東京都立小児総合医療センターが小児4症例を報告 気管支喘息様症状の小児入院例からEV-D68が検出 昨年8月には米国で治癒後に麻痺を生じた例も 昨年、米国各地で呼吸器疾患のアウトブレイクが発生し、その後にポリオ様の急性弛緩性麻痺を来した入院患者が相次いだことで注目されたエンテロウイルスD68(EV-D68)。2015年9月、東京都立小児総合医療センターへ気管支喘息様症状による呼吸障害で入院する小児患者4人からこのEV-D68が検出された… 2015/10/02 感染症
NEJM誌から 健康な早産児のRSV感染を予防すると生後1年間の喘鳴が減少 パリビズマブを使用したRCTの結果 妊娠週数33~35週での早産となった健康な乳児のRSウイルス(RSV)感染を予防すると、生後1年間の喘鳴の日数と反復性喘鳴罹患の割合が有意に減少することが、オランダUtrecht大学医療センターのMaarten O. Blanken氏らによる二重盲検のランダム化比較試験(RCT)で示された。詳細はNEJM誌2013年5月… 2013/05/23 感染症
日経メディカル2012年12月号「特集 今冬の感染症はここを押さえろ!」転載 Vol.5 【RSウイルス感染症】まずは分泌物を除去 急性中耳炎の合併にも注意 多くの乳幼児が下気道症状を呈し、一部が細気管支炎や肺炎に至るRSウイルス(RSV)感染症。診療時は、下気道症状の見極めや呼吸器症状以外の合併症にも気を付けたい。慢性呼吸器疾患を持つ高齢者にとっても、インフルエンザに次ぐ危ない感染症だ。… 2012/12/17 感染症
日経メディカル2012年12月号「特集 今冬の感染症はここを押さえろ!」転載 Vol.3 インフルエンザとRSウイルスの同時検査キット 流行時に的確な診断が可能 インフルエンザとRSウイルス(RSV)感染症の同時検査ができる診断キット「クイックナビFlu+RSV」が、今年10月に発売された。九大の池松氏は、「RSV感染症とインフルエンザは流行時期に重なる部分がある。典型例なら症状に基づいて比較的簡単に鑑別できるが、罹患早期や非典型例などでは鑑別が難… 2012/12/13 感染症
日経メディカル2012年11月号「ニュース追跡」(転載) RSV感染症急増の真相 外来迅速検査への保険適用で実態に近づく 秋口からRSウイルス(RSV)感染症の報告数が急増している。だが、その増加には、迅速検査への保険適用や、RSV感染症に対する認識が広がり、検査を要望する患者家族が増えたことが影響していそうだ。 2012/11/05 感染症
BMJ誌から 生後24カ月以下の小児の急性細気管支炎に最適な治療法とは 2歳未満の乳幼児の急性細気管支炎に対する最適な治療法を明らかにするために行われた系統的レビューとメタ分析の結果が、BMJ誌2011年4月9日号に掲載された。カナダAlberta大学のLisa Hartling氏らによると、救急部門受診から1日目の入院を減らす効果では、アドレナリン(エピネフリン)単剤投与が… 2011/04/21 感染症
アウトブレイクに対抗する、血の通った地域医療ネットワーク 2009年10月5日、アメリカでH1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)ワクチンの供給が始まりました。その第1号は、私の勤めるテネシー州メンフィスのレボーナー小児病院が舞台となりました。ニューヨークでもロサンゼルスでもない片田舎の小児病院からワクチン導入が始まったのは、アメリカ疾病… 2011/03/07 感染症
福島県立医科大学小児科教授 細矢光亮氏に聞く 「これからの流行はインフルエンザだけじゃない」 感染症の流行曲線をみると、インフルエンザとRSウイルスが重なり合う可能性が出てきた。新型インフルエンザに目を奪われがちだが、インフルエンザ様の症状で来院する患者、特に乳幼児の中には、RSウイルスの感染者が紛れていることもありうる。「RSウイルスの場合は、乳幼児では重症化しやすい。… 2009/10/03 感染症
BMJ誌から RSV感染児への吸ステ予防投与に利益なし オランダでの無作為化試験の結果 RSウイルス(RSV)関連の下気道感染で入院した乳児に、吸入ステロイド治療を速やかに開始し、その後3カ月継続した場合、再発性喘鳴を予防できるのだろうか。この問いを検証すべく、無作為化試験を行ったオランダUtrecht大学医療センターのMarieke J J Ermers氏らは、この治療による予防効果はなく… 2009/04/20 感染症
NEJM誌から RSV流行期には5歳未満児の8%が小児科を受診 救急外来受診率は2.8%、入院率は0.3% RSウイルス(respiratory syncytial virus: RSV、呼吸器多核体ウイルス)が幼児の入院の原因になることはよく知られている。しかし、外来受診に関する情報は不足しており、幼児のRSV感染がもたらす総合的な負荷は明確に分かっていない。米国Rochester大学のCaroline Breese Hall氏らは、2000年か… 2009/02/19 感染症
13週連続で過去5年間の最高値を更新 RSウイルス感染症が早くも流行中 RSウイルス感染症の報告数が早くも増加している。例年冬季に流行するが、今年は流行の立ち上がりが非常に早く、2008年第40週(9月29日~10月5日)の報告数は1256人。第28週以降、過去5年の同一週における最高値を13週連続で更新している。週当たり1200人を超える報告数は、例年の11月下旬の報告数… 2008/10/17 感染症
造血幹細胞移植対象者や2歳以下の小児癌患者ではRSウイルスへの注意が必要 造血幹細胞移植を必要とする小児癌患者や、2歳以下の小児癌患者では、細気管支や肺などの下気道に感染を生じるRSウイルスによる死亡リスクが高いことが明らかになった。これは、米St. Jude Children Research Hospitalの研究グループによるもので、成果はPediatrics誌の2月号に掲載された。… 2008/02/25 癌
抗RSV抗体薬バシリズマブ、先天性心疾患児における下気道疾患の発症抑制に適応拡大 アボットジャパンは10月17日、抗RSウイルス(RSV)ヒト化モノクローナル抗体製剤バシリズマブ(商品名:シナジス)の適応症が、24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児、幼児におけるRSV感染による重篤な下気道疾患の発症抑制に10月14日付けで拡大したと発表した。… 2005/10/18 感染症