NEJM誌から ソトロビマブ投与後の耐性変異が明らかに ソトロビマブの投与を受けた豪州のデルタ株感染患者を追跡 豪州Sydney大学のRebecca Rockett氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に緊急使用許可を得ているモノクローナル抗体ソトロビマブを投与された患者の一部に、ソトロビマブ耐性変異を獲得したウイルスが生じ、投与から最長24日後まで気道標本から増殖可能な耐性ウイルスが分離されたと報告… 2022/04/04 感染症
日経メディカル2012年12月号「特集 今冬の感染症はここを押さえろ!」転載 Vol.1 【インフルエンザ】耐性ウイルスへの懸念は無用 小児への薬剤はどう使い分ける? インフルエンザ治療で気掛かりなのが、耐性株や異常行動の問題。だが、薬剤の処方に大きな影響を及ぼすものではないことが明らかになっている。4種のノイラミニダーゼ阻害薬の年齢層別の使い分けにも方向性が見えてきた。… 2012/12/11 感染症
タミフル投与患者の8%から耐性ウイルス、リレンザでは検出されず タミフルによる治療を受けた患者のうち8.3%から耐性ウイルスが検出されたが、リレンザによる治療を受けた患者からは耐性ウイルスは検出されなかったことが報告された。東京大医科学研究所の河岡義裕氏らの研究グループが明らかにしたもので、成果は1月19日、Clinical Infectious Diseasesの電子… 2011/01/20 感染症
H275Y変異ウイルス、日本ではA/H1N1pdm分離株の1.0%に見つかる 抗インフルエンザ薬のタミフルおよびリレンザの世界最大の消費国である日本では、耐性ウイルスが増加する危険が指摘されている。2010年8月時点で国立感染症研究所がまとめたデータによると、耐性の指標となるH275Yの突然変異が見つかったウイルスは、パンデミックインフルエンザ(A/H1N1pdm)ウイ… 2010/09/23 感染症
WHOの進藤奈邦子氏が懸念表明 「タミフル耐性を持つウイルスができてしまう可能性がある」 世界保健機関(WHO)で新型インフルエンザ対策の技術部門を統括するメディカルオフィサーの進藤奈邦子氏は11日までに、治療薬の中心である抗インフルエンザ薬タミフルに対し「耐性を持つ新型インフルエンザウイルスができてしまう可能性がある」と指摘し、タミフルが効きにくくなる耐性ウイルスの… 2009/05/12 感染症
【季節性インフルエンザ】 耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬治療を 昨シーズンの流行で特筆すべきは、Aソ連型におけるオセルタミビル(商品名;タミフル)耐性ウイルスの出現だった。海外では北欧やアフリカなどで高い頻度で確認され、日本でも鳥取県から32.4%という報告もあった。日本臨床内科医会インフルエンザ研究班長の河合直樹氏(写真)らは、「耐性ウイル… 2008/12/17 感染症
季節性インフルエンザのAソ連型で 急速に広がるタミフル耐性、オランダでは死亡例も 季節性インフルエンザのAソ連型(H1N1)で、欧州中心に確認されていたオセルタミビル(タミフル)耐性ウイルスは、新たに南アフリカやガーナ、チリなどからも報告があり、ここにきて急速な広がりを見せている。オランダからは死亡例も報告されており、専門家からは「耐性ウイルスの監視強化」を求… 2008/09/13 感染症
【2007/2008トピックス】 Aソ連型のオセルタミビル耐性、日本でも5%に見つかる 欧州を中心に広がっているオセルタミビル耐性が、日本でも確認された。世界保健機関(WHO)によると日本では2月21日現在、検査対象のAソ連型(H1N1)100分離株中5株にオセルタミビル耐性ウイルスが見つかった。スイスやアイルランドからも初めての報告があり、耐性化は広がりを見せ始めた。… 2008/02/25 感染症
【専門家に聞く】No.8 吸入薬ザナミビルの装填・吸入、患者の8割超は「易しい」 日本臨床内科医会 岩城紀男氏 吸入薬ザナミビルは、ウイルス増殖部位である気道粘膜に直接的に作用するため、全身への影響が少なく、耐性ウイルスも出現しにくいと考えられている。しかし、「吸入器の操作方法や吸入方法が煩雑という誤解があり、経口薬に比べて使用が少ないのが現状」(日本臨床内科医会の岩城紀男氏、写真)… 2008/02/07 感染症
【連載第6回】 抗インフルエンザ薬の使い方を押さえよう その2 日本臨床内科医会がアマンタジンの効果を過去3年間にわたって調べた結果、年々解熱時間が有意に延長しており、次第に効果が減弱しつつあることが臨床的に示された。今シーズンはオセルタミビルやザナミビルを使用すべきと考えられる。またインフルエンザ罹患時の対症療法として使用する解熱薬は、… 2007/01/08 感染症
アマンタジンはインフルエンザ治療には適さず 解熱時間、発熱時間が延長、ウイルスの耐性化を臨床効果で示す アマンタジンはインフルエンザ治療には適さないことが、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の調査で明らかになった。アマンタジン投与後の解熱時間、発熱時間ともに、過去3シーズンで有意に延長していたことが判明し、耐性ウイルスが示唆された。同研究班班長の河合直樹氏は、「アマンタジン… 2006/09/18 感染症
H5N1ウイルス感染者からタミフル耐性ウイルス検出、ベトナムの症例報告がNEJM誌に掲載 ベトナムでH5N1型インフルエンザ・ウイルスに感染、推奨通りの用量と期間を守ってオセルタミビル(タミフル)投与を受けたが死亡した2人の患者から、オセルタミビル高耐性となったウイルスが分離された。英Oxford大学のMenno D. de Jong氏らは、それらの症例を含む、ホーチミン市熱帯病病院でオ… 2005/12/26 感染症
H5N1型トリインフルエンザを発症したベトナム人少女からタミフル耐性ウイルス分離――Nature誌に論文掲載 ベトナム国立衛生疫学研究所のQ. Mai Le氏らと東京大学医科学研究所の河岡義裕氏らの研究グループは、H5N1型ウイルスに感染し、ノイラミニダーゼ阻害薬のリン酸オセルタミビル(タミフル)を予防的に投与されたが発症した14歳の少女から、タミフル耐性H5N1ウイルスを分離した。詳細はNature誌2005… 2005/10/17 感染症
アダマンタン耐性A型インフルエンザ・ウイルスが2003年からアジアで急増--米国研究 アダマンタン(アマンタジン、リマンタジンなど)はA型インフルエンザの予防と治療に長く用いられてきた。が、ウイルスはこの種の薬剤に対する耐性を獲得しやすい。米疾病管理センター(CDC)のRick A Bright氏らは、1994~2005年の耐性ウイルス出現状況を調べ、世界中で耐性H3N2型が増加している… 2005/09/28 感染症