台風で断水した病院から―台風19号被災レポート 台風19号は甚大な被害を及ぼし、その全容は未だ見えていない。 私は、被災した福島県の二次救急病院で医師として勤務している。当院は地形が幸いし、浸水を免れた。しかし、今回の台風の影響を受けて付近一帯が断水となった。限られた経験ではあるが、こうした状況で起こったいくつかの問題を共有… 2019/10/24 公衆衛生・予防医学
「伝える情報」から「伝わる情報」への工夫 情報を伝えたつもりでも、うまく相手に伝わっていないという経験は誰にでもあると思います。その原因は、情報の送り手だけでなく、情報の受け手にもあります。 情報の送り手側の主な原因は、(1)伝えようとする情報内容がまとまっていない(整理されていない)ことと、(2)説明がダラダラと長… 2019/10/03 医療の質
医院駐車場の事故、当事者から理不尽な要求も 当院の駐車場で、患者同士の事故が起きた。ブレーキとアクセルを踏み間違え、駐車中の車にぶつかったという。当院は地方の戸建て医院で、自家用車を使って来院する人が少なくないため駐車場は必須。場内での事故やトラブルまで責任は負えないので、その旨の断り書きを掲示している。… 2019/10/03 医療経営
学会トピック◎第19回日本病院総合診療医学会学術総会 日本の医療訴訟、診断エラーが原因は39.3% 日本の医療訴訟において、診断エラーが原因となった事例は39.3%と高く、欧米の先行研究の結果と同程度であることが分かった。1800件もの判決を基にした調査で明らかになったもので、島根大学医学部医学科5年の大槻和也氏 (指導教官・島根大学医学部附属病院卒後臨床研修センターの和足孝之氏) ら… 2019/09/18 医療安全
厚労省がHPVワクチンの情報提供の現状についての調査結果を公表 HPVワクチン接種対象者への個別の情報提供、約6%の自治体が実施 厚生労働省は2019年8月30日、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を合同開催した。その中で、自治体などによるHPVワクチンの情報提供の現状について調査した結果を公表した。… 2019/08/31 感染症
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
教師も外科医も実践する「責任のシェア」とは 1クラスを1人の担任教師が担当する固定担任制を廃止した――。先日テレビを見ていたら、東京都内の公立中学校のそんな取り組みが紹介されていた。1学級を1人の教師が受け持つ固定担任制を廃止し、教師全員がチームを組んで全生徒を見る「全員担任制」を実施しているというのだ。… 2019/06/17 医師の職場環境
顕在化する在宅の暴力・ハラスメント 人工呼吸器を装着した女性患者の自宅における訪問看護。看護師が行うケアを横でじっと見ては、「前のやり方と違う!」といちいち口を挟む夫。妊娠中の看護師が訪れると、「やることはやっているんだな」とあからさまなセクハラ発言。揚げ句には「それでも看護師か」と人格否定の暴言が飛び出す。… 2019/05/21 看護師
JAMA Network Open誌から 生体腎移植のドナーは長期追跡が必要 ドナーが臓器提供後に腎不全を起こし移植待ち対象者になることも 生体腎移植のドナーとなった人々の、臓器提供後の有害な転帰について長期にわたって追跡した研究は、これまであまりなかった。米California大学San Francisco校のJieming Chen氏らは、生体腎ドナーとなった人々を対象に行われた臨床研究のデータを分析して、有害イベントは提供から2年後以降に多… 2019/05/13 先端医学
薬剤師1人につきテクニシャンは何人まで許容? 日本では、薬剤師法第19条において、「医師、歯科医師又は獣医師が自己の処方箋により自ら調剤するときを除き、薬剤師以外の者が、販売又は授与の目的で調剤してはならない」と規定されています。この規定をめぐって、厚生労働省から「調剤業務のあり方について」という通知が2019年4月2日付で発… 2019/04/17 コメディカル
学会トピック◎第34回日本環境感染学会総会・学術集会 「『だいたいウンコ』な経口第3世代セフェムは病院で採用すべきでない」のか? 「病院で第3世代経口セフェムの採用は必要か」Pros&Cons 消化管で吸収されて血液中に入る割合(バイオアベイラビリティー)が他の系統の経口抗菌薬に比べて低いことなどから、「経口第3世代セフェム=だいたいウンコ(DU)」という「DUの定理」が成り立つ――。2015年、国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏が日経メディカルOnline内… 2019/04/01 感染症
ERと鎮静――患者はどんな夢を見る? ERでどのように患者さんに鎮静をかけるかというのは、とても悩ましい問題です。循環動態が不安定で変動を来しやすい状況の中、鎮静剤を投与するとガクンと血圧が下がります。安定している人でも、呼吸抑制が起きたり、やはり血圧が下がったりと怖い思いをする事が多いです。血圧があまり下がらず… 2019/02/21 救急医療・集中治療
準強制わいせつ疑惑の乳腺外科医に無罪判決 2019年2月20日、柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が準強制わいせつ罪に問われていた事件で、東京地裁は同医師を無罪とした。本事件では、同医師に右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、術後診察時に左乳首をなめるなどのわいせつ行為を受けたと訴えていた。… 2019/02/20 外科
特集◎これってコンプライアンス違反?《12》院内相談窓口の実態 パワハラの張本人がハラスメント委員長!? 2人に1人はトラブル相談窓口が「ない・分からない」 日経メディカル Onlineが実施した「院内トラブルへの対応体制に関する調査」から、患者とのトラブルや院内でのハラスメントが発生した際に、相談できる窓口や担当者が「決まっていない」または「分からない」という医師が5~6割に上ることが分かった。また、窓口はあっても、その相談先がパワハラ… 2019/02/19 医師・患者関係
日本病院総合診療医学会に診断エラー部門発足 診療に熱い皆さん、診断エラーをご存知ですか? 日頃から診療に熱く取り組んでいる皆さん、「診断エラー」をご存知でしょうか? 実際は、聞きなれない言葉だと思われる方が多いのではないでしょうか。私たちも、以前から言葉自体は聞いたことあったものの、当初はなんか分からないけれどネガティブなイメージを抱いていたのが正直なところです… 2019/02/08 医療の質
治療法選択の際の説明はどこまで求められる? 医療訴訟では、説明義務が争点となるケースが少なくありません。その内容は様々ですが、治療開始前に、治療法の選択肢をどこまで説明したかが問われるというのは、比較的よく見られるパターンです。 2019/01/29 医療安全
特集◎これってコンプライアンス違反?《7》診断書作成 良かれと思って書いた診断書が元で窮地に 他医師の患者から頼まれたケースも要注意 患者に頼まれて診断書に手心を加えたり、退職した主治医の代わりにカルテを見ながら診断書を書く――。患者のために良かれと思い行ったこうした取り計らいが、後々、自らの身に災いとして降りかかってくることがある。診断書記載にまつわるトラブル例と予防策を紹介する。… 2019/01/10 医療安全
薬局強盗に「金庫の麻薬を出せ」と脅されて 皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。無事に新年を迎えた私ですが、年末大変な目に遭いました。それは薬局強盗……。 2019/01/08 コメディカル
消化器症状が前面に出た心筋梗塞から学んだ教訓 師走に入り、暖かい日が続くなあと思ったら、ここに来て強烈な寒波襲来。これも夏の酷暑に続く異常気象なんでしょうか。このまま寒い日が続くと、インフルエンザの流行とともに年末年始を迎えることになるかもしれません(正月は休めそうにないな)。今年も色々とありましたが、本年最後の記事とし… 2018/12/19 循環器
ケーススタディー◎睡眠マネジメントで術後せん妄を防ぐ静岡がんセンター 「基本3点セット」でせん妄をコントロール 術後のせん妄リスクが特に高い食道癌や頭頸部癌の患者。静岡がんセンター食道外科・頭頸部外科では、新規睡眠薬や抗うつ薬、抗精神病薬を用いた睡眠マネジメントを行って術後せん妄の発症や重症化を防いでいる。外科としては使い慣れない薬剤も、精神腫瘍科の協力を得て処方感覚をつかみ、今では… 2018/12/18 精神・神経
特集◎これってコンプライアンス違反?《3》困ったときの「駆け込み寺」 増える「院内弁護士」、医師らの頼もしい味方に 法的にOKか迷うケースで直接アドバイス、患者トラブル対応も クレーマー患者、院内でのハラスメント、個人情報管理の問題――。医師などの現場スタッフは日々の診療の傍ら、様々なトラブルへの対応を迫られる。そうした問題が発生した際に相談を受け、解決に導くプロとして、病院内に常勤の弁護士を配置するケースが増えている。現場スタッフの心強い味方と… 2018/12/06 医療安全
接触者健診の対象となった患者や病院職員の発病者はなし 日本医大の医師が肺結核、11人から陽性反応 日本医科大学付属病院は11月12日、同病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師が肺結核に罹患していたことに関する調査結果と対応を公表した。同病院が保健所を含む関係機関と協議して決定した、当該医師の接触者健診の対象となる患者374人と最濃厚接触職員75人に健診を実施した結果、11人がインターフェ… 2018/11/14 感染症
医師3846人に聞いた「誤診したことありますか?」 どんな誤診? なんで誤診? 経験を共有しよう! 日経メディカル2018年11月号の特集「忘れられないカルテ」では、医師ならば誰にでもある“記憶に残る症例”を取り上げている。この特集と連動し、忘れがたい症例ともなり得る「誤診」の経験を尋ねたところ、60.9%の医師が「ある」と回答。原因は「経験・知識不足」が最多(64.6%)で、「画像や… 2018/11/09 医療の質
エクセグランとエクセラーゼの取り違えに注意 大日本住友製薬とMeiji Seikaファルマは2018年11月、抗てんかん薬エクセグラン(一般名ゾニサミド)と消化酵素製剤のエクセラーゼ(サナクターゼM・メイセラーゼ・プロクターゼ・オリパーゼ2S・膵臓性消化酵素TA)の取り違えを注意喚起した。… 2018/11/07 医薬品
大規模停電に遭遇、生かされた準備と反省材料 9月30日に本州に上陸した台風24号は大規模な停電をもたらし、中部電力管内で119万戸、当院がある静岡県の西部地区の8割の家屋で停電が起こったとされています。クリニック周辺でも台風の影響で看板が倒れたり、納屋が倒壊したりするところもあり、30時間以上の停電となりました。当院では、平日の… 2018/11/01 医療経営
マイスリーとマイスタンの取り違えに注意 アステラス製薬と大日本住友製薬は2018年10月、マイスリー(一般名ゾルピデム酒石酸塩)とマイスタン(クロバザム)の販売名類似による取り違えを注意喚起した。2012年6月に同様の注意喚起を行ったが、その後も取り違え事例が継続して発生しているため。… 2018/10/25 医薬品
労働時間上限を超えても応招義務を果たすべき? 「医師の働き方改革に関する検討会」において、応招義務が議論されています。この連載でも以前、救急医療などの応招義務について触れましたが、今回は働き方改革との関係について考えてみたいと思います。 架空の例として、こんな状況を考えてみましょう。ある日、重傷を負った患者XがA病院を訪… 2018/10/24 医療安全
短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか part II 「人工呼吸器は外せるのか?」の答えを求めて Time-Limited Trialという選択肢も考慮 外すと患者が亡くなることが分かっている状況で人工呼吸器を外すことはできるのか――。この問いは、日本の医療の現場において、チャレンジングなテーマの1つである。一般の人の関心も高く、昨年、NHKのクローズアップ現代という番組において「人工呼吸器を外す時」というテーマで生命維持治療の… 2018/09/11 救急医療・集中治療
「検査値異常に気付かず死亡」から学べること 2018年6月、肝機能検査値の異常に気付かずに抗がん薬スチバーガ(一般名レゴラフェニブ水和物)の投与を続け、患者が死亡するという「Medication Error」(医薬品投与時のエラー)報道がありました。 2018/09/07 医療安全
タトゥーが入っていても断らない救急 最近、りゅうちぇるというタレントがタトゥー(入れ墨)を入れたということで物議を醸しています。他人がタトゥーを入れただけのことなのに、なんで無関係な人たちがとやかく首をつっこむのか理解できませんが、今回はちょっとタトゥーについて考えてみようかと思います。… 2018/08/30 救急医療・集中治療
学会トピック◎日本病院学会2018 病院で火災発生!「そのとき多くの部署が『誤報』と勘違いした」 6月28日、29日に石川県金沢市で開催された第68回日本病院学会では「病院における自主防災管理の実際」をテーマにしたシンポジウムが開催された(シンポジウム前半の様子はこちら)。関西労災病院(兵庫県尼崎市)看護部長の平井三重子氏は、自院で2017年に発生した病院火災を振り返り、「火災報知… 2018/07/10 医療安全
現病院長「入院患者の受け入れを徐々に再開している状況」 旧大口病院での連続中毒死で看護師を逮捕 大口病院(横浜市神奈川区、現横浜はじめ病院)の入院患者2人が消毒液注入によって相次いで中毒死した事件で、神奈川警察署特別捜査本部は同病院に勤務していた31歳の看護師を7月7日に逮捕したことを明らかにした。… 2018/07/09 事件・話題
学会トピック◎日本病院学会2018 病院火災、「垂直避難」ではなく「水平避難」を 戸田中央医科グループ医療法人横浜柏堤会災害対策特別顧問の野口英一氏は、今春に日本病院会が作成した「病院等における実践的防災訓練ガイドライン」を基に、火災対応時の注意点を解説した。少人数のスタッフで火災対応時は特に、避難階段で下階へ患者を避難させる「垂直避難」ではなく、同じフ… 2018/07/09 医療安全
患者トラブルの背後に隠れていた「虐待」 今回紹介するトラブルは当初、「地域包括支援センターから自院の患者に関しての問い合わせがあり、それに答えるべきかどうか」という相談だった。それなら比較的簡単に解決できそうに思えたのだが、よく話を聞いていくと、そんな単純な話ではなかった。問題の核心にあったのは「姉による妹への虐… 2018/06/20 医師・患者関係
輸血拒否の患者に緊急輸血の必要が生じたら 今回から、裁判例の紹介をしたいと思います。裁判には、訴える人と訴えられる人がいますが、訴える人を「原告」、訴えられる人を「被告」と言います。医療訴訟だと、原告は患者側、被告は医療機関側となるのが通常です。裁判は3審制が採られています。まず、1審として地方裁判所で双方が争います… 2018/05/22 医療安全
医師に落ち度のない「事故」をどう収めるか 私は日々、医療機関の様々なトラブル相談に乗っているので、たいていのトラブルには動じないようになってきている。しかし、「医療事故」という言葉を聞くと、やはり緊張感が高まる。 2018/05/22 医療安全
「常識」が通用しない患者の親にどう対処するか このコラムを更新するのは約1年半ぶりとなる。その理由は、つい先日まで、新しい本『続・患者トラブルを解決する「技術」』の執筆に取りかかっていたからだ。患者トラブルは件数の増加もさることながら、年々、その中身が高度化、複雑化している。認知症や精神疾患にかかっている可能性のある患者… 2018/04/27 医師・患者関係
リポート◎患者への被害を寸前で防いだ信州大学病院の危機対応 病室でトコジラミ発見!入院患者をどう守る? 繰り返される吸血により激しいかゆみが襲う 「トコジラミの脅威を無視すると取り返しのつかないことになる」。信州大学病院感染制御室の金井信一郎氏からのメッセージだ。同病院は昨年、トコジラミのアウトブレイクを経験した。幸い人的被害は皆無だったが、それでも終息宣言まで3カ月を要した。何が起こったのか――。… 2018/04/19 感染症
Circulation Journal誌から 東日本大震災後の心原性院外心停止、1年目は増加傾向 震災後3年間の追跡調査結果 東日本大震災後の心血管イベントの長期リスクを検討するため、院外心停止症例データベースを用いて、被害の大きかった東北3県における心原性院外心停止の発生を3年間追跡した。その結果、震災後1年目は発生リスクが有意に増加していたが、震災後2年目と3年目についてはリスク増加が認められなかっ… 2018/03/14 循環器
なぜ私1人? クレーム対応を任された医師の訴え 診療内容に関する強硬なクレームが寄せられた際、病院によっては、事務部門などがうまく対応できず、主治医に任されてしまうこともあります。そんな事態に陥ったとき、医師は患者・家族にどう対処し、病院にどのように働きかけるべきなのでしょうか――。… 2018/03/14 医療安全
日経メディカル 書籍紹介 Quality Indicator 2017[医療の質]を測り改善する 聖路加国際病院における、診療の質指標(Quality Indicator:QI)の経年変化と、QIを改善する試みをまとめている。患者満足度やせん妄、研修医1人当たりの指導員数、糖尿病患者の血糖コントロールを含む78の指標を取り上げる。… 2018/03/07 医療の質
リポート◎結核IFNγ遊離試験への過信は禁物 結核感染の「標準検査」に落とし穴 健診での使用は偽陽性、偽陰性を念頭に ツベルクリン反応よりも診断能が高く、結核感染診断法のスタンダードとなっているインターフェロンγ遊離試験(IGRA)。しかし、その診断特性は主に活動性結核に対する臨床研究で得られた結果を基にしている。健診や高齢者施設などで潜在性結核感染の拾い上げに用いる場合は、偽陰性や偽陽性の可能… 2018/03/06 呼吸器
刃物を持ってくる患者の「予兆」を見逃さないで 患者の目を見て話すことで、危険は察知 今年1月、名古屋の病院で医師が患者に刺されるという事件が発生しました。命に別条はないということですが、重症と伝えられています。またか――。こう思ったのは私だけではないでしょう。明日は我が身かもしれません。特に新たな職場で働くことになった方は、院内の暴力対策を確認しておくべきです… 2018/02/21 事件・話題
身体拘束ゼロ病院の理想と現実 激しく暴れる認知症患者を家族だけで介護することに限界があるのは確かだろう。しかし、「認知症で暴れるので病院で看てほしい」「身体拘束は許容できない」「身体機能や認知症の悪化はさせないで」「院内転倒などケガも絶対にさせないでほしい」といった家族の要望を全て叶えるのは、現状の医療… 2018/02/02 精神・神経
「Warnings over‘super infectious’Japanese flu」 ジャパニーズインフルエンザ、海外で騒動に これまでインフルエンザが、ある特定の国名を冠した呼称で呼ばれる事象が歴史上何度か見られてきた。スペインかぜ、アジアかぜ、ソ連かぜ……。そして今、Japanese fluなる珍病名が海の向こうイギリスのマスコミを賑わせている。… 2018/01/30 感染症
日本語も英語もできない患者さんが来たらどうする?(後編) 「娘が通訳するから大丈夫」は信用していい? 日本語が話せない患者さんが受診するとき、日本語が話せる家族や友人が通訳として付き添って来ることがよくあります。そんなとき、多くの方が「良かった、これでコミュニケーションできる!」と思われると思います。が、ちょっと待ってください。これからご紹介する事例を読んでから判断してくだ… 2018/01/26 看護師
笛を吹かれる前に考えるべきことがあるだろう? 単回使用の医療機器の再使用というのは、ふらっと地球に降り立ったような宇宙人には「賢明なる愚者」、「無期という有期」といった類の言葉遊びにも聞こえるに違いない。昨年の短期連載させていただいた中では、「単回使用」を定めているもの(=添付文書)の脆さ、そして「再使用」という裁量が医… 2018/01/22 医療機器
人物ルポ■奄美群島の産婦人科医療に挑む小田切幸平氏 他界した弟に導かれて医師の道へ 「せっかく医学の道を目指しているのなら、そのまま歩むのがいいんじゃないか……。弟さんは亡くなってしまったかもしれないが、きっとその道は弟さんが指し示してくれたんだよ」。これは、鹿児島県奄美市の名瀬徳洲会病院で常勤の産婦人科医師として働く小田切幸平氏が、学生時代に放浪の旅に出… 2018/01/19 産婦人科
薬局で見つかった10円玉そっくりの◯◯ 先日、いつものように最後の患者さんを送り出し、薬歴を書いていると、レジ締めをしていた事務員さんが「あっ!大変です!」と大きな声を上げました。 2017/12/25 医療安全
J Am Coll Cardiol HF誌から 青年期早期ドナーの心臓は成人に移植可能 5年生存率に成人ドナーからの心臓移植と差はなし 青年期早期(10~14歳)ドナーの心臓は適切に選ばれた成人に安全に移植でき、短中期の死亡リスクは上昇しないことが示された。これは米国の観察研究の結果であり、12月1日にJ Am Coll Cardiol HF誌に掲載された。… 2017/12/21 循環器
日経メディカル 書籍紹介 認知症等意思決定能力低下患者の診療における法的問題への処方箋 医師であり弁護士でもある著者が、認知症や未成年者など意思能力がない、または不十分な患者に対して権利侵害を生じないための法的な対処法を示す。 2017/12/08 医師・患者関係
人生ライフ相談塾! 「医療訴訟がとにかく怖いんです!」 「医学部の学生です。現在、臨床実習真っ最中です。医療過誤・医療訴訟のニュースを見るたびに、自分が将来訴えられるのではないかという不安を感じてしまいます。きちんとした医療事故調査制度も無過失医療補償制度も整わず、医療の特殊性に理解のない警察・検察が容易に医療現場に介入し、何よ… 2017/10/19 医療安全 医師・医学生限定コンテンツ
治療結果が悪いと200万円を要求された開業医 「腕にやけどの跡が残ったのは、治療が良くなかったからだ」――。ある開業医は、こんな因縁をつけられたという。「200万円を払えば許してやらないでもない」とも。困り果てた院長から相談を受けた。 2017/09/14 事件・話題
薬局薬剤師を悩ませる経口ステロイドの処方箋 「経口ステロイド服用中の患者への対応には、毎回悩まされる」──。薬剤師向け雑誌『日経ドラッグインフォメーション プレミアム版』9月号特集「経口ステロイドに強くなる」の取材を進める中で、多くの薬局薬剤師からこんな感想を聞いた。経口ステロイドは、蕁麻疹などの急性疾患から、関節リウ… 2017/09/11 アレルギー・免疫
防災の日に思い出す、五戸の病院で遭った3.11 9月1日は防災の日で、この1週間は防災週間として台風や高潮、津波、地震などの災害に対する認識と備えを促す様々な催しが行われています。その由来は関東大震災だそうですが、私たちにとって身近なのは東日本大震災ですね。あの日から6年半の月日がたちましたが、復興はまだ道半ばですし、風化さ… 2017/09/08 事件・話題
医師4100人に聞く「飲酒時の緊急対応」 飲酒時に緊急呼び出し、診療しますか? 当直やオンコールに当たっていないのにもかかわらず、いい気分で飲んでいる時に緊急の呼び出しが……。そんな時にどう対応するか。月に数回飲酒する医師2967人の34.0%が「基本的には断るが、緊急の場合には応じるかもしれない」と回答した。… 2017/08/23 医療安全
特集「『説明したのに敗訴』のなぜ」が生まれたわけ 医療訴訟において、説明義務違反といえばかつては医師が説明を怠っていたことが争点でした。ところが近年、医師はしっかり説明したはずなのに、実は患者やその家族は納得しておらず、裁判にもつれ込み、医療側が敗訴するという事例がまれではなくなっています。… 2017/08/18 医療安全
画像診断報告書の確認漏れが相次ぐ 慈恵医大、画像診断所見放置で新たに2人死亡 今年2月、画像診断の所見が共有されずに1年間放置された事例が発覚した東京慈恵会医科大学附属病院(丸毛啓史院長)は7月24日、記者会見を開き、他に2009~2015年の間に5件あったことを公表した。うち2件では、肺癌疑いの所見が放置された患者が既に死亡したことも明らかになった。… 2017/07/25 医療安全
動かなくなって気付く…左母指の重要性 先日のとある日曜日、ボルダリングにチャレンジしてみました。壁登りというやつです。屋内でできる施設が近くにあるので行ってみたのです。バカと薬師寺は高いところが好きなのです。初めてなので初心者向けのコースから始めました。体力的には問題ないだろうと思ってやってみましたが、やっぱり… 2017/07/20 救急医療・集中治療
年俸制医師との雇用契約、「年俸の内訳」の再点検を 「年俸に残業割増金は含まず」最高裁が差し戻し 神奈川県の医療法人立病院を解雇された医師が、年俸1700万円に時間外労働と深夜労働の割増賃金が含まれていないとして支払いを求めていた裁判で、最高裁判所第二小法廷(小貫芳信裁判長)は7月7日、医師の請求を棄却した一審、二審の判決を破棄し、東京高等裁判所に審理を差し戻す決定を下した。… 2017/07/10 医師の職場環境
リポート◎見込みのない心肺蘇生を回避するには(後編) 心停止時にこそ分かる医師と患者の信頼関係 施設や自宅で人生を終えたいと考えていた患者が心停止に陥った際、周囲が慌てて119番通報をしてしまい、搬送先の救急医療機関で患者の意思に反し、心肺蘇生(CPR)が行われる――。今回は、こんな事態を避けるために、慢性疾患から終末期に差し掛かる患者を診る医師たちが実施する方法をまとめた… 2017/05/15 医師・患者関係
学会トピック◎第117回日本外科学会定期学術集会 群大病院事故が外科診療に投げかけた10の課題 2014年に発覚した群馬大学医学部附属病院での一連の医療事故に関連して、医療事故調査委員会で副委員長を務めた名古屋大学医学部附属病院医療の質・安全管理部の長尾能雅氏が「群馬大学病院事故が外科診療に投げかけた10の課題」をテーマに講演。10の課題を示した上で、「これらの問題は、群大病… 2017/05/02 医療安全
混ぜるな危険、ロラゼパムとロフラゼプ 先日、調剤中にどっきりしました。「ロフラゼプ酸エチル」を取ろうとしたら、手元にあるのは「ロラゼパム」…。ロフラゼプ酸エチル(商品名メイラックス他)とロラゼパム(ワイパックス他)を間違えてしまいました。… 2017/04/28 医薬品
リポート◎指摘の見落とし、連携不足、多忙など改善点は多く 画像診断報告書の確認漏れが起こる理由 画像診断の重要所見が共有されず、診断・治療が遅れた事例が後を絶たない。主治医の確認ミス、診療科間の連携不足、さらには繁忙な勤務状況などと、所見の見落としが繰り返される理由は様々に重なり合っている。改善策はあるのだろうか。… 2017/03/23 医療情報
娘さんが来ない、何かあったんじゃないかしら 「娘さんが来ていないようなんです」。ある日のこと。渉外担当として院内のトラブル対応に当たっていた我々の元に、看護師からこんな連絡が入った。聞くと、母親の見舞いに毎日のように来院していた娘さんがこの数日、姿を見せていないのだという。連絡も一切ない。患者さんに聞いても、どこかへ… 2017/03/16 医師・患者関係
地元で評判の菓子店にマネジメントを学ぶ 前回、ヒヤリハット報告に関する取り組みをご紹介しました。当院ではそのほか、日々の患者さんとのやり取りで気付いた点や業務改善への提案などの報告もしてもらうようにしています。簡単な日報を毎日記載してもらい、それを週報としてまとめるというものです。… 2017/03/08 医療経営
「苦情は一切申しません」の同意書、効力は? 今回は、治療同意書に関する相談です。「私は私の疾患、検査、治療等について十分な説明を受け、治療を希望します。何か生じても一切苦情等申しません」という内容に患者さんが同意、署名すれば、賠償請求は受けずに済むのでしょうか?… 2017/03/08 医療安全
診療所で年1000件以上ヒヤリハットが出てくる理由 こんにちは。今回ご紹介するのは、当院でのヒヤリハットの活用法です。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリハット事例が存在するというハインリッヒの法則に基づき、ヒヤリハット報告を把握して重大事故を防ごうとする取り組みは多くの医療機関で行われています… 2017/03/07 医療安全
ウェブサイト管理ソフトの脆弱性を悪用か 病院や研究施設のホームページが改ざん被害に 茨城県立中央病院や福井県立病院、筑波大学の研究施設などのホームページが、何者かによって改ざんされたことが分かった。政府のサイバーセキュリティ戦略本部で副本部長を務める丸川珠代五輪担当相が6日、首相官邸で明らかにした。改ざんされたホームページは全て「ワードプレス」というソフトウ… 2017/02/16 医療安全
診断名が「要配慮個人情報」ってどういうこと? 知っておくべき改正個人情報保護法の勘所 慶應義塾大学総合政策学部教授の新保史生氏に聞く 2015年9月に「個人情報の保護に関する法律」(以下、個人情報保護法)の改正法が成立し、今年5月30日に全面施行される。この改正により、医師には病歴を「要配慮個人情報」として扱うことが求められることになった。この改正が現場の医師にどのような影響を及ぼすのか。「医療等分野における番号… 2017/02/01 医療安全
繰り返される移植レシピエントの選定間違い 再開第1例でも発生、20年間改善されてない選定システムに構造的欠陥 1月27日、そのニュースを目にして、まるで筆者の誕生日を狙って天から贈られたプレゼントのごとく、驚き、震えた。レシピエントの待機日数計算を誤ったため、本来心臓移植を受けられるはずだったレシピエント候補者がスキップされてしまい、待機していた後ろの順位のレシピエントに移植が行われて… 2017/01/30 循環器
超高層老人ホーム、救命はどうなる? 先日DMAT訓練で神戸へ赴いたところ、こんな建物を見つけました。このビルは、介護付き有料老人ホームだそうです。バベルの塔を作ったころは神の怒りに触れ、全く別々の言葉を話すようにされて完成の日を見ることなく人々は散り散りになってしまったわけですが、再び日本語を話す人々が集結した結… 2017/01/19 救急医療・集中治療
特集◎人工知能は敵か味方か《医師のホンネ1》 診療現場でのAI活用、医師はどう思ってる? ウェブアンケートの結果から 前ページまでに紹介した事例以外にも、様々な医療の場面でAIを活用していこうとする研究や取り組みが広がっている。その多くが、医師の診断や判断を補助するツールとしてAIを活用するものだ。 2017/01/16 先端医学
「医師に労基法は適用されない」と言われました いつも楽しく読ませていただいています。ずっと病院勤務をしてきました。研修医のころに先輩から、「医師は労働者じゃないから、労働基準法は適用されない。 だから、勤務時間の制限はない」と言われました。その後、3連直や4連直をして、 翌日もずっと働くというような勤務をしていた時期もありま… 2017/01/12 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
「患者がやれっと言った検査は普通するだろ」 悪質クレーマーに対峙する際の注意点は 今回は悪質なクレーマーについてお話ししたいと思います。ある日のことです。患者の家族と名乗る男が、患者と一緒に来院しました。対応に当たっている医師から渉外室に連絡があり、早速、担当者が現場に向かいました。… 2016/12/13 医療安全
研修医バーンアウト問題(第3回)バーンアウトの三徴を知ろう 燃え尽きる前に、やるべきことは1つ! 悩める研修医の皆さんこんにちは! 毎度おなじみ人生ライフ向上塾のお時間がやって参りました! いや~、師走とはよくいったもので、皆さんも私もバタバタな日々だと思います! なんとか新年に向けて、このバタバタを乗り切っていきましょうや!!… 2016/12/08 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
救えなかった「冷や汗」の症例 日経メディカル Onlineの新企画「冷や汗症例」のお題を筆者もいただきました。ここ数年で一番印象に残っているのは、自分も患者さんも「冷や汗」をかきながら、結局亡くなってしまった症例です。 2016/11/24 循環器
トレンド◎ベンゾジアゼピン系薬の安易な処方に警鐘 向精神薬になったデパス、処方はどうする? 2016年10月14日、新たに第3種向精神薬に指定されたエチゾラム(商品名デパス他)とゾピクロン(アモバン他)。11月1日から、保険医による投与期間の上限は2剤とも30日分とされた。処方薬乱用や依存形成を問題視する専門家たちは、「これを機に、エチゾラムなどの安易な処方はやめるべきだ」と指摘… 2016/11/22 精神・神経
診察中に患者が刃物を取り出したら 眼前の患者に暴力の予兆、まず取るべき対応は? 暴れる患者が刃物を出したとき、どうしたらいいのか――。これも講演会などでよく出る質問です。私は「まず逃げる。そして助けを呼ぶことだ」と答えています。万が一診察室内で、いきなり襲い掛かってきたら、机の上に置いてある物を投げつけるとか、キーボードで刃物を持った手をはたくとか、と… 2016/10/11 事件・話題
点滴に異物混注! 憎むべきは備品管理にあらず 横浜市神奈川区の大口病院(85床)で入院患者の点滴に異物が混入され2人が中毒死した事件が、殺人事件として捜査されているというニュースが先日流れました。しかも、7月から48人の死亡退院患者が出ているということで、院長も「やや多い」とコメントしており、今回の事件と死亡退院患者増加の関… 2016/10/06 救急医療・集中治療
弁護人は「起訴に対する疑問と怒りが尽きない」 患者への準強制わいせつ罪で外科医を起訴 手術後で麻酔が残る女性患者に対し、術後診察に訪れた医師がわいせつ行為をしたとして柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が逮捕された事件で、東京地検は2016年9月14日、準強制わいせつで医師の公判請求(起訴)を行った。… 2016/09/16 医師・患者関係
恋ははしかのようなもの…どころの騒ぎじゃない 普段僕が働いている岸和田徳洲会病院から最も近い空港、関西国際空港を中心に麻疹(はしか)が拡散を続けております。恋ははしかのようなもの、誰でも一度は罹らなければならず、年を取ってかかると重くなる。はしかと同様、本当の恋を経験するのは、たったの一度だけである――。こんなふうに言… 2016/09/15 感染症
虐待はあったのか、それとも被害妄想か? 2016年2月、厚生労働省から、高齢者への虐待についての調査結果が発表された。これまでの調査では、施設従業員による虐待件数の増加を示すものが多かったが、この調査では、施設よりも家庭における虐待の方が頻度が高いことが明らかにされた。家庭内の虐待は外からはなかなか分からないだけに、状… 2016/09/13 医師・患者関係
ネットで批判的な書き込みを見つけたら(後編) 「誤診された」という書き込みへの対処法は? 前編では、患者が不満を募らせネットに書き込むような事態を防ぐため、普段から患者の本音を引き出すための工夫が必要であることを述べました。後編では、実際に医師に対する批判的なコメントが掲載されたり、事実無根・誹謗中傷の書き込みがなされた場合の対処法をご紹介したいと思います。… 2016/09/13 医療経営
ネットで批判的な書き込みを見つけたら(前編) ネット上のクレーム、事実無根と決めつける前に 口コミサイトなどで、自院についてネガティブな書き込みを見つけた経験を持つ院長は少なからずいるでしょう。中には事実無根なものもありますが、必ずしもそうとは言い切れません。患者さんが不満を募らせネットに書き込む事態を防ぐために普段からどんな対策を講じるべきか、考えてみたいと思いま… 2016/09/12 医療経営
待合室でランチ会!? 患児の母親の行動に困惑 当院には小児患者も時々来院する。患児に同伴してくる母親たちは多くの場合、診療がスムーズに進むよう協力してくださっているが、時に非常識な言動に悩まされることもある。 2016/08/04 医療経営
「治療が下手」と医師を侮辱する患者の親 何事においても言えることだが、当初想定していたよりも悪い結果が起きたとき、人はその原因を他人のせいにしがちである。特に医師患者関係では、その傾向が一段と強いように私は感じている。 2016/08/01 医師・患者関係
【寄稿】熊本地震・南阿蘇村からのレポート 感染性胃腸炎アウトブレイクの「誤報道」の裏側 熊本地震から3カ月が経った。まだ避難所で暮らす人が多い中、最近は大雨による被害も伝わっており、地震の被災地では落ち着かない日々が続いている。私は、感染症対策の支援で何度も現地に入った。そのきっかけが感染性胃腸炎アウトブレイクの「誤報道」だった。4月23日、南阿蘇村での感染性胃腸… 2016/07/22 感染症
包交車もドレーンも要らなくなりました 東京女子医科大学病院病院長・泌尿器科主任教授 田邉一成氏×豊田剛一郎 泌尿器科のエキスパートとして腎臓移植やロボット支援手術を始め、新しい取り組みをいくつも進めている田邉氏。今は病院長として新しい発想を病院経営に持ち込もうとしている。田邉氏はどんな将来を見据えているのだろう。… 2016/06/30 癌
身体拘束は誰のため? こんにちは、高知の金子です。初期研修医1年目の先生方は、仕事に慣れてきましたか? まだまだ指導医や看護師さんに言われるがままに仕事をすることが多い時期ですかね? でも、僕ら研修医が言われるがままにした仕事で、患者さんに多大な影響が出ることがあります。今回は、それを強く意識するき… 2016/06/29 老年医学・介護 医師・医学生限定コンテンツ
特集◎熊本地震が遺した教訓《2》 耐震化◆旧基準の建物に被害が集中 耐震化、車中泊、災害弱者──。これらのキーワードは、発災2カ月で浮かび上がった熊本地震における課題だ。医療機関の耐震化は全国的に喫緊の課題であり、車中泊は循環器疾患発症リスクに直結する。災害弱者の支援充実には、福祉避難所の見直しが避けて通れない。 … 2016/06/22 事件・話題
病院側の「弱み」につけ込む問題患者 患者トラブルの原因や背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っている。今回紹介する事例は、背景の複雑さという点で、特徴のあるものだった。そこには、トラブルを引き起こしている患者の妹が10年以上前に遭遇した医療事故が絡んでいた。… 2016/06/20 医師・患者関係
5月下旬に名鉄病院で事故、加湿器にオスバンを投入 肺炎治療中の酸素テントに水と間違え消毒液 名古屋市西区の名鉄病院で5月下旬、酸素テントの加湿器に、看護師が精製水と間違えて消毒液を入れるミスがあったことが分かった。酸素テントの中には、肺炎治療のため、1歳の男児が入っていた。今のところ、健康状態に問題は出現していない。… 2016/06/10 医療安全
病状を知らされなかった家族との紛争を防ぐには 「病気や診療内容のことは家族に黙っていてほしい」と患者から言われることは少なくないが、後に家族から「なぜ伝えてくれなかったのか」「本当に本人がそう言っていたのか」などと責められることもあり、どう対処すべきか悩ましいところだ。医師・弁護士の水澤亜紀子氏に、対処法を解説していた… 2016/06/08 医療安全
インタビュー◎2016年熊本地震の「次」に備えて 福祉避難所船で災害関連死ゼロを目指す 兵庫県医師会長の川島龍一氏に聞く 「私は発災から1週間後に熊本の被災地に入った。避難所をいくつか回ったが、決して良好といえる環境ではなかった」。兵庫県医師会長の川島龍一氏はこう切り出した。災害関連死と思われる死亡が20人に達した点が気掛かりだとも。阪神・淡路大震災で約900人、東日本大震災では約3400人に及んだ災害… 2016/05/27 医療安全
財布を盗んだのはあの看護師さんよ 60歳代の女性が入院していたときのことだ。セーフティボックスに入れておいた財布が盗まれるという事件があった。患者さんは被害届を警察に出した。こんな場合、真っ先に疑われがちなのが看護師だが、この患者さんもそうだった。… 2016/05/12 医療安全
高齢者虐待に発展しかねない職員のNG行動とは 2015年9月、介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」(神奈川県川崎市)の職員による高齢者虐待と入居者の転落死が明らかになった。これを受け、筆者は職場のモラル崩壊をテーマにした特集記事などを手掛けてきたが、事件が介護業界に与えた影響の大きさをつくづく思い知らされた。… 2016/05/11 事件・話題
2016年熊本地震◎そのとき、滋賀県医師会JMATの隊員は… JMATにもできる避難所の環境改善への関与 ハッピーねもとクリニック院長の根本正氏に聞く 4月14日に発生した2016年熊本地震から13日目の4月27日。滋賀県医師会より出動要請を受け、滋賀県医師会JMAT第1班が熊本に出動した。隊員として参加したハッピーねもとクリニック(滋賀県大津市)院長の根本正氏に、現地での活動の一端を聞いた。… 2016/05/07 医療安全