医師8764人に聞いた「一人医長問題をどう考える?」 医師の4割が「一人医長に反対」だが… 病院の中で診療科の医師が一人しか在籍していない、いわゆる「一人医長」。医師の地域・診療科偏在の影響から、地方などでは地域医療の中核を担う基幹病院でも、こうした一人医長体制を取らざるを得ない施設は少なくない。… 2022/08/12 医師の職場環境
NEWS◎医師の働き方改革の認知拡大に向け動画配信 ベクトル子会社が「働き方改革TV」をスタート PR事業などを手掛けるベクトルの子会社であるメディカルテクノロジーズは、2022年8月3日から動画配信サービス「医療従事者のための働き方改革TV」の提供を開始した。2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が適用されることを見据え、医師の働き方改革に関する情報を、医療従事者に対して動画で… 2022/08/08 医療提供体制
NEWS◎NCDデータで外科医の執刀手術症例数の男女差を検証 高難度の手術ほど執刀数の男女格差が拡大する 外科医1人が1年間に執刀する手術症例数は、難度が高い手術ほど男性医師よりも女性医師の方が少ない──。National Clinical Database(NCD)のデータを活用し、6術式における外科医1人当たりの執刀数を男女間で比較した研究から、外科医が執刀する手術症例数に男女格差があることを明らかにした。… 2022/07/29 外科
体験リポート◎「離島医療会議」を視聴して 医師のキャリアという視点から語られた離島医療 はじめまして。東京医科歯科大学医学科4年の李承昱と申します。2022年7月2日、島根県隠岐郡海士町とアンターは共催で「離島医療会議 ~離島の今を知り、未来をつくる~」をオンライン開催しました。 離島の高齢化は日本の20年先を行くといわれており、課題先進地として注目を集めています。本イ… 2022/07/27 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
「SOGIハラスメント」を知っていますか? 「SOGI(ソジ、ソギ)」とは、「Sexual Orientation and Gender Identity」の頭文字を取ったもので、「Sexual Orientation=性的指向(恋愛・性愛の対象となる性)」と「Gender Identity=性自認(自らが認識している自分の性)」という個人の属性を指す言葉だ。性的指向や性自認に関する言動で他… 2022/07/20 医師の職場環境
ニュース追跡◎膠着状態が続く大阪公立大学医学部附属病院長選考 3カ月間「病院長不在」の大阪公立大で何が起きているのか 2022年4月、大阪市立大学と大阪府立大学が統合されて新設された大阪公立大学。その医学部附属病院で今、大きな波乱が起こっている。病院長選考会議で推薦された候補の任命を理事長が拒否したことで、大学新設から3カ月を経てもなお病院長不在の異常事態が続いているのだ。… 2022/07/19 組織
アンガーマネジメントなどのパワハラ防止策が重要に 「パワハラ」と「指導」の線引きは? 2022年4月から、「改正労働施策総合推進法」(パワハラ防止法)が中小法人を含めて全面施行されました。出資持ち分のある医療法人については、出資総額が5000万円以下または常時使用する労働者が100人以下、持ち分なしの場合は常時使用する労働者が100人以下の中小法人についても、職場におけるパ… 2022/07/15 医療経営
本当のきらきら研修医が皮膚科にやってきた! 初期研修医の先生が、ローテーションでやってきました。私の外来や往診にも同行するとのこと。 「はじめまして、研修医の〇〇と申します。よろしくお願いします」 「あ、よろしくお願いします」 色白でかわいい先生です。白衣も今どきな感じで、明るい色のスクラブ上下に、ブランドもの(?)… 2022/07/08 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
今こそ「医療4.0」の実践を始めるとき 第4次産業革命で登場した人工知能(AI)やIoT、ロボットなどの技術革新が進むとともに、コロナ禍を経て医療や社会のあり方も大きく変化しました。日本の医療は今、「医療4.0」と呼ぶべき時代のさなかにあり、この医療4.0がこれまでの医療の延長線上で続いていくのでは、その先には衰退する未来し… 2022/06/30 医療情報
医師8763人に聞いた職場での経験談とパワハラ対策の実際 25%が「人格を否定されるような発言」を経験 「○○以下」「存在価値がない」……相談窓口への通報にためらい 2022年4月に改正労働施策総合推進法が全面施行され、医療機関も規模の大小を問わずパワーハラスメントの防止策などを講じることが義務付けられた。 パワハラ対策を進める上で、まず把握しなければならないのがパワハラの定義だ。改正労働施策総合推進法では、パワハラを「職場において行われる優… 2022/06/09 医師の職場環境
寄稿◎1つでも心当たりがあれば要注意! 「指導」とパワハラを分ける4つのポイント 桑原 博道氏(仁邦法律事務所、弁護士) 2022年4月に改正労働施策総合推進法(いわゆるパワハラ防止法)が全面施行され、診療所などの小規模な医療機関も、パワーハラスメントの防止策などを講じることが義務付けられた。パワハラ対策を進める際、現場で判断に悩むことが多いのが、「どこからパワハラになるのか」という点だ。「指導」が… 2022/06/07 医師の職場環境
TOPIC◎医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査から 時間外960時間超で宿日直許可ありは32%どまり 副業・兼業先も含めた時間外・休日労働時間を把握できている病院は40%足らず 2024年4月以降の時間外・休日労働時間が年960時間を超える医師が存在し得ると回答した529病院のうち、宿日直許可を得ているのは168病院(32%)にとどまり、「申請する予定もない」も87病院(16%)存在する──。これは厚生労働省が実施した「医師の働き方改革の施行に向けた準備状況調査」で明… 2022/06/06 医師の職場環境
学会トピック◎日本小児科学会が専門医調査の中間報告 小児専門医の職責と過重労働の実態が明らかに 週60時間以上勤務は4割、80時間以上も1割 日本小児科学会は2022年4月、小児科専門医に関する調査研究の中間報告をまとめた。全国3559人の回答から、小児科専門医が多様な兼務に従事し多彩な活動に取り組む実態が判明。一方で、約4割が週60時間以上、約1割が週80時間以上、勤務に従事していることも明らかになった。学会は、小児科医の職責と… 2022/05/16 小児科
待ったなしの医師の働き方改革、これでいいのか? 4月23日、日本病院会の支部長会がオンラインで開催された。支部長会は、年に3回開かれる。今回は、オンラインでの開催となったが、今後は東京に行かなければいけないと思うと大変だ。今回の支部長会は「医師の働き方改革をめぐる現状と課題」をテーマに、泉並木副会長の出席の下、各都道府県の支部… 2022/05/06 医療提供体制
論文執筆で残業代が出るの? 2022年2月、岐阜市民病院で医師たちへの残業代の未払いが発覚し、追加支給が決まったというニュースがありました。それによると、「論文執筆や学会の準備などで行った時間外労働の手当が支払われていなかった」とのこと。これには最初、かなりの衝撃を受けました。なぜなら、そもそも論文執筆や学… 2022/04/21 医師の職場環境
節目の春を迎えた救クリ、新人たちへ贈る言葉 関東平野部ではすっかり春らしくなりました。2月下旬以降、テレビなどではロシアによるウクライナ侵攻のニュースで持ちきりですが、救クリでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波による影響を強く感じる忙しさが続いていました。3月半ばになってようやく状況が落ち着いてきましたが、ち… 2022/04/07 医師の職場環境
2022年4月1日号 2022年度診療報酬改定で勤務医の仕事はどう変わる? 今改定で注目すべき項目の一つが「連携」にまつわる点数です。日常的な感染対策や外来から在宅への移行、患者紹介に伴うフィードバックなどの連携の場面を評価する仕組みが盛り込まれました。勤務先がこうした連携に力を入れることで、医師の仕事にどのような影響が及ぶのでしょうか? 週刊日経… 2022/04/01 行政・制度
医師の働き方改革推進検討会、2024年度への準備整う C-2水準の審査組織の大枠固まる 医療機関内での意見交換会を推進、ガイドラインに明示 厚生労働省は2022年3月23日、医師の働き方改革の推進に関する検討会を開催した。専門医等としての高度な技能を身に付ける医師が対象となるC-2水準に関する審査組織の大枠の方針を示したほか、2022年度運用開始の「医師労働時間短縮計画作成ガイドライン」「医療機関の医師の労働時間短縮の取組の… 2022/03/31 行政・制度
シリーズ◎2022診療報酬改定 サブアキュート機能の充実には総合医が必須 全日本病院協会会長の猪口雄二氏に聞く 本体部分の改定率がプラス0.43%となった2022年度診療報酬改定。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下で行われた異例の改定となったが、入院・外来機能の分化を目的とした様々な見直しが加えられた。改定は勤務医にどのような影響をもたらすのか。全日本病院協会会長の猪口雄二氏に聞い… 2022/03/29 行政・制度
シリーズ◎2022診療報酬改定 増収のツボ「連携」点数で勤務医の仕事は? 感染対策や在宅移行で相次ぐ新設・増点 2022年度診療報酬改定で注目すべき項目の一つが、「連携」にまつわる点数だ。日常的な感染対策や外来から在宅への移行、患者紹介に伴うフィードバック(いわゆる「返書」)などの連携の場面を評価する仕組みが組み込まれ、点数の新設や大幅アップが目につく。増患や増収のために、「連携」点数の算… 2022/03/28 行政・制度
ボクシングジム振動問題、ついに裁判が始まる 谷口氏を囲むオフ会としてウェビナー開催 過去のコラム「緊急事態宣言よりも、苦しんでいる患者よりも大事な“ユメ”って何だ?」で報告したように、おかまいなしに振動を巻き散らす階上のボクシングジムによる診療妨害を当院は一年以上に渡り受け続けている。 高齢者や病気で苦しんでいる患者が階下にいてもそんなことはまったく意に介… 2022/02/28 プライマリケア
DNAR患者の蘇生は救急救命士のストレスだった DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)は「心停止時に蘇生を行わない」という指示です。集中治療を控えたり、侵襲的な治療を控えたりするのは別問題で、あくまでも「心停止時」にどうするかという指示です。近年はDNARの正しい意味が周知されてきて、「DNARだけど抗菌薬を投与するんですか?」と… 2022/02/24 救急医療・集中治療
第6波で瞬く間に救急が逼迫した理由 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波が各地で本格化し、これまでの波と同じように、救急医療の逼迫が起きています。しかし、今回は波の速度が速早すぎます!! 徐々にもっと病床が埋まってきたり、社会がまん延防止等重点措置を打ったりとったり緊急事態宣言が出されたりとで、危機的な… 2022/01/27 感染症
準強制わいせつ罪に問われた外科医の裁判、最高裁で上告審弁論 乳腺外科医裁判、最後の弁論で語られたこと 右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、担当の男性乳腺外科医から、術後診察時に左乳首をなめられるなどのわいせつ行為を受けたと訴え、二審で懲役2年の有罪判決となった事件。最高裁は2022年1月21日、上告審弁論を開き、検察側、弁護側の意見を聞いた。判決期日は、後日指定される。… 2022/01/22 事件・話題
厚労省、オミクロン株の感染拡大で退院・療養解除基準を変更 医療者は濃厚接触者でも陰性なら待機解除が可能 濃厚接触者の待機期間は「10日」に短縮へ 厚生労働省は2022年1月14日、自治体向けの事務連絡を一部改正し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株感染者・濃厚接触者の扱いを見直した。(1)ワクチン接種の有無にかかわらず従来の退院基準、療養解除基準を適用すること、(2)濃厚接触者の待機期間を「14日間」から「10日間… 2022/01/18 感染症
小柄な看護師が車椅子移送する際の注意点は? 新人看護師です。私は体が小さくて体力がないため、車椅子移送が1人で行えず苦手です。特に点滴をしている方や処置で鎮静をかけた方などを車椅子移送するときに、どうしていいか分からなくなり困ってしまいます。… 2022/01/10 看護師
「明日の朝」は必ず来るとは限らない 2021年が終わり、新たな年を迎えました。 盆も正月もないようなこの生活、朝起きて仕事をして帰宅、いつの間にか寝落ちしてまた朝というのが延々繰り返されている間に、気づけば一年が終わり。 長い付き合いの患者さんもいます。生後数カ月の頃から診ていて、今は小学生になっている子、自分で… 2022/01/10 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
PC内を整理整頓! 文献管理のコツ 学習目標・文献管理ソフトで整理するコツを知る・文献管理ソフト以外のツールも使ってみる 毎日出版される膨大な論文の中で、新しい文献や気になった文献があればダウンロードしておくと思います。それを繰り返すうちに、気付くとデスクトップがPDFだらけ、机の上はプリントした紙の山に……。後か… 2021/12/28 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
シリーズ◎2022診療報酬改定 医療部会・医療保険部会が診療報酬改定の基本方針を了承 重点課題は「コロナ対応可能な医療提供体制の構築」と「医師の働き方改革」 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会と医療部会は2021年12月9日、2022年度診療報酬改定の基本方針案を了承した(厚生労働省のウェブサイト)。基本方針では、(1)新型コロナウイルス感染症等(COVID-19)にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築(重点課題)、(2)安心… 2021/12/14 行政・制度
医師のお作法 No.067◎社会人としてのお作法(10) 電話を取ったときに「もしもし」と言わない メールなどが普及して電話を用いることが、少なくなった。だが、至急の案件やメールでは伝わりにくい話をするときには、相手の気持ちや理解度を確認しながら話が進められる電話でのやりとりが必要となる。そんなときに恥ずかしい思いをしないように、また相手を不快な気持ちにさせないように、社… 2021/12/13 ライフスタイル 医師・医学生限定コンテンツ
徹底予測! 2022年度診療報酬改定◎横断分野 働き方改革、地域医療確保加算の要件見直し? 今年10月に社会保障審議会・医療保険部会で提案された改定の基本的視点の一つに、「安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進」が挙げられ、前回の改定に続き重点課題に位置付けられた。2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が適用されるため、2022年度が実質的に最… 2021/11/17 医療経営
第28回 褒め方のコツは「たけのこ掘り」に学べ! 人を褒めることの効果は様々です。例えば、職場の雰囲気が良くなる、相手の仕事のパフォーマンスが上がる、人を成長させられるなど、まさに「働く仲間を楽にする」ことにつながる行為と言えます。今回は、「褒める」ことをテーマにしてみたいと思います。… 2021/11/17 組織
第24回 コロナ禍での「燃え尽き」の中で患者と向き合うために バーンアウトに陥る前に医療者が意識すべきこと 長引くコロナ禍に対応してきた医療者の中で、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る例が多発しているという報告があります。特に感染拡大期においては、いつ感染が収束するかという見通しも立たない。治療が必ず功を奏するわけではなく、どれほど頑張っても患者は減らない。そうなると、無力感や… 2021/10/14 医師・患者関係
作者が亡くなっても連載は続くという病院が見習うべきシステム 先日、漫画『ゴルゴ13』の作者、さいとう・たかを氏が亡くなったというニュースが流れました。「劇画」という分野を確立した漫画家の一人で、読んだことがない人もゴルゴの名前は知っているというほどに社会にも影響を与えた方です。大学受験時代に『古文単語ゴロ513(ゴロゴサーティーン)』(ナガ… 2021/10/14 医療経営
事例研究◎Withコロナ時代の医療の姿 高コスト体質でもコロナ禍を生き抜けるワケ 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、患者の受診行動にも影響が出ている。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ここでは脳神経外科… 2021/10/13 感染症
【第33回】宮本俊明(日本製鉄株式会社東日本製鉄所統括産業医・同君津地区総括産業医) コロナ禍に存在感を増す産業医 その真髄は労使双方の発展と幸せの実現 コロナ禍の中、産業医の存在感が増している。日本製鉄株式会社東日本製鉄所君津地区で総括産業医を務める宮本俊明(みやもと・としあき)医師は、卒後すぐに新日本製鐵(現・日本製鉄)に入社。臨床研修後、同社君津製鐵所(現・東日本製鉄所君津地区)の産業医として着任以来、職場巡視の体系化を… 2021/10/08 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
病院薬剤師へのタスクシフト・シェア項目を通知 処方支援やPBPMに基づく薬剤の投与量の変更など 厚生労働省医政局は2021年9月30日、「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」の通知を発出。医師の時間外労働の上限規制が適用さ れる2026年4月に向けて、医療機関において現行制度の下で医師から他の医療関係職種へのタスク・シフト/シェアが可能な業務の具… 2021/10/05 薬剤師
C-2水準の対象分野・技能は今後も議論を継続 働き方改革、5段階評価ではなく定性評価で合意 厚生労働省は2021年9月15日に第15回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催した。前回の検討会で同省は、長時間労働の医師が勤務する医療機関がB、連携B、C水準の指定を受ける際に、医療機関勤務環境評価センターが行う全体評価はS、A、B、C、Dの5段階とする案を示した。しかし、「病院… 2021/09/21 医師の職場環境
医師7909人に聞いた「コロナ下のメンタルヘルス不調」 コロナ対応に当たる医師の4割がメンタル不調 第5波で不調を来す医師が増加 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がわが国で流行し始めてから約1年半。ワクチン接種が進む一方で、感染症との闘いが終わる気配はなく、それどころか第5波では全国各地で過去最多の患者数を記録している。流行の長期化と医療体制の逼迫により懸念されるのがメンタルヘルスの不調を来す医師の… 2021/09/09 感染症
医師のお作法 No.098◎他職種とうまくやるためのお作法(3) 薬剤師からの疑義照会にいちいちムカつかない 診療中に、院外の薬局の薬剤師から突然の電話。「○○さんの薬、△△が5gとなっていますが、5mgの間違いではありませんか?」と言われ、「そりゃ、5gの規格なんてないんだから、明らかに間違いだと分かるでしょ。当たり前のことなんだから電話なんてせずに、そっちで処理しておいてくれればいいの… 2021/09/08 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
日本医師会が2019年以降の取得状況を調査 労基署に申請・相談した医療機関の2割が宿直許可得られず 日本医師会は2021年9月1日に定例の記者会見を行い、医療機関における医師の宿直許可取得の取り組みに関する調査結果を公表。2019年7月以降に労働基準監督署に宿直許可の申請・相談を行った医療機関のうち、20%が不許可または不許可見込みとなっていたことが明らかになった。… 2021/09/02 医師の職場環境
評価結果の公表方法は今後の検討課題 働き方改革、医療機関の評価は5段階で実施 C-2水準の対象分野・技能の考え方も提示 厚生労働省は2021年8月23日、第14回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。長時間労働の医師が勤務する医療機関がB・連携B・C水準の指定を受ける際には、医療機関勤務環境評価センターの第三者評価を受審する必要があるが、こうした評価をS、A、B、C、Dの5段階とする事務局案を示し、… 2021/08/27 医師の職場環境
2021年8月20日号 あなたの病院は大丈夫? 進まない働き方改革 今年5月、医師の働き方改革の推進策を盛り込んだ改正医療法などが成立し、各医療機関では労働時間短縮に向けた体制整備を迫られている。しかし、医師の時間外労働の上限規制適用まで3年を切った現時点でも、いまだ有効な対策に着手できていない医療機関は少なくない。医師の労働時間短縮に向けた… 2021/08/21 医師の職場環境
【事例2】公立森町病院◎日直・宿直は全て労働時間と評価、医師評価給も導入 救急医療体制の見直しで超過勤務時間を短縮 人口1万8000人弱、高齢化率35%という地方にあって、地域医療を支え続けていくために自治体立病院に何ができるのか──。この問いの解を求める中で、医師の働き方改革にも取り組んできたのが公立森町病院(静岡県森町)だ。41歳の若さで院長に就任した中村昌樹氏は、深夜帯の救急体制を見直し、医師… 2021/08/20 医師の職場環境
【事例1】横浜市立大学附属病院産婦人科◎2年間で時間外労働が13%減少 あの手この手で「働き過ぎ」中堅層の意識を変革 医師の働き方改革では、長時間労働の是正と医療の質の担保を両立させる必要がある。そのためには、「医師一人ひとりが意識改革を行い、これまでよりも効率的で生産性の高い働き方を実践することが重要だ」と話すのは、横浜市立大学大学院医学研究科産科婦人科学講座准教授の倉澤健太郎氏だ。同科… 2021/08/19 医師の職場環境
現場の声が反映されない「働き方改革」の限界 コーチングを活用した改革で残業を大幅削減 Basical Health産業医事務所代表の佐藤文彦氏に聞く 働き方改革を進めていく上では、現場が抱える問題点やニーズを把握し、施策に反映させることが欠かせない。医師やコメディカルの意見をうまく取り入れられないと、周りを巻き込めずに改革半ばで頓挫してしまう可能性が大きいからだ。2016年まで順天堂大学附属静岡病院糖尿病・内分泌内科科長とし… 2021/08/18 医師の職場環境
リポート◎改正医療法が成立、2024年に向けどう動く? 医師の働き方改革が遅々として進まないワケ 今年5月、医師の働き方改革の推進策を盛り込んだ改正医療法などが成立し、各医療機関では労働時間短縮に向けた体制整備を迫られている。しかし、医師の時間外労働の上限規制適用まで3年を切った現時点でも、いまだ有効な対策に着手できていない医療機関は少なくない。医師の労働時間短縮に向けた… 2021/08/17 医師の職場環境
医師のお作法 No.017◎困った患者へのお作法(1) 児童虐待が疑われた場合はすぐに通報する ひょっとして児童虐待? 診察時にそう疑った場合、医師が取るべき基本的スタンスは、「迷わず、児童相談所または福祉事務所に通告」だ。 児童虐待の通告を義務付ける法律は幾つかある。 「児童福祉法」(第25条)では、「保護者に監護させることが不適当であると認める児童を発見したもの」に対… 2021/08/13 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
救急救命士法施行規則の一部を改正する省令案を公表 救急救命士の院内業務実施に向けた取り組み内容まとまる 日本臨床救急医学会と日本救急医学会がガイドラインを作成 厚生労働省は2021年7月21日、救急救命士法施行規則の一部を改正する省令案を公表し、パブリックコメント(パブコメ)の募集を開始した。省令案は、医療機関に勤務する救急救命士が救急外来で救急救命処置を行う上で、あらかじめ院内に委員会を設置し、委員会での協議結果に基づいた院内研修の実施… 2021/07/28 コメディカル
オンライン初診の制度化、今秋の指針改定目指す 指針適用時期はCOVID-19感染状況を見極めて判断 厚生労働省は2021年6月30日、「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」を開催し、初診からのオンライン診療の恒久化・制度化に向けて議論した。初診からのオンライン診療に必要な医学的情報や、初診からのオンライン診療に適さない症状や処方薬などに関する見直しの方針… 2021/07/09 プライマリケア
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策7日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして6日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を… 2021/06/24 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策2日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部立ち上げについて書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を時系列に沿って書き出し、… 2021/06/03 感染症
医師のお作法 No.005◎患者対応のお作法(5) 治療費の値引きをしてはいけない 「今月は、厳しくて……。先生、医療費ちょっとまけてよ」──。患者から、こんな風にお願いされたら、少しくらいならまけることが可能なのだろうか。 2021/05/25 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
【詳細】COVID-19院内クラスター発生の顛末 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。当院のWebサイトで公開している情報と、さらに詳細な経過について、この場を借りてご報告いたします。… 2021/05/20 感染症
医師のお作法 No.093◎他院の医師へのお作法(2) 前医を批判してはいけない 「後医は名医」という言葉がある。医師の間でよくいわれる「ことわざ」や「格言」のようなものだが、先に診療した医師よりも後から診療した医師の方が診断や治療を的確に行いやすく、同じ患者を診るなら後から診た方が名医になれるということを表した言葉だ。 例えば、ある患者が近隣のA診療所を… 2021/05/11 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
ワクチンの問診票にある記名・押印とは 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン接種が本格化し、1日に何枚もの問診票にサインする日が続いております。僕の名前は「乙 一(おつ はじめ)」のように、数画で書ける名前ではないので、毎回のサインが大変です。何度も書いていると、ゲシュタルト崩壊を起こしそうになります。自分はこ… 2021/05/06 医師の職場環境
COVID-19労災、4分の3強を医療介護系が占める 2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による労働災害発生状況が明らかになった。厚生労働省が4月30日に発表した。同統計によると、COVID-19による労働災害(以下、COVID-19労災)として届出があった死傷者数は合計6041人で、うち2961人が医療保険業、1600人が社会福祉施設だった(図1)… 2021/04/30 感染症
医師のお作法 No.070◎文書のお作法(3) 侍史、机下を上手に使う 医師の仕事では、紹介状を出すなど文書でのやりとりが、案外多い。そうしたときに知っておきたい、医師ならではの宛名の作法がある。 それは、「机下(きか)」「侍史(じし)」といった言葉を、宛名の脇付として付けることだ。「御侍史(おんじし、ごじし)」「御机下(おんきか、ごきか)」と… 2021/04/27 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
COVID-19ワクチンはどちらの腕に打つべきか? 私は既にファイザー社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを2回接種しました。1回目の接種は利き腕でない方、左腕に打ちました。 接種したその日の夜から筋肉痛のような鈍痛がありましたが、頭痛や倦怠感はありませんでした。職員の中には頭痛や倦怠感がひどくて仕事ができなかった… 2021/04/05 感染症
コロナ禍でのマッチング、ピンチをチャンスに! Webちば臨床研修病院ナビ 例年であれば、医学生向けに全国各地で初期臨床研修病院の合同説明会が開催されるシーズンになりました。しかし、このコロナ禍では従来の合同説明会開催が実施できず、医学生と研修病院の双方が、これまで通りのマッチング活動を行うことが難しくなっています。 この問題を打破するために、千葉… 2021/03/17 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
勤務先の被災リスク「確認済み」は半数 いつ起きるか分からない大規模災害。本誌調査で、勤務先の医療機関の被災リスクをハザードマップで確認した経験について聞いたところ、「ある」が49.6%、「ない」が50.4%だった。災害時の通勤手段についてシミュレーションしている人も48.5%と、半数以下だった。 44ページからの特集では、コ… 2021/03/09 事件・話題
リポート◎大分県竹田市で実証実験中のドローン医薬品配送 ドローンが無医地区へ医薬品を届ける 大分県竹田市で、ドローンを用いて医薬品を配送する実証実験が進められている。無医地区での巡回診療で薬が必要になった際に、薬局から同日内にドローンで薬を配送することを想定し、2022年度の実用化を目指している。… 2021/03/08 医療提供体制
リポート◎伊那市で実証中の新型移動診療車「INAヘルスモビリティ」 「医師が乗らない診療車」で訪問診療を効率化! 中央アルプスと南アルプスの合間に位置する長野県伊那市では、医師が乗車しない移動診療車「INAヘルスモビリティ」の実証実験が進んでいる。医療機器を搭載した車両に看護師が乗り込み、患者宅を訪問。医師は診療所からオンラインで診察を行う。新たなコンセプトの移動診療車の活用により、中山間… 2021/02/25 医療提供体制
新型コロナワクチン副反応体験記(それでも接種に後悔はない) 前回、新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた経験について書いた。新型コロナウイルスのワクチンの副反応は、2回目接種後の方が強いらしいと噂で聞いていたので、誕生日で休みを取っている日の前日を接種日に選んだ。Moderna社ワクチンの接種の間隔は「きっちり4週間」で、そこからは1日ずれて… 2021/02/24 感染症
リポート◎ICTの活用で離島の診療所を連携させる鳥羽市の取り組み 「バーチャル病院」で離島の医療をもっと近くに 三重県鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいる。オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能にする。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用… 2021/02/22 医療情報
1分解説◎医療法等の一部を改正する法律案 医師の働き方、タスクシフト、医学生の医業が柱 外来医療の機能の明確化と連携のための報告制度の創設も 2月2日、医師の働き方改革、各医療関係職種の専門性の活用、地域の実情に応じた医療提供体制の確保などを目的とする法律案が閣議決定され、今国会に提出されました。医療法や医師法、歯科医師法など多岐にわたる法律を一括して改正するものです。法案から、「医師の時間外労働」「タスクシフト」「… 2021/02/11 医師のキャリア
[file014]2つのうつ状態(その6) リハビリ出勤から通常出勤に移行するポイントは? 検査がなく、薬もなければ、時間もないこの部屋で、今日も事件が起こる……! 2021/02/04 公衆衛生・予防医学
手術に縛られる時間が少なくて快適! 米国で働く心臓外科医の1日 今回は、私が現在働いている米国の病院でどんな1日を過ごしているかをお伝えします。もちろん日によって変わるのですが、簡単にまとめると以下のようなスケジュールで生活しています。 2021/01/28 外科 医師・医学生限定コンテンツ
1分解説◎相次ぐ医療機関への不審な電話 医師を狙う「新型コロナ助成金詐欺」にご用心! 新型コロナウイルスへの対応が長期化し、令和2年度第三次補正予算では医療機関への交付金の増額が予定されている。そんな中、感染拡大に便乗して、医療機関に対して「助成金の申請を代行する」などと言って手数料を要求したり、口座番号を聞き出そうとする不審な勧誘が相次いでいる。こうした電話… 2021/01/28 感染症
医師の副業はどこまで許される? 約2年前、へき地勤務義務のある徳島県職員の医師が、勤務終了後や休日に許可を得ずに民間の病院で外来診療や当直業務に従事し、3年余りで約3800万円のアルバイト料を受け取っていたというニュースが流れました。その後、医師には地方公務員法が適用され、懲戒免職になりました。報道では、この医… 2021/01/22 医師の職場環境
第23回 部下に悩んだら、「育つ力」のメンテナンスを 皆さんは、部下や後輩を育成することになった場合、まずどんなことを考えますか? 「何を教えるか」や「どのように教えるか」という観点は、これまで様々な人によって考えられ、既に多くの書籍などで紹介されています。ですので、今回はそれとは少し違った観点で「スタッフの育成」というものを考… 2021/01/14 医療経営
1分解説◎厚労省が中間取りまとめを公開 医師の働き方改革は今後どう進む? 厚生労働省は2020年12月22日に「医師の働き方改革の推進に関する検討会 中間とりまとめ 」を公開した。取りまとめでは、2024年4月から適用される医師の時間外労働の上限規制に向け、上限時間を超えて勤務する医師に義務化される追加的健康確保措置の枠組みなどについてまとめられている。… 2021/01/08 医師の職場環境
リポート◎医療機関への誹謗中傷を「正しく恐れる」には? クラスター発生後の病院はどう誹謗中傷に立ち向かったか 新型コロナウイルスの感染拡大以降、各地の医療機関で院内感染やクラスターが発生。そうした医療機関の中には、ネットでの誹謗(ひぼう)中傷や職員への差別的言動に苦しめられた施設も少なくない。堀川病院(京都市上京区、198床)もその1つ。寄せられる誹謗中傷にどう立ち向かい、どのように職… 2020/12/17 感染症
まちだ丘の上病院◎地域の魅力生かし人が集まる拠点を開設 病院が手掛ける注目の「ファンづくり」プロジェクト 人口減少や高齢化の進展といった地域社会の変化により、病院運営は変革を迫られている。特に地域密着型の病院では、地域の衰退が患者減につながりやすく、地域活性化に向けた取り組みに乗り出すケースが増加。そうした活動は、病院の「ファン」を増やす効用もあり、注目を集めている。東京都町田… 2020/12/08 医療提供体制
第22回 職場で不平不満を「軽やかに」語れますか? 人間関係に起因した組織のきしみについて考えたとき、私が真っ先に思い浮かべるのは「不平不満」です。今回は「働く組織を楽にする」ことを目的に、組織の中で発生した不平不満をどのようにメンテナンスしていけばよいのかについて考えてみます。… 2020/12/02 医師の職場環境
医師を派遣する病院は「連携B水準対象医療機関」として指定 働き方改革、検討会が取りまとめ案を提示 厚生労働省は2020年11月18日に第10回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。医師の派遣を通して地域の医療提供体制を確保するために必要な役割を担う医療機関を「連携B水準対象医療機関」に指定し、働く医師の勤務時間について副業・兼業先を通算して年1860時間までの時間外労働を認め… 2020/11/20 医師の職場環境
第21回 「生き心地のよい職場」とはどんな職場か 最近、芸能人の自殺が立て続けに報道されています。このようなニュースを耳にすると、コロナ禍において自殺が増えているような印象を持たれているかもしれませんが、実際のところ2020年4~7月にかけての全国の自殺者数は、昨年と比べて大きく下回っています。コロナ禍において自殺が減っている──… 2020/11/13 看護師
「患者を守る病院こそ、健康経営が重要に」 「日経クロスヘルス EXPO 2020」 職員の働く幸せの追求が経営にも寄与 職員が健康で元気に働ける職場環境づくりを進める「健康経営」。疾患を持つ患者へのサービスを担うほか、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で日々緊張にさらされている医療・介護施設こそ求められる取り組みである。2020年10月16日に開かれたクロスヘルスEXPOのパネルディスカッション「コロ… 2020/10/22 医療経営
変な解釈がまかり通る「美容整形と健康保険」 新たに総理大臣に就任した菅義偉氏が、不妊治療に関して健康保険の適用範囲を広げるといった独自の公約を掲げて話題になった。高度な不妊治療になると結構な費用がかかるので、今、治療を受けている女性などには朗報かもしれないが、生物学的に妊娠がうまくいかない妊活者の援助だけでなく、社会… 2020/10/14 行政・制度
「健康経営」は医療・介護施設こそ実践すべきだ 健康への投資による組織活性化を医療・介護の分野にも 折からのコロナ禍で、日々緊張感にさらされている医療・介護従事者の心身の疲弊は増すばかり。その解決に向けて、パネルディスカッション「コロナ禍も乗り切る! 病院・介護施設こそ健康経営」では、健康経営の実践者をはじめとするエキスパートを招いて、効果的な健康経営の進め方のコツを伝授… 2020/10/09 医療経営
第20回 「うさぎとかめ」に学ぶモチベーションのメンテ 皆さんの仕事に対するモチベーションは、現在、どのような状態でしょうか? 新型コロナ禍において、医療機関は大きな影響を受けています。特に、新型コロナ患者を受け入れる病棟に配属されているナースは大変です。仕事の負担が増えているにもかかわらず、報われないどころか害を受けていたりもし… 2020/10/07 精神・神経
医療の「視界不良時代」対応のヒントを海外に学ぶ 東北大学病院臨床研究推進センター特任教授・中川敦寛氏に聞く 今回企画したパネルディスカッション「海外の事例に学ぶ医療の『ニューノーマル』〜働き方を変える産業との共創とは?」の根底にある問題意識は、VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity;ブーカ)における不確実性をどうコントロールするかです。VUCAの時代、すなわち視界不良時… 2020/10/05 医療経営
医師のアルバイトは主務の病院での労働時間に合算することを改めて確認 働き方改革、医師を派遣する病院の時間外労働時間の上限を緩和へ 厚生労働省は2020年9月30日に第9回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。地域医療確保暫定特例水準(B水準)の対象医療機関を拡大し、地域医療提供体制の確保のためにやむを得ない場合は、副業・兼業先を通算して年1860時間までの時間外労働を認めることがおおむね了承された。… 2020/10/02 医師の職場環境
医師働き方、時短計画策定義務機関の範囲は保留 兼務先での労働時間の扱いや把握方法などに課題 厚生労働省は2020年8月28日、「第8回医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催し、「医師労働時間短縮計画策定ガイドライン(案)」を提示した。今年3月に開催された同検討会で示した骨子案に、対象医師や策定の流れなどの詳細を盛り込んだ。一方、本ガイドライン案の「策定義務対象医療機関… 2020/09/09 医療提供体制
第19回 「パワハラ防止法」施行(2) パワハラが横行!医療現場ならではの落とし穴 「パワハラ防止」のための実効的な体制をつくる際に、特に意識したいポイントは「パワーハラスメントが発生した際に、パワーハラスメントを受けた人が気軽に相談できるようにする」ことです。組織が行うべき3つのことの1つが、「事業主の方針等の明確化と周知」。医療機関においては、「たとえ患者… 2020/09/09 医師の職場環境
将来を考えない僕が心臓外科医として渡米した不純な動機 この連載では、「医師の留学」の話をします。しかし、これは留学を医師のキャリアの一つとして真剣に考えている意識高い系の医学生・医師に向けた話ではなく、5年先、10年先の未来なんて全く考えたこともないような、「何となく留学に興味あるなぁ」とか、「留学したらカッコいいかもなぁ」くらいに… 2020/09/01 外科
鈴木裕介×川島恵美 「産業医」って実際どうですか? この連載は、SNSやメディアで適切な医療情報を届けようとする医師の団体「発信する医師団」のリレー対談コラムです。今回は、産業医科大を卒業後、大企業での産業医を経て、現在は複数の企業で産業医に従事しながら大学院に通う川島恵美氏と、診療所開業時に産業医の資格を取得し、現在はおよそ15社… 2020/08/25 公衆衛生・予防医学 医師・医学生限定コンテンツ
厚労省が働き方改革における地域医療への影響を調査 大学勤務医の3割が兼業込みで時間外労働年960時間超 厚生労働省は7月31日、2つの大学病院を対象とした「医師の働き方改革の地域医療への影響に関する調査」の結果を公表。大学病院と兼務先の労働時間を通算した場合、時間外労働時間が年960時間を超過する医師が多く見られたことを明らかにした。… 2020/08/20 医療提供体制
岩手医科大学理事長の小川彰氏に聞く 大学病院を守らねば地域医療は崩壊してしまう 「大学病院で働く医師については、時間外労働の上限が年間960時間の場合には、副業・兼業のために別枠で年間420時間まで認める制度を導入すべき」──。2020年6月、日本医師会の「医師の特殊性を踏まえた働き方検討委員会」が提言をまとめた。医師の働き方改革では、2024年から時間外労働の上限規… 2020/08/20 医師の職場環境
新たな仲間と「女性の働き方改革」目指す救クリ 8月に入っても、新型コロナウイルスの勢いは収まらないどころか、緊急事態宣言が発令されていた時よりも感染者数が増加しており、救クリもてんやわんやになってきました。救クリの10周年記念パーティーは中止になってしまいましたが、それでもどうにか合間を縫って、このほど救クリに赴任してくれ… 2020/08/13 医師の職場環境
第18回 「パワハラ防止法」施行(1) こんな言い方は「パワハラ」に当たる? 2020年6月1日に「改正労働施策総合推進法」、いわゆる「パワハラ防止法」が施行されたことをご存じでしょうか? この「パワハラ防止法」によって、事業主には職場でのパワーハラスメント防止のために「雇用管理上必要な措置を講じること」が義務付けられました。新型コロナウイルス関連のニュース… 2020/08/12 医師の職場環境
インタビュー◎ウィズコロナ時代の学術集会 ウェブ開催で新時代の学会のあり方を提案したい 第120回日本外科学会定期学術集会会頭の北川雄光氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で多くの学術集会が延期される中、ウェブ上での学会開催を模索する動きもある。当初は4月の開催を予定していた第120回日本外科学会定期学術集会は、2020年8月13~15日にライブ配信を中心とする完全ウェブ開催での実施が決定。同会頭の北川雄光氏(慶應… 2020/07/28 感染症
J Robot Surg誌から 米国で手術支援ロボットはどう広がった? 前立腺/子宮/大腸手術におけるロボット普及動向を定量化 米Johnson and Johnson社の研究者らは、前立腺/子宮/大腸の3領域における手術支援ロボットの普及動向を、イノベーター理論を用いて初めて定量化した。こうした研究を展開していくことで今後、標的とする患者、手術および病院が最適化される可能性があるという。この結果はJ Robot Surg誌6月20日号… 2020/07/22 外科
パワハラ防止が「法律」になった意味 2019年6月5日、「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」の改正法が公布され、大企業では2020年6月1日に施行された。企業や病院に対して、職場でのハラスメント対策の強化が法律に基づいて義務付けられることになった。 法律の名称が抽象的で、メデ… 2020/07/16 医療経営
科学の敗北~乳腺外科医の裁判~ 4年前、術後の女性患者にわいせつ行為をしたということで乳腺外科医が逮捕された事件がありました。一審では外科医が無罪。そして先日、東京高裁は一審無罪判決を破棄し、懲役2年を決定しました。 2020/07/16 事件・話題
COVID-19がもたらした医師の収入減(その4:経営者・フリーランス編) コロナ罹患で院長入院! 患者が戻らない不安 経営者でありながら診療に携わる開業医にとって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は大きな経営リスクだ。ある地方都市の住宅街で長年、内科・皮膚科診療所を営んでいるF氏はこの4月、自らがCOVID-19肺炎にかかり、1カ月近く入院を強いられた。この緊急事態にF氏や周囲の人々はどう対… 2020/07/10 医療経営
医師4971人に聞いた「ウィズコロナ時代、医療機関の冷房はどうする?」 夏の病院、「窓開け換気しながら冷房」が6割 緊急事態宣言は解除されたものの、東京都の1日の感染者数が3桁に上るなど、まだまだ予断を許さない状況が続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。厚生労働省はCOVID-19のリスク要因とされる「換気の悪い密閉空間」を改善するため、冷房使用中でも換気を推奨しているが、一方でマスク着用によ… 2020/07/10 医師の職場環境
インタビュー◎新概念「CIAMS/シャムズ」を提唱した國松淳和氏に聞く COVID-19のせいで「その人らしくなくなって」ませんか 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延に際して、日ごろならば絶対にいわないようなことを突然言うようになったり、穏やかな人が急に怒りっぽくなったりと、一般人だけではなく医療従事者でも「なんだか急にその人らしくなくなった」ことを目にしてはいないだろうか。南多摩病院(東京都… 2020/06/22 医師の職場環境