感染性廃棄物にはお金がかかるんだぞ! 一般的に「医療廃棄物」と呼ばれる廃棄物は、以下の3つに分けられます。(1)感染性廃棄物(特別管理廃棄物)(2)産業廃棄物(非感染性廃棄物)(3)事業系一般廃棄物(非感染性) さて、コロナ禍で増えているのは、みなさんご存じの通り、(1)感染性廃棄物です。… 2021/02/12 感染症
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.15) コロナがとにかく心配な患者が発熱外来に PCR陰性だからとりあえず経過を見ましょう、で本当に大丈夫? 今回の症例は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を心配して発熱外来を受診した22歳男性です。診察に当たる研修医もCOVID-19疑い患者の診療に慣れてきたころで、意気込んで診療を開始しましたが……。 2021/01/18 感染症
イトラコナゾール錠のインシデントから学ぶ! 2020年12月、小林化工(福井県あわら市)が製造販売する抗真菌薬のイトラコナゾール「MEEK」に睡眠導入薬のリルマザホン塩酸塩が混入していたことが発覚し、服用による健康被害が相次いで報告されました(関連記事:小林化工がイトラコナゾールを自主回収)。その原因は、厚生労働省による立ち入… 2021/01/14 医療安全
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.14) 手術して退院するだけだったはずなのに…… 感染性心内膜炎の恐怖 ある日、救急科所属のA医師(卒後9年目)はB総合病院の救急外来にいました。同院には毎日何人もの救急患者が搬送され、救急外来から入院した患者は基本的には救急科(研修医、専攻医および2名の指導医の4名からなるチーム制)が担当します。そんな中、いつものように、1人の交通外傷患者が救急搬送… 2021/01/12 医療の質
JAMA Network Open誌から 医師の睡眠関連障害を減らす介入が必要 睡眠関連障害の悪化は燃え尽きとエラーを増やし充実感が低下する 米国Stanford大学のMickey T. Trockel氏らは、米国の大学病院に勤務する医師たちを対象に調査を行い、睡眠関連障害がひどくなるほど、バーンアウトする医師の割合が増加し、職業的充実感が低下して、診療でのエラーが多くなると報告した。結果は2020年12月7日のJAMA Network Open誌電子版に掲載さ… 2021/01/04 精神・神経
リポート◎千葉大学医学部附属病院が非常時の対応策 コロナ禍で迫られる「命の選別」への処方せん 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大が続き、限りある医療資源が枯渇するという非常事態も念頭に置かなければならなくなりました。「あの患者は助けるがこの患者は助けられない」。こうした命の選別を迫られるとき、医療者はどう対応すべきなのか──。この問いに答えるため、千葉大学… 2020/12/26 感染症
本人や家族、他職種が抱いた「違和感」を大切に 人と距離を取ることが良しとされ続けた一年でした。誤嚥性肺炎の診療に目を向けると、面会ができず寂しい思いをしたのは、患者さんだけではありません。私たち医療者も、ご家族に支えられて診療していたことを感じました。そんな一例をご紹介します。… 2020/12/24 医師・患者関係
COVID-19ワクチンの副反応モニタリングを薬局で 2020年11月に入り、ファイザー・ビオンテック(以下、ファイザー)、モデルナ、アストラゼネカから続々と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの臨床試験成績が公表されました。そして英国では20年12月8日、ファイザー製ワクチンの接種を開始しました。日本国内でも、臨床試験が開始され… 2020/12/16 事件・話題
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.13) Ballon d’Or ~女性には分からない痛み~ 性の多様性への社会的な理解が広がりつつある昨今ですが、生物学的には男性と女性は体の臓器や仕組みが一部異なっており、我々医療者は身体的側面だけでなく、精神的側面や社会的側面を包括して診療を行う必要があります。まさに「病気を診ずして病人を診よ」(高木兼寛)。さて今回は……。… 2020/12/10 腎・泌尿器
イトラコナゾール回収に伴う患者向け説明資料を公表 小林化工、イトラコナゾール錠50「MEEK」への睡眠薬混入を受け 小林化工(福井県あわら市)は2020年12月8日、イトラコナゾール錠50「MEEK」の自主回収をめぐり、患者説明用FAQを公開した。50mg製剤については、ロット番号不明時の服用可否や、対象ロットを服用した際に発生し得る症状など、100mgと200mg製剤に関しては、患者からの回収を行わない理由について… 2020/12/09 医薬品
第14回 最善を尽くしても残念な結果に至った時 不本意な結果を患者にどう伝えるべきなのか 医師は当然最善の治療に努めるでしょうが、最善を尽くしたのに不本意な結果に終わることはあります。しかも、それが過失によるものでなければ、まずは医師自身がその結果を受け入れきれないかもしれません。 今回は、患者や家族に不本意な、しかし過失ではない結果になったことを、どう説明すれ… 2020/12/08 医師・患者関係
ルパフィンとルセフィの取り違えに注意喚起 帝國製薬(香川県東かがわ市)、田辺三菱製薬(大阪市中央区)、大正製薬(東京都豊島区)の3社は2020年10月30日、アレルギー性疾患治療薬であるルパフィン錠10mg(一般名ルパタジンフマル酸塩)と2型糖尿病治療薬のルセフィ錠2.5mg/5mg(ルセオグリフロジン水和物)の処方誤りや調剤時の取り違え… 2020/11/13 医薬品
リポート◎新型コロナウイルスの曝露対策 手に付けるシールドで広範囲の飛沫曝露を防ぐ 口腔ケア、吸引時に装着、PCR検査や在宅ケアでの応用も 喀痰吸引や口腔ケアの際に、医療者が患者の咳やくしゃみで飛沫曝露する状況を何とかしたかった──。こう語るのは、聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科の土田知也氏。新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールドを開発した土田氏らは、今度は広範囲の飛沫曝露を防… 2020/11/13 感染症
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.12) 炎症反応陰性のリウマチ性多発筋痛症とみたが… まれな疾患を何度も経験している医師は少ない あなたは、まれな疾患が目の前に現れた時にきちんと認識できているでしょうか? 今回は、誤った診断のもとで不要な治療介入をした後に診断がついた症例です。まれな疾患を診断するのは容易ではないですが、どのようにアプローチをしていくのがよいのかも含めて、診断エラーの観点から振り返ってみ… 2020/11/06 骨・関節・筋
インタビュー◎日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の池松秀之氏に聞く ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とは 今冬のインフルエンザは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下でシーズンを迎えます。目の前のインフルエンザ様症状を呈する患者がCOVID-19に罹患している可能性がある以上、インフルエンザの迅速検査も慎重にならざるを得ません。ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とはどうある… 2020/10/26 感染症
もはや「100年に1度の危機」は毎年起こる? 新興・再興感染症の流行や大規模な自然災害を想定した事業継続計画(BCP)の策定を 「100年に1度」というフレーズを、近年、何回聞いたでしょうか。7月末、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行について「100年に1度の衛生上の危機」との見方を示しました。自然災害では、7月初頭に九州南部を記録的な大雨が襲いました。… 2020/10/19 感染症
学会トピック◎第21回日本病院総合診療医学会学術総会 あなたもできる、診断エラー研究の第一歩 明日から使える診断エラー論文のヒントも 第21回日本病院総合診療医学会学術総会(9月26~27日)で、ワークショップ「明日から使える診断エラー論文・あなたもきっとできる論文作成」が開催されました。このたび、学会並びにワークショップを主催された先生方のご理解のもと、日経メディカルで動画を公開できる運びとなりました。以下に、島… 2020/10/19 医療安全
19年のヒヤリ・ハット事例報告数は過去最多 日本医療機能評価機構が集計結果を公表、18年から報告数が倍増 日本医療機能評価機構は2020年9月29日、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業2019年 年報」を公表。19年1~12月に報告された薬局ヒヤリ・ハット事例の件数は14万4848件と、前年の7万9973件から著しく増加して過去最多であったことが明かになった。参加薬局数は、18年の3万3083件から微増の3万8… 2020/10/05 薬剤師
「タトゥーは医行為ではない」判決から「医療が目指すもの」について考えてみた 先日、最高裁判所がタトゥーは「医行為ではない」と判断し、「医師免許がないにもかかわらず人に入れ墨を施した」ことで訴えられていたタトゥー彫り師の方の無罪が法的に認められました。これは改めて「医療が目指すもの」を考える上で実にいい機会をもらったと思いました。この裁判については、… 2020/09/24 医師・患者関係
エアロゾルボックスは感染防御に逆効果!? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、気道に関連する手技(鼻咽頭の抗原検査検体採取や吸痰など)の際に、ウイルスを含むエアロゾルが排出される可能性が指摘されております。ここから感染を起こすのではないかということで、各医療機関は警戒を続けている状況かと思われます。救急におい… 2020/09/24 感染症
薬局ヒヤリ・ハット、薬剤取り違えなど3事例を公表 レルベアとテリルジーの取り違えに注意喚起 日本医療機能評価機構は2020年9月4日、薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の共有すべき事例「2020年No.8」を公表した。患者にレルベア100エリプタ30吸入用(一般名ビランテロールトリフェニル酢酸塩・フルチカゾンフランカルボン酸エステル)が処方されたものの、調製者が誤ってテリルジー100エ… 2020/09/22 医療安全
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.11) 認知症の方の誤嚥性肺炎の入院お願いします 診療や診断を振り返り、再考する時間を診療の流れに取り入れよう 今回のケースは、入院加療目的で紹介された患者さんです。 2020/08/31 医療安全
そのCT画像、キレイすぎませんか? CTによるDNA損傷を考える 前回の記事で、CTの被曝による発がんリスクについて考えてみました。患者さんが診療行為で受ける被曝(医療被曝)には線量限度が適用されません(職業被曝や公衆被曝には法規により線量限度が設定されています)。… 2020/08/27 放射線科
医師4646人に聞いた「COVID-19ワクチンの国内承認はいつだと予想する?」 COVID-19ワクチン承認は「来春に期待」が3割、効果には疑問の声も 多くの企業が開発を急いでいる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン。日経メディカル Onlineの会員医師にワクチン第1号が国内で承認される時期の予想を聞いたところ、4646人が回答。「来年春まで」と答えた医師は30.3%、「来年夏から年末まで」が41.8%だった。… 2020/08/04 感染症
リポート◎長崎みなとメディカルセンター医師過労死裁判 33歳医師の過労死、病院が責任を認めた理由 「働く職員の命も必ず守ってください」と遺族 過重労働による過労死としか考えられない。和解して正式に謝罪すべきだ──。こんな声を上げた人が病院側に現れ、遺族は「やっと主人のことを認めてもらえる。そのことが何よりうれしかった」と思ったそうです。過労死と一切認めてこなかった病院は7月、自らの責任を認めて遺族に謝罪。裁判は和解で… 2020/07/22 医療安全
浜松医科大学医学部附属病院教授・薬剤部長の川上純一氏に聞く 院内の「当たり前」の環境を守るのが薬剤師 医薬品供給において薬剤師は主役であり、究極の裏方 2019年、セファゾリンナトリウム(商品名セファメジン他)をはじめ、様々な抗菌薬が相次いで供給不足となり、多くの医療機関で混乱が生じた。抗菌薬以外にも供給不安に陥る薬剤が相次ぎ、関係学会などから安定的な医薬品供給を求める強い要請が寄せられ、厚生労働省は20年3月、「医療用医薬品の安… 2020/07/20 医薬品
トピック◎なみはやリハビリテーション病院 COVID-19院内感染、医療資材の不足も一因 濃厚接触者のスタッフが医療資材不足の下で吸引処置も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染が発生し、4月30日時点で133人の感染者が確認された、なみはやリハビリテーション病院(大阪府大阪市)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター対策班がまとめた報告書によると、院内感染の拡大は医療資材の不足も一因だったことが明らかにな… 2020/06/18 感染症
医師4579人に聞いた「COVID-19第2波への備えしてますか」(その1) 病院が行うCOVID第2波への新たな対策は? 「新たな備え・対策を準備した(している)」と回答したのは3割 次の流行(第2波)は来るのか、医師個人として、あるいは病院として次の流行に対して新たに備え、対策はしているのか。日経メディカル Onlineは、医師会員を対象に2020年6月1日~7日にアンケートを実施。COVID-19の第2波への備えについて聞いた。… 2020/06/15 感染症
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.9) 癒着性小腸閉塞繰り返している、今回もどうせ… 今回取り上げるのは、S状結腸癌の術後で、癒着性小腸閉塞を繰り返している症例です。来院した前日の夕食にラーメンを摂取し、その後上腹部痛が出現。翌日には嘔吐が数回あったため受診となりました。医師5年目の後期研修医が担当したのですが……。… 2020/06/08 医療安全
トピック◎日本医師会調査で半数の都道府県が「問題あり」 手指消毒用エタノール供給、高額とキャンセルも 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、国が進めている医療機関などに対する手指消毒用エタノールの優先供給について、47の都道府県医師会のうち半数を超える25の医師会が「何かしらの問題があった」と回答。中には、濃度が低い、値段が高いなどの理由で会員医療機関が買取をキャ… 2020/06/05 感染症
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.8) COVID-19の影が招く診断エラーとは Not all that fevers is COVID-19 COVID-19による臨床現場への影響は測り知れません。多くのCOVID-19患者を救う使命がある一方で、COVID-19患者以外の救われるべき命を救うことも重要であると痛感させられる日々が続きます。今回はCOVID-19の流行下で、発熱を主訴に来院した患者において診断バイアスが影響し確定診断に難渋した症例… 2020/05/28 感染症
With COVID-19で心掛けたい3つのこと 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、日常診療が大きく変わりました。丁寧に診察をしたり、じっくりとお話しをしたりすることも、あまり良しとされません。私たちが受けてきた教育や、大切にしてきたことが根底から覆されたような気さえします。一方で、患者さんや医療者の安全を第一に考えるこ… 2020/05/26 呼吸器
トピック◎新型コロナウイルス感染症・診療指針 COVID-19診療の手引き、改訂で何が変わった? 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は5月18日、『COVID-19診療の手引き』の第2版をウェブで公開しました。第1版が発表された3月以降に積み上げられたCOVID-19診療の知見を踏まえ、特に治療に関する記載を大幅に拡充した点が特徴です。第2版で何が変わったのか、改訂のポイントをまとめ… 2020/05/21 感染症
トピック◎日本医師会COVID-19有識者会議が緊急提言 COVID-19治療薬、拙速な承認を行うべきでない 「有事だからエビデンスが不十分でも良い、とは断じてならない」とも 日本医師会のCOVID-19有識者会議(座長・自治医科大学学長の永井良三氏)は5月17日付で「新型コロナウィルス感染パンデミック時における治療薬開発についての緊急提言」を発表しました。アビガンなどのCOVID-19治療の候補薬を念頭に、「エビデンスが十分でない候補薬、特に既存薬については拙速な特… 2020/05/20 感染症
医師5164人に聞いた「COVID-19院内感染対策、何をしていますか」 院内感染対策のベスト3は手洗い・マスク・換気 「入院患者にPCR検査実施」との回答も216人から 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが続いている。日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、勤務先でCOVID-19院内感染予防のために新たな対策を講じたかを聞いたところ、91.1%が既に実施済みと回答した。その内容は、手洗い・マスク・換気がベスト3となった。基本的な感染防… 2020/05/18 感染症
第12回医療における診断エラー会議(Diagnostic Error in Medicine:DEM)から 患者を巻き込むという患者安全の取り組みも 本稿は2019年11月に米国で催された、第12回医療における診断エラー会議(Diagnostic Error in Medicine:DEM)への参加報告です。ほぼ10年目の総合内科医が、本会議の内容とそれに対する感想を綴ります。 2020/04/21 医療安全
阪大らが3Dプリンター用データを無料公開 クリアファイルで作るフェースシールド誕生 3Dプリンターがあれば、クリアファイル1つでフェースシールドを作れる――。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染対策に用いる個人防護具(PPE)の不足が言われる中、大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究講座兼外科学講座特任教授の中島清一氏らが、メガネフレームメーカーのシャルマン(福井県… 2020/04/04 感染症
NEWS◎償還価格はオリジナル品の0.7掛、廃棄コスト削減にも貢献 国内第一号となるデバイス・ジェネリックが登場 4月1日、国内第一号となる再製造医療機器(R-SUD)の販売が開始された。第一号となったのは、2019年8月に承認を取得した「再製造ラッソー2515」(日本ストライカー)だ。心電電気生理学的検査および一時的ペーシング用の医療機器で、オリジナル品は、ジョンソン・エンド・ジョンソン製の「ラッソ… 2020/04/03 医療機器
限りあるリソースでゲートキーパーとしての役割をどう果たすかを解説 PC学会がCOVID-19のプライマリ・ケア医向け診療の手引きを公開 日本プライマリ・ケア連合学会は3月11日、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療所・病院のプライマリ・ケア初期診療の手引き」を公表した。これは、診療所や小病院などの医療資源が制限された状況下で、感染拡大を抑止し、重症化のおそれのある患者をすくい上げることを目的に作られたもの… 2020/03/13 感染症
NEWS◎患者などが滞在した施設や接触物の消毒方法を記載 COVID-19の医療者向けの感染管理指針が改訂 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは3月5日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する感染管理の指針を改訂した。 2020/03/06 感染症
NEWS◎新型コロナウイルスで企業活動はどうなる 新型コロナでマルホがMRの医療機関訪問自粛 マルホは2020年2月20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大を受け、医療機関への医薬情報担当者(MR)などの訪問を自粛すると発表した。新型コロナウイルス感染症による製薬会社による講演会などの禁止が相次ぐ中、MRの訪問にまで影響が出た形だ。当面3月末までの措置とし、状況に応じて… 2020/02/21 医療安全
医薬品事故・事件報道を21年間フォロー!! 毎朝、医薬品に関係する事故と事件についての報道事例を確認することが、1999年からの習慣になっています。2000年代に入ると、World Wide Web (WWW)系情報が入手しやすくなったので、この朝の作業が楽になっています。 記事は新聞社やテレビ局の記者がまとめているので、不適切な用語(処方… 2020/02/18 医療安全
日本医療機能評価機構が徐放性製剤に関する安全情報公表 徐放性製剤の粉砕投与に注意喚起 日本医療機能評価機構は2020年1月、医療事故情報収集等事業において収集した情報のうち、医療事故の発生予防・再発防止のために周知すべき情報を取りまとめた「医療安全情報No.158」を公表した。今回は、徐放性製剤を粉砕して投与したケースが、2014年1月1日から2019年11月30日までに4件あったこと… 2020/01/24 薬剤師
JAMA Network Open誌から 医師の抑うつ症状とエラーに双方向性の関係 うつの医師はエラーを起こしやすく、エラーを起こした医師はうつになりやすい 米国Michigan大学医学部のKarina Pereira-Lima氏らは、医師の抑うつ症状とその後の医学的エラー、および医学的エラーとその後の抑うつ症状の関係を調べた研究を対象とする系統的レビューとメタアナリシスを行い、これらの間に双方向性の関係が見られたと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子… 2019/12/13 精神・神経
採血に伴う神経損傷、勝訴と敗訴の分かれ目は? 「血液を採ったときに神経を傷付けましたね。責任を取ってください。」――患者や健診の受診者から、このような訴えがあったことはないでしょうか。採血や注射に伴い神経障害が生じたとしてトラブルになることは、しばしばあるかと思います。では、採血・注射に伴って神経を損傷した場合には、医… 2019/11/13 医療安全
学会トピック◎第47回日本救急医学会総会・学術集会 ERでの暴力患者、医療者の対応には限界が ERで暴力を振るう患者に対して、医療者はどこまで我慢すべきなのか――。公立陶生病院救命救急センター(愛知県瀬戸市)の市原利彦氏らは、現行犯逮捕となった症例について、第47回日本救急医学会総会・学術集会(10月2~4日、東京都)に報告。ERがこうした暴力患者を受け入れるのには限界があると… 2019/10/08 救急医療・集中治療
HPVワクチンの接種をどう考える? ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンは、2013年4月より予防接種法に基づき定期接種化されたが、同時期にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛例の報告がなされ、安全性に対する懸念が広がった。そのわずか2カ月後の13年6月、厚生労働省は積極的な接種勧奨の一時差し控えを決定した… 2019/09/27 薬剤師
シリーズ◎医師の「働き方改革」 医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にするのか 過労自死した研修医の父で開業医の山田明氏が訴えること 埼玉県で開業する山田明氏は「医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にしてはならない」とし、「医師にも一般労働者と同じような規制を」と訴える。山田氏は2006年に、大学病院の研修医だった娘(当時26歳)を過労自死で亡くしていた。… 2019/09/13 医療安全
【特別寄稿】Tokyo GIM conference 81thでAI診断イベント 「志水太郎 vs AI診断」は志水氏の圧勝 AIを使った診断決定支援ツールの課題も浮き彫りに 診断エラーを減らすために、AIによる診断決定支援システムを活用する道が開かれようとしています。そこで、総合内科医を対象とするTokyo GIM conference(東京GIM)では、Special eventとして獨協医科大学病院総合診療科教授の志水太郎先生にご協力いただき、AI診断決定支援システムを実際に利用し… 2019/09/13 医師のキャリア
「年960時間超え」には2021年までの時短計画策定が必須に 厚生労働省は2019年9月2日、医師の働き方改革の推進に関する検討会を開催。「追加的健康確保措置」の履行の確保と「医師労働時間短縮計画(時短計画)」の策定などについて議論、概ね了承された。いずれも、勤務する医師が年間960時間を超える時間外労働を行う医療機関に義務化されることになる内… 2019/09/04 医療安全
シリーズ◎あなたの知らない“血液”の世界 今日からできる!正しいHbA1c値の使い方 患者ごとに推算HbA1cを把握せよ 血液疾患治療は新薬の登場で新たな進歩を遂げている。さらに遺伝子操作などの最先端技術は血液細胞を改造し、新しい治療法を生み出し始めた。本特集では、血液にまつわる最新技術を紹介する。 2019/08/29 代謝・内分泌
身体拘束が違法か否かを判断する「3つの基準」 今回は、不穏な状態にある患者をベッドに拘束することが違法か、という問題を考えてみたいと思います。 病院における患者の身体拘束の是非が裁判で争われ、最高裁の判断が示されたケースとして、最高裁平成22年1月26日判決(民集64巻1号219ページ)があります。当直の看護師らが入院中の患者Aの… 2019/08/26 医療安全
インタビュー◎日本調剤がフォーミュラリー作成事業を開始した理由 経済性にも優れた標準薬物治療を全国に広めたい 日本調剤取締役フォーミュラリー推進部長の増原慶壮氏に聞く 2020年度診療報酬改定に向けた主な検討項目の1つになり注目を集めている「フォーミュラリー」。導入により大幅な医療費削減が期待されている。このほど、大手調剤薬局チェーンの日本調剤(東京都千代田区)がフォーミュラリーの普及を目的に事業部を立ち上げ、話題になっている。なぜフォーミュラリ… 2019/08/21 医薬品
学会トピック◎第69回日本病院学会 当直翌日の業務後、初期研修医の注意機能は低下 肉体的にも精神的にも疲労度は有意に増加 初期研修医を対象に、当直翌日の業務後の疲労度を調べたところ、肉体的疲労度だけでなく精神的疲労度も有意に増加していた。また、ドライビングシミュレーターによる評価で注意機能の低下が認められ、診療や帰宅時の運転において安全上の問題を引き起こす可能性が示唆された。… 2019/08/02 医師のキャリア
インタビュー◎刑事告発された新潟市民病院院長の片柳憲雄氏に聞く 不起訴とはいえ「改革を緩めるわけにいかない」 残業上限「年960時間」は全職員の目標 違法な長時間労働が放置されているとの告発を受け、労働基準法違反の疑いで書類送検された新潟市民病院院長と新潟市および新潟前市長が、4月に不起訴処分となった。院長の片柳憲雄氏は「不起訴だからといって、働き方改革の手を緩めるわけにはいかない」とし、「残業上限『年960時間』の実現を目指… 2019/07/30 医療安全
急ぐ患者と薬剤師はどう向き合うか 先日、40代の男性が処方箋を持って来局しました。初めて来局された患者さんでしたので、初回質問票を書いていただくようにお願いしたところ、「じゃあ、他に行くから処方箋を返して!」とイライラした様子を隠さずに言います。 … 2019/07/12 コメディカル
医療事故調査・支援センターが転倒・転落による頭部外傷について提言 頭部打撲の転倒高齢者、異常なしでも頭部CTを 転倒・転落の完全な予防は不可能、死亡回避の対応を求める 日本医療安全調査機構(医療事故調査・支援センター)は、9回目となる医療事故の再発防止策として、「入院中に発生した転倒・転落による頭部外傷に関わる死亡事例」に関する提言を、6月に発表した。 2019/07/01 老年医学・介護
シリーズ◎医師の「働き方改革」 働き方改革から2年たった昭和大病院のいま 昭和大学病院の大嶽浩司氏と小林洋一氏に聞く 2016年に付属の3病院が労働基準監督署からの立入調査を受けたことを契機に、2017年4月に働き方改革をスタートさせた昭和大学病院。働き方改革を実践することで、現場にどのような変化があったのか。昭和大学病院副院長の大嶽浩司氏と小林洋一氏に話を聞いた。… 2019/07/01 医療提供体制
学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会 がん薬物療法中に自損事故、運転禁止で済まぬ事情も 鹿児島共済会南風病院の加藤博美氏らによると、がんの薬物療法中に自損事故を起こした事例をきっかけに、自院のがん患者の自動車運転の現状を調査した結果、直近の3年間で3件の自損事故が発生していたことが明らかになった。調査対象の全員が、通院などで自動車運転が必須だったことも判明。加藤氏… 2019/06/26 癌
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
昨今話題のフォーミュラリーが目指すものは? 浜松医科大学附属病院教授・薬剤部長の川上純一氏に聞く 2020年度診療報酬改定に向けた主な検討項目の1つにも取り上げられた「フォーミュラリー」(関連記事:2020年度改定、患者年代別の課題から議論)。欧米では既に一般的に使われているというフォーミュラリーとは一体何なのか。医師が知っておきたいフォーミュラリーの実際を、浜松医科大学医学部附… 2019/06/24 医薬品
糞便移植療法で患者が死亡、FDAが警告を発出 「糞便移植療法(FMT)には、深刻な、または命にかかわる感染リスクが潜んでいる可能性がある」――。米国食品医薬品局(FDA)は2019年6月13日、「Important Safety Alert Regarding Use of Fecal Microbiota for Transplantation and Risk of Serious Adverse Reactions Due to Transmission of Mu… 2019/06/21 感染症
シリーズ◎忘れられないカルテ 術後経過良好な患者が家族の前で下半身麻痺に 岩手県立久慈病院副院長/外科 遠野千尋氏 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2019/06/19 消化器
シリーズ◎忘れられないカルテ 命より大切なものがある患者のオペ 福角病院(愛媛県松山市)副院長 角南典生 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2019/06/13 癌
学会トピック◎第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会 救急外来での感染対策マニュアル作りに役立つチェックリストがいよいよ完成 病院前救護活動のチェックリストも現在作成中 救急現場における感染対策の標準化に向けた動きが加速している。日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本臨床微生物学会による5学会合同ワーキンググループ(救急外来部門における感染対策検討委員会、委員長:慶應義塾大学医学部救急医学教授佐々木淳一氏)は… 2019/06/13 救急医療・集中治療
広島地裁で産婦人科医の過労死を認める判決 時間外労働が80時間超え、2週間以上の連続勤務も複数 精神疾患を発症するまでの6カ月間に時間外労働が80時間を超える月があり、2週間以上の連続勤務も複数回あった――。10年前、中国地方の病院に勤務していた産婦人科の50歳代の医師が自殺したことをめぐって、遺族が労災と認めるよう訴えた裁判で、広島地方裁判所(高島義行裁判長)は5月29日、「長時… 2019/05/31 産婦人科
インタビュー◎中心静脈カテーテル留置はより安全に これ、いいね!プローブと画面が一体型のエコー 大阪大学国際医工情報センター特任教授の井上善文氏に聞く 中枢挿入式や末梢挿入式の中心静脈カテーテルを留置するため静脈に穿刺する際、これまでは指で解剖学的に静脈を探し当てて穿刺してきたが、この方法は熟練が必要で、時に合併症を引き起こしてしまうリスクがあるし、鎖骨下穿刺や内頸静脈穿刺に伴う医療事故も問題になった。… 2019/05/29 医療機器
診断エラーに立ち向かうために必要なこと 診断エラー・カンファレンスの秘訣 とがめるのではなく、前向きに考えるための場づくりを 我々アラフォーの永遠のヒーローであるイチロー選手は、「4000本安打には、僕の場合、8000回以上悔しい思いをしている。その悔しさと常に向き合ってきた事実がある」と述べています。むしろプロ中のプロであるからこそ、できなかったことから学ぶ姿勢が重要であるように感じます。診断エラー学は本… 2019/05/24 医療安全
医師4133人に聞いた「治療の差し控え・中止」 透析の非導入や中止を経験した医師は135人 日経メディカル Onlineでは、医師会員を対象に「治療の差し控え・中止に関するアンケート調査」を実施。「治療の差し控え・中止」の経験の有無や実際のプロセスなどを明らかにしました。 2019/05/20 腎・泌尿器
20年の医療安全管理の歴史を振り返って 医療機関における医薬品投与時のエラーは、(1)処方、(2)調剤、(3)投与あるいは服用――のそれぞれの段階で発生します。処方時の医師のエラーは調剤時に薬剤師が、また、調剤時の薬剤師のエラーは投与時に看護師(あるいは医師)が、あるいは、服用時に患者が防いでくれることが少なくありませ… 2019/04/15 医薬品
診断エラーにどのように向き合っていくべきか エラーに対する懲罰は新たなエラーを増やすだけ 日常診療をともにする仲間と診断エラーの振り返りを AIと私たち人間の違いは何だろうか。1999年に米国のIOM(Institute of Medicine)が発表したレポート「To Err is Human」によると、「人は必ず間違える生き物である」ということである。そして、日常診療におけるエラーの中でも「診断エラー」は大きな部分を占めており、世界的にも問題となっている… 2019/04/08 医療の質
シリーズ◎何でもPros Cons【タスクシェア/シフト、どれだけできる?】 タスクシフトするなら責任も一緒にシフトして! 医療には様々な疑問が山積している。医学的な判断はもちろん、より良い医療を提供するための制度・仕組み、医師本人のキャリアプランなど。しかしこうした疑問には正解がないのが普通だ。だからPros Cons。他の医師はどう考えているのか? 自分にない考え方を知り、新しい視点を持つことで、明日か… 2019/03/27 医療の質
シリーズ◎何でもPros Cons【慢性疾患の薬物治療、やめどきはある?】 慢性疾患の薬物治療、「やめどきアリ」は75% 医療には様々な疑問が山積している。医学的な判断はもちろん、より良い医療を提供するための制度・仕組み、医師本人のキャリアプランなど。しかしこうした疑問には正解がないのが普通だ。だからPros Cons。他の医師はどう考えているのか? 自分にない考え方を知り、新しい視点を持つことで、明日か… 2019/03/26 医薬品
「医師の働き方を考える会」代表の中原氏ら 「年間1860時間」案に反対する要望書を厚労省に提出 医師の働き方を考える会の代表を務める中原のり子氏らは3月22日、厚生労働省医政局長の吉田学氏に対し、「医師の働き方改革に関する検討会」報告書(案)に対する要望書を提出した。 2019/03/22 医師の職場環境
シリーズ◎何でもPros Cons【どうする? HPVワクチン接種の積極的勧奨】 HPVワクチンの積極的勧奨、8割が「すべき」 医療には様々な疑問が山積している。医学的な判断はもちろん、より良い医療を提供するための制度・仕組み、医師本人のキャリアプランなど。しかしこうした疑問には正解がないのが普通だ。だからPros Cons。他の医師はどう考えているのか? 自分にない考え方を知り、新しい視点を持つことで、明日か… 2019/03/22 感染症
JAMA Network Open誌から 火葬場で放射性医薬品による汚染が見つかる 神経内分泌腫瘍の治療を受けた患者が別の病院で死亡した例 米Mayo ClinicのNathan Y. Yu氏らは、放射性医薬品を用いた治療を受けた直後に別の病院で死亡した患者の事例について、火葬した施設と作業員の放射能汚染を調査したところ、火葬炉、フィルター、骨粉砕器に汚染があることを確認した。作業員の尿からは、本人には使用歴がないテクネチウム Tc99mが… 2019/03/18 癌
医師法第21条の解釈通知を出した理由 検案した死体の「異状」の有無は個別判断になる 厚生労働省医政局医事課長の佐々木健氏に聞く 厚生労働省は2月8日付けで、医師法第21条に関する医政局医事課長通知を各都道府県と医療関係団体に発出した。通知は、死体外表面に異常所見を認めない場合であっても、死体を検案して異状を認める場合には所轄警察署に届け出ることを求める内容となっている。通知を発出した経緯について、厚生労… 2019/03/14 検査
トレンド◎普及なるか、院内「ピア・サポーター」 医療事故を起こした医療者本人にも心のケアを 医療事故を起こした医療者の心のケアを行う「ピア・サポーター」を院内に配置する病院がこの半年で2施設登場した。ピア・サポート制度を導入した経緯や、その効果について聞いた。 2019/03/14 医療安全
Plenary Lecture◎国際的な診断エラー学の展開と日本の歩み オスラー式フィードバックで診断エラーを減らす 「たゆまぬ監視の眼」を自分自身の内的世界に向けよう 最近になり、患者安全における診断エラー予防の重要性が強調されてきている。実際、患者診療で発生する診断エラーは、担当する個々の医師の認知的判断に依拠する部分が大きい。誤診や診断の遅れやそれに伴う治療介入の遅れは、しばしば致死的な結果となることがある。しかも、診断エラーの頻度は、… 2019/03/05 医療安全
人権侵害の医師法第21条通知、厚労省は廃省せよ 厚生労働省の劣化が著しい。現在、国会で話題になっているのが勤労統計調査の不正である。毎月の賃金の動向などを調査し、景気の分析や労働保険の給付金などの算定に用いられるのが「基礎統計」。本来、基礎統計は東京都の常用労働者数500人以上の事業所を悉皆的に調査すべきところ、2004年から手… 2019/03/01 医療安全
「外表面に異常所見を認めない場合」でも届け出求める 厚労省が異状死体届け出の解釈に関する通知 厚生労働省は2月8日付けで、医師法第21条に関する医政局医事課長通知を各都道府県と医療関係団体に発出した。死体外表面に異常所見を認めない場合であっても、異状を認める場合には所轄警察署に届け出ることを求める内容となっている。… 2019/02/14 行政・制度
トレンド◎複数の学会が販売・使用中止を求めているのに… 死亡事故から5年、ウログラフインが依然使われ続ける理由 2014年に発生した造影剤ウログラフインの誤投与による死亡事故は、医療の安全確保や刑事事件化の是非など、大きな議論を巻き起こした。その後、同剤を製造・販売するバイエル薬品はラベルに記載する注意書きを目立たせるなどの措置を講じたが、これらの対応では不十分だとし、重大事故の再発を懸… 2019/01/24 医療安全
特集◎これってコンプライアンス違反?《9》パワーハラスメント この役立たず!おまえなんかいない方がましだ! 「指導だったのに」と悔やむ前に心しておくべきこと 若い医師から、パワーハラスメントを受けたと訴えられた。自分は指導のつもりだったが、病院は処分を検討している。どうしたらいいのか――。悩んだ揚げ句、加害者とされた指導医が駆け込んだのは、ある弁護士事務所だった。… 2019/01/23 医療安全
「医薬品の安全使用のための業務手順書作成マニュアル」が改訂 作成マニュアル改訂を受け、すべきことは? 2018年12月28日、厚生労働省から「医薬品の安全使用のための業務手順書作成マニュアルの改訂について」という事務連絡がありました。これを受けて、今年は、皆さんの職場において「医薬品の安全使用のための業務手順書」の改訂に取り組まなければなりません。もちろん、それは薬剤部門の仕事です… 2019/01/22 コメディカル
知識と行動の間を埋める「手指衛生のナッジ」 道を歩いていて「通りぬけ禁止」という立て札があったとする。もしその道を通れば、今向かおうとしている駅前のスーパーまで1分もかからない。ただし、立て札の示すままにその道を通ることを諦めて迂回すれば10分は余計に歩かなければならない。… 2019/01/15 感染症
日本医療機能評価機構が事例を報告 病理診断報告書の確認忘れ、最も多いのは消化器科 「病理診断報告書の確認忘れ」が日本医療機能評価機構が2012年に行った注意喚起から6年の間に35件発生していたことが明らかになった。同機構が12月27日、「医療事故情報収集等事業 第55回報告書」を公表し、再度、注意喚起を行った。… 2018/12/28 医療安全
シリーズ◎忘れられないカルテ 「9月26日」 A氏(国立大学卒) 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2018/12/26 外科
市民、行政、医療者、企業の「アクション」例を提示 上手な医療のかかり方懇談会が5つの提言 医師の働き方改革の議論に連動する形で設置された厚生労働省の「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」は12月17日、5つの提言をまとめた。 2018/12/18 医師・患者関係
第28回日本医療薬学会年会より 中小病院の薬剤師業務の質を上げるには? 実務だけでなく処方提案などの強化がポイント 中小病院の薬剤師業務には、どんな問題点があり、今後の展望としてどんなことに取り組んでいけばよいのか──。日本病院薬剤師会中小病院委員会に所属し、東名厚木病院(神奈川県厚木市)薬剤科次長の樋島学氏らは、2018年11月23~25日に開催された第28回日本医療薬学会年会で、日本病院薬剤師会に… 2018/12/07 コメディカル
特集◎これってコンプライアンス違反?《3》困ったときの「駆け込み寺」 増える「院内弁護士」、医師らの頼もしい味方に 法的にOKか迷うケースで直接アドバイス、患者トラブル対応も クレーマー患者、院内でのハラスメント、個人情報管理の問題――。医師などの現場スタッフは日々の診療の傍ら、様々なトラブルへの対応を迫られる。そうした問題が発生した際に相談を受け、解決に導くプロとして、病院内に常勤の弁護士を配置するケースが増えている。現場スタッフの心強い味方と… 2018/12/06 医療安全
特集◎これってコンプライアンス違反?《2》医学生の問題行動 将来の懲戒処分リスクが高い医学生の行動とは 京都大学医学教育・国際化推進センターの錦織宏氏に聞く 態度面で問題行動のある医学生は、そうではない学生に比べて、医師になってからコンプライアンス違反などで懲戒処分を受けるリスクが3倍も高まるという。そうした言動を評価した上で、医学生のうちから法令、社会規範について個別に指導しようとする動きが出てきている。では、「アンプロフェッショ… 2018/12/04 医師のキャリア
リポート◎過度のスマホ使用で懸念される網膜障害 ブルーライトは視力を低下させる? させない? スマートフォンやパソコンの光に多く含まれるブルーライト。網膜に届く光の中では最も強く、その影響は世界的にも関心が高い。スマホなどの長期使用が網膜に与える影響はまだ不明だが、目に入る光の強さや時間は加齢黄斑変性などの網膜疾患にも関係する。将来の疾患発症のリスク軽減のためにも適… 2018/11/29 眼科
いまだ「低調な理解」の医療事故調 私は、3年前に開始した医療事故調査制度に関する検討部会と検討会の構成員であったことから、医療事故調査制度の記事には目を通すようにしている。今回はこの医療事故調査制度についてお話ししたい。 2018/11/23 医療安全
『日経ヘルスケア』2018年11月号より 冬の感染症、院内マニュアルに入れたい項目は 昨冬、患者から感染したのか、院内の事務職員1人、看護師2人が立て続けにインフルエンザに罹患。事務、看護師それぞれ半数の体制で診療することになり、対応する患者の数を制限せざるを得なくなりました。今冬に同じ状況に陥らないようにするため、事前にできる対策があれば教えてください。(50歳… 2018/11/22 医療経営
インスリンによる犯罪・事故を防止するには 血糖値を下げるインスリンには、前回のコラムで取り上げた“投与時のエラー(Medication Error)”だけでなく、別の大きな問題があります。それは、(1)インスリンを用いた犯罪、(2)自動車運転中の低血糖(意識低下)による事故――です。医療提供者は、これら2つのリスクについても理解するこ… 2018/11/13 代謝・内分泌