BMJ誌から 血栓回収ステントの利益予測ツールを作成 血管内治療の利益が大きい患者と小さい患者の識別に役立つ 血栓回収ステントを用いた動脈内治療は、近位部に閉塞がある急性脳梗塞患者の機能的転帰を改善することが知られているが、治療の利益は患者ごとに異なる可能性がある。急性脳梗塞患者に動脈内治療を行った場合に得られる利益の大きさを推定するツールを開発したオランダErasmus大学RotterdamのEsm… 2017/06/01 循環器
JAMA Neurology誌から 血栓回収ステント併用で急性脳梗塞の予後改善 メタアナリシスで90日後に自立した患者の割合が上昇 急性脳梗塞(AIS)に対する標準治療は、組換え組織プラスミノーゲン・アクティベーター(rtPA)の静脈内投与となっているが、新たに登場した血栓回収ステントも、治療の選択肢として有望だ。2015年には、rtPAとステントを併用した場合の有効性と安全性を評価した無作為化試験の結果が複数報告された… 2016/02/12 循環器
JAMA Neurology誌から 脳梗塞のステント治療も再灌流が早いほど有効 オランダの多施設RCT「MR CLEAN」のサブ解析 急性脳梗塞に対する血栓回収ステント治療でも、再灌流までの時間が短いほど回復後の患者の自立度が高まり、良好な治療成績が得られる可能性は再灌流が1時間遅れるごとに約6%下がることが示唆された。これはオランダErasmus MC University Medical Center RotterdamのPuck S. S. Fransen氏らが、J… 2016/01/15 循環器
学会リポート●ISC 2015 発症6時間以内の血管内治療が安全、MR CLEAN試験 頭蓋内動脈前方循環の閉塞によって起こった急性脳梗塞 急性脳梗塞を発症し、閉塞部位が明確にされた頭蓋内動脈閉塞において、早期の血管内治療と最適な内科治療の効果を比較したところ、発症6時間以内の血管内治療が安全で臨床的効果をもたらすことが示された。オランダで実施されたMR CLEAN試験の成果で、同研究グループのオランダ・VU大学メディカル… 2015/04/16 循環器
Neurology誌から スタチンが脳梗塞患者の退院状況を改善 入院前や入院中の投与で自宅退院が増加 急性脳梗塞患者へのスタチン投与と退院状況の関係を、米国の約1万3000例のデータを用いて検討したところ、入院前や入院中にスタチンの投与を開始した患者は、非投与の患者に比べて自宅退院の比率が高く、スタチンが梗塞後の機能改善に寄与している可能性が示された。この結果はNeurology誌5月22日… 2012/06/05 循環器
【ISC2012リポート】No.5 急性脳梗塞患者を対象に、新旧の血栓除去デバイスの再開通達成率を検証――SWIFT試験の結果から 急性脳梗塞患者を対象に、新型の機械的血栓除去デバイスSolitaire FRとMerciリトリーバーの再開通達成率を比較したSWIFT(Solitaire With the Intension for Thrombectomy)試験の結果が、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)のLate-Breakingセッションで発表された。同試験… 2012/04/25 循環器
【世界脳卒中学会2010 リポート】No.3 比較的若い高齢者、メタボリックシンドロームは急性脳梗塞の危険因子 50~74歳の若年高齢者では、メタボリックシンドロームは急性脳梗塞の危険因子であることが示された。岡山大学の太田康之氏らが10月にソウルで開催された世界脳卒中学会2010で発表した。 2010/11/15 循環器
急性脳梗塞患者、脳卒中後の5年余りで半数以上が死亡 急性脳梗塞患者は、脳卒中後の5年余りの間に半数以上が死亡し、94%もが再入院していた――。急性脳梗塞患者データベースを用いた長期追跡調査の結果、こうした実態が明らかになった。米ミネソタ大学のKamakshi Lakshminarayan氏(写真)らが、2月24日から26日まで米サンアントニオで開催された国… 2010/03/02 循環器
【ESC2008】Large clinical trials(RCTs)II 急性脳梗塞の開発薬G-CSFは忍容性が良好 急性脳梗塞の治療薬として開発が進んでいる顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF、開発コード;AX200)は、忍容性が良好であることが報告された。また、梗塞領域のボリュームが大きい場合は、臨床の評価指標が改善する傾向が見られ、有効である可能性も示唆された。ドイツで行われている臨床試験AXISの… 2008/05/20 循環器
【ESC2008】 脳梗塞の中心部位には長時間、乳酸が貯留する 急性脳梗塞を発症した場合、血流不全から低酸素状態となって乳酸が蓄積し、その後減少していくことが知られている。MRIによる核磁気共鳴(MRIスペクトロスコピー)を用いた発症直後の前向き観察研究により、周辺領域では次第に乳酸が減少していくものの、梗塞の中心部位では、12時間を超えてなお、… 2008/05/18 循環器
無治療なら脳梗塞発作後1分間あたり190万個の神経細胞が損壊、まさに「Time is Brain」 近年、神経系を量的に評価するステレオロジーと、脳組織のイメージング技術が進歩し、急性脳梗塞で失われる脳細胞の個数を測定できるようになった。米California大学Los Angeles校のJeffrey L. Saver氏は、系統的な文献のレビューを行い、脳梗塞患者に治療が行われなかった場合に時間とともに失わ… 2005/12/22 循環器
【国際脳卒中学会2005速報】 若年成人の急性脳梗塞、片頭痛が独立の危険因子に 片頭痛と脳卒中の関連を示唆する研究は、米疾病対策センター(CDC)とUniversity of Marylandの共同研究(MedWaveで既報)のほか、2月3日のポスターセッションでイタリアの研究グループからも報告され、若年成人の急性脳梗塞に対し、約3倍と高い独立のリスク要因になることが示された。… 2005/02/06 循環器