リポート◎伊那市で実証中の新型移動診療車「INAヘルスモビリティ」 「医師が乗らない診療車」で訪問診療を効率化! 中央アルプスと南アルプスの合間に位置する長野県伊那市では、医師が乗車しない移動診療車「INAヘルスモビリティ」の実証実験が進んでいる。医療機器を搭載した車両に看護師が乗り込み、患者宅を訪問。医師は診療所からオンラインで診察を行う。新たなコンセプトの移動診療車の活用により、中山間… 2021/02/25 医療提供体制
リポート◎ICTの活用で離島の診療所を連携させる鳥羽市の取り組み 「バーチャル病院」で離島の医療をもっと近くに 三重県鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいる。オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能にする。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用… 2021/02/22 医療情報
第13回 どう行う? 退院支援のスタッフ教育 入院しても、必要な医療・看護・介護を切れ目なくつなぎ、患者のくらしを継続するためには、退院支援専門部署だけでなく、日々患者の一番近くにいる病棟看護師が力を発揮することがポイントとなります。各施設においては、地域の中で担っている役割機能や課題、看護師の特性に合わせて、退院支援… 2021/02/18 医療提供体制
【第32回】英裕雄(三育会理事長・新宿ヒロクリニック院長) コロナを機に地域医療者としてより時代に合った患者の支え方を模索 英裕雄医師は、大都市型の在宅医療の草分け的存在として、東京・新宿を拠点に手厚い医療を提供し、暮らしの中の患者を支えてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症は、そのあり方の見直しを英氏に迫ってきた。冬を迎え発熱者の増加が懸念されるなか、何を思い、そして考え、どういう体制で診療を… 2021/02/12 医療提供体制 医師・医学生限定コンテンツ
リポート◎陽性者数ではなくICUの使用率を重視 COVID-19感染爆発のフランスの医療機関の現状 2020年12月30日、フランス在住の日本医師会総合政策研究機構駐仏研究員の奥田七峰子氏がパリ大学医学部教授のジルベーグ氏 を招き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して日本の医師との意見交換会を開催した。その一部について、奥田氏の了解の下に再構成して紹介する。──フランスにお… 2021/02/01 感染症
少子化を憂える大先輩が著したユニークな一冊 敬愛する医学部の大先輩、邉見(へんみ)公雄ドクターの『令和の改新 日本列島再輝論』(幻冬舎、2020)は、地方で医療に携わる者、いや大都市圏も含めた日本の医療福祉の関係者にとって、重要な導きの書だと思う。今回は、この本について述べてみたい。 邉見先生は、1944年に旧満州(中国東北部)… 2021/01/29 医療提供体制
不定愁訴で頻繁に受診する独居高齢者、どう対応? さて、このような場合、どのように診療を進めればよいでしょうか? 四本医師の対応を見てみましょう。泉看護師:渡辺さん、今日は「頭がふわふわする」から相談したいそうです。四本医師:最近、ちょっと調子が悪いんですかね。よくお話を聞いてみます。泉看護師:よろしくお願いします。四本医師… 2021/01/25 医療提供体制
第12回 外来ナース必修! 在宅療養支援の進め方 近年、在院日数の短縮化や高齢者の増加などに伴い、セルフケアが確立していない状態で退院する患者が増えています。同時に、外来で高度な治療や侵襲性の高い手術・検査が行えるようになり、外来での継続治療やそれに伴う管理が必要となってきています。そのため、看護師は外来においても、治療が適… 2021/01/20 医療提供体制
感染拡大で基幹病院の医療体制が逼迫する旭川から(3) 新型コロナで問われる地域での情報共有 前々回の連載から、新型コロナウイルスの感染拡大によって、旭川市内の病院が医療崩壊の危機にひんしたことで、入院や外在、在宅医療にどのような変化があったのか、個人的な経験を踏まえて紹介してきました。旭川市内の感染状況は少し落ち着いてきましたが、都市部を中心に全国的に感染が拡大して… 2021/01/15 感染症
壮年期女性の下がらない血圧、家族の変化にも注目せよ さて、このような場合、どのように診療を進めればよいでしょうか。まず陥りがちなbad practiceを見てみましょう。◎bad practiceA医師:血圧高値がまだ続いていますね。自宅での血圧測定はされていますか?田村:頭痛がしたら、血圧が高いことが影響しているのかと思って測るようにしています。そ… 2021/01/12 プライマリケア
京都大学など、COVID-19の感染に関する疫学調査を開始へ 京都大学と経済産業研究所、フランスパスツール研究所は2021年1月6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、抗体検査と住民へのアンケート調査を組み合わせた研究を開始すると発表した。抗体検査と社会科学的調査を組み合わせることで、個人の遺伝的背景や行動様式、思考過程、社会経… 2021/01/08 感染症
患者をモンスターにしたのは私たち!? コロナの影響で、関連施設で人手不足になりました。特に看護師さんが足りなくなったため、診療所や病院間で看護師さんに異動してもらい、対応していました。私の勤務先に異動でやってきた看護師さん。疲れた顔をしているので、大丈夫ですか、と声を掛けると、「私が前にいたところとは違って、ここ… 2021/01/07 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
発熱外来、薬局の協力なくして成り立たぬ 12月10日、東京都から年末年始(12月29日から1月3日)に発熱外来を開いた場合、都独自の助成を行うとの連絡が入った。対象となるのは「診療・検査医療機関」に手挙げしている医療機関。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性者数が急増する中、年末年始に発熱患者を受け入れる診療所を増やした… 2020/12/25 プライマリケア
緊急調査◎開業医591人に聞いた「年末年始の診療体制」 年末年始、「今年は特別に開ける」診療所は3% 8割の診療所が12月29日~1月3日の休診を選択 冬の訪れとともに増加傾向に入った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。2020年の年末から2021年の年始にかけては、これまでに経験がない「ウィズコロナの年末年始」になるが、各地域の医療機関はどのような体制で臨むのだろうか。 日経メディカル Onlineは医師会員のうち開業医(診療所経営者… 2020/12/24 医療提供体制
NEWS◎東京都への報告との一元化目指す 都医がCOVID-19のモニタリングシステムを構築 東京都医師会は2020年12月23日より、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザの感染状況を把握するための新システムの運用を開始する。各診療所や病院で入力すると発見した医療機関や患者の郵便番号で分かる居住地が地図上にプロットされ、感染拡大の状況を把握できる仕組み。都全… 2020/12/22 医療提供体制
感染拡大で基幹病院の医療体制が逼迫する旭川から(2) 基幹病院でクラスター発生、その時地域の薬局は 北海道旭川市で新型コロナウイルスの感染拡大による医療危機が起きる中、前回は基幹病院での入院患者さんの受け入れが難しく、在宅ニーズが増加していること、一方でバックベッドが確保できない可能性があるなどの問題点を報告しました。今回は、原則院内調剤が行われていた旭川厚生病院(新型コロ… 2020/12/18 感染症
地域医療構想ワーキンググループ、今後の議論の方針を了承 公立・公的病院等の再検証はCOVID-19状況を見て検討 厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」は2020年12月9日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応を踏まえた今後の医療提供体制の構築に向けた考え方(案)」の中の地域医療構想に関する部分について、座長預かりで了承した。考え方案は、親会に当たる「医療計画の見直し等… 2020/12/10 医療提供体制
新型コロナの検査、検査でくじけそうでも… 20歳代の女性が、1週間前から続く倦怠感を伴う感冒症状のため来院した。診察の後、コロナのPCR検査を提案したところ、「会社と相談します」との返答。 会社と相談? なぜ? 一瞬、思考停止しそうになる。その女性は、私の顔にクエスチョンマークがたくさん浮かんできたのを察したのか、「会社か… 2020/12/10 感染症
インタビュー◎ファンベースカンパニー代表取締役社長の津田匡保氏に聞く 患者減を乗り切る鍵は「ファンベース」にあり 自院のファンの感情・ツボを知り口コミにつなげる 人口減少などの社会の変化に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が相まって、経営状況が悪化している医療機関は少なくない。マーケティングや広報活動の重要性が増しているが、情報の氾濫する現在、従来型の手法だけでは収益を増加させることが難しくなっている。同様の課題に直面する企… 2020/12/09 医療経営
まちだ丘の上病院◎地域の魅力生かし人が集まる拠点を開設 病院が手掛ける注目の「ファンづくり」プロジェクト 人口減少や高齢化の進展といった地域社会の変化により、病院運営は変革を迫られている。特に地域密着型の病院では、地域の衰退が患者減につながりやすく、地域活性化に向けた取り組みに乗り出すケースが増加。そうした活動は、病院の「ファン」を増やす効用もあり、注目を集めている。東京都町田… 2020/12/08 医療提供体制
「カリスマ」を支え続けた功労者が遺したもの 10月11日午後、私が勤める佐久総合病院の松島松翠(しょうすい)名誉院長が、92歳の天寿をまっとうされた。世間的には佐久病院といえば、終戦直前に赴任した若月俊一名誉総長(1910-2006)が「農民とともに」のスローガンを掲げて地域に密着した医療を展開し、住民の支持を受けて地方では稀有な大… 2020/11/30 医療提供体制
ちゃんと私見て、開業医への思いこみやめて~ コロナウイルスに対応する保険は少なく、ましてや医療従事者の感染に対する補償は少ない。医療従事者が加入できる保険ができる。しかも全額もしくは半額は行政が持ってくれるらしい、と噂を聞いて少し安心だなと思った。今まで発熱患者を断らないで外来診療していたが、感染したら……とやっぱり… 2020/11/25 感染症
東京都発熱相談センター編 大事なことは、いつも金曜日に知らされる… あれは、金曜日、10月30日の夕方だった。 私は、テレビで小池百合子東京都知事の会見を観ていた。 品川区保健所の職員から「東京都発熱相談センター」の開設に伴い、都知事が「発熱対応医療機関を区のHP上に公開する旨を発言するかもしれない」と耳打ちされていたからだ。しかも、「診療・検… 2020/11/20 感染症
臨時定員増は「地域枠を恒久定員の半数設置しても足りない場合」のみ 2023年度以降の医学部定員削減を確認 厚生労働省は2020年11月18日、「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会を開催。2023年度以降の医学部の定員について、臨時定員を見直して総定員は減らす一方、主に臨時定員で手当てしてきた地域枠については恒久定員の中に組み込んで医師不足地域への対策を進めていく方針を改めて確… 2020/11/19 医師のキャリア
外来機能報告、報告対象施設の範囲を巡り議論 厚労省の社保審・医療部会、地域医療構想は先送り論が多数 厚生労働省の社会保障審議会・医療部会は2020年11月5日、各種検討会などで議論が進められている地域医療構想、医療計画、へき地の医療機関への看護師等の派遣などについて議論を交わした。医療計画の見直し等に関する検討会、地域医療構想ワーキンググループなどでは、新興・再興感染症の感染拡大… 2020/11/10 医療提供体制
リポート◎新型コロナとインフルの同時流行に備えよ【神奈川県編】 診療予約を県が代行、医療機関の負担も減らす 既に1300以上の医療機関が「発熱診療等医療機関」に手挙げ 神奈川県は11月2日に発熱患者を対象に医療機関の診療予約を行う「発熱等診療予約センター」を立ち上げた。同センターでは、かかりつけ医を持たない発熱患者などの診療予約を県が代行する。診療を受けられない「受診難民」の発生を防ぐ他、医療機関や保健所の負担を減らすという狙いもある。… 2020/11/06 感染症
インタビュー◎広島県感染症・疾病管理センター長の桑原正雄氏に聞く 約600の唾液検査協力医療機関が稼働しています ひろしまCDCを核にCOVID-19対応を展開中 歩くのがしんどい高齢の患者さんに、別の医療機関に行ってもらうのはしのびない──。こんな思いを共有するところから始まったのが、広島県で稼働中の「唾液検査協力医療機関」です。広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)のセンター長を務める桑原正雄氏は、今後の新型コロナウイルス感染… 2020/10/29 感染症
【第31回】中島清一(大阪大学大学院医学系研究科 次世代内視鏡治療学共同研究講座特任教授) コロナ禍にフルフェイスシールドを医療現場へ無償提供する活動を展開 2020年4月はじめ、大阪大学は現場で実用できるフルフェイスシールドを、要請のあった病院などに無償で提供する緊急プロジェクトを立ち上げた。このプロジェクトの発起人は、同大学大学院医学系研究科次世代内視鏡治療学共同研究講座特任教授の中島清一医師。これまでの経験を存分に生かし取り組んだ… 2020/10/28 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
アフリカ出身の学長が語った地域社会の奥深さ 先日、京都精華大学のウスビ・サコ学長とZoomで対談をした。ざっとサコ学長の経歴を紹介すると、生まれは1966年、アフリカのマリ共和国ご出身。高校卒業後、国費留学生として中国に渡り、北京言語大学、南京の東南大学などで6年間、建築学を学び、1991年に来日された。京都大学大学院で建築計画を… 2020/10/28 医療提供体制
日病薬の手引きを参考に作成 NPhAが「地域医療連携の手引き」を公表 対面だけでなくICTを活用した連携を 日本保険薬局協会(NPhA)は2020年10月15日、薬局版の「地域医療連携の手引き(Ver.1)」を公表した。日本病院薬剤師会が20年4月に医療機関の薬剤師が薬局薬剤師などと連携する際の手引きを公表したことを踏まえ、薬局薬剤師が医療機関やその他の医療従事者との連携を図ることを目的として作成し… 2020/10/21 薬剤師
COVID-19対応と並行で医療提供体制改革を推進 「日経クロスヘルス EXPO 2020」に厚生労働省医政局長の迫井正深氏が登壇 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応を着実に行いながら、人口構造が変化する2040年に向けて、医療施設の最適配置、働き方改革、医師偏在対策の3つの改革を同時に進めていく」──。オンラインで開催中の「日経クロスヘルス EXPO 2020」(主催:日経BP、会期:10月14~16日)に厚生労働… 2020/10/16 医療提供体制
医師4869人に聞いた「医師会のCOVID-19対応に関する満足度」 都道府県医師会のコロナ対応、医師の満足度に差 この10月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診療体制が大きく変わろうとしている。これまで、疑い例の診療は保健所を介して行われていたが、保健所を経由しなくても、かかりつけ医で患者の診療が実施しやすくなる。まず、発熱患者はかかりつけ医に相談し、かかりうけ医は可能な限り新型コ… 2020/10/08 感染症
医者もたまには褒められる 前回はこのコラムで、私がいろんな方に怒られまくっている、という話をしましたが、今回は、名誉挽回(?)のために、時には褒められることもある、という話をしようと思います。 2020/10/08 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
[CASE09-02] 訪問看護で地域を巻き込み子育てをサポート! 脊髄損傷(C8Th1)にて不全麻痺があり車椅子生活をされているIさん。リスクを抱えながらも妊娠、32週で低出生体重児を出産。しかし転居先の役所と良好なコミュニケーションがとれず、サービス導入ができずにいたことから、よつばスタッフが訪問看護として入ると同時に、多職種連携に向けて介入を始… 2020/09/30 医療提供体制
院内で「発掘」された70年前の若月先生の脚本 先ごろ、筆者が勤める佐久総合病院の名誉総長、故・若月俊一が書いた脚本『村のうた』のガリ版刷りが出てきた。1950年に、院内劇団の公演用に書かれたものだ。ガリ版刷りといってもピンとこないかもしれないが、「ロウ紙」と呼ばれる原紙に先が硬い鉄筆で一文字、一文字手で刻み、輪転謄写機で印… 2020/09/29 医療提供体制
NPhAが服薬期間中フォローアップの成果報告を公表 薬剤師の服薬フォローで5割が処方変更に 日本保険薬局協会(NPhA)は2020年9月10日、薬剤師による服薬期間中のフォロ-アップの事例報告とその成果に関する調査結果を公表した。収集したフォローアップ事例の95%で、処方変更や副作用の確認など何らかの成果が得られ、5割において、他剤への変更や薬剤の中止・変更などの処方変更につな… 2020/09/17 薬剤師
新型コロナの影響で議論が進まず 2022年度の医学部定員は2020~21年度を維持へ 厚生労働省は2020年8月31日、「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会を開き、2022年度の医学部臨時定員について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で議論を行う時間が取れなかったことから2020~21年度の方針を継続することを決定した。23年度以降の臨時定員減員の方向性につい… 2020/09/04 医療提供体制
第8回 糖尿病患者の入院要因を予測し予防するには? 糖尿病の患者数は、増加の一途(いっと)をたどっています。糖尿病の治療は食事療法・運動療法・薬物療法が3本柱であり、日々の生活の中で糖尿病の合併症予防のためにこれらの治療やセルフケアを実施していかなければなりません。教育入院でセルフケアに必要な知識や技術を獲得できたとしても、生活… 2020/09/03 プライマリケア
2020年度医師会立看護職養成所の調査結果 医師会立看護師養成所、2年課程で初の定員割れ 日医は地域医療への貢献を強調、支援求める 日本医師会は8月19日、定例の記者会見で2020年度医師会立の助産師・看護師・准看護師学校養成所調査の結果を公表。常任理事の釜萢敏氏は、「全体として、応募者数は減少しており、准看護師課程の応募者が今年度、初めて9000人を下回った他、看護師2年課程では定員割れとなり、厳しい状況にある」… 2020/09/02 医療提供体制
「政治と感染症」を描くユニークな1冊 本を読む楽しさは「出合い」にある。新たな知見や掘り下げられた事実、どっしりと構築された思考体系に出合ったりすると、昂奮を覚える。 コロナ禍に見舞われている現在、感染症に関する本も多数出版されているが、山岡淳一郎『ドキュメント感染症利権』(筑摩書房、2020)は、医療従事者の視野… 2020/08/31 感染症
どうするインフル対策? 開業医同士で検討開始 皆さん、こんにちは。東京などでははあっという間に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が増え、静岡県内でも7月末に、当地(袋井市)から少し離れた浜松市内でクラスターが2カ所発生しました。院内での今後の対策をどうすればよいのか。厳しくするのは簡単ですが、緩める場合、感染状況… 2020/08/28 医療経営
[CASE09-01] 障害をもつ母親の子育てをどうサポート? 子供のころの事故で脊髄損傷(C8Th1)にて不全麻痺があるIさん。車椅子生活になるも大きな体調の変化はなく過ごし、30歳で結婚した。妊娠・子育てには体力的自信がなかったため、子供はつくらないつもりであったが、やはり欲しくなり、夫婦で決意して妊娠。32週で出産に踏み切った。転居先の役所で… 2020/08/26 小児科
リポート◎企業の在宅勤務推進の影響大きく賃料も重荷に 患者激減に見舞われたオフィス街の診療所の今 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴う受診抑制で、多くの診療所が大幅な患者減に見舞われた。その影響度は診療科目や立地により異なり、立地面でとりわけ厳しい状況に追い込まれたのが、企業の在宅勤務推進などで以前より人影が薄くなった大都市の中心部で開業する診療所だ。緊急事… 2020/08/25 医療経営
寄稿◎COVID-19集団発生の対策を事例で学ぶ 沖縄県の小規模離島で発生したCOVID-19への取り組み 沖縄県の石垣島にある沖縄県立八重山病院に勤務している酒井達也と申します。2020年8月、西表島でCOVID-19の患者が発生。さらに、その後の検査で集団発生していることが判明しましたが、幸い島内に感染が蔓延することなく押さえ込むことに成功しました。今回は、その取り組みについて時系列でご紹… 2020/08/21 感染症
岩手医科大学理事長の小川彰氏に聞く 大学病院を守らねば地域医療は崩壊してしまう 「大学病院で働く医師については、時間外労働の上限が年間960時間の場合には、副業・兼業のために別枠で年間420時間まで認める制度を導入すべき」──。2020年6月、日本医師会の「医師の特殊性を踏まえた働き方検討委員会」が提言をまとめた。医師の働き方改革では、2024年から時間外労働の上限規… 2020/08/20 医師の職場環境
オンライン開催でコミュニティーは変化する? これまで、本連載で2回にわたり「ケア・カフェ」のオンライン開催について紹介してきました。4月から月1回ペースで開催していたオンライン形式のワークショップも3回目になると、参加者の傾向が少し見えてきました。… 2020/08/18 薬剤師
リポート◎負債3億円超、整形外科診療所破綻の背景と影響度 岡山の医院破産は「コロナ倒産」ではなかった? 岡山県真庭市の岸本整形外科医院が、7月21日付で岡山地裁津山支部に自己破産を申請した。信用調査機関の帝国データバンクによると、負債額は約3億3000万円。7月下旬、報道各社は医療機関では全国初の「新型コロナウイルス関連倒産」として、この件を報じた。しかし、院長の岸本真氏は「閉院は新型… 2020/08/12 医療経営
NPhaが20年度調剤報酬改定に関する調査結果を公表 対人業務を評価した加算の多くが算定低調 日本保険薬局協会(NPhA)は2020年7月29日、2020年度調剤報酬改定の影響や、新設された加算の算定状況などに関して、会員薬局の管理薬剤師を対象に行ったアンケート結果を公表した。 20年度改定では、医療機関と薬局の連携や、服薬期間中の患者へのフォローアップを評価する調剤報酬が多く新設さ… 2020/08/11 薬剤師
第7回 高齢肺炎患者の入退院時の意思決定支援を考える 肺炎は高齢になるほどその重症化率が上がり、肺炎で死亡する97%を65歳以上が占めるといわれています。重症化しやすい高齢者は、急な発症にもかかわらず、どのような医療を選択し今後どう暮らしていくかという意思決定を迫られます。今回は、緊急入院した高齢者の事例をもとに肺炎患者に必要な支援… 2020/07/08 プライマリケア
COVID-19流行下のオンライン診療活用事例を紹介 COVID-19疑いの初診オンライン相談はどう進める? 新型コロナウイルス禍におけるオンライン診療の用途は、(1)慢性疾患の管理、(2)初診相談、(3)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)疑い患者への対応にある―─。医療法人法山会(東京都文京区)・山下診療所院長の山下巌氏は6月13日、全国医療介護連携ネットワーク研究会(会長:土屋医院… 2020/07/03 医療経営
目の前の古びた病院に世界的な偉人がいた 個人的な話で恐縮だが、私の母の実家は新潟で鍼灸院を営んでいた。その実家の斜め前に「竹山病院」という産婦人科の病院があった。子どものころ、夏休みに母の実家に行っては、そのあたりを走り回って遊んでいたが、まさか目の前のすすぼけた病院に世界的な偉人がいようとは夢にも思わなかった。… 2020/06/29 医療提供体制
累積赤字4億円の病院が地域の信頼を獲得したワケ 病院を「開く」ことが収益・人材の課題解決への道 諏訪中央病院名誉院長・鎌田實氏に聞く 前回紹介した宇都宮病院のように、医療や介護の枠を超えて幅広い「地域支援」に取り組む医療機関が目立つようになった。そうした取り組みのパイオニアである鎌田實氏は、今から40年以上前、「開かれた病院になろう」をキーワードに、ボランティア活動などをきっかけとして地域住民と医師とのつな… 2020/06/11 医療提供体制
宇都宮病院◎併設のコミュニティースペースが町と病院に活気 「いつつぶれるの?」と言われた病院の起死回生 人口減少などの地域社会の変化に伴い、病院は医療や介護の役割を担うだけではなく、コミュニティーの活性化などの地域貢献も求められている。和歌山市の宇都宮病院では、併設のコミュニティースペースを核として、住民向けの多様なサービスを提供。これが評判になり、当時、必ずしも良いものでは… 2020/06/10 医療提供体制
医師の価値観を患者に押し付けていませんか? さて、このような場合、どう対応すればよいでしょうか? 基幹病院から地域医療研修で来ている初期研修医である九沢研修医の診療の様子を見てみましょう。九沢研修医:(未治療の高血圧、重喫煙歴、労作時の胸痛発作……最も考えられるのは狭心症だな。これは専門医に紹介することになりそうだ……… 2020/06/08 医師・患者関係
NEWS◎オンライン診療は「後戻りはしないように後押しする」 自民党議連、医師の「社会的処方」へのインセンティブ作りへ 自民党の明るい社会保障改革推進議員連盟(会長:衆議院議員の上野賢一郎氏)は2020年6月1日、報告書を公表した。報告書には3本の柱として、予防・健康づくりに関する大規模実証事業の推進や保険者機能の発揮・強化とともに「社会的処方」の推進が挙げられた。また、オンライン診療についても、「… 2020/06/05 医療提供体制
【弓削メディカルクリニック】未来の地域医療を担う家庭医を養成 グループ診療で24時間365日対応の壁を越える 各地から家庭医志望の医師が集まる「教育診療所」 滋賀県蒲生郡竜王町。田園風景が広がるこの地に、弓削メディカルクリニックはある。7つの外来診察室を持ち、同時に在宅医療も行って地域を支える診療所だ。開設当初から「教育診療所」をテーマとし、後進の育成に力を入れたことで、地域の医療連携の円滑化も進んでいる。… 2020/05/29 在宅医療
「分包して指が痛い」と訴える新人の話 この5月から週2日、新卒の薬剤師が私の薬局に来て働いています。個人や小規模の薬局で、新卒薬剤師の採用をするのはなかなか難しいという現実があり、地域の複数の薬局が集まって新卒薬剤師を共同で迎え入れようと、実は数年前から取り組んできました。… 2020/05/27 薬剤師
緊急事態宣言で中止した「ケア・カフェ」を再開! オンラインでワークショップを成功させるには 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が収まらない中、全国で様々な研修会が中止になっています。研修会をオンラインで行うという選択肢もありますが、講師から参加者への一方向の講演のみであれば大きな問題はないものの、参加型のグループワークなどは、ハードルが高いケースも少なくあり… 2020/05/25 薬剤師
5月中にも感染状況を把握するため抗体検査を実施 今後の地域流行を見据えた「沖縄モデル」とは 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規患者数が全国的に減少傾向にあり、各都道府県は出口戦略を模索し始めた。4月30日以降、新規発症者が確認されていない沖縄県は、第2、第3の波を見据えて、県民生活に及ぼす影響を最小に留めながら死亡者数を減らすことを目標とする「沖縄モデル」を策定… 2020/05/19 感染症
現場は「三密」どころじゃない! 連日、これだけ、メディアでも、「人との接触を極力避けてください」と言っているのに、危機感のない人たちもいます。マスクもせず診察室に入ってきて、近距離でつばを飛ばさんばかりにしゃべる患者さん。急いで、マスクを着用していただきました。症状を尋ねても、関係ない世間話が続きます。… 2020/05/07 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
NEWS◎自宅療養中の患者のフォローアップおよびオンライン診療の項目追加 COVID-19のプライマリ・ケア医向け手引き改訂 日本プライマリ・ケア連合学会は4月30日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療所・病院のプライマリ・ケア初期診療の手引き」を改訂した。本手引きは、診療所や小病院などの医療資源が制限された状況下で、感染拡大を抑止し、重症化のおそれのある患者をすくい上げることを目的に作られた… 2020/05/03 感染症
第6回 難病患者の退院支援では「人生会議」も支援 「難病の患者に対する医療等に関する法律」(平成26年法律第50号)において、「難病」とは、発病の機構が明らかでなく、かつ、治療方法が確立していない希少な疾病であって、長期にわたり療養を必要とするものと定義されています。では、難病患者の入退院支援では、どのようなことに配慮すべきでし… 2020/05/01 精神・神経
日病薬が「地域医療連携の手引き」を公表 薬局薬剤師や他施設の医療従事者と一層の連携を 日本病院薬剤師会は2020年4月23日、医療機関の薬剤師が、薬局薬剤師や他施設の医療従事者との情報共有を図ることを主な目的とした「地域医療連携の手引き(Ver.1)」を作成し、公表した。 2020/04/28 薬剤師
NEWS◎国立国際医療研究センターに検査スポットを設置 「新宿モデル」で検査迅速化、患者の振り分けも 東京都新宿区は4月15日に国立国際医療研究センター、新宿区医師会と共同で記者会見を開催。区内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が急増し、医療体制が逼迫している現状を踏まえ、検査体制の強化と重症度に応じた患者の振り分けを行うことを明らかにした。… 2020/04/16 感染症
緊急寄稿◎東京の地域医療の現場から 感染拡大防ぐため外来閉鎖、訪問診療も半数に 在宅の新型コロナ疑い患者のPCR検体採取は1人で対応 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、緊急事態宣言も発令された中、地域医療の現場では苦しい対応を迫られている。東京都新宿区を中心に訪問診療や癌緩和治療を積極的に手掛ける新宿ヒロクリニック(東京都新宿区)の英裕雄院長に、地域医療の従事者が直面している状況をリポートして… 2020/04/15 事件・話題
「神奈川モデル」で新型コロナの流行に挑む 中等症の患者を集めて高次病院の負担軽減目指す 神奈川県新型コロナウイルス感染症対策本部 医療危機対策統括官の畑中洋亮氏に聞く 神奈川県は3月25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に際して医療崩壊を防ぐための「神奈川モデル」を構築していくと発表した。これは、酸素投与が必要な中等症の患者を受け入れる「重点医療機関」を設置することで、高度急性期医療機関で人工呼吸やECMOが必要な重症患者に適切な治療を… 2020/04/08 医療提供体制
シリーズ◎新興感染症 東京都医師会が緊急事態宣言後の対応を説明 7日にも軽症者を宿泊施設に移し、遠隔モニタリング 東京都医師会は4月6日に記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって都内で医療崩壊の危険性が高まっていることを受け、医療的緊急事態宣言を発出した。感染者の増加を防ぐため、都民に対して改めて外出の自粛などを求めた上で、逼迫している入院医療の今後の見通しについて説明し… 2020/04/06 医療提供体制
COVID-19──今、地域でできることは 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がいよいよ日本各地に広まってきました。岡山県は長らく患者数ゼロでしたが、ポツポツ感染者が出てまいりました。県内で感染したというよりは、県外からの持ち込みの可能性が高いと考えられています。これから暖かくなり、行楽シーズンに入っていきますが、… 2020/04/02 救急医療・集中治療
リポート◎北海道はいかにして新型コロナの流行を乗り越えようとしているか(1) 病院全体でCOVID-19に立ち向かう市立札幌病院 道内で3月30日までに177人発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のうち、約半数は札幌市に集中する。3月中旬には市内のライブバーを発端に、20人弱のクラスターも発生した。COVID-19患者を受け入れる感染症指定医療機関は市内に2カ所。市立札幌病院はそのうちの1つで、24日までに28人… 2020/04/01 感染症
看護師の「期間限定で単身赴任」という働き方 今回ご紹介させていただくFさんは、育児と出産で18年のブランクがある看護師さんです。お子さんも成長し、手を離れたため、これから自分のためにのんびりと暮らせるよう、1年という期間限定でお金をガッツリと稼ぎたい、というご希望でした。希望年収は、そのエリアの平均年収よりなんと120万円以上… 2020/03/27 コメディカル
シリーズ◎2020診療報酬改定 改定を機に業務効率化にぜひ取り組んでほしい 全日本病院協会会長の猪口雄二氏に聞く 2020年度診療報酬改定は、技術料に当たる本体部分が0.55%引き上げられ、そのうち0.08%が「救急病院における勤務医の働き方改革への特例的な対応」に充てられるなど、国が推し進める「働き方改革」を意識した内容となった。改定は勤務医にどのような影響をもたらすのか。全日本病院協会会長の猪… 2020/03/26 行政・制度
寄稿◎行政、医療機関、高齢者施設が今やるべきこと 医療体制を切り替える時期が近づいています 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応する医療体制を切り替える時期が近づいています。すでに、その時期を迎えたように見える地域もあります。なお、この切り替えを判断するのは都道府県です。 現在、確定診断した患者については、軽症であっても入院措置が取られています。これは、感染… 2020/03/19 感染症
対人業務の点数はどう決める?エビデンスを交渉のカードに 2020年度調剤報酬改定の答申が出され、全貌が明らかになった。いわゆる対人業務に関する報酬が増えているのは、誰もが感じるところだろう。今回は、糖尿病患者のインスリン製剤やスルホニル尿素(SU)薬の管理指導に対する調剤後薬剤管理指導加算や、吸入薬の指導に対する吸入薬指導加算、抗癌薬… 2020/03/19 薬剤師
新型コロナ対策のファクス処方箋にどう対応? つい先日、日ごろから連携しているクリニックの医師から、こんな相談の電話がありました。 「今日、電話で診察したかかりつけの患者Aさんから、処方箋はファクスでまず自宅に送信してほしいと言われたのですが、薬局でその後の対応はしてもらえますか。Aさんは、薬の受け取り方に関しては、『後… 2020/03/14 感染症
NEWS◎東京都医師会が記者会見 かかりつけ医からコロナ外来へのホットラインを 相談センターの応答率は約4分の1、「医療機関用ホットラインを調整中」 東京都医師会は3月12日に記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する基本方針を発表した。既に市中に流行していることを前提に、全ての東京都医師会員が今後、かかりつけ患者の電話相談窓口になり、必要な場合は新型コロナ外来(帰国者・接触者外来)に紹介できるルートを構築する… 2020/03/13 プライマリケア
大阪発、軽症の”新型コロナ疑い例”への対応法 前回のコラム(関連記事:新型コロナ、これからはかかりつけ医の出番)で紹介したように、太融寺町谷口医院(以下、谷口医院)では、2月25日に首相官邸が発表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」に従ってCOVID-19の対応をしている。この方針は「今後感染が拡大したとき」を想定したも… 2020/03/12 感染症
今改定で最も影響を受ける薬局のタイプは 2020年度調剤報酬改定が発表されて約1カ月。薬局経営に及ぼす影響についても、いろいろな検討が進められていると思います。私自身は、今回の調剤報酬改定では、影響が出るところと出ないところがあるのではないかと感じています。 そこで、薬局を4つのグループに分けて、調剤報酬改定がもたらす… 2020/03/06 薬剤師
病院経営がテーマの異色の医療ドラマが登場 今年の第1四半期の医療ドラマに特徴的なのは、従来にはなかった異色のテーマを掲げる作品が存在することだ。その一つが、僧侶である救命救急医の活躍を描く「病室で念仏を唱えないでください」。葬儀のイメージが強い僧侶が救命に注力するという、意外感が売り物のドラマである。そしてもう一つの異… 2020/03/05 医療経営
第4回 癌患者の入退院支援では意思決定も支援しよう 我が国では、現在、癌は生涯のうちに約2人に1人が罹患するといわれ、罹患率・生存率ともに上昇傾向にあります。第3期がん対策推進基本計画では、小児、AYA世代および高齢者といったライフステージに応じた癌対策を推し進める施策が立てられています。今回は、働き世代・子育て世代と、高齢の単身者… 2020/03/04 医療提供体制
ポリファーマシー対策事業の連携で成果、積極的に薬剤師から行政にアプローチを 広島市健康福祉局保健部保険年金課課長 南部 克徳 氏 薬局に地域連携が求められる昨今、どのように行政と連携すれば薬剤師の職能を発揮できるのか。薬局と連携したポリファーマシー対策事業で成果を上げている広島市で、同事業を担当する健康福祉局保健部保険年金課課長の南部克徳氏に、同事業の概要とともに薬局・薬剤師に期待することを聞いた。… 2020/03/02 薬剤師
解説◎新型コロナウイルス感染症・国内対策 新型コロナ対策、診療継続に10のアクションを 新型コロナウイルス感染症の国内蔓延期へ向けて、一般の医療機関は今、どのような準備をしておくべきなのだろうか――。その答えを探るきっかけを提示するため、2009年に『新型インフルエンザまん延期の診療継続計画作り』をまとめた研究チーム(主任研究者:東北大学教授の押谷仁氏)が2月25日、… 2020/02/26 感染症
地域医療連携推進法人 地域医療連携推進法人とは、医療機関や介護施設などを運営する法人の枠を超え、地域での医療機能の分担や連携を進める目的で複数の設立母体が作る法人制度のこと。参加法人間の「競争よりも協調」を重視し、地域医療構想を達成するための一つの選択肢として2017年4月に創設された。… 2020/02/04 医療経営
初期研修医のオリエンテーション、何をする? どの職業でも、入職直後にビジネスマナーや職場での振る舞いといったことを学ぶオリエンテーションが用意されているものです。厚生労働省に入職した友人は、政策立案ワークショップや倫理研修の後、福祉施設や介護現場に赴き、配膳やレクリエーション、食事介助など、1週間の職業体験をしたと言って… 2020/01/28 プライマリケア 医師・医学生限定コンテンツ
時代の変化を映した改正薬機法、薬局・薬剤師に求められる役割を果たせ 厚生労働省医薬・生活衛生局薬事企画官 安川 孝志 氏 2019年12月4日、医薬品医療機器等法(薬機法)等の改正法が官報で公布された。薬剤師・薬局にとって、今回の法改正はどのような意味があるのか、これから何をすべきなのか。施行に向けたスケジュールを含めて、厚生労働省医薬・生活衛生局薬事企画官の安川孝志氏に聞いた。(聞き手は本誌編集長、… 2020/01/27 薬剤師
地域医療支援病院 地域医療支援病院とは、患者が身近な地域で医療を受けられるよう、地域で必要とされる様々な取り組みを通じてかかりつけ医を支援する能力を有する医療機関のこと。都道府県知事が個別に承認する。地域医療支援病院には、(1)紹介患者に対する医療の提供、(2)医療機器の共同利用の実施、(3)救… 2020/01/14 医療提供体制
医師少数(多数)区域 医師少数(多数)区域とは、医師の過不足を判断するために導入された「医師偏在指標」によって指定される区域のこと。医師偏在指標は、人口10万人対医師数に、人口構成や医師の性・年齢階級別人口などを加味した値。二次・三次医療圏ごとに医師偏在指標を算出し、下位3分の1(33.3%)に当たる医… 2020/01/07 医療提供体制
特集◎「424病院の公表」で地域医療構想は変わるか 公立・公的「424病院」の公表と今後の行方 日経ヘルスケア2019年12月号より 「突然の公表で病院関係者や住民の方々に不安を与えてしまったことを、我々としても深く反省しています」――。2019年10月29日に病院や行政関係者を集めて開催された説明会で、厚生労働省の幹部はこう謝罪の意を示した。… 2020/01/06 医療提供体制
医師偏在対策 地域間や診療科間の医師の偏在解消を目的とした国の対応策。五つの柱からなり、(1)医師偏在指標による地域偏在・診療科偏在の可視化、(2)二次・三次医療圏ごとに必要医師数と医師確保策をまとめた「医師確保計画」の都道府県による策定、(3)外来医療提供体制を可視化し、医師不足・偏在への… 2019/12/24 医師のキャリア
かかりつけ薬局の価値を入院医療でも生かすには? 入院してきた患者の服用薬を把握するために、筆者の病院では患者が持参した薬と薬剤情報提供書やお薬手帳などを照らし合わせて、確かにその薬であるかを鑑別する業務を日々行っている。これは「持参薬鑑別業務」と呼ばれ、病棟薬剤師が配置される以前は、医師や看護師が行っていた。現在では病棟薬… 2019/12/23 薬剤師
第2回 「入院前面談」で取るべき3つの情報とは? 入院を予定している患者とその家族を対象に、様々な情報を収集する「入院前面談」を行う医療機関が増えています。入退院支援を行うために、皆さんはどのような情報が必要だと思いますか? 事例を通して、支援の実際を見ていきましょう。… 2019/12/12 コメディカル
インタビュー◎「都市型」の地域医療連携推進法人として今年4月に立ち上げ 「地域包括ケアのプラットフォーム構築目指す」 さがみメディカルパートナーズ・代表理事の服部智任氏に聞く さがみメディカルパートナーズは、神奈川県の県央医療圏(厚木市、大和市、海老名市、座間市など)を活動区域として2019年4月に設立された「都市型」の地域医療連携推進法人(以下、連携推進法人)である。人口減少・少子高齢化が進む地域で、公立・公的病院が主体となり運営する「地方型」とは一… 2019/12/11 医療経営
健康講座の運営術(後編) 「あの小倉記念病院の医者が本当に来てくれるんか!?」 小倉記念病院の松本です。今回は、出張健康講座の工夫について紹介します。当院では、企画広報課が設立されてから出張講座を始めるようになりました。始めると言っても、呼んでもらえないと出向くことができません。当初は北九州市小倉南区の老人クラブの総会(各地域の会長さんが集まって行う会… 2019/12/04 医療経営
健康講座の運営術(前編) 参加者が食い入るように見つめる「健康講座」のコンテンツ 小倉記念病院広報の松本です。今回から2回に分けて、院内外で実施する健康講座の工夫をご紹介します。各種の医療機関のPR手段のうち、健康講座は、生活者とのエンゲージメント(関係性)を最も深められる手段です。なぜか!? それは医師と生活者のFace to Faceのコミュニケーションが取れる施策だ… 2019/12/03 医療経営
医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会 医師需給推計に海外医学部の卒業生数も反映へ 2019年の医師国試合格者中95人は海外医学部卒 厚生労働省は2019年11月27日、「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会を開催。2019年3月以降の医師偏在対策の現状を確認すると共に、2022年度以降の医学部の定員の議論を開始した。海外の大学の医学部を卒業した医師が増えていることから、次回の医師需給の推計では外国籍の医師や海… 2019/11/29 行政・制度
厚労省が医師の働き方改革推進本部を設置 大学病院の働き方などが議論対象に 厚生労働省は2019年11月27日、「医師等医療機関職員の働き方改革推進本部」を設置。第1回の会合を開催した。これは省全体で医師の働き方改革を進めていくためのもので、副大臣の橋本岳氏が本部長を務める。初回の会合には、橋本氏の他、同じく副大臣を務める稲津久氏や小島敏文、自見はなこ両政務… 2019/11/28 医療提供体制
大水害の経験から後世に何を残せるか 今年は、巨大な台風が次々と襲来し、各地で甚大な被害が生じた。医療機関も浸水被害を受けた。厚生労働省によると、台風19号で7都県の29の医療機関と、8都県42の高齢者施設が浸水し、入所者が避難したという。水が引いても従来通り使えない施設が各地にある。現在、私は長野市豊野町の医療・介護… 2019/11/28 医療提供体制
第1回 入退院支援の「技術」を身に付けよう! 患者にとって必要な医療・看護・介護が切れ目なくつながる──。この仕組みで看護師に求められていることの1つが、住み慣れたわが家を中心とした地域で暮らし続けるための支援です。第1回では序論として、予定入院・予定外入院を例に、入退院支援の流れとポイントについて押さえていきましょう。… 2019/11/26 プライマリケア
お薬手帳に残薬の記載が要件か 処方医との連携、薬剤服用歴管理指導料での案が浮上 2019年11月15日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会が開催され、2020年度調剤報酬改定に向けて、残薬の発生防止・解消をテーマに議論が行われた。 2019/11/16 薬剤師
2020年度調剤報酬改定 「医師の依頼で重複投薬の確認」を評価へ 外来患者の重複投薬への対応について、2020年度調剤報酬改定では、今よりも一歩踏み込んで、医師と連携する取り組みが評価される可能性が高まった。 2019/11/15 薬剤師