JAMA Internal Medicine誌から 禁煙補助薬は心血管リスクを上昇させない バレニクリン、ブプロピオン、ニコチンパッチ、プラセボのRCT 米California大学San Francisco校のNeal L. Benowitz氏らは、一般の喫煙者を対象に、禁煙補助薬であるバレニクリン、ブプロピオン、ニコチンパッチの心血管系に対する安全性をプラセボと比較したランダム化対照試験を行い、割り付けから最長52週後までの期間の心血管イベント発生率はプラセボ群と… 2018/04/25 生活習慣
Ann Intern Med誌から 熱いお茶を飲むと食道癌のリスクが増加 ただし、飲酒量の少ない非喫煙者では影響しない 中国北京大学のCanqing Yu氏らは、既知の食道癌危険因子である飲酒と喫煙を考慮して、高温のお茶の摂取が食道癌リスクに及ぼす影響を検討したところ、飲酒も喫煙もしない人では熱い茶を毎日飲んでも食道癌リスクは上昇しないが、飲酒量が多い人と現在喫煙者では、熱い茶が食道癌リスクをさらに上… 2018/03/05 癌
リポート◎有害成分“9割減”で愛用者急増中 「新型たばこならいい?」にどう答える フィリップ・モリス・ジャパンの「IQOS(アイコス)」が発売されたのを皮切りに、新型たばこは利用者を急速に増やしている。普及と共に医師を悩ませるのが、禁煙指導をした際に「加熱式・電子たばこなら吸ってもよいか?」と返された場合の返答だ。「新型たばこはより効果的な禁煙方法から喫煙者… 2018/02/01 呼吸器
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2017 常態化した敷地内喫煙の代償は4700万円 2017年初め、日経メディカルは、島根県済生会江津総合病院(島根県江津市)が厚生局に病院敷地内での職員の喫煙を指摘され、施設基準に敷地内禁煙を含む診療報酬の返還を求められていることを報じた。 2017/12/25 事件・話題
学会トピック◎第40回日本高血圧学会総会 新禁煙宣言、禁煙指導の技能が専門医資格要件に 日本高血圧学会は松山市で10月22日まで開催されていた第40回総会で、「日本高血圧学会新禁煙宣言(2017松山宣言)」を発表した。新宣言では会員に対して加熱式たばこを含むあらゆるたばこ製品の不使用、患者への積極的な禁煙指導の実践などを求めたほか、国内外のたばこ会社(子会社や関連する財… 2017/10/23 循環器
被災地へのたばこの贈り物は悪か? 少しずつ秋らしくなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。前回、インタビューを載せると予告しましたが、震災の話を書いている途中で思い出したことがあったので、今回はそちらを書こうと思います。宮崎駿監督が震災直後の気仙沼の漁業協同組合に、たばこの「贈り物」をしたという話… 2017/10/04 事件・話題
裏には何かある! 「合わない」情報への対処法 1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。今回は、咳嗽、呼吸困難、右胸部痛で来院した63歳男性のケースです。… 2017/07/19 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
健康増進法の受動喫煙対策を巡り有志が会見 受動喫煙対策「建物内禁煙に」医師らが声明 「私たちは、受動喫煙による健康被害を確実になくすために厚生労働省案を支持し、世界で取り組まれている『建物内禁煙』の実現を願います」――。渋谷健司氏(東京大大学院医学系研究科国際保健政策学教室教授)らを代表発起人とし、医師や研究者、アスリートなどからなる有志は2017年5月24日、厚… 2017/05/24 生活習慣
Lancet誌から 喫煙率の減少傾向は世界各国で異なる 2015年の喫煙による死亡者は640万人と推計 タバコ規制の強化は、喫煙者の減少に結びついた。しかし世界的には、喫煙は未だに、早すぎる死亡と障害の主な原因の1つだ。米Washington大学Seattle校のEmmanuela Gakidou氏らは、世界各国の喫煙の現状と経時的な変化を調べて、Lancet誌電子版に2017年4月5日に報告した。… 2017/05/08 生活習慣
ニュース追跡◎医師・看護師のこっそり喫煙にメス 敷地内喫煙が発覚!数千万円の診療報酬返還も 医師や看護師など、職員による病院敷地内での喫煙を問題視する報道が昨年秋から相次いだ。敷地内や屋内での禁煙が前提となる診療報酬項目を算定している医療機関は、職員の喫煙発覚で診療報酬の返還を求められた。… 2017/02/16 行政・制度
臨床現場以外で活躍する医師の充実が必要 東京都医師会会長 尾崎治夫氏×豊田剛一郎 東京都内の13大学や数多くの地区医師会を束ねる東京都医師会。2015年から会長を務めるのが、おざき内科循環器科クリニック院長の尾崎治夫氏だ(任期は2015年6月から2年間)。東京都の地域医療体制の構築を始め、様々な取り組みを進めてきた尾崎氏は、タバコ対策に力を入れ、東京オリンピックに向… 2017/01/31 公衆衛生・予防医学
緩和ケア病棟か在宅か、喫煙で悩む療養の場 先日気になる報道がありました。2020年の東京オリンピックに向けて受動喫煙対策を進めている政府が、飲食店やオフィスを施設内禁煙として罰則規定も設ける方針であるというものでした。当然のことですが医療機関は敷地内全面禁煙となります。自分は癌診療に携わる医師として、禁煙には全面的に賛成… 2017/01/25 癌
Circulation誌から 喫煙者は非喫煙者より心臓トロポニンI濃度が低い タバコの煙に含まれる物質が心筋細胞傷害に影響する可能性 喫煙と心筋トロポニンI(cTnI)濃度、心血管イベントとの関係について検討したプロスペクティブな観察研究がノルウェーで実施された。分析の結果、現喫煙者は、非喫煙者および元喫煙者よりもcTnI濃度が低かった。また、cTnI濃度と心血管イベントとの関係は、現喫煙者よりも非喫煙者、元喫煙者の方… 2017/01/04 循環器
JAMA誌から 禁煙補助療法の種類で成功率に差はない ニコチンパッチ、バレニクリン、ニコチン補充療法を比較したRCT 米Wisconsin大学医学部のTimothy B. Baker氏らは、ニコチンパッチ、バレニクリン、ニコチン代替療法の併用(C-NRT)、の有効性を直接比較する無作為化試験を行い、それらの治療を受けた喫煙者の禁煙達成率に差がなかったことを報告した。詳細は、JAMA誌2016年1月26日号に掲載された。… 2016/02/15 生活習慣
JSH2015より 高血圧発症予防、禁煙後の体重増加に注意を 禁煙後に3kg以上体重が増加した人の高血圧発症リスクは、非喫煙者で体重増加がなかった人の約3倍に上っていたと、日本医科大学大学院衛生学公衆衛生学の西城由之氏らが第38回日本高血圧学会総会(10月9~11日、開催地:松山市)で発表した。企業健診受診者の追跡結果で、禁煙後に体重増加がみられ… 2015/11/02 循環器
Lancet Diabetes Endocrinol誌から 喫煙により2型糖尿病の発症リスクは1.37倍に リスクは禁煙直後に上昇するも長期の禁煙で低下 前向き研究のメタ解析により、能動喫煙だけでなく受動喫煙でも2型糖尿病の発症リスクが上昇することが明らかになった。また、このリスクは禁煙開始直後に上昇するものの、禁煙期間が長くなるとともに低下していくことも示された。結果は2015年9月17日に、Lancet Diabetes Endocrinol誌オンライン… 2015/10/16 代謝・内分泌
JAMA Pediatrics誌から 米の全面禁煙法、若者の「喫煙開始率」を低下 職場の全面禁煙で喫煙開始リスクが3割減、若年者コホートの分析研究で初めて判明 思春期以降の若者が喫煙を開始するリスクの抑制に、全面禁煙法の施行やたばこ税の増税などがどの程度貢献しているかを、米労働統計局の長期コホート研究のデータに基づいて分析したところ、職場に対する全面禁煙法が、若者の喫煙開始リスクを大幅に下げたことが初めて分かった。… 2015/09/24 呼吸器
JAMA Intern Med誌から 喫煙者に肺活量では測れない呼吸器障害 肺活量が正常な喫煙者・禁煙者と喫煙歴のない人との比較で判明 肺活量測定は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断に広く用いられている。肺活量測定で気流通過障害がないと判定された場合、喫煙者や過去に喫煙歴がある人(禁煙者)でもCOPDとは診断されないが、そういう人でも肺機能の異常率は喫煙経験のない人より高いことが分かった。… 2015/07/03 呼吸器
医師3162人に聞く「東京五輪も禁煙五輪にすべき?」 2020東京五輪での広範な禁煙を9割超が支持 現在喫煙中の医師でも6割が大会時の禁煙には賛成 オリンピック開催都市では、大会に合わせて飲食店を含めた公共の広範な施設において禁煙が実施されている。2020年の東京五輪においても同様な措置を実施すべきか、日経メディカル Onlineが医師会員を対象にアンケートを行ったところ、9割以上が「実施すべき」と回答した。東京都は五輪を見据えた… 2015/05/13 公衆衛生・予防医学
NEJM誌から アルコール性肝炎推奨2剤、生命予後改善せず プレドニゾロンとペントキシフィリン、どちらも90日後と1年後の死亡率を減らさないことが判明 重症のアルコール性肝炎に対する治療薬として、欧米のガイドラインで推奨されている2剤に、生命予後の改善効果が見られないことが明らかになった。約1100人の重症アルコール性肝炎患者を対象に行われたプラセボ対照試験STOPAHで、ステロイド薬のプレドニゾロン(商品名プレドニン他)と、日本では… 2015/05/12 消化器
BMJ誌から 高齢者でも禁煙で心血管疾患リスクが下がる 大規模コホートCHANCESなど、主要なコホート研究のメタアナリシスで示唆 約50万人の高齢者を含む住民コホートのメタアナリシスで、高齢者でも喫煙は心血管死亡の強力な危険因子であることが分かった。リスクが非喫煙者並みに下がるには20年以上を要するが、高齢者であっても、禁煙は心血管疾患リスクを下げる上で有益であることも明らかになった。… 2015/05/11 循環器
ナチス裁判を題材に思考停止した表面的正義の危うさを指摘 ヘビースモーカーの政治哲学者の勇気『ハンナ・アーレント』(2013年) 本欄は、映画好きの素人が書く「映画を題材にした随筆」なので、評論家が称賛する芸術性の高い難解な作品は基本的に扱わない。私の能力の問題でもある。以前取り上げた芸術的映画『風にそよぐ草』(2009年)も、いかに監督が一人よがりで、面白くないかを指摘し批判した(中年の女医をストーキン… 2015/04/10 生活習慣
Lancet誌から 「2025年までに喫煙率3割減」の達成は困難? 男性について「達成確実」は3カ国、女性は22カ国のみ、世界各国の2000~2010年における喫煙率推移から推定 世界保健機関(WHO)加盟国は「2025年までに15歳以上の国民の喫煙率を2010年より3割減らす」ことで合意しているが、この目標は達成可能なのか──。東京大学のVer Bilano氏らは、世界各国の2000~2010年の喫煙率の変化を調べて、その傾向に基づいて2025年の目標達成率を予測。目標を確実に達成で… 2015/04/03 呼吸器
医師2876人に聞く「電子たばこの認知度」 増える電子たばこ、8割以上は詳細を知らず 一方で1割は「患者から質問されたことがある」 本サイト記事「電子たばこの規制に動く欧米、遅れる日本」にあるように、欧米では電子たばこが爆発的に売り上げを伸ばしており、ニコチンを含有する製品については紙巻きたばこに準じた社会的規制が導入されつつある。わが国での普及も時間の問題とされていることから、日経メディカル Onlineの会… 2015/02/19 生活習慣
トレンド◎数年先には市場規模が紙巻きたばこを超えるとの予測も 電子たばこの規制に動く欧米、遅れる日本 ニコチンを含んだ溶液を蒸気化させ吸引することで、紙巻きたばこと同様な満足感を得ようという電子たばこ。禁煙や節煙効果もうたわれるが、評価はこれからだ。普及が先行した欧米では、包括的な規制が始まろうとしている。… 2015/02/10 生活習慣
JAMA誌から バレニクリンとニコチンパッチで禁煙率向上 バレニクリンのみと比較した二重盲検RCTの結果 バレニクリンとニコチン代替療法(NRT)を併用した場合の禁煙成功率と安全性を、バレニクリンのみを使用した場合と比較した過去最大規模の二重盲検ランダム化比較試験(RCT)の結果、併用による利益は有意に高いことが示された。南アフリカStellenbosch大学のCoenraad F. N. Koegelenberg氏らが、… 2014/07/28 生活習慣
JAMA誌から 精神疾患への禁煙維持療法で禁煙率が上昇 1年間のバレニクリンと認知行動療法の併用で効果、多施設RCTの結果 精神疾患患者に対しては、通常12週間の薬物療法を1年間に延長することで持続的な禁煙達成率を向上できる可能性がランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米Harvard大のA. Eden Evins氏らが、JAMA誌2014年1月8日号に報告した。… 2014/01/22 精神・神経
JAMA誌から 精神疾患患者には通常のたばこ対策は無効 ただし、精神疾患の治療で禁煙率が上昇する可能性、米国での調査結果 米国の喫煙者は着実に減少したが、精神疾患患者の喫煙率は有意な低下を示していないが、精神疾患の治療により禁煙率が上昇する可能性があることが、米国で行われた調査の結果として示された。米Harvard大のBenjamin Le Cook氏らが、JAMA誌2014年1月8日号に報告した。… 2014/01/21 生活習慣
JAMA誌から 50年間のたばこ規制で800万人が早死にを回避 米国で1964年から開始されたたばこ規制の影響を評価した結果 米国で1964年に開始されたたばこ規制が公衆衛生に及ぼした影響を推定した結果、多面的なたばこ規制策が喫煙関連の早期死亡の回避と、余命延長に大きく貢献していることが示された。米Yale大公衆衛生学部のTheodore R. Holford氏らが、JAMA誌2014年1月8日号に報告した。… 2014/01/20 生活習慣
BMJ誌から バレニクリンとブプロピオンで自殺・自傷は増えず ニコチン代替療法と比較した前向きコホート研究の結果 禁煙補助薬のバレニクリン(商品名チャンピックス)とブプロピオン(国内未承認)は、致死的または非致死的な自殺や自傷のリスクを上昇させないことが、大規模前向きコホート研究の結果として示された。英Bristol大のKyla H Thomas氏らが、BMJ誌電子版に2013年10月11日に報告した。… 2013/11/01 医薬品
JAMA Intern Med誌から ACS後のリスク因子管理の患者教育に効果みられず 通常のケアを上回るリスク因子の修正は未達成 急性冠症候群(ACS)後、看護師と栄養士の主導により、禁煙、食事、運動、減量への介入を行ったリスク因子管理の教育プログラムの効果がReseau Insuffisance Cardiaque (RESICARD) PREVENTION試験で検証されたが、従来の通常ケアを上回る効果は示されなかった。この結果はJAMA Intern Med誌10月14… 2013/10/30 循環器
喫煙者は痛風になりにくい? 喫煙は痛風の独立した保護因子 過去にも、喫煙者は血清尿酸値が低いといった報告が見られるが、喫煙と痛風の関連について、Framingham heart 研究の54年間のデータを分析したところ、喫煙はBMIなどの関連因子で補正後も、独立した痛風の保護因子であることが示された。10月26 日に米国サンディエゴで開幕した米国リウマチ学会(… 2013/10/28 代謝・内分泌
男性はBMIが高いと関節リウマチ発症リスクが低い スウェーデンの一般住民を対象とした研究で、BMIが高値の男性は通常レベルの男性に比べ、関節リウマチ(RA)の発症リスクが約2割低いことが示された。一方、女性では、RA発症リスクとBMIの有意な関連を認めなかった。スウェーデンLund UniversityのCarl Turesson氏らが、6月12日から6月15日にマド… 2013/06/18 骨・関節・筋
「喫煙はRA発症リスクを高め、治療効果を減少」、患者への啓発キャンペーンで効果 喫煙が肺癌や心疾患などのリスク因子であることは広く知られているが、喫煙が関節リウマチ(RA)発症に与える悪影響について、患者にはあまり認知されていない。6月12日にマドリッドで開幕した欧州リウマチ学会(EULAR2013)で、英国NHS Fite、Fite rheumatic disease unitのHelen Harris氏らは、… 2013/06/14 骨・関節・筋
BMJ誌から 禁煙法の施行後、早産リスクが有意に減少 2007~11年で分娩1000件当たり6件減少、ベルギーでの研究結果 2006年から3段階に分けて禁煙法が施行されたベルギーで、早産リスクが有意に減少したことが、ベルギーHasselt大学のBianca Cox氏らの研究で分かった。詳細は、BMJ誌電子版に2013年2月14日に報告された。 2013/03/01 公衆衛生・予防医学
2012冬・論文コレクション Vol.5 禁煙指導の前に、押さえておくべきデータとは? 臨床の常識に疑問を投げかける論文 地域医療の実践に参考となるような医学論文を選び、批判的吟味を加えた論文要約(日本語)を配信する、武蔵国分寺公園クリニック(東京都国分寺市)院長の名郷直樹氏と副院長の福士元春氏。紹介する論文の選択基準は、「従来の臨床の常識に照らして『あれっ?』と引っかかるもの」(名郷氏)とい… 2013/01/31 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
Circ Arrhythm Electrophysiol誌から 喫煙量が多い女性ほど心臓突然死のリスクが上昇 禁煙後は経時的にリスクが有意に低下 Nurses' Health Studyの女性を対象とした30年間の追跡調査で、喫煙本数が多く、喫煙期間が長いほど、心臓突然死のリスクが上昇すること、また禁煙によって経時的かつ直線的にリスクが低下することが明らかにされた。この結果は、Circ Arrhythm Electrophysiol誌12月1月号に掲載された。… 2012/12/27 循環器
BMJ誌から 20歳前に喫煙を始めた日本人男性の余命短縮は8年、女性は10年 従来の研究よりも喫煙の影響は大、欧米と同程度 日本人の成人の喫煙習慣と死亡の関係を分析した前向き研究で、出生年が遅い集団の方が喫煙開始年齢は若く、喫煙本数は多く、喫煙歴がない人々と比較した余命短縮のレベルは欧米人を対象とした研究結果と同程度であることが明らかになった。住民ベースの前向き研究「寿命調査(LSS)」の結果で、放… 2012/11/16 生活習慣
同居家族の現在の喫煙は非喫煙女性の脳卒中発症リスクを上昇させる 非喫煙者の女性であっても、同居家族に喫煙者がいる場合は、いない場合に比べて脳卒中発症のリスクが有意に高いことが分かった。大迫研究の参加者を対象とした縦断的な検討で明らかになったもので、東北大学病院メディカルITセンターの井上隆輔氏が、9月20日から名古屋で開幕中の日本高血圧学会(… 2012/09/22 循環器
非喫煙者の血清コチニン濃度で検討、受動喫煙で糖尿病リスクが上昇する可能性 米国国民健康栄養調査(NHANES)データをもとに、受動喫煙と糖尿病罹患の関係が検討され、過去に喫煙歴がなくても血清コチニン(ニコチンの分解産物)濃度が高値の場合、糖尿病罹患率が高いことが分かった。6月12日までフィラデルフィアで開催された米国糖尿病学会(ADA2012)で、West Virginia U… 2012/06/14 代謝・内分泌
関節リウマチの発症リスク、発症前の喫煙歴で2倍に デンマークの双子コホートを用いて関節リウマチ(RA)の発症率を検討したところ、単生児のデータと発症率は変わらず、またRA発症前に喫煙歴があると発症率は約2倍になることなどが示された。6月6日からベルリンで開催中の欧州リウマチ学会(EULAR2012)で、デンマークのDenmark Twin Registry,Uni… 2012/06/08 骨・関節・筋
J Am Coll Cardiol誌から 30分間の受動喫煙でも内皮機能が低下 実生活で遭遇する可能性の高い低濃度の副流煙でも影響あり 喫煙歴のない健常者が低濃度の副流煙を短時間受動喫煙しただけでも、副流煙の濃度に依存して内皮機能が低下することが、米国の研究で分かった。結果は、J Am Coll Cardiol誌5月22日号に掲載された。 2012/06/08 循環器
BMJ誌から 禁煙治療のバレニクリン使用で、重症心血管有害事象の増加はなし 最新の系統的レビューとメタ分析の結果 禁煙を目的とする喫煙者へのバレニクリンの投与中、ならびに中止から30日以内に、重症心血管有害事象リスクの上昇はみられないことが、米California大学San Francisco校のJudith J Prochaska氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、BMJ誌電子版に2012年5月4日に掲載され… 2012/05/21 呼吸器
ACSに対するチカグレロルの有効性、喫煙習慣に関係なく安定――PLATO試験サブ解析 急性冠症候群(ACS)患者に対するチカグレロルの有効性は、喫煙習慣に関係なく安定していることが示された。PLATO試験の対象者のうち、喫煙状態が把握されていた1万8610人を対象とした解析により明らかになった。オランダMedisch Centrum AlkmaarのJan Hein Cornel氏らがシカゴで開催された米国心… 2012/05/10 循環器
Arch Intern Med誌から メンソールを吸う女性の脳卒中リスクは他の喫煙女性の3倍 メンソールタバコの常用者は、メンソール非添加タバコの常用者に比べ、脳卒中リスクが2.25倍であること、性別で見ると、リスク上昇は男性では有意ではないが、女性では3.28倍と顕著であることが、カナダSt Michael’s HospitalのNicholas T. Vozoris氏らによる大規模な住民ベースの研究で示された… 2012/04/12 循環器
New Insight from Basic Research たばこと腹部大動脈瘤 禁煙のためのニコチン製剤に生じた意外な盲点 大動脈破裂に至るリスクはそれほどでもない腹部大動脈瘤(AAA)だが、特に高齢者におけるAAAの有病率は思ったより高く、欧米の報告では65歳以上の男性で2.4~16.9%、女性で0.3~2.2%とされる。 2012/03/08 循環器
日本医学会、がん対策推進基本計画に盛り込まれた「喫煙率の目標」を支持 日本医学会は2月28日、日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会と連名で、がん対策推進基本計画に盛り込まれた「喫煙率の目標」を支持する声明を発表した。 2012/02/28 癌
喫煙により外科手術のリスクが増大 【原題】Smoking Raises Surgical Risk A retrospective analysis reveals that smokers have worse perioperative outcomes, but optimum timing for preoperative tobacco cessation remains unclear. 2011/12/04 生活習慣
タバコを吸わない女性であっても同居家族に喫煙者がいる場合は家庭高血圧発症リスクが高い タバコを吸わない女性であっても、同居家族に喫煙者がいる場合は、いない場合に比べて家庭高血圧発症のリスクが有意に高いことが分かった。大迫研究の参加者を対象とした縦断的な検討で明らかになったもので、東北大学病院の井上隆輔氏らが、10月20日から22日まで宇都宮で開催された日本高血圧学… 2011/10/23 循環器
心不全のチーム医療・病診連携への試行錯誤●その10 禁煙ならびに受動喫煙の規制の必要性 たばこは以前から、肺癌や肺気腫の原因となることがよく知られていました。これに加えて近年では、心疾患、脳卒中、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症との強い関連も指摘されています。 2011/10/11 循環器
Lancet誌から 喫煙者の冠疾患リスク、女性は男性の1.25倍 非喫煙者と比較した喫煙者の冠動脈イベントリスクは、男性に比べ女性の方が有意に高く、それぞれの相対リスクの比は1.25倍になることが、米Minnesota大学のRachel R Huxley氏らが行った系統的レビューとメタ分析で明らかになった。論文は、Lancet誌電子版に2011年8月11日に掲載された。… 2011/08/24 循環器
急性心筋梗塞による入院後の禁煙介入 【原題】Smoking Cessation Interventions After Hospitalization for Acute MI Intensive smoking cessation interventions lower healthcare costs after myocardial infarction. 2011/07/14 循環器 医師限定コンテンツ
米国FDA News FDA、禁煙補助薬バレニクリンで注意喚起 米食品医薬品局(FDA)は6月16日、禁煙補助薬バレニクリン(商品名Chantix)について、心血管疾患既往者に投与した場合、小幅ではあるが心血管イベントのリスクが高まる可能性があるとして注意喚起を行った。… 2011/06/22 生活習慣
Lancet誌から 高所得国における死産の危険因子は肥満、高齢妊娠、喫煙など 96件の研究のメタ分析の結果 高所得国における死産の危険因子の同定を試みた系統的レビューとメタ分析で、人口寄与危険度割合(PAR:population-attributable risk)が高く、リスク低減が可能な要因は、妊娠前の過体重と肥満、35歳超の妊娠、妊娠中の喫煙などであることが明らかになった。オーストラリアMater Medical Resear… 2011/05/09 産婦人科
Arch Intern Med誌から 術前禁煙が遅れても術後合併症は増えない 喫煙習慣のある患者が手術まで2カ月を切ってから禁煙を始めると、かえって術後合併症のリスクが上昇すると考えられている。だが、実際には、禁煙期間が2カ月未満であっても、合併症リスクの上昇は見られないことが、英London大学Queen Mary校のKatie Myers氏らのメタ分析で明らかになった。論文は、… 2011/04/06 外科
NEJM誌から 喫煙者の肺間質異常陰影は肺気腫の存在と逆相関 喫煙者においては、肺機能が正常で無症候であっても、高分解能CT(HRCT)画像に肺間質の異常陰影が認められることが少なからずある。この異常陰影が何を意味するのかを明らかにするため、米Harvard大学のGeorge R. Washko氏らは、喫煙者を対象に異常陰影と全肺気量、肺気腫、COPD(慢性閉塞性肺疾… 2011/04/01 呼吸器
BMJ誌から 喫煙は閉経女性の浸潤性乳癌リスクを高める 喫煙している、または過去に喫煙歴のある閉経女性は、喫煙歴のない閉経女性に比べて浸潤性乳癌のリスクが高いことが、米West Virginia大学のJuhua Luo氏らが行った大規模研究で明らかになった。乳癌リスクは、1日の喫煙本数が多いほど、喫煙期間が長いほど、また喫煙開始年齢が低いほど高くなった… 2011/03/28 癌
Arch Intern Med誌から 中年期の1日2箱超の喫煙で認知症リスクが2倍以上 中年期に1日2箱超の喫煙をしていた人々は、その後二十数年のうちに認知症と診断されるリスクが非喫煙者の2.14倍で、アルツハイマーのリスクは2.57倍、脳血管性認知症リスクは2.72倍にもなる―そんな大規模コホート研究の結果を、フィンランドEastern Finland大学のMinna Rusanen氏らが、Arch Inte… 2011/03/22 生活習慣
喫煙が経口避妊薬に与える影響は?* http://iphiss.jp/imediss/DQ30.html 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/dr/index.html)から提供を受けています。 2011/02/01 医薬品 医師限定コンテンツ
17%の医療機関で、「表向き敷地内禁煙も実は喫煙場所がある」 喫煙場所を設置している医療機関からは「やむを得ない」との声も 2002年に健康増進法が制定され、学校・医療機関など、多くの人が集まる施設の管理者は、受動喫煙の防止に努めなければならないとされ、喫煙所を設けるなど、分煙を実施する施設が増えてきた。また、日本医療機能評価機構は優良病院認定の条件として「全館禁煙」を挙げているほか、06年には、診療… 2011/01/06 医療経営
Arch Intern Med誌から 中年期にヘビースモーカーだと認知症リスクは2倍超 喫煙は様々な疾患のリスク上昇に関係している。フィンランドEastern Finland大学のMinna Rusanen氏らは、大規模な前向きコホート研究を実施して、50~60歳時にヘビースモーカーだった人々の約20年後の認知症リスクは非喫煙者の2.14倍、アルツハイマー病(AD)リスクは2.57倍、脳血管性認知症(VaD… 2010/11/11 生活習慣
受動喫煙と家庭血圧上昇の間に正相関が認められる――大迫研究から 喫煙は多くの疾患のリスク因子であるが、最近では受動喫煙もがんや虚血性心疾患などのリスクを高めることが分かってきた。しかし、タバコ煙への曝露が血圧を短期的に上昇させるという報告はあるが、慢性的な受動喫煙が血圧に及ぼす影響はほとんど報告されていない。そこで東北大学の関真美氏、井… 2010/10/21 循環器
禁煙治療に成功した患者は中心血圧が有意に低下 習慣的喫煙による昼間血圧の上昇は中心血圧の上昇や心肥大を引き起こすと報告されており、これらは心血管イベントの独立したリスク因子であることも分かっている。そこで、クリニック神宮前(奈良県橿原市)院長の高見武志氏は、禁煙が中心血圧や心肥大、左室拡張能に及ぼす影響について検討し、… 2010/10/20 循環器
Arch Gen Psychiatry誌から 受動喫煙により心理的苦痛が増加 精神疾患による入院との関連も認める、英国での横断・縦断研究 イギリスで行われた横断・縦断研究から、受動喫煙者は非喫煙者よりも心理的苦痛との関連が強く、精神疾患による入院リスクも高いことが分かった。この結果は6月7日、Arch Gen Psychiatry誌オンライン版に発表された。… 2010/06/24 生活習慣
喫煙者のRA発症リスクは1.68倍――スウェーデンのコホート研究 3万人超の住民コホートのライフスタイルと関節リウマチ(RA)発症の関連を調べた分析から、喫煙と社会的な階層が、RA発症の独立かつ有意なリスク因子であることが示された。スウェーデン・Skane大学リウマチ科教授のCarl Turesson氏らが、6月16日から19日までローマで開催された第11回欧州リウマ… 2010/06/20 生活習慣
本誌連動◇メタボリックシンドローム3つの疑問 Vol.3 メタボ解消が最善策? メタボリックシンドロームを適切に診断できたとして、該当する人に生活習慣の改善を指導すれば、心血管疾患の発症やそれによる死亡を本当に減らせるのだろうか。国の特定健診・特定保健指導は、この仮説の上に成り立っている。その先には、増え続ける医療費を抑制する狙いがある。… 2010/05/28 代謝・内分泌
Circ J誌から 経口禁煙薬の効果はニコチンパッチと差なし 国内初のRCT、副作用は経口薬群の方が有意に高率 禁煙を希望する成人喫煙者を対象に、経口禁煙補助薬バレニクリン使用群とニコチンパッチ使用群にランダムに分け、禁煙成功率や安全性、禁断症状を比較したところ、禁煙率に差を認めず、副作用の発現頻度が経口禁煙薬群で有意に高かった。… 2010/04/20 生活習慣
本誌連動◇その患者指導、大丈夫? Vol.2 【禁煙】たばこの本数は徐々に減らすべきか 「禁煙を勧める際、医師の多くは、『たばこを控えましょう』『まず本数を減らしましょう』といった曖昧な指導をしがち。急に禁煙することの難しさを配慮してのことだろうが、そのような指導では禁煙は成功しない」。たかの呼吸器科内科クリニック(熊本県八代市)院長の高野義久氏はこう指摘する… 2010/04/16 生活習慣
「スモーカーは雇わない」―米医療機関で喫煙者包囲網が拡大 米国で、“院内禁煙”、“敷地内禁煙”から一歩進み、喫煙者は新規採用しないことを宣言する医療機関が増えている。米テネシー州で2つの急性期病院や画像診断センターなどを運営するメモリアルシステム・ヘルスケアは、今春から、「タバコを含むニコチン含有物を使用する人物は雇用しない」と発表… 2010/04/02 生活習慣
BMJ誌から 無煙タバコも心筋梗塞死亡と脳卒中死亡のリスクを高める 欧州や北米で市販されている製品での検討 世界的に、特に若い世代において、噛みタバコ、嗅ぎタバコといった無煙タバコ製品の使用が増えている。フランス癌研究所のPaolo Boffetta氏らは、メタ分析を行い、無煙タバコの使用が心筋梗塞死亡と脳卒中死亡のリスクを有意に高めることを明らかにした。詳細は、BMJ誌2009年8月29日号に報告され… 2009/09/17 生活習慣
乳癌経験者は肥満、飲酒、喫煙で二つ目の原発性乳癌リスクが大幅増 乳癌経験者に二つ目の原発性乳癌が発症するリスクは、肥満、飲酒、喫煙によって、かなり増加することが明らかになった。米Fred Hutchinson癌研究センターのChristopher Li 氏らによる研究結果が9月8日付けのJournal of Clinical Oncology誌電子版に掲載された。… 2009/09/14 癌
1日10本以上のタバコは大腸癌切除後の異時性癌を高率にする 喫煙と癌との関連については既にさまざまな報告があるが、大腸癌手術後の異時性癌*の発生にも喫煙が関与していることが分かった。米シカゴで開催された2009年米国消化器学会(第40回米国消化器病週間DDW2009)のポスターセッションで6月3日、スペイン・Navarra大学のAna Borda氏が発表した。… 2009/06/05 消化器
インフルエンザ騒動の中、尼崎から世界禁煙デーに思う 長尾和宏(長尾クリニック院長) 兵庫・大阪のインフルエンザ騒動は収束動向にあるようだが、5月31日の世界禁煙デーを迎える三宮の街はいつもに比べて明らかに静かだ。6月6日に予定されていた兵庫県喫煙問題研究会主催の県民フォーラム「メタボより大切なタバコ対策」や恒例の禁煙行進などの行事は残念ながらすべて中止となった。… 2009/06/03 その他