介護施設におけるプレアボイド(6) 鎮痛薬による浮腫が疑われた介護施設入居者 看護スタッフが薬剤師に、「Aさんから痛みの訴えはあるが、ロキソプロフェンナトリウム水和物(商品名ロキソニン他)のような鎮痛薬はずっと服用していて良いのか?(胃腸障害などの副作用を心配している)」と相談した。薬剤師は医師にセレコキシブ(セレコックス他)への変更を提案し、処方変更… 2022/07/15 医療安全
アンガーマネジメントなどのパワハラ防止策が重要に 「パワハラ」と「指導」の線引きは? 2022年4月から、「改正労働施策総合推進法」(パワハラ防止法)が中小法人を含めて全面施行されました。出資持ち分のある医療法人については、出資総額が5000万円以下または常時使用する労働者が100人以下、持ち分なしの場合は常時使用する労働者が100人以下の中小法人についても、職場におけるパ… 2022/07/15 医療経営
介護施設におけるプレアボイド(5) 漫然投与の薬剤中止を提案し徐脈が改善 【回避した不利益・得た利益は?】 看護スタッフが入居者の徐脈傾向を薬剤師に報告したところ、薬剤師と医師が話し合い、これまで漫然と使用されていたβ遮断薬のロプレソールSR錠120mg(一般名メトプロロール酒石酸塩)が中止となった。その後、頻脈傾向となったが、β遮断薬のカルベジロール錠2.… 2022/07/12 コメディカル
院内暴力や迷惑行為、サイバー攻撃への備えが急務に 待ったなし! 医療・介護現場への“攻撃”を防ぐ 医療と介護の経営情報誌『日経ヘルスケア』の5月号は、「医療・介護現場への“攻撃”に備える」がテーマです。医療機関・介護事業所の従事者などの暴力・ハラスメント事件が社会問題化しています。大阪市北区のクリニック放火殺人、埼玉県ふじみ野市の在宅医射殺事件と、医療従事者が標的となるよ… 2022/05/20 医療安全
救急外来に潜む診断エラーをご存じですか 今回のテーマは救急外来(ER)における診断エラーです。ERにおける診断エラーの文献をPubMedで検索し、ヒットしたものを厳選してまとめました。皆様のER診療における診断エラーを減らす一助になれば幸いです。… 2022/05/16 救急医療・集中治療
転倒防止の常識を変える「転んだ時だけ柔らかくなる床」 医療者を悩ます転倒によるけががなくなる!? 「この床の上で転んでみてください」──。とある病院の取材中、おもむろに医師が言った。今まで歩いてきたその床は、踏んだ感触も見た目も硬い「普通の床」だった。 「この先生は一体、何を言っているのだろうか……」とためらっているうちに、提案してきた医師は隣で思いきり膝をついた。 「… 2022/05/13 医療安全
コロナ禍で難易度がさらに上がった「親の死に目に会いたい」 ある日、高齢者施設から救急搬送があった。患者である90歳の男性は、コミュニケーションもなかなか取れなくなっており、食欲も低下してきている状態であった。どこで、どのように最期を迎えさせてあげるかといった話はまとまっておらず、明け方に施設職員が訪室したところ反応がなかったため救急… 2022/05/12 救急医療・集中治療
外来で上手に鎮静したい! ミダゾラムの安全な使い方 小児の縫合処置をする際には、必ず鎮静を行います。といっても絶対に薬剤を投与しなくてはならないわけではなく、アンパンをモチーフにしたヒーローのぬいぐるみが鎮静に一役買ってくれることもあります。僕も、そのためにモノマネを一生懸命練習しました。ただし、子どもにとっては、とても痛い… 2022/05/05 救急医療・集中治療
ネットの書き込みで開示・削除請求、認容例と棄却例の差は? ある日、ネットで自院について検索したところ、5段階評価で最低の「星1つ」を付けられ、「過去受診した中で最悪の病院。受付の態度も悪い上、医者も上から目線」という口コミが載っていた。日頃から接遇には気をつけていたつもりなのに……。読者の方々は、こんな経験をされたことはないでしょう… 2022/04/13 医療安全
米国で起こった「誤薬で懲役」に異議申す! 米国で我々医療者を震撼させる評決がでた。薬を取り違えて患者が死亡した事件で看護師が有罪判決を受けたのだ。まずはこの事件を振り返っておこう。 2017年12月27日、米国テネシー州ナッシュビルのVanderbilt University Medical Centerで、現在38歳(39歳という報道もある)の女性看護師が、75… 2022/04/11 医療安全
「アドレナリン静注で心停止」した事故を振り返る 2021年10月、千葉市でアナフィラキシーショックと考えられる患者の救急搬送中に、アドレナリンを静注し、一時心停止に陥るという事故がありました。この件について、2022年の3月11日に第三者委員会の報告書が発表されました。 アドレナリンは交感神経のα1、β1、β2受容体を刺激する薬剤です。… 2022/03/24 救急医療・集中治療
「助詞抜き言葉」は看護師をむしばむ? 某病棟の看護師長を務める辺見千絵さん(仮名)が、私と食事を共にした際に言いました。 「うちのスタッフの助詞抜き言葉が、いくら注意しても改善されないんですよね。口頭はおろか、看護記録にも顕著に表れるようになって困りものです。もちろん、全部に助詞を付けなさいということではないで… 2022/02/23 医療安全
当院で院内クラスター発生! 広報対応の教訓は 今回は、広報におけるクライシスコミュニケーションについて書いてみたいと思います。クライシスコミュニケーションとは不測の災害、事件、事故が発生したときに、事業や組織そのものへの被害を最小限にとどめ、事態を収束させるために行う広報活動です。 昨今、医療機関のクライシスと言えば、… 2022/02/22 医療経営
受付や待合室でのスタッフの会話が元で裁判に 2022年4月1日から、改正された個人情報保護法が施行されます。その詳細については今回は触れませんが、事業者が保有する個人データの開示方法について、電磁的記録の提供を含め本人が指示できるようにするなど、様々な改正内容が盛り込まれました。 こうした動きもあり、市民のプライバシーに関… 2022/02/09 医療安全
第12回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 4 キーワードはデータ・事故分析・現場! 医療安全管理者が挑む転倒・転落ゼロへの道 いよいよ本連載も最終回。今回は、医療安全管理者として、私がどんな取り組みを行ってきたかを紹介させていただきます。キーワードは「データ」「事故分析」「現場」の3つです! 2022/01/31 医療安全
治療に関する同意取得が困難な場合の対応は? 今回は、説明義務に関連して、「医師は誰に対し説明して医療行為の同意を得るか」という点について考えてみます。 患者は、自己の身体においていかなる医療行為をするのかを決める権利がありますので、医師としては、患者に対し説明し、患者自身から同意を得ることを要する点については、疑う余… 2022/01/26 医療安全
第11回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 3 病棟で転倒・転落を防ぐ! QCのあの手この手 トヨタ記念病院では、毎年各部署で「QC活動」に取り組んでいます。QC活動とは、品質管理を実践するサークル活動です。ある日、A病棟の看護長から「今年のQC活動のテーマを『転倒・転落防止』にしました! データのことなどを相談させてもらえますか?」と電話がありました。… 2022/01/21 医療安全
第10回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに!Part 2 患者・家族も一緒に! 転倒を防ぐ仕組みづくり トヨタ記念病院では、転倒・転落のリスクレベルを入院時に評価するほか、必要に応じて再アセスメントを実施しています。このリスクレベルを患者本人にきちんと伝えた上で、患者や家族にも転倒・転落を防ぐよう協力してもらいたい。そんな思いから、患者に伝える仕組みをつくりました。… 2022/01/12 医療安全
小柄な看護師が車椅子移送する際の注意点は? 新人看護師です。私は体が小さくて体力がないため、車椅子移送が1人で行えず苦手です。特に点滴をしている方や処置で鎮静をかけた方などを車椅子移送するときに、どうしていいか分からなくなり困ってしまいます。… 2022/01/10 看護師
書籍『診断エラー学のすすめ』発行記念LIVEの報告です もしも同僚が診断エラーに遭遇したら 診断エラーが起こったら何をするべきか? 書籍『診断エラー学のすすめ』発行記念LIVEの報告です。2021年11月21日に、浦添総合病院・病院総合内科の鈴木智晴先生と名古屋大学医学部附属病院患者安全推進部の栗原健先生のお二人を講師にお招きして、日経メディカルLIVE「診断エラー学を語ろう」第5回を開催しました。テーマは「もしも同僚が診… 2021/12/15 医療の質
第9回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 1 リスクアセスメントの「漏れ」を見える化 転倒・転落事例の中には、「転倒リスクのアセスメントが不正確で、リスクを低く見積もっていたために生じた転倒・転落」が一定数、含まれています。もし正確にアセスメントできていたら、リスクに応じた対策を行え、転倒・転落の発生を防げていたかもしれません。こうした事例が「防ぐことができた… 2021/12/03 医療安全
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.24) 通常とは異なるプレゼンテーションを呈した症例 「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」吉田兼好 吉田兼好が記した随筆「徒然草」の第52段「仁和寺にある法師」は、仁和寺のある法師が高齢になるまで果たせなかった石清水八幡宮への参詣を思い立ったところから始まります。しかし法師は石清水八幡宮の正確な位置や周囲の状況を把握していなかったことがあだとなり、山麓の極楽寺と高良神社を石清… 2021/11/30 医療の質
介護施設における剤形のトラブル事例(3) 錠剤をむせにくい小片に砕いて提供 介護施設で高齢入居者に見られる服薬トラブルには、大きな錠剤、粉薬、カプセルなどの嚥下の問題がある(参考記事:服用に時間がかかる多量の粉薬を錠剤へ変更)。さらに、全身作用を目的とした外用薬の使用不順守・不適正使用も生じる(参考記事:嫌がって剥がしてしまう貼付薬を錠剤に変更)。… 2021/11/24 老年医学・介護
第8回 1年間の成果は「活動報告会」で発表! トライアングルの会では、(1)患者氏名誤認防止活動、(2)転倒転落防止活動、(3)コミュニケーションエラー防止活動──という3つのグループ活動を実施しています。そして毎年2月に、1年間のグループ活動をまとめ、病院長、副院長、事務長、総看護長など病院トップの方々に来ていただいて発表す… 2021/11/05 医療安全
介護施設における剤形のトラブル事例(1) 服用に時間がかかる多量の粉薬を錠剤へ変更 介護施設で高齢入居者に見られる主な服薬トラブルには、大きな錠剤、粉薬、カプセルなどの嚥下の問題がある。さらに、全身作用を目的とした外用薬の使用不順守・不適正使用も起こっている。高齢患者になじまない剤形が原因で生じたトラブルは、患者に合わせた剤形の変更や製剤の加工を行うことに… 2021/11/01 老年医学・介護
【寄稿】単施設パイロット研究 感染性心内膜炎患者を予測するモデルを開発 5つの指標のみで原因不明の発熱患者の中からIEを予測 この度、私の行っている感染性心内膜炎(IE)に関する臨床研究の紹介をさせていただくことになりました。本研究では、原因不明の発熱を来した症例から修正Dukes基準が「確診」となるIE症例を入院後早期に予測するモデルを作成しています。未熟な点もありますが、これから臨床研究を始めようという方… 2021/10/27 循環器
小児患者で経験したヒヤリ・ハット 似ている散剤ボトルを取り違えて調剤! どんな診療科目の処方箋を扱う際も、一番心配なのは調剤過誤ではないでしょうか。どれだけ素晴らしい服薬指導を行っても、その前に調剤過誤があれば全てが無意味になります。かくいう私も、これまで何度か調剤過誤をしています。そのたびに奔走し、落ち込みました。これまで大きな事故がなかった… 2021/10/25 小児科
「なぜ面会できない!」患者・家族の不満をサービス改善につなげる 医療・介護クレーム、“トリアージ”のススメ 「なぜ面会できないんだ!」「ワクチンを早く接種してくれ!」「どうしてPCR検査をしてくれないのか」──。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、医療機関や介護事業者は新たなタイプのクレームに対応する必要が出てきました。感染拡大に伴う不安などから、患者や家族が感情的に… 2021/09/17 医療安全
「防げない転倒」をどう説明する? 2021年度介護報酬改定の重点テーマには、要介護者の自立支援と重度化防止が挙げられた。しかし、介護施設でそうした取り組みを進めて入所者の活動度が向上すると、転倒のリスクも上がってしまうというジレンマがある。高齢者、特に要介護者の転倒を完全に防ぐことが不可能であることは医療・介護… 2021/09/15 老年医学・介護
第7回 医師、看護師、コメディカルで医療事故を防ぐ “ゼロ作戦”の担い手「トライアングルの会」とは? トヨタ記念病院の「トライアングルの会」は、多職種からなる院内事故防止委員会の名称です。医師、看護師、コメディカルの3者が三角形のトライアングルのように調和を保ち、ハーモニーを奏でる委員会を目指して発足しました。「転倒・転落」「患者誤認」「コミュニケーションエラー」を防ぐグループ… 2021/08/20 医療安全
COVID-19流行で診断面にどのような影響が出ているのか 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、診断という医療行為にどのような影響が出ているのか──。ざっと調べただけでも、以下のような様々な報告がされている。 2021/07/20 感染症
第6回 抜けなく、把握しやすい看護記録を目指せ! 転倒・転落発生時に「何を記録するか」をテンプレート化 今回は、抜けのない、見やすい看護記録を目指した「テンプレート(ひな型)作成」についてお伝えします。当院の医療安全管理グループでは、転倒・転落を起こした患者について、全症例のカルテレビューをしています。そこで気付いたのは、カルテの記録に「決められたフォーマット」がないために、状… 2021/07/09 医療安全
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応 最終回(対策20日目〜) 2021年5月、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして19日目までの出来事について書いてきました。今回、クラスター終息までの流れを記載して… 2021/07/08 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策12日目~) 2021年5月、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして11日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(… 2021/07/01 感染症
【詳細】COVID-19院内クラスター発生と対応(対策7日目~) 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院(岡山県総社市)で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。前回までに、クラスター発生の認識から初動、対策本部の立ち上げをして6日目までの出来事について書きました。引き続き、詳細な経過について、クロノロジー(情報を… 2021/06/24 感染症
医師7949人に聞く「東京オリ・パラ開催について」 60%近くが東京五輪の「中止・延期」を支持 大規模イベントをするにはそれ相応の準備が必要 開催の賛否両論があるなか、東京オリンピック・パラリンピック(TOKYO2020)があと1カ月余りに迫ってきました。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏が「パンデミック下での開催は普通はない」などと指摘したTOKYO2020。日本の医師たちはどのように見ているのでしょうか。… 2021/06/17 感染症
職員が自転車通勤中に事故! どう備える? A整形外科診療所の職員で自転車通勤しているB子が、帰宅途中に塀にぶつかりけがをした。幸い大きな事故ではなかったが、最近は自転車と歩行者が接触して大変な事態になったニュースが目立つので、A院長は対策を講じるべきではないかと心配になった。Q.対策として下記の中から間違っているものを1つ… 2021/06/15 医療安全
シリーズ◎レジ王本選出場者が伝えたいこと コロナ禍で本来の治療が行えなかった1例 皆様、初めまして、勤医協中央病院初期研修医2年目の西村と申します。今年で4年目となるレジデントチャンピオンシップの決勝戦出場の特典で今回執筆の機会をいただきました。 2021/06/07 救急医療・集中治療
第5回 転倒発生後に“必ずやる業務”をカイゼン! 「頭部CT読影依頼」と「部署カンファ」の仕組みづくり 医療事故防止マニュアルの改訂で大きく変えた点の1つが、「頭部CT撮影時は読影を依頼する」ことです。さらに、転倒・転落発生後は部署でカンファレンスを行い、結果を書面で提出してもらうことになりました。そこで今回は、転倒・転落発生後の「頭部CT読影システム」の構築と、発生後のカンファレン… 2021/06/04 医療安全
【詳細】COVID-19院内クラスター発生の顛末 先日、私が院長を務める薬師寺慈恵病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内クラスターが発生しました。当院のWebサイトで公開している情報と、さらに詳細な経過について、この場を借りてご報告いたします。… 2021/05/20 感染症
スピリーバとスピオルトの取り違えに注意喚起 日本ベーリンガーインゲルハイム(東京都品川区)は2021年4月、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療配合薬のスピオルトレスピマット28吸入、同60吸入(一般名チオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩)と、長時間作用性吸入気管支拡張薬のスピリーバ1.25μgレスピマット60吸入、同2.5μgレスピ… 2021/05/10 薬剤師
トピック◎「まれな血栓症」6例発生でCDCとFDAが声明 J&JのCOVID-19ワクチン接種、一時停止を勧告 米国CDC副所長のAnne Schuchat氏と、FDA生物製剤評価研究センター所長のPeterMarks氏は2021年4月13日、Johnson&JohnsonのCOVID-19ワクチン(J&Jワクチン)に関する共同声明を発表。同ワクチンの接種後に血小板減少を伴う脳静脈洞血栓症(CVST)を発症した症例が6例確認されたため、安全性を重視し… 2021/04/15 感染症
第4回 転倒転落への対応はアクションカードにお任せ! 前回ご紹介した「病棟行脚」を終え、一息ついた私は、自分の足元を固めるべく医療事故防止マニュアルを見返すことにしました。今まで何度も見ていたものですが、改めてじっくり見ると、なんと……!!転倒・転落発生後のマニュアルが不十分であることを発見!! マニュアルがないわけではない。で… 2021/04/09 医療安全
第3回 病棟行脚で目からウロコ。見えてきた病棟別課題 「1年分の各病棟の発生事例のまとめ」と「病棟別の年間発生件数」を取りまとめ、私の中では転倒転落のデータと格闘し、病棟ごとに何とかきれいな形にしたという、ある種の達成感がありました。作成したデータは看護長会議でお伝えし、看護長全員にメールで送付しました。思い入れもあるデータたちで… 2021/03/10 医療安全
第2回 データと格闘! 病棟別データを「見える化」 救世主登場~転倒・転落データを操るエクセルの神 転倒転落アセスメントの体制が整ったところで、ここからは本題である「データの見える化」についてお話ししましょう。従来は毎月、病院全体の転倒・転落(不明も含む)の件数、各事例におけるインシデントレベル、70歳以上かどうか、スリッパ使用の有無、抑制(腹部抑制または離床センサー)の有無… 2021/02/16 医療安全
トピック◎COVID-19、「救命の可能性がより高い患者を優先」に96%が賛成 救命に必要な医療資源が枯渇したら誰を救うのか 「優先順位が低い患者の人工呼吸器を中止」は64.4%が支持 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が拡大するにつれ、医療現場では人工呼吸器や集中治療のベッド、集中治療のための人員など、救命に必要な医療資源が枯渇するリスクが高まっているます。実際に人工呼吸器が枯渇した場合、現場の医療従事者はどのような判断をすればよいのでしょうか──… 2021/01/26 感染症
第1回 経験ゼロ!の私が転倒・転落ゼロを目指した理由 はじめまして。トヨタ記念病院(愛知県豊田市)看護師の林麻古(はやし・あさこ)と申します。私が所属する医療安全管理グループは、患者安全文化を院内に根付かせるため、組織横断的に様々な活動を行っています。中でも私が取り組んでいるのが「転倒・転落」。当院では転倒・転落の発生事例を様々… 2021/01/22 医療安全
薬局ヒヤリ・ハット、用法や投与量の誤りなど3事例を公表 レルミナ錠の「食後」服用指示に要注意 日本医療機能評価機構は2021年1月5日、薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の共有すべき事例「2020年No.12」を公表した。食前投与であるGnRHアンタゴニスト製剤のレルミナ(一般名レルゴリクス)が食後の用法で処方されており、疑義照会によって食前に変更になったケースなど、3事例を報告し、注… 2021/01/21 医薬品
トピック◎英国発、新型コロナ変異ウイルスが日本にも上陸 SARS-CoV-2新規変異株、感染性増加が脅威 英国で9月に出現、11月中旬まで低いレベルで循環 厚生労働省は2020年12月25日、空港検疫で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性と判明した5人から、英国で確認されている新規変異株が検出されたと発表しました。以降も検出例は続き、26日に2人、27日に1人、28日には6人と計14例に。濃厚接触者1人を除いた全員に英国滞在歴があり、英国とのリンク… 2020/12/29 感染症
医療・介護セクターのCOVID-19感染者は1万2700人超に 冬を迎えて大型化するクラスター 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の勢いが衰えません。全国では12月17日、新規陽性者数が約3200人となって過去最多を更新。東京都では17日、822人の感染者を確認し、16日の678人を150人近く上回って過去最多を更新しました。ちょうど1カ月前の11月18日、全国の新規陽性者数は2179… 2020/12/18 感染症
BMJ誌から 癌治療の開始が4週間遅れると死亡率が増加 COVID-19による待機的手術の延期が癌の治療成績を悪化させる可能性 カナダQueen's UniversityのTimothy P Hanna氏らは、癌と診断されてから治療開始の遅れが死亡率に与える影響を評価するために系統的レビューとメタアナリシスを行い、最初の主な治療(根治手術、化学療法、放射線治療など)開始が4週間遅れると、主な癌の死亡率が有意に増加すると報告した。結果… 2020/11/27 癌
11月に入って医療・介護クラスターが急増中 新型コロナ、「第3波」が来た! 患者・利用者や職員を感染拡大から守る「冬の陣」の構築を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第3波」の到来が、日増しにはっきりしてきました。厚生労働省の発表では11月18日、全国の新規陽性者数は2179人と過去最多を更新しました。1日の新規陽性者が2000人を超えたのは初めてです。11月19日の東京都の新規陽性者数は500人を超えて534人となり、… 2020/11/20 感染症
サイレースとセレネースの取り違えに注意喚起 エーザイ(東京都文京区)と大日本住友製薬(大阪市中央区)は2020年11月16日、サイレース(一般名フルニトラゼパム)と抗精神病薬のセレネース(ハロペリドール)の取り違えに対する注意喚起を行った。サイレース静注は麻酔導入薬、サイレース錠は不眠症治療薬。2剤の取り違え事例は、日本医療機… 2020/11/19 医薬品
もはや「100年に1度の危機」は毎年起こる? 新興・再興感染症の流行や大規模な自然災害を想定した事業継続計画(BCP)の策定を 「100年に1度」というフレーズを、近年、何回聞いたでしょうか。7月末、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行について「100年に1度の衛生上の危機」との見方を示しました。自然災害では、7月初頭に九州南部を記録的な大雨が襲いました。… 2020/10/19 感染症
救急搬送中のマスクはどうする? 先日の日本感染症学会学術集会で、救急医療における感染症のセッションに参加しました。同セッション内であった川崎医科大学附属病院の病院前救急における感染防御の発表に、考えさせられました。 2020/09/03 感染症
7月以降の感染再拡大、実は少ない医療・介護従事者や患者等の陽性者 新型コロナ、感染対策の成果は出ている! 7月以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大には、5月ごろまでとは異なる傾向があるようです。中でも日経ヘルスケアが着目しているのは、感染再拡大後に全体のCOVID-19陽性者は累計5万人を突破するなど急増しているのに対して、医療機関や介護施設、障害福祉施設などの職員や患者… 2020/08/14 感染症
OTC薬の適正使用に関する厚労科研の報告書が公開 販売制限ないOTC薬でも依存に このほど、一般用医薬品(OTC薬)の適正使用に関する厚生労働科学研究の2019年度報告書が公開された(外部リンク)。販売数量が制限されていない総合感冒薬(パブロン、エスタックなど)が依存対象となっていることや、OTC薬の依存重症度は覚醒剤などよりも高く、再使用率も高いことなどが明らか… 2020/08/05 医薬品
第17回 「気の緩み」によるミスの再発はこう防ぐ! 医行為は人間が行うものである以上、ミスが生じ得るものです。実際に、手術ミス・投薬や処置などのミス・検査ミスなどの医療事故は少なからず発生しています。こうしたミスには、組織的な問題や個人的な問題など様々な原因があり得ると思いますが、今回は、主に個人的な問題が原因の場合に焦点を当… 2020/07/10 医療安全
トピック◎なみはやリハビリテーション病院 COVID-19院内感染、医療資材の不足も一因 濃厚接触者のスタッフが医療資材不足の下で吸引処置も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染が発生し、4月30日時点で133人の感染者が確認された、なみはやリハビリテーション病院(大阪府大阪市)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター対策班がまとめた報告書によると、院内感染の拡大は医療資材の不足も一因だったことが明らかにな… 2020/06/18 感染症
検証◎日本のCOVID-19対応に何が足りなかったのか 欧州型コロナ襲来で、後手に回った入国規制 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、再度の感染拡大(次なる波)が予想され、長丁場の対応が必要──。これは、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が繰り返し訴えてきたことです。5月29日に発表された新たな提言でもこの点を再確認し、これまでの対策を振り返って様々な課題を明らか… 2020/06/15 感染症
Am J Gastroenterol誌から 高齢者や併存疾患を有する患者の結腸内視鏡検査は慎重に フランスのコホート研究 結腸内視鏡検査に伴い全身性の重篤な有害事象(SAE)が発生した場合は死亡率が高く、特に高齢者や複数の併存疾患がある患者に結腸内視鏡検査を実施する際には、穿孔や出血に加えて死亡率も考慮すべきであることが示された。結果はAm J Gastroenterol誌4月号に掲載された。 結腸内視鏡検査の合併… 2020/05/19 消化器
寄稿◎南生協病院(名古屋市緑区)の外来・新規入院停止の経験から 入院患者の新型コロナウイルス陽性、危機におけるスタッフの奮闘と教訓 2月下旬、肺炎球菌性肺炎治療で入院中の患者に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR陽性が発覚した。行政指導の下、関連スタッフを自宅待機とし、外来・新規入院を停止した。未曾有の危機に加え、社会的差別もあったが、当院スタッフの奮闘により、3月16日には外来・新規入院再開となった。経緯… 2020/03/24 感染症
緊急寄稿◎COVID-19感染拡大による学会の開催中止発表が相次ぐ中で 「新型コロナ患者を診たら学会参加を自粛せよ」は適切か 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、第84回日本循環器学会、第4回日本臨床肛門病学会、第92回日本胃癌学会、第6回日本医療安全学会など学術集会の中止や延期を決定した学会が相次いでいる。… 2020/02/22 感染症
日経ヘルスケア 書籍紹介 患者トラブル vs 応招義務 医療とスタッフを守るために 本誌好評連載「病医院トラブル110番日記」の著者でもある尾内康彦氏が、患者トラブルへの対応方法と心構えを解説した書。大阪府保険医協会発行「大阪保険医雑誌」の2019年2月号特集「『応招義務』再考」を加筆修正し、一部は追加書き下ろしした。… 2020/02/17 医師・患者関係
日本医療機能評価機構が徐放性製剤に関する安全情報公表 徐放性製剤の粉砕投与に注意喚起 日本医療機能評価機構は2020年1月、医療事故情報収集等事業において収集した情報のうち、医療事故の発生予防・再発防止のために周知すべき情報を取りまとめた「医療安全情報No.158」を公表した。今回は、徐放性製剤を粉砕して投与したケースが、2014年1月1日から2019年11月30日までに4件あったこと… 2020/01/24 薬剤師
ヒヤリハット事例に学ぶ(3) 別の日に服用すべき一包化薬を同時に2包服用 CASE3は、認知機能が低下してきた患者が、服用日が異なる一包化薬を同時に2包、服用していた事例である。患者は当該薬局に初めて来局した。入院中に一包化薬を服用していたため、患者の希望により、退院後も一包化することになった。… 2020/01/22 薬剤師
ヒヤリハット事例に学ぶ(2) 一包化したら「いつもの薬が入ってない」とクレーム CASE2は、錠剤をPTPシートから取り出して一包化したことにより、PTPシートの色で薬を区別していた患者が、混乱した事例である。 2020/01/16 薬剤師
死因の説明に遺族が納得せず…裁判例の教訓は? 「父が死亡した原因は、本当は説明したものと違うのではないですか? 何か隠そうとしていますね」「母の死因が前回の説明と変わっていますね。もう信用できません!」──。そんなことを遺族に言われたとします。そして、医療内容に対してだけでなく、こうした死因(原因)の説明そのものが不合理… 2020/01/15 医療安全
ヒヤリハット事例に学ぶ(1) 一包化薬の服用に関するトラブル事例 一包化調剤とは、2種類以上の錠剤やカプセル剤を、1回の服用時点ごとに分包する方法である。PTPシートから薬を取り出す動作が省略できるほか、薬を服用時点ごとに適正に管理・確認することで、患者が正しく服用できるといったメリットがあり、高齢者の服薬アドヒアランス改善のために広く行われて… 2020/01/14 薬剤師
裁判所は過失と後遺症の因果関係をどう判断? 今回から、「因果関係」について考えてみたいと思います。患者の医療機関に対する損害賠償請求が認められるためには、医師の過失と結果発生との間に「因果関係」があることが必要です。「医師に過失があったけれど、過失がなかったとしてもやはり死亡していた」というように、医師の過失と患者の… 2019/12/25 医療安全
台風で断水した病院から―台風19号被災レポート 台風19号は甚大な被害を及ぼし、その全容は未だ見えていない。 私は、被災した福島県の二次救急病院で医師として勤務している。当院は地形が幸いし、浸水を免れた。しかし、今回の台風の影響を受けて付近一帯が断水となった。限られた経験ではあるが、こうした状況で起こったいくつかの問題を共有… 2019/10/24 公衆衛生・予防医学
「伝える情報」から「伝わる情報」への工夫 情報を伝えたつもりでも、うまく相手に伝わっていないという経験は誰にでもあると思います。その原因は、情報の送り手だけでなく、情報の受け手にもあります。 情報の送り手側の主な原因は、(1)伝えようとする情報内容がまとまっていない(整理されていない)ことと、(2)説明がダラダラと長… 2019/10/03 医療の質
医院駐車場の事故、当事者から理不尽な要求も 当院の駐車場で、患者同士の事故が起きた。ブレーキとアクセルを踏み間違え、駐車中の車にぶつかったという。当院は地方の戸建て医院で、自家用車を使って来院する人が少なくないため駐車場は必須。場内での事故やトラブルまで責任は負えないので、その旨の断り書きを掲示している。… 2019/10/03 医療経営
学会トピック◎第19回日本病院総合診療医学会学術総会 日本の医療訴訟、診断エラーが原因は39.3% 日本の医療訴訟において、診断エラーが原因となった事例は39.3%と高く、欧米の先行研究の結果と同程度であることが分かった。1800件もの判決を基にした調査で明らかになったもので、島根大学医学部医学科5年の大槻和也氏 (指導教官・島根大学医学部附属病院卒後臨床研修センターの和足孝之氏) ら… 2019/09/18 医療安全
厚労省がHPVワクチンの情報提供の現状についての調査結果を公表 HPVワクチン接種対象者への個別の情報提供、約6%の自治体が実施 厚生労働省は2019年8月30日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を合同開催した。その中で、自治体などによるHPVワクチンの情報提供の現状について調査した結果を公表した。… 2019/08/31 感染症
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
教師も外科医も実践する「責任のシェア」とは 1クラスを1人の担任教師が担当する固定担任制を廃止した――。先日テレビを見ていたら、東京都内の公立中学校のそんな取り組みが紹介されていた。1学級を1人の教師が受け持つ固定担任制を廃止し、教師全員がチームを組んで全生徒を見る「全員担任制」を実施しているというのだ。… 2019/06/17 医師の職場環境
顕在化する在宅の暴力・ハラスメント 人工呼吸器を装着した女性患者の自宅における訪問看護。看護師が行うケアを横でじっと見ては、「前のやり方と違う!」といちいち口を挟む夫。妊娠中の看護師が訪れると、「やることはやっているんだな」とあからさまなセクハラ発言。揚げ句には「それでも看護師か」と人格否定の暴言が飛び出す。… 2019/05/21 看護師
JAMA Network Open誌から 生体腎移植のドナーは長期追跡が必要 ドナーが臓器提供後に腎不全を起こし移植待ち対象者になることも 生体腎移植のドナーとなった人々の、臓器提供後の有害な転帰について長期にわたって追跡した研究は、これまであまりなかった。米California大学San Francisco校のJieming Chen氏らは、生体腎ドナーとなった人々を対象に行われた臨床研究のデータを分析して、有害イベントは提供から2年後以降に多… 2019/05/13 先端医学
薬剤師1人につきテクニシャンは何人まで許容? 日本では、薬剤師法第19条において、「医師、歯科医師又は獣医師が自己の処方箋により自ら調剤するときを除き、薬剤師以外の者が、販売又は授与の目的で調剤してはならない」と規定されています。この規定をめぐって、厚生労働省から「調剤業務のあり方について」という通知が2019年4月2日付で発… 2019/04/17 コメディカル
学会トピック◎第34回日本環境感染学会総会・学術集会 「『だいたいウンコ』な経口第3世代セフェムは病院で採用すべきでない」のか? 「病院で第3世代経口セフェムの採用は必要か」Pros&Cons 消化管で吸収されて血液中に入る割合(バイオアベイラビリティー)が他の系統の経口抗菌薬に比べて低いことなどから、「経口第3世代セフェム=だいたいウンコ(DU)」という「DUの定理」が成り立つ――。2015年、国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏が日経メディカルOnline内… 2019/04/01 感染症
ERと鎮静――患者はどんな夢を見る? ERでどのように患者さんに鎮静をかけるかというのは、とても悩ましい問題です。循環動態が不安定で変動を来しやすい状況の中、鎮静剤を投与するとガクンと血圧が下がります。安定している人でも、呼吸抑制が起きたり、やはり血圧が下がったりと怖い思いをする事が多いです。血圧があまり下がらず… 2019/02/21 救急医療・集中治療
準強制わいせつ疑惑の乳腺外科医に無罪判決 2019年2月20日、柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が準強制わいせつ罪に問われていた事件で、東京地裁は同医師を無罪とした。本事件では、同医師に右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、術後診察時に左乳首をなめるなどのわいせつ行為を受けたと訴えていた。… 2019/02/20 外科
特集◎これってコンプライアンス違反?《12》院内相談窓口の実態 パワハラの張本人がハラスメント委員長!? 2人に1人はトラブル相談窓口が「ない・分からない」 日経メディカル Onlineが実施した「院内トラブルへの対応体制に関する調査」から、患者とのトラブルや院内でのハラスメントが発生した際に、相談できる窓口や担当者が「決まっていない」または「分からない」という医師が5~6割に上ることが分かった。また、窓口はあっても、その相談先がパワハラ… 2019/02/19 医師・患者関係
日本病院総合診療医学会に診断エラー部門発足 診療に熱い皆さん、診断エラーをご存知ですか? 日頃から診療に熱く取り組んでいる皆さん、「診断エラー」をご存知でしょうか? 実際は、聞きなれない言葉だと思われる方が多いのではないでしょうか。私たちも、以前から言葉自体は聞いたことあったものの、当初はなんか分からないけれどネガティブなイメージを抱いていたのが正直なところです… 2019/02/08 医療の質
治療法選択の際の説明はどこまで求められる? 医療訴訟では、説明義務が争点となるケースが少なくありません。その内容は様々ですが、治療開始前に、治療法の選択肢をどこまで説明したかが問われるというのは、比較的よく見られるパターンです。 2019/01/29 医療安全
特集◎これってコンプライアンス違反?《7》診断書作成 良かれと思って書いた診断書が元で窮地に 他医師の患者から頼まれたケースも要注意 患者に頼まれて診断書に手心を加えたり、退職した主治医の代わりにカルテを見ながら診断書を書く――。患者のために良かれと思い行ったこうした取り計らいが、後々、自らの身に災いとして降りかかってくることがある。診断書記載にまつわるトラブル例と予防策を紹介する。… 2019/01/10 医療安全
薬局強盗に「金庫の麻薬を出せ」と脅されて 皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。無事に新年を迎えた私ですが、年末大変な目に遭いました。それは薬局強盗……。 2019/01/08 コメディカル
消化器症状が前面に出た心筋梗塞から学んだ教訓 師走に入り、暖かい日が続くなあと思ったら、ここに来て強烈な寒波襲来。これも夏の酷暑に続く異常気象なんでしょうか。このまま寒い日が続くと、インフルエンザの流行とともに年末年始を迎えることになるかもしれません(正月は休めそうにないな)。今年も色々とありましたが、本年最後の記事とし… 2018/12/19 循環器
ケーススタディー◎睡眠マネジメントで術後せん妄を防ぐ静岡がんセンター 「基本3点セット」でせん妄をコントロール 術後のせん妄リスクが特に高い食道癌や頭頸部癌の患者。静岡がんセンター食道外科・頭頸部外科では、新規睡眠薬や抗うつ薬、抗精神病薬を用いた睡眠マネジメントを行って術後せん妄の発症や重症化を防いでいる。外科としては使い慣れない薬剤も、精神腫瘍科の協力を得て処方感覚をつかみ、今では… 2018/12/18 精神・神経
特集◎これってコンプライアンス違反?《3》困ったときの「駆け込み寺」 増える「院内弁護士」、医師らの頼もしい味方に 法的にOKか迷うケースで直接アドバイス、患者トラブル対応も クレーマー患者、院内でのハラスメント、個人情報管理の問題――。医師などの現場スタッフは日々の診療の傍ら、様々なトラブルへの対応を迫られる。そうした問題が発生した際に相談を受け、解決に導くプロとして、病院内に常勤の弁護士を配置するケースが増えている。現場スタッフの心強い味方と… 2018/12/06 医療安全
接触者健診の対象となった患者や病院職員の発病者はなし 日本医大の医師が肺結核、11人から陽性反応 日本医科大学付属病院は11月12日、同病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師が肺結核に罹患していたことに関する調査結果と対応を公表した。同病院が保健所を含む関係機関と協議して決定した、当該医師の接触者健診の対象となる患者374人と最濃厚接触職員75人に健診を実施した結果、11人がインターフェ… 2018/11/14 感染症
医師3846人に聞いた「誤診したことありますか?」 どんな誤診? なんで誤診? 経験を共有しよう! 日経メディカル2018年11月号の特集「忘れられないカルテ」では、医師ならば誰にでもある“記憶に残る症例”を取り上げている。この特集と連動し、忘れがたい症例ともなり得る「誤診」の経験を尋ねたところ、60.9%の医師が「ある」と回答。原因は「経験・知識不足」が最多(64.6%)で、「画像や… 2018/11/09 医療の質
エクセグランとエクセラーゼの取り違えに注意 大日本住友製薬とMeiji Seikaファルマは2018年11月、抗てんかん薬エクセグラン(一般名ゾニサミド)と消化酵素製剤のエクセラーゼ(サナクターゼM・メイセラーゼ・プロクターゼ・オリパーゼ2S・膵臓性消化酵素TA)の取り違えを注意喚起した。… 2018/11/07 医薬品
大規模停電に遭遇、生かされた準備と反省材料 9月30日に本州に上陸した台風24号は大規模な停電をもたらし、中部電力管内で119万戸、当院がある静岡県の西部地区の8割の家屋で停電が起こったとされています。クリニック周辺でも台風の影響で看板が倒れたり、納屋が倒壊したりするところもあり、30時間以上の停電となりました。当院では、平日の… 2018/11/01 医療経営
マイスリーとマイスタンの取り違えに注意 アステラス製薬と大日本住友製薬は2018年10月、マイスリー(一般名ゾルピデム酒石酸塩)とマイスタン(クロバザム)の販売名類似による取り違えを注意喚起した。2012年6月に同様の注意喚起を行ったが、その後も取り違え事例が継続して発生しているため。… 2018/10/25 医薬品
労働時間上限を超えても応招義務を果たすべき? 「医師の働き方改革に関する検討会」において、応招義務が議論されています。この連載でも以前、救急医療などの応招義務について触れましたが、今回は働き方改革との関係について考えてみたいと思います。 架空の例として、こんな状況を考えてみましょう。ある日、重傷を負った患者XがA病院を訪… 2018/10/24 医療安全
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part II 「人工呼吸器は外せるのか?」の答えを求めて Time-Limited Trialという選択肢も考慮 外すと患者が亡くなることが分かっている状況で人工呼吸器を外すことはできるのか――。この問いは、日本の医療の現場において、チャレンジングなテーマの1つである。一般の人の関心も高く、昨年、NHKのクローズアップ現代という番組において「人工呼吸器を外す時」というテーマで生命維持治療の… 2018/09/11 救急医療・集中治療
「検査値異常に気付かず死亡」から学べること 2018年6月、肝機能検査値の異常に気付かずに抗がん薬スチバーガ(一般名レゴラフェニブ水和物)の投与を続け、患者が死亡するという「Medication Error」(医薬品投与時のエラー)報道がありました。 2018/09/07 医療安全