リポート◎百花繚乱の骨粗鬆症薬にニューフェース登場 年1回投与型ビスホスホネートの実力と注意点 海外では全死亡減少のエビデンスも 今年11月、百花繚乱の骨粗鬆症治療薬にニューフェースが登場した。年1回の静注薬ゾレドロン酸(商品名リクラスト、製造販売元:旭化成ファーマ)である。海外では使用実績があるビスホスホネート製剤だが、どれほどの実力を持ち、治療ガイドラインではどのように位置付けられるのだろうか。… 2016/12/20 骨・関節・筋
REPORT◎根強い「抜歯前は一律ビスホスホネート休薬」という誤解 増える薬剤関連顎骨壊死、「抜歯難民」も一因? 以前からリスクが指摘されている薬剤関連顎骨壊死が増えている。「ビスホスホネート(BP)を使用する患者に侵襲的歯科治療を行う前には、顎骨壊死を防ぐために休薬が絶対必要」と考える歯科医がいまだ多く、結果的に高齢者を中心に「抜歯難民」が増えているのが増加の一因と考えられている。… 2016/07/22 骨・関節・筋
Ann Intern Med誌から PHPT患者への副甲状腺切除術は骨折を予防する ビスホスホネートはむしろ骨折リスクを増やす可能性 原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)患者の骨折予防における副甲状腺切除術とビスホスホネート投与の有効性を、経過観察のみが行われた患者と比較するレトロスペクティブコホート研究を行った米California大学Los Angeles校David Geffen医学部のMichael W. Yeh氏らは、外科治療は長期にわたって骨折… 2016/07/05 代謝・内分泌
Lancet誌から 半年に1回のデノスマブ投与でアロマターゼ阻害薬使用患者の骨折が半減 閉経後の早期乳癌患者3400人を対象としたABCSG-18試験で判明 アロマターゼ阻害薬を服用している閉経後の早期乳癌患者に、骨吸収を抑制する抗体医薬のデノスマブ60mgを半年に1回皮下投与すると、初回の臨床的骨折のリスクが半減することが明らかになった。 2015/06/18 癌
JAMA Intern Med誌から BP製剤中止時の骨密度と年齢は骨折予測因子 4~5年継続したアレンドロネート中止の影響を見たFLEX試験の事後解析 ビスホスホネート(BP)製剤の一種であるアレンドロネート使用を中止した患者における骨折リスクの予測因子を同定するために行われたFLEX試験の事後解析の結果、中止時点の骨密度と年齢が、その後の骨折リスクに関連することが示された。米California大学San Francisco校のDouglas C. Bauer氏らが… 2014/05/22 骨・関節・筋
早期乳癌の術後補助療法でのビスホスホネート投与は閉経後患者の骨再発リスクと乳癌死リスクを減らす【SABCS2013】 早期乳癌患者の術後補助療法としてビスホスホネート(BP)製剤を投与すると、閉経後患者の骨再発のリスクを減らし、乳癌死のリスクも減らすことが明らかとなった。無作為化試験のメタ解析の結果示されたもの。骨再発のリスクを34%、乳癌死のリスクを17%減らした。しかし骨以外の最初の遠隔再発… 2013/12/14 癌
BMJ誌から ビスホスホネートは消化器癌リスクの上昇と関係なし 英国でのネステッドケースコントロール研究の結果 骨粗鬆症の治療と予防を目的に広く処方されているビスホスホネート製剤の使用は、消化器癌リスクの上昇・低下のいずれにも有意な影響を及ぼさないことが、英Nottingham大学のYana Vinogradova氏らが行った住民ベースのケースコントロール研究で明らかになった。論文は、2013年1月16日付のBMJ誌電… 2013/02/04 骨・関節・筋
2012冬・論文コレクション Vol.1 医師が測るより自動血圧計? 日常の素朴な悩みに効く論文 家庭医療の必読論文 日常の診療で出てくる疑問は便利なサイトで解決できる。でも、たまには論文も読んで問題の背景まで把握したほうがいいかも…。そんなあなたに今年もお届けする「論文コレクション」。プライマリケアの素朴な疑問に答え、最新の臨床情報をアップデート。果ては人間関係にまで効く論文の数々を4人の… 2013/01/15 プライマリケア 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディカル2012年12月号特別編集版「ロコモティブシンドロームと骨折予防」転載 最新のエビデンス反映した骨粗鬆症ガイドライン改訂 【特集】骨粗鬆症包囲網 Part 2 2011年末、5年ぶりに「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2011年版」が発行された。改訂のポイントは、各薬物の項目に「薬物の特徴は」「骨密度に対する効果はあるか」「骨折(椎体骨折・非椎体骨折、大腿骨近位部骨折)抑制効果はあるか」という3つのクリニカルクエスチョンを新しく設定したこと… 2012/12/26 骨・関節・筋
寝たきり患者の骨減少、脆弱化にも効果あり 宇宙飛行中の骨量減少をビスホスホネート製剤が予防 宇宙飛行で問題となる骨量の減少について、骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート製剤に予防効果があることが示された。宇宙ステーションに長期間滞在した宇宙飛行士の身体の変化を検討した研究結果で、徳島大生体情報内科学教授の松本俊夫氏が7月20日、日本骨代謝学会のJAXA共催シンポジウムで発表し… 2012/07/25 骨・関節・筋
Arch Intern Med誌から ビスホスホネートは大腿骨非定型骨折リスクを高める 絶対リスクは小さく、利益とリスクのバランスは良好 骨粗鬆症患者へのビスホスホネート系薬剤の投与によって、大腿骨非定型骨折のリスクは上昇するのか。かねて議論があるこの問題について、骨折で入院した患者を対象にケースコントロール研究を行ったスイスGeneva大学病院のRaphael P. H. Meier氏らは、ビスホスホネートの使用者は非定型骨折リスク… 2012/05/31 骨・関節・筋
日経メディカル2012年2月号「特集 どう始める? 骨粗鬆症治療」転載 Vol.2 月1回のビスホスホネート製剤も登場 薬剤をどう選ぶ?(その2) 骨吸収抑制薬のビスホスホネート製剤は、骨密度の増加効果と骨折抑制効果に関して長年のエビデンスを蓄積しており、骨粗鬆症治療薬の主流となっている。閉経前患者から高齢の重症患者まで、幅広い骨粗鬆症患者に処方できる。… 2012/03/01 骨・関節・筋
骨転移のあるRCCにはスニチニブに加えてビスホスホネート投与がOS、PFSなどを改善できる可能性【ASCO-GU2012】 骨転移を有する腎細胞癌(RCC)患者に対し、スニチニブに加えてビスホスホネートを投与すると全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)などが改善できる可能性が明らかとなった。スニチニブで治療を受けたRCCで骨転移を有する患者を多施設でレトロスペクティブに解析した結果、示されたもの。成果… 2012/02/05 癌
日経メディカル2011年12月号「今月のキーワード」(転載) 骨質マーカー 骨折リスクを予測する新しい指標 骨折リスクと密接に関係する骨強度は、骨密度と骨質によって規定される。後者の骨質の指標となるのが骨質マーカーだ。 2011/12/13 骨・関節・筋
NEJM誌から 早期乳癌の術後ゾレドロン酸投与、無増悪生存率などの向上見られず 無作為化フェーズ3試験AZUREの結果 早期乳癌患者の術後にビスホスホネート製剤を投与すると再発率と死亡率が低下すると報告されている。だが、英Sheffield大学のRobert E. Coleman氏らが、ゾレドロン酸(ゾレドロネート)投与がこれらの患者の無増悪生存率や全生存率に及ぼす影響を調べる無作為化フェーズ3試験を行ったところ、顎骨… 2011/10/13 癌
日経メディカル臨時増刊 2011年夏号「次代の医療ニーズを探る」 Vol.1 既存薬の弱点補う新薬が骨粗鬆症で続々登場 BP製剤一辺倒だった治療に変化 骨粗鬆症治療の中心として使われているビスホスホネート(BP)製剤。しかし既存のBP製剤には、骨への蓄積性や服用時の煩雑さなど弱点もあった。近年、BP製剤の弱点を補う新たな治療薬が続々と出てきたことで、骨粗鬆症の治療に変化が生じている。… 2011/08/02 骨・関節・筋
日経メディカル特別編集版連動●新薬続々!骨粗鬆症 Vol.2 ビスホスホネート製剤も新剤形が開発中 従来薬と同じ機序の新たな薬剤も今年登場した。10月に発売されたSERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)のバゼドキシフェンは、骨折リスクの高い患者では、非椎体骨折の累積発生率をラロキシフェンよりも有意に抑制したとの結果が出ている。… 2011/05/06 骨・関節・筋
日経メディカル特別編集版連動●新薬続々!骨粗鬆症 Vol.1 骨形成促進薬で転換期迎える骨粗鬆症治療 「骨形成促進薬という全く新しい治療薬の登場は、標準治療薬の一つとなっているビスホスホネート製剤の登場時と同等のインパクトがある」─。新潟大学整形外科学教授の遠藤直人氏は、今年10月から発売となったテリパラチドについてこう話す。… 2011/05/02 骨・関節・筋
JAMA誌から ビスホスホネート長期使用で非定型骨折リスクが上昇 経口ビスホスホネート製剤を5年以上投与すると大腿骨の非定型骨折リスクが上昇すること、ただしその絶対リスクは小さいことが、カナダSt. Michael’s HospitalのLaura Y. Park-Wyllie氏らが行った過去最大規模の研究で明らかになった。論文は、JAMA誌2011年2月23日号に掲載された。… 2011/03/10 骨・関節・筋
骨粗鬆症の治療薬が大腸がんのリスクを下げる 骨粗鬆症の治療薬のビスホスホネート製剤を長期に服用している女性は、乳がんに加えて、大腸がんの発症リスクもかなり低くなるようだ。イスラエルのCarmel Medical CenterのGad Rennert氏らの研究が、Journal of Clinical Oncology誌電子版に2011年2月14日付で掲載された。… 2011/03/07 がんナビ
Arch Intern Med誌から PPI併用はアレンドロネートの効果を損なう 年齢依存的、用量依存的に股関節骨折予防効果が減弱 プロトンポンプ阻害薬(PPI)は高齢の患者に広く投与されており、経口ビスホスホネート薬使用者も例外ではない。デンマークCopenhagen大学病院のBo Abrahamsen氏らは、国家レベルの医療記録を利用したコホート研究で、PPIの併用が用量依存的にアレンドロネートの効果を損なうことを明らかにした。… 2011/03/03 骨・関節・筋
日経メディカル2011年1月号「トレンドビュー」(転載) 骨粗鬆症治療薬で大腿骨折 ビスホスホネート長期使用例は前駆症状に注意 ビスホスホネート(BP)服用者が、軽い外傷をきっかけに非典型的な大腿骨骨幹部骨折を起こすケースが報告されている。骨折前に大腿部痛が見られることが多く、その場合、X線検査による確認が必要だ。 2011/02/02 骨・関節・筋
ビスホスホネート製剤の使用で大腸癌リスクが低下する【ASCO GI 2011】 ビスホスホネート製剤は、骨粗鬆症および固形癌や多発性骨髄腫による骨転移病変の治療薬として知られている。以前、ビスホスホネート製剤の使用は乳癌リスクを低下させるとの報告があったが今回、ビスホスホネート製剤を使用している閉経後女性では、大腸癌リスクが低いことが明らかになった。米… 2011/01/26 癌
【第11回】 20歳若返った患者さん ~ステロイド骨粗鬆症にはこう対処~ (2011.1.21訂正) 先生、この前はACR(米国リウマチ学会)のレポートありがとうございました。毎日、出席している先生たちからまとめがメールで送られてくるので、留守番のぼくたちも勉強になりました。リウマチ膠原病メーリングリストにも、最後のまとめは流されていましたね。… 2011/01/20 骨・関節・筋
ゾレドロン酸が多発性骨髄腫患者の生存期間を延長 ビスホスホネート製剤のゾレドロン酸(ゾレドロネート)が、多発性骨髄腫患者の全生存期間と無増悪生存期間を有意に延長することが明らかになった。英Royal Marsden NHS Foundation TrustのGareth J. Morgan氏らが新規に診断された多発性骨髄腫患者を対象に行った臨床試験の結果で、論文は、Lancet… 2010/12/28 がんナビ
日経メディカル臨時増刊 unmet medical needs特集転載 Vol. 3 【骨粗鬆症】新薬で従来の欠点克服 低い診断・治療継続率 骨粗鬆症は、骨強度が低下し、椎体や大腿骨頸部などに骨折が起こりやすくなる疾患だ。高齢者が一度骨折をすると、寝たきりになるなど、要介護状態になるリスクが高く、QOLは大きく下がる。治療においては、骨折リスクの高い患者を拾い上げ、骨折を防ぐことが重要となる。… 2010/12/22 骨・関節・筋
Lancet誌から ゾレドロン酸が多発性骨髄腫患者の生存期間を延長 ビスホスホネート製剤のゾレドロン酸(ゾレドロネート)が、多発性骨髄腫患者の全生存期間と無増悪生存期間を有意に延長することが明らかになった。英Royal Marsden NHS Foundation TrustのGareth J. Morgan氏らが新規診断多発性骨髄腫患者を対象に行ったフェーズ3試験の結果で、論文は、Lancet誌… 2010/12/20 癌
BMJ誌から ビスホスホネートはやはり食道癌リスクを高める? ビスホスホネートの処方歴がある患者の食道癌リスクは、処方歴のない患者の1.3倍、10回以上の処方を受けていた患者では約2倍―。そんな大規模ケースコントロール研究の結果を、英Oxford大学のJane Green氏らがBMJ誌2010年9月11日号に報告した。… 2010/09/24 骨・関節・筋
JAMA誌から 経口ビスホスホネートは食道癌、胃癌リスクを高めない 米国をはじめとする先進国で経口ビスホスホネートの使用が急増している。先ごろ、この薬剤が食道癌リスクを高める可能性が示されたが、英Belfast大学のChris R. Cardwell氏らは、これを否定する研究結果を得た。論文は、JAMA誌2010年8月11日号に掲載された。… 2010/08/31 骨・関節・筋
NEJM誌から ビスホスホネートは大腿骨骨折リスク上昇を招かない 3件のRCTの2次分析の結果 近年、ビスホスホネート系薬剤の使用が、大腿骨転子下または大腿骨骨幹部の非定型骨折のリスクを上昇させるのではないかという懸念が広まっている。米California大学San Francisco校のDennis M. Black氏らは、ビスホスホネートに関する3件の大規模な無作為化二重盲検試験のデータを2次分析し、治… 2010/04/09 骨・関節・筋
日経メディカル2009年10月号「トレンドビュー」(転載) 顎骨壊死は予防できる 新指針固まり歯科治療現場の混乱も収束へ ビスホスホネートによる顎骨壊死リスクが指摘されて以来、歯科治療を躊躇する歯科医師が増え、問題となっていた。服用中でも、口腔清掃で予防できることが明らかになり、混乱は収束に向かいそうだ。 2009/10/19 骨・関節・筋
洛和会音羽病院 総合診療科・感染症科部長 神谷亨 氏 よく見られる症状「胸痛」(GERD) 問診・身体所見をベースに、事前確立、尤度比、事後確立を考慮した「胸痛」の鑑別診断法について解説する。今回のテーマは「GERD」 2009/10/16 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
BMJ誌から アレンドロネート開始から3年は骨密度の測定不要 治療への反応性に個人差は少ない 低骨量の閉経女性にビスホスホネート製剤の投与を開始した場合、反応性の評価のために、定期的な骨密度測定を行う必要はあるのだろうか。オーストラリアSydney大学のKaty J L Bell氏らによるメタ分析の結果、ビスホスホネート製剤のアレンドロネートの治療開始から3年間は患者間の反応性の差が小… 2009/07/13 骨・関節・筋
Lancet誌から ステロイド性骨粗鬆症にゾレドロネート単回静注が有用 リセドロネート内服に劣らぬ効果、高い患者満足度 ステロイド性骨粗鬆症の予防と治療において、ゾレドロネートを単回静注する方法と、リセドロネートを毎日内服する方法のどちらが有効で、患者にとって好ましいものだろうか。英国Aberdeen大学のDavid M Reid氏らは、欧米など16カ国で二重盲検の非劣性試験を行い、腰椎の骨密度の変化を指標にした… 2009/04/28 骨・関節・筋
【新薬】リカルボン錠1mg、ボノテオ錠1mg ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤 2009年1月21日、骨粗鬆症治療薬のミノドロン酸水和物(商品名:リカルボン錠1mg、ボノテオ錠1mg)が製造承認を取得した。ミノドロン酸は、骨粗鬆症に適応のある経口ビスホスホネート製剤としては、国内4成分目となる。1日1回1錠を起床時に服用するタイプの製剤で、服用後30分は、横にならず、水以… 2009/02/19 骨・関節・筋
NEJM誌から ビスホスホネートは破骨細胞の数を減らさない 破骨細胞の活性とライフサイクルを変化させて骨吸収を抑制か 骨粗鬆症の治療に広く用いられている、ビスホスホネート(BP)製剤。この製剤が骨吸収を抑制する作用機序はこれまで明らかでなかったが、米国University of Arkansas for Medical SciencesのRobert S. Weinstein氏らは、BP製剤の骨吸収阻害作用は、破骨細胞の数の減少によってもたらされているの… 2009/01/20 骨・関節・筋
From FDA 骨粗鬆症薬による心房細動リスクは極めて低い FDA Review Finds Minimal Heart Risk with Osteoporosis Drugs 骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートにより心房細動を起こすリスクは非常に低いとみられることが、米食品医薬品局(FDA)が実施した分析から判明した。FDAウェブサイトに掲載された「early communication」では、「現時点で得られているデータに基づいたレビューの結果、医療従事者はビスホスホ… 2008/12/03 循環器
注意すべきは小さな膿瘍様病変、抗菌薬で治癒の可能性も ビスホスホネートによる顎骨壊死を極初期に拾い上げる ビスホスホネート製剤(BP製剤)の副作用の一つである、顎骨壊死。これまで早期発見することは困難で、骨露出などの症状が出てからの予後は非常に悪かった。しかし、顎骨の露出や壊死の前に顎骨骨髄炎の症状が現われ、その時期に抗菌薬の経口投与を長期間行えば、症状を寛解または治癒できる可能… 2008/11/25 医薬品
骨転移乳癌患者のビスホスホネート治療において骨代謝マーカーのICTP・MMP1・NTxがリスク予測に有用 ビスホスホネート治療を受けている骨転移を伴う乳癌患者のリスク予測因子として、1型コラーゲンC末端テロペプチド(ICTP)、MMP1、NTxが有用であることが明らかになった。この結果は、5月30日から6月3日にシカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で、ポルトガルHospital de Santa Maria and Ins… 2008/06/09 癌
NEJM誌から アレンドロネート長期使用が大腿骨骨折に関与? 長期使用患者に特徴的なX線画像 ビスホスホネート製剤アレンドロネートを長期投与されていた閉経女性で、大腿骨骨折を起こした患者について分析した結果、アレンドロネートの長期投与と非定型の低エネルギー損傷(立位またはそれよりも低い体位からの転倒)による大腿骨骨折の間に関係が存在することが示唆された。米国Weill Cor… 2008/04/28 骨・関節・筋
ビスホスホネート投与は女性の心房細動と心房粗動を増やさず 集団ベースの大規模ケースコントロール研究より ビスホスホネート(ゾレドロン酸水和物)投与は、心房細動と心房粗動のリスクを上昇させないことが、集団ベースの大規模ケースコントロール研究の結果、示唆された。デンマークAarhus大学のHenrik Toft Sorensen氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年3月11日に掲載された。… 2008/04/01 骨・関節・筋
【添付文書改訂】 ビスホスホネート:歯科処置に関連した顎骨壊死に注意 2007年1月中旬以降、ビスホスホネート(BP)系薬剤を製造・販売する製薬会社から、歯科処置に関連した顎骨壊死・顎骨骨髄炎の副作用に関する注意喚起文書が、医療機関や薬局に配布されている。これに先立つ2006年10月には、厚生労働省医薬食品局安全対策課が製薬企業に添付文書の改訂を指示してお… 2008/01/31 骨・関節・筋
【日本骨粗鬆症学会】 内科・外科・整形外科・産婦人科医の73%が骨粗鬆症診療に従事 第1選択薬を4つのケースで調査 全国の一般内科・一般外科・整形外科・産婦人科の医師5万人を対象とした調査の結果、73%が骨粗鬆症の診療を行っており、約40%は毎日行っていることが分かった。11月14~16日に東京都で開催中の第9回日本骨粗鬆症学会で、国立長寿医療センター病院先端医療部部長の細井孝之氏が発表した。… 2007/11/15 骨・関節・筋
ゾレドロン酸年1回静注で椎体骨折リスクが70%減 欧米・アジアの平均73歳の女性対象の比較試験より 静注ビスホスホネート製剤であるゾレドロン酸を閉経後の骨粗鬆症女性に年1回投与し、3年間の骨折リスクを調べた結果、プラセボ群に比べ、椎体骨折リスクが70%減少することが示された。米国California大学San Francisco校のDennis M. Black氏らの報告で、詳細はNEJM誌2007年5月3日号に報告された… 2007/05/24 骨・関節・筋
【連載第6回】 新たな薬剤開発の最前線 その1 現在、わが国では骨粗鬆症治療に、新世代ビスホスホネートやラロキシフェンを主体とした骨吸収抑制剤が用いられているが、海外では自己注射による副甲状腺ホルモン(PTH)やラネリック酸ストロンチウムなど骨形成にも作用を示す薬剤が、経口剤・注射剤という多様な投与経路で使用されるようになっ… 2007/05/17 骨・関節・筋
【連載第4回】 骨粗鬆症治療の薬物選択のポイント その1 骨粗鬆症治療の目標は、骨粗鬆症により上昇した絶対骨折危険率を、健常人のレベルまで下げることにある。その基本は、食事療法と運動療法だ。しかし食事療法と運動療法のみでは、骨粗鬆症による骨折リスクを十分に低下させることは困難であり、必要に応じて薬物療法を行わなければならない。… 2007/04/26 骨・関節・筋
【連載第1回】 骨粗鬆症の最新ガイドラインを読み解く 骨粗鬆症はポピュラーな疾患になったが、一方でその臨床も著しい変貌を遂げている。「折れてから」の外科的対象疾患であったものが、「代謝を是正して骨量減少をくい止める」という内科的視点を要する疾患へと変化している。それと共に効果の高い新薬が相次いで開発され、臨床で使われ始めている… 2007/04/05 骨・関節・筋
週1回投与の骨粗鬆症治療薬が登場 副作用少なく、連日投与より自己負担も安価 「『この薬の登場を待っていた』という医師の声を数多く聞いている。臨床上でも非常に興味深い薬だ」。こう話すのは、産業医大整形外科教授の中村利孝氏だ。2006年9月、骨粗鬆症治療薬のビスホスホネート製剤のアレンドロン酸(商品名:フォサマック、ボナロン)35mg錠が発売された。… 2006/12/27 骨・関節・筋
急性脳卒中の患者、発症1カ月以内でも77%がビタミンD不足 急性脳卒中後、半身麻痺になった患者の血中ビタミンD代謝物を測定したところ、発症から間もない時期でも、患者の77%にビタミンD不足があることが示された。英Addenbrook病院のKenneth E.S. Poole氏らの研究成果で、詳細は、Stroke誌電子版に2005年12月1日に報告された。… 2005/12/16 循環器
ビスフォスフォネートの低コンプライアンス、理由は「長期の服用で薬が効かなくなる」などの誤解から 骨粗鬆症の治療薬で、骨吸収を抑制する作用があるビスフォスフォネート製剤(成分名:リセドロン酸ナトリウム水和物)については、患者のコンプライアンスが悪いことが広く報告されている。これまでその理由は、厳しい服用規則や副作用などにあると考えられていたが、実は「長期の服用で薬が効か… 2005/11/15 骨・関節・筋