4月18~24日の話題になった論文 食事時間帯の制限は減量にあまり役立たない 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 4月18~24日に最もツイート数が多かったのは、NEJM誌の論文「Calorie Restriction with or without Time-Restricted Eating in Weight L… 2022/05/09 代謝・内分泌
1月17~23日の話題になった論文 救急到着から入院まで5時間以上かかると死亡率が増える 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 1月17~23日に最もツイート数が多かったのは、BMJ Emergency Medicine Journal誌の論文「Association between delays to patient admiss… 2022/02/01 救急医療・集中治療
ケースに見る通所介護(口腔・栄養ケア重視型)の事業成功のヒント(第2回) 状態改善の成果を出し「アウトカム経営」を確立 書籍『サバイバル時代の介護経営メソッド』より 2021年度介護報酬改定では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年」、現役世代が劇的に減少する「2040年」を見据え、数多くの見直しが行われた。民間企業の中には、高収益の事業モデルを創意工夫で編み出し、改定にもいち早く対応した経営者が登場。介護サービスを提供する病院・診療所に… 2021/12/17 医療経営
NEJM誌から 塩分摂取量が増えると本当に心血管リスクは増加するか? 複数回の24時間蓄尿検査結果を含むコホート研究のメタアナリシス 米国Harvard T.H. Chan School of Public HealthのYuan Ma氏らは、より正確な塩分摂取量を推定するために複数回の24時間蓄尿検査を行っていたコホート研究のデータを統合してメタアナリシスを行い、ナトリウム(Na)排泄量の増加やカリウム(K)排泄量の減少と、心血管イベント発症率の間に用量反… 2021/12/15 循環器
ケースに見る通所介護(口腔・栄養ケア重視型)の事業成功のヒント(第1回) 管理栄養士・歯科衛生士の配置で加算を多く算定 書籍『サバイバル時代の介護経営メソッド』より 2021年度介護報酬改定では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年」、現役世代が劇的に減少する「2040年」を見据え、数多くの見直しが行われた。民間企業の中には、高収益の事業モデルを創意工夫で編み出し、改定にもいち早く対応した経営者が登場。介護サービスを提供する病院・診療所に… 2021/12/10 医療経営
Clinical Gastroenterology and Hepatology誌から グルテンフリー有効なIBS患者のマーカー同定? 低グルテン食でも症状改善に有効な可能性あり 過敏性腸症候群(IBS)患者の多くにグルテンフリー食(GFD)が有益であり、GFDで症状が改善する可能性の高いIBS患者を特定するバイオマーカーとして、血清中の抗グリアジン抗体(AGA)を利用できることが示された。結果はClinical Gastroenterology and Hepatology誌11月号に掲載された。 最近の… 2021/11/18 消化器
BMJ誌から カルシウムと蛋白質を増やせば高齢者の骨折と転倒は減少する 60カ所の高齢者施設を対象にしたクラスターランダム化試験 豪州Melbourne大学のS Iuliano氏らは、同国の高齢者施設を対象とするクラスターランダム化試験を2年間にわたって行い、介入群の食事に乳製品を追加してカルシウム(Ca)と蛋白質の摂取量を増やすことにより、対照群の施設に比べ、入居者の骨折と転倒が有意に減少したと報告した。結果は2021年10月… 2021/11/15 骨・関節・筋
24時間とろみチャレンジ、やってみませんか 水分にとろみをつけるよう患者さんにお願いすると、嫌がられることがよくあります。「肺炎を起こさないために必要だから」と、説得に苦労されたことがあるのではないでしょうか。この連載では、なるべく不要なとろみは中止する心掛けも重要なことを紹介しました(関連記事「反射的に「とろみ水」を… 2021/07/27 呼吸器
Gut誌から 食習慣は腸内細菌叢を介して消化管炎症に関与 植物性蛋白質摂取で腸内環境が改善 食生活と腸内細菌叢の関連を調べたところ、クローン病(CD)、潰瘍性大腸炎(UC)、過敏性腸症候群(IBS)の患者と健常人に共通する因子が複数特定され、腸内細菌叢を標的とした食事戦略をとることで消化管の炎症を軽減・予防できる可能性が示された。結果はGut誌7月号に掲載された。 特定の化合… 2021/07/19 消化器
6月14~20日の「話題になった論文」 新型コロナワクチン接種後も懸念すべき変異株(VOC)は感染しやすいか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/06/29 感染症
医師7303人に聞いた「ゲノム編集食品を食べますか?」 3割はゲノム編集食品を「特に意識しないで食べる」 できれば食べたくないも3割、積極的に摂取したいは1割弱 2020年にノーベル賞を受賞したゲノム編集技術CRISPR/Cas9を使って、血圧上昇を抑えるGABAの含有量を増やしたトマトの販売・流通の届け出が昨年12月に行われ、今年5月にはまず希望者5000人に苗が無償で配布された(関連記事)。初のゲノム編集食品の普及に向けて、欲しいと思う人にまず配り、理解… 2021/05/27 生活習慣
誤嚥の原因疾患が診断されることの意義 皆さまはどのような春を迎えておられますか。私事ではありますが、このたび、『誤嚥性肺炎の主治医力』と題して、書籍を出させていただきました。私のつたない文章はさることながら、インタビューを通じて、現場の声をたくさん取り入れています。これまで育てていただいた多方面の先達に、なかなか… 2021/04/27 呼吸器
2021改定で要注目! STと管理栄養士の役割 「リハビリ・機能訓練」「口腔ケア」「栄養改善」の推進役として期待 「これから、言語聴覚士(ST)の役割がますます大事になってきます」──。2020年秋のことです。「2021年度介護報酬改定に向けて今後、介護事業者は入所者・利用者のために何に取り組んでいくべきでしょうか」と尋ねたところ、厚生労働省の幹部は口腔ケアや栄養改善の重要性を挙げた上で、このよ… 2021/03/18 老年医学・介護
オンライン栄養指導を始めてみませんか? 皆さん、こんにちは。今回は、当院が2020年4月から実施しているオンラインでの栄養指導の取り組みをご紹介します。もともと管理栄養士が在籍する診療所はそれほど多くはないですし、外来での管理栄養士による栄養指導を実施しているところは少ないものと思われます。しかし、嚥下機能が低下した患… 2021/01/20 医療経営
Diabetes Care誌から 1日3杯以上の白米摂取は糖尿病リスクを高める 21カ国を対象とした疫学研究の結果 白米摂取量と糖尿病の発症リスクの関連について大規模な多国間の疫学研究で検討された。コホート全体では、白米摂取量が1日茶わん3杯以上の場合は、1杯未満の場合よりも糖尿病リスクが有意に上昇していた。地域別にみると、インドなどの南アジアでは有意なリスク上昇が示されたが、中国ではリスク… 2020/12/16 代謝・内分泌
日経ヘルスケア 新製品紹介 焼く、煮る、揚げる、ゆでるなどの加熱調理が1台で可能な調理機器 iVario Pro 焼く、煮る、揚げる、ゆでるなどの加熱調理が 1台で可能な業務用調理機器。特許取得済みの技術「iVarioBoost」によって、高反応で傷に強いパン底とセラミックヒーター、1度単位の温度管理が可能なセンサーの組み合わせで均一な熱伝達を実現し、2分半以内で200度に均等に加熱できる。… 2020/12/14 生活習慣
JAMA Network Open誌から 健康的な食事で勃起障害のリスクが22%減る? 大規模コホート研究を利用して食生活の健康度スコアが高い人と低い人を比較 米国California大学San Francisco校のScott R. Bauer氏らは、1986年から開始されたHealth Professionals Follow-up Studyのデータを利用して、勃起障害(ED)の発症リスクと食生活の内容に関連が見られるかを検討し、食生活のスコアが高い健康的なグループは、低いグループよりもEDの発症率が低か… 2020/12/08 腎・泌尿器
アミノ酸スコアって何? 腎疾患との関係は? 慢性期腎疾患の患者さんから「いま蛋白質を計算しながら食べているんだけど、同じ蛋白質でも質が違うことってあるの?」という相談がありました。私が答えられないでいると、先輩看護師が私に代わって患者さんの対応をしてくださいました。後で先輩看護師から「腎疾患の患者さんのために、アミノ酸… 2020/11/30 生活習慣
JAMA Network Open誌から 新生児期の調整乳が小児の喘息リスクに関与 生後少なくとも3日間は牛乳由来の調整乳を避けるべき? 東京慈恵会医科大学の田知本寛氏らは、アトピーリスクの高い新生児を対象に、母乳+アミノ酸ベースの調整乳(EF)と、母乳+牛乳由来の調整乳(CMF)による育児の喘息発症リスクを比較するランダム化比較試験を行い、生後少なくとも3日間CMFを与えなければ、喘息または反復性喘鳴の発症を抑制でき… 2020/10/21 アレルギー・免疫
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 食事記録アプリで血糖コントロール改善 患者の気付きで食生活を是正 スマートフォンやタブレットで使用する食事記録アプリ「カロミル」の導入により、2型糖尿病患者の血糖コントロールに有意な改善が認められたと、第63回日本糖尿病学会学術集会(10月5日~16日、インターネット上で開催)で順天堂大学大学院代謝内分泌内科学の常見亜佐子氏らが報告した。… 2020/10/21 代謝・内分泌
クロスヘルスEXPO×日本高血圧学会 高血圧学会の「みらい医療計画」が描く新戦略 デジタルハイパーテンションで高血圧の征圧目指す 10月14~16日に開催されたクロスヘルスEXPO 2020(主催:日経BP)で日本高血圧学会は、2018年に策定した「みらい医療計画」の具体的な取り組みについて報告した。同計画では、減塩や高血圧の認知促進のための社会啓発、さらにデジタル技術の駆使によってより精緻な高血圧診療の実現を目指す「デジ… 2020/10/20 循環器
BMJ誌から 蛋白質の総摂取量と死亡リスクに関連あり 植物性蛋白質摂取量を増やすと利益が期待できそう イランTehran University of Medical SciencesのSina Naghshi氏らは、蛋白質の摂取量と死亡の関係を調べた前向きコホート研究を対象に系統的レビューとメタアナリシスを行い、蛋白質の総摂取量、動物性蛋白質や植物性蛋白質の摂取量と、総死亡率や死因別死亡率との関連を調べ、蛋白質の総摂取量と… 2020/08/13 生活習慣
「アンパンマン号の運転士が熱中症で搬送」から考えるルールの見直し 先日、JR四国が岡山駅〜琴平駅・高松駅間を運行する「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」の運転士が熱中症で搬送されるという痛ましい事件がありました。アンパンマンに囲まれて幸せな顔をしている子どもたちの横を物々しい雰囲気で運転士が搬送されていく姿は、想像しただけでつらいものがありまし… 2020/08/13 救急医療・集中治療
[CASE07] 病後に体重が増え続け…生活指導の決め手は? 50歳男性、Gさん。5年前に脳梗塞と脊椎梗塞を起こし下半身は完全麻痺。上半身は左側に不全麻痺がある。発症当初は寝たきりの状態であったが、なんとか車椅子乗車を目指してリハビリを継続し、現在では1回に2時間は車椅子上座位を保てるようになってきている。しかし、なんらかの発達障害または高次… 2020/06/25 在宅医療
COPDでも嚥下障害を起こしやすい 嚥下障害を来す疾患はどのようなものがあるでしょうか。まず、脳卒中、パーキンソン病、咽頭癌などが浮かぶかと思います。実は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患も、嚥下障害を起こしやすいのです。今回は呼吸器内科医の立場から、皆さんに伝えたいこの事実を取り上げることにしました。… 2020/06/23 呼吸器
第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) 利き手で箸を持たない食事で食後高血糖が改善 利き手と反対の手で箸を持つ食事により食後血糖値の改善が期待できることを、佐久市立国保浅間総合病院の西森栄太氏らが第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020、会期:6月12~16日、ウェブサイト上で開催)で報告した。… 2020/06/22 代謝・内分泌
COVID-19でも抜管後の嚥下障害は難題 新型コロナウイルスに対する治療薬が議論されているのを耳にすることが多いですが、案外取り上げられていない問題として、抜管後の嚥下障害という大きな課題があります。先日ご紹介した「With COVID-19で⼼掛けたい3つのこと」のうちの一つが、抜管後の嚥下障害でした。COVID-19以外の、通常診療で… 2020/05/29 呼吸器
退院で終わりにしない誤嚥性肺炎診療を 入院診療の方向性がそれでよかったのか、本当に分かるのは退院後だと思うのです。救命できた、退院できたといった事実だけでは評価はできません。そういう意味で、退院後に初めてお会いする外来というのは、主治医としていつも特別な緊張感があります。まずは入院前の経過から振り返りましょう。… 2020/05/14 呼吸器
インタビュー◎低栄養の改善や個々の栄養管理が重要に 「病棟でも在宅でも管理栄養士の役割に大きな期待」 公益社団法人日本栄養士会・専務理事の迫和子氏に聞く 1947年に栄養士法が公布され、食の面から国民1人ひとりの健康を維持する職種として栄養士が新設されました。以降、戦後は栄養失調の改善が課題でしたが、高度経済成長期を経て飽食への対応が必要になり、時代の変遷とともに栄養士の役割は変わってきました。そして、最近では高齢化に伴って低栄養… 2020/05/13 生活習慣
NEJM誌から 牛乳と健康に関する研究のレビュー 個人の食生活の質に影響を受けるため一律の摂取量は推奨はできない 米国Harvard T.H. Chan School of Public HealthのWalter C. Willett氏らは、乳製品の摂取がヒトの栄養と疾病予防に果たす役割について検討した数多くの研究をレビューし、メリットとデメリットを検討した結果をNEJM誌電子版に2020年2月13日に報告した。… 2020/03/23 生活習慣
「いつ誤嚥してもおかしくありません」だけ? 内科医の「予測する力」を活かすところ 「内科医の仕事は予測すること」──。当科で受け継がれている上司の言葉です。医学的なことに限らず、患者さんやご家族の価値観や生活環境も踏まえて予測される将来を見据え、道を提示し、選択していくことの大切さを表しています。誤嚥性肺炎のように、経過が平坦ではなく、生活や価値観が方向… 2020/03/16 呼吸器
BMJ誌から 大豆発酵食品を多く食べる人は死亡率が低い 1日当たりの摂取量が最も多い群と少ない群の死亡率を比較したコホート研究 国立がん研究センターの片桐諒子氏らは、各種大豆製品の摂取量が総死亡率や死因別死亡率に影響を与えるかどうかを検討する住民ベースのコホート研究を行い、大豆発酵食品の摂取量が最も多かったグループは、最も少なかったグループに比べ総死亡率が低く、納豆の摂取量が多いと心血管死亡率が低か… 2020/02/18 生活習慣
不本意にもグルテンフリーで湿疹が治った話 今年6月ごろのことだっただろうか、自分の体質に変化があった。両目のまぶたが徐々に赤くかぶれてきたのだ。と同時に、首の後ろの、髪の生え際にもかゆみを感じるようになった。 普段、ファンデーションもつけず、夜は大抵洗顔後に何もつけずに寝てしまう、日本人アラフォーとしてあるまじき生活… 2019/12/16 生活習慣
胃瘻の造設で嚥下機能も着実に改善 手術や栄養管理も嚥下の重要な治療です 発症から5カ月後には胃瘻の閉鎖に至る 私自身、本症例を経験するまでは誤嚥の治療と言えば古典的な訓練や、食事の調整による代償法を思い描いていました。手術や栄養管理も嚥下の重要な治療であることを実感させてくれた症例です。 2019/10/24 生活習慣
JAMA Ophthalmology誌から カカオフラバノールは視覚機能を改善しない ダークチョコレートを食べても視力検査や網膜の血流に改善なし ドイツLudwig-Maximilians大学のJakob Siedlecki氏らは、光干渉断層血管撮影(optical coherence tomography angiography:OCTA)などで、カカオフラバノールの抗酸化作用が視覚機能に与える影響を調べたが、摂取後2時間の評価で、主観的にも客観的にも、利益は見られなかったと報告した。結果は… 2019/10/17 眼科
学会トピック◎第34回日本糖尿病合併症学会 腎障害を進行させないが蛋白質を制限しない食事とは? 一般に慢性腎臓病(CKD)患者では低蛋白質食が推奨されるが、近年、低蛋白質食は栄養障害やサルコペニア、フレイルを介してQOLや生命予後の低下につながりかねないと指摘されている。低蛋白質食が腎障害を進行させない機序を解明すれば、栄養障害を回避しつつ腎障害を進行させない食事療法になる… 2019/10/07 腎・泌尿器
JAMA Intern Med誌から ソフトドリンクを毎日飲むと死亡率が増える 欧州10カ国の大規模コホート研究で総死亡率が上昇 ソフトドリンクの総摂取量、加糖飲料や人工甘味料添加飲料の摂取量と、総死亡率および死因別死亡率の関係を明らかにするために、欧州で住民ベースのコホート研究を実施したアイルランドDublin大学のAmy Mullee氏らは、それらの摂取習慣が死亡リスクの上昇に関係していたと報告した。結果はJAMA In… 2019/09/20 生活習慣
BMJ誌から 加糖飲料の飲み過ぎは癌のリスクを増やす フランスの成人住民約10万人が参加したコホート研究 フランスInsermのEloi Chazelas氏らは、住民ベースの前向きコホート研究を行い、加糖飲料や100%フルーツジュースの消費量が多い人は、何らかの癌を発症するリスクが高いと報告した。結果はBMJ誌電子版に2019年7月10日に掲載された。… 2019/08/02 癌
第31回 燃えろよ燃えろケトン体-お腹の脂肪が尽きるまで 先月……。博多で研究会。夜、天神で友人と焼き肉。がやがやと盛り上がる。しゃべっていると、次第に「博多弁」になる。「わかっとったい」「知っとったい」「からしめんたい」……。無意識のうちに、語尾に「タイ」が付いてくるではありませんか。そういうわけで……。あまり脈絡がないけれど、今… 2019/07/01 循環器
JAMA Network Open誌から 100%ジュースでも死亡リスクは上昇する 総摂取カロリーに占める飲料の糖分が少ない人と多い人のリスク比較 加糖飲料の摂取と心血管リスクの関係についてはこれまでにも報告があった。米国Emory大学のLindsay J. Collin氏らは、脳卒中の危険因子を調べたコホート研究(REGARDS)のデータを利用して、米国の人々の加糖飲料と100%フルーツジュースの摂取量と死亡率の関係を調べ、これらの飲料をたくさん飲… 2019/06/11 循環器
シリーズ◎忘れられないカルテ 術後30年間も入退院を繰り返した患者を回復させた私の一手 大阪大学国際医工情報センター特任教授 井上善文氏 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2019/06/05 生活習慣
【新薬】亜セレン酸ナトリウム(アセレンド) 低セレン血症に対する国内初のセレン注射製剤 2019年3月26日、低セレン血症治療薬亜セレン酸ナトリウム(商品名アセレンド注100μg)の製造販売が承認された。用法用量は「成人及び12歳以上の小児:1日100μgを開始用量とし、以後は患者の状態により1日50~200μgで適宜用量を調節、効果不十分な場合には1日300μgまで。12歳未満の小児:1日2… 2019/05/17 医薬品
JAMA Intern Med誌から 医療食の宅配サービスは患者の入院を減らす 非営利団体のサービス受給者を対象にしたコホート研究 米国North Carolina大学Chapel Hill校のSeth A. Berkowitz氏らは、患者の疾患に合わせて管理栄養士が調整した医療食の宅配サービスの有用性を検討する後ろ向きコホート研究を行い、サービスの利用者では入院の発生率が減少し、サービスの料金を含めても医療コストは安くできると報告した。結果はJ… 2019/05/17 生活習慣
J Am Coll Cardiol誌から 朝食を抜くと心血管死のリスクが高まる 米国の前向きコホート研究の結果 朝食を抜くことが、心血管死や総死亡のリスク上昇と関連するかが米国の前向きコホート研究で検討された。 2019/05/17 循環器
意外と苦労の多い“自動運転”インスリンポンプ 米国では、Medtronic社が2017年に「ミニメド670G」という新しいインスリンポンプを発売した(写真1)。腹部などに装着したセンサーを用いて皮下組織の間質液中のグルコース濃度を常時測定するリアルタイムCGM「ガーディアン」と連結して、アルゴリズムが患者個人の血糖変動パターンを学習。血糖値… 2019/05/16 代謝・内分泌
ゾンビに追われ運動!?やる気を引き出すアプリ 「やるべきことは分かっているけど、現実には難しい」とは、患者さんからよく聞く言葉だが、私たち医療者だって人間なので、そんなことは自分自身で日々経験していることでもある。前回は、糖尿病治療でのインスリン量の計算に役立つアプリについて紹介した。スマートウォッチで運動量をトラッキ… 2019/04/05 代謝・内分泌
永遠のテーマ「体に良い食事」とは何か? 今から約25年前、医療従事者ではない一般読者向けの健康雑誌の創刊に取り組んだことがある。しかし、一般の人に信頼性の高いデータを分かりやすく紹介するのは、そう簡単ではなかった。週刊誌などが一般の人の関心を引きつけやすいように、「○○を食べると癌になる」とか、「○○を食べるとやせ… 2019/04/03 生活習慣
学会トピック◎第44回日本脳卒中学会学術集会(STROKE2019) ワルファリン投与時の厳格な食事制限は必要か? 日本人の多数で厳しいビタミンK制限は不要の可能性 ワルファリンの標的分子(ビタミンKエポキシド還元酵素)をコードするVKORC1遺伝子には、一塩基置換による遺伝子多型(-1639G>A)が知られている。その多型の中で日本人に多いA/A型では、ワルファリン投与時の厳格なビタミンK制限は不要である可能性が示された。日本医科大学多摩永山病院脳神経… 2019/03/26 生活習慣
糖尿病によく効くアプリ!インスリン計算編 患者さんがスマートフォンを持っていれば、健康管理のためにアプリの利用を勧めることが多い。万歩計や、走った距離を計算してくれるアプリは、糖尿病の患者さんではなくとも一般的によく知られているが、糖尿病に特によく効くアプリに必要な機能とは何だろうか。… 2019/03/13 代謝・内分泌
JAMA Intern Med誌から 超加工食品の摂取は総死亡率上昇にも関連 消費量10%増加当たりの総死亡率ハザード比が有意に上昇 超加工食品の摂取量が多いことが、感染症を除く多くの疾患の発症率を高めることを示すエビデンスが蓄積されつつある。パリ13大学(フランス)のLaure Schnabel氏らは、現在も進行中のコホート研究NutriNet-Sante Studyのデータを解析し、超加工食品の摂取量増加が45歳以上の成人の総死亡率の上昇… 2019/03/04 生活習慣
BMJ誌から 朝食摂取習慣は必ずしも減量に貢献しない 朝食を介入にして食べない群と比較したRCTのメタアナリシス 肥満者を減らすための対策の1つとして、先進国では習慣的な朝食の摂取が推奨されてきた。しかしこれを支持する質の高いエビデンスはなかったため、オーストラリアMonash大学のKatherine Sievert氏らは、1990~2018年に行われたランダム化対照試験を抽出して系統的レビューとメタアナリシスを行っ… 2019/02/21 生活習慣
「お楽しみ程度の経口摂取を」で本当にいいの? 「QOLを考えて、お楽しみ程度の経口摂取を……」。誤嚥性肺炎のカンファレンスでよく耳にする言葉です。主治医として方針決定を求められたとき私もつい口走る、聞こえの良い表現です。経口摂取を継続しつつ発熱の頻度も減れば、日々の生活の質は担保されるかもしれません。しかしときに、「精査や… 2019/01/22 呼吸器
JAMA Network Open誌から 地中海食が良い理由をバイオマーカーで探る Women's Health Studyのデータから食事の遵守度別に要因を比較 地中海食の遵守度が高い人では、心血管疾患(CVD)リスクが低いことは示されていたが、その分子的な機序は明らかではなかった。スウェーデンUppsala大学のShafqat Ahmad氏らは、Women's Health Studyのデータを用いて地中海食がCVDリスクを減らす要因について分析し、リスク減少の一部は炎症マー… 2018/12/26 循環器
恐怖! ナメクジを食べて四肢麻痺に!? ハロウィンも終わり、すっかり街はクリスマスモードに移行しようとしています。紅葉が色づき始め、個人的には今まさに秋を満喫中という気持ちなのですが、本当にせっかちというかなんというか。少し前になりますが、ハロウィン前後は例年通りユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に行きました。… 2018/11/22 精神・神経
誤嚥性肺炎の誤解を解く(予防編) 誤嚥させない、肺炎にしない、苦しませない 実は多い口腔ケア中の誤嚥にも注意 誤嚥性肺炎の診断、治療とお話ししてきましたが、実は予防が奥深いのです。単に肺炎を予防すればよいわけではありません。誤嚥性肺炎=悪、誤嚥性肺炎がない状態=最善とは限らず、価値観は十人十色です。誤嚥性肺炎を繰り返しても「あのうどんは最高においしかった」と満足そうな方もおられれば… 2018/11/21 呼吸器
JAMA Intern Med誌から 減塩食は心不全患者の役に立つのか? データ不足でメタアナリシスができず結論持ち越し 心不全患者は減塩食をとるよう指導されることが多い。しかし、これを支持する質の高いエビデンスはなかった。英国Oxford大学のKamal R. Mahtani氏らは、ランダム化対照試験(RCT)の系統的レビューとメタアナリシスを行って、減塩食の利益を検証しようと試みたが、メタアナリシスを行うにはデータ… 2018/11/21 循環器
BMJ誌から 尿酸値の変動は食生活より遺伝要因が強力 食生活調査と遺伝子検査を行っていた研究のメタアナリシス ニュージーランドOtago大学のTanya J Major氏らは、痛風ではない米国の人々を対象に、血清尿酸値と食生活の関係を調べた横断研究データを用いたメタアナリシスを行い、食事の内容は血清尿酸値に影響は与えるが、一般集団の血清尿酸値の変動に対する食生活の寄与は、遺伝的な要因に比べると遙かに… 2018/10/25 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から オメガ-3多価不飽和脂肪酸は不安を軽減する EPAやDHA摂取と不安症状の系統的レビューとメタアナリシス 台湾の中国医薬大学のKuan-Pin Su氏らは、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの、オメガ-3系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取と、不安症状の関係を調べた研究を抽出して、系統的レビューとメタアナリシスを行い、これらの脂肪酸の摂取が不安症状を軽減することが示唆さ… 2018/10/04 精神・神経
Lancet誌から 乳製品は総死亡率と心血管リスクを減らす 5大陸21カ国の調査で、飽和脂肪酸の悪影響は見られず 5大陸の21カ国で、乳製品の摂取量と、死亡および主要心血管イベントの関係を検討する大規模コホート研究を実施したカナダMcMaster大学のMahshid Dehghan氏らは、乳製品の定期的摂取者は普段乳製品を摂らない人に比べ、死亡率と心血管イベントリスクが低く、全乳製品でも低脂肪製品でも同様のリス… 2018/10/01 生活習慣
JAMA Network Open誌から 週2日の食事制限強化でもHbA1cは減らせる 12カ月後のHbA1c値は食事制限を毎日続ける場合に劣らない 豪州South Australia大学のSharayah Carter氏らは、2型糖尿病患者の1日の摂取エネルギーを500~600kcalに抑える日を週に2回設ける間欠的食事制限と、毎日の摂取エネルギーを1200~1500kcalに抑える持続的食事制限の効果を比較するランダム化試験を行い、間欠的食事制限でも12カ月後のHbA1c減少効… 2018/08/08 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から フレイルで栄養不良の高齢者は介入が必要 フレイルと栄養不良が高齢者の健康に及ぼす影響を長期追跡試験で調べた、シンガポールGeriatric Education and Research InstituteのKai Wei氏らは、栄養状態が良好なフレイルではない高齢者に比べ、栄養状態不良のフレイル高齢者はADLに支障を来し、QOLが低く、死亡率が高かったと報告した。結果… 2018/08/03 老年医学・介護
第21回 お父さんはなぜか食卓で倒れる ─ 食後低血圧 「たおれてのちやむ」。いかなる意味か?<倒れる→重病→病床で病む>か。と思っている国民が50%。漢字で書けば、「斃れて後已む」。いにしえの有名な言葉。「努力を<やめる>のは、命尽きるとき」という意味。武田鉄矢の<母に捧げるバラード>を思い出す。「死ぬ気で働いてみろ」とか「休み… 2018/08/01 循環器
第15回 2018年アップデート3 炭水化物制限食の長期的な優位性はまだ不明 体重管理(いわゆるダイエット)や血糖コントロールに対して食事療法は基本的なアプローチだが、どのような食事療法が最適かつ安全なのだろうか?いまだに一部で議論が続いているなか、現時点でのbest available evidenceを、中立的な観点で客観的に吟味してみよう。… 2018/07/31 代謝・内分泌
「食と健康」情報の真偽を知るための好著 最近、何が本当で何が嘘か分からない話が、そこらじゅうに溢れている。アメリカの大統領は、都合の悪い報道がなされるたびに「フェイクニュースだ」とつぶやく。国内の政治や社会のニュースを見ても、いったいどこまでが真実なのかと考えさせられることが多い。フェイクの情報が横行する中、情報… 2018/07/27 サプリ・食品
JAMA Pediatrics誌から 早期の離乳食開始は乳児の睡眠を改善する 1晩当たりの睡眠時間が長くなり、夜間に起きる回数が減る WHOは、生後6カ月までは母乳のみを与えることを推奨している。しかし、英London大学のMichael R. Perkin氏らは、離乳食の与え方と食物アレルギーの関係を調べるランダム化対照試験のEATのデータを利用して、生後3カ月以降に母乳と共に固形の離乳食を与え始めると、生後6カ月まで母乳だけの場合に… 2018/07/25 小児科
医師4031人に聞きました 3分の2の医師が生活指導を実施中 日経メディカル Onlineの医師会員を対象としたインターネット調査の結果、約3分の2の医師が、衰えが目立つフレイル高齢者に対して、運動指導や栄養指導などの何らかの生活指導を実施していた。多くの医師が高齢者の診療における生活指導の重要性を認識していることの表れといえそうだ。… 2018/07/19 在宅医療
学会トピック◎第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 誤嚥性肺炎の予防に“食・動・栄・起・口・機” 高齢化の進展で今後、誤嚥性肺炎患者は増加すると見込まれているが、治療や再発予防には、医学的な介入にとどまらず、患者を取り巻く様々な背景を踏まえた診療が求められる。6月16日から三重県津市で開催された第9回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会では、誤嚥性肺炎に詳しい3人の演者が登壇… 2018/07/05 呼吸器
日経メディカル 書籍紹介 リハ栄養からアプローチするサルコペニアバイブル リハビリテーションと栄養管理を一緒に行う「リハ栄養」の参考書。リハ栄養やサルコペニアについて詳述した上で、疾患別にリハ栄養の進め方を紹介する。 2018/05/08 骨・関節・筋
BMJ誌から 血中ビタミンD濃度が癌の発症率と逆相関 日本のコホート研究で、全ての癌と肝癌の発症に関係 ビタミンDの癌化学予防における有用性を示唆した研究はいくつかあった。国立がんセンターのSanjeev Budhathoki氏らは、多目的コホート(JPHC)研究の一環としてケースコホート研究を行い、中央値15.9年の追跡で、血漿中の25-ヒドロキシビタミンD濃度が高い人では、その後のあらゆる癌と肝臓癌のリ… 2018/03/29 癌
JAMA誌から 低脂肪食と低糖質食の減量効果に差なし 1塩基多型やインスリン抵抗性は食事療法の選択に影響しない 米国Stanford大学医学部のChristopher D. Gardner氏らは、低脂肪食と低糖質食の効果を比較し、遺伝子型やベースラインのインスリン分泌能が、これら食事法の有効性に関連するかどうかを検討するランダム化対照試験を行い、肥満者の減量効果に差はないこと、遺伝子型やインスリン分泌能は、より有… 2018/03/15 代謝・内分泌
BMJ誌から 超加工食品は発癌リスクを増やす ただし、大腸癌と前立腺癌ではリスク上昇は見られず フランス国立保健医学研究所(INSERM)のThibault Fiolet氏らは、砂糖や油脂、塩を多く含み、保存料などが添加されており、きっちり包装されて日持ちも良い、超加工食品(ultra-processed foods)の摂取レベルと癌の関係を調べるプロスペクティブなコホート研究を行い、超加工食品の摂取量が多い… 2018/03/08 癌
第16回 塩は人を幸せにするか 足元に雪の残る神楽坂。 夕闇の赤城神社辺りで小道に入れば……見知らぬ“のれん”。 熱かんを注文したら、好物の<このわた>が出てきました。 2本目のお銚子。小田原の<塩辛>。 降圧薬を4つも飲んでいる身の上……「減塩せぬとな」と思わぬでもなし。 ……なのに、後に続いた「しめ鯖」… 2018/03/01 循環器
栄養状態などで変わるMTX濃度は薬効にも影響 患者さんの栄養状態の悪化が、薬物動態に影響を与える場合があります。例えばこの季節、インフルエンザに罹患して発熱と咳き込みが続き、CRPが急上昇、食欲がなくなり、嘔吐を繰り返す、ついには体重が急激に減少する……といった事態は、絶対に避けなければなりません。… 2018/02/22 コメディカル
血糖値スパイクが発覚した意外な食事 前回のこの連載で、Flash Glucose Monitoring(FGM)を2週間使ってみたことを報告しました(関連記事:「最新の『血糖測定システム』を体験してみたら」)。ご存知ない方に説明しますと、FGMは、上腕の後ろに装着したセンサーから、皮下間質液中のブドウ糖を持続的に測定して、血糖値の変化を推定… 2018/02/21 コメディカル
スポーツ貧血治療、実は結構気を遣うんです 大きな大会で良いパフォーマンスを発揮するには、「トレーニング」はもちろんのこと、「食事」「休養」「メンタル」にも十分に気を配ってコンディションを整えるというのがスポーツ内科的な考え方です。今回はスポーツ貧血についての3回目、スポーツ貧血の治療についてです。… 2018/02/20 循環器
リポート◎学会が提言、アトピー乳児は早期から卵摂取を 卵アレルギーは「微量のゆで卵」で防ぐ 湿疹のコントロールが成功の鍵 アトピー性皮膚炎の乳児は早期から卵を食べ始めた方が卵アレルギーの発症を防げる──。世界初、日本発のエビデンスが、日常診療における食物アレルギー予防の方針を塗り替えた。成功の鍵は湿疹のコントロールと微量のゆで卵だった。… 2017/12/14 小児科
痛みを取るだけでは患者は満足しない いきなりですが、皆さんに質問です。あるサラリーマンの男性が「週末から腰が痛くなった」と言って、皆さんの外来を受診されたとします。聞くと、引っ越しの手伝いをしたそうですから、もしかしたら重い物を持ったせいかもしれません。皆さんだったら、まずレントゲンを撮りますか? 湿布や鎮痛… 2017/11/07 癌
J Am Coll Cardiol誌から 動脈硬化は朝食をとらない人に多い 中年勤労者を対象とした横断研究の結果 朝食と動脈硬化症の関係を検討する横断研究の結果、心血管疾患の既往のない中年勤労者において、朝食を抜く群は、朝食を摂取する群と比較して、従来の心血管リスク因子と独立して、非冠動脈性および全身性動脈硬化症の所見が存在するリスクが高かった。この結果は、J Am Coll Cardiol誌10月10日号… 2017/10/20 循環器
学会トピックス◎第31回日本臨床内科医学会 インクレチン分泌から見る高齢糖尿病者の食事順 糖尿病患者では食事に気をつける必要があるが、関西電力病院総長で関西電力医学研究所長を務める清野裕氏は、高齢者ではサルコペニアも同時に予防することが大切で、肉や魚を先に食べ、次に野菜、そして炭水化物を食べる指導が有効であると、自らの研究結果に基づき高齢糖尿病患者に適した食事の… 2017/10/11 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本心臓病学会学術集会 PCI後の心血管死亡、HbA1c低値でリスク上昇 虚血性心疾患で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行った糖尿病患者のその後の心血管死亡リスクは、ベースライン(PCI施行時)のHbA1cが6.5~7.5%だった患者が最も低く、5.5%未満の患者は9.5%以上の患者と同等のリスクだったと、第65回日本心臓病学会学術集会(9月29日~10月1日、開催地… 2017/10/04 代謝・内分泌
Lancet誌から 炭水化物摂取量が多すぎると死亡率が増加 18カ国の食生活調査とコホート研究から 現行の食生活ガイドラインの是非を問う分析結果が、Lancet誌電子版に2017年8月29日に報告された。カナダMcMaster大学のMahshid Dehghan氏らは、18カ国の中高年の人々を中央値7.4年追跡し、ベースラインの炭水化物や脂質の摂取量と、総死亡、心血管イベント、心血管死亡などとの関係を調べた。得ら… 2017/09/28 生活習慣
JAMA誌から セリアック病と非セリアックグルテン過敏症 診断にはtTG-IgA抗体検査を推奨 グルテン関連疾患の有病率が上昇しており、多様な症状の軽減を目的としてグルテンフリー食を実践する人が増えている。米Massachusetts総合病院のMaureen M. Leonard氏らは、現時点で知られている、セリアック病と非セリアックグルテン過敏症の特徴と、それら疾患のスクリーニング、診断、治療に関… 2017/09/11 アレルギー・免疫
アルツハイマー病予防に科学の尺度を 現在、日本の認知症患者の数は約500万人、認知症の前段階とされる軽度認知障害の患者数は400万人を超えるとみられています。肉親が認知症に罹患し、介護のために自らのキャリア継続を断念する若年者の話も聞きます。患者の尊厳を守った医療・介護、加えて関与する医療者、介護者の負担軽減が実現… 2017/09/05 精神・神経
ポリアミンが心臓の老化を予防 典型的な日本の家庭料理が超長寿国を迎えた原因の1つか 私は、人の臓器、少なくとも心臓と腎臓には使える年月に限りがあるのではないかと感じることがあります。腎臓ではe-GFRが年とともに下がっていきます。人間の想定しうる最長寿命でも、まだ少し安全域が設定されているのです。日本のように超高齢化社会を迎えるとe-GFRが下がる速度が高血圧や糖尿… 2017/09/05 循環器
第10回 カリウム足りてる? 学会のついでに、博多の従姉の家に立ち寄る。ところが、いける口なのに従姉は水を飲んでいる。「何で?」「水素水」。人様の好みをとやかく言えないが、「ふーん?」と、いぶかしい。「水素イオンとかミネラルとかは身体にいいのよ」。否定はできないが、肯定も難しい……。「水素水」とは何だろう。東京… 2017/09/01 循環器
NEJM誌から 食生活の改善は死亡率の低下につながる 食事内容評価スコアの12年間の変化と死亡率の関係 食生活のパターンと疾患ごとの死亡リスクを調べた疫学研究は複数行われているが、食事内容の経年的変化と死亡リスクの関係を調べた研究はほとんどなかった。米Harvard公衆衛生大学院のMercedes Sotos-Prieto氏らは、12年間にわたって、人々の食事の質がどう変化したかを調べ、変化のパターンとそ… 2017/08/10 生活習慣
管理栄養士と訪問してみたら はいっ!どーも!!何でも新しいことにトライするのは楽しいと思う新井です。今回は、弊社に勤務している管理栄養士を在宅現場に連れて行った時の話です。ある日、管理栄養士(ちほさん)から在宅の現場を見学してみたいと相談を受けました。… 2017/08/08 在宅医療
「食べながら学ぶ」外国人診療(ケニア編) 2017年6月15日、国立国際医療研究センターで「第1回ごはんを食べながら学ぶ外国人診療(ケニア編)」(通称:多文化ごはんプロジェクト)を開催しました。食事は、その国の文化を象徴します。そこで、ケニアの医療や文化の話を聞きながら、実際にケニア料理を味わってみるという勉強会を企画しま… 2017/08/07 医師のキャリア
BMJ誌から 高血圧対策のDASH食は痛風リスクを下げる 反対に典型的な西洋食は痛風リスクを増やす 米Harvard大学医学部のSharan K Rai氏らは、The Health Professionals Follow-up Study(HPFS)のデータを利用して食生活の影響を分析し、DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食を実行している人では痛風のリスクが低く、反対に典型的な西洋食を食べている人は痛風のリスクが高くな… 2017/06/07 代謝・内分泌
BMJ誌から グルテンは冠動脈疾患リスクに影響しない セリアック病でない人にはグルテン制限食は推奨されない 大規模コホート研究のデータを用いて、グルテンの摂取量と冠動脈疾患発症の関係を調べた米Columbia大学のBenjamin Lebwohl氏らは、長期のグルテンの摂取は冠動脈疾患のリスクと関連はなく、セリアック病でない人にはグルテンフリーダイエットは推奨されないと報告した。結果はBMJ誌電子版に2017年… 2017/05/31 生活習慣
学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 SGLT2阻害薬で食事内容や嗜好に変化生じず SGLT2阻害薬投与によって患者の食欲増加や甘いものへの嗜好が増す可能性が指摘されているが、BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票)を使用して正確に食事内容を調べたところ、同薬の投与24週で総エネルギーや各栄養素の摂取量に変化は見られず、甘いものへの嗜好性も増していなかったという。かんの… 2017/05/26 代謝・内分泌
学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 「酸味が嫌い」な患者のBMIとHbA1cは高い 「酸味が嫌い」と話す糖尿病患者では、BMIとHbA1cが高い傾向にあることが分かった。第60回日本糖尿病学会年次学術集会(5月18日~20日、開催地:名古屋市)で、医療法人社団糖和会おない内科クリニックの羽鳥洋子氏らが発表した。… 2017/05/22 代謝・内分泌
JAMA Cardiol誌から トランス脂肪酸の摂取規制でCVイベント減少 米ニューヨーク州において飲食店でのトランス脂肪酸摂取規制を実施した地域では、規制を実施していない地域に比べ心筋梗塞および脳卒中による入院の発生が有意に減少したという。米エール大学などのグループによる研究結果で、4月12日、JAMA Cardiol誌オンライン版に掲載された。… 2017/05/11 循環器
特集◎食事にまつわるウソ・ホント《脂質異常症》 脂質異常症でも卵を好きなだけ食べていいの? 2015年に、「日本人の食事摂取基準」が改訂され、従来定められていたコレステロールの食事摂取基準(1日当たり男性750mg未満、女性600mg未満)が撤廃された。これは、食事によるコレステロール摂取量と血中コレステロールの相関を示すエビデンスが十分でない、つまり、コレステロール摂取量を制限… 2017/04/20 コメディカル
特集◎これで解決!腸の不調《1》国際的診断基準が改訂、拾い上げが容易に 過敏性腸症候群は「心の病」ではありません 全人口の約1割がかかっているという過敏性腸症候群(IBS)。患者の社会生活にも支障を来し、QOLを大きく損なう。昨年、国際的診断基準が改訂され、患者の拾い上げが容易になった。病態に即した治療薬も次々と登場しており、患者のQOL改善に寄与しそうだ。… 2017/04/11 消化器
第5回 道頓堀から─グリコーゲン <大阪→道頓堀→戎橋>とくれば、<両手を挙げてゴールする「グリコの看板」>しか思い浮かばない。グリコのキャラメル。1922年(大正11年)に<牡蠣のグリコーゲンを入れたキャラメル>として、<大阪の三越百貨店>で売り出されました。有名な話だけど、おまけを付けて、いっそう売れました。… 2017/04/03 代謝・内分泌
リポート◎原因不明の心不全、ビタミンB1欠乏かも 脚気は過去の病ではない イオン飲料多飲で肺高血圧症を起こす幼児も 白米ばかり食べていた江戸時代の大名の多くがかかり、昭和20年代まで国民病といわれた「脚気」。豊かな食生活を送る現代人には無縁と思われているが、偏った食生活を背景にビタミンB1欠乏を来すケースは少なくない。離乳期を中心とした乳幼児がイオン飲料を多飲し、脚気衝心(ビタミンB1欠乏による… 2017/03/06 循環器
第4回 水飲んじゃダメですか?─心不全 朝日も西日も当たらない北病棟。心不全の患者さんは、喉が渇いていました。水を飲もうとしたら、「あ、ダメダメ」の声。ナースになって20年の看護師さん。しばらくして……。<氷を5、6個入れたマグカップ>を差し出し「渇きが取れますよ」。なんて場面を研修医の時に見た記憶。<心不全だと水を飲… 2017/03/01 循環器
第3回 ハイホーハイホー♪ 酸素が好き A-aDO2の話 <サッカーのハーフタイム。ゼーゼーしてピットに帰る選手。「酸素ボンベ」から100%O2。たちまち元気になりました>。テレビに向かって「空気中の酸素でいいんじゃないの」と突っ込みを入れていたら、呼吸生理学で習った「A-aDO2」を思い出しました。… 2017/02/01 循環器
NEJM誌から ヒトの健康と腸内細菌叢に関する最新情報 112本の論文による研究のレビュー ヒトの腸内細菌叢を構成する細菌の組成や機能の乱れが、消化器疾患のみならず、神経系、呼吸器系、代謝系、心血管系の疾患や肝臓病にも関係することが示唆されている。米California大学San Francisco校のSusan V. Lynch氏らは、これまでに報告されている主な研究結果を紹介するレビューをNEJM誌20… 2017/01/13 公衆衛生・予防医学