STAND BY ME 空也上人 4月上旬の平日、東京国立博物館で開催されていた特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を訪ねました。暖かく晴れた日の午後で、観覧者が殺到しているのではないかと心配しましたがそれほどではなく、展示室内で自由に立ち止まってじっくりと鑑賞できました。… 2022/05/11 医療提供体制
シリーズ◎2022診療報酬改定 看護職員等の処遇改善に向け特別調査を実施へ 部門別の看護職員数等については2022年5月1日時点のデータを聴取 厚生労働省の中央社会保険医療協議会は2022年4月27日の総会で、看護職員等の処遇改善に向けた診療報酬上の対応を議論するため、特別調査を実施することを了承した。 看護職員等の処遇については、2022年度診療報酬改定において、地域で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応等で一定の役割を… 2022/04/28 行政・制度
主体的に治療に取り組み、以前の生活を取り戻したサトルさん 医師や看護師にとっては日常的な処置でも、患者にとっては初めてで分からないことが多く、「先生にお任せします」とつい受け身になってしまう方は少なくありません。しかし、「なぜ?」と疑問に思う気持ちを持って納得した治療方法を選択することで、その後の患者の生活が大きく変わることもあり… 2022/04/20 在宅医療
書店の看護書コーナーは嫌いですか? 某日の午後、ショッピングモール内の大型書店の隣にあるコーヒーショップで、律子ちゃん(27歳)とお茶を飲むことになりました。律子ちゃんは、人気女優の伊藤沙莉さんにルックスもハスキーボイスもそっくりです。コーヒーショップはガラス張りのオープンな作りで、座席からは書店入り口のエリアが… 2022/04/08 事件・話題
離島等で医師と薬剤師不在時の調剤、一部OKに 厚生労働省医薬・生活衛生局総務課と医政局総務課は、2022年3月23日、離島等の診療所における医師および薬剤師不在時の医薬品提供の考え方について整理し、都道府県に通知した。 2022/03/31 薬剤師
「助詞抜き言葉」は看護師をむしばむ? 某病棟の看護師長を務める辺見千絵さん(仮名)が、私と食事を共にした際に言いました。 「うちのスタッフの助詞抜き言葉が、いくら注意しても改善されないんですよね。口頭はおろか、看護記録にも顕著に表れるようになって困りものです。もちろん、全部に助詞を付けなさいということではないで… 2022/02/23 医療安全
シリーズ◎2022診療報酬改定 【訪問看護】専門性の高い看護師の訪問を複数項目で評価 ステーション2カ所の連携での24時間対応体制加算の算定を認め体制強化狙う 2022年2月9日の厚生労働省・中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2022年度診療報酬改定に関する答申が行われ、個別改定項目の詳細が明らかになった。訪問看護については、24時間対応体制の担い手を増やし、1日に複数回訪問が必要な利用者への報酬を充実させるほか、専門性の高い看護師による… 2022/02/14 行政・制度
「幸せ、幸せ」と逝ったキヨコさん 訪問看護や介護の仕事をしていると、「玄関の鍵がかかっていて、庭の窓から家の中をのぞいたら倒れている人の足が見えた」とか「訪問したら利用者さんが布団の中で亡くなっていた」などといった話を聞くことがあります。 終末期の方だとこちらも心の準備ができているのですが、昨日まで元気にし… 2022/01/21 在宅医療
ピクトグラムが呼び覚ます、看護学生の黒歴史 東京2020オリンピックの開会式では、パントマイムアーティストによるピクトグラムをテーマとしたパフォーマンスが印象的でした。また、プロ野球・日本ハムファイターズの監督就任で話題の新庄剛志さんは、男性用トイレを表すピクトグラムのような体型を目標にトレーニングしていると聞きました。こ… 2022/01/19 事件・話題
第5回 介護施設経営者に聞いたマレーシアの介護事情 マレーシアには日本のような介護保険制度はなく、また介護に他人の手を借りることをよしとしない風習があります。そのため、家族が自宅で面倒を見るか、住み込みの家政婦を雇って高齢者の介護をしている家庭が多くあります。しかし、最近は私が来馬した15年前よりもナーシングホームをよく見かける… 2021/12/24 海外
看護師も意識したい「耳の養生」という視点 「高齢者人口の増大などで世界的に聴覚障害に苦しむ人が増えており、2050年には現在の推計約4億7000万人から9億人に達する可能性がある」というWHOの発表(2018年)を伝える記事を目にした私は、そのときは「世界中が高齢社会になるんだもんねえ」という感想を持っただけでした。しかし、母が難聴に… 2021/12/16 耳鼻咽喉科
「野球の話題」はアウトかセーフか 看護師の大友英美さん(25歳、仮名)は、N病棟(循環器内科がメイン)に異動して2カ月目。異動が決まったとき、この病棟の師長である高山洋子さん(45歳、仮名)がスタッフ間で人気だと聞き、「どういう魅力がある人なんだろう」と期待していました。ところが、実際に師長に接してみると、彼女のど… 2021/11/10 事件・話題
手のかかった人ほど懐かしい? 今年の8月にサービス付き高齢者住宅へ入所したフジオさん(仮名・70歳)が、入所わずか1カ月で亡くなったという衝撃ニュースが飛び込んできました。最後まで、私たち訪問看護師に散々憎まれ口をたたき続けたフジオさん。「元気だったのに、どうしちゃったんだろう」と、ステーションはしんみりした… 2021/11/03 在宅医療
第3回 病院食は選択制、病室の天井に矢印──多民族・多宗教に対応するマレーシアの医療現場 文化・宗教・言語が違う人種が共存するマレーシアでは、その違いが看護事情にも色濃く出ています。今回は、多民族・多宗教国家のマレーシアにおける看護事情についてお伝えしたいと思います。 2021/10/29 海外
新型コロナワクチン接種の影響で看護師の賃金が上昇中? 「人が集まる採用・育成」の工夫が重要に 医療・介護の経営誌『日経ヘルスケア』では、賃金速報というコラムを毎月連載しています。看護師や介護職員、理学療法士・作業療法士の賃金動向を継続的にウオッチするもので、10月号では看護師を取り上げました。目立つのは看護師の賃金が、2021年になって一貫して上昇していることです(図1)。… 2021/10/15 医療経営
無臭というニオイもある 2021年1~3月に放送されていたテレビドラマ「俺の家の話」(TBSテレビ系、主演:長瀬智也、脚本:宮藤官九郎)を観て、私はいっぺんでこの作品の大ファンになりました。そのストーリーの中で、要介護の高齢男性が自宅でタオルなどに使っている柔軟剤について、家族に「変えた?」とか「今度の、いい… 2021/10/13 ターミナルケア
訪問看護師は自転車交通ルールを学ぶべき? 「本を出版するので、その帯文を書いてほしい」と看護師の友人から依頼があったので承諾し、さっそくその本(『知ってトクする!訪問看護自転車マナー イラスト図解ハンドブック』)を読み始めました。私は小学6年生のとき、「交通安全子ども自転車大会」の出場選手になったクラスメイトS君の猛特… 2021/09/10 医療提供体制
看護の世界にも「名もなき仕事」がある 最近、テレビなどのメディアで「名もなき家事」が取り上げられ、看護界でも「名もなき仕事」があると指摘されていることを知りました。昭和天皇が侍従の方に向けて話されたというお言葉「雑草という草はない。どの草にも名前はあるのです」をふと思い出し、看護師のどの仕事にも名前があってしかる… 2021/08/18 事件・話題
口元が見える普段使いのマスクが欲しい フェース・ツー・フェースでコミュニケーションする際の基本的要素は(1)言語情報、(2)聴覚情報、(3)視覚情報──の3つで、これらがメッセージを正確に伝えるため互いに支え合っています。米国の心理学者アルバート・メラビアンは、単なる事務連絡ではなく好意や反感などの感情を伝達するとき… 2021/07/20 医師・患者関係
その人らしさとワガママの境目 トシオさん(80歳・仮名)は、古いアパートに一人暮らしで生活保護を受給しています。脳梗塞の後遺症で、高次脳機能障害と左半身麻痺があります。トシオさんは男性にしては小柄で小食ですが、お酒とたばこが手放せません。食事らしい食事はせずに、専ら酒のつまみだけで生きているような生活です。… 2021/07/07 在宅医療
選択的夫婦別姓はメリットだらけ 連続テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系、2021年4月期)の主人公・大豆田(おおまめだ)とわ子さんは、バツ3という設定です。第1話の早い段階で、とわ子さんのいとこの結婚パーティーの場面が出てきます。彼女の父親が元参議院議員で、再び選挙運動を始めているからか、さまざ… 2021/06/16 事件・話題
院内で遭遇した女装の患者さん、その正体は… 宮島葉子さん(43歳、仮名)は、A病院の循環器病棟の看護師です。2月の初め、彼女の母の宮島定子さん(81歳、仮名)がA病院に緊急入院しました。脳梗塞でした。素早い診断と治療が功を奏して大きな後遺症もなく経過し、2月中旬には同病院の西3(回復期リハビリテーション病棟)に移り、3月初めご… 2021/05/14 事件・話題
「紙おむつ」の呼び方を変えませんか? 1998年12月に出版した小説『ナースマン―新米看護士物語』では、「ナースマン」という造語にたどり着くまでかなり悩みました。当時は、女性看護師は「看護婦」、男性看護師は「看護士」と呼ばれていた時代でしたが、精神科や手術室などの限られたセクションではなく一般病棟にまで男性ナースが配属… 2021/04/13 ターミナルケア
非常事態続く英国でワクチンに寄せられる期待 英国では2020年12月上旬より、世界に先駆けて新型コロナワクチンの接種が始まった。ワクチンを大量に接種するために、引退した看護師と医師を一時的に呼び戻す政策が実行された。今回は、英国でのワクチン接種を看護師の視点を通して、また自分の体験談も含めて書いていこう。… 2021/03/19 感染症
職場に一人は変人ナース? 看護師の佐伯竜子さん(仮名、47歳)から3年ぶりに電話がありました。「私が久々に認定した逸材が、今の職場にいるんですよ。そのご報告です。いやあ、認定に踏み切るまで結構時間がかかりましたよ」「認定」といっても、公的な認定看護師などの話ではありません。佐伯さんが極私的に、自らの眼力で… 2021/03/12 事件・話題
野戦病院化する英国コロナ病棟 英国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株の存在が確認されたことが、ジョンソン首相から発表された2020年12月下旬。首都ロンドンでは既に感染爆発が始まっていたが、地方ではまだ多少の余裕があった。病床管理部からの怒号が病棟に飛び交うことが日常茶飯事となったのは、私の勤務先では21年1… 2021/02/26 海外
緊急事態宣言下の訪問看護 私の暮らしている東京都では、2020年末から1日の感染者数が1000人超えとなりました。私の勤めるステーションがある東京都A市のデイサービスや病院などでも、年明けから陽性者が確認されたというニュースを聞くようになっています。2021年1月8日に発令された新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言で… 2021/02/19 事件・話題
人の生きがいを笑うな! 訪問看護の仕事に就いて2年目の松田俊介さん(仮名、26歳)が、河瀬しま子さん(仮名、78歳)を訪問した際の出来事を語ってくれました。昔は文化住宅と呼ばれたらしい和洋折衷の「サツキとメイの家」のような雰囲気の住宅。そんな家に河瀬しま子さんは独りで住んでいます。晴れ渡ったある日の正午前… 2021/02/15 在宅医療
英国でコロナ禍でも看護師が増える3つの根拠 コロナ禍により、英国の公営医療であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)の職員は誰もが疲弊している。そんな中、驚くべきニュースが発表された。英国NHSの医療従事者数がこの1年で記録的に増加している、というのだ。英国NHSで働く看護師数(常勤換算)は、2020年9月時点で29万918… 2021/02/04 海外
「秒速5センチメートル」が気持ちいい 桜の花が散る様子を見ることは、私の大切な年中行事です。「除夜の鐘を聞かなければ年が明けた気がしない」という人がいますが、それと似たような位置付けになっています。桜の花がはらはらと舞い落ちる様を見ながら、あるいは樹の下で花びらを手のひらに受けながら、漢詩「勧酒」の井伏鱒二による… 2021/01/11 事件・話題
「コロナ世代は使えない」と言われたくない 10月某夜、とあるオンラインミーティングに参加しました。これは仕事の打ち合わせ、セミナー、飲み会のいずれでもありませんでした。看護学校の教員をしている知り合いの今村彰子さん(仮名)から、参加を依頼する次のようなメールが届いたのです。… 2020/12/17 コメディカル
「英語は世界共通語」の勘違い 今回は、英国の公営医療であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)で使われる特有の言い回しを中心に、「英語を母語とする他国民には理解されない、英国独特の言葉」を紹介してみたい。 2020/12/11 海外
第22回 職場で不平不満を「軽やかに」語れますか? 人間関係に起因した組織のきしみについて考えたとき、私が真っ先に思い浮かべるのは「不平不満」です。今回は「働く組織を楽にする」ことを目的に、組織の中で発生した不平不満をどのようにメンテナンスしていけばよいのかについて考えてみます。… 2020/12/02 医師の職場環境
英国の採用面接で「あなたの強み」を聞かれたら 英国で医療従事者を目指してみたいあなたに、面接の自己アピールで高得点をたたき出す鉄板の受け答えを伝授しよう。看護師だけでなく、医師、薬剤師などの医療職であればどの職種でも共通する。医療系への留学を考える学生にも当てはまる。釣りでも誇大広告でもない、正真正銘の模範解答を今からあ… 2020/11/25 海外
第21回 「生き心地のよい職場」とはどんな職場か 最近、芸能人の自殺が立て続けに報道されています。このようなニュースを耳にすると、コロナ禍において自殺が増えているような印象を持たれているかもしれませんが、実際のところ2020年4~7月にかけての全国の自殺者数は、昨年と比べて大きく下回っています。コロナ禍において自殺が減っている──… 2020/11/13 看護師
患者さんと一緒に「自殺報道」を見るとき 看護師の田島さん(仮名)から「自殺報道」と題したメールが届きました。現在、消化器内科病棟に勤務中の彼女とは、数年前にエンゼルケアの質問を受けて以来、時々メールのやりとりをしています。彼女から届いた今回のメールには、入院患者の権藤さん(70代前半、出版関係の仕事)とのやりとり、そ… 2020/11/09 事件・話題
どうなる?訪看ステーションのペーパーレス化 日、公文書の押印廃止や銀行の通帳廃止など、これからますますペーパーレス化が進みそうですね。 訪問看護の分野でも、電子カルテの導入やタブレットの配布などを行っているところが増えてきたようです。それでもデジタル化は「今後の課題」というステーションが多いのではないでしょうか。… 2020/11/05 在宅医療
コロナ病棟が自分の職場になった日 2020年4月上旬のある日、勤務先の大学病院の階段を上りながら、私は震え上がる体と心を必死に抑えていた。階段の先にあるのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を受け入れる専門病棟(以下、コロナ病棟)。外科部門で順調にキャリアを重ねてきた私の「新しい職場」となる場所だ。階段を… 2020/11/04 海外
痛み評価「10段階中の10!」への英国流対処法 看護師免許を取得して以来7年間、ほとんどを外科部門で勤務してきた私にとって、手術前後の患者が訴える痛みへの対処は日常的な仕事だ。そこには何年たっても忘れられないエピソードがたくさんある。今回は待機手術や緊急手術など様々な外科病棟での経験を基に、英国NHS病院における術後患者の痛み… 2020/10/22 海外
「誰でも知っている言葉」という落とし穴 2013年に英国で看護師免許を取得し、公的な医療制度であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)の病院で働き始めてから7年が過ぎた。本コラムでは、英国NHSの医療を、看護師として働く私が現場から紹介していこうと思う。第1回である今回は、看護学生時代の苦い思い出から──。… 2020/10/09 海外
第20回 「うさぎとかめ」に学ぶモチベーションのメンテ 皆さんの仕事に対するモチベーションは、現在、どのような状態でしょうか? 新型コロナ禍において、医療機関は大きな影響を受けています。特に、新型コロナ患者を受け入れる病棟に配属されているナースは大変です。仕事の負担が増えているにもかかわらず、報われないどころか害を受けていたりもし… 2020/10/07 精神・神経
不謹慎 or not 不謹慎 8月中旬、知人の国枝千佳さん(仮名)にスーパーでばったり会いました。アラフォーの彼女は夫の実家で、夫と夫の両親と一人娘と暮らしています。会社勤めをしながら。「沙耶ちゃんは元気? 今、何年生?」と、私は尋ねました。沙耶ちゃんとは、小学2年生のときに大病を患って入院していたことがあ… 2020/09/25 事件・話題
第19回 「パワハラ防止法」施行(2) パワハラが横行!医療現場ならではの落とし穴 「パワハラ防止」のための実効的な体制をつくる際に、特に意識したいポイントは「パワーハラスメントが発生した際に、パワーハラスメントを受けた人が気軽に相談できるようにする」ことです。組織が行うべき3つのことの1つが、「事業主の方針等の明確化と周知」。医療機関においては、「たとえ患者… 2020/09/09 医師の職場環境
2020年度医師会立看護職養成所の調査結果 医師会立看護師養成所、2年課程で初の定員割れ 日医は地域医療への貢献を強調、支援求める 日本医師会は8月19日、定例の記者会見で2020年度医師会立の助産師・看護師・准看護師学校養成所調査の結果を公表。常任理事の釜萢敏氏は、「全体として、応募者数は減少しており、准看護師課程の応募者が今年度、初めて9000人を下回った他、看護師2年課程では定員割れとなり、厳しい状況にある」… 2020/09/02 医療提供体制
浴室とマスクとわたし 立秋を過ぎ、暦の上では秋になりましたが、暑さはまだまだ続きそうですね。新型コロナウイルス感染者数も落ち着くことなく、むしろ地元の商店や学校などで感染者が出たと聞くことが増えています。私たち訪問看護師も、常にマスクが手放せない状況が続いています。マスクをした状態でのケア、特に入… 2020/09/01 老年医学・介護
第18回 「パワハラ防止法」施行(1) こんな言い方は「パワハラ」に当たる? 2020年6月1日に「改正労働施策総合推進法」、いわゆる「パワハラ防止法」が施行されたことをご存じでしょうか? この「パワハラ防止法」によって、事業主には職場でのパワーハラスメント防止のために「雇用管理上必要な措置を講じること」が義務付けられました。新型コロナウイルス関連のニュース… 2020/08/12 医師の職場環境
訪看の醍醐味?「緊急電話当番」デビュー! 私は、今まで非常勤看護師として仕事をしていましたが、この4月からは常勤看護師として働いています。非常勤と常勤とで大きく異なる点といえば、緊急当番の有無でしょうか。今、この原稿も緊急電話をそばに置いて、ドキドキしながら書いています。… 2020/07/24 在宅医療
ストレス解消に「発声援助」はどうでしょう? 友人の笠井リエコさん(仮名)から電話がありました。消化器系の病気の治療のために、この1年で2回入院した彼女ですが、もうじき3回目の入院をすると言います。「実は、今度の入院で、また大きな声を出してしまわないかって心配なのよ。これまでの2回とも、入院して1週間ほど過ぎてからだったけれど… 2020/07/22 医師・患者関係
医療・介護スタッフ 賃金速報◎看護師【2020年5月】 看護師の月給、都市部と地方で10万円超の差 病院・診療所および介護事業所の求人データから算出した看護師の賃金の総平均は、常勤が月給25万8513円、非常勤が時給1527円。地域別に見ると、常勤の最高額は関東の月給28万6674円、最低額は九州・沖縄の月給21万7760円である(表1)。都道府県別に見ると、常勤の月給が高いのは東京都(30万6452円… 2020/07/16 医療経営
第17回 「気の緩み」によるミスの再発はこう防ぐ! 医行為は人間が行うものである以上、ミスが生じ得るものです。実際に、手術ミス・投薬や処置などのミス・検査ミスなどの医療事故は少なからず発生しています。こうしたミスには、組織的な問題や個人的な問題など様々な原因があり得ると思いますが、今回は、主に個人的な問題が原因の場合に焦点を当… 2020/07/10 医療安全
「分かっちゃいるけど、傷ついた」訪問看護での出来事 訪問看護の仕事をしていると楽しいことも多いのですが、ガッカリすることもあります。精神的ダメージが大きいのは、やはり「出禁(できん)」ではないでしょうか。精神科訪問看護の場合は病状に左右されることも多いため、突然拒絶されたりすることもあります。今回は私が初めて「来てほしくない」… 2020/06/24 精神・神経
「環境整備認定看護師」の誕生? 多職種連携の重要性が様々なところで語られています。病院を含む地域包括ケアシステムの各現場において、それぞれの職種がお互いを理解し、連携を充実させることがベストなケアにつながりますね。ただ、連携する頻度の高い職種についてはよく知っていても(知っているつもり、かもしれませんが)、… 2020/06/17 医療提供体制
どうしてる?訪問看護での新型コロナ対策 1月に神奈川県で国内初の感染者が発生したと報道された時には、まだ対岸の火事といった認識でした。2月に入ってからも研修に参加したり、プライベートでは友人と食事をしたり、旅行に行ったりと平穏に過ごしていました。仕事をする中で、少しずつ緊張感が増してきたのは3月に入ってからでした。この… 2020/05/29 感染症
医療関係者から医療関係者への、あるエール 4月中旬、日本でもCOVID-19が拡大する中、例えばスイスのジュネーブでは、午後9時に街中で人々が拍手をしたり口笛を鳴らしたりして、医療関係者に感謝の意を表す運動がわき起こっていると報道されていました。同様の動きは日本でもあり、「クラップ・フォー・ケアラーズ」や「フライデーオベーショ… 2020/05/22 感染症
なれなれしく下の名前で呼ばないで! 皮膚科クリニックを受診したときの話です。待合ロビーはやや混雑していました。1脚だけ離れ小島のように据えてあり、誰も座っていない長椅子に私は座りました。しばらくして、女性の二人連れがやって来て、同じ長椅子に座りました。私の隣に老婦人、その向こう隣に私と同じくらいの年代の女性──。… 2020/04/22 事件・話題
Aナーシング調査◎看護師の感染症対策 新型コロナで看護師の7割が感染症対策を変更 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が、世界的に大きな問題となっている。看護師個人の感染症対策は、COVID-19の発生を機にどのように変化したのだろうか。看護師が働いている施設ではどうだろうか。そして、COVID-19のような「新たに発生する感染症」への対策はどうあるべきだと看護師は… 2020/04/03 感染症
定年後、ナースの価値は下がるの? 先日、ある先輩から「呼び出し」がありました。先輩と言っても30年以上前の、まだ私が書く仕事を始めてもいないころに、健診のアルバイトで一緒になったことがきっかけとなった関係です。辻本ゆかりさん、藤島木綿子さんとしておきましょう(いずれも仮名)。二人とも私より3つ年上で、いつも元気で… 2020/03/19 事件・話題
Aナーシング調査◎看護師と有給休暇 有給休暇「十分に取れている」看護師は3割 1週間の有休が取れたら「旅行に行きたい」が圧倒的 看護師は多忙でまとまった休暇が取れなそうなイメージがあるが、実際、有給休暇の消化率はどの程度なのだろうか。もし1週間の連続休暇が取れるとしたら、何に使いたいだろうか──。Aナーシングでは看護職会員を対象に、看護師の有給休暇取得に関する調査を実施。同調査は2019年12月11~24日にウェ… 2020/02/24 コメディカル
訪問看護での「セクシュアル・アクシデント」 訪問看護では、利用者のご自宅で、1対1でかかわることも少なくありません。女性の看護師が圧倒的に多いので、男性の利用者やご家族によるセクハラ被害などの報告がニュースで取り上げられることがあります。飲み物に薬を混入させて、もうろうとさせるなど、明らかに悪質なケースも報道されました。… 2020/02/21 在宅医療
ナースの男女間に友情は成立しない? 最近知り合ったナース二人と食事する機会がありました。イタリアンのお店で、小さめの丸テーブルを囲んでワインを飲みながら話し始めました。二人は看護大学時代の同級生で、現在は同じ病棟に勤務しているという下山洋司さんと大前ゆかさん(いずれも仮名)。共に34歳。ゆかさんが言いました。「小… 2020/02/14 コメディカル
シリーズ◎2020診療報酬改定 【急性期】入院料1の看護必要度は31%に引き上げ 400床以上の病院ではDPCデータを用いた看護必要度IIによる評価を要件化 中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で、2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働相に答申した。急性期入院の見直しの最大の争点となった一般病棟用の重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)の見直しについては、入院料1の基準が「31%」(看護必要度Iの場合)に引… 2020/02/07 行政・制度
訪問看護師が癒やされる家、緊張する家 私の勤務するステーションでは、1日の訪問スケジュールは管理者である所長が決めています。出勤後に当日のスケジュールを見て、「あー、今日のAさんは苦手だな~」「Bさんのお宅は、娘さんがずーっと張りついているから緊張するな~」などと思うことも、口には出さないけれど、しばしばあります(モ… 2020/01/24 在宅医療
Aナーシング調査◎看護師の仕事情報収集術 仕事の情報、看護師はどうやって集めてる? 「インターネット」利用が最多、用途によって使い分け 看護職は、仕事に関連する情報を得るために、どのメディアをどのように使っているのだろうか。また、どのような情報を得たいと思っているのだろうか。情報収集の方法と、仕事上で特に知りたい情報について聞いてみた。… 2020/01/23 医療情報
シリーズ◎2020診療報酬改定 看護必要度基準「35%」への引き上げを支払い側が要求 「基準2」の除外など踏まえたシミュレーション結果を厚労省が提示 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2020年1月15日の総会で、入院医療について議論した。一般病棟用の重症度、医療・看護必要度(以下、看護必要度)について、判定基準や評価項目を見直したシミュレーション結果が示され、看護必要度I(従来の評価方法)の場合、該当患者割合は急性… 2020/01/21 行政・制度
「保育園看護師」という働き方 今回、ご紹介させていただくFさんは、25歳の女性。看護学校を卒業後、3年間、一般病棟で勤務をしてきましたが、どうすることもできない事態に悩まされることになりました。病院で使用する医薬品が肌に合わず、手がかゆくなったり、痛くなったりしてしまうのです。「手荒れのことで退職なんて、誰に… 2020/01/17 コメディカル
第11回 “持続可能な”人間関係メンテナンスのススメ 皆さんは、「メンテナンス」と聞くとどんなことを思い浮かべますか? 例えば、車のメンテナンス(洗車など)、お肌のメンテナンス(保湿など)、革製品のメンテナンス、サーバーのメンテナンスなど、様々な領域においてメンテナンスが必要とされています。今回は番外編として、本連載のテーマでも… 2019/12/18 医師の職場環境
Aナーシング調査◎看護師の健康法 看護師4人に3人が「カラダにいいこと」を実践 「運動」重視が最多の4割、次いで「休養」と「栄養」 看護職は、職業柄、健康に関する知識が豊富であり、日ごろから心身ともに健康でいられるよう気を付けていそうなイメージがある。自分自身のためにどのような健康法を実践しているのか、看護師ならではの方法について聞いてみた。… 2019/12/10 事件・話題
ステーションに電子カルテがやってきた! 世の中の流れに乗って、医療現場も随分とIT化が進んできています。在宅医療の現場でも、医師やケアマネジャーとチャットグループをつくって情報共有するなど、様々なツールが増えつつあります。訪問看護向けの電子カルテシステムも開発されています。私は事務所での記録の入力や書類作成にパソコン… 2019/11/22 コメディカル
Aナーシング調査◎一人前の看護師、理想の看護師 看護師にアンケート!「一人前」の条件は? 「コミュニケーション能力」と「患者に寄り添えること」が不可欠 仕事が一人前にできるという条件は、職種によって様々あると思うが、看護師の目から見た「一人前の看護師に欠かせない条件」には、どのようなものがあるだろうか。Aナーシングでは看護職会員を対象に、一人前の看護師に関する調査を実施。同調査は2019年9月2~17日にウェブ上で行い、130人が回答し… 2019/11/13 コメディカル
療養上必要な薬剤を巡り議論が紛糾 タスクシフト検討会、薬剤師もオブザーバーで参加 2019年11月8日、第2回「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」が開催された。 2019/11/11 薬剤師
シリーズ◎医師の働き方改革 医師の業務のタスクシフト・シェアの検討を開始 「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」が初会合 厚生労働省は10月23日、「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」(以下、タスクシフト/シェア検討会。座長は自治医科大学学長の永井良三氏)の初会合を開いた。医師の労働時間の短縮のため、医療専門職種への業務の移管(タスクシフティング)や共同化(タ… 2019/10/25 医師の職場環境
ご家族は「同業者」 利用者のご家族に医師や看護師がいると、何となく気を遣います。ケアマネジャーから訪問依頼を受けたときに「娘さんがお医者さんです」などと聞いている場合もありますが、「娘さんが看護師だけど知らないことになっている」という場合もあります。反対に名刺を差し出してくるなど初めから積極的に… 2019/10/09 コメディカル
Aナーシング調査◎「人生100年時代のライフキャリアに関する調査」結果 人生100年時代、看護師として何歳まで働く? 「70歳まで働きたい」が最多の3割弱、次いで「65歳まで」 今や人生は100年時代といわれ、働き方についても従来の定年制を撤廃する動きが出てきている。年金受給年齢を引き上げるという話もあり、ライフキャリアについて再検討している人も多いのではないだろうか。Aナーシングでは看護職会員を対象に、人生100年時代のライフキャリアに関する調査を実施。ま… 2019/10/02 ライフスタイル
夏場の訪問看護でありがちなこと 立秋が過ぎたとはいえ、まだまだ暑い毎日。在宅の高齢者の方たちにとってはつらい季節です。私たち訪問看護師にとっても、この時期いかに紫外線を避けて、体力を消耗せずに働くかということは大きなテーマです。… 2019/08/30 在宅医療
都道府県でこんなに違う!看護師、介護職の賃金相場 日経ヘルスケアでは、「医療・介護スタッフ 賃金速報」というコラムを毎号連載しています。全国の医療機関や介護事業所が、いくらくらいで求人を出しているか、提示賃金の傾向を示したものです。ハローワークや求人サイト「ジョブメドレー」に掲載されている看護師、介護職、理学療法士・作業療法… 2019/08/22 コメディカル
Aナーシング調査◎「看護師であることへの満足度調査」結果 4人に3人が「看護師になってよかった!」 もう一度職業を選べるとしたら「看護師になりたい」は3割強 Aナーシングでは看護職会員を対象に、看護師であることの満足度に関する調査を実施。「看護師になってよかったかどうか」について、「よかった」「よくなかった」「どちらともいえない」という3つの選択肢を示し、最も自分の考えに近いものを選んでもらった。その結果、「よかった」との回答が75.8… 2019/08/16 コメディカル
第7回 ポジティブは循環する──「P循環」と「N循環」 ナースは、人間関係で仕事をしていると言っても過言ではありません。患者やその家族、同僚の看護師や医師、医療スタッフ、事務員など、様々な人と濃密に関わりながら仕事をこなしていく必要があります。こうした人間関係に少しでも支障が生じてくると、大きな負担感を生むことになります。人間関係… 2019/08/14 医師の職場環境
ベージュや黒のガーゼもあればいいのに 私が週3日、ナースとして働いているデイサービスでの出来事です。朝のミーティングの中で、利用者のTさん(85歳、女性)が自宅内で転倒したものの、頭頂部の皮膚をほんの少し切っただけで済んだということを知りました。テーブルに着いた約40人の利用者さんのバイタルサインを順に測定していき、Tさ… 2019/07/26 行政・制度
「リハビリパンツ、はきません!」の意外な理由 リハビリパンツ(リハパン)って、便利ですね。リハパンは私が臨床で働いていた20年以上前には、今ほどメジャーではありませんでした。今は薄型やローライズタイプのリハパンも出てきて選ぶのに迷ってしまうほどです。ちょっとした尿漏れ対策などに抵抗なく取り入れている方もいますが、「自分には… 2019/07/24 コメディカル
シリーズ◎2020診療報酬改定 リハ職が多い訪看ステーションの分析求める 約5%のステーションで「理学療法士等の割合が6割以上」との報告も 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会は7月17日、2020年度診療報酬改定に向けて、「介護・障害福祉サービス等と医療との連携のあり方」をテーマに議論した。厚労省から訪問看護の利用状況などに関するデータが示され、理学療法士等のリハビリ職が多い訪問看護ステーションについて、… 2019/07/22 行政・制度
診断の質を高める3つのReflectionを 獨協総診では「診断戦略カンファレンス」を実施中 診断は臨床医が日常的に行っている行為であり、臨床医の能力の柱の1つをなしている。厚生経済的観点で診断エラーが医療エラーの重要な割合を占めていることからも、医療の質においても診断の質は大きな意味を持つ。… 2019/07/18 医療の質
第6回 「さぼってる!」と思わせない休憩の取り方 今回は、仲間の「自覚的な身体的負担度」を減らすことを考えてみたいと思います。看護師は身体的負担の高い職種であり、とりわけ患者の日常生活援助にかかわる看護師の身体的負担は高く、腰痛などを理由に退職する看護師も少なくないようです。こうした身体的負担を楽にするための観点は大きく2つあ… 2019/07/17 医師の職場環境
目標管理を成功させるコツ(2) 「やらされ感」を「やりたい感」に変える! 目標設定面接の進め方 マネジメントには、「計画化」「組織化」「指揮」「統制」という4つの機能があります。この4つはばらばらに機能しているのではなく、一連の過程として時間とともに変化します。これを、マネジメントサイクルと呼びます。目標管理も、このマネジメントサイクルに沿った流れで進めます。… 2019/07/10 看護師
楽しく暮らす全盲のジュンイチさん 92歳のジュンイチさんは、古いアパートに独り暮らし。奥様はすでに亡くなっており、お子さんが2人いるとのことですが、交流はほとんどありません。ジュンイチさんは長く糖尿病を患っていた影響から網膜症を発症し、数年前に全盲となってしまいました。デイサービスや介護ヘルパーの利用をしながら生… 2019/06/28 コメディカル
診療1カ月後のカルテ追記、紛争で不利になる? 医療訴訟では、カルテに記載されている事実は、基本的に信用性が高いと判断されています。それは、専門的な資格を持つ者が、その職務に基づいて記載をするものだからです(2014年1月28日岡山地裁判決)。では、カルテに追記された内容に関してはどうでしょうか。… 2019/06/11 医療安全
一人だけど独りじゃない訪問看護 訪問看護に興味はあるけれども、「単独で訪問するのは不安」「自分独りで判断する自信がない」という言葉をよく耳にします。その気持ち、とてもよく分かります。私は臨床を離れていた時期が10年以上と長いので、自分の知識や技術が劣っているのではないかという不安がなんとなく消えません。ブラン… 2019/05/29 在宅医療