この円安、医師の資産に与える影響は? 1ドル130円という、20年ぶりの円安がやってきました。私の投資歴はまだ15年くらいということで、「経験したことのない円安」です。どのように資産を守る行動を取ればいいのか、てんやわんやしております。 為替に慣れている人ならご存じだと思いますが、円安と円高についてまず基本をおさらいし… 2022/05/19 事件・話題
学会トピック◎日本小児科学会が専門医調査の中間報告 小児専門医の職責と過重労働の実態が明らかに 週60時間以上勤務は4割、80時間以上も1割 日本小児科学会は2022年4月、小児科専門医に関する調査研究の中間報告をまとめた。全国3559人の回答から、小児科専門医が多様な兼務に従事し多彩な活動に取り組む実態が判明。一方で、約4割が週60時間以上、約1割が週80時間以上、勤務に従事していることも明らかになった。学会は、小児科医の職責と… 2022/05/16 小児科
待ったなしの医師の働き方改革、これでいいのか? 4月23日、日本病院会の支部長会がオンラインで開催された。支部長会は、年に3回開かれる。今回は、オンラインでの開催となったが、今後は東京に行かなければいけないと思うと大変だ。今回の支部長会は「医師の働き方改革をめぐる現状と課題」をテーマに、泉並木副会長の出席の下、各都道府県の支部… 2022/05/06 医療提供体制
論文執筆で残業代が出るの? 2022年2月、岐阜市民病院で医師たちへの残業代の未払いが発覚し、追加支給が決まったというニュースがありました。それによると、「論文執筆や学会の準備などで行った時間外労働の手当が支払われていなかった」とのこと。これには最初、かなりの衝撃を受けました。なぜなら、そもそも論文執筆や学… 2022/04/21 医師の職場環境
節目の春を迎えた救クリ、新人たちへ贈る言葉 関東平野部ではすっかり春らしくなりました。2月下旬以降、テレビなどではロシアによるウクライナ侵攻のニュースで持ちきりですが、救クリでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波による影響を強く感じる忙しさが続いていました。3月半ばになってようやく状況が落ち着いてきましたが、ち… 2022/04/07 医師の職場環境
2022年4月1日号 2022年度診療報酬改定で勤務医の仕事はどう変わる? 今改定で注目すべき項目の一つが「連携」にまつわる点数です。日常的な感染対策や外来から在宅への移行、患者紹介に伴うフィードバックなどの連携の場面を評価する仕組みが盛り込まれました。勤務先がこうした連携に力を入れることで、医師の仕事にどのような影響が及ぶのでしょうか? 週刊日経… 2022/04/01 行政・制度
医師の働き方改革推進検討会、2024年度への準備整う C-2水準の審査組織の大枠固まる 医療機関内での意見交換会を推進、ガイドラインに明示 厚生労働省は2022年3月23日、医師の働き方改革の推進に関する検討会を開催した。専門医等としての高度な技能を身に付ける医師が対象となるC-2水準に関する審査組織の大枠の方針を示したほか、2022年度運用開始の「医師労働時間短縮計画作成ガイドライン」「医療機関の医師の労働時間短縮の取組の… 2022/03/31 行政・制度
シリーズ◎2022診療報酬改定 サブアキュート機能の充実には総合医が必須 全日本病院協会会長の猪口雄二氏に聞く 本体部分の改定率がプラス0.43%となった2022年度診療報酬改定。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下で行われた異例の改定となったが、入院・外来機能の分化を目的とした様々な見直しが加えられた。改定は勤務医にどのような影響をもたらすのか。全日本病院協会会長の猪口雄二氏に聞い… 2022/03/29 行政・制度
シリーズ◎2022診療報酬改定 増収のツボ「連携」点数で勤務医の仕事は? 感染対策や在宅移行で相次ぐ新設・増点 2022年度診療報酬改定で注目すべき項目の一つが、「連携」にまつわる点数だ。日常的な感染対策や外来から在宅への移行、患者紹介に伴うフィードバック(いわゆる「返書」)などの連携の場面を評価する仕組みが組み込まれ、点数の新設や大幅アップが目につく。増患や増収のために、「連携」点数の算… 2022/03/28 行政・制度
ボクシングジム振動問題、ついに裁判が始まる 谷口氏を囲むオフ会としてウェビナー開催 過去のコラム「緊急事態宣言よりも、苦しんでいる患者よりも大事な“ユメ”って何だ?」で報告したように、おかまいなしに振動を巻き散らす階上のボクシングジムによる診療妨害を当院は一年以上に渡り受け続けている。 高齢者や病気で苦しんでいる患者が階下にいてもそんなことはまったく意に介… 2022/02/28 プライマリケア
DNAR患者の蘇生は救急救命士のストレスだった DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)は「心停止時に蘇生を行わない」という指示です。集中治療を控えたり、侵襲的な治療を控えたりするのは別問題で、あくまでも「心停止時」にどうするかという指示です。近年はDNARの正しい意味が周知されてきて、「DNARだけど抗菌薬を投与するんですか?」と… 2022/02/24 救急医療・集中治療
第6波で瞬く間に救急が逼迫した理由 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波が各地で本格化し、これまでの波と同じように、救急医療の逼迫が起きています。しかし、今回は波の速度が速早すぎます!! 徐々にもっと病床が埋まってきたり、社会がまん延防止等重点措置を打ったりとったり緊急事態宣言が出されたりとで、危機的な… 2022/01/27 感染症
準強制わいせつ罪に問われた外科医の裁判、最高裁で上告審弁論 乳腺外科医裁判、最後の弁論で語られたこと 右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、担当の男性乳腺外科医から、術後診察時に左乳首をなめられるなどのわいせつ行為を受けたと訴え、二審で懲役2年の有罪判決となった事件。最高裁は2022年1月21日、上告審弁論を開き、検察側、弁護側の意見を聞いた。判決期日は、後日指定される。… 2022/01/22 事件・話題
厚労省、オミクロン株の感染拡大で退院・療養解除基準を変更 医療者は濃厚接触者でも陰性なら待機解除が可能 濃厚接触者の待機期間は「10日」に短縮へ 厚生労働省は2022年1月14日、自治体向けの事務連絡を一部改正し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株感染者・濃厚接触者の扱いを見直した。(1)ワクチン接種の有無にかかわらず従来の退院基準、療養解除基準を適用すること、(2)濃厚接触者の待機期間を「14日間」から「10日間… 2022/01/18 感染症
岸田政権の目玉政策、2・3月中の看護・介護職員の賃金アップが要件に かなりタイト! 「処遇改善補助金」の申請 岸田内閣の目玉施策の1つに「看護、介護、保育、幼児教育などの現場職員の収入引き上げ」があります。2021年11月19日に閣議決定された「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」では、「新しい資本主義」の推進が掲げられました。その中で民間部門における分配強化に向けた支援策の1つとして打… 2022/01/14 医療経営
小柄な看護師が車椅子移送する際の注意点は? 新人看護師です。私は体が小さくて体力がないため、車椅子移送が1人で行えず苦手です。特に点滴をしている方や処置で鎮静をかけた方などを車椅子移送するときに、どうしていいか分からなくなり困ってしまいます。… 2022/01/10 看護師
「明日の朝」は必ず来るとは限らない 2021年が終わり、新たな年を迎えました。 盆も正月もないようなこの生活、朝起きて仕事をして帰宅、いつの間にか寝落ちしてまた朝というのが延々繰り返されている間に、気づけば一年が終わり。 長い付き合いの患者さんもいます。生後数カ月の頃から診ていて、今は小学生になっている子、自分で… 2022/01/10 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
PC内を整理整頓! 文献管理のコツ 学習目標・文献管理ソフトで整理するコツを知る・文献管理ソフト以外のツールも使ってみる 毎日出版される膨大な論文の中で、新しい文献や気になった文献があればダウンロードしておくと思います。それを繰り返すうちに、気付くとデスクトップがPDFだらけ、机の上はプリントした紙の山に……。後か… 2021/12/28 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
シリーズ◎2022診療報酬改定 医療部会・医療保険部会が診療報酬改定の基本方針を了承 重点課題は「コロナ対応可能な医療提供体制の構築」と「医師の働き方改革」 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会と医療部会は2021年12月9日、2022年度診療報酬改定の基本方針案を了承した(厚生労働省のウェブサイト)。基本方針では、(1)新型コロナウイルス感染症等(COVID-19)にも対応できる効率的・効果的で質の高い医療提供体制の構築(重点課題)、(2)安心… 2021/12/14 行政・制度
医師のお作法 No.067◎社会人としてのお作法(10) 電話を取ったときに「もしもし」と言わない メールなどが普及して電話を用いることが、少なくなった。だが、至急の案件やメールでは伝わりにくい話をするときには、相手の気持ちや理解度を確認しながら話が進められる電話でのやりとりが必要となる。そんなときに恥ずかしい思いをしないように、また相手を不快な気持ちにさせないように、社… 2021/12/13 ライフスタイル 医師・医学生限定コンテンツ
徹底予測! 2022年度診療報酬改定◎横断分野 働き方改革、地域医療確保加算の要件見直し? 今年10月に社会保障審議会・医療保険部会で提案された改定の基本的視点の一つに、「安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進」が挙げられ、前回の改定に続き重点課題に位置付けられた。2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が適用されるため、2022年度が実質的に最… 2021/11/17 医療経営
第28回 褒め方のコツは「たけのこ掘り」に学べ! 人を褒めることの効果は様々です。例えば、職場の雰囲気が良くなる、相手の仕事のパフォーマンスが上がる、人を成長させられるなど、まさに「働く仲間を楽にする」ことにつながる行為と言えます。今回は、「褒める」ことをテーマにしてみたいと思います。… 2021/11/17 組織
新型コロナワクチン接種の影響で看護師の賃金が上昇中? 「人が集まる採用・育成」の工夫が重要に 医療・介護の経営誌『日経ヘルスケア』では、賃金速報というコラムを毎月連載しています。看護師や介護職員、理学療法士・作業療法士の賃金動向を継続的にウオッチするもので、10月号では看護師を取り上げました。目立つのは看護師の賃金が、2021年になって一貫して上昇していることです(図1)。… 2021/10/15 医療経営
第27回 コロナ禍の心の支え「快適な自室」を手に入れる 長引くコロナ禍において、外出自粛が続いています。それに伴い、自宅で過ごす時間が以前よりも長くなっている方が多いのではないでしょうか。そのため、自宅が快適であるかどうかは、長期化するコロナ禍を乗り切るための重要なポイントであると思われます。 そこで、今回は少し趣向を変えて、自… 2021/10/15 ライフスタイル
第24回 コロナ禍での「燃え尽き」の中で患者と向き合うために バーンアウトに陥る前に医療者が意識すべきこと 長引くコロナ禍に対応してきた医療者の中で、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る例が多発しているという報告があります。特に感染拡大期においては、いつ感染が収束するかという見通しも立たない。治療が必ず功を奏するわけではなく、どれほど頑張っても患者は減らない。そうなると、無力感や… 2021/10/14 医師・患者関係
作者が亡くなっても連載は続くという病院が見習うべきシステム 先日、漫画『ゴルゴ13』の作者、さいとう・たかを氏が亡くなったというニュースが流れました。「劇画」という分野を確立した漫画家の一人で、読んだことがない人もゴルゴの名前は知っているというほどに社会にも影響を与えた方です。大学受験時代に『古文単語ゴロ513(ゴロゴサーティーン)』(ナガ… 2021/10/14 医療経営
事例研究◎Withコロナ時代の医療の姿 高コスト体質でもコロナ禍を生き抜けるワケ 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、患者の受診行動にも影響が出ている。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ここでは脳神経外科… 2021/10/13 感染症
【第33回】宮本俊明(日本製鉄株式会社東日本製鉄所統括産業医・同君津地区総括産業医) コロナ禍に存在感を増す産業医 その真髄は労使双方の発展と幸せの実現 コロナ禍の中、産業医の存在感が増している。日本製鉄株式会社東日本製鉄所君津地区で総括産業医を務める宮本俊明(みやもと・としあき)医師は、卒後すぐに新日本製鐵(現・日本製鉄)に入社。臨床研修後、同社君津製鐵所(現・東日本製鉄所君津地区)の産業医として着任以来、職場巡視の体系化を… 2021/10/08 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
病院薬剤師へのタスクシフト・シェア項目を通知 処方支援やPBPMに基づく薬剤の投与量の変更など 厚生労働省医政局は2021年9月30日、「現行制度の下で実施可能な範囲におけるタスク・シフト/シェアの推進について」の通知を発出。医師の時間外労働の上限規制が適用さ れる2026年4月に向けて、医療機関において現行制度の下で医師から他の医療関係職種へのタスク・シフト/シェアが可能な業務の具… 2021/10/05 薬剤師
C-2水準の対象分野・技能は今後も議論を継続 働き方改革、5段階評価ではなく定性評価で合意 厚生労働省は2021年9月15日に第15回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催した。前回の検討会で同省は、長時間労働の医師が勤務する医療機関がB、連携B、C水準の指定を受ける際に、医療機関勤務環境評価センターが行う全体評価はS、A、B、C、Dの5段階とする案を示した。しかし、「病院… 2021/09/21 医師の職場環境
外来は「効率」と「丁寧」のはざまで メディアでは毎日、コロナ関連のニュースが報道されていますが、医療関係者の私たちはまさにその渦中にいて、毎日大忙しです。ワクチン接種業務、発熱外来に加え、最近は、医師会からの連絡で、みんなで協力してコロナ患者さんの往診をしましょうという動きもあります。コロナ関連の業務が増えたこ… 2021/09/17 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
医師7909人に聞いた「コロナ下のメンタルヘルス不調」 コロナ対応に当たる医師の4割がメンタル不調 第5波で不調を来す医師が増加 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がわが国で流行し始めてから約1年半。ワクチン接種が進む一方で、感染症との闘いが終わる気配はなく、それどころか第5波では全国各地で過去最多の患者数を記録している。流行の長期化と医療体制の逼迫により懸念されるのがメンタルヘルスの不調を来す医師の… 2021/09/09 感染症
医師のお作法 No.098◎他職種とうまくやるためのお作法(3) 薬剤師からの疑義照会にいちいちムカつかない 診療中に、院外の薬局の薬剤師から突然の電話。「○○さんの薬、△△が5gとなっていますが、5mgの間違いではありませんか?」と言われ、「そりゃ、5gの規格なんてないんだから、明らかに間違いだと分かるでしょ。当たり前のことなんだから電話なんてせずに、そっちで処理しておいてくれればいいの… 2021/09/08 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
日本医師会が2019年以降の取得状況を調査 労基署に申請・相談した医療機関の2割が宿直許可得られず 日本医師会は2021年9月1日に定例の記者会見を行い、医療機関における医師の宿直許可取得の取り組みに関する調査結果を公表。2019年7月以降に労働基準監督署に宿直許可の申請・相談を行った医療機関のうち、20%が不許可または不許可見込みとなっていたことが明らかになった。… 2021/09/02 医師の職場環境
評価結果の公表方法は今後の検討課題 働き方改革、医療機関の評価は5段階で実施 C-2水準の対象分野・技能の考え方も提示 厚生労働省は2021年8月23日、第14回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。長時間労働の医師が勤務する医療機関がB・連携B・C水準の指定を受ける際には、医療機関勤務環境評価センターの第三者評価を受審する必要があるが、こうした評価をS、A、B、C、Dの5段階とする事務局案を示し、… 2021/08/27 医師の職場環境
2021年8月20日号 あなたの病院は大丈夫? 進まない働き方改革 今年5月、医師の働き方改革の推進策を盛り込んだ改正医療法などが成立し、各医療機関では労働時間短縮に向けた体制整備を迫られている。しかし、医師の時間外労働の上限規制適用まで3年を切った現時点でも、いまだ有効な対策に着手できていない医療機関は少なくない。医師の労働時間短縮に向けた… 2021/08/21 医師の職場環境
【事例2】公立森町病院◎日直・宿直は全て労働時間と評価、医師評価給も導入 救急医療体制の見直しで超過勤務時間を短縮 人口1万8000人弱、高齢化率35%という地方にあって、地域医療を支え続けていくために自治体立病院に何ができるのか──。この問いの解を求める中で、医師の働き方改革にも取り組んできたのが公立森町病院(静岡県森町)だ。41歳の若さで院長に就任した中村昌樹氏は、深夜帯の救急体制を見直し、医師… 2021/08/20 医師の職場環境
【事例1】横浜市立大学附属病院産婦人科◎2年間で時間外労働が13%減少 あの手この手で「働き過ぎ」中堅層の意識を変革 医師の働き方改革では、長時間労働の是正と医療の質の担保を両立させる必要がある。そのためには、「医師一人ひとりが意識改革を行い、これまでよりも効率的で生産性の高い働き方を実践することが重要だ」と話すのは、横浜市立大学大学院医学研究科産科婦人科学講座准教授の倉澤健太郎氏だ。同科… 2021/08/19 医師の職場環境
現場の声が反映されない「働き方改革」の限界 コーチングを活用した改革で残業を大幅削減 Basical Health産業医事務所代表の佐藤文彦氏に聞く 働き方改革を進めていく上では、現場が抱える問題点やニーズを把握し、施策に反映させることが欠かせない。医師やコメディカルの意見をうまく取り入れられないと、周りを巻き込めずに改革半ばで頓挫してしまう可能性が大きいからだ。2016年まで順天堂大学附属静岡病院糖尿病・内分泌内科科長とし… 2021/08/18 医師の職場環境
リポート◎改正医療法が成立、2024年に向けどう動く? 医師の働き方改革が遅々として進まないワケ 今年5月、医師の働き方改革の推進策を盛り込んだ改正医療法などが成立し、各医療機関では労働時間短縮に向けた体制整備を迫られている。しかし、医師の時間外労働の上限規制適用まで3年を切った現時点でも、いまだ有効な対策に着手できていない医療機関は少なくない。医師の労働時間短縮に向けた… 2021/08/17 医師の職場環境
医師のお作法 No.017◎困った患者へのお作法(1) 児童虐待が疑われた場合はすぐに通報する ひょっとして児童虐待? 診察時にそう疑った場合、医師が取るべき基本的スタンスは、「迷わず、児童相談所または福祉事務所に通告」だ。 児童虐待の通告を義務付ける法律は幾つかある。 「児童福祉法」(第25条)では、「保護者に監護させることが不適当であると認める児童を発見したもの」に対… 2021/08/13 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
救急救命士法施行規則の一部を改正する省令案を公表 救急救命士の院内業務実施に向けた取り組み内容まとまる 日本臨床救急医学会と日本救急医学会がガイドラインを作成 厚生労働省は2021年7月21日、救急救命士法施行規則の一部を改正する省令案を公表し、パブリックコメント(パブコメ)の募集を開始した。省令案は、医療機関に勤務する救急救命士が救急外来で救急救命処置を行う上で、あらかじめ院内に委員会を設置し、委員会での協議結果に基づいた院内研修の実施… 2021/07/28 コメディカル
オンライン初診の制度化、今秋の指針改定目指す 指針適用時期はCOVID-19感染状況を見極めて判断 厚生労働省は2021年6月30日、「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」を開催し、初診からのオンライン診療の恒久化・制度化に向けて議論した。初診からのオンライン診療に必要な医学的情報や、初診からのオンライン診療に適さない症状や処方薬などに関する見直しの方針… 2021/07/09 プライマリケア
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策7日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして6日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を… 2021/06/24 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策2日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部立ち上げについて書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を時系列に沿って書き出し、… 2021/06/03 感染症
医師のお作法 No.005◎患者対応のお作法(5) 治療費の値引きをしてはいけない 「今月は、厳しくて……。先生、医療費ちょっとまけてよ」──。患者から、こんな風にお願いされたら、少しくらいならまけることが可能なのだろうか。 2021/05/25 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
【詳細】COVID-19院内クラスター発生の顛末 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。当院のWebサイトで公開している情報と、さらに詳細な経過について、この場を借りてご報告いたします。… 2021/05/20 感染症
医師のお作法 No.093◎他院の医師へのお作法(2) 前医を批判してはいけない 「後医は名医」という言葉がある。医師の間でよくいわれる「ことわざ」や「格言」のようなものだが、先に診療した医師よりも後から診療した医師の方が診断や治療を的確に行いやすく、同じ患者を診るなら後から診た方が名医になれるということを表した言葉だ。 例えば、ある患者が近隣のA診療所を… 2021/05/11 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
ワクチンの問診票にある記名・押印とは 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のワクチン接種が本格化し、1日に何枚もの問診票にサインする日が続いております。僕の名前は「乙 一(おつ はじめ)」のように、数画で書ける名前ではないので、毎回のサインが大変です。何度も書いていると、ゲシュタルト崩壊を起こしそうになります。自分はこ… 2021/05/06 医師の職場環境
COVID-19労災、4分の3強を医療介護系が占める 2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による労働災害発生状況が明らかになった。厚生労働省が4月30日に発表した。同統計によると、COVID-19による労働災害(以下、COVID-19労災)として届出があった死傷者数は合計6041人で、うち2961人が医療保険業、1600人が社会福祉施設だった(図1)… 2021/04/30 感染症
医師のお作法 No.070◎文書のお作法(3) 侍史、机下を上手に使う 医師の仕事では、紹介状を出すなど文書でのやりとりが、案外多い。そうしたときに知っておきたい、医師ならではの宛名の作法がある。 それは、「机下(きか)」「侍史(じし)」といった言葉を、宛名の脇付として付けることだ。「御侍史(おんじし、ごじし)」「御机下(おんきか、ごきか)」と… 2021/04/27 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
COVID-19ワクチンはどちらの腕に打つべきか? 私は既にファイザー社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンを2回接種しました。1回目の接種は利き腕でない方、左腕に打ちました。 接種したその日の夜から筋肉痛のような鈍痛がありましたが、頭痛や倦怠感はありませんでした。職員の中には頭痛や倦怠感がひどくて仕事ができなかった… 2021/04/05 感染症
コロナ禍でのマッチング、ピンチをチャンスに! Webちば臨床研修病院ナビ 例年であれば、医学生向けに全国各地で初期臨床研修病院の合同説明会が開催されるシーズンになりました。しかし、このコロナ禍では従来の合同説明会開催が実施できず、医学生と研修病院の双方が、これまで通りのマッチング活動を行うことが難しくなっています。 この問題を打破するために、千葉… 2021/03/17 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
「自粛要請に従わずコロナで休んだら無給」はアリかナシか 前回に引き続いて東京女子医科大学のネタで恐縮である。話題性に事欠かないと言うべきか、マスコミやウェブメディアが殊更、この大学について書き立てる明確な理由は分からないが、検索すると様々な事件が出てくる。 今回は、労働問題に関するゴタゴタである。実は、新型コロナウイルス感染症(C… 2021/03/11 事件・話題
勤務先の被災リスク「確認済み」は半数 いつ起きるか分からない大規模災害。本誌調査で、勤務先の医療機関の被災リスクをハザードマップで確認した経験について聞いたところ、「ある」が49.6%、「ない」が50.4%だった。災害時の通勤手段についてシミュレーションしている人も48.5%と、半数以下だった。 44ページからの特集では、コ… 2021/03/09 事件・話題
リポート◎大分県竹田市で実証実験中のドローン医薬品配送 ドローンが無医地区へ医薬品を届ける 大分県竹田市で、ドローンを用いて医薬品を配送する実証実験が進められている。無医地区での巡回診療で薬が必要になった際に、薬局から同日内にドローンで薬を配送することを想定し、2022年度の実用化を目指している。… 2021/03/08 医療提供体制
リポート◎伊那市で実証中の新型移動診療車「INAヘルスモビリティ」 「医師が乗らない診療車」で訪問診療を効率化! 中央アルプスと南アルプスの合間に位置する長野県伊那市では、医師が乗車しない移動診療車「INAヘルスモビリティ」の実証実験が進んでいる。医療機器を搭載した車両に看護師が乗り込み、患者宅を訪問。医師は診療所からオンラインで診察を行う。新たなコンセプトの移動診療車の活用により、中山間… 2021/02/25 医療提供体制
新型コロナワクチン副反応体験記(それでも接種に後悔はない) 前回、新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた経験について書いた。新型コロナウイルスのワクチンの副反応は、2回目接種後の方が強いらしいと噂で聞いていたので、誕生日で休みを取っている日の前日を接種日に選んだ。Moderna社ワクチンの接種の間隔は「きっちり4週間」で、そこからは1日ずれて… 2021/02/24 感染症
リポート◎ICTの活用で離島の診療所を連携させる鳥羽市の取り組み 「バーチャル病院」で離島の医療をもっと近くに 三重県鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいる。オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能にする。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用… 2021/02/22 医療情報
1分解説◎医療法等の一部を改正する法律案 医師の働き方、タスクシフト、医学生の医業が柱 外来医療の機能の明確化と連携のための報告制度の創設も 2月2日、医師の働き方改革、各医療関係職種の専門性の活用、地域の実情に応じた医療提供体制の確保などを目的とする法律案が閣議決定され、今国会に提出されました。医療法や医師法、歯科医師法など多岐にわたる法律を一括して改正するものです。法案から、「医師の時間外労働」「タスクシフト」「… 2021/02/11 医師のキャリア