JAMA Network Open誌から 慢性腰痛患者には理学療法より水中運動 中国のランダム化比較試験で1年後までの症状軽減効果を比較 中国上海体育学院のMeng-Si Peng氏らは、慢性腰痛の患者をランダムに3カ月間の水中運動と理学療法に割り付けて、1年後までの機能障害の改善度を比較する臨床試験を行い、水中運動は経皮的電気神経刺激や温熱療法よりも効果的で、症状軽減効果は1年後まで持続していたと報告した。結果は2022年1月7… 2022/02/04 骨・関節・筋
インタビュー◎順天堂大学医学部総合診療科学講座の上村公介氏に聞く 総合診療医がスポーツ医学に挑む理由 順天堂大学医学部総合診療科が、2022年度から「プライマリケア・スポーツ医」を育成するための総合診療専門医コースを開始する。なぜ総合診療科がスポーツ医の育成に乗り出すのか──。同コース実行チームの先頭に立つ上村公介氏に狙いを聞いた。… 2021/12/27 プライマリケア
JAMA Neurology誌から 運動習慣のあるパーキンソン病患者は死亡リスクが低い 韓国のPD患者約1万人を最長で8年追跡して運動量別の死亡リスクを調査 韓国高麗大学九老病院のSeo Yeon Yoon氏らは、同国の国民健康保険データベースを利用して、2010~13年にパーキンソン病(PD)と診断された患者のその後の運動習慣と総死亡率の関係を検討するコホート研究を行い、運動量が多い人は不活発な人に比べ死亡リスクが低かったと報告した。結果は2021年11… 2021/11/26 精神・神経
JAMA誌から 低強度の運動ではPAD患者の歩行能力向上は望めない ガイドラインが推奨する高強度の運動では6分間歩行距離が改善 米国Northwestern大学のMary M. McDermott氏らは、本人にとって快適なペースでできる低強度のウオーキングで、下肢の末梢動脈疾患(PAD)患者の歩行能力を改善できるかどうかを検討するランダム化比較試験を行い、低強度の運動では12カ月間行っても歩行能力は向上しなかったと報告した。結果はJAM… 2021/05/06 循環器
リポート◎心臓リハビリテーションの医療経済学的効果 心臓リハビリの費用対効果は優れている 心臓リハビリテーションは医療経済性に優れた療法で、特に費用対効果が良い──。こう評価するのは、東京大学大学院医学系研究科特任教授の田倉智之氏です。回復期の包括的心臓リハビリを中心に、医療経済学的効果の検証結果をレビューしました。… 2020/12/23 循環器
インタビュー◎群馬県立心臓血管センターの安達仁氏に聞く COVID-19下でも継続できる「自宅で心リハ」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大によって緊急事態宣言が発出された際、多くの施設で外来心臓リハビリテーションも休止に追い込まれてしまいました。この危機に対処するため、群馬県立心臓血管センターは動画『自宅でできる運動』を作成し、心臓リハビリの継続を図りました。対応を… 2020/12/22 循環器
トレンド◎誰でも簡単にできる運動療法 肝リハ、体重減少を伴わなくても脂肪肝改善 現状では、非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)に対して承認された薬剤はなく、食事・運動療法による生活習慣の改善が主な治療となる。特に運動療法は、NAFLD/NASHとサルコペニアとの関連が明… 2020/10/06 消化器
トレンド◎注目すべき肝筋連関 糖尿病合併NAFLDを診たらサルコペニアを疑え 骨格筋は運動器として機能するだけではなく主要な代謝器官でもあり、代謝の中心となる肝臓との関連、いわば肝筋連関が注目されている。中でも、肥満を伴うことが多い非アルコール性脂肪性肝疾患(nonalcoholic fatty liver disease:NAFLD)/非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatiti… 2020/10/02 消化器
NEWS◎ICTを活用し在宅での運動療法を遠隔モニタリング 国内初、遠隔心臓リハビリシステムの治験を開始 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学のグループは、自宅で運動療法を行う心不全患者に対して、医師が遠隔でモニタリングや指導を行う「遠隔心臓リハビリテーションシステム」の医師主導治験を開始する。7月10日に大阪大学およびオンラインで開催された記者会見で、同教授の坂田泰史氏とリモハ… 2020/07/13 循環器
【インタビュー】 症例レジストリーシステムとロコモのエビデンス作り 慶応義塾大学医学部整形外科学教授 松本 守雄 氏 2019年5月に日本整形外科学会(以下、日整会)理事長に就任した松本氏は、症例レジストリーシステムを早期に稼働させ、エビデンスの構築に積極的に取り組んでいきたいと意気込む。早急に取り組むべき課題と推進していきたい活動について、詳しく語っていただいた。… 2019/12/27 骨・関節・筋
NEJM誌から コンタクトスポーツでは神経変性疾患に要注意 引退したプロサッカー選手の死因を一般の人と比較した研究 英国Glasgow大学のDaniel F. Mackay氏らは、コンタクトスポーツの疾病リスクを調べるために、引退したスコットランドのプロサッカー選手と条件がマッチする一般の地域住民の死因を比較する後ろ向きコホート研究を行い、虚血性心疾患や肺癌の死亡リスクは一般人より低いが、神経変性疾患による死亡… 2019/11/13 公衆衛生・予防医学
Circulation誌から 長時間運動後のトロポニン値上昇はリスクのない人のイベント発症も予測 長時間ウォーキング後にトロポニンI値が99パーセンタイル超まで上昇した被験者を追跡したところ、追跡期間中の死亡/MACE発生率は、トロポニン値がそれ程上昇しなかった被験者より有意に高かった(27%対7%)。… 2019/09/11 循環器
BMJ誌から 運動は中高年から始めても遅くない ベースラインと7.6年後の運動量の変化が死亡率に与える影響を調べる 運動は総死亡、心血管疾患、癌のリスク低下に関係することが示されている。しかし、多くの研究では、ベースラインの運動量とアウトカムの関係を調べており、その後の生活習慣の変化を反映しにくい。英国Cambridge大学のAlexander Mok氏らは、中高年者の運動習慣の変化が総死亡、心血管死亡、癌死… 2019/07/17 生活習慣
BMJ誌から 運動不足は認知症リスクとは無関係か? 認知機能の低下による活動量低下を考慮したメタアナリシス 身体的に不活発であることと認知症リスクの関係は明らかになっていない。英国University College LondonのMika Kivimaki氏らは、運動不足が認知症の危険因子かどうかを検討するために、10年以上の長期追跡を行っている前向きコホート研究から個々の患者のデータを統合するメタアナリシスを行い、… 2019/05/15 精神・神経
ゾンビに追われ運動!?やる気を引き出すアプリ 「やるべきことは分かっているけど、現実には難しい」とは、患者さんからよく聞く言葉だが、私たち医療者だって人間なので、そんなことは自分自身で日々経験していることでもある。前回は、糖尿病治療でのインスリン量の計算に役立つアプリについて紹介した。スマートウォッチで運動量をトラッキ… 2019/04/05 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から ハイリスク高齢者の転倒予防に太極拳が有効 ストレッチ運動よりも外傷性転倒の発生率が低い 転倒リスクの高い高齢者には運動が勧められるが、どのタイプの運動の効果が高いのかは明らかではなかった。米国Oregon Research InstituteのFuzhong Li氏らは、太極拳ベースの運動TJQMMB(Tai Ji Quan: Moving for Better Balance)と、複合型運動プログラムの転倒予防効果をストレッチングエクサ… 2019/03/07 老年医学・介護
親の寄付なしには体育の授業もできない!? 米国の貧富の格差については、日本でもよく知られている。世界のビリオネア(資産総額10億ドル[約1130億円]以上)の4人に1人が米国人である一方、子どもたちの多くは毎日の食べるものにも困っている(関連記事:公立小で朝、全生徒にマフィンが出る理由)。そんな中でも、努力を重ねて運も良け… 2018/12/13 コメディカル
JAMA Network Open誌から 運動はパーキンソン病発症リスクを減らす メタアナリシスで男性のリスク減少は強固だが、女性は有意差なし 運動量とその後のパーキンソン病(PD)発症との関係を調べる系統的レビューとメタアナリシスを行った中国浙江大学のXuexian Fang氏らは、男性では運動量が多い人ほどPD発症リスクが減少していたと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2018年9月21日に掲載された。… 2018/10/10 生活習慣
「このクリニックに転職したい!」の意外な理由 みなさん、はまっていることってありますか? 芸能、スポーツ、アニメ、何かの製作や収集など、生活の中心がそれになるくらいはまっているものがあると、毎日が楽しくなりますよね。今回ご紹介させていただくIさんは、そんな趣味のために転職した看護師さんでした。… 2018/10/05 コメディカル
再発で引退も…オーバートレーニング症候群 皆さん、こんにちは。 オーバートレーニング症候群に関する2回目の本稿では、治療法や予防法について紹介します。病態や診断については、前回の連載をご覧ください。 前回お伝えしたように、オーバートレーニング症候群とは身体が回復しきらないうちに過剰なトレーニングを行うといったサイクルを… 2018/06/19 生活習慣
第25回 「叱咤激励で改善しない生活習慣」をどうする? 皆様こんにちは!「ヨコバン」こと横林賢一です。今回は、ハーバード大学で研究留学をしていた、坪谷透先生に患者さんへ健康指導を行う際の取り組み方・指導方法について、解説していただきます。 2018/06/11 プライマリケア
Circulation誌から 中高年からの運動開始でも心不全リスクは低下 適切な身体活動の持続が重要 ARIC研究の対象について経時的に検討した結果、理想的な身体活動(PA)を継続している人は心不全(HF)リスクが低いことが分かった。また、45歳以上であっても、HFリスクは新たな運動開始や運動量増加により低下し、運動習慣の中断により上昇することも明らかになった。こうしたHF予防における生… 2018/06/08 循環器
オーバートレーニング症候群とうつ病 オーバートレーニング症候群とは、過剰なトレーニングが長期間続き、パフォーマンスや運動機能が低下し、疲労が容易に回復しなくなった状態だと定義されています。通常、トレーニングを行うと一定の疲労が生じますが、きちんと休めば回復し、やがて競技能力が徐々に向上することで、当初より強い… 2018/05/29 生活習慣
Circulation誌から 高強度トレーニングは座りがちな生活の悪影響を無効化 健康な65歳未満ならまだ心不全予防に間に合う 座っていることが多い中高年者が高強度インターバルトレーニングを長期間行うと、心臓に及ぶ悪影響を無効化できるという研究結果が報告された。65歳未満の座りがちな中高年がまだ健康なうちに処方すべき運動の種類、運動量を示した今回の結果は、Circulation誌4月10日号に掲載された。… 2018/05/07 循環器
BMJ誌から 太極拳は線維筋痛症の症状を軽減する 有効性はエアロビクスと同等以上 線維筋痛症患者に対する非薬物療法の中心はエアロビクスとなっている。米Tufts大学のChenchen Wang氏らは、線維筋痛症患者に対して太極拳とエアロビクスの症状改善効果を比較するランダム化対照試験を行い、エアロビクスよりも太極拳の効果が上回っていたと報告した。結果はBMJ誌電子版に2018年3… 2018/04/10 骨・関節・筋
鉄補充だけで治らないスポーツ貧血がある!? スポーツ貧血の主な原因は「鉄欠乏」と説明してきました。「溶血」が一部関与することもありますが、やはり主因は何といっても「鉄欠乏」です。そのため、基本的には鉄を補充することでスポーツ貧血は改善するはずです。しかし実際には、鉄剤を十分量内服してもヘモグロビンやフェリチンが上昇し… 2018/03/06 血液内科
記録が伸びないアスリートに多い内科的疾患 「先生、サッカーをしているとき、ゼーゼー咳が出て走れなくなるんです。来月に大会があるんですが、どうにかならないでしょうか」 筆者が、中学生の頃に近医に持ちかけた相談だ。 2018/02/23 呼吸器
スポーツ貧血治療、実は結構気を遣うんです 大きな大会で良いパフォーマンスを発揮するには、「トレーニング」はもちろんのこと、「食事」「休養」「メンタル」にも十分に気を配ってコンディションを整えるというのがスポーツ内科的な考え方です。今回はスポーツ貧血についての3回目、スポーツ貧血の治療についてです。… 2018/02/20 循環器
アスリートの貧血、指針通りには診断できず スポーツ貧血は、基本的には一般的な鉄欠乏性貧血と同様の考え方で診断するものの、診断基準となるヘモグロビン(Hb) 値などが一般人と少し異なるという認識が必要です。アスリートでは酸素の需要が多いため、一般人よりやや高めの基準にすべきと考えられますが、その基準値はどう判断すべきなの… 2018/02/06 血液内科
成長期のアスリートに多いスポーツ貧血って? ヘモグロビンは赤血球の中にあり、全身に酸素を運搬しています。ヘモグロビンや赤血球が減少することを「貧血」と言い、運動が原因で生じる貧血を「スポーツ貧血」と呼びます。ヘモグロビン減少により酸素運搬能力が低下するので、アスリートがスポーツ貧血になると、特に持久系の競技でパフォー… 2018/01/16 呼吸器
Lancet誌から 車の多い道でのウォーキングは避けるべき COPD患者は悪影響が特に大きい 英国Imperial CollegeのRudy Sinharay氏らは、60歳以上の健康なボランティアと、慢性閉塞性肺疾患(COPD)もしくは虚血性心疾患の患者を対象に、交通量が多く大気汚染レベルが高い道路と汚染レベルが低く車は通らない公園をウォーキングした場合の、呼吸器と心血管系への影響を比較するランダム化… 2017/12/27 呼吸器
適切な喘息診療が金メダリストを生む…かも 気管支喘息・運動誘発性喘息と診断されたアスリートでも、適切に治療されれば、問題なく運動・スポーツに取り組み、健常人と同等のパフォーマンスを発揮することができます。喘息の治療をしながら世界で活躍し、オリンピックで金メダルを取った選手は数多くいるのです。… 2017/12/26 プライマリケア
意外と難しい運動誘発性喘息の診断 アスリートとはいえ、気管支喘息の診断・治療は、『喘息予防・管理ガイドライン2015』に則って行えば、原則的には問題ありません。ここでは、通常の喘息診療とは異なる点を中心に解説していきます。今回は診断編です。… 2017/12/14 呼吸器
アスリートには気管支喘息が多いって本当? 気管支喘息は、気道に慢性炎症が生じて過敏になり、攣縮が起きた結果、呼吸困難感、喘鳴、咳嗽、痰などの症状を呈する疾患です。日本人の有病率は小児で約10%、アスリートはそれよりもやや多く約13%という報告があります。アスリートの方が有病率が高い原因については後述します。… 2017/11/14 生活習慣
走る前にロキソニン? 何でそこまで… 断言しよう。マラソンは体に悪い。 ハーフマラソンを走ってみた。生まれてこの方、歯を食いしばって運動をした経験はほとんどない。それなのに、ネットで見つけたハーフマラソン大会にうっかり申し込んでしまった。参加費5000円。都内で開催されたチャリティマラソンだ。… 2017/11/06 ライフスタイル
スポーツ内科って何だ!? 皆様、初めまして。関西で活動するスポーツ内科医の田中祐貴と申します。この度、ご縁がありまして日経メディカル Onlineで「スポーツ内科」について連載することになりました。今まで読者だったのが、書く側になるのは不思議な気分です。… 2017/10/24 生活習慣
Ann Intern Med誌から トライアスロン中の死亡と心停止例を分析 死亡と心停止は中高年男性と、水泳区間に多い 1985~2016年に米国で行われたトライアスロンに参加した人々の、死亡と心停止例について調べるケースシリーズ研究を行った米Abbott Northwestern病院のKevin M. Harris氏らは、突然死の大半は水泳競技区間で起こり、予期しない死亡例には潜在性の心血管疾患があったことなどを報告した。詳細はAnn… 2017/10/17 循環器
Circulation誌から 身体活動が活発なHFpEF患者は心血管予後良好 介入の是非と方法は今後の課題 駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者においても、健常人と同様に身体活動(PA)の程度が心血管予後と逆相関することが明らかになった。論文はCirculation誌の9月12日号に掲載された。 2017/10/02 循環器
JAMA誌から アメフト選手の大半は慢性外傷性脳症だった 脳バンクに献体した選手202人の死後の病理解剖 アメリカンフットボールのようなコンタクトスポーツは、慢性外傷性脳症(CTE)のリスクを上昇させる可能性がある。米Boston大学医学部のJesse Mez氏らは、学術研究用の脳バンクに遺体を提供した202人のアメフト選手を対象にケースシリーズ研究を実施し、プロリーグのNFLでプレーするなどレベルの… 2017/08/21 精神・神経
BMJ誌から 運動量を増やしても認知症予防に疑問 認知症患者は診断の数年前から運動量が減少する 積極的に運動をしている人の認知症リスクが低いことを報告した研究は複数あったが、それらは逆の因果関係を見ていた可能性が指摘された。仏INSERMのSeverine Sabia氏らは、35~55歳の人々を平均27年追跡して、中年期の運動量とその後の認知機能の低下や認知症発症リスクに有意な関係は見られなか… 2017/07/18 精神・神経
BMJ誌から 自転車通勤は死亡リスクを低下させる 英国の大規模コホートで車や電車通勤よりも有意に減少 人々の運動量は世界的に減少傾向にある。英Glasgow大学のCarlos A Celis-Morales氏らは、中高年の英国人の通勤方法と心血管疾患、癌、総死亡の関係を明らかにするために住民ベースの前向きコホート研究を行った。得られた結果は、自転車通勤の健康利益を示し、徒歩通勤も心血管疾患の発症と死亡リ… 2017/05/17 公衆衛生・予防医学
行動を変えるのはかくも難しき… 昨年あれだけ騒がれたポケモンGoだが、リリースから1年たたずして、すでに下火となったようだ。引きこもっていた人も外出させ、歩くことをゲーム化することで健康増進にも寄与したと言われた画期的なアプリだが、実際はどの程度、人々の行動を変容したのだろうか?… 2017/03/29 生活習慣 医師・医学生限定コンテンツ
BMJ誌クリスマス号から 「ポケモンGO」に運動量を増やす効果はない 歩数増加はインストール当初のみ、6週後には消失 2016年7月に配信が開始されたポケモンGOのダウンロード回数は、2カ月後には、全世界で5億回を超えた。米Harvard公衆衛生大学院のKatherine B Howe氏らは、米国の若い成人を対象に、ポケモンGOが1日の歩数に与えた影響を調べたが、利益は大きくなく、時間経過と共に縮小し、6週後には全く見られな… 2017/01/10 生活習慣
「ランニングクリニック」を知っていますか 「子どもと一緒に走りたくて、今回参加を決めました」──。11月11日から13日までの3日間、明海大学浦安キャンパス(千葉県浦安市)で開催された「ランニングクリニック2016」に参加した、40代の下肢切断者はこう語る。クリニックでは下肢切断者14人がスポーツ用義足を装着して、パラリンピック金… 2016/11/21 生活習慣
Circulation誌から 急性心筋梗塞の発症トリガーになるのは何か? INTERHEART Studyの報告 世界52カ国で展開されたINTERHEART Studyからの報告で、「激しい身体活動」と「怒り、または感情的な動揺」は、初発の急性心筋梗塞(AMI)のトリガーになることが、男女を問わず、多くの国・地域、人種で確認された。また初発AMI前の1時間に両方のトリガーに曝露された場合、一方のトリガーのみの… 2016/10/26 循環器
JAMA誌から ウェアラブルデバイスの減量支援効果に疑問 デバイス使用群の体重減少は標準指導群よりも少ない 運動と食事の状態をモニターするためのウェアラブルデバイスは数多くあり、短期的な研究は、それらを追加すると減量効果が高まることを示唆していた。米Pittsburgh大学のJohn M. Jakicic氏らは、低カロリー食と積極的な運動によって減量を目指す若い成人を24カ月間追跡し、通常の生活指導のみの群… 2016/10/14 生活習慣
BMJ誌から 日常生活レベルの活動量で疾病リスク減少 スポーツだけでなく仕事や家事もMETsに換算 米Washington大学のHmwe H Kyu氏らは、総身体活動量(レクリエーション、移動、家事、仕事などの身体活動量を合わせたもの)と、乳癌、大腸癌、糖尿病、虚血性心疾患、脳梗塞のリスクの用量反応関係について系統的レビューとメタアナリシスを行い、日常的に体を動かすレベルの身体活動の相対的な… 2016/09/05 生活習慣
JAMA誌から 歩きやすい街は住民の肥満や糖尿病を減らす カナダの15都市での時系列研究 居住地の歩きやすさは肥満や糖尿病の発症率と関係していると思われるが、それを検証する研究は行われていなかった。カナダSt Michael's HospitalのMaria I. Creatore氏らは、カナダの都市部の歩きやすい街が、車依存度の高い街に比べ、住民の過体重、肥満、糖尿病に与える影響を調べる前向き研究… 2016/06/22 代謝・内分泌
J Am Coll Cardiol誌から モバイルヘルス介入により運動不足が解消、体重も減少 64カ国、約7万人が参加した介入プログラムの結果 モバイル端末によるインターネット利用と歩数計を用いた生活習慣の介入プログラムであるStepathlonが64カ国で約7万人を対象に実施された。身体活動、座位時間、体重に及ぼす効果を検討したところ、いずれにおいても改善が認められ、大規模なモバイルヘルス介入の実行可能性と効果が示された。この… 2016/06/14 循環器
Circulation誌から 歩くことで75歳超の心血管疾患リスクが低減 速く、距離の長い歩行の方が有効 ベースラインで心血管疾患(CVD)を有していなかった75歳超の男女を長期間追跡したところ、身体活動(特に歩行)とCVD発症リスクは逆相関関係にあることが分かった。運動強度が高く、運動量が多いほどリスクは段階的に低減していた。米国での地域対象プロスペクティブコホート研究から得られたこ… 2016/02/05 循環器
医師3179人に聞く「運動してますか?」 医師の半数は「とても運動不足」 運動不足への危機感強い20歳代、「運動ゼロ」は50歳代が最多 「スポーツの秋」とはいうものの、日ごろ忙しいとなかなか運動する時間がとれないもの。文部科学省の調査では、日本人の実に4人に3人が運動不足だという。勤労者の中でも特に激務で運動する時間がとれなそうだが、健康意識も高い医師は、普段どの程度運動を行っているのだろうか。今回の「医師100… 2015/10/12 生活習慣
EASD2015速報 糖尿病患者の片足立ち時間、末梢神経機能と関連 同時間が短い患者は身体能力のチェックが不可欠 目を開いたまま片足で何秒立っていられるかという「開眼片足立ち時間」の短縮は、2型糖尿病患者における末梢神経機能低下の独立した危険因子になっていることが明らかになった。開眼片足立ち時間と、末梢神経機能の指標である腓腹感覚神経伝導速度、腓骨運動神経伝導速度、心電図RR間隔変動係数(… 2015/09/25 代謝・内分泌
下着とアプリで尿漏れ症状の改善を支援 女性のあの悩みに応える、スマート下着が登場 出産を経験した直後の女性の3人に1人が悩まされている――。そんな統計もある「尿漏れ(失禁)」を改善する女性用下着とモバイルアプリを、オランダHolst CentreのスピンアウトベンチャーであるLifeSense社が開発。先行販売を始めた。… 2015/09/23 産婦人科
J Am Coll Cardiol Heart Failure誌から HFリスク、1日20分以上のウォーキング/サイクリングで最も低減 男性では身体活動量が極度に多くてもHFリスクが増大 男性のみを対象として5種類の身体活動、1日当たりの総身体活動量(TPA)、昔の身体活動量および最近の身体活動量と心不全(HF)リスクの関係を調査したところ、特定のタイプの身体活動がHFリスク低減と関連しており、最近の身体活動量の方が重要であることも見出された。この結果は8月12日、J Am … 2015/09/07 循環器
BMJ誌から バランス訓練は高齢女性の転倒外傷を減らす 75歳以上の女性700人を対象とした2年間のランダム化比較試験で実証 高齢者は転倒してけがをすることが多く、バランス訓練を行うと高齢者の転倒が減ることが報告されている。仏パリ第11大学のFabienne El-Khoury氏らは、75歳以上の女性を対象とするランダム化試験で、介入群に2年間、バランス能力に焦点を当てた訓練を実施。けがに結びつくような転倒のリスクは、対… 2015/08/07 骨・関節・筋
JACC Heart Fail誌から 高齢者の心不全予防には生活習慣の改善が重要 食塩の摂取量はリスクを高める傾向 高齢者の心不全(HF)予防にはやはり生活習慣改善が有効であることが確認された。HFリスクを減少させる生活習慣は、「健康的な身体活動」「適度な飲酒」「肥満の予防」「非喫煙」であり、食習慣は統計学的に有意な因子ではなかった。ただし食塩の摂取量はリスクを高める傾向があった。CHS研究(Ca… 2015/08/03 循環器
ベルギーIMECとオランダHolst Centreが展示会で披露 心電図や活動量を測れる「スマートTシャツ」 洗濯も可能!取り外せるモジュールはわずか7g ベルギーIMECとオランダHolst Centreは「IMEC Technology Forum 2015 Brussels」(2015年6月23~24日、ブリュッセル)において、“最も先進的なスマート衣服(Tシャツ)”をうたうヘルスケア向け技術を披露した(ニュースリリース)。このTシャツを着ると、心電図を精度よく測れることに加え、活… 2015/07/06 医療機器
東芝のウエアラブル端末「Actiband」のビッグデータ解析で判明 意外?納得?「早寝の人はよく歩く」 運動量と就寝時刻の間にリニアな関係 東芝は2014年8月に発売したリストバンド型活動量計「Actiband」について、利用者の活動量や睡眠、食事などのデータを総合的に解析。「生活習慣に関する調査結果」として2015年6月15日、同社ウェブサイトで公開した。… 2015/07/01 精神・神経
下肢筋力、歩幅、身体状態・生活状況の結果を基に判定 日本整形外科学会、ロコモの臨床診断値を発表 ロコモ度1は約4600万人、2は約1400万人と推定 日本整形外科学会は5月15日、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)の段階を判定するための臨床診断値を策定した。下肢筋力を調べる「立ち上がりテスト」、歩幅を調べる「2ステップテスト」、身体状態・生活状況を調べる「ロコモ25」の3つのテスト結果を基に、ロコモ度1、ロコモ度2かどうかを… 2015/05/19 骨・関節・筋
Apple Watch、心拍・活動量センサーを内蔵 心拍数や活動量のデータ保存は基本的にiPhoneを利用 アップル日本法人は2015年3月10日、日本国内のプレス向けに腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」とノートパソコン「MacBook」新製品の発表イベントを東京・六本木で開催した。米カリフォルニア州サンフランシスコの「Yerba Buena Center for the Arts Theater」で米国時間3月9日(日本時間3月… 2015/03/12 医療情報
Circulation誌から 身体活動の頻度を上げても、さらなるリスク低下は見られず 英国女性を対象とした大規模プロスペクティブ研究成果 身体活動は一般的に血管疾患のリスク低下と関連することが分かっているが、血管疾患それぞれと身体活動の種類や頻度との関連に関してはエビデンスが不十分だった。プロスペクティブなコホート研究であるMillion Women Studyでは、約110万人の女性を対象に、冠動脈心疾患、脳血管疾患、静脈血栓塞… 2015/03/12 循環器
Ann Intern Med誌から 「座ったきり」は、やっぱり体に悪い 身体活動量が高くても座位時間が長い人ほど短命、メタアナリシスで示唆 1日の中でじっと座っている時間(座位時間)が長い人は、たとえ定期的な運動習慣があったとしても、座位時間が短い人よりも総死亡リスクが高いことが分かった。さらに、2型糖尿病、心血管疾患、癌の罹患リスクも座位時間が長い人で高いという。… 2015/02/10 骨・関節・筋
「8000歩/20分」が生活習慣病予防の理想 高齢者に望ましい「歩数/中強度活動時間」が中之条研究で明らかに 「世の中には研究者の数だけ健康法があるが、私は共通のものさし、普遍性のある健康法を確立したかった」――。 2015/01/15 生活習慣
16週の食事・運動療法で肝硬変患者の門脈圧亢進症が改善 肥満を合併した肝硬変患者に16週にわたって食事と運動の指導を行うことで、体重減少と門脈圧亢進症の改善が認められた。多施設共同の前向き試験の結果、明らかになったもので、スペインUniversity of BarcelonaのAnnalisa Berzigotti氏らが、米国肝臓学会(AASLD2014、11月7~11日、ボストン開催… 2014/11/11 消化器
太極拳は非アルコール性脂肪肝疾患の症状改善に貢献 太極拳が非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の症状改善に貢献することが示された。8週間にわたり太極拳を実施した群と実施しなかった群について比較検討した結果で、米Virginia Commonwealth UniversityのAngelo H. Paredes氏らが米国肝臓学会(AASLD2014、11月7~11日、ボストン開催)で発表した… 2014/11/10 消化器
No.23 運動のやりすぎによってペースメーカ電流が減る マラソンやツールドフランスのような耐久型スポーツ(endurance sports)を行うアスリートは同年齢の人に比べて徐脈傾向にある。このような人々はその後、洞不全や房室ブロックなどを発症し、心臓ペースメーカが必要になることが多く、また心室性不整脈が多発することが知られている。これまで、… 2014/09/01 循環器
【開催予告】薬剤師向け、6月28日(土)、東京 江戸川区薬剤師会、ウォーキング指導の研修会を開催 江戸川区薬剤師会スポーツファーマシスト委員会は、地域の薬局で運動指導を行える薬剤師の育成に向け、2014年6月28日に「ウォーキング指導研修会~薬局を地域の健康ステーションに!!」を開催する。 2014/06/05 薬剤師
RA患者の筋力トレーニング、「低強度+高速」で基本動作スキルが向上 関節リウマチ(RA)患者は、日常の活動低下によって全身的な運動機能低下を来たしやすい。このため、高負荷の筋力トレーニングが筋力維持に効果的とする報告がある一方で、関節のダメージを避けるためにはなるべく安静にするのがよいとして負荷トレーニングを忌避する傾向も見られる。京都大学附… 2014/04/30 骨・関節・筋
DI記者の「この人に聞きたい!」◆星 瑞江氏(レジオン薬局矢立町店[静岡県富士宮市]) 「雇われ薬剤師でも、患者さんのためのイベントを開けるんです」 「4月29日に薬局の運営で『あるこう会』を開きます。昨年は患者さんやご家族、スタッフ、ボランティアを併せて150人を超える参加がありました。取材に来ませんか」──。編集部宛にそんなメールをいただいて、「薬局運営イベントに150人ってすごくない!?」と、さっそく取材を申し込みました。てっ… 2014/04/17 コメディカル
身体活動量と食事の改善で10年間推定CVD発症リスクは減少も死亡リスクは変わらず 糖尿病ハイリスク者を対象に、1年間の身体活動量と食事の改善が心血管疾患(CVD)の発症に及ぼす影響を検討したところ、10年間推定CVD発症リスクは減少したが、10年間推定死亡リスクは変わらなかったことが示された。12月2日からメルボルンで開催中の世界糖尿病会議2013(IDF-WDC2013)で、フィン… 2013/12/06 代謝・内分泌
ヨガやピアサポートは女性2型糖尿病患者のQOLを一部向上させる インドの糖尿病患者は約6500万人とされ、なかでも女性患者のQOLを向上させる地域ベースの低コストな介入方法を設計し、検討することは重要と考えられている。地域コミュニティーにおいて、ヨガや同じような立場の人によるサポート(ピアサポート)という形で介入したところ、ヨガはQOLのうち環境… 2013/12/05 代謝・内分泌
家庭用エクササイズゲーム「Wii Fit Plus」で2型DMの血糖コントロールやQOLを改善 2型糖尿病患者に家庭用エクササイズゲーム「Wii Fit Plus」を提供すると、身体活動時間が増加し、血糖コントロールやQOLが改善することが示された。ドイツWest-German Center of Diabetes and HealthのKerstin Kempf氏らが、12月2日にメルボルンで開幕した世界糖尿病会議2013(IDF-WDC2013)で発… 2013/12/04 代謝・内分泌
発症5年前の運動量が多いとRAがより軽症になる可能性 関節リウマチ(RA)患者を対象に、診断時から遡って5年前の運動状況を確認したところ、運動量が多い患者ほど診断時の疾患活動性が低く、より軽症であることが示された。10月26日から30日まで米国サンディエゴで開催されている米国リウマチ学会(ACR2013)で、スウェーデンInstitute Of Environmen… 2013/10/30 骨・関節・筋
JAMA Intern Med誌から ACS後のリスク因子管理の患者教育に効果みられず 通常のケアを上回るリスク因子の修正は未達成 急性冠症候群(ACS)後、看護師と栄養士の主導により、禁煙、食事、運動、減量への介入を行ったリスク因子管理の教育プログラムの効果がReseau Insuffisance Cardiaque (RESICARD) PREVENTION試験で検証されたが、従来の通常ケアを上回る効果は示されなかった。この結果はJAMA Intern Med誌10月14… 2013/10/30 循環器
全身振動運動器でCOPD患者の健康状態が改善 慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に、全身振動運動器(WBV)を使ってスクワット運動を実施したところ、運動能力、および健康状態が改善することが示された。9月7日から11日にバルセロナで開催された欧州呼吸器学会(ERS2013)で、茨城東病院(茨城県那珂群東海村)リハビリテーション科の伊東光修氏… 2013/09/12 呼吸器
第23回欧州高血圧学会 CABA後の患者に対する短期運動、QTdと血圧に好影響 冠動脈バイパス術(CABG)後の患者が短期間の運動を行ったところ、QT間隔のばらつき(QTd)や血圧に好影響だったことが示された。セルビアUniversity of NisのV. Stoickov氏らが第23回欧州高血圧学会(6月14~17日、ミラノ)で報告した。… 2013/07/24 循環器
運動に関連した低血糖をデグルデクは増加させない 運動を行うことにより、糖の必要量が増加し、かつインスリン感受性が高まるため、糖尿病患者では運動が低血糖発現のリスクとなる懸念がある。米Scripps Whittier Diabetes研究所のAthena Philis-Tsimikas氏らは、持効型溶解インスリンアナログ製剤インスリン デグルデク(以下、デグルデク)によ… 2013/06/29 代謝・内分泌
「毎食後15分間の散歩」より「1日1回45分の持久運動」が2型糖尿病患者の血糖コントロールに有効 昨今、血糖を正常にコントロールするには、エクササイズの実践以外にも、散歩などの日常身体活動(ADL)が重要だとの指摘がある。そこで2型糖尿病患者20人を対象としたクロスオーバー研究を実施し、ADLの24時間血糖コントロールへの影響を調べたところ、1日に15分間の散歩を3回行うよりも1回45分… 2013/06/26 代謝・内分泌
心肺持久力が高いほど糖尿病前症の死亡リスクは減少 糖尿病前症のコホートを用いて心肺持久力(METS)と死亡率の関連を後ろ向きに解析したところ、心肺持久力が高いほど死亡率が低いことが示された。6月21日からシカゴで開催中の米国糖尿病学会(ADA2013)で、米George Washington University Medical CenterのD.Ni氏らが発表した。… 2013/06/25 代謝・内分泌
Arterioscler Thromb Vasc Biol誌から ウォーキングとランニング、CHDのリスク低下に貢献するのはどっち? 米国のウォーキングおよびランニング愛好者約5万人を登録したコホート研究において、エネルギー消費量が同等であれば、ウォーキングとランニングは、高血圧、高脂血症、糖尿病のイベント発生リスクをほぼ同等に低減することが分かった。この結果は4月4日、Arterioscler Thromb Vasc Biol誌オンラ… 2013/04/18 循環器
快食!快眠!医師の健康術 Vol.4 【自己流!?健康術】私たちが行っているこんな健康法 効果がある?おまじない? 快食法や快眠法、ある程度の時間をかけた有酸素運動以外にも、医師たちが「効果がはっきりしないままに行っている」健康法もある。 2013/02/28 生活習慣 医師・医学生限定コンテンツ
Lancet誌から スタチン使用者が運動能力を高めると死亡リスクがさらに減少? 脂質異常症の人々の運動耐容能とスタチン使用の有無が全死因死亡に及ぼす影響を調べた前向きコホート研究で、スタチンを使用しながら運動耐容能の向上を図れば、それぞれを単独で行った場合に優る利益を得られることを示唆するデータが得られた。米Washington DC退役軍人医療センターのPeter F Ko… 2012/12/18 循環器
2型DM患者における運動効果、メンタル面では不明確 2型糖尿病患者において、適切な身体活動量を維持することは重要で、運動不足は合併症の主要なリスクとなる。しかし、これまで糖尿病患者の運動効果に関する研究は、血糖値や体重、血圧など生理学的な側面に関する報告が多かった。そこで、2型糖尿病患者を対象としたメンタル面への運動効果を調べ… 2012/10/10 代謝・内分泌
J Am Coll Cardiol誌から 10年間の運動療法でCHF患者の運動耐容能とQOLが向上 専門家による監督下で順守率も88%と良好 NYHAクラスI/IIの慢性心不全(CHF)患者が、専門家による監督下で運動療法を10年間行ったところ、最高酸素摂取量(peak VO2)およびQOLの改善がみられ、さらには入院率や心疾患死亡率も減少したことが、9月19日付のJ Am Coll Cardiol誌オンライン版に報告された。… 2012/10/09 循環器
低ボリュームの高強度インターバルトレーニングがインスリン感受性を上昇させる 低ボリュームの高強度インターバルトレーニングは、骨格筋、肝臓、内臓および皮下脂肪組織におけるインスリン感受性を上昇させることが示唆された。また、膵脂肪含量も減少することが報告された。フィンランドTurku大学のAnna Savolainen氏が、10月1日からベルリンで開催中の欧州糖尿病学会(EASD… 2012/10/04 代謝・内分泌
血糖コントロールとエネルギー消費にはインターバル歩行がおすすめ 糖尿病患者における歩行訓練は、連続歩行よりもインターバル歩行の方が血糖コントロールとエネルギー消費において優れていることが示された。また、インターバル歩行はインスリン抵抗性に対する代償性膵β細胞過形成を起こすことなく血糖コントロールの改善を誘導することが、β細胞の補う能力を… 2012/10/04 代謝・内分泌
余暇の身体活動レベルが高い糖尿病患者は脳心血管リスクが低下する 糖尿病患者において、余暇時間の身体活動レベルが高いほど、脳血管疾患(CVD)、冠動脈性心疾患、総死亡のリスクが低下することが分かった。また、観察期間中に余暇時間の身体活動が増加した群は、依然低いままだった群に比べCVDと死亡率のリスクが低下することが示された。スウェーデンUppsala大… 2012/10/03 代謝・内分泌
J Am Coll Cardiol誌から 有酸素運動はCHD患者の抑うつ症状を軽減 症状軽減レベルは抗うつ薬投与群と同程度、米国のUPBEAT試験 抑うつ症状のある冠状動脈性心疾患(CHD)患者に有酸素運動、抗うつ薬、プラセボのいずれかを適用したランダム化比較試験(RCT)で、有酸素運動を適用した患者の抑うつ症状はプラセボ投与者より有意に軽減し、軽減の程度は抗うつ薬投与患者と同程度であることが分かった。結果は、8月1日のJ Am Co… 2012/08/24 循環器
Arch Intern Med誌から 適度な運動は糖尿病患者の死亡リスク低減に関係 日常生活の中で適度に運動している糖尿病患者は、身体活動が不活発な糖尿病患者に比べて全死因死亡と心血管死亡のリスクが有意に低いことが、欧州の大規模前向きコホート研究とメタ分析で明らかになった。独German Institute of Human Nutrition Potsdam-RehbruckeのDiewertje Sluik氏らが、Arch … 2012/08/23 代謝・内分泌
関節リウマチ患者の約半数は運動習慣なし――ノルウェーの調査 関節リウマチ患者のうち、まったく運動習慣のない人が45.7%と半数近くを占め、これらの患者は運動習慣がある人に比べて健康状態が悪く、自己効力感や教育レベルが低いことなどがノルウェーの患者調査で示された。6月9日までベルリンで開催されていた欧州リウマチ学会(EULAR2012)で、Diakonhjem… 2012/06/14 骨・関節・筋
Arch Intern Med誌から 座っている時間が長いと死亡リスクが上昇 運動量にかかわらず全死因死亡の危険因子に 長時間座りっぱなしの生活が健康に良くないことは広く認識されている。では、適度の運動を加えれば、健康でいられるのだろうか。この疑問の検証を試みたオーストラリアSydney大学のHidde P. van der Ploeg氏らは、1週間の運動時間で調整しても、1日の座っている時間の合計が長くなるにつれて、全… 2012/04/05 生活習慣
世界糖尿病会議(WDC)2011 糖尿病患者への運動療法は食事療法に比べ不十分 専門医療機関でも「全く指導を受けていない」との回答が30% 糖尿病患者5100人を対象とした調査から、日本の医療機関では食事療法に比べて運動療法の取り組みが不十分で、通院時に「全く指導を受けていない」とした患者の割合は、食事療法の10%に対して運動療法では30%と、大きなギャップがあった。日本糖尿病学会の調査結果を基に、愛知学院大の佐藤祐造… 2011/12/22 代謝・内分泌
米国心臓協会(AHA)2011 収縮障害伴う心不全、β遮断薬は高用量が予後良好 HF-ACTIONサブ解析 β遮断薬は左室駆出率(LVEF)が低下した患者の入院や死亡のリスクを低下させるが、β遮断薬の用量と予後との関連性はほとんど検討されていない。HF-ACTION試験のサブ解析から、β遮断薬は高用量で投与した方が、死亡や入院のリスクは低下することが明らかになった。米国Duke Clinical Research I… 2011/12/21 循環器
高血圧合併の糖尿病患者、1日1時間のヨガで症状が改善 高血圧を合併している糖尿病患者が、1日1時間のヨガを行うことで、3カ月後には、収縮期血圧と拡張期血圧、空腹時血糖値のいずれもが有意に低下することが報告された。これは、アラブ首長国連邦Gulf Medical UniversityのN. Shanthakumari氏らが、100人を対象に行った試験の結果明らかにしたもので… 2011/12/08 代謝・内分泌
血糖コントロールには有酸素運動、減量には有酸素運動+無酸素運動が効果的 糖尿病の家族歴のある肥満者を対象に2種類の運動療法を行ったところ、インスリン抵抗性の改善には有酸素運動が、体重減には有酸素運動+無酸素運動が効果的であるとの研究結果が示された。12月4日からドバイで開催中の世界糖尿病学会(WDC2011)でイタリアPavia大学のPameia Maffioli氏らが発表し… 2011/12/08 代謝・内分泌
膝骨関節炎の発症リスクが高いスポーツはサッカー、長距離走、ウエイトリフティング、レスリング 様々なスポーツの中で、膝骨関節炎の発症リスクを高めるスポーツは、サッカーやレスリングなど、膝に強い負荷のかかる一部のスポーツに限られることが示された。11月5日から9日までシカゴで開催された米国リウマチ学会(ACR2011)で、米タフツ大学医療センターのJeffrey B.Driban氏らが発表した。… 2011/11/11 骨・関節・筋
18カ月の運動+食事制限で膝骨関節炎の痛みが50%減少、機能や可動性も改善 膝の骨関節炎患者に対し、食事制限だけでなく運動療法を加えると、食事制限のみや運動療法のみの場合よりも痛みの軽減効果が大きいことが分かった。米Wake Forest大学のStephen P.Messier氏らが、11月5日にシカゴで開幕した米国リウマチ学会(ACR2011)で発表した。… 2011/11/08 骨・関節・筋
5カ月間の食事・運動指導で食塩摂取量、家庭血圧が改善 高血圧未治療の中高年男性に運動と食事の指導を5カ月実施したところ、野菜や果物の摂取が増え、食塩摂取量が0.5g/日減り、家庭血圧(収縮期)が5.7mmHg低下するなどの効果が得られた。10月20日から22日まで宇都宮で開催された日本高血圧学会(JSH2011)で、京都府立大学大学院健康科学研究室の北… 2011/10/23 循環器
運動自己効力感スケール、2型糖尿病患者の運動に対する意欲の評価に有用 糖尿病管理にあっては、食事療法とともに運動療法も欠かせない。しかし、2型糖尿病患者の60~70%は十分に運動を行っていないという報告もあり、如何にして運動療法に取り組む意欲を支えていくかが問われている。オランダTilburg UniversityのM. van der Heijden氏らは、この運動意欲を把握するツ… 2011/09/21 代謝・内分泌
肥満の有無にかかわらず、運動量増加で2型糖尿病リスクは減少 運動量が増えるに従って、肥満の有無や程度にかかわらず、2型糖尿病リスクは減少することが示された。これは、英MRC Epidemiology UnitのUlf Ekelund氏らが、1万6000人超について12年追跡し明らかにしたもので、9月12日から16日までリスボンで開催された欧州糖尿病学会(EASD2011)で発表した。… 2011/09/20 代謝・内分泌