痩せられない患者を奮い立たせるミラクルな質問 さて、このような患者には、どのように介入すればよいでしょうか? 地域医療研修中の八木研修医の対応を見てみましょう。八木研修医:はじめまして、八木と申します。今日は、健診で異常を指摘されて受診されたのですね。栗山:はい……。実は3年前から脂質代謝異常があると言われていたのですが… 2021/03/22 公衆衛生・予防医学
JAMA Network Open誌から 精度99%を超える子宮体癌スクリーニング法 血液メタボローム解析によるアンサンブル機械学習モデルの構築 イタリアSalerno大学のJacopo Troisi氏らは、乾燥血液をガスクロマトグラフィー質量分析計にかけて得られる血液メタボローム(代謝物)解析データを利用したアンサンブル機械学習(EML)モデルを構築し、ホルモン補充療法を受けていない閉経後女性の子宮体癌の診断精度は99%だったと報告した。結… 2020/10/14 癌
コロナで打撃の診療所、職員の提案生かし増収に 今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で経営的に大きな打撃を受けた診療所のお話です。 私たちがお手伝いしている医療機関の中に、健診と内科外来を中心に診療されている大都市部の診療所があります。健診は新型コロナの影響を大きく受け、4〜5月の健診収入は前年同月比で大幅… 2020/09/30 医療経営
BMJ誌から 予期せぬ体重減少が癌につながるのは誰か? 癌検診が推奨される患者を選び出すデータの組み合わせを見つける プライマリケアを受診する成人のおおよそ1.5%に予期せぬ体重減少が記録されている。そうした人が6カ月以内に癌と診断されるリスクは高くないが、中には癌検診を勧めた方がよい患者も含まれている。英国Oxford大学のBrian D Nicholson氏らは、どのような特性や症状を有する患者に癌検診を勧めるべ… 2020/09/09 癌
Am J Gastroenterol誌から 糖尿病は家族歴と同程度の大腸癌リスク因子 糖尿病患者は50歳以前から大腸癌スクリーニングすべき 糖尿病患者は大腸癌を発症するリスクが上昇しており、大腸癌の家族歴を有する人と同程度のリスクであることが示された。結果はAm J Gastroenterol誌7月号に掲載された。 比較的若い成人の大腸癌発生率は上昇しつつあり、この年齢層に特有の危険因子を特定する重要性が増している。大腸癌の家族歴… 2020/08/11 消化器
5月の健診等実施件数は前年同月比で6~9割減 日医の健診・検査センターに関する医業経営実態調査 2020年7月29日、日本医師会は会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響下での健診・検査センター等の医業経営実態最終調査結果を発表した。5月の健診事業の事業収入は前年比-59.1%、検査センターの事業収入は-35.4%だった。常任理事の松本吉郎氏は「健診センター、検査センター… 2020/07/31 感染症
短期集中連載◎大腸CTを知る(3) 大腸CT検査ではどう撮影するの? 腸管拡張の方法と撮影法 大腸がん検診の新たな選択肢として大腸CT検査(CTC)が注目を集めています。便潜血検査陽性にもかかわらず大腸内視鏡検査がこわいとか恥ずかしいといった理由で精密検査を受診しないケース、高齢で検査前の大量の下剤の服用が難しいケース、過去の大腸内視鏡検査でとても辛い思いをしたような、挿入… 2020/07/06 消化器
短期集中連載◎大腸CTを知る(2) 大腸CT検査の前処置ではどんなことをするの? 大腸がん検診の新たな選択肢として大腸CT検査(CTC)が注目を集めています。便潜血検査陽性にもかかわらず大腸内視鏡検査がこわいとか恥ずかしいといった理由で精密検査を受診しないケース、高齢で検査前の大量の下剤の服用が難しいケース、過去の大腸内視鏡検査でとても辛い思いをしたような、挿入… 2020/07/03 消化器
JAMA Network Open誌から HbA1cによる膵臓癌スクリーニングは困難 検査値が高い群ほどリスクは大きい傾向を示すが閾値は不明 米国Kaiser Permanente Los Angeles Medical CenterのBechien U. Wu氏らは、膵臓癌の発症リスク予測にHbA1c値が役立つかどうかを検討する大規模コホート研究を行い、少なくともHbA1c値単独では、膵臓癌のリスクが高い人を同定するのは困難だと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2020年6… 2020/07/01 癌
NEWS◎疫学調査としての抗体検査では「定量検査を行うべき」 抗体定性検査、陽性者の9割が定量検査で陰性に 東京大学先端科学研究センターなどのメンバーからなる新型コロナウイルス抗体検査機利用者協議会の研究グループは5月31日、680人の医療・介護従事者を対象に行った新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査の結果を発表した。680人のうち58人が定性検査の簡易検査キットでは陽性だったが、この… 2020/06/03 感染症
リポート◎米国でPSA検診の非推奨後に転移性前立腺癌の罹患率が上昇 「PSAは使えない」のままで本当にいいのか? 現場では検診による不利益を減らす対策も進行中 日本泌尿器科学会(日泌)は、2020年3月、PSA検診をやめさせようとする国の動きに抗議する要望書を、日本医師会と連名で厚生労働省に提出予定であることを明らかにした。PSA検診については10年以上前から、専門家集団である日泌と厚生労働省のがん検診研究班が対立してきた歴史がある。がん検診の… 2020/03/25 腎・泌尿器
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 ロコモを診る 日本整形外科学会は2013年に、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)啓発活動の1つとして、運動機能を評価する「ロコモ度テスト」を発表した。このほど、フレイルにより近いロコモ度3の策定を予定している。改めてロコモの臨床判断値について解説する。… 2019/12/27 骨・関節・筋
NEJM誌から MRIはデンスブレスト対策として有効か? 次回のマンモグラフィースクリーニングまでの間に見つかる癌患者が減らせる オランダJulius Center for Health Sciences and Primary CareのMarije F. Bakker氏らは、マンモグラフィーで「異常なし」と判定されたデンスブレストの女性を対象に、2年ごとのマンモグラフィー検診のみを受けるグループと、MRI検査を追加するグループの乳癌発見率を比較するランダム化比較試験… 2019/12/16 癌
BMJ誌から 大腸癌のスクリーニング間隔は10年間でよい? 初回の内視鏡で陰性だった患者の再検査時の有病率を調べる研究 ドイツ癌研究センターのThomas Heisser氏らは、大腸癌の内視鏡スクリーニング実施間隔に関するメタアナリシスを行い、平均的なリスクの人が初回の内視鏡で陰性だった場合、10年以内に進行した腫瘍が見つかるケースは極めてまれだったため、10年間隔でのスクリーニングを推奨している現在の欧米の… 2019/11/28 癌
冷え性の可視化や野菜摂取量の推定も、弘前大COIの超多項目健康診断 弘前大学COI(センター・オブ・イノベーション)研究推進機構は、展示会「クロスヘルス EXPO 2019」(2019年10月9日から11日)に出展し、弘前市岩木地域で実施している超多項目の健康診断(健診)に実装した新規項目のデモを行った。具体的には、クラシエホールディングスが提供する冷え性検査や… 2019/10/25 公衆衛生・予防医学
トレンド◎乳癌を100%検出できる!? 日本発!高濃度乳房でも使える超高感度マンモ 神戸大学数理・データサイエンスセンター教授の木村建次郎氏に聞く 乳癌の早期発見法として普及しているX線マンモグラフィーには、高濃度乳房の乳癌を正確に診断することが難しいという課題がある。この課題を克服するために、X線の代わりにマイクロ波(波長1mm~1mの電波)利用した、新しい原理のマンモグラフィー装置の開発が、神戸大学グループによって進んで… 2019/09/24 癌
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 CKDステージが進むほど高率で心房細動発症 1万人規模の特定健診の調査から 心房細動の新規発症率は、慢性腎臓病(CKD)のステージが進行した患者ほど高い――。東京都多摩市における特定健康診査(特定健診)受診者の心房細動発症率とCKDの重症度との関連性を検証した結果を、日本医科大学多摩永山病院(東京都多摩市)内科・循環器内科の小谷英太郎氏が第67回日本心臓病… 2019/09/18 循環器
シリーズ◎見逃し厳禁!話題の病気 舌癌と口内炎と見分けるための3つのポイント 奈良県立医科大学口腔外科教授の桐田忠昭氏に聞く 2019年2月、タレントの堀ちえみさんが、自身のステージIVの舌癌(左舌扁平上皮癌)を公表した。口腔癌は癌全体の1~2%と推定される希少癌だが、堀さんの舌癌が報道されてから注目が高まっている。口腔内を診察した際に見落とさないようにするためのポイントを、日本口腔腫瘍学会の理事長で、現在… 2019/07/29 癌
健診での肺癌見落としは裁判でどう判断される? 今回は、集団健診について考えてみたいと思います。事業者には年1回、労働者に対し健康診断を受けさせる義務があります(労働安全衛生法66条、同規則44条)。検査項目のうち、診断結果を巡ってトラブルになりやすいのが胸部X線検査です。… 2019/07/24 医療安全
癌検診と余命との悩ましい関係 85歳男性。高血圧と糖尿病の管理のため30年来かかりつけ医に通院。「いつもの診察の帰りぎわ、付き添いの娘さんから『先生、うちのお父さんったら、市の癌検診をずっと受けていないんですよ。先生からも父にきつく言ってください!』と頼まれた。だが、患者は常々『検査は嫌い。なるべく受けたくな… 2019/06/04 公衆衛生・予防医学
BMJ誌から 子宮頸癌スクリーニングはHPV検査から始める 英国のスクリーニング方法変更に伴う分析 英国は、2016年1月から、子宮頸癌スクリーニングでは最初にハイリスク型ヒトパピローマウイルス(hrHPV)検査を行うよう方針を転換した。これに先駆けて、イングランドで行われたパイロット研究で得られたデータを分析した、英国Queen Mary University of LondonのMatejka Rebolj氏らは、液状化検… 2019/03/01 癌
【第22回】堀内 朗(昭和伊南総合病院内科診療部長・消化器病センター長) 2018年イグ・ノーベル賞を受賞し内視鏡医として自身を使い切る覚悟をもつ 2018年秋、この年のイグ・ノーベル賞医学教育賞を堀内朗医師が受賞した。座った姿勢で大腸内視鏡検査を受けると苦痛が少ないことを、身をもって実証したことが評価された。ユーモアあふれる授賞式から1か月半後、堀内氏を訪ね、日々の取り組みを聞くうちに、受賞の意味合いがより鮮明になってきた… 2019/01/30 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
JAMA Intern Med誌から 癌検診を受けない人は総死亡率が有意に高い 危険因子を放置して生活改善に取り組まない人と類似 ガイドラインが癌のスクリーニングを推奨している対象なのに検査を受けない人は、禁煙や運動に取り組まない人と同様に総死亡率は高いのか? 米国立癌研究所のDudith Pierre-Victor氏らは、PLCO(前立腺・肺・大腸・卵巣)癌スクリーニング試験で、ランダムに介入群に割り付けられた人のデータを… 2019/01/21 癌
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 河北健診クリニック「肺癌見落とし」のその後 区民検診を辞退、報告書で「胸部X線検査の限界」を強調 河北健診クリニック(東京都杉並区)が、4年前に区民健診で胸部X線検査を受けた40代女性で肺癌陰影の見落としがあったことを公表したのは、2018年7月(関連記事:肺癌見落としで40代女性死亡、河北健診クリニック)。この事例を受けて同クリニックは、2014年以降に実施した杉並区の肺がん検診、94… 2018/12/28 呼吸器
リポート◎米コレステロール管理GLが推奨に採用 単純CTによる冠動脈石灰化スコアの隠れた実力 造影剤使わず低線量、スコアがゼロなら「超低リスク」 2018年11月に発表された米国の新しいコレステロール管理ガイドラインでは、冠動脈石灰化(coronary artery calcium:CAC)スコアによるリスク層別化が推奨に加えられた。欧米ではCACスコアと心血管イベントの関連について多くのエビデンスがあり、リスク評価指標としての臨床的意義が確立している… 2018/12/27 循環器
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から 福島原発事故後の甲状腺癌スクリーニング結果 事故から5年後までの甲状腺癌の増加は示唆されず 2011年の福島第1原発の事故以降に、福島県民を対象に超音波検査を用いた甲状腺癌スクリーニングを行った福島県立医科大学の大津留晶氏らは、当初5年間に行われた2回のスクリーニングに参加した、事故時点で18歳以下だった小児のデータをJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版に2018年11月29日… 2018/12/13 癌
健診業務って、やたらと疲れませんか? 知り合いに代診を頼まれ、健診の仕事に行くことになりました。看護師さんから健診のマニュアルを渡され、目を通すように言われた後、用紙の記入の仕方を聞きました。血圧が一定以上に高ければ受診勧奨だとか、前回の結果で異常があればその後の経過の聞き取りが必要だとか、マークのついている人は… 2018/12/05 公衆衛生・予防医学 医師・医学生限定コンテンツ
MRIによる乳癌スクリーニングは本当に必要? 40歳女性。出版社勤務。「子宮内膜症で通院中の患者から、診察後に乳癌検診について相談された。患者の身内で乳癌になった者はおらず、これまでに乳房の異常を指摘されたこともないが、40歳になったのを機に乳癌検診を受けることを考えているという。患者の勤務先の健康保険組合では、マンモグラフ… 2018/11/05 癌
肺癌検診は何歳まで受ける? 83歳男性。近医で受けた胸部X線検査で左下肺に異常陰影が見つかり、病院を紹介受診。「脳梗塞の既往があり、血圧の管理などのために10年来かかりつけ医に通院。胸部X線検査で左下肺に異常陰影が見つかった。高齢でもあり経過観察としたが、2カ月後の胸部X線検査で異常陰影が増大していたため、病院… 2018/10/04 癌
【レッスン1】異常陰影のある場所を指摘せよ はじめまして。呼吸器内科医の山口哲生です。 肺癌検診でも一般診療でも、胸部X線写真の読影スキルは必須だが、しっかりトレーニングを受ける機会は少ない。胸部X線写真の読影スキルを身に付けるには「習うより慣れろ」が基本。価値のある胸部X線写真を数多く読むことが必要だ。そうした思いから今… 2018/08/30 呼吸器
JAMA Intern Med誌から 閉経後出血は子宮内膜癌を予測できるか? メタアナリシスで感度は90%あるが陽性予測値は9% 子宮内膜癌の早期発見戦略に、閉経後出血(PMB)を利用できるかどうかを検討した米国立癌研究所(NCI)のMegan A. Clarke氏らは、1977~2017年に発表された観察研究の系統的レビューとメタアナリシスを行い、子宮内膜癌と診断された女性の91%がPMBを経験しているが、PMBを経験した女性の中で子宮… 2018/08/22 癌
大腸癌検診は旧態依然でいいの? 市区町村の検診を含め、基本的に検診には対象年齢の上限が定められていません。そのため、高齢の方に検診を受けた方がいいのか聞かれた場合や、検診異常の精査を依頼された場合など、どのように対応すればいいのか悩むことがあります。… 2018/08/17 消化器
Lancet誌から 女性の腹部大動脈瘤スクリーニングは勧めない 英国のモデルで男性と同じ判定基準では費用対効果が不良 これまで、腹部大動脈瘤(AAA)は主に男性に生じる疾患と考えられてきたが、近年の英国ではAAAの破裂による死者の3人に1人は女性だと報告されている。英国Cambridge大学のMichael J Sweeting氏らは、疾病統計や臨床試験データを利用したモデルシミュレーションを行い、男性と同様のAAAスクリーニ… 2018/08/13 循環器
河北医療財団「係争化はしていない。遺族と協議中」 肺癌見落としで40代女性死亡、河北健診クリニック 河北健診クリニック(東京都杉並区)はこのたび、40代女性が4年前に区民健診として胸部X線検査を受けた際に肺癌を疑う陰影の見落としがあったことを明らかにした。この女性は今年6月に肺癌で死亡した。本件を受け、2014年以降に肺がん検診を受診した計9424人の胸部X線写真を再読影した結果、44人に… 2018/07/21 呼吸器
「家に銃があるか」を聞く米国の健康診断 数カ月前、私たちは新しい家に引っ越した。静かな住宅街の小じんまりとした家で、以前は、50歳代の女性が1人で住んでいたという。彼女が植えたというバラが、小さな前庭で咲いている。 この女性は既に州外に引っ越しているのだが、時折、家のポストに彼女宛てのカタログが送られてくる。中でもひ… 2018/07/09 公衆衛生・予防医学
第2回 心房細動を見つけよう 改めて「65歳以上は脈を取る」のが大事な理由 指導医 さて、前回は心房細動の患者さんを生物医学的アプローチを優先すべき「単純症例」、心不全を含めた多くのリスク因子が併存する「複合症例」、心理社会的アプローチも吟味すべき「複雑症例」に分けて考える視点について説明しました。今回はさらに前段階にある「健康」例の中から「心房細動… 2018/07/05 循環器
リポート◎リキッドバイオプシーは癌検診を変えるか 「血液1滴で癌が分かる」の理想と現実 先行するアミノインデックス、エクソソームの実力を探る 癌根治の決め手となるのは早期診断だが、日本の癌検診受診率は50%を割り込み低迷している。近年、血液や尿、唾液などの体液を用いるリキッドバイオプシーと呼ばれる診断法の開発が進み、癌検診への導入も期待されている。感度・特異度や癌発見率、費用対効果はどうなのか、その実力を探った。… 2018/06/01 癌
BMJ誌から 握力の低下は死亡率上昇と関連する UK Biobankでベースラインの握力と50万人を7年追跡した研究 英国の40歳から69歳までの一般市民を対象に、ベースラインの握力とその後の総死亡率や、特定疾患の発症率と死亡率を調べた英国Glasgow大学のCarlos A Celis-Morales氏らは、同年代で同じ性別の人より握力が弱い人では、一部の例外を除いて疾患による死亡率が増加する傾向を示したと報告した。結果… 2018/05/31 公衆衛生・予防医学
Ann Intern Med誌から S状結腸鏡スクリーニングの有効性に男女差 ノルウェーでは男性の大腸癌死亡率を減らしたが女性では効果なし ノルウェーOslo大学のOyvind Holme氏らは、地域住民に対するS状結腸鏡検査での大腸癌スクリーニングがもたらす効果を約15年間追跡し、男性ではスクリーニングによる死亡率減少効果が見られたが、女性ではスクリーニングを受けなかった対照群と死亡率に差はなかったと報告した。結果はAnn Intern M… 2018/05/18 癌
もし薬剤師が大腸癌の精密検査を勧められたら 薬以外の健康相談で、患者さんからよく聞かれるのが「健康診断で『要精密検査』になったのだけど、大丈夫かな」という質問です。皆さんの薬局ではいかがですか。僕も毎年、健康診断を受けています。これまでは、中性脂肪はちょっと高めなものの、ほとんど異常所見はありませんでした。ところが今… 2018/04/27 コメディカル
JAMA Intern Med誌から MRI乳癌スクリーニングは推奨されない マンモグラフィーよりも偽陽性が増えそう 乳癌歴がある患者とそうでない女性に対する、MRIを用いた乳癌スクリーニングの利益と害を、マンモグラフィーと比較した米Kaiser Permanente Washington Health Research InstituteのDiana S. M. Buist氏らは、現状ではマンモグラフィーを上回る利益は示唆されず、MRIスクリーニングは支持されなか… 2018/03/07 癌
検体測定室Q&A、医療機関の紹介は一覧で 厚生労働省医政局地域医療計画課医療関連サービス室は2018年1月30日、「検体測定室に関するガイドラインに係る疑義解釈集(Q&A)(その2)」を公表した。近隣の医療機関を紹介する際は一覧や地図などを示し、特定の医療機関に誘導していると誤解されないようにすることなどを求めている。… 2018/02/06 コメディカル
リポート◎京都府内で立て続けに発生、死亡例も 相次ぐ精神科病院での結核集団感染 患者特性など特有の事情が感染拡大の一因に 昨秋以降、京都府宇治市の宇治おうばく病院と京都市右京区の宮崎神経科嵯峨病院で、結核の集団感染が相次ぎ発生したことがメディアで報じられた。2病院の間で結核感染者の行き来はなく、たまたま同時期に府内の病院で集団感染が発生したもようだ。… 2018/01/25 感染症
第30回 実践編 【動画クイズその2】除菌後の前胸部つかえ感 皆さんこんにちは。前回に続き、実際の胃カメラ画像を提示して、みなさんに診断名を考えていただく「クイズ形式」で進めていきます。 2018/01/17 消化器
Lancet誌から 高齢女性の股関節骨折はFRAXで減らせる 地域住民のスクリーニング介入は骨折率を減らす 骨粗鬆症とそれに関連する骨折については、有効な評価法と治療法があるにもかかわらず、骨折リスクを調べるスクリーニングが行われている国は少ない。英国East Anglia大学のLee Shepstone氏らは、地域住民にFRAXを用いたスクリーニングを行うランダム化対照試験を行って、その後5年間の高齢女性の… 2018/01/16 骨・関節・筋
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 運動器検診とロコモ あらい整形外科院長(日本臨床整形外科学会副理事長) 新井 貞男 ロコモティブシンドローム(ロコモ)の認知度向上を目指し、日本整形外科学会は2007年より様々な形でロコモの啓発活動を進めている。2016年4月には子供の運動器の問題に対処するため、運動器検診が始まった。日本臨床整形外科学会会員を対象に行ったアンケート調査の内容を紹介する。… 2017/12/25 骨・関節・筋
NEJM誌から EBV DNAが鼻咽頭癌スクリーニングに有用 香港の研究で癌登録データよりも早期発見可能 血液中のエプスタイン・バーウイルス(EBV)のDNAは、鼻咽頭癌のバイオマーカーとして使える可能性が報告されている。この癌のスクリーニングに用いた場合の精度などを検討した香港中文大学のK.C. Allen Chan氏らは、この方法がこれまで難しかった鼻咽頭癌の早期発見に有望だと報告した。詳細は、… 2017/09/07 癌
上部内視鏡検査をトラウマにしないためには? FDの患者さんで上部消化管内視鏡のときに「空気が入ると胃が痛くてつらい」と言う人が時々います。そのような人に内視鏡検査を行う際は、痛みを感じたら手を挙げるよう事前にお声掛けすることがあります。また、内視鏡検査中に送気した際に苦しそうにしたり、ゲップをして胃内の空気を抜こうとす… 2017/08/31 消化器
「記者の眼」も取り上げていた健診項目の怪 心電図や胸部X線は12年前の厚労省班研究でも意義不明との指摘 ほぼ毎年のように、どこかのメディアが健診や人間ドックは本当に役に立つのかという話題を取り上げている。今年は日経メディカル Onlineでも、そんな記事を読んだ(記者の眼◎なんでこんな検査を定期健診に入れている?、2017/6/22)。… 2017/08/23 循環器
日経メディカル 書籍紹介 健診データで困ったら 健康診断での異常所見に対する内科外来での対応法を示した参考書。「BMI(体重)の低下」「心電図における非特異的ST-T変化」「聴力低下」「呼吸機能異常」「胸部単純X線での強膜肥厚やブラ」など健康診断での指摘にいかに対応すべきかを解説している。… 2017/08/09 プライマリケア
なんでこんな検査を定期健診に入れている? 今年も会社から健康診断の案内があった。従業員を雇用している会社は、労働安全衛生法で年に1回の実施を義務付けられている。毎年のことながら、厚生労働省はなんでこんな検査を定期健康診断に入れているんだ?と疑問に思っている項目がある。… 2017/06/22 公衆衛生・予防医学
JAMA誌から 便潜血陽性者は早めに内視鏡検査受けるべき 陽性判定から10カ月を超えると大腸癌のリスクが上昇 免疫学的便潜血検査(FIT)で陽性判定を受けたら、何日以内に大腸内視鏡検査を受けるべきか。米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのDouglas A. Corley氏らは、FIT 陽性となり、その後内視鏡検査を受けていた人々の転帰を調べて、FIT陽性から内視鏡検査までの期間が10カ月を超えると、大腸癌… 2017/05/22 癌
リポート◎医療者・被検者双方に優しい新検診法 大腸内視鏡に匹敵するCTコロノグラフィー 年間5万人近い日本人の命を奪う大腸癌。食生活の欧米化などを背景に急増中で、女性では癌による死因のトップを占める。対策には早期発見が必須だが、被検者の負担が大きい大腸内視鏡検査に代えてCTコロノグラフィーを実施し、精検受診率を向上させて大腸癌の早期発見につなげる施設が増えている。… 2017/04/07 癌
予防医療では総医療費は減らせない 5年以上前から中央社会保険医療協議会内に医療技術評価分科会が設けられ、英国のNICEを見習って、薬剤や手術の費用対効果の評価が本邦でも始まっている(特集◎「高額薬剤が国を滅ぼす」は本当か《4》費用対効果の検証が進めば診療行為も対象に?、日経メディカルOnline、2016/7/14)… 2017/04/05 公衆衛生・予防医学
BMJ誌から 子宮頸癌検診の細胞診検査感度には差がある 陰性患者を72カ月追跡したオランダの大規模コホート研究 英国、オランダ、ドイツなどでは、子宮頸癌スクリーニングにおいて、従来の細胞診の代わりに液状化細胞診(LBC)が用いられるようになっている。オランダErasmus大学医療センターのKirsten Rozemeijer氏らは、SurePathとThinPrep という2種類のLBCについて、浸潤性の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)病… 2017/03/16 癌
Lancet誌から S状結腸鏡スクリーニングの効果は17年持続 陰性だった患者は17年後も発症率と死亡率が低い 英国Imperial College LondonのWendy Atkin氏らは、軟性S状結腸鏡を用いた大腸癌スクリーニングの効果を長期追跡し、検査で陰性だった参加者は、検査を受けなかった対照群に比べ、17年追跡しても大腸癌の発症率と死亡率が低く保たれていたと報告した。結果はLancet誌2017年2月21日に掲載された。… 2017/03/15 癌
学会トピック◎第13回日本消化管学会総会学術集会 逆流性食道炎のリスク因子に男女差あり 多施設の健診データに基づく症例対照研究の結果、逆流性食道炎のリスク因子は男女で異なることが明らかになった。調査研究を行ったGERD研究会を代表し、名古屋市立大学次世代医療開発学の神谷武氏が、2017年2月17~18日に名古屋市で開催された第13回日本消化管学会総会学術集会で発表した。… 2017/02/22 消化器
JAMA誌から 睡眠時無呼吸スクリーニングの利益は不明 USPSTFの推奨に関する報告 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の有病率は高く、30~70歳の男性の約15%、女性の5%といわれている。OSAは健康にさまざまな悪影響を及ぼすため、プライマリケアでスクリーニングを行い、患者を同定して適切な治療を行えば、健康被害を予防できる可能性がある。米North Carolina大学Chapel Hill校のDan… 2017/02/21 呼吸器
Lancet誌から 前立腺生検の対象はMRIでトリアージするべき マルチパラメトリックMRIで過剰生検が減らせる 英国University College LondonのHashim U Ahmed氏らは、多施設コホート研究PROMISを行い、血清PSA値が高い男性に対して、マルチパラメトリック磁気共鳴画像法(MP-MRI)を用いて前立腺生検が必要な患者をトリアージすると、生検が必要な患者が減少し、さらに過剰診断も減らせることを示唆する結… 2017/02/20 癌
【インタビュー】 「ロコモ」の認知度が低い若年層へのアピールを 東京慈恵会医科大学附属病院長 整形外科教授(日本整形外科学会理事長) 丸毛 啓史氏 2007年に日本整形外科学会が提唱したロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)の今年の認知度調査結果は前年比微増にとどまった。同学会理事長の丸毛氏は、さらに幅広い層をターゲットにした取り組みを模索していく予定だと語った。… 2016/12/18 骨・関節・筋
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 ロコモ啓発の現状──ロコモ チャレンジ!推進協議会の取り組み 独立行政法人地域医療機能推進機構大阪病院副院長/ロコモ チャレンジ!推進協議会副委員長 冨士 武史 ロコモティブシンドローム(ロコモ)の認知度向上を目指し、日本整形外科学会は2010年に「ロコモ チャレンジ!推進協議会」を設立した。ロコモ啓発に関する様々な取り組みを進めている同協議会の現状を報告する。… 2016/12/18 骨・関節・筋
トレンド◎レセプト・健診データ使いハイリスク住民に受診勧奨 埼玉県で糖尿病の新規受診率が倍増した理由 「あなたは糖尿病(疑い)ですが、医療機関を受診していません。糖尿病を放置すると透析、失明、下肢切断などになってしまうので医療機関を受診してください。なお、お近くにはA医院、Bクリニックなどがあります」。こうした通知が届いて新たにクリニックを受診する糖尿病患者が来年から全国で急… 2016/11/17 腎・泌尿器
NEJM誌から マンモグラフィーはスクリーニングに有効か? 乳癌死亡率減少に対する貢献度は低い 癌検診の目的は、その癌による死亡を減らすことにある。マンモグラフィーを用いた乳癌検診の有用性を一般女性のデータを用いて分析した米国National Cancer InstituteのH. Gilbert Welch氏らは、腫瘍の大きさを指標にスクリーニングの利益を評価すると、マンモグラフィーの効果は小さく、過剰診断… 2016/11/11 癌
トレンド◎学校保健法改正で検査用セロハンの製造中止 ぎょう虫検査、義務化廃止の波紋 子どもの頃、毎年のように行っていた、お尻に青いシートをペタリと貼る蟯虫(ぎょう虫)検査。この4月から多くの学校で行われなくなった。学校保健法が改正され、2016年度から寄生虫卵検査が必須検査項目でなくなったためだ。学校健診義務化廃止による影響を探った。… 2016/10/13 感染症
NEJM誌から 前立腺癌の死亡率に治療法による差はない 手術、放射線、積極的監視を10年追跡した英国のRCT 英Oxford大学のFreddie C. Hamdy氏らは、PSAスクリーニングによって限局性前立腺癌と診断された患者を、積極的監視、根治的前立腺全摘除術、術前ホルモン遮断療法+放射線治療の3種類の治療にランダムに割り付け、その後10年間の前立腺癌関連死亡と総死亡のリスクを比較した。その結果、3通りの治… 2016/10/11 癌
第13回 十二指腸編その2 上十二指腸角は検者の体を捻って越える くどいようですが、この連載はあくまでもビギナー向けです。達人医師には参考となりません。今回もご容赦願います。 2016/10/05 消化器
リポート◎大腸の小さな良性腫瘍は通電せずに摘除 国内で普及進むコールドポリペクトミー 小さいポリープも全て取る「クリーンコロン化」の時代へ 通電せずに大腸ポリープを摘除する「コールドポリペクトミー」が国内で徐々に広がっている。従来法と比べて術後の出血や穿孔のリスクを軽減できるのが特徴。導入施設では、これまでであれば出血、穿孔リスクを懸念して取らなかったような小さなポリープも残さずに摘除している。… 2016/08/30 消化器
リポート◎高リスク非肥満者への対策を巡り2つの意見 10年ぶりに見直されるか? メタボ健診 生活習慣病の発症予防を目的とする「メタボ健診」。既存の基準ではリスクが高い非肥満者を拾い上げられないため基準の見直しが議論され、厚生労働省の2つの検討会で相反する結論が出た。中間取りまとめは今夏を予定するが――。… 2016/07/05 循環器
汗くさい若者の相談に乗るのも我々の仕事 国立成育医療研究センター理事長 五十嵐隆氏×豊田剛一郎 東京大学卒業後、一貫して小児科医療に携わってきた五十嵐氏は、高齢者に比べて子どもに対する支援が少ないのは、子どもに起こっている深刻なことが知られていないからだと、様々な活動を進めてきた。10歳ぐらいまでのかわいい子供だけが小児科医療の対象ではない。「汗くさい若者」への支援が全く… 2016/06/07 小児科
学会トピック◎第113回日本内科学会 メタボ診断にウエスト周囲長計測は必須でない? ウエスト周囲長はメタボリックシンドロームの診断基準の必須項目だ。しかし、ウエスト周囲長を必須項目としない診断基準に変更した場合でも、非メタボリックシンドローム群に対するメタボリックシンドローム群の心血管疾患発症のリスクに大きな差がないことが分かった。東京大学医学部附属病院糖… 2016/04/26 循環器
リポート◎対策型乳癌検診を巡る最新動向(その2) 「J-START」試験が与えるインパクトとは 超音波検査併用検診の有効性を検証する大規模臨床試験が国内で実施 マンモグラフィに超音波検査を併用する検診の有効性を検証した日本発の大規模臨床試験「J-START」の結果が2015年秋に発表され、注目を集めている。マンモグラフィ単独よりも超音波検査を併用した方が、早期乳癌をより多く発見できるという結果で、一部医療者の間で期待が高まっている。もっとも、… 2016/03/15 癌
リポート◎対策型乳癌検診を巡る最新動向(その1) 高濃度乳腺にはエコー併用が必要? 日本人女性の多くがマンモグラフィに不向きな「デンスブレスト」 2015年7月、「科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン」が改訂され、50歳以上へのマンモグラフィ検診の推奨グレードが下がった。マンモグラフィ検診による過剰診断の恐れがあったことや、日本人女性の多くがマンモグラフィで癌を検出するのが難しい「デンスブレスト(dense breast)」であるとい… 2016/03/14 癌
第17回 ご存じですか?小児の「粘膜下口蓋裂」 皆さん、こんにちは! 今日も「ホンマでっか症例帳」の時間がやってきました。今回は、JA広島総合病院形成外科の長谷川美紗先生に、乳児健診で見逃されている疾患をご紹介いただきたいと思います。長谷川先生によると、本来は乳児健診で拾い上げられる疾患のはずが、乳児健診に関する書物にはほとん… 2016/03/02 小児科
12月から始まったストレスチェック制度の鍵 厚労省労働衛生課長が語る制度の狙いと注意点 「プライバシーの保護と不利益な取り扱いの防止が、ストレスチェック制度を本来の目的に沿って適切に運用するための鍵になる」――。厚生労働省 労働基準局安全衛生部労働衛生課課長の武田康久氏は、2015年12月15日、データヘルス・予防サービス見本市2015(主催:厚生労働省)のセミナーに登壇し… 2015/12/25 精神・神経
第22回 子どもの夜泣き・人見知りへの小児科医の対処法 6~7カ月健診の頃になると、母親も育児に慣れてきます。徐々に赤ちゃんの表情も豊かになってくるため、母親も育児を少しずつ楽しめるようになってくるでしょう。一方で、夜泣き、人見知り、離乳食がうまく進まないなど保護者には新しい悩みも出てきます。ときに兄や姉の赤ちゃん返りが見られるこ… 2015/12/22 小児科
第21回 6~7カ月健診で発達状況をどう見極める? 乳幼児の発達や健康状態をチェックし、順調に育っているかどうかを確認するのが乳幼児健診です。健診を担うのも小児科医の役割の一つでしょう。今回は、当院における6~7カ月健診の方法をご紹介したいと思います。必ず確認すべきポイントは4つ。寝返り、お座りができるか、手を伸ばして物をつかめ… 2015/12/21 小児科
医療ビッグデータ・コンソーシアムが政策提言 「ビッグデータで国民のヘルスリテラシーを向上させるべき」 医療に関するデータベースの連結と活用を訴える 「データはデータのままでは役に立たない。データは知識と知恵によって解釈され、はじめて我々の意思決定や問題解決に役立つ情報になる。医療に関する様々なデータがデータベース化されているが、これらのデータベースを連結し、活用して、日本の医療を変えていくことを政策提言したい」──。201… 2015/12/15 公衆衛生・予防医学
Lancet誌から 日本人の乳癌検診、マンモ+超音波で感度上昇 40歳代の日本人女性7万人が参加した大規模ランダム化比較試験「J-START」で判明 40歳代の日本人女性を対象に行われた大規模なランダム化比較試験「J-START」で、マンモグラフィー単独よりもマンモグラフィーに超音波検査を組み合わせる方が、早期乳癌をより多く発見できることが分かった。一方、確定診断のために生検を受けた人の割合も多くなったという。… 2015/11/24 癌
小児からの「腹囲測定」は心血管疾患予備軍の発見に有効 腹囲が高値になるほど心血管疾患のリスクが高くなることは広く知られているが、小児の腹囲と心血管機能の変化については明らかではない。小児の腹囲と心血管疾患の危険因子との関係を調べた結果、腹囲正常群に比べて、高値群ではインスリン抵抗性、高尿酸血症、左室肥大などが多く、早期からの介… 2015/11/11 循環器
第17回 好酸球増加 どう鑑別する?異常所見は好酸球増加のみ 1年前の人間ドックでは異常がなかった30歳代女性 今回からは、好酸球増加症を取り上げます。 人間ドックで好酸球増加を指摘された33歳女性。自覚症状はない。既往歴もなく、身体所見にも異常はない。人間ドックでも、画像所見を含め他に異常は認めなかった。… 2015/10/15 血液内科
「見本市」に検体測定を出展しました 前回のコラムで紹介した「ケア・マルシェ」ですが、実行委員として開催に携わっただけでなく、私の中央薬局グループでもブースを出展しました。内容は、お薬に関する相談の受け付けと、最近注目(?)の検体測定です。… 2015/09/09 コメディカル
全国の検体測定室の検索も可能 検体測定室の一般向け啓発サイトがオープン 検体測定室事業を通じてセルフメディケーションの推進を目指す検体測定室連携協議会は2015年9月1日、一般向けウェブサイト「ゆびさきセルフ測定室ナビ」をオープンした。検体測定室の認知度を向上させ、より多くの一般消費者に検体測定室を利用してもらいたい考えだ。… 2015/09/01 コメディカル
郵便検診の申し込みや結果閲覧をスマホやパソコンで KDDIの「スマホdeドック」、一般向け受付開始 KDDIは2015年8月27日、自宅にいながら健康を手軽にチェックできるセルフ健康チェックサービス「スマホdeドック」の一般受付を全国一斉に開始した。 2015/08/30 検査
第14回 クラスターランダム化とPROBE法 薬局店頭での糖尿病スクリーニングは有用? ケース:保険薬局に勤務する薬剤師のUさんは、昨年の「臨床検査技師等に関する法律」改正に伴う、受検者の自己採血による検体測定にとても興味がありました。薬局で血糖を測定することで、“糖尿病予備軍”といわれる人を早期に発見でき、将来的な合併症リスクを低下させることにつながる。あるいは… 2015/08/25 コメディカル
Ann Intern Med誌から 3mm未満の脳MRI微小病変も脳卒中のリスク 脳ドックのリスク判断基準が変わる? 脳卒中発症リスクは3mm以上の病変より高いことが判明 脳ドックなどで無症候の患者に頭部MRI検査を行った場合、脳に3mm未満の病変が見つかっても臨床的な意義はないとされていた。しかし、米Mississippi大学医療センターのB. Gwen Windham氏らの検討で、こうした微小病変も3mm以上の病変と同程度かそれ以上に、その後の脳卒中発症や脳卒中関連死亡に関… 2015/07/27 循環器