感染性腸炎の問診を「昨夜、生ものを食べませんでしたか?」で終えていませんか? さて、今回は前回に引き続いて、感染性腸炎の治療について考えたいと思います。先生方は感染性腸炎を疑った際に、食歴を含めた病歴の聴取をしておられると思います。その際、「昨夜に何か生ものを食べませんでしたか?」というような問診で終えていませんか? 実はこの聞き方ではほとんどの場合… 2019/09/11 感染症
NEJM誌から 妊婦の肺塞栓を安全に除外するアルゴリズム CT肺血管造影や肺換気血流シンチが必要な例を絞りこめる 患者が妊婦の場合、肺塞栓(PE)の疑いに対するCT肺血管造影や肺換気血流シンチ検査をできるだけ安全に回避したい。オランダLeiden大学医療センターのLiselotte M. van der Pol氏らは、あらゆる年齢の男女を対象にして提案された診断アルゴリズムYEARSは、妊婦にもうまく適用できるかどうかを検討… 2019/04/11 循環器
妊婦・授乳婦への投与、「禁忌=高リスク」か? 妊娠・授乳中の服薬に関する相談は、医師を悩ませる問題の1つ。「妊婦が飲めるかぜ薬は?」「授乳中だが、この薬は大丈夫か」「妊娠に気付かず薬を飲んだ」──。診察室でこんな質問を受けて困った経験をお持ちの医師は多いのではないだろうか。… 2017/04/18 医薬品
JAMA Neurology誌から 高齢妊婦の脳卒中リスクは非妊婦と変わらない 妊婦の年齢が上昇するにつれリスク比は低下 妊婦の脳卒中リスクを同年代の妊娠していない女性と比較した米Columbia大学のEliza C. Miller氏らは、35歳未満の妊婦では非妊婦に比べ脳卒中を発症するリスクが高いが、それより年齢が高い妊婦では、妊娠は脳卒中リスクを上昇させていなかったと報告した。詳細は、JAMA Neurology誌電子版に2016年… 2016/11/21 循環器
国立感染症研究所アップデート ジカ熱の国内診療体制と医師を対象としたQ&Aを公表 国立感染症研究所は8月22日、ジカウイルス感染症(ジカ熱)の診療体制と、医師を対象としたQ&Aを公表した。診療体制については、ジカウイルス感染症で特に問題となる妊婦に焦点を当て、「ジカウイルス感染症を疑う妊婦」が発生した場合の診療に当たる医療機関も提示している。… 2016/08/24 感染症
JAMA Pediatrics誌から 母親の抗体が乳児を守るのは生後8週まで 南アで妊婦のインフルエンザワクチン接種のRCT 妊婦がインフルエンザの予防接種を受けると、出産後の乳児にはどのくらいの予防接種の効果が続くのか。南アフリカWitwatersrand大学のMarta C. Nunes氏らは、二重盲検のランダム化プラセボ対照試験を行い、ワクチンの予防効果は生後8週くらいまでしか続かないようだと報告した。詳細は、JAMA Pedi… 2016/08/01 産婦人科
日本でもジカ熱の輸入感染例が発生する可能性 臨床医は神経症状の合併の可能性について認識を ブラジルをはじめとする中南米でのジカ熱流行を受けて、日本国内の対応も動き出した。国立感染症研究所は1月20日にジカ熱(ジカウイルス感染症)のリスクアセスメントを発表。これを機に、厚生労働省は医療機関などに情報提供を呼び掛けるとともに、妊婦に対しては流行地への渡航を控えるよう注意… 2016/01/25 感染症
ブラジルで小頭症の新生児が急増、検体からジカウイルス検出 ブラジル保健省は11月28日、同国東北部で急増している小頭症の新生児の検体から、ジカウイルスが検出されたと発表した。小頭症の急増は妊婦が妊娠中にジカウイルスに感染したことが原因とみており、このウイルスを媒介するヤブ蚊の駆除に乗り出すなど対策に追われている。… 2015/11/30 感染症
韓国で妊婦のMERS感染例も、日本産婦人科医会が注意を呼びかけ 新たに14人確認、感染者数は122人に、韓国MERS 韓国のMERS感染で初めてとなる妊婦の感染例が確認された。この患者は入院中の母親を見舞った際に感染したと見られている。現在、容体は安定しているという。これに先立ち日本産婦人科医会は、流産や死産の可能性を示唆する報告もあるとし、妊婦に対して、MERS感染地域への渡航を控え、流行地から… 2015/06/11 感染症
Lancet誌から 妊婦への百日咳ワクチンで乳児の罹患が9割減 2012年に妊婦への予防接種を開始した英国での解析結果 妊婦への無細胞型百日咳ワクチン接種プログラムを2012年10月に開始した英国では、生後3カ月未満の乳児における百日咳罹患が91%減少していることが示された。英国Public Health EnglandのGayatri Amirthalingam氏らが、Lancet誌電子版に2014年7月16日に報告した。… 2014/08/08 感染症
BMJ誌から 分娩当日までの抗うつ薬使用が出血リスク上昇と関係 分娩前に気分障害/不安障害と診断されていた10万6000人のデータを分析 気分障害または不安障害と診断されていた妊婦を対象に、分娩5カ月前から当日までの抗うつ薬の使用と分娩後の出血の関係を分析した結果、特に分娩当日にも使用していた女性で、様々な抗うつ薬の使用と出血リスクの間に有意な関係が見られることが示された。米Harvard公衆衛生大学院のKristin Palms… 2013/09/06 産婦人科
第87回日本感染症学会 H1N1pdm2009ウイルス感染、日本で妊婦死亡例を0にできた理由は 2009年に発生したインフルエンザA/H1N1pdm2009ウイルスによるパンデミックの際、各国の専門家らの多くが「日本の不思議」を口にした。特に、日本で妊婦が1人も死んでいないという事実は、彼らにとってにわかに信じられない点の1つだった。「それは偶然の結果ではない。日本産科婦人科学会、日本産… 2013/07/26 感染症
NEJM誌から 妊婦のオンダンセトロン使用で流産や先天異常のリスクは上昇せず デンマークの後ろ向きコホート研究の結果 デンマークの妊婦を対象にオンダンセトロンの処方と流産や死産、重大な先天異常などのリスクの関係を調べた後ろ向きコホート研究で、妊婦が悪心や嘔吐の治療目的でオンダンセトロンを使用しても胎児の有害転帰に有意な影響は及ばないことが示された。デンマークStatens Serum InstitutのBjorn Pas… 2013/03/14 産婦人科
JAMA Intern Med誌から 妊婦の葉酸以外の微量栄養素サプリ摂取にほとんど利益なし 貧血なしまたは軽度貧血の妊婦を対象とした中国の無作為化試験の結果 妊婦の貧血や微量栄養素不足は、死産や新生児死亡のリスクを高めると考えられている。では、胎児の神経管閉鎖障害リスク低減効果が認められている葉酸に加えて、鉄やその他の微量栄養素をサプリメントとして妊婦に投与すると、貧血ではない妊婦も追加利益を得られるのだろうか。… 2013/01/23 産婦人科
JAMA誌から 妊婦のSSRIs使用は死産や新生児死亡には影響せず 北欧で行われたコホート研究の結果 妊婦への選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)の処方が、胎児、新生児、乳児の死亡リスクに与える影響を検討した住民ベースのコホート研究で、SSRIs使用と児の死亡の間に有意な関係がないことが明らかになった。スウェーデンSolna大学病院のOlof Stephansson氏らが、JAMA誌2013年1月2日号に… 2013/01/18 産婦人科
BMJ誌から 妊娠後期のSSRIは新生児遷延性肺高血圧症リスクを高める 北欧で行われたコホート研究の結果 妊娠後期の妊婦が選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を使用すると、新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)のリスクが2倍に高まることが、北欧で行われた住民ベースのコホート研究で明らかになった。スウェーデンKarolinska大学病院のHelle Kieler氏らが、BMJ誌電子版に2012年1月12日に報告した。… 2012/01/31 産婦人科
Ann Intern Med誌から 妊婦への2009 H1N1ワクチンで胎児に十分な抗体移行 妊娠中~後期の単回接種で十分な免疫反応を誘導 2009年のH1N1インフルエンザのパンデミックで、ハイリスク者としてワクチン接種を受けた妊婦において、強力な抗体誘導が起き、分娩時には出生児も十分な抗体を持っていたことが、仏Paris第5大学のVassilis Tsatsaris氏らの検討で明らかになった。論文は、Ann Intern Med誌2011年12月6日号に掲載さ… 2011/12/20 感染症
JAMA誌から 妊娠の4週間前からの葉酸摂取で言語発達遅延リスクが半減 出生児の3歳時点での評価、ノルウェーでの前向き観察研究 妊娠の4週間前から妊娠8週までの葉酸サプリメント摂取によって、出生児の3歳時点の重度言語発達遅延のリスクが半減することが、ノルウェー公衆衛生研究所のChristine Roth氏らが行った前向き観察研究で分かった。論文は、JAMA誌2011年10月12日号に掲載された。… 2011/10/28 産婦人科
Lancet誌から 妊婦の喘息増悪が呼気NOを指標とする管理で減少 妊婦の喘息管理において、気道炎症の指標である呼気一酸化窒素濃度(fraction of exhaled nitric oxide:FeNO)に基づいて治療を調整するアルゴリズムが増悪抑制に有効であることが、オーストラリアHunter Medical Research InstituteのHeather Powell氏らが行った無作為化試験で明らかになった。… 2011/09/26 呼吸器
BMJ誌から 妊娠悪阻の管理、制吐薬に反応しなければステロイドも考慮 妊婦の50~90%が悪心と嘔吐を経験する。その程度は、軽い「つわり」から重症の妊娠悪阻まで様々だ。英Hammersmith病院のSheba Jarvis氏らは、過去15年間に報告された文献をレビューし、妊婦の悪心と嘔吐の管理法をまとめてBMJ誌2011年6月25日号に報告した。… 2011/07/08 産婦人科
ヨウ化カリウム服用が必要なのは被曝量が計50ミリシーベルト以上 日本産婦人科学会、「現時点では、妊婦や母乳への被曝の影響はない」 日本産婦人科学会は3月16日、妊婦や授乳中の女性向けに放射線被曝の胎児や母乳への影響を心配する必要はないとの案内を出した。 2011/03/19 組織
Arch Pediatr Adolesc Med誌から 妊婦へのインフルワクチンは出生児の感染・入院も予防 妊婦がワクチン接種を受けると、生まれた子供のインフルエンザ様疾患による入院が39%減少し、インフルエンザ確定例となるリスクも41%減少することが明らかになった。米Johns Hopkins Bloomberg School of Public HealthのAngelia A. Eick氏らが、前向き観察研究の結果を、Arch Pediatr Adolesc … 2010/10/19 感染症
JAMA誌から 妊娠初期の抗ヘルペス薬は出生異常リスクを高めない 単純ヘルペス(herpes simplex)ウイルス、帯状疱疹(herpes zoster)ウイルスの感染に対する治療には、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの抗ウイルス薬が用いられる。これらの薬剤を妊娠初期の女性が使用しても、児の出生異常リスクは上昇しないことが、デンマーク血清学研究… 2010/09/13 産婦人科
新型インフルエンザにタミフルの早期投与は有効か? 坪倉正治(帝京大ちば総合医療センター血液内科) 「日本では、患者の病院へのアクセスが早く、抗インフルエンザ薬が早期に投与されたので、新型インフルエンザによる死亡率が低かった」。これは琉球大学感染病態制御学講座の健山正男准教授が、第84回日本感染症学会総会で発表された内容です。… 2010/06/14 感染症
本誌連動◇その患者指導、大丈夫? Vol.3 【妊婦】妊娠中は体重が増えないようにすべきか 従来、国内では「小さく生んで大きく育てる」「妊娠中は、太らないのが理想」といった認識の下、体重増加を抑制する方向に指導されるケースが多かった。「巨大児や妊娠高血圧症候群、帝王切開など、肥満による周産期合併症のリスクが強調されすぎて、やせている人に対してあまり意識がいっていな… 2010/04/19 産婦人科
NEJM誌から やはり妊婦は新型インフルエンザによる重症化リスクが高い 抗ウイルス薬投与が遅れた妊婦の死亡リスクは4.3倍 妊婦が新型インフルエンザ(2009 H1N1)に感染すると、重症化しやすいと考えられている。米カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)のJanice K. Louie氏らは、2009年8月上旬までに同州で報告された、2009 H1N1感染により入院または死亡した妊婦と出産直後の女性、生殖年齢の非妊婦について、臨床経過… 2010/01/14 感染症
BMJ誌から 喫煙妊婦の4人に1人は喫煙歴を隠す 貧困度の低い地域の妊婦ほど“隠れ喫煙”が多い 妊婦の喫煙が母体と胎児の両方に悪影響を及ぼすことはよく知られている。妊婦には特にきめ細やかな禁煙指導を行う必要があるが、本人が喫煙者であると自己申告しなければ指導の対象にはならない。しかし、喫煙の有無に関する妊婦の自己申告の信頼性は、かなり低いようだ。英Medical Research Coun… 2009/12/09 産婦人科
マクドナルドでワクチン接種―米国における新型インフルエンザと糖尿病― 松本慎一(ベイラー研究所フォートワースキャンパスディレクター) 新型インフルエンザの感染は秋に向け、ますます拡大するものと予想されています。現在、私は米国にて糖尿病に対する膵島移植をはじめとする細胞治療に取り組んでおります。移植医療は免役抑制剤を使うため、また糖尿病は易感染性があるために、新型インフルエンザのリスクファクターと考えられて… 2009/09/11 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 国産ワクチンを医療従事者から接種へ 次いで、妊婦、基礎疾患患者など 新型インフルエンザワクチンの接種は、医療従事者を最優先する――。厚生労働省は、9月4日、「新型インフルエンザ(A/H1N1)の接種について(素案)」を発表した。 2009/09/05 感染症
新型インフルエンザ(H1N1) 妊婦の新型インフル、産科婦人科学会が対応方法を改訂 感染確認の検査結果を待たずに抗インフルエンザ薬投与開始を勧告 妊婦には早期からの抗インフルエンザ薬の投与を推奨する―。日本産科婦人科学会は8月4日、妊婦が新型インフルエンザ(H1N1)に感染した際の対応Q&Aの改訂版を発表した。改訂版では「妊婦は重症化しやすいことが明らかとなった」と明記している。… 2009/08/06 感染症
Lancet誌から 妊婦の新型インフル感染疑いには早期治療が重要 米国の症例分析の結果 米疾病対策センター(CDC)が、米国で新型インフルエンザウイルス(ブタ由来A/H1N1インフルエンザウイルス;S-OIV)感染の流行が拡大した当初2カ月間における妊婦の感染例について分析した結果、感染が疑われる妊婦に対しては早期に治療を開始する必要があることが示唆された。CDCのDenis J Jamie… 2009/07/31 感染症
CDCが新型用ワクチンで勧告、「妊婦」らを最優先に接種を CDC(米疾病対策センター)は7月30日、新型インフルエンザ用のワクチン優先接種について勧告を発表した。重症化のリスクが高い5グループに対して優先的に接種すべきとし、ハイリスクである「妊婦」らを最優先にすべきとした。… 2009/07/31 感染症
NEJM誌から 妊娠初期のメトクロプラミド投与は安全 先天性奇形、低出生体重、周産期死亡の有意な増加見られず 妊娠初期には妊婦の50~80%が悪心と嘔吐を経験する。欧州の一部やイスラエルでは、ドパミン受容体拮抗薬のメトクロプラミドが制吐薬として投与されるが、妊婦と胎児に対する安全性は十分に検証されていなかった。イスラエルBen-Gurion大学のIlan Matok氏らは、大規模コホート研究を行い、妊娠初… 2009/06/23 産婦人科
BMJ誌から 片頭痛のある妊婦は脳卒中リスクが16倍 虚血性脳卒中に限るとリスクは31倍 妊娠可能な年齢の女性の10人に1~3人に片頭痛が見られる。しかし、妊婦における片頭痛有病率を調べた研究はほとんどない。そこで、米国Wake Forest大学のCheryl D Bushnell氏らは、全米の入院患者を登録した大規模データベースから妊婦を選び、片頭痛の有病率と併発疾患について調べた。その結果… 2009/03/30 精神・神経
JAMA誌から 肥満妊婦では胎児の先天異常リスクが上昇 英国での系統的レビューとメタ分析の結果 妊婦の肥満は、妊婦自身と胎児の健康に大きく影響する。英国Newcastle大学のKatherine J. Stothard氏らは、系統的レビューとメタ分析を行い、妊娠中に肥満と判定された妊婦は、適正体重の妊婦に比べ、先天異常児を妊娠するリスクが高いことを明らかにした。過体重だが肥満には至らない妊婦には、… 2009/03/04 産婦人科
子癇前症の妊婦は入院させるべきとASH Hospitalization Recommended in Preeclampsia 米高血圧学会は、妊婦の高血圧管理に関するposition paperを発表し、妊婦は、子癇前症の疑いがあるだけでも直ちに入院させるべきと推奨した。シカゴ大Pritzker School of MedicineのMarshall Lindheimer氏らがまとめたもので、Journal of the American Society of Hypertention誌12月号に掲載した… 2008/12/29 循環器
私が二階経産相発言に憤りを感じなかった理由 妊婦の救急搬送受け入れ“拒否”(私はいつも受け入れ“不能”とメディアの方には説明しているのですが)の問題で、二階俊博・経済産業大臣が「入院受け入れ不可は医師のモラルの問題」と発言したことが報道されました。ほとんどの医療関係者は、既に日本の医療現場が、モラルの問題で解決できる… 2008/11/13 行政・制度
舛添vs石原論争を読む―どうなる?東京の救急医療 10月4日、脳出血を起こした妊婦(36歳)が、都立墨東病院など8病院で受け入れがかなわず3日後に死亡した事件は、既にマスコミに再々報じられたところですので、その事件自体についての紹介は控えます。本稿では、その後の舛添厚生労働大臣と石原東京都知事の論争を中心に東京の救急医療について考… 2008/11/01 行政・制度
NEJM誌から 妊婦へのインフルエンザ予防接種は出生児の罹患も減らす 妊娠後期の妊婦を対象としたバングラデシュでの研究 乳児と妊婦は、インフルエンザに罹患すると深刻な転帰をたどる危険性が高い。妊婦については、WHOが2005年から不活化ワクチンの接種を推奨しているが、インフルエンザによる死亡率が最も高い生後6カ月未満の乳児については、接種が承認されていないのが現状だ。そこで、バングラデシュ国際下痢症… 2008/10/15 感染症
NEJM誌から 糖尿病でなくても血糖値高めの妊婦は注意 有害転帰の頻度が有意に増える 糖尿病でなくても血糖値が高めの妊婦では、在胎週数に比して出生体重が大きくなる、胎児性高インスリン血症のマーカーである臍帯血Cペプチド値が高くなる、といった有害転帰の頻度が有意に増えることが明らかになった。米国Northwestern大学のBoyd E. Metzger氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年5月… 2008/05/22 産婦人科
妊娠初期のSSRI曝露による先天異常リスクはわずか 先天異常登録のデータ分析の結果 妊婦の約1割が臨床的なうつ病を経験するといわれ、それらの患者の多くに抗うつ薬が投与される。特定の選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)を妊娠中に使用すると先天異常リスクが高まるという報告が複数ある。しかし今回、先天異常登録のデータを分析し、妊娠3カ月までのSSRI曝露による先天異常… 2007/07/15 精神・神経
【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.2】 ご法度にあらず!「妊婦にインフルエンザワクチン」 米国などでは接種を推奨、日本でも希望者に接種する例も 妊婦への薬剤投与には、細心の注意が必要であり、「ご法度」の薬剤も多い。しかし一方で、リスクが高いと考えられがちな薬剤であっても、実際には胎児への影響が明らかでなく、メリットの方が大きい例もある。その一例が、インフルエンザワクチンの接種だ。… 2007/05/15 感染症
妊婦はどれだけ魚介類を摂取すべきか 週340g超でも害はなく、低摂取は発達を妨げる 妊婦は魚介類をどれだけ摂取すべきなのか。米国では妊娠中の女性の魚介類摂取量を週340gに制限すべきと勧告されているが、この米国の勧告に従って摂取量を減らすと、出生後の子どもの発達が最適にならない可能性が示された。詳細は、Lancet誌2007年2月17日号に報告された。… 2007/02/27 サプリ・食品
魚を食べる母親の子供は頭がいい! 英国のブリストル大学では「Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC)」という研究が行われている。その一環である報告がまとまり、英タイムス誌の2月16日号に、「魚を食べる母親は頭の良い子供を持つ」として取り上げられた。… 2007/02/17 産婦人科
【連載第17回】(最終回) 喘息の妊婦にはよく説明を 「妊娠中だから薬は使いたくない」「妊娠中は薬の投与を避けたい」と妊娠中の薬物使用に対する不安から、患者自身、あるいは医師が、喘息治療薬が必要であるにもかかわらず中止、制限してしまうケースが少なからずある。しかし、妊婦が重篤な喘息発作を起すと、胎児は低酸素状態になり、流産、胎… 2006/11/06 呼吸器
【使用上の注意改訂】 ACE阻害薬:「妊婦は投与禁忌」の徹底を 2006年7月7日、厚生労働省医薬品食品局安全対策課事務連絡に基づき、日本で発売されているすべてのアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬(全12種類)の添付文書が改訂された。具体的には、「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項目に、「海外で実施されたレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初… 2006/07/27 産婦人科
米国厚生省の諮問機関、妊婦全員にHIVスクリーニングを強く勧告 無自覚のHIV感染者は全米で85~95万人 米国厚生省(HHS)の諮問機関であるU.S. Preventive Services Task Force(USPSTF)は7月4日、妊婦全員に対するエイズウイルス(HIV)の感染を調べるスクリーニング試験の実施を、強く勧める勧告を出した。妊婦のHIV感染を早期に見極め、適切な治療を行うことで、母子感染の確率を約25%から約… 2005/07/08 感染症
妊娠後期の喫煙は子どもの大学受験に響く? 喫煙妊婦の子どもは18歳時のIQが低い:デンマークの研究で判明 妊婦の喫煙が、生まれた子供の認識力や行動面での発達に影響することを示す研究結果は数多い。しかし、子供が成長し社会に出る年になってもその知能に影響が見られるかどうかは明らかでなかった。デンマークCopenhagen大学病院のErikLykke Mortensen氏らは、1959年から1961年に生まれた男性を対象… 2005/03/09 呼吸器
歯周病の妊婦は、早産・低体重児出産のリスクが高い――日本人の疫学調査で判明 歯周病を治療すれば、リスク低減の可能性 歯周病にかかっている妊婦が出産すると、早産になって低体重児となるリスクが高まることが、日本人を対象にした疫学調査でわかった。2月8日、東京で行われたライオン主催の健康セミナーで、北海道医療大学歯学部教授の古市保志氏が報告したもの。… 2005/02/10 産婦人科
妊婦における抗TNF薬投与の安全性-アメリカ・カナダのリウマチ専門医調査より 妊婦に対する抗TNFα薬投与は「カテゴリーB 注)」のリスクとされているが、関節リウマチ(RA)患者において、同薬の投与が妊娠に与える影響については詳細な検討があまり行われていなかった。テキサス大学(米国)のCatalina Orozco氏は、アメリカとカナダのリウマチ専門医に調査を行い、抗TNFα… 2005/11/20 骨・関節・筋
「妊婦のためのクスリ情報センター」開設に向けた検討会が初会合:妊婦の協力得て出生児の情報も収集 厚生労働省は、この秋に予定している「妊婦のためのクスリ情報センター(仮称)」の設置に向け、1月18日に有識者による「妊婦の服薬情報等の収集に関する検討会(座長:国際医療福祉病院院長の佐藤郁夫氏)」の初会合を開いた。… 2005/01/19 産婦人科