第6回 意思決定支援の手順(2) 意思決定に「価値観」が課題となる場合 前回は、意思決定支援の手順について、「知識」が課題となる場合を取り上げました。今回のテーマは、「価値観」が課題となる場合です。具体的な事例をもとに考えていきましょう。 2021/03/03 コメディカル
「エンゼルケアはご家族と」に抵抗を感じます 看護師3年目です。最近、自分が担当していた患者さんが急変して亡くなられたのですが、先輩看護師に「家族にエンゼルケアを一緒にしてもらってもいいと思うのだけど……」と言われました。私は、悲しみがある状況で患者さんの清拭を行ってもらうことに抵抗感がありました。エンゼルケアを家族ととも… 2021/03/01 ターミナルケア
野戦病院化する英国コロナ病棟 英国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株の存在が確認されたことが、ジョンソン首相から発表された2020年12月下旬。首都ロンドンでは既に感染爆発が始まっていたが、地方ではまだ多少の余裕があった。病床管理部からの怒号が病棟に飛び交うことが日常茶飯事となったのは、私の勤務先では21年1… 2021/02/26 海外
[CASE12-01] ヘルパーが次々と辞める寝たきり男性。原因は? 60歳男性のLさん。多発性硬化症により、現在ベッド上での寝たきりの生活。82歳の母親との2人暮らしである。細かいところが気になる性質である。ベッド上にあるチリ1つが気になり、1つひとつつまんでは、ゴミ箱を持ってこいとヘルパーや母親に要求するような言動がみられ、かなりの神経質である。… 2021/02/24 在宅医療
腹部膨満感の原因は? 問診で何を確認する? 内科クリニックに勤め始めた看護師です。先日ある患者さんから、「おなかが張って苦しいのだけれど、これは何かの病気かしら?」と聞かれました。先輩看護師に相談したところ、「診察前に腹部膨満感の原因についてある程度の知識を持っておけば、的確な問診を行うことができるよ」とのアドバイスを… 2021/02/22 消化器
緊急事態宣言下の訪問看護 私の暮らしている東京都では、2020年末から1日の感染者数が1000人超えとなりました。私の勤めるステーションがある東京都A市のデイサービスや病院などでも、年明けから陽性者が確認されたというニュースを聞くようになっています。2021年1月8日に発令された新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言で… 2021/02/19 事件・話題
第13回 どう行う? 退院支援のスタッフ教育 入院しても、必要な医療・看護・介護を切れ目なくつなぎ、患者のくらしを継続するためには、退院支援専門部署だけでなく、日々患者の一番近くにいる病棟看護師が力を発揮することがポイントとなります。各施設においては、地域の中で担っている役割機能や課題、看護師の特性に合わせて、退院支援… 2021/02/18 医療提供体制
第2回 データと格闘! 病棟別データを「見える化」 救世主登場~転倒・転落データを操るエクセルの神 転倒転落アセスメントの体制が整ったところで、ここからは本題である「データの見える化」についてお話ししましょう。従来は毎月、病院全体の転倒・転落(不明も含む)の件数、各事例におけるインシデントレベル、70歳以上かどうか、スリッパ使用の有無、抑制(腹部抑制または離床センサー)の有無… 2021/02/16 医療安全
初めて透析を受ける患者の看護ポイントは? 透析室へ配属され、透析を初めて受ける患者さんを受け持つことになりました。先輩から「初回はいろいろなことに注意しないといけないから頑張ってね」と言われたのですが、何をどう頑張ればよいのか分かりません。透析を導入する患者さんの看護について教えてください。… 2021/02/15 腎・泌尿器
人の生きがいを笑うな! 訪問看護の仕事に就いて2年目の松田俊介さん(仮名、26歳)が、河瀬しま子さん(仮名、78歳)を訪問した際の出来事を語ってくれました。昔は文化住宅と呼ばれたらしい和洋折衷の「サツキとメイの家」のような雰囲気の住宅。そんな家に河瀬しま子さんは独りで住んでいます。晴れ渡ったある日の正午前… 2021/02/15 在宅医療
インスリンの皮下注射時にも逆血確認は必要? インスリン専用シリンジでインスリン皮下注射を行う場合も、通常の皮下注射と同様に内筒を引き、血液の逆流(逆血)を確認してもよいのでしょうか? 静脈に穿刺していないか確認するのは大事だと思うのですが、念のため確認させていただきたいです。… 2021/02/08 代謝・内分泌
第24回 「成長」のメンテナンスには破壊が欠かせない 突然妙なことを書くようですが、成長をメンテナンスするためには、「壊すこと」が必要です。通常、「メンテナンス」という言葉は「維持」や「保守」という言葉に近い意味を持ち、「壊す」といった言葉とは相いれないような印象があると思います。「なぜメンテナンスをするのに壊すことが必要なのか… 2021/02/05 ライフスタイル
英国でコロナ禍でも看護師が増える3つの根拠 コロナ禍により、英国の公営医療であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)の職員は誰もが疲弊している。そんな中、驚くべきニュースが発表された。英国NHSの医療従事者数がこの1年で記録的に増加している、というのだ。英国NHSで働く看護師数(常勤換算)は、2020年9月時点で29万918… 2021/02/04 海外
第5回 意思決定支援の手順(1) 意思決定に「知識」が課題となる場合 いよいよ今回から、具体的な意思決定支援の手順について解説していきます。楽患ねっとでは、「患者が納得のいく治療や療養方法を決めるための推奨手順」を考案しました。この手順は、大きく4つに分類されます。目の前の患者さんは、この4つの分類のどこに課題を持っているのかを意識しながら傾聴す… 2021/02/03 コメディカル
一般外来でのイレウスの看護ポイントは? 外来で働き始めた看護師です。先日、腹痛の訴えで来院した患者さんが、診断がつく前に状態が悪くなってきました。画像所見などからイレウスと診断がつきましたが、自分自身、どのように対応したらよかったのか、振り返りましたが分かりませんでした。イレウスの患者さんの初期対応、看護について教… 2021/02/01 消化器
[CASE07の続報] 減らない体重…食事日記から分かったことは? 50歳男性。5年前に脳梗塞と脊椎梗塞を起こし下半身は完全麻痺。上半身は左側に不全麻痺があり、ほぼベッド上の生活のため、体重はこの数年で10kg近く増加している。そこで体重管理のため、低カロリーの配食なども試したが、本人の拒否があって進まず、母親にも持病がありカロリーを考えた食事を作る… 2021/01/27 在宅医療
抑うつ状態の患者さんに「励まし」は厳禁!? 看護学生です。精神科で実習を行っているのですが、受け持たせていただいた患者さんが抑うつ状態でした。先生から「抑うつ状態にある患者さんには励ましは厳禁ってよく言われるけれど、そんなことはない。どのような声掛けなら患者さんにしてもいいと思う?」と尋ねられました。私は言葉に詰まって… 2021/01/25 精神・神経
第1回 経験ゼロ!の私が転倒・転落ゼロを目指した理由 はじめまして。トヨタ記念病院(愛知県豊田市)看護師の林麻古(はやし・あさこ)と申します。私が所属する医療安全管理グループは、患者安全文化を院内に根付かせるため、組織横断的に様々な活動を行っています。中でも私が取り組んでいるのが「転倒・転落」。当院では転倒・転落の発生事例を様々… 2021/01/22 医療安全
第12回 外来ナース必修! 在宅療養支援の進め方 近年、在院日数の短縮化や高齢者の増加などに伴い、セルフケアが確立していない状態で退院する患者が増えています。同時に、外来で高度な治療や侵襲性の高い手術・検査が行えるようになり、外来での継続治療やそれに伴う管理が必要となってきています。そのため、看護師は外来においても、治療が適… 2021/01/20 医療提供体制
糖尿病患者はどんな術後合併症を起こしやすい? 肺癌で右肺下葉切除術を控えた患者さんがいます。糖尿病の既往があり、現在も治療中です。糖尿病の方が手術を受ける場合、どのような点に気を付けなければならないでしょうか。また、術後は何を重点的に観察すればいいのかについても教えてください。… 2021/01/18 代謝・内分泌
第23回 部下に悩んだら、「育つ力」のメンテナンスを 皆さんは、部下や後輩を育成することになった場合、まずどんなことを考えますか? 「何を教えるか」や「どのように教えるか」という観点は、これまで様々な人によって考えられ、既に多くの書籍などで紹介されています。ですので、今回はそれとは少し違った観点で「スタッフの育成」というものを考… 2021/01/14 医療経営
英国ナースが学生時代に看護技術を習わない理由 2020年12月上旬、私は勤務先の病院で実施されるオンライン試験の1つに合格した。「Venepuncture and cannulation blended course(採血とルート確保の混合コース)」。採血と静脈ルート確保を初めて習う看護師用の学科試験だ。これでようやく、実技研修会に参加できる。つまり、私は看護師8年目に… 2021/01/12 海外
「秒速5センチメートル」が気持ちいい 桜の花が散る様子を見ることは、私の大切な年中行事です。「除夜の鐘を聞かなければ年が明けた気がしない」という人がいますが、それと似たような位置付けになっています。桜の花がはらはらと舞い落ちる様を見ながら、あるいは樹の下で花びらを手のひらに受けながら、漢詩「勧酒」の井伏鱒二による… 2021/01/11 事件・話題
感染コントロールのために患部を冷やす…これって正しい? 外科病棟で働いている看護師です。先輩看護師が、局所感染で発熱している患者さんに対して、患部に冷却枕を使用して冷罨法を実施していました。どのような理由でそのようなことをしているか質問すると、「冷やすことによって感染をコントロールできるかもしれない」と言っていました。私には、冷罨… 2021/01/11 感染症
どんな心電図だったら医師に報告すべき? Q. 心電図がどのような状態のときに医師に報告すべきでしょうか? A. 一口に不整脈といっても緊急度が異なるので、それぞれを判断して、医師に報告するようにします。もし、迷ったときは、放っておかず先輩などに相談しましょう。… 2021/01/08 循環器
[CASE11-02] 認知症独居者のBPSDに訪問看護は何ができる? お料理好きで温厚な性格の72歳女性Kさん。糖尿病管理で訪問看護が入っていたが、毎回用意される手料理を受け取れないとお断りしたあたりから、Kさんの態度に変化が現れた。もともと「誰かに見張られている」などの精神症状らしい発言はみられていたものの、料理を断わったことをきっかけに、妄想的… 2021/01/06 精神・神経
第4回 「傾聴」の落とし穴 皆様、新年あけましておめでとうございます。コロナ禍での新しい生活様式の中で迎える初めてのお正月、いかがお過ごしでしょうか?実家へ帰省するか否か、家族で集うか否か、人生は意思決定の積み重ねです。とりわけ平時でないときには、重要な意思決定が多くなると感じます。今回は、看護の基本ス… 2021/01/05 コメディカル
経管栄養患者のベッドは常に起こしておくべき? 私が働いている病院では、経管栄養剤の注入時はベッドの背もたれを30度にギャッジ(ギャッチ)アップし、終了1時間後にフラットにまでギャッジダウンしています。しかし、最近入職したナースから、ベッドをフラットにするなんて信じられないと言われました。経管栄養剤の注入から1時間たっていても… 2021/01/04 消化器
褥瘡の「外科的デブリ」はどんなときに必要? 先日入院してきた高齢患者さんの仙骨部に、直径3cmほどの黒色痂皮が付着した創を見つけました。担当医師に報告した後、ハイドロゲルの創傷被覆材を開始し、毎日洗浄後に被覆材の貼付を繰り返しました。しかし、1週間後に痂皮の間から悪臭を伴う膿が大量に流出し、皮膚科の医師から、発見時に外科的… 2020/12/28 皮膚科
何歳まで続ける? 訪問看護師 最近は、新卒で訪問看護師を目指す人も多いと聞きます。訪問看護ステーションの教育体制も整い、「新人を育てる」ということを前面に出して求人募集をしているところも増えました。とはいえ、全体を見てみると、やはりある程度臨床経験を積んだ人や、結婚や子育てを機に自宅近くで訪問看護師として… 2020/12/23 医療提供体制
肝硬変でなぜ必要? 水分のインアウト管理 混合病棟に配属された1年目看護師です。病棟では、肝硬変の患者さんに対してインアウト(水分出納)バランスを正確に見ることになっているのですが、理由が分かりません。肝硬変患者さんのインアウトバランスについて、なぜ観察すべきなのかを教えてください。… 2020/12/22 消化器
第11回 やってみよう! 訪問看護との「看看連携」 これまでの連載でもお伝えしてきました通り、入退院支援は患者が住み慣れた我が家を中心とした地域で暮らし続けることを目的としています。そのためには、病院のスタッフだけではなく、地域の様々なスタッフとの連携が要となってきます。今回は、訪問看護との看看連携について、退院前後訪問を含め… 2020/12/21 医療提供体制
「コロナ世代は使えない」と言われたくない 10月某夜、とあるオンラインミーティングに参加しました。これは仕事の打ち合わせ、セミナー、飲み会のいずれでもありませんでした。看護学校の教員をしている知り合いの今村彰子さん(仮名)から、参加を依頼する次のようなメールが届いたのです。… 2020/12/17 コメディカル
必要?不要?「エラボトックス」後の咬筋マッサージ 美容外科に勤めて1カ月がたちました。新しい業務や手術の介助に忙しい毎日です。最近、患者さまに質問をされて返答に困ったことがありました。患者さまの質問は、「先生によってエラボトックスの後にマッサージを指示されたりされなかったりするんだけど、どうして?」というものです。エラボトック… 2020/12/14 外科
「英語は世界共通語」の勘違い 今回は、英国の公営医療であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)で使われる特有の言い回しを中心に、「英語を母語とする他国民には理解されない、英国独特の言葉」を紹介してみたい。 2020/12/11 海外
第3回 意思決定を迷わせる「真の課題」の見つけ方 私が病院看護師という立場を離れ、患者さんの相談を受け始めて感じたことは、「決められない理由は人それぞれ」ということでした。初めは単純に、決められない原因は医療への理解不足や情報不足、決めたことに対して専門家に背中を押してほしいという気持ちなどではないか?と思っていました。し… 2020/12/09 医師・患者関係
酸素療法でCO2ナルコーシスになるのはなぜ? 先日、慢性閉塞性肺疾患と診断された患者さんが酸素療法を受けることになりました。酸素吸入において注意すべきなのはCO2ナルコーシスだということは分かったのですが、詳しい機序が分かりません。また、他に注意すべきことはあるのか、疑問に思いました。酸素吸入療法において注意すべき合併症や看… 2020/12/07 呼吸器
心室性不整脈の分類と波形の特徴は? Q. 心室性不整脈は危険だと聞きました。どのように判読すればよいですか? A. 心室性不整脈は、心室を起源とする不整脈です。発生部位から興奮が伝播するので、ヒス束-脚-プルキンエ線維という高速道路は通りません。そのため、興奮が心室に行き渡るのに時間を要し、幅の広い、正常とは形の違うQ… 2020/12/04 循環器
第22回 職場で不平不満を「軽やかに」語れますか? 人間関係に起因した組織のきしみについて考えたとき、私が真っ先に思い浮かべるのは「不平不満」です。今回は「働く組織を楽にする」ことを目的に、組織の中で発生した不平不満をどのようにメンテナンスしていけばよいのかについて考えてみます。… 2020/12/02 医師の職場環境
アミノ酸スコアって何? 腎疾患との関係は? 慢性期腎疾患の患者さんから「いま蛋白質を計算しながら食べているんだけど、同じ蛋白質でも質が違うことってあるの?」という相談がありました。私が答えられないでいると、先輩看護師が私に代わって患者さんの対応をしてくださいました。後で先輩看護師から「腎疾患の患者さんのために、アミノ酸… 2020/11/30 生活習慣
[CASE11-01] 認知症の悪化は訪問時の食事を断ったせい!? 72歳女性のKさん。娘は1人いるが遠方に住んでおり1人暮らしである。始めは糖尿病の血糖値管理を目的に訪問看護が入っていた。もともと料理人のため、手料理で人をもてなすことが大好きで温厚な方であった。訪問時も「ちょっと煮物を作ったから食べてみてほしい」と言われ、断ると哀しい顔をされるた… 2020/11/26 精神・神経
英国の採用面接で「あなたの強み」を聞かれたら 英国で医療従事者を目指してみたいあなたに、面接の自己アピールで高得点をたたき出す鉄板の受け答えを伝授しよう。看護師だけでなく、医師、薬剤師などの医療職であればどの職種でも共通する。医療系への留学を考える学生にも当てはまる。釣りでも誇大広告でもない、正真正銘の模範解答を今からあ… 2020/11/25 海外
どうする? 爪囲炎患者の爪切りと看護 4月から看護師として働き始めました。入院患者さんに、自分で爪切りを行って爪囲炎になり困っている方がいらっしゃいます。先輩看護師に聞いたところ、「爪囲炎について自分なりに調べてみてごらん」といわれました。そこで爪囲炎の患者さんの爪切り方法とケアについて調べてみたのですが、具体的な… 2020/11/23 皮膚科
第10回 多職種での退院前カンファを成功に導くには 退院前カンファレンスは、退院後の生活を支える関係機関と病院内の多職種で行うカンファレンスです。事前に把握しておいた患者・家族の希望や意向を踏まえ、必要な情報提供を行い、退院後の課題について検討して、患者・家族が安心して退院できるようにすることを目的としています。事例を基に、効… 2020/11/18 医療提供体制
消化管出血で絶食。食事再開後の観察項目は? 消化管出血のため絶食していた患者さんの食事が開始されることになりました。これまで、消化管の手術をした患者さんを担当したことはありますが、消化管出血の患者さんを担当するのは初めてです。胃切除などではなく、消化管出血後に食事を再開するときの観察項目を教えてください。… 2020/11/16 消化器
第21回 「生き心地のよい職場」とはどんな職場か 最近、芸能人の自殺が立て続けに報道されています。このようなニュースを耳にすると、コロナ禍において自殺が増えているような印象を持たれているかもしれませんが、実際のところ2020年4~7月にかけての全国の自殺者数は、昨年と比べて大きく下回っています。コロナ禍において自殺が減っている──… 2020/11/13 看護師
第2回 意思決定支援、それは「決める」ことのお手伝い 説明して、傾聴して、「それからどうしたらいいの?」と立ち止まってしまっていた私が、そこから一歩先に進むきっかけになったのは、NPO法人「楽患ねっと」を通して相談を受けた、顎骨壊死の患者Aさんとの出会いでした。Aさんは、ある治療を受けるか受けないかについて悩んでおり、楽患ねっとへメー… 2020/11/11 医師・患者関係
プライマリー看護師の役割って何ですか? 1年目の新人ナースです。今月からプリセプターさんと一緒に1人の患者さんを受け持つことになりました。患者さんの情報をまとめたものを副師長さんに提出した際に「受け持ちの役割って何だと思う?」と聞かれ、「患者さんの変化に気付き責任をもって看護すること」と返答したら、それだけ?と言われ… 2020/11/09 コメディカル
患者さんと一緒に「自殺報道」を見るとき 看護師の田島さん(仮名)から「自殺報道」と題したメールが届きました。現在、消化器内科病棟に勤務中の彼女とは、数年前にエンゼルケアの質問を受けて以来、時々メールのやりとりをしています。彼女から届いた今回のメールには、入院患者の権藤さん(70代前半、出版関係の仕事)とのやりとり、そ… 2020/11/09 事件・話題
心房性(上室性)不整脈の分類と波形の特徴は? Q. 心房性(上室性)不整脈の違いはどのようにみていけばよいですか?A. 心房性(上室性)不整脈は、心房内の不整脈で、ヒス束以下の心室内は正常に伝導するので、基本的には幅の狭いQRS波となります。 2020/11/06 循環器
どうなる?訪看ステーションのペーパーレス化 日、公文書の押印廃止や銀行の通帳廃止など、これからますますペーパーレス化が進みそうですね。 訪問看護の分野でも、電子カルテの導入やタブレットの配布などを行っているところが増えてきたようです。それでもデジタル化は「今後の課題」というステーションが多いのではないでしょうか。… 2020/11/05 在宅医療
コロナ病棟が自分の職場になった日 2020年4月上旬のある日、勤務先の大学病院の階段を上りながら、私は震え上がる体と心を必死に抑えていた。階段の先にあるのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を受け入れる専門病棟(以下、コロナ病棟)。外科部門で順調にキャリアを重ねてきた私の「新しい職場」となる場所だ。階段を… 2020/11/04 海外
教えて!「低活動型せん妄」の看護ポイント 特別養護老人ホームに勤務する看護師です。低活動型せん妄の利用者さんの受け持ちになりました。ある日、私が病室へ訪れると、その患者さんは昨日とは打って変わって無表情でぼんやりとしていて、話し掛けても無言かボソボソとつぶやくだけで、はっきりとした返事が返ってきませんでした。先輩看護… 2020/11/02 老年医学・介護
[CASE10] 気付いていますか? 医療者と家族との温度差 80歳女性のJさん。膀胱がんで治療中。3年前にがんが発見されたとき、外科的な手術をするかどうか迷ったが、手術はせず内科的な治療で、残りの人生を夫婦2人で楽しみながら過ごすことを決め、現在に至る。最近までは大きな体調の変化は見られなかったが、膀胱の腫瘍が大きくなるにつれ、血尿が出たり… 2020/10/29 在宅医療
第9回 「心不全とともに生きる」患者をどう支援? 心不全は、心臓のポンプ機能が低下することにより、息切れやむくみなどの様々な症状が出現する進行性で予後が悪い疾患です。患者が、急性増悪を繰り返し徐々にADLが低下していく中でも心不全とともに生活していけるように、事例をもとに入退院や意思決定の支援について考えてみましょう。… 2020/10/27 循環器
清拭後に手袋を交換して口腔ケア…これは不潔? 寝たきりの患者さんの清拭中に口腔ケアを行ったとき、一緒に清拭をしていた先輩から「不潔だよね」と言われてしまいました。口腔ケアはもちろん、清拭中の手袋を外して、手指をアルコールで消毒し、新しい手袋を着用して行いました。手をアルコール消毒し、手袋を付け替えても、やはり不潔になって… 2020/10/26 老年医学・介護
痛み評価「10段階中の10!」への英国流対処法 看護師免許を取得して以来7年間、ほとんどを外科部門で勤務してきた私にとって、手術前後の患者が訴える痛みへの対処は日常的な仕事だ。そこには何年たっても忘れられないエピソードがたくさんある。今回は待機手術や緊急手術など様々な外科病棟での経験を基に、英国NHS病院における術後患者の痛み… 2020/10/22 海外
採血時に失神することがあるのはなぜ? 私は昔、献血のときに気分が悪くなって失神してしまったことがあります。それ以来、採血されるのが苦手で、健康診断での少量の採血でも、失神まではしなくても何だか気分が悪くなってしまいます。患者さんにも、採血時に気分不良や失神してしまう方が時々います。そもそも採血時に気分が悪くなった… 2020/10/19 外科
第1回 説明して、傾聴して、それからどうしたらいい? 「看護師さん、医師に手術するのとしないのと、どっちがいいかって聞かれたのだけど、どっちがいいと思う?」今から20年近く前のこと。病棟看護師7年目の私は、病室で患者さんにこう話し掛けられて、固まってしまいました。インフォームドコンセントという言葉が知られ始めたころ、主治医の説明の場… 2020/10/16 医師・患者関係
足浴は禁忌!? 慢性心不全患者の部分保清法 慢性心不全の患者さんについてです。浮腫の軽減のために足浴を行う際、お湯につけている時間は5分以内と言われました。心臓に負担がかかるというのは分かるのですが、なぜ負担がかかるのかが分かりません。慢性心不全の患者さんに足浴を行ってよいかや、足浴を行う場合の注意点について教えてくださ… 2020/10/12 循環器