学会トピック◎第17回日本消化管学会総会学術集会 大腸カプセル内視鏡画像から腫瘍性病変を自動検出するAIモデルを開発 人工知能(AI)を活用することで、大腸カプセル内視鏡の普及・発展や読影医の負担軽減につながるかもしれない──。2月19日から21日にかけてオンラインで開催されたGI Week2021で、東京大学医学部附属病院消化器内科の山田篤生氏は、パネルディスカッション「大腸カプセル内視鏡の普及に向けた工… 2021/02/24 消化器
国際医療福祉大学成田病院外傷カンファレンス 外傷患者で要注意な○○症候群はこう評価する 井桁 外傷患者に関して情報をやり取りする際はMISTを用います。Mechanism(受傷機転)、Injury(損傷部位)、vital Sign(バイタルサイン)、Treatment(行った処置)の4つです。MISTについて情報提供をお願いします。渋谷 救急隊からの情報によると、受傷機転は、脚立から転落した際、左脚を挟ま… 2021/02/19 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
頭を打った小児、頭部C T 撮影は必要? 学習目標・小児の軽症頭部外傷におけるリスク評価の方法を知る・患者のリスクに応じて頭部CT撮影の要否を判断できるようになる 今回の症例のように、加わった外力もさほど大きくなく全身状態もよい頭部外傷患者の診察では、頭部CTを撮影するかどうか悩むことがあります。このような場合、どのよう… 2021/02/08 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
NEWS◎厚労省が5都府県1.5万人を対象とした抗体検査結果を公表 12月実施の抗体検査、東京で陽性率0.91% 厚生労働省は2021年2月5日、5都府県で計1万5043人を対象として、2020年12月に実施した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査の結果を発表した。抗体陽性率は東京都で0.91%、大阪府で0.58%、宮城県で0.14%など、地域によりばらつきがあった。また、6月に実施した第1回調査時の陽性率(それ… 2021/02/05 感染症
NEWS◎日本財団が新型コロナPCR検査センターを2月から運用開始 自動PCR検査ロボットを活用した検査センターが稼働へ 都内の介護施設職員を対象に週1回の無料PCR検査を実施 日本財団は2021年2月から、東京都内の介護施設などの職員を対象に、新型コロナウイルスのPCR検査を定期的に実施する検査センターの運用を開始する。川崎重工業(東京都港区)が開発した自動PCR検査ロボットを活用し、4月時点で1日当たり1万4000件の唾液PCR検査の実施を目指す。日本財団が1月19日… 2021/01/25 感染症
BMJ Case Rep誌から 腹痛で救急受診した患者がCOVID-19だった症例 CTで偶然見つかった肺底部のすりガラス陰影から感染が判明 米国Providence Holy Family HospitalのKyle B Varner氏らは、腹痛を訴えて救急部門(ER)を受診した、呼吸器症状のない腎血栓症患者がCOVID-19だったという症例を報告した。論文は2021年1月7日のBMJ Case Rep誌電子版に掲載された。この症例でPCR検査の実施を決めた理由は、腹部と骨盤部のCT検査… 2021/01/25 感染症
若年女性で好発するあの疾患に有用な超音波所見 今回の「撮っておきClinical Picture!」では、若年女性で好発する自己免疫性疾患に関わるクリニカルピクチャーをご紹介します。 2020/12/25 検査 医師・医学生限定コンテンツ
新型コロナ、無症状者のPCRは誰が担うべきか 「陰性証明ビジネス」という言葉が人口に膾炙するほど新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のPCR検査が普及してきている。東京では1980円で検査を実施しているところもあり、テレビCMを流しているクリニックもあると聞く。過去のコラム(コロナ唾液PCR「来院不要でこっそり受けられます」でいいのか… 2020/12/24 感染症
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 40歳代男性の両下肢脱力、軟便を伴うなら? 菱沼 40歳代男性で、主訴は両下肢の脱力です。軟便が続き、1日3回程度の排便があります。既往歴は中学生のときの外傷による脾臓出血。喫煙、飲酒、定期服薬はなく、職業はトラックドライバー(配送業)です。糖質を多く含む食品の多食およびアルコール多飲はありません。志賀 ここまでで鑑別疾患… 2020/12/22 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
PCR検査“陰性証明ビジネス”に価格破壊 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行してもうすぐ1年。当初と比べると、PCR検査のハードルがかなり下がってきた印象です。初めに言っておきますが、無症状の人に「商売」として広くPCR検査を行うことには個人的に大反対です。公衆衛生学的にはあまり意味がないからです(この話は議論の余… 2020/12/14 感染症
「郵送検査でコロナ陽性でした」と来院する患者 あれはいつだったか、地区医師会で質問を受けた。医師会員:郵送で新型コロナの検査を受けた陽性患者が来たら、どう対応したらいいの?私:?? 何を言ってるのか分からないし忙しいしで、「調べときま~す」と言って逃げた。 その日、自宅に向かうタクシーの中で車内モニターをつらつら見てい… 2020/11/27 感染症
「みんパピ!」がHPVワクチンの説明補助リーフレットを作成 「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」(以下、みんパピ!)はこのほど、医療現場などで配布可能なHPVワクチンに関するリーフレットを作成した。2020年11月から配布を開始し、既に118カ所の医療機関に1万7000枚を配布したという(11月17日現在)。… 2020/11/21 感染症
強い偏食傾向のある鍼灸師が陥ったあの疾患 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、今年度のプロ野球の開幕は6月中旬まで延期され、120試合が実施されました。非常に変則的なシーズンでしたが、我らが中日ドラゴンズは8年ぶりにAクラスとなりました。来年度の「V奪回」を期待したいと思います。 さて今回の「撮っておきClinic… 2020/11/18 公衆衛生・予防医学 医師・医学生限定コンテンツ
連載「Dr.岸田の4つのステップで考える 検査値の生かし方」(後半) 薬の「引き算」を考えて処方医に提案 臨床検査値などの患者データを薬局でどう生かすか。(1)処方から病態を推論する、(2)必要な検査値を考える、(3)検査値をアセスメントする、(4)医師への提案や薬学的管理を考える――の4つのステップに沿って総合診療医のDr.岸田が解説します。… 2020/11/13 薬剤師
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、この病理画像はどう見てますか?(Part.2) 大腸ポリープ画像編 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回も病理画像を見る病理医の視線を追跡します。 病理画像編のPart.2となる今回は大腸ポリープ編です。… 2020/11/13 検査
Digestive Endoscopy誌から ノンテクスキルトレーニングで結腸内視鏡検査がうまくなる? カナダのランダム化並行群間比較試験 新人内視鏡専門医に結腸内視鏡検査の研修を実施し、ノンテクニカルスキル(NTS)トレーニングを組み込んだカリキュラムと通常のカリキュラムを比較したところ、NTSトレーニングを組み込んだカリキュラムでは新人医師の結腸内視鏡検査能力が向上した。結果はDigestive Endoscopy誌9月号に掲載され… 2020/11/13 消化器
連載「Dr. 岸田の4つのステップで考える 検査値の生かし方」(前半) 腎臓内科に通う患者の検査値、何を読み取る? 臨床検査値などの患者データを薬局でどう生かすか。(1)処方から病態を推論する、(2)必要な検査値を考える、(3)検査値をアセスメントする、(4)医師への提案や薬学的管理を考える――の4つのステップに沿って、そのポイントを、総合診療医の岸田直樹氏が解説する本連載。岸田直樹氏と、トラ… 2020/11/12 薬剤師
「検査拒否=困った患者」は医師の偏見? 前回より、「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について解説しています。今回は第二の要素である「(患者を)全人的に理解する」がテーマです。家族を中心とした患者を取り巻く周辺情報の聴取によって、前回取り上げた「健康、疾患、病いの経験を探… 2020/11/09 医師・患者関係
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、この病理画像はどう見てますか?(Part.1) 胃生検画像編 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回は病理画像を見る病理医の視線を追跡します。 2020/11/09 検査
最新刊『考える技術』に見るスクリーニングのエビデンス 今年も勤務先が健康診断を実施する季節になった。例年と違うのは、新型コロナウイルス感染対策を導入したことだ。完全事前予約制にして、同じ時間帯に検査を受けられる人数を制限し、順番待ちの列ができないようになった。しかし、それ以外は労働安全衛生法が定めている定期健康診断項目に従って… 2020/10/28 検査
HbA1cとグリコアルブミンを併用した場合の血糖コントロール指標の読み方 HbA1cとグリコアルブミンという2つの血糖コントロール指標を用いると糖尿病患者の血糖コントロール状態を詳しく把握できます。しかし、両指標が大きな乖離を示す症例も少なくありません。では、両指標が大きく乖離した場合、血糖コントロール状態をどのように判定すればよいのでしょうか?HbA1cとグ… 2020/10/22 代謝・内分泌
United European Gastroenterol J誌から 女性の2割が悩む便失禁、最も有益な評価法は? IBD・非IBDに関する研究のシステマティックレビュー 炎症性腸疾患(IBD)患者などを対象とした過去10年間の論文300本以上で便失禁の診断ツールについて調べたシステマティックレビューの結果が、United European Gastroenterol J誌10月号に掲載された。 米国の成人女性の2割弱が、便失禁により影響を受けていると報告されており、炎症性腸疾患(IBD… 2020/10/20 消化器
BMJ Open誌から COVID-19患者のPCR陰性はいつ確認すべきか? 発症から35日後以降だと偽陰性の可能性が少ない イタリアAzienda USL-IRCCS di Reggio EmiliaのPamela Mancuso氏らは、北イタリアの都市レッジョ・エミリアでCOVID-19を発症した患者を対象に前向きコホート研究を行い、48時間超の間隔で2回連続してPCR検査が陰性になるタイミングを検討した。PCR検査で陰性となった患者が再検査でも陰性となった… 2020/10/01 感染症
トピック◎国立国際医療研究センターが発表 COVID-19重症化の予測因子を同定 新型コロナウイルスの対策は『受け身』から『攻勢』へ 国立国際医療研究センターは9月30日に記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予測する5つのマーカーを同定したと発表しました。既に検査マーカーとしての特許を申請済みで、今後、前向き多施設共同研究を実施し実用性を確認する方針です。重症化を早期に予測するCCL17と重… 2020/10/01 感染症
Time in Rangeがついた嘘? 低血糖研究に潜む罠とは 「低血糖は悪だ」──。糖尿病専門医だけでなく、少しでも血糖について学んだ方ならば、おそらく誰もが知っていることでしょう。低血糖は、それ自体が突然死の原因になるだけではなく、意識障害による事故が様々な状況下において悲劇をもたらす可能性があるため、絶対に避けなければならない“急… 2020/09/30 代謝・内分泌
HbA1cとグリコアルブミンの乖離 糖尿病患者の血糖コントロール指標のうち、中心となるのはHbA1cですが、HbA1cの欠点や弱点を補うためグリコアルブミンが開発されました。この2つの指標を用いると、血糖コントロール状態をより詳しく把握することができます。ところが、グリコアルブミンの臨床応用が進むとともに、両指標が大きく乖… 2020/09/24 代謝・内分泌
NEJM誌から アイスランドのSARS-CoV-2推定感染率は0.9% 約5万人のPCR検査と約3万人の抗体検査データを基に国民の感染率を推定 アイスランドdeCODE Genetics社のDaniel F. Gudbjartsson氏らは、約3万人の住民にSARS-CoV-2抗体検査を行い、定量的PCR検査の結果と合わせて、同国の感染歴のある人の割合を0.9%と推定した。また抗体陽性になった患者では、診断から4カ月後までは抗体価が下がっていなかったと報告した。結果は、… 2020/09/23 感染症
脱水を判断する検査値にはどんな項目がある? 医師が血液データをチェックして、患者さんが脱水を起こしていると言ったのですが、どの項目を見て脱水と評価したのかが分かりませんでした。脱水により、血管内成分が濃縮され、ナトリウムなどの値が上昇するのはイメージできますが、他のデータについては何も浮かびません。脱水のときに変化する… 2020/09/21 検査
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その2) 今日からエコーで肝線維化を評価しよう 肝癌の原因として近年注目を集める非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)。近く発刊される予定の「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」でも、肝線維化の進行は肝発癌リスクだけでなく… 2020/09/18 消化器
シリーズ◎適切にフォローできてますか? NAFLD/NASHの線維化進展予防(その1) NAFLD、血小板20万未満は線維化要注意 これまで肝癌の原因はB型またはC型肝炎ウイルスの持続感染が大半を占めてきたが、治療の進歩によりウイルス性肝炎を原因とする肝癌は減っており、将来的には大幅な減少が見込まれている。一方、ウイルス性肝炎を合併しない肝癌は増加傾向にあり、その原因として近年注目を集めているのが非アルコ… 2020/09/17 消化器
Future Medicine誌から COVID-19患者の悪化を予測するマーカー 米国の患者でもCRP、Dダイマー、IL-6、フェリチン、LDが有用 救急部門を受診したCOVID-19患者に簡単な血液検査を行い、CRP、Dダイマー、IL-6、フェリチン、LD(乳酸脱水素酵素)を測定すると、ICU入院、挿管、死亡のリスク予測に役立つことが示唆された。米国George Washington大学病院に入院した患者を対象とする分析の結果は、同大学のShant Ayanian氏らに… 2020/09/17 感染症
Time in RangeはまだHbA1cの檻の中 糖尿病学はHbA1cとともに大きく発展しましたが、いま、HbA1cの呪縛によって前進できないでいます。HbA1cの臨床的意義は「数カ月間にわたる高血糖の記憶」です。この短すぎず長すぎない数カ月という時間が実に絶妙だなと常々感心しています。直近の血糖管理状況の指標でありながら、同時に慢性合併症… 2020/09/15 代謝・内分泌
Lancet誌から COVID-19患者のARDSは従来の患者と違うのか? 肺の形態的な変化や呼吸機能への影響は従来のARDSと同様 イタリアMilan大学のGiacomo Grasselli氏らは、COVID-19による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者と、COVID-19ではない従来のARDS患者の臨床特性を比較する前向き観察研究を行い、両者の肺機能と形態は多くの点で似ていたと報告した。結果は、Lancet誌電子版に2020年8月27日に掲載された。… 2020/09/15 感染症
Lancet誌から SARS-CoV-2野生株とヌクレオチド欠損株の比較 シンガポールのORF8領域に382ヌクレオチドの欠損がある株は症状が軽い 2020年1月と2月にシンガポールのSARS-CoV-2感染者クラスターから、SARS-CoV-2遺伝子のオープンリーディングフレーム8(ORF8)領域に382ヌクレオチドの欠損(Δ382)を持つ変異株が見つかった。シンガポールNational Centre for Infectious DiseasesのBarnaby E Young氏らは、野生株に感染した患者… 2020/09/07 感染症
bioRxivから コロナウイルスの抗体は交差反応するか? 従来のコロナウイルス感染者とCOVID-19患者の抗体を調べる 英国Francis Crick InstituteのKevin W. Ng氏らは、COVID-19確定例の血清とSARS-CoV-2非感染者の血清を用いて、高感度フローサイトメトリーを利用した抗体検査を行い、非感染者の一部が、SARS-CoV-2のスパイク蛋白質(S)に反応する抗体を保有すること、それらはSARS-CoV-2中和活性を持つことを示… 2020/08/27 感染症
Lancet Respiratory Medicine誌から SARS-CoV-2ウイルス量は患者の死亡率に関連 COVID-19患者1145人の定量的RT-PCR検査結果を分析 SARS-CoV-2を検出するRT-PCR検査の結果は、陽性か陰性かを告げる定性検査として利用されることが多いが、RT-PCRは陽性患者の標本中に存在するウイルス量の定量を可能にする。米国Icahn School of Medicine at Mount SinaiのElisabet Pujadas氏らは、定量的RT-PCR検査を行い、診断が確定した患者の… 2020/08/26 感染症
時間×血糖=新しい血糖管理目標Time in Range 「血糖屋さん」。糖尿病専門医を揶揄する方は時にこう呼びます。一臓器ならともかく、一疾患のみを専門とする医師は確かに希有な存在でしょう。「血糖屋さん」には大きく二つの誤解が隠れています。一つは、「血糖値だけ調節できればいいんだよね、全身を見なくていいから楽だね」というやっかみで… 2020/08/26 代謝・内分泌
寄稿◎COVID-19集団発生の対策を事例で学ぶ 沖縄県の小規模離島で発生したCOVID-19への取り組み 沖縄県の石垣島にある沖縄県立八重山病院に勤務している酒井達也と申します。2020年8月、西表島でCOVID-19の患者が発生。さらに、その後の検査で集団発生していることが判明しましたが、幸い島内に感染が蔓延することなく押さえ込むことに成功しました。今回は、その取り組みについて時系列でご紹… 2020/08/21 感染症
HbA1cとグリコアルブミンの相互変換 今回のテーマは「HbA1cとグリコアルブミンの相互変換」です。糖尿病患者の血糖コントロール指標としてはHbA1cが最良のマーカーとされています。しかし、HbA1cでは血糖コントロール状態を把握できない症例があることや、血糖が急速に変化した場合はHbA1cの変化が遅れることが問題になっていました。… 2020/08/21 代謝・内分泌
5月の健診等実施件数は前年同月比で6~9割減 日医の健診・検査センターに関する医業経営実態調査 2020年7月29日、日本医師会は会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響下での健診・検査センター等の医業経営実態最終調査結果を発表した。5月の健診事業の事業収入は前年比-59.1%、検査センターの事業収入は-35.4%だった。常任理事の松本吉郎氏は「健診センター、検査センター… 2020/07/31 感染症
Lancet Infectious Disease誌から COVID-19対策に塩基配列の迅速検査が役立つ 疫学情報と組み合わせてSARS-CoV-2感染経路の追跡が容易になる 英国Cambridge大学のLuke W Meredith氏らは、PCR検査でCOVID-19と診断された患者のウイルスゲノムの塩基配列を迅速に検査し、入院患者と医療従事者、市中感染のウイルスの塩基配列を比較して、疫学情報と組み合わせることにより、35クラスターを特定した。この手法は感染ルートの究明と院内感染対… 2020/07/30 感染症
Lancet誌から スペインのSARS-CoV-2抗体保有率は5%程度 ランダムサンプリングに応じてくれた約6万人の住民を抗体検査 スペインNational Centre for EpidemiologyのMarina Pollan氏らは、地方自治体の名簿からランダムサンプリングで3万5883世帯を選び出してSARS-CoV-2抗体検査への協力を依頼し、6万1075人を検査したところ、住民の血清抗体保有率は5%程度だったと報告した。結果はLancet誌電子版に2020年7月6日に… 2020/07/28 感染症
BMJ誌から SARS-CoV-2抗体検査の精度を比較する 市販の検査キットは研究施設内の検査よりも感度が低い COVID-19の感染拡大を受けて、短期間のうちに様々な抗体検査が開発されたが、その検査精度は十分に評価されていない。カナダMcGill大学のMayara Lisboa Bastos氏らは、SARS-CoV-2抗体検査の精度を検討した研究を対象に系統的レビューとメタアナリシスを行い、各種検査の感度や特異度にはばらつき… 2020/07/21 感染症
グリコアルブミン:第2の血糖コントロール指標 今回のテーマはグリコアルブミンです。糖尿病患者さんにおける血糖コントロール指標としてはHbA1cが標準ですが、HbA1cが常に最良の血糖コントロール指標となるわけではありません。溶血性貧血や肝疾患、腎疾患などを合併している場合は赤血球寿命が短縮し、HbA1cが相対的に低値になります。鉄欠乏性… 2020/07/21 代謝・内分泌
反復唾液嚥下テストを使いこなそう 早くも25回目の記事となりました。連載をお読みいただき、心より感謝申し上げます。先日の記事で、反復唾液嚥下テストについて何かと反響をいただきましたので、今回はこの手法について、もう少しお伝えすることとしました。… 2020/07/20 呼吸器
NEWS◎無症状者への新型コロナウイルス検査が拡大 無症状者の唾液PCR検査・抗原定量検査が可能に 抗原定性検査は引き続き有症状者のみが対象 厚生労働省は2020年7月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断に用いるPCR検査および抗原定量検査について、唾液検体を用いた検査の対象を無症状者(空港検疫の対象者、濃厚接触者など)にも拡大する方針を示した。これまで唾液PCR検査と唾液抗原定量検査は、発症9日以内の有症状者が… 2020/07/17 感染症
血糖の安全飛行を生涯続ける難しさ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う緊急事態宣言が明けてから1カ月以上がたちました。自粛期間に受診もままならなかった患者さんたちの血糖コントロール悪化を見るたびに日々の診療における療養指導の重要性を強く感じています。… 2020/07/15 代謝・内分泌
トレンド◎新型コロナウイルスの新たな検査法が開発中 唾液から25分で感染判定可能なSATIC法って? 唾液検体と試薬を混ぜて25分で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性・陰性を目視で判定できる──。PCR法とは異なる新たな核酸増幅法を用いた迅速検査法である「SATIC法(Signal Amplification by Ternary Initiation Complexes)」の開発が進んでいる。既に実際の検体を用いた検証が行… 2020/07/15 感染症
COVID-19疑い患者でのDダイマー検査がまさかの「返戻」 4月までに比べると随分とハードルが下がったとはいえ、保健所(帰国者センター)に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のPCR検査を認めてもらうには今も苦労することがある。最近は「臨床的に必要と考えられるなら認めます」と言ってくれる地域(や担当者)もあるが、「その程度では認められま… 2020/07/15 プライマリケア
患者が「検査すべきだった」と提訴、判決が示す教訓とは? 新型コロナウイルスに限らず、検査の意義や必要性に関する医師と患者との認識の違いからトラブルになり、裁判にまで至ってしまうケースは少なくありません。そこで、今回は、そうした事例で裁判所がどのような判断をしているのか、4つの裁判例を紹介し、そこから得られる教訓をお示しします。… 2020/07/08 医療安全
短期集中連載◎大腸CTを知る(3) 大腸CT検査ではどう撮影するの? 腸管拡張の方法と撮影法 大腸がん検診の新たな選択肢として大腸CT検査(CTC)が注目を集めています。便潜血検査陽性にもかかわらず大腸内視鏡検査がこわいとか恥ずかしいといった理由で精密検査を受診しないケース、高齢で検査前の大量の下剤の服用が難しいケース、過去の大腸内視鏡検査でとても辛い思いをしたような、挿入… 2020/07/06 消化器
Journal of American Medical Association誌から CGMで若年1型患者の血糖コントロール改善 米CITY研究グループの報告 若年の1型糖尿病患者でも、自己血糖測定(SMBG)による従来法よりも持続血糖モニタリング(CGM)を用いた方が血糖コントロールは良好だったと、米国のCITY研究グループがJAMA誌6月16日号に報告した。 2020/07/06 代謝・内分泌
OGTTで「尿が出ない」場合、飲水させていい? ブドウ糖負荷試験(OGTT)について質問させてください。私の勤務先では、ブドウ糖の飲用前、飲用60分後、飲用120分後の3回、採血と検尿をしています。しかし、2回目や3回目の検尿で尿が出ない患者さんがいます。検査中に、コップ1杯ほどの水を飲ませても大丈夫でしょうか? それでは正確な検査には… 2020/07/06 代謝・内分泌
短期集中連載◎大腸CTを知る(2) 大腸CT検査の前処置ではどんなことをするの? 大腸がん検診の新たな選択肢として大腸CT検査(CTC)が注目を集めています。便潜血検査陽性にもかかわらず大腸内視鏡検査がこわいとか恥ずかしいといった理由で精密検査を受診しないケース、高齢で検査前の大量の下剤の服用が難しいケース、過去の大腸内視鏡検査でとても辛い思いをしたような、挿入… 2020/07/03 消化器
学会トピック◎第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) 持続血糖測定でケトアシドーシスのリスク減少 フラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM)のFreeStyleリブレを使用した糖尿病患者では、糖尿病ケトアシドーシス(DKA)で入院する割合が大幅に減少したことが明らかとなった。フランスの全国的な後ろ向き研究の結果で、第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020、6月12~16日にウェブサイト… 2020/06/29 代謝・内分泌
爪甲周囲の病変を覚えよう(8) 後天性被角線維腫ってなに? 前回までに爪甲周囲に生ずるいろいろな疾患を見てきました。これまでに見てきたものは頻度の高い疾患ですが、今回は稀な疾患で、診断・治療に困難を来すものを紹介します。その1つが後天性被角線維腫(acquired fibrokeratoma)です。後天性爪囲線維角化腫などとも呼ばれています。成書にもあまり詳… 2020/06/26 皮膚科
Lancet Microbe誌から 香港住民の抗SARS-CoV-2抗体保有率は低い 血液標本が保管されていた1938人と湖北省からの帰国者452人の抗体検査結果 香港大学のKelvin Kai-Wang To氏らは、酵素免疫測定法(EIA)とマイクロ中和アッセイを用いたSARS-CoV-2に対する抗体検査を開発し、検査特性を調べた上で、COVID-19流行前後の香港住民の血清陽性率を調査し、2020年3月に湖北省から避難してきた住民とも比較したが、流行後も香港住民の血清陽性率… 2020/06/25 感染症
Lancet誌から COVID-19死亡患者に脳炎と髄膜炎見つかる ドイツで死亡した患者6人の剖検結果 ドイツ初のCOVID-19患者が入院して以来、Munich市民病院は690人超のCOVID-19入院患者の治療に当たってきた。うち103人がICUに入院し、63人が死亡し、587人が回復して退院した。同病院のClaus Hann von Weyhern氏らは、4月にCOVID-19により死亡した6人の剖検結果をLancet誌電子版のCorrespondence… 2020/06/24 感染症
HbA1cと血糖値の関係 HbA1cは先行期間の平均血糖を反映する指標です。従って、HbA1cを見れば先行期間の平均血糖が分かり、逆に、平均血糖が分かればHbA1cが分かるはずです。このようなHbA1cと血糖の関係は当然のことであり、両者の関係はきちんと確定しているはずだと思われるでしょう。ところが、実際には、こんな基本… 2020/06/24 代謝・内分泌