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特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《4》
変わる学術大会を裏方はこう分析する
難しくなるスポンサー集め、コンサートとのバッティング…
2019/ 2/21
学術大会の変化に最も敏感なのは裏方として学会の運営を支えている会社だ。日本医学会総会や日本外科学会総会など、大型学術大会の運営を年間100件以上手掛けるコングレ専務取締役コンベンション事業本部長の紫冨田薫氏に学術大会のトレンドについて話を聞いた。 ここ5~6年、学会が開催する学術…
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特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《3》
ランチョン廃止で900万円を失った学会の運営術
2019/ 2/13
2015年に学術大会のランチョンセミナーを廃止した日本プライマリ・ケア連合学会。スポンサーからの収入に頼らずにやりたいことができる学会づくりを目指し、運営面を徹底的に見直してきた。 2015年6月に茨城県つくば市で行われた第6回「日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」。この大会以降、…
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特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《2》
製薬マネーの減少が学会を窮地に追い込む
2019/ 2/ 7
新専門医制度が始まり、医師のキャリア形成の仕組みが変わる中、学びの場を提供してきた医学会の足元が揺らいでいる。製薬会社からのスポンサー費用が減っていることがその背景にある。 2017年、九州地方のある研究会。世話人の医師らが集まる場で、製薬会社の担当者はこう告げた。「来年の研究…
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特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《1》
群馬県が“外科専攻医が1人”から脱却できたワケ
2019/ 2/ 5
2018年4月の新専門医制度開始から約1年。従来各学会が独自に行っていた専門医の認定や研修施設の指定を、第三者機関である日本専門医機構が行うことになった。中立的な評価によって質の高い専門医を養成するための制度だが、当初より都市部が有利になるのではないかとの懸念が示されていた。実際…
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トレンド◎複数の学会が販売・使用中止を求めているのに…
死亡事故から5年、ウログラフインが依然使われ続ける理由
2019/ 1/24
2014年に発生した造影剤ウログラフインの誤投与による死亡事故は、医療の安全確保や刑事事件化の是非など、大きな議論を巻き起こした。その後、同剤を製造・販売するバイエル薬品はラベルに記載する注意書きを目立たせるなどの措置を講じたが、これらの対応では不十分だとし、重大事故の再発を懸…
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“穴場学会”ハンターが行く(その1)
リエゾンを極める! 日本総合病院精神医学会
2018/10/29
国内には数多の学会がある。専門医制度を有する大きな学会から、医者の興味や趣味から派生したと思われる個性的な学会まで。学会一覧を見ているだけでも「こんな学会あったんだ」「どんな活動をしているの?」と興味は尽きない。 そこで、数多くある学会の中で、多少マイナーながらも臨床医にと…
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ニュース追跡◎「会議後回収」と書かれた資料や個人や団体からの要望書も
内部文書流出で揺れる専門医機構のガバナンス
2018/ 8/ 7
今年5月半ばに、日本専門医機構の内部資料とみられる大量の文書が流出した。告発文とともに関係者に送付されたもので、「会議後回収」と記された資料のほかに、様々な団体や個人などからの要望書も含まれていた。 7月末時点で、日本専門医機構は正式な見解を発表していないが、関係者によると専門…
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2019年度の専攻医募集は「9月を目指す」
専門医機構の新理事長は医学会連合の寺本民生氏
2018/ 7/20
日本専門医機構は7月20日に理事会を開き、新理事長に日本医学会連合の寺本民生氏、副理事長には日本医師会副会長の今村聡氏と長崎市立病院機構理事長の兼松隆之氏を選任した。日本医学会連合から理事長、日本医師会から副理事長の1人が選ばれたのは、前執行部と同様。 新理事長の寺本氏は理事会…
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緊急インタビュー◎西日本豪雨被災者への医療対応(避難所生活編)
避難所では日の高いうちは体を動かすことが肝心
2018/ 7/18
西日本豪雨によりお亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。被災地でも連日30℃を上回る日が続き、避難所での生活を強いられている方々の健康状態が心配されます。避難所生活も長くなっていく中、今後、どんなことに注意すべきか、日本老年医学会高齢者医療委員会高齢者災害医療小委員会の…
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学会トピック◎日本病院学会2018
聖路加病院長・福井氏「『医療の質』の議論が二の次で危惧」
2018/ 7/16
6月28日から石川県金沢市で開催された第68回日本病院学会では「医師の『働き方改革』はどうあるべきか」をテーマにしたシンポジウムが開催された。最初に登壇した聖路加国際病院院長の福井次矢氏は、米国では睡眠不足のレジデントが起こした医療事故を契機に「医師の労働時間規制」が議論されたのに…
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より軽症時から抗コリン薬(LAMA)の使用を追加
3年ぶり改訂の「喘息予防・管理ガイドライン2018」
2018/ 6/26
今年6月、「喘息予防・管理ガイドライン2018」が発売される。喘息治療ステップでは、治療ステップ2に抗コリン薬(LAMA)が加わり、治療ステップ4に抗IL-5抗体、抗IL-5Rα抗体、気管支熱形成術が加わるなどの変更がなされている。日本アレルギー学会理事長で同学会ガイドライン委員会委員長の東田…
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「学会の指針を転載したら金を払え」は正当か
2018/ 6/22
日本腎臓病学会と日本糖尿病学会はこのたび、「かかりつけ医から専門医・専門医療機関への紹介基準」をホームページ上で公開した。
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走り出した新専門医制度、基本領域の動向 Vol.8
耳鼻咽喉科、脳神経外科、形成外科の研修プログラム初年度は?
2018/ 6/12
4月からスタートしている新専門医制度。今回は、脳神経外科、耳鼻咽喉科、形成外科の動向を紹介する。 形成外科領域における2018年度の専攻医採用数は162人。一昨年までの3年間の平均は180人程度だったが、昨年は160人であったことを踏まえると、「制度導入により採用者数に大きな影響を受けた印…
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リポート◎広がる蛍光ガイド手術
術中に肉眼では分からない癌やリンパ節が光る
「日本蛍光ガイド手術研究会」が発足
2018/ 5/22
蛍光物質を投与することで、切除対象の癌や血管、リンパ節を術中に光らせて手術成績を向上させる──。そんな蛍光ガイド技術の保険適用範囲が今年1月に拡大し、「日本蛍光ガイド手術研究会」も立ち上がった。従来の血管造影と異なり、手術中にリアルタイムで見たい組織を特異的に光らせる蛍光ガイ…
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「神経内科」改め「脳神経内科」をよろしく!
日本神経学会代表理事の高橋良輔氏に聞く
2018/ 5/22
日本神経学会は、標榜診療科名を「神経内科」から「脳神経内科」に変更することを決め、全国の医療機関に対して、診療科名を来春までに変更するよう要望中だ。標榜診療科名の変更に至った経緯とその狙いを、同学会代表理事で、京都大学医学系研究科臨床神経学教授の高橋良輔氏に聞いた。…