンとカペシタビンの比較試験でQOLは抗腫瘍効果と相関示す【ASCO2013】 局所進行・転移性乳癌に対するエリブリンとカペシタビンを比較検討した無作為化フェーズ3試験(301試験)で行われたQOLに関する解析の結果から、良好な抗腫瘍効果が得られた患者では、QOLの有意な改善が認められたことが明らかとなった。EORTC QLQ-30およびQLQ-BR23を用いたQOL評価と抗腫瘍効果は… 2013/06/03 癌
局所進行・転移性乳癌患者に対するエリブリン投与はカペシタビン投与と比べ患者のQOL改善に寄与する【ASCO2013】 局所進行・転移性乳癌患者に対するエリブリンとカペシタビンを比較したオープンラベルの比較対照フェーズ3試験(301試験)において、エリブリンを投与した患者はカペシタビンを投与した場合と比べてGHS/QoLスコアが向上し、生活の質(QOL)が改善されることが明らかとなった。同試験の副次評価項… 2013/06/03 癌
カペシタビンとベバシズマブの併用が70歳以上の転移を有する大腸癌患者のPFSと奏効率を改善【ASCO-GI2013】 転移を有する大腸癌(mCRC)で70歳以上の患者を対象として、生物学的製剤の使用を前向きに評価した初のフェーズ3試験(AVEX試験)から、カペシタビンとベバシズマブの併用により、無増悪生存期間(PFS)と奏効率が有意に改善し、忍容性は良好であることが示された。1月24日から26日まで米サンフラ… 2013/01/28 癌
局所進行膵癌への導入化学療法後の化学放射線療法はカペシタビンの方が副作用少なく生存期間も延長できる可能性【ASCO-GI2013】 局所進行膵癌に対して併用導入化学療法後にカペシタビンベースの化学放射線療法(CRT)を行うことは、併用導入化学療法後にゲムシタビンベースのCRTを行うよりも副作用が少なく、生存期間も延長できる可能性が明らかとなった。無作為化フェーズ2試験SCALOPの最終結果で判明したもの。どちらの群も… 2013/01/27 癌
治療歴がある早期の局所進行または転移を有する乳癌患者でエリブリンはカペシタビンに優越性を示せず【SABCS2012】 局所進行または転移を有する乳癌患者に対し、早い治療ラインでエリブリンとカペシタビンを比較した第3相試験から、エリブリンは主要評価項目である全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)で優越性を示すことができなかった。ただし、トリプルネガティブの患者ではOSを5カ月延長し、特定のサブグ… 2012/12/09 癌
高齢進行乳癌のファーストラインとしてリポソーム内包ドキソルビシンとカペシタビンは同等【SABCS2012】 65歳以上の再発または転移を有する乳癌患者へのファーストラインの化学療法として、ペグ化リポソーム内包ドキソルビシンとカペシタビンを比較した結果、両群間に有意差はなかった。どちらの薬剤も、75歳以上、PS2の高齢の再発または転移を有する乳癌患者において有効であることが示された。フェー… 2012/12/07 癌
原発乳癌の術前化学療法、アントラサイクリンとタキサンを含むレジメンにカペシタビンを加えても転帰は改善せず【SABCS2012】 原発乳癌に対する術前化学療法を検討した第3相のGeparQuattro試験の生存に関する解析から、EC(エピルビシン+シクロホスファミド)+ドセタキセルにカペシタビンを同時または連続で投与しても、同試験の主要評価項目である病理学的完全奏効(pCR)率を改善できなかった結果と同様、生存期間も延… 2012/12/07 癌
カペシタビンとドセタキセル併用療法はHER2陰性の転移を有する日本人乳癌患者のPFSを延長【SABCS2012】 HER2陰性の転移を有する乳癌で、アントラサイクリンによる治療歴がある日本人患者において、カペシタビン(X)とドセタキセル(T)併用療法(XT療法)は、ドセタキセル単剤療法(T療法)と比べて無増悪生存期間(PFS)を有意に改善したことが第3相試験(JO21095)から示された。12月4日から8日ま… 2012/12/06 癌
日本人3期大腸癌の術後補助化学療法としてのカペシタビン投与は期間に関わらずQOLは良好【ESMO2012】 日本人の3期の大腸癌を対象に術後補助化学療法としてのカペシタビンを投与する際の期間中の患者の健康関連QOL(HRQOL)は、満足のいくものであることが明らかとなった。またカペシタビンの投与期間によるHRQOLには大きな差がないことが分かった。3期大腸癌の術後補助療法として、カペシタビンの1… 2012/10/03 癌
創刊40周年記念 特別版「日本発! 世界に羽ばたいた治療法」転載 Vol.3 【経口フッ化ピリミジン系抗癌剤】癌化学療法の常識覆す経口薬 TS-1投与が進行胃癌の標準に 「経口の抗癌剤は効かない」─。こうした常識を覆し、国内外でエビデンスを積み重ねてきたのが、日本発の経口フッ化ピリミジン系抗癌剤だ。中でもTS-1は、国内の胃癌治療の標準化に大きく貢献した。 2012/08/03 癌
局所進行性・転移性乳癌を対象にしたエリブリンとカペシタビンの比較フェーズ3試験はOSに有意差認めず エーザイは7月10日、アントラサイクリンおよびタキサン系抗癌剤が抵抗性または無効となった局所進行性・転移性乳癌を対象にしたエリブリンとカペシタビンとの比較対照フェーズ3試験(301試験)の解析速報で、エリブリン群で全生存期間(OS)を延長する傾向は見られたものの統計学的に有意な差はな… 2012/07/11 癌
セレコキシブ併用投与はカペシタビンによる手足症候群を軽減【乳癌学会2012】 カペシタビンに対するセレコキシブ200mg/日の同時併用投与で、カペシタビンの副作用の1つである手足症候群を予防する効果がある可能性が示された。6月28日から熊本で開催された第20回日本乳癌学会総会で、浜松オンコロジーセンター(浜松市)の宮本康敬氏が発表した。… 2012/07/03 癌
進行膵癌に対するnab-パクリタキセル+ゲムシタビン+カペシタビン併用は忍容性はあるが用量は再検討が必要【ASCO2012】 アルブミン結合パクリタキセルであるnab-パクリタキセルとゲムシタビン、カペシタビンの併用(AGXレジメン)は、転移のある進行膵癌に対して忍容性があるが、用量を再検討する必要があることが、フェーズ1試験の結果から示された。6月1日からシカゴで開催された第48回米国臨床腫瘍学会(ASCO2012… 2012/06/06 癌
切除不能・進行大腸癌に対するセツキシマブ併用治療の効果予測にEGFRリガンド量やEGFR増幅の評価が有効【ASCO2012】 CAPIRIあるいはCAPOXとセツキシマブを併用投与した切除不能・進行大腸癌の治療効果予測に、EGFRのリガンドであるamphiregulin、epiregulin、およびEGFRの増幅を評価することが有効である可能性が示された。ドイツMunich大学の Sebastian Stintzing氏が、6月1日から米国Chicagoで開催されている第4… 2012/06/02 癌
日経メディカル2012年5月号特別編集版「消化管診療のトピックス&トレンド」転載 【診療アップデート】 胃癌化学療法の現状 再発胃癌の2次治療に注目集まる わが国では、治癒切除された進行胃癌に対しては、S-1による術後補助化学療法が標準治療とされ、切除不能・再発胃癌に対する1次化学療法は、S-1とシスプラチン併用療法が標準治療として確立されているが、2次治療に注目が集まっている。… 2012/05/29 癌
Lancet誌から D2郭清後のXELOX療法で局所進行胃癌の3年無病生存率が向上 東アジアで行われたCLASSIC試験の結果 局所進行胃癌に対するD2郭清術後にXELOXレジメンを用いた術後補助化学療法を6カ月行うと、術後観察のみの場合に比べて3年無病生存率が有意に向上することが明らかになった。韓国Seoul国立大学のYung-Jue Bang氏らが行ったオープンラベルの無作為化フェーズ3試験によるもので、論文は、Lancet誌電… 2012/01/23 癌
HER2陰性乳癌でシクロホスファミド、エピルビシン、カペシタビン併用の術前化学療法は有望【乳癌学会2011】 HER2陰性乳癌に対する術前化学療法として、CEX療法(シクロホスファミド、エピルビシン、カペシタビン)は奏効率が高く、認容性も認められることが単施設の検討で明らかになった。日本医科大学多摩永山病院外科の横山正氏らが、9月2日から仙台市で開催された第19回日本乳癌学会学術総会で発表した… 2011/09/06 癌
転移・再発乳癌にカペシタビンとパクリタキセルの併用が有用な可能性―CBCRG-01最終報告【乳癌学会2011】 HER2陰性で内分泌療法が無効の転移・再発乳癌に対する化学療法のファーストライン治療として、カペシタビンとパクリタキセルの併用療法は比較的早期に効果が発現し、しかも効果を維持することができる有用な治療法と考えられることが、フェーズ2の多施設共同臨床試験であるChubu Breast Cancer Re… 2011/09/05 癌
欧州で転移性乳癌に対するベバシズマブにカペシタビン併用の用法・用量追加 スイスRoche社は、6月30日、欧州委員会が、転移性乳癌に対するベバシズマブについて、カペシタビンとの併用に関する用法・用量を追加したと発表した。 2011/07/04 癌
カペシタビン用量の変更は転移性大腸癌の治療効果に影響を与えない【WCGC2011】 癌治療では患者の状態や有害事象のコントロールのため、投与する用量を調整させることはよくある。しかし転移性大腸癌に対しカペシタビンを投与したAXIOM試験の解析で、用量を変更してもカペシタビンの治療効果への影響は少ないことが明らかになった。6月22日から25日までスペイン・バルセロナで… 2011/06/28 癌
直腸癌の術前化学放射線療法でカペシタビンの効果は5-FU持続静注と同じ、オキサリプラチンの上乗せ効果はなし【ASCO2011】 ステージII、III直腸癌に対する術前化学放射線療法として、カペシタビンの効果は5-FU持続静注と同等であることが、NSABP (National Surgical Adjuvant Breast and Bowel Project) R-04試験で明らかになった。またカペシタビンあるいは5-FUにオキサリプラチンを追加しても上乗せ効果は見られず、毒… 2011/06/13 癌
進行直腸癌に対する周術期の化学放射線療法でカペシタビンの5FUに対する非劣性が示される【ASCO2011】 局所進行直腸癌に対する周術期治療の化学放射線療法(CRT)において、カペシタビンの5FUに対する非劣性が5年全生存率(OS)で示された。ネオアジュバント療法では、カペシタビンによる良好なダウンステージの効果と病理学的完全奏効(pCR)も認められた。これらの結果はフェーズ3試験の長期的なデ… 2011/06/13 癌
全脳照射前のHER2陽性乳癌脳転移に対しラパチニブ・カペシタビン併用投与が有効【ASCO2011】 全脳放射線照射(WBR)前のHER2陽性乳癌の脳転移例に対して、ラパチニブ・カペシタビン併用投与は高い奏効率が得られることが示された。6月3日から米国シカゴで開催されている第47回米国臨床腫瘍学会(ASCO2011)で、フランスCentre Leon BerardのThomas Bachelot氏が発表した。… 2011/06/07 癌
エリアレビュー・大腸癌 大腸癌術後補助化学療法では依然としてFOLFOX療法が標準治療【ASCO GI2011】 筑波大学大学院人間総合科学研究科臨床医学系消化器内科教授 兵頭一之介氏 今回の2011 Gastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI)では、大腸癌の術後補助化学療法に関する演題が多く発表されました。結論から申し上げますと、現在の大腸癌術後補助化学療法の標準治療であるFOLFOX療法の位置づけは変わらないということです。日本の標準治療としても早く定着して欲し… 2011/03/23 癌
トラスツズマブがHER2過剰発現した切除不能な進行・再発胃癌に対する効能効果追加の承認を取得 中外製薬は、3月10日、転移性乳癌などに使われているトラスツズマブ(商品名「ハーセプチン」)について、「HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌」に対する効能・効果および用量・用法の追加に関する承認を取得したと発表した。… 2011/03/11 癌
HER2陰性進行乳癌を対象にソラフェニブとカペシタビンを併用するフェーズ3試験が開始 ドイツBayer Healthcare社と米Onyx Pharmaceuticals社は2月24日、HER2陰性進行乳癌を対象にカペシタビンとソラフェニブ併用の効果を検証するフェーズ3試験の患者登録を開始したと発表した。フェーズ3試験は米国、ブラジル、日本、オーストラリアを含む20カ国以上で実施される。日本での臨床入りの… 2011/02/25 癌
カペシタビンが公知申請により治癒切除不能な進行・再発胃癌に対する効能・効果追加の承認を取得 中外製薬は、2月23日、効能・効果、用法・用量について公知申請していたカペシタビン(商品名「ゼローダ」)について、「治癒切除不能な進行・再発の胃癌」の承認を取得したと発表した。 2011/02/24 癌
トリプルネガティブの早期乳癌でカペシタビンによる維持療法の安全性を確認【SABCS2010】 トリプルネガティブの早期乳癌に対し、導入化学療法施行後のカペシタビンによる維持療法は、安全性に関して既知の毒性プロファイルと一致することが、フェーズ3のCIBOMA 2004-01/GEICAN 2003-11試験の中間解析で確認された。12月8日から12日まで米国サンアントニオで開催されたサンアントニオ乳癌… 2010/12/15 癌
HER2陰性進行乳癌のOSにソラフェニブとカペシタビンの併用は有意差を示せず、ただしファーストラインでは改善傾向【SABCS2010】 HER2陰性の進行乳癌を対象とする多施設共同の無作為化フェーズ2b試験、SOLTI-0701試験では、副次的評価項目の全生存率(OS)について、ソラフェニブとカペシタビンの併用はプラセボとカペシタビンの併用に有意差を示すことができなかった。サブグループ解析では、ファーストライン治療でソラフェ… 2010/12/11 癌
転移性乳癌に対する4週サイクルXP併用療法は3週サイクル法と同等の効果、手足症候群は少ない【ASCO BREAST 2010】 転移性乳癌患者に対するファーストラインまたはセカンドラインとして、4週間を1サイクルとしてカペシタビン(X)とパクリタキセル(P)を併用投与する方法は、ホルモン受容体の状態、治療のライン、年齢に関わらず有効であることが明らかとなった。KBCSG(近畿乳癌研究グループ) が行ったフェーズ2… 2010/10/05 癌
カペシタビンが胃癌対象に公知申請 中外製薬は、9月2日、抗悪性腫瘍薬カペシタビンの治癒切除不能な進行・再発の胃癌を対象にする適応拡大の公知申請を9月1日に厚生労働省に行ったと発表した。厚生労働省の通知により、使用には保険適用が可能になる。… 2010/09/03 癌
カペシタビン、ゲムシタビン、ノギテカンが公知申請へ 厚生労働省が設置した「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」が8月3日開催され、抗癌剤3剤のそれぞれ1適応症について、治験なしで申請する公知申請が可能であると判断された。 2010/08/09 癌
難治性の転移性大腸癌に細胞内情報伝達阻害剤perifosineとカペシタビンの併用投与が有効な可能性【WCGC2010】 転移性大腸癌のセカンドライン、サードライン治療として、AktとNF-κBを阻害する経口剤perifosineをカペシタビンに併用投与することが有効である可能性が明らかとなった。またperifosineとカペシタビンの併用は5FU難治性の患者にも有効である可能性が示された。perifosineとカペシタビンを併用す… 2010/07/05 癌
進行・再発乳癌にカペシタビンとシクロホスファミドの併用は有効かつ安全―フェーズ2試験の最終報告より【乳癌学会2010】 HER2陰性進行・再発乳癌に対するカペシタビンとシクロホスファミドの併用療法(XC療法)は、有効かつ安全に施行できることが、フェーズ2試験の最終報告から明らかになった。6月24、25日に札幌市で開催された第18回日本乳癌学会学術総会で、東邦大学医療センター大橋病院第3外科の岡本康氏が発表し… 2010/06/29 癌
癌の基礎知識 大腸癌 大腸癌に罹患する日本人は増加しており、現在は年間10万人を超えるとされる。大腸癌では、癌の部位別死亡率や罹患数は直腸と結腸に分かれて集計されていることが多いため、一見すると頻度は高くないと考えられがちだ。しかし、直腸と結腸を合わせた2005年の大腸癌の部位別死亡率は男性では4位、女… 2010/04/26 癌
カペシタビンの結腸癌術後補助療法は日本人でも安全に遂行 【外科学会2010】 3期の結腸癌に対する術後補助療法としてのカペシタビン投与は、日本人でも安全に遂行できることが示された。Kyushu Study group of Clinical Cancer(KSCC)が行っている安全性確認試験KSCC 0803の中間解析で明らかになった。成果は、4月8日から10日まで名古屋市で開催された第110回日本外科学会… 2010/04/14 癌
XELOX療法による早期大腸癌の術後補助療法に欧州CHMPが肯定的見解 スイスHoffmann-La Roche社は2月24日、カペシタビンとオキサリプラチンの併用療法(XELOX療法)が早期大腸癌に対する術後補助療法として、欧州医薬品審査庁(EMEA)の諮問委員会(CHMP)によって推奨されたと発表した。CHMPによるこの肯定的な見解は無作為化フェーズ3試験であるNO16968/XELOXA試… 2010/02/26 癌
XELOX療法は高齢者でも3期大腸癌の術後補助療法として有用【ASCO GI】 経口5-FU抗癌剤のカペシタビンとオキサリプラチンを併用するXELOX療法は、高齢者でも、3期大腸癌の術後補助療法として静注5-FU/ロイコボリン療法(静注5-FU/LV)より有用である可能性が明らかとなった。XELOX療法と静注5-FU/LVを比較したフェーズ3試験、NO16968/XELOXA試験の年齢別解析で示された… 2010/01/29 癌
ダサチニブとカペシタビンの併用が進行乳癌に有効な可能性 SRC阻害剤のダサチニブと経口5-FU剤のカペシタビンの併用が、進行乳癌に有効である可能性が報告された。フェーズ1試験CA180-004の結果、示された。成果は、スペインVall d'Hebron University HospitalのJavier Cortes氏(写真)が、12月9日から13日まで米サンアントニオで開催されているサンアン… 2009/12/13 癌
エリアレビュー・大腸癌(1)【ECCO15-34thESMO】XELOXはIII期の大腸癌の術後補助療法としても有効 久留米大学医療センター外科科長 緒方 裕氏 今回の欧州癌学会(ECCO)・欧州臨床腫瘍学会(ESMO)における大腸癌の演題では、術後補助療法の関連の発表が注目されました。 2009/11/19 癌
ソラフェニブとカペシタビンの併用で進行性乳癌患者の無増悪期間が延長 進行性乳癌患者に対し、経口のマルチキナーゼ阻害薬ソラフェニブを経口の抗悪性腫瘍薬カペシタビンと併用すると、プラセボとカペシタビンを投与した場合に比べて有意に無増悪生存期間(PFS)を延長することが、フェーズ2試験で明らかになった。この成果は、9月20日から24日にドイツ・ベルリンで開… 2009/10/01 癌
3期大腸癌の術後補助療法、XELOX療法は静注5-FU/ロイコボリン群より無病生存率、無再発生存率を有意に改善 経口5-FU抗癌剤のカペシタビンとオキサリプラチンを併用するXELOX療法を、3期大腸癌の術後補助療法として行うと、静注5-FU/ロイコボリン療法(静注5-FU/LV)に比べて、無病生存率(DFS)、無再発生存率(RFS)が向上できることが無作為化フェーズ3試験の結果、明らかとなった。カペシタビンが大腸… 2009/09/25 癌
【適応追加】ゼローダ+エルプラット(+アバスチン) 結腸・直腸癌へのXELOX療法が可能に 2009年9月18日、抗悪性腫瘍薬のカペシタビン(商品名:ゼローダ錠300mg)、オキサリプラチン(商品名:エルプラット注射用50mg、同注射用100mg)、ベバシズマブ(商品名:アバスチン点滴静注用100mg/4mL、同400mg/16mL)に新たな適応が追加された。具体的には、これらを併用する「XELOX療法」「XE… 2009/09/24 癌
転移性乳癌に対するGD→C交替療法はCD→G交替療法よりも有益性に優れる傾向 転移性乳癌に対するゲムシタビン+ドセタキセル→カペシタビン(GD→C)交替療法は、カペシタビン+ドセタキセル→ゲムシタビン(CD→G)交替療法よりも臨床的有益性の点で優れる傾向があるという多施設フェーズ3試験の成績が示された。5月29日から6月2日までオーランドで開催された第45回米国臨… 2009/06/09 癌
カペシタビンとドセタキセル併用でエストロゲン受容体陽性患者の生存期間延長を確認 (6/1訂正) 転移性乳癌を対象にカペシタビンとドセタキセルの併用療法とドセタキセル単独療法を比較したフェーズ3試験の結果、エストロゲン受容体(ER)陽性患者でより明確に併用療法群の生存期間が延長することが示された。5月29日から米オーランドで開かれている米臨床腫瘍学会(ASCO2009)のポスターセッ… 2009/05/31 癌
転移性乳癌にトラスツズマブを含む3剤併用が有望、脱毛は見られず カペシタビンとビノレルビン、トラスツズマブの3剤併用は、HER2陽性転移性乳癌の生存期間を延長させ、副作用として脱毛が見られなかったことが分かった。Mayo Clinicの研究者らが行ったフェーズ2試験で明らかになった。詳細な結果は5月末に開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表される。… 2009/05/28 癌
ラパチニブがHER2過剰発現乳癌を対象に承認、6月初めにも発売 グラクソ・スミスクラインは、4月22日付で、HER2過剰発現乳癌を対象としてラパチニブ(商品名:タイケルブ)の承認を獲得したと発表した。乳癌治療領域で初めて承認された経口の分子標的治療薬になる。6月初めから半ば頃に薬価収載されたあと、発売される見通しだ。… 2009/04/23 癌
ラパチニブを乳癌の一次治療薬として欧州と米国で適応拡大申請 英GlaxoSmithKline社は4月1日、欧州と米国で分子標的薬ラパチニブ(欧州での商品名:Tyverb、米国での商品名:Tykerb)の適応拡大申請を行ったと発表した。承認されれば、ホルモン感受性の転移性・進行乳癌に対し、ファーストライン治療薬として、アロマターゼ阻害剤との併用での使用が可能になる… 2009/04/06 癌
ラパチニブがカペシタビンとの併用で乳癌対象に承認へ 薬事・食品衛生審議会薬事分科会は、3月30日に開催した会合で、分子標的薬であるラパチニブをカペシタビンとの併用による乳癌治療薬として承認することを了承した。4月中にも正式に承認される見通し。薬価収載後発売される。HER2過剰発現で手術不能または再発乳癌が対象。… 2009/04/01 癌
カペシタビン内服中の手足症候群は早期からのケアが大切【日本臨床腫瘍学会2009】 カペシタビンでは副作用として手足症候群が認められ、ときに治療の継続が困難になることがある。手足症候群に対し、投与開始から看護師が介入し、個別の指導によりセルフケアを実施することが手足症候群の緩和に重要であることが分かった。立川綜合病院外来化学療法室の高橋郁代氏らが、3月20日か… 2009/03/25 癌
進行胃癌対象ベバシズマブの国際共同治験の患者登録が終了 わが国が中心になって行われた、切除不能進行胃癌に対するベバシズマブの国際共同治験AVAGASTの患者登録が、2008年11月に終了したことが明らかとなった。 2009/02/23 癌
第108回日本外科学会定期学術集会 わが国の大腸癌術後補助化学療法は発展途上【外科学会2008】 エビデンスが明らかなのはゼローダとUFT/LVのみ 1990年代初頭には、進行再発大腸癌に対して5-FU(フルオロウラシル)しか使用できる薬剤はなく、生存期間は1年程度にとどまっていた。近年、相次ぐ新たな治療薬の登場により、生存期間は2年以上にまで延長してきた。単剤だけではなく、多剤併用や術前・術後の化学療法の有効性についても、多くの… 2008/06/13 癌
イキサベピロンとカペシタビンの併用はトリプルネガティブ乳癌患者の無進行生存期間を延長 イキサベピロンとカペシタビンを併用すると、トリプルネガティブ(エスロトゲン受容体、プロゲステロン受容体、HER2の全てが陰性)の転移性または局所進行性乳癌患者の無進行生存期間を延長できることが示唆された。米California大学San Francisco校Helen Diller Family Comprehensive Cancer Cen… 2008/12/24 癌
カペシタビンの追加投与でハイリスク乳癌の再発リスクが有意に改善 術後補助療法として、カペシタビンを化学療法に追加することで、再発や死亡のリスクを有意に低下させることが明らかになった。再発リスクの高い早期乳癌患者を対象とした「FinXX」試験の中間解析によるもので、Finnish Breast Cancer Groupを代表してH. Joensuu氏(写真)が、12月10日から14日ま… 2008/12/15 癌
転移性乳癌でカペシタビンとシクロホスファミド併用は副作用が少なく長期投与が可能 アントラサイクリン系抗癌剤既治療の転移性乳癌において、カペシタビンと経口シクロホスファミドの併用は、副作用が少なく、予後不良のトリプルネガティブの患者においても臨床的効果が高いことが、日本のフェーズ2臨床試験で明らかになった。久留米第一病院外科の田中眞紀氏(写真)らが12月14日… 2008/12/15 癌
転移性乳癌で「カペシタビン7日間投与、7日間休薬法とベバシズマブの併用」が有用 カペシタビンの7日間投与、7日間休薬法とベバシズマブの併用が転移性乳癌に有効である可能性が明らかになった。フェーズ2試験で忍容性と抗腫瘍効果が確認されたもの。成果は米Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterのTraina TA氏(写真)が12月14日、サンアントニオ乳癌シンポジウムのポスター… 2008/12/15 癌
第16回日本乳癌学会学術総会 ピリドキシンがカペシタビンの手足症候群を抑える可能性【乳癌学会2008】 カペシタビンに見られる副作用の1つである手足症候群(HFS)の発生頻度が、ビタミンB6の化合物の1つであるピリドキシンを予防投与することで低下させられる可能性が明らかとなった。成果9月26日から27日に大阪市で開催された日本乳癌学会で、愛知県がんセンター中央病院の吉本信保氏によって発表… 2008/10/01 癌
第16回日本乳癌学会学術総会 アントラサイクリン既治療乳癌にカペシタビンとシクロフォスファミドの併用が有効【乳癌学会2008】 アントラサイクリン系抗癌剤既治療の転移性乳癌に対して、どちらも経口抗癌剤であるカペシタビンとシクロフォスファミドを併用投与(XC療法)すると、タキサン系抗癌剤とほぼ同程度の効果が得られ、副作用はタキサン系抗癌剤よりも軽度である可能性が明らかとなった。… 2008/09/30 癌
進行乳癌でドセタキセル+エピルビシンとドセタキセル+カペシタビンはどちらも有効【ESMO2008】 進行乳癌に対する初回治療として、ドセタキセル+エピルビシンとドセタキセル+カペシタビンを比較した多施設フェーズ3臨床試験の最終結果が報告され、どちらのレジメンもほぼ同様に有効であることが明らかになった。Hellenic Oncology Research Group乳癌グループを代表してD. Mavroudis氏が、9… 2008/09/24 癌
転移性乳癌でトラスツズマブ治療後の進行例も継続投与は有効【ESMO2008】 トラスツズマブ治療で進行したHER2陽性の転移性乳癌において、トラスツズマブを継続したままカペシタビンを追加するほうが、カペシタビン単独よりも、有効性は高いことが、ドイツのフェーズ3臨床試験「GBG26(TBP)」で明らかになった。ドイツUniversity Hospital FrankfurtのGunter von Minckwit… 2008/09/18 癌
日本の用量でも乳癌に対するカペシタビンの効果は欧米とほぼ同等 経口5FU系抗癌剤であるカペシタビンの日本における標準用量は、欧米に比べて低く設定されている。しかし、転移性乳癌患者のファーストラインとして単剤でわが国で投与されている標準的な用量でも、欧米で投与されている用量と効果に遜色のないことがKinki Breast Cancer Study Group(KBCSG)の臨… 2008/09/10 癌
全胃腸系の癌でカペシタビンは静注5FUから置き換わるべきと発表 スイスHoffmann-La Roche社は6月25日、大腸癌患者、結腸直腸癌患者、胃癌患者を対象にした、6件のフェーズ3臨床試験のメタアナリシスについて発表した。解析結果では、経口5FU系抗癌剤のカペシタビンを服用した患者の方が、静注5FU/フォリン酸を投与された患者よりも長期に生存できる傾向が見られ… 2008/06/30 癌
欧州でラパチニブが進行乳癌を対象に販売承認を獲得 欧州委員会(EC)は、6月12日、ErbB2(HER2)を過剰発現している進行性もしくは転移性の乳癌に対して、カペシタビンとの併用を条件にラパチニブ(商品名「Tyverb」)の販売を承認した。今回の承認により、EU加盟国全27カ国で販売が認められたことになる。… 2008/06/16 癌
HER2陽性の転移性乳癌サードラインのカペシタビン+トラスツズマブで生存期間延長 HER2陽性の転移性乳癌のサードラインとしてカペシタビン+トラスツズマブの併用療法を行うと、全生存期間(OS)は22.3カ月、無増悪生存期間は4.1カ月と良好な成績が得られた──。これは、東北大腫瘍外科准教授の石田孝宣氏らが行った日本人初の多施設共同フェーズ2試験で明らかになった結果。成… 2008/06/09 癌
転移性結腸直腸癌へのベバシズマブ+化学療法、肝切除可能例では2年生存率90%に 切除不能転移性結腸直腸癌に対して、ベバシズマブと標準的な化学療法を併用したNO16966試験とFirst BEAT試験のサブ解析で、投与後、肝切除が可能となった患者では2年生存率が90%にもなることが明らかになった。成果は5月30日から米シカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、英Glasgow… 2008/06/03 癌
切除不能結腸直腸癌へのカペシタビン+オキサリプラチン+ベバシズマブ投与でセツキシマブによる上乗せ効果なし (6/5改訂) 切除不能結腸直腸癌において、カペシタビンとオキサリプラチン、抗VEGF抗体製剤ベバシズマブに、さらに抗EGFR抗体製剤セツキシマブを併用投与すると、併用投与しなかった場合に比べ、全生存期間は変わらないが、無増悪生存期間は短くなってしまうことが、無作為化フェーズ3臨床試験CAIRO2で明らか… 2008/06/03 癌
第108回日本外科学会定期学術集会 転移・再発乳癌にカペシタビンとパクリタキセルの併用が有効な可能性【外科学会2008】 HER2受容体が陰性で内分泌療法が無効な転移・再発乳癌に対するファーストラインとして、カペシタビンとパクリタキセルの併用療法が有効である可能性が明らかとなった。5月15日から17日に長崎市で開催されている日本外科学会で、併用療法の有効性と安全性を検討するフェーズ2臨床試験の中間報告が… 2008/05/16 癌
第6回日本臨床腫瘍学会学術集会 再発乳癌治療にカペシタビンが有用な可能性【臨床腫瘍学会2008】 3月20日から福岡市で開催された日本臨床腫瘍学会で、聖路加国際病院乳腺外科濱岡剛氏は、進行再発乳癌の一次および二次化学療法で経口5-FU系抗癌剤のカペシタビンを使用した場合の成績について発表した。少数例の検討ながらその有用性を示唆する結果となった。… 2008/03/25 癌
進行・再発結腸・直腸癌対象にXELOX療法が申請 ヤクルト本社は2月29日、進行・再発結腸・直腸癌に対するXELOX療法の申請を2月22日に行ったと発表した。 XELOX療法は、白金錯体系抗癌剤のオキサリプラチン(商品名「エルプラット」)と経口5-FU系抗癌剤のカペシタビン(商品名「ゼローダ」)を併用する治療方法のこと。現在、オキサリプラチン… 2008/03/04 癌
2008 GASTROINTESTINAL CANCER SYMPOSIUM(ASCO GI) 転移性大腸癌にベバシズマブとXELOXの併用が有効であることが日本人患者でも確認 転移性大腸癌患者にXELOX療法(カペシタビンとオキサリプラチンの併用)と抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体ベバシズマブを併用することが、ファーストラインの治療法として日本人でも高い奏効率が得られ、投与に耐えられることが明らかになった。わが国で行われたフェーズI/II試験の中間解析の結果… 2008/01/30 癌
2008 GASTROINTESTINAL CANCER SYMPOSIUM(ASCO GI) 大腸癌術後補助療法で経口カペシタビンの効果は静脈注射5-FU/LVと同等以上、手足症候群で効果予測の可能性 3期の大腸癌患者の術後補助療法として、経口5-FU抗癌剤のカペシタビン(商品名「ゼローダ」)を投与することは、静脈注射による5-FU/LV(ロイコボリン)の投与と比べて少なくとも同等以上であることが改めて示された。また、予備的な解析で、カペシタビンの投与で手足症候群を起こした患者の方が5… 2008/01/30 癌
欧州で転移性大腸癌を対象にしたアバスチンの併用薬選択増える 欧州において、転移性大腸癌を対象にしたアバスチン(一般名ベバシズマブ)の併用薬の指示が拡大し、より多くの患者がアバスチンの投与を受けられるようになった。これは、スイスRoche社が1月28日に、欧州委員会(EC)が認めた内容として発表したもの。… 2008/01/29 癌
第45回日本癌治療学会総会 大腸癌術後補助療法における5-FU/I-LVからカペシタビンへの変更で経済的な効果も 大腸癌の術後補助化学療法において、フルオロウラシル/アイソボリン(5-FU/I-LV)をカペシタビン(商品名「ゼローダ」)に変更した場合、日本では経済的なメリットも得られるという試算結果が明らかになった。10月24日から26日に京都市で開催された日本癌治療学会で、東大大学院薬学系研究科医療… 2007/11/12 癌
【未承認薬、何が問題か 第4回】 「個人輸入」という新たな“ひずみ” 前回紹介した治験の活性化をはじめ、未承認薬問題の解決に向けて、行政も手を打っていないわけではない。しかし現実の動きは、行政よりはるかに早い。進行性の疾患を持った患者は、行政の対応を待っていられない。日本にいるそんな患者が、未承認の薬を使う方法は2つある。1つは治験に参加するこ… 2006/07/25 医薬品
ラパチニブが乳癌の脳転移にも有効な可能性 米ダナ・ファーバー/ハーバード・メディカルセンター、米ノース・カロライナ大、米ジョージタウン大の研究グループは、2種類のリン酸化酵素を同時に抑える経口可能な抗癌剤ラパチニブ(商品名:TYKERB)が、乳癌から転移した脳の腫瘍にも有効である可能性を見い出した。研究成果は6月2日から6日に… 2006/06/05 癌