JAMA誌から スタチンによる1次予防が推奨されるのは誰か? USPSTF勧告とACC/AHAガイドラインを比較して対象者を検証 ガイドラインによって、一次予防のためのスタチン投与が推奨される患者の条件に違いがある。米Duke大学のNeha J. Pagidipati氏らは、2013年の米心臓病学会/心臓協会(ACC/AHA)のガイドラインと米予防医学作業部会(USPSTF)の2016年の勧告を比較し、後者を用いると、若いが長期的なリスクが高… 2017/05/16 循環器
BMJ誌から 脂質降下薬、高齢者の脳卒中を予防 心血管疾患の既往がない高齢者で脳卒中リスクが3割低く フランスの3都市で高齢者を対象に実施された前向きコホート研究から、心血管疾患の既往がない高齢者でも、スタチンなどの脂質降下薬を服用している人では脳卒中の発症率が3割低くなることが分かった。一方、冠動脈疾患の発症率は、脂質降下薬の服用者と非服用者で変わらなかったという。… 2015/06/03 循環器
JAMA誌から 高血圧患者の脳卒中一次予防に葉酸が有効 1日0.8mgの葉酸を降圧薬に併用した群で、降圧薬のみの群より脳卒中発症が2割減少 ビタミンB群の葉酸に、脳卒中の一次予防効果があることが、約2万人の高血圧患者を対象に中国で実施されたランダム化比較試験で明らかになった。葉酸の摂取量が多い人ほど脳卒中の発症リスクが低いとする観察研究は、これまでに多数報告されているが、心血管疾患の既往がない人を対象とした大規模… 2015/03/31 循環器
NEJM誌から 乳幼児期のピーナッツ摂取でアレルギーが減る ピーナッツアレルギーの素因を持つ乳児640人の臨床試験、有病率はピーナッツ摂取群で9分の1に ピーナッツアレルギーを発症するリスクが高い乳児を、ランダムに「ピーナッツ回避群」と「ピーナッツ摂取群」に分け、5歳になった時点でのピーナッツアレルギー率を比べると、ピーナッツを乳児期から食べさせた子どもの方がピーナッツアレルギーが大幅に少ないことが分かった。… 2015/03/16 アレルギー・免疫
BMJ誌から スタチンの血管死亡予防効果はリンゴと同じ 「1日1錠のスタチンでも医者いらず」、ただし有害事象はスタチンが多い 英国の50歳以上の国民全員が1日1錠のスタチンを使用する、または1日1個のリンゴを摂取した場合の血管死亡の一次予防効果は同様で、有害事象リスクはリンゴの方が低いことが、モデルを用いた予測の結果として示された。英Oxford大のAdam D M Briggs氏らが、2013年12月21日に発行されたBMJ CHRISTMA… 2014/01/05 循環器
Lancet誌から スタチンによる一次予防の利益は糖尿病発症リスクに優る JUPITER試験の事後解析 糖尿病危険因子を持つ患者にスタチンを投与すると、糖尿病発症リスクは有意に高まるが、それを上回る心血管イベント予防効果が得られる―。そんな結果が、JUPITER試験の事後解析から得られた。米Harvard大学医学部のPaul M Ridker氏らが、Lancet誌2012年8月11日号に報告した。… 2012/08/24 医薬品
Arch Intern Med誌から アスピリンの一次予防効果は出血リスクに相殺される 最新のメタ分析の結果、「日常的な予防的投与は支持されない」 アスピリンの使用によって非致死的心筋梗塞などの初回心血管イベントは予防できるが、そうした利益を超える出血リスク上昇が起こりうる―。そのような結果が、英St George’s University of LondonのSreenivasa Rao Kondapally Seshasai氏らが行ったメタ分析で得られた。論文は、Arch Intern Med… 2012/01/24 循環器
Arch Intern Med誌から JUPITER試験を分析し、バイアスの存在を指摘 コレステロール降下薬が心血管イベント一次予防において有効かどうかを調べた研究は数多く行われてきたが、JUPITERほど注目を集めた臨床試験はない。仏Joseph Fourier大学のMichel de Lorgeril氏らは、LDL-コレステロール(LDL-c)値が正常域の人々におけるロスバスタチンの明確な利益を示したJUP… 2010/07/16 循環器
BMJ誌から 糖尿病患者へのアスピリンに心血管イベント予防効果なし 6件の無作為化試験をメタ分析した結果 アスピリンは本当に糖尿病患者の心血管イベント一次予防に有効なのだろうか。イタリアConsorzio Mario Negri SudのGiorgia De Berardis氏らは、最新の研究結果を含むメタ分析を行い、アスピリン投与による有意なリスク低減は見られないことを明らかにした。詳細は、BMJ誌電子版に2009年11月6日に… 2009/11/26 代謝・内分泌
AHA2008 スタチン投与によるLDL/HDL比低下とイベント発生率に関連 MEGA Studyの事後解析で判明 日本人の高コレステロール血症患者を対象に、心血管系疾患(CVD)に対するプラバスタチンの一次予防効果を検討したMEGA Study(Management of Elevated Cholesterol in the Primary Prevention Group of Adult Japanese)の事後解析の結果、プラバスタチン投与によるLDLコレステロール(LDL-C)/H… 2008/11/28 循環器
J Am Coll Cardiol誌から スタチンは心血管死やイベントの一次予防にも有効 20試験、6万5000例あまりのネットワークメタ解析から結論 カナダMcMaster大学のEdward J. Mills氏らの研究グループが20試験(6万5261例)を抽出してネットワークメタ解析を用い、心血管疾患による死亡と主要イベントの一次予防にもスタチンが有効であることを明らかにした。この報告は、J Am Coll Cardiol誌の11月25日号に掲載された。… 2008/11/26 循環器
BMJ誌から 糖尿病におけるアスピリンや抗酸化薬の一次予防効果は? 無症候性末梢動脈疾患のある患者ではリスク低減見られず 1型または2型糖尿病患者の心血管疾患リスクは高い。英Dundee大学Ninewells病院のJill Belch氏らは、無症候性末梢動脈疾患のある糖尿病患者を対象に、アスピリンと抗酸化薬、またはそのいずれかが、心血管イベントの一次予防に役立つかどうかを調べる無作為化試験を行ったが、投与を支持する結果は… 2008/11/19 代謝・内分泌
心血管系合併症予防には早期からの交感神経抑制が重要 141例の高血圧患者に対し、L/N型Caチャネル拮抗薬であるシルニジピンを用いて降圧治療を続けてきた心臓血管研究所循環器科の永島和幸氏らは、5年間にわたる患者の交感神経活動変化を解析した結果について日本高血圧学会のポスターセッションで報告。シルニジピンによる交感神経抑制は、特に合併症… 2007/10/29 循環器
【国際脳卒中学会2005速報】 脳卒中一次予防戦略の構築を目指して これまで脳卒中予防のための治療試験は主に二次(再発)予防を目的として行われてきた。二次予防では降圧療法、抗血小板療法、脂質低下療法などの有効性が認められているが、欧米や日本にみられる急速な高齢化は、一次予防対策の構築を急務としている。本学会ではそうした状況をふまえ、「Is It T… 2005/02/03 循環器