私の視点◎これからのプライマリ・ケアのあり方 コロナ禍で必要なのは「かかりつけ医」登録制度 10月11日の財務省財政制度等審議会財政制度分科会では、欧米と比較して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数や死亡者数が少ないにもかかわらず、医療へのアクセスが制限された他、財政支出の規模と経済損失が大きかったことが問題視された。そんな中、日本プライマリ・ケア連合学会理… 2021/11/08 プライマリケア
トレンド◎診療所でも「薬物療法は薬剤師に」タスクシフト 元病院薬剤師を迎え入れた診療所院長の狙いとは 川崎市多摩区の多摩ファミリークリニックには、「調剤業務を行わない薬剤師」が在籍している。病院では、調剤ではなく処方設計などで医師をサポートする薬剤師が増えてきているが、診療所では先駆的な試み。このような薬剤師は、診療所医師にどんなメリットをもたらすのだろうか。… 2019/08/27 プライマリケア
心不全の予後はプライマリ・ケア医が決める 東大・小室教授に聞いた「心不全ガイドライン」の勘所 皆さん、こんにちは。金子英弘です。ドイツ留学中には、日経メディカル Onlineの連載「欧州心臓病治療の最前線」で大変お世話になりました。連載第1回は2017年に改訂された「急性・慢性心不全診療ガイドライン」の制作班の1人で日本循環器学会代表理事である小室一成氏(東京大学医学部循環器内科… 2018/07/23 循環器
「緩和ケア」が病院の質評価の基準の1つに 日経メディカルでは、12月12日に翻訳書籍『終末期医療のエビデンス』(原題「Care at the close of life:Evidence and Experience」)を発行する。約700ページに及ぶ本書の編集作業を通じて、緩和ケアに対する筆者のイメージが以前とは変わりつつある。昔は治癒不能の癌患者に対してホスピスで提… 2017/11/28 ターミナルケア
学会トピック◎第8回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 プライマリ・ケアの新指標「PX」の効果確認 医療資源の適正利用を促す効果も期待 プライマリ・ケアの重要な役割の1つが「ゲートキーピング」。健康問題が生じたときプライマリ・ケアが最初の受け皿となり、必要に応じて高次の医療機関へ紹介するという機能だ。一方、プライマリ・ケアを介さずに、直接高次医療機関を受診する行為を「ケアのバイパス」という。京都大学大学院医療… 2017/05/17 医療の質
BMJ誌から メディアの報道は薬物療法に影響するか? 英国でスタチン論争前後の処方記録を調べた時系列研究 マスメディアが医薬品のリスクに関する報道を数カ月にわたって積極的に行った場合、プライマリ・ケアにどの程度の影響を与えるのか。英ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院のAnthony Matthews氏らは、スタチンのリスクとベネフィットに関する報道が多かった期間の前後で処方記録を比較し、報道集中… 2016/07/26 循環器
GL解説◎成人・非外傷性の急性腹症の診断や治療を網羅 急性腹症に初の診療ガイドライン登場 腹痛の強さによらずアセトアミノフェン静注の早期使用を推奨 日本腹部救急医学会、日本プライマリ・ケア連合学会など5学会が合同で作成した「急性腹症診療ガイドライン」が、3月に発刊された。迅速な対応が必要となる急性腹部疾患の診断や治療についてまとめた、我が国初のガイドラインとなる。ガイドラインを作成した意図とポイントについて、作成委員に聞い… 2015/03/10 消化器
検証◎2014年度臨床研修マッチング マッチングで希望者増やした「躍進」施設の秘密 大学病院の人気回復のキーワードは「プライマリ・ケア」と「待遇改善」 2014年度の医師臨床研修マッチングでは、依然として市中病院の人気が高かった。特色あるプログラムで人気の臨床研修病院には、地域を問わず学生が集まっている。一方で、大学病院の中にも第1希望者を増やしている研修施設がある。今年、躍進していた研修施設の人気の理由を探った。… 2015/01/27 医師のキャリア
BMJ誌から プライマリ・ケアでの抗菌薬治療失敗が増加 1991~2012年の英国における分析の結果 英国内のプライマリ・ケアで、上気道感染症、下気道感染症、皮膚軟部組織感染症、急性中耳炎という4大感染症に対して第一選択薬として単剤処方した抗菌薬の治療失敗率は1991年に13.9%だったものが、2012年には15.4%に上昇していたことが臨床診療データの解析結果として示された。英国Cochrane I… 2014/10/17 感染症
せのびぃ、プライマリ・ケアの範囲が分からなくなる 先週の続きで、今日はどこまでがプライマリ・ケアなのかについて考えてみます。プライマリ・ケアの定義は難しいですが、今回は「全ての医師が専門外でも対処すべき内容」という内容とします。 2014/06/11 プライマリケア 医師・医学生限定コンテンツ
患者さんが「死んだネズミの臭い」を訴えてきたら 「胸が苦しいと言いながら握り拳を作っているときは心臓を疑え」、「胸が 燃えるようだと言っているときは胃炎を疑え」など、NP(Nurse Practitioner)の学校では多くの時間をかけて、患者さんの言葉から的確な診断を進めるすべを教わる。これは医学校でも同じだろうが、非常に重要なスキルの一つ… 2013/11/22 医師・患者関係
不定愁訴 筑波大学 人間総合科学研究科 地域医療教育学 教授 前野 哲博 氏 いわゆる「不定愁訴」と呼ばれる患者を診るのは気が重いもの。訴えは多く、何をしてもすっきり良くならず、やや敬遠したくなる気持ちを抱きがちだ。そこで本レクチャーでは、不定愁訴の鑑別診断(特に気分障害・不安障害・身体表現性障害などの精神疾患の鑑別)、治療目標設定の考え方、医師が取る… 2010/09/16 プライマリケア 医師限定コンテンツ
英国、PTSDには心理学的治療法の適用を勧める新ガイドラインを発表 英国National Institute for Clinical Excellence(NICE)は3月23日、プライマリ・ケア施設および専門病院における小児や成人の心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断と治療の改善を目指す新ガイドラインを発表した。これによると、PTSDには、広く用いられているデブリーフィング(注)や薬物療… 2005/03/29 精神・神経