JAMA Oncology誌から 過体重の累積年数が大腸癌リスクに強い影響 1回の測定値よりもBMI25以上の累積期間の方が大腸癌のオッズ比は高い ドイツGerman Cancer Research CenterのXiangwei Li氏らは、20歳以降にBMIが25以上だった累積年数が大腸癌のリスクを及ぼす影響を調べる住民ベースのケースコントロール研究を行い、1回の身長・体重計測値を用いた従来のコホート研究よりも、過体重の累積年数の方が大腸癌リスクにより大きな影響… 2022/04/12 癌
Journal of Hepatology誌から 脂肪肝発症に関与する新たな分子を発見? オートファジーとは異なる機序でATG3が作用する可能性 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のモデルマウスや患者の肝臓では、オートファジー関連遺伝子(ATG)3の発現量が増加しており、ATG3が脂肪肝に関与する重要な因子であることが示された。結果は、スペインの研究者らによりJournal of Hepatology誌2022年1月号で報告された。 NAFLDの患者や動… 2022/01/24 消化器
12月13~19日の話題になった論文 SARS-CoV-2感染者とワクチン接種者の心筋炎を調べた論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/12/28 感染症
European Heart Journalから 高血圧治療用アプリは医師に受け入れられるか 日本版初の高血圧治療用アプリの治験については、既に本年8月の欧州心臓病学会会議(ESC2021)で発表された内容なので、ご存じの方も多いと思う(スマホによる患者指導で未治療患者の血圧が改善、日経メディカル Online、2021/09/06)。医療ベンチャーのCureAppが開発し自治医科大学と共同研究を… 2021/12/28 循環器
JAMA Network Open誌から SNSの利用が抑うつ症状の悪化に関連する可能性 一部のSNSユーザーはPHQ-9スコアが有意に増加する傾向 米国Massachusetts総合病院のRoy H. Perlis氏らは、インターネットの商用ベンダーが13カ月にわたって毎月実施したユーザー調査のデータを利用して、一般成人のソーシャルメディア(SNS)の利用と、PHQ-9を用いた抑うつ症状の関連を調べ、ニュース源としてSNSを利用している人は初回の回答よりも2… 2021/12/20 精神・神経
第22回 冬に早起きがムズカシクなる2つの理由 睡眠には季節変動が見られます。夏季に比較して冬季には起床時刻が遅れ、睡眠時間が延長します。中には冬季不眠症と呼ばれる状態になる人もいます。冬になると起床しにくくなる原因は寒さだけではありません。その背景には体内時計機能の季節変動があります。… 2021/12/02 精神・神経
爪の変色から推測できるあの生活歴の変化 1996年に公開された史上最高のB級映画『インデペンデンス・デイ』(私見です)。映画の冒頭では、人類をはるかに凌駕する高度な文明を持つ宇宙人が突如として地球に襲来し、巨大宇宙船によって世界中の大都市は蹂躙され、そのほとんどが廃墟と化しました。ウィル・スミスが演じる主人公スティーブン… 2021/09/22 生活習慣 医師・医学生限定コンテンツ
Minimal-Massive Interventionをご存じですか 誤嚥性肺炎の診療をしていると、「もっと早く介入できていれば……」と思うことがあります。嚥下障害の兆しが出て、食べにくくなり、痩せてきて、サルコペニアを来せば、さらに嚥下障害が進行するという悪循環に陥ります。誤嚥性肺炎になった患者さんに我々が出会うころには既に症状が進行していて… 2021/08/26 呼吸器
スマートトイレで精神疾患や肝疾患を診断!? 私は最近、「管の人」となっている。消化器担当記者として、消化器関連のネタを多く扱っているのだが、特に消化管にまつわるトピックスがよく舞い込んでくるのだ。その中でもホットなのが、腸内細菌叢。腸はもちろんのこと、胃にも腎にも肝臓にも、そして脳にまで腸内細菌叢が影響を及ぼす可能性… 2021/06/02 消化器
Am J Gastroenterol誌から 緑に囲まれて育つと小児のIBD発症リスクが低下 衛星データを用いたカナダの観察研究の結果 居住環境の緑地(自然植生)が多いほど小児期に炎症性腸疾患(IBD)を発症するリスクが下がることが、カナダで行われた観察研究で明らかとなった。結果はAm J Gastroenterol誌2月号に掲載された。 クローン病と潰瘍性大腸炎はIBDの代表疾患であり、不適切な免疫応答による消化管の炎症を特徴とす… 2021/03/18 消化器
ほんの10分、15分を積み重ねて 私は皮膚科の外来のほかに、在宅医療もしているのですが、寂しさを抱えている独居の高齢者が少なからずいるように感じます。看護師さんと2人で訪問すると、待ってましたとばかりにおしゃべりが始まります。この間来たヘルパーさんの話とか、息子の話、カーペットが古くなった、食べたカレーににんじ… 2021/03/05 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
第18回 子どもの4人に1人は睡眠に問題アリ 子どもは、ぐっすり、たっぷり眠っている印象がありますが、実情は違います。欧米の疫学調査では、少なくとも子どもの4人に1人は、睡眠不足、覚醒困難、日中の眠気といった“睡眠習慣の問題”や、不眠症、睡眠時随伴症、睡眠関連呼吸障害などの“睡眠-覚醒障害”のいずれか、もしくは両方を抱えてい… 2021/03/02 精神・神経
本人や家族、他職種が抱いた「違和感」を大切に 人と距離を取ることが良しとされ続けた一年でした。誤嚥性肺炎の診療に目を向けると、面会ができず寂しい思いをしたのは、患者さんだけではありません。私たち医療者も、ご家族に支えられて診療していたことを感じました。そんな一例をご紹介します。… 2020/12/24 医師・患者関係
JAMA Network Open誌から 生活習慣の是正で痛風は予防できるか? 減量、禁酒、質の高い食事、利尿薬中止で大半は発症を回避できる 米国Massachusetts総合病院のNatalie McCormick氏らは、The Health Professionals Follow-up Study(HPFS)に参加した医療従事者の男性を26年間追跡し、修正可能な高尿酸血症の危険因子について、痛風発症に対する人口寄与リスク(PAR)を調べ、肥満を含む4種類の要因を修正できれば、大多数が痛… 2020/12/18 代謝・内分泌
N Engl J Med誌から セマグルチドがNASH消散に有効? NASHを対象とした第2相試験 肝線維化を認める非アルコール性脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis:NASH)患者にセマグルチドを皮下投与したところ、NASHが消散した患者の割合がプラセボと比べて高かった。一方、線維化のステージが改善した患者の割合には有意差が見られなかった。結果は11月13日、N Engl J Med誌オンラ… 2020/12/15 消化器
トレンド◎心・腎・肝に続いて目の保護作用にも期待 SGLT2阻害薬、血糖管理と独立して網膜を守る? 糖尿病治療薬として、2014年に登場したSGLT2阻害薬。血糖降下作用だけでなく、心臓や腎臓、肝臓への臓器保護作用が示唆されている。特に心・腎保護作用については、いくつかの臨床試験で心血管イベントおよび慢性腎臓病(CKD)に対する予後改善効果が示された。さらに、最近、糖尿病網膜症や糖尿… 2020/10/22 医薬品
日医が「第7回 日本の医療に関する意識調査」、生活様式の変化で心身の不調も COVID-19の感染リスクで「受診が不安」は7割 日本医師会が実施した「日本の医療に関する意識調査の結果」で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による生活様式の変化で精神的不調を感じていると答えた人は35.6%と4割弱、体の不調を感じる人は20.7%と2割強になることが明らかになった。また感染リスクのために「医療機関の受診が不安」… 2020/10/13 感染症
合理性ってそもそも何? Conflictは我々の意思決定を先延ばしさせうる 今回は本来、前回に含まれるべき話、そして行動経済学を考える上で最も重要な合理性について話していきたいと思います。 2020/10/09 生活習慣
学会トピック◎第56回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2020) 2型糖尿病患者で入浴する人しない人、どっちが予後がいい? 入浴頻度が高い患者ほどHbA1cやBMIが低値 日常的に湯船に浸かり温まることで、2型糖尿病患者の心血管リスク因子を改善できる可能性が示された。9月21日~25日に開催された第56回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2020)で国立国際医療研究センター国府台病院の勝山修行氏が発表した。 湯船で温まること(以下、入浴)は、2型糖病やその他の代… 2020/09/28 代謝・内分泌
医師6436人に聞いた「新型コロナウイルス接触確認アプリは感染拡大防止に有益か?」 COCOA、「インストールしていない」が7割 2020年6月19日より配信が開始された新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)。9月8日17:00現在のインストール数は約1639万件で、日本人口の約13%にとどまっている。厚生労働省はCOCOAの普及率について数値目標を定めていない。しかし、日本大学生産工学部のシミュレーションでは、累計感染者数… 2020/09/15 感染症
OTC薬乱用に医療者は何ができるのか 先日、一般用医薬品(OTC薬)の乱用に関する報告書について記事を書いた(関連記事)。OTC薬の適正使用に関する2019年度の厚生労働科学研究で、「濫用等の恐れがある医薬品」として国が指定している医薬品以外にも、市販のかぜ薬などの乱用の実態があることが報告された。 この「濫用等の恐れの… 2020/08/13 医薬品
第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020) 利き手で箸を持たない食事で食後高血糖が改善 利き手と反対の手で箸を持つ食事により食後血糖値の改善が期待できることを、佐久市立国保浅間総合病院の西森栄太氏らが第80回米国糖尿病学会学術集会(ADA2020、会期:6月12~16日、ウェブサイト上で開催)で報告した。… 2020/06/22 代謝・内分泌
インタビュー◎低栄養の改善や個々の栄養管理が重要に 「病棟でも在宅でも管理栄養士の役割に大きな期待」 公益社団法人日本栄養士会・専務理事の迫和子氏に聞く 1947年に栄養士法が公布され、食の面から国民1人ひとりの健康を維持する職種として栄養士が新設されました。以降、戦後は栄養失調の改善が課題でしたが、高度経済成長期を経て飽食への対応が必要になり、時代の変遷とともに栄養士の役割は変わってきました。そして、最近では高齢化に伴って低栄養… 2020/05/13 生活習慣
緊急寄稿●診療と心の健康の両方を維持するヒント 「火事場の馬鹿力」ではCOVID-19診療は続かない 精神科医である筆者は心的外傷後ストレス障害(PTSD)を専門分野として久留米大学病院のカウンセリングセンター長を務めているが、同時に産業医として久留米大学教職員のメンタルヘルスケアを担当している立場にある。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大により7都府県を対象に4月7日緊急… 2020/04/20 生活習慣
脂肪肝に効く漢方(1) 脂肪肝の考え方と漢方処方 脂肪肝は、肝臓に中性脂肪(トリグリセリド)が過剰にたまった状態です。肝細胞のおよそ3割以上に中性脂肪がたまっているとき、脂肪肝と診断されます。脂肪肝には、アルコールの過剰摂取が原因のアルコール性脂肪肝と、アルコールでなく肥満などが原因の非アルコール性脂肪肝があります。 脂肪肝… 2020/03/25 東洋医学
現代人は知らずにプラスチックを食べている? 20世紀に石油化学が発達するまで、地球上に存在していなかった物質「プラスチック」。それが今では大量に生産されたプラスチックがゴミとして廃棄され、処分しきれずに、あるいは洪水や津波で海に流され、生態系に大きな影響を与えていることが報道されている。ウミガメ、海鳥、アザラシなどの死… 2020/01/22 公衆衛生・予防医学
JAMA Network Open誌から 父親のBMIが子の健康状態に影響する可能性 米国のバースコホート研究で父親のBMIと子のDNAメチル化パターンに関連 米国Harvard公衆衛生大学院のNudrat Noor氏らは、妊婦と子供の健康に関するバースコホート研究Project Vivaの一環として、父親の肥満が子供の健康に与える影響を調べる研究を行い、妊娠時期の父親のBMIは、子の出生時体重や、出生時、3歳時、7歳時のDNAメチル化パターンに関連していたと報告した… 2020/01/16 小児科
BMJ誌クリスマス号から 芸術との関わりは長生きの秘訣? 美術館、劇場、コンサートなどによく行く人は全く行かない人より死亡率が低い 英国University College LondonのDaisy Fancourt氏らは、芸術が人々の健康に与える影響を調べるために、英国の50歳以上の地域住民を約14年間追跡するコホート研究を行い、芸術を鑑賞する機会の多い人は、鑑賞する機会を全く持たない人に比べ、死亡率が有意に低かったと報告した。データはBMJ誌電… 2020/01/06 生活習慣
Ann Intern Med誌から メタボの解消は本当にリスクを減少させるか? 約1000万人を追跡した韓国のコホート研究 韓国Seoul大学医学部のSehoon Park氏らは、メタボリックシンドローム(MetS)の状態変化が主要な有害心血管イベント(MACE)のリスクに与える影響を検討するために、韓国のナショナルコホートによる研究を行い、MetSを新たに発症した人はMACEリスクが増加し、MetSが改善した人はMACEリスクが減少… 2019/12/11 代謝・内分泌
トレンド◎生体機能を緻密にシミュレートする「Bodylogical」 「仮想の私」で将来の私の病状を予測できる 臨床試験のバーチャル化や薬物療法の効果予測にも コンサルティング業務を務めるPwCコンサルティングと武田薬品工業が今年9月、人体の生理機能を再現する「Bodylogical」を活用し、クローン病患者の個人をコンピューター内に再現し、将来の病状などを予測できるアプリケーションを開発するプロジェクトを開始したと発表した。… 2019/11/29 医療情報
トレンド◎既存薬より処方しやすいビベグロンの処方日数制限が解除間近 過活動膀胱のβ3作動薬に新たな選択肢 2019年12月に、過活動膀胱の新薬ビベグロン(商品名ベオーバ)の処方日数制限が解除される。既存のムスカリン受容体拮抗薬(抗コリン薬)やβ3作動薬より処方しやすいと期待されており、専門家は過活動膀胱の治療選択肢が増えることを歓迎している。… 2019/11/21 腎・泌尿器
糖尿病領域の注目すべき最新エビデンスを吟味 『最新 糖尿病診療のエビデンス 改訂版』発行 日経メディカルでは2019年8月、『最新 糖尿病診療のエビデンス 改訂版』を発行しました(右写真)。初版が出版された2015年夏以降、糖尿病治療薬、統合的リスク管理、糖質制限などに関して、画期的な研究結果が相次いで発表されています。… 2019/10/21 代謝・内分泌
学会トピック◎第34回日本糖尿病合併症学会 腎障害を進行させないが蛋白質を制限しない食事とは? 一般に慢性腎臓病(CKD)患者では低蛋白質食が推奨されるが、近年、低蛋白質食は栄養障害やサルコペニア、フレイルを介してQOLや生命予後の低下につながりかねないと指摘されている。低蛋白質食が腎障害を進行させない機序を解明すれば、栄養障害を回避しつつ腎障害を進行させない食事療法になる… 2019/10/07 腎・泌尿器
学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2019) 「安定冠動脈疾患」改め「慢性冠症候群」へ 大気汚染や騒音についても言及した新ガイドライン発表 欧 欧州心臓病学会会議(ESC2019、会期:8月31日〜9月4日、開催地:フランス・パリ)の開幕に合わせて改訂発表されたガイドラインから、「安定冠動脈疾患(stable coronary artery diseases:stable CAD)」との用語が消えた。新たに提唱された用語は「慢性冠症候群(chronic coronary syndrome… 2019/09/17 循環器
第22回 シャワーで頭痛発生!疑うべき疾患は? シャワーを浴びるたびに激しい頭痛が出現するケースでは、どのような疾患が考えられるだろうか。頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して解説する。 2019/09/12 精神・神経
「それは精神的な問題です」と内科医が言うとき 当院の総合内科の外来には、実に様々な方がやってきます。私の場合、初診外来に出ると、1日に12人程度の初診患者を担当するのですが、半数は紹介患者、半数は直接受診される患者です。大学のように「全く診断がつかないのでドクターGに」的な初診もあるにはあるのですが、むしろメインはプライマ… 2019/08/23 プライマリケア
第12回 認知症の睡眠障害で介護者に伝えたい8箇条とは 認知症患者では不眠症はもちろんのこと、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚(レストレスレッグス)症候群、レム睡眠行動障害、周期性四肢運動障害、薬剤の副作用による睡眠障害などさまざまな睡眠障害に罹患しています。脳器質障害のため複数の睡眠障害が併存していることもまれではなく、治療に入る… 2019/08/08 精神・神経
特集◎患者を癒す言葉、傷つける言葉《6》 過去の「病気の原因」を伝えても患者は救えない 哲学者・『嫌われる勇気』著者の岸見一郎氏に聞く 余命や困難な治療など、厳しい内容を患者に伝えなければならないのに、萎縮してしまいはっきりと言葉を紡げない――。そんな思いを持つ医師はどのように患者に向き合えばよいのだろうか。哲学者で、アドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)の著者である岸見一郎… 2019/08/07 医師・患者関係
JAMA Intern Med誌から 減量はNAFLD患者の検査値を改善する 22件(2588人)の減量介入研究のメタアナリシス 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者に対する減量介入の有効性と安全性を評価したランダム化比較試験(RCT)を抽出して、系統的レビューとメタアナリシスを行った英国Oxford大学のDimitrios A. Koutoukidis氏らは、介入による減量効果が認められた場合は、肝疾患の血液マーカーや組織学的マ… 2019/07/23 消化器
JAMA Intern Med誌から 就寝時に灯りがあると肥満になりやすい? 明るいほど肥満の有病率が増加し、追跡中の体重も増加しやすい 睡眠時間が短いことは肥満と関連づけられている。米国立衛生研究所(NIH)のYong-Moon Mark Park氏らは、乳癌の危険因子を探るためのコホート研究のデータを利用して、夜間の睡眠環境に人工的な照明があることが、女性の体重増加と肥満、過体重の発生に関係していると報告した。結果はJAMA Intern… 2019/07/03 生活習慣
睡眠が動脈硬化を予防する 交感神経活性化とは異なるメカニズムで睡眠不足が動脈硬化を誘発 1日の睡眠時間は7~8時間が良いなどと言われていますが、米国では成人の半分がこれ以下の時間しか眠っていません。日本に至っては平均睡眠時間が6時間半と、先進国の中で最も睡眠時間が少ないとされており、7~8時間の睡眠を取れているのは成人の3分の1にも満たないのではないでしょうか。日本人… 2019/06/14 循環器
BMJ誌から 英国でも性行為の頻度は低下している 英国住民を対象にした3回の横断調査結果の変遷を調べる 英国London大学衛生熱帯医学大学院のKaye Wellings氏らは、英国で行われた3回の大規模調査に参加した16~44歳の男女の性行為の頻度について分析し、回答者全体では2001年から2012年にかけて頻度が低下したこと、属性別では25歳以上の男女と結婚/同棲している男女で低下しており、こうした状況下で… 2019/06/03 公衆衛生・予防医学
降圧目標を下げ早期からの生活習慣改善を強調 5年ぶり改訂、高血圧治療ガイドラインが発表 5年ぶりの改訂となる高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)が4月25日に発売されることを受け、4月19日に日本高血圧学会が都内で記者発表会を行い、JSH2019の改訂ポイントを紹介した。 既報の通り、JSH2019では高血圧基準値を140/90mmHgに維持しつつ、合併症のない75歳未満の成人の降圧目標は130… 2019/04/20 循環器
Ann Intern Med誌から 女性の尿失禁により効果的な治療法は何か? 薬物療法と非薬物療法を比較したネットワークメタアナリシス 米国Brown大学のEthan M. Balk氏らは、女性の尿失禁治療に用いられる薬物療法と非薬物療法の有効性と安全性を検討するために、系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、無治療との比較では多く治療法が効果を上げており、行動療法を単独または他の介入法と併用した場合、薬物療法単独… 2019/04/12 腎・泌尿器
第17回 緊張型頭痛、鎮痛薬投与の前にすべきこと 一次性頭痛の中で最も多いとされている緊張型頭痛。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、緊張型頭痛の治療について解説する。 2019/04/12 精神・神経
トレンド◎「人工膵臓」の実現へ開発加速 インスリンポンプは“自動運転”の時代へ 1型糖尿病の治療に使用されるインスリンポンプは、近年では低血糖を予測してインスリン注入を止める機能を備えた製品が登場し、血糖コントロールが飛躍的に改善する患者が増えつつある。さらに、血糖値を基に自動でインスリン注入量を増減する「人工膵臓」が使用できる時代が近々到来しそうだ。… 2019/04/02 代謝・内分泌
第16回 片頭痛予防薬、活用のススメ 片頭痛発作に対する薬物治療のみでは生活に支障を来す場合、予防薬の投与が必要になってくる。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、片頭痛の予防薬について解説する。… 2019/03/11 精神・神経
第15回 何種類もあるトリプタン、どう使い分ける? 片頭痛発作時の治療は、トリプタン製剤の登場で大きく様変わりした。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、片頭痛急性期のファーストチョイスであるトリプタンの使い方について解説する。… 2019/02/19 精神・神経
第14回 コーヒーは片頭痛を悪化させる? 片頭痛をはじめ慢性頭痛の発症・増悪には遺伝や食生活、ストレスなど様々な因子が関与する。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、片頭痛に対する生活指導のポイントについて解説する。… 2019/01/24 精神・神経
第26回 無給医局員と血流の自己調節 成績が上がらなかった中学時代。1学年150人で、年度初めの順番は……。中学1年 120番 中学2年 110番 中学3年 100番 高校1年 90番 成績がビューンと上がらないのはなぜか。生活リズムが悪そうだ……。定期試験前1週間→深夜の勉強→1日7時間。終わって2週間→ぐったり→1日1時間。 そこで、試験… 2019/01/04 循環器
第13回 頭痛は結婚すると減る? 増える? 一次性頭痛の発症には遺伝や食生活、ストレスなど様々な因子が関与する。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛の鑑別や生活指導に役立つ頭痛の疫学について解説する。… 2018/12/20 精神・神経
Lancet誌から 頸動脈の状態を図解で示すと予防効果が増加 健康的な生活習慣改善と服薬の遵守率に影響か 禁煙、運動、スタチンや降圧薬の使用は、有効で低コストの心血管疾患予防法であることは知られているが、1次予防戦略はしばしば、失敗に終わる。主な原因は、患者と医師の1次予防ガイドラインの遵守が不良だからだ。スウェーデンUmea大学のUlf Naslund氏らは、頸動脈超音波検査の結果をシンプルな… 2018/12/19 循環器
リポート◎過度のスマホ使用で懸念される網膜障害 ブルーライトは視力を低下させる? させない? スマートフォンやパソコンの光に多く含まれるブルーライト。網膜に届く光の中では最も強く、その影響は世界的にも関心が高い。スマホなどの長期使用が網膜に与える影響はまだ不明だが、目に入る光の強さや時間は加齢黄斑変性などの網膜疾患にも関係する。将来の疾患発症のリスク軽減のためにも適… 2018/11/29 眼科
第12回 涙や鼻水を伴う片側性の激しい頭痛とは? 1カ月ほど連日続く、涙や鼻水が伴う激しい頭痛。じっとしていられないほど激しい発作だが1時間以内には治まる。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、そんな群発頭痛の特徴と有効な対処法について説明する。… 2018/11/22 精神・神経
関節痛治療の基礎、保存療法を確実に続けるには 「関節がズキッと痛む」 これは階段を上がるときやしゃがんだときなどに、多くの人が経験します。 日々の診療でも関節痛はたびたび遭遇する主訴です。関節痛を起こす原因疾患は根治の難しいものが多く、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)などの鎮痛薬の処方が必然的に多くなってしまいがちです。… 2018/11/21 骨・関節・筋
日本老年学的評価研究、高齢者1万4000人の3年間追跡調査で示唆 高齢者は「毎日の入浴」で要介護を防げる 入浴の頻度が週7回以上の高齢者は、週2回以下しか入浴しない高齢者に比べて要介護認定リスクが約3割有意に低いことが明らかになった。全国18市町村に居住する要介護認定を受けていない高齢者1万3786人を3年間追跡した調査による。11月12日に開かれた日本老年学的評価研究(JAGES; Japan Gerontolo… 2018/11/16 生活習慣
リポート◎血圧の季節変動は独立した危険因子 冬に10mmHg上がる人は心血管リスクが2倍に 季節に応じた降圧薬調整で変動抑制を 夏から冬にかけて収縮期血圧(SBP)が10mmHg以上、拡張期血圧(DBP)が5mmHg以上上昇する患者は、心血管イベントリスクが2倍になる──。夏に血圧が上がるような逆の変動を示す患者も、血圧の絶対値とは独立に高リスクであることが、国内の大規模介入試験のサブ解析から示された。患者ごとに血圧… 2018/11/13 循環器
BMJ誌から 職場での座りすぎを防ぐ多面的介入は有効 英国NHSトラストで働く事務職が参加したクラスターランダム化試験 英国Leicester大学のCharlotte L Edwardson氏らは、勤務時間中に座ったまま仕事をする時間が長い事務職の人々を対象に、座りすぎを防ぐための介入プログラムの効果を検討するクラスターランダム化対照試験を行い、介入から12カ月の時点で、対照群に比べ介入群は勤務時間中に座っている時間が短く… 2018/10/30 生活習慣
第11回 頭が痛いのはなぜ? 脳そのものには痛覚神経がない。脳梗塞や脳内出血があまり頭痛を伴わないのはそのためだ。では、頭痛が起こるのはなぜか。今回は、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛が起こる機序とそれに基づく対処法について説明する。… 2018/10/30 精神・神経
第6回 ホントに効果あるの?「睡眠衛生指導」 睡眠指導法には、1)睡眠衛生指導、2)認知行動療法──の大きく2つがあります。睡眠衛生指導はご存じの先生も多いはずです。質の良い睡眠をとるための生活習慣などに関する知識を習得させることを言います。「中年になって徐々に眠りが浅くなった」などの加齢変化に伴う不眠や、比較的軽症の不眠に… 2018/10/26 プライマリケア
JAMA Intern Med誌から 水分摂取量増加で膀胱炎の再発は減らせる 再発リスクが高い女性に500mLの水を1日3本飲んでもらう研究 膀胱炎を繰り返す女性には、再発予防法として、水の摂取量を増やすことが勧められる。この戦略が有効かどうかを検討するオープンラベルのランダム化対照試験を実施した米Miami大学のThomas M. Hooton氏らは、再発リスクが高い女性に1日に1.5L余分に水を飲むよう指示すると、対照群よりも1年間の再… 2018/10/17 感染症
リポート◎「高血圧治療ガイドライン2019」の骨子明らかに 高血圧の基準値は下げず早期からの積極介入強調 来春の発表に向け、我が国の「高血圧治療ガイドライン2019」(JSH2019)の編集作業が佳境を迎えている。この9月に開催された日本高血圧学会では、基準値を140/90mmHgに据え置きつつも、早期からの生活習慣改善など積極介入を強調した草案が提示された。… 2018/09/27 循環器
第5回 不眠治療で大事な「3つのP」とは 不眠症の「P」といえば「3つのP」ならぬ「5つのP」が有名です。多くの診断・治療マニュアルにも載っているのでご存じの先生も多いでしょう。不眠症の5大原因の英語の頭文字から取ったものです。5つのPをみてお分かりの通り、不眠症の原因は実に多岐にわたります。教科書的には、これらの原因を同定… 2018/09/27 精神・神経
学会トピック◎第41回日本高血圧学会総会 新高血圧GL、日本は基準値140/90維持の方針 来年に改訂が予定されている「高血圧治療ガイドライン2019」(JSH2019)では、高血圧基準値を140/90mmHgに維持する方針が示された。一方、合併症のない75歳未満成人の降圧目標は130/80mmHg未満へと強化する。今後、パブリックコメントや関連学会の意見聴取を通して内容の最終調整を行う。JSH2019… 2018/09/18 循環器
NEJM誌から ロルカセリンは心血管リスクを上昇させない 肥満患者向けの生活指導併用薬の安全性を3.3年追跡 選択的脳内セロトニン2C受容体作動薬のロルカセリンは、食欲調節作用を持ち、過体重や肥満患者の体重管理に使用する薬としてFDAに承認されている。この薬剤の心血管系に対する安全性を検討する二重盲検のランダム化プラセボ対照試験を行った米Brigham and Women’s HospitalのErin A. Bohula氏ら… 2018/09/14 代謝・内分泌
医療において変わりゆくものと変わらないもの 五十嵐 健祐氏(医療法人社団お茶会お茶の水循環器内科院長、循環器内科医)に聞く 2030年の医療の現場は、第4次産業革命で登場する人工知能やIoTなどの技術革新により、大きく変わります。この連載では、現在発売中の書籍『医療4.0(第4次産業革命時代の医療)』から、第3章を転載します。医療領域でも人工知能(AI)の活用が進んでいますが、五十嵐氏は2030年前後には「判断責任ミ… 2018/08/23 循環器
Circulation誌から 健康的な生活習慣因子を順守する人ほど総死亡リスクが低減 高所得国の中で平均余命が短い米国初の包括的解析 低リスク生活習慣因子(5種類)を多く順守するほど、米国民の平均余命が延長する可能性があることが報告された。米国と他の先進国との間に存在する平均余命の差が縮小する可能性があるため、低リスク生活習慣因子の順守を医療政策の最優先事項に据えるべきだ、とハーバード公衆衛生大学院の研究者… 2018/08/16 生活習慣
「財布生検(wallet biopsy)」で分かること 午前9時30分に路上で倒れているところを通行人に発見され救急要請。病着時間は午前10時。身元不明。手にはコンビニ弁当の入った袋が握りしめられていた。 2018/07/30 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
第7回 頭痛ダイアリーの効用を知り活用しよう! 頭痛の発作回数や服薬の日数、量などを患者自身が記入する頭痛ダイアリー。治療方針の決定に役立つだけでなく、認知行動療法としての役割も果たす。第7回では、頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛ダイアリーの効用について説明する。… 2018/07/30 精神・神経
欧vs米 高血圧基準値狂騒曲の舞台裏 スペイン・バルセロナで6月8日~11日に開催された第28回欧州高血圧学会(ESH 2018)のメインイベントとなったのは、5年ぶりの改訂となった欧州の高血圧治療ガイドラインの発表だ(関連記事)。他のセッションの中には空席が目立つ会場もあったが、6月9日に行われた新ガイドライン発表のプレナリー… 2018/07/23 循環器
J Am Coll Cardiol誌から 2型糖尿病患者の生活習慣がCVDリスクと相関 糖尿病診断後の生活習慣改善も有効 2型糖尿病(T2D)と診断されている成人の生活習慣はその後の心血管疾患(CVD)リスクおよび心血管死亡と相関していることが確認された。T2D診断後に生活習慣が改善した場合、CVDリスクは低下した。T2D患者の生活習慣がCVDリスクの管理に重要であることを示すエビデンスがJ Am Coll Cardiol誌で6月… 2018/07/12 代謝・内分泌
第6回 緊張型頭痛を見分けるポイントは? 頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛診療の基本スキルとノウハウを学んでもらう本連載。第6回では、片頭痛と並んで外来でよく遭遇する1次性頭痛である緊張型頭痛を問診でどう見分けるか、症例を基に説明します。… 2018/07/05 精神・神経
詳報◎欧州高血圧治療ガイドライン改訂 基準値は140/90に据え置き、降圧目標を強化 日本のガイドライン改訂への影響必至 スペイン・バルセロナで6月8日から11日まで開催された第28回欧州高血圧学会(ESH 2018)で、欧州心臓病学会(ESC)とESHによる新しい高血圧治療ガイドライン(以下、ESC/ESH2018と表記)が発表された。高血圧の基準値は従来通りの140/90mmHgに据え置かれたが、降圧目標は忍容性があれば、ほぼ全て… 2018/06/26 循環器
学会トピック◎第78回米国糖尿病学会学術集会(ADA2018) 糖尿病予防目的の生活習慣改善でフレイルも回避 耐糖能異常者に対する糖尿病発症予防を目的とした積極的な生活習慣改善指導の継続により、その後のフレイルの発症リスクも抑制することができると、第78回米国糖尿病学会学術集会(6月22~26日、開催地:フロリダ州オーランド)で米国テキサス大学のHelen P. Hazuda氏らが発表した。1996~2001年… 2018/06/26 代謝・内分泌
第25回 「叱咤激励で改善しない生活習慣」をどうする? 皆様こんにちは!「ヨコバン」こと横林賢一です。今回は、ハーバード大学で研究留学をしていた、坪谷透先生に患者さんへ健康指導を行う際の取り組み方・指導方法について、解説していただきます。 2018/06/11 プライマリケア
第5回 片頭痛の診断は問診でほぼ決まる 頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛診療の基本スキルとノウハウを学んでもらう本連載。第5回では、頭痛外来でよく遭遇する片頭痛を問診でどう見分けるか、実際の症例を基に説明します。… 2018/06/07 精神・神経
第24回 器質的異常はないが続く腹痛、どう対処する? 皆様こんにちは!「ヨコバン」こと横林賢一です。今回のテーマは、慢性的な腹痛があるものの、器質的な異常はない。そうした患者で鑑別疾患に挙げるべき疾患、機能性ディスペプシア(FD)です。解説いただくのは、広島大学病院消化器・代謝内科の弓削 亮先生です。では弓削先生、よろしくお願いし… 2018/06/05 プライマリケア
本当は怖い診療ガイドライン(2) 腎機能の検査の遅れが透析導入や死亡早めた 「腹八分目にして毎日よく体を動かすように」の指示で債務不履行 日経メディカル Onlineでも活躍中の田邉昇氏の著書『弁護医師が斬る医療裁判ケースファイル180』[1]で紹介された事案が気になって、調べてみた。東京地方裁判所で2003年5月28日に判決された「平成13年(ワ)第16065号 損害賠償請求事件」である。… 2018/05/24 腎・泌尿器
学会トピック◎第7回臨床高血圧フォーラム 降圧目標の素案が示され活発な議論 血圧測定法などに検討の余地との指摘も 2019年に改訂される高血圧治療ガイドライン(JSH2019)では、降圧目標を引き下げるべきなのか、それとも据え置くべきなのか――。5月19~20日に京都市で開催された第7回臨床高血圧フォーラムにおいて、高血圧治療における降圧目標の素案をめぐる活発な議論が交わされた。… 2018/05/24 循環器
観便でゲーム!(食事中の方は閲覧注意) 今年も、ドワンゴが主催するニコニコ超会議に行ってきました。ありがたいことに昨年同様、日本うんこ学会のブースで仕事をいただいておりました。今年の学会も、美少女キャラで彩られた「痛便器」や、うんこを触った感覚を体験できる触覚マシーン「うんこツンツン」など、うんこ好きにはたまらな… 2018/05/10 消化器
次期高血圧治療ガイドライン(JSH2019)を占う 高血圧基準値「日本だけ孤立する必要もない」 2019年春に改訂される我が国の「高血圧治療ガイドライン」(JSH2019)で、高血圧の基準値は現状の140/90mmHgが維持されるのか、2017年11月に発表された米国の新しいガイドラインに合わせて130/80mmHgに切り下げられるのか。4月27日に開催された日本高血圧学会のプレスセミナーでJSH2019作成委員長… 2018/05/01 循環器
難航する認知症治療薬開発にFDAが新指針 米食品医薬品局(FDA)が早期のアルツハイマー病(AD)に対する治療薬開発に関わるガイダンスを2018年1月29日に公表しました。 ADの治療薬開発は困難を極めています。ADの病理学的な特徴として、アミロイドβ(Aβ)の蓄積によって生じる老人斑の出現、リン酸化タウの蓄積による神経原線維変化の… 2018/03/12 精神・神経
特集◎生活習慣病 7つの新常識《1》 130/80mmHg超えたら高血圧?患者数急増へ 昨年発表された米国の新しい高血圧診療ガイドラインは、140/90mmHgだった基準値を130/80mmHgに下げたことで世界を驚かせた。心血管イベント予防の観点では低い方がよいことは事実だが、患者は大幅に増える。我が国ではどうなるのか。… 2018/02/16 循環器
ヒアルロン酸を関節内注射した日は入浴OKか 先日、取材で度々お世話になっている日本医科大学武蔵小杉病院薬剤部長の笠原英城氏から、こんなメールが届いた。「ヒアルロン酸やステロイドの関節内注射を打った日は、『入浴禁止』にしている医師が多いみたい。ワクチンは当日の入浴OKなのに、なぜだめなんだろう。夏でも冬でも、お風呂に入れ… 2018/02/05 骨・関節・筋
米アップル社のリサーチキットを使い、臨床研究にも活用 iPhoneで過敏性腸症候群(IBS)の自律神経活動を記録するアプリ「おなかナビ」 こんにちは、Cadetto.jp管理人の増谷です。みなさん、過敏性腸症候群(IBS)を診断したり、患者さんに出会ったことはあるでしょうか? 日本には800万人ほどのIBS患者がいると考えられていますが、血液や画像などの検査で診断できる疾患ではないため、適切な治療につなげることが難しいという課題… 2018/01/30 消化器
Circulation誌から 米高血圧ガイドライン改訂で有病率は上昇 治療標的を絞り、費用効率を上げるための第一歩 改訂後の米国高血圧ガイドライン(ACC/AHAガイドライン、2017年)が導入されることで、旧ガイドライン(JNC7ガイドライン、2003年)と比べて高血圧有病率は約14%上昇するが、降圧薬療法推奨率の上昇はわずか1.9%にとどまるという推定が示された。新規ガイドラインでは血圧値だけでなく総体的心… 2018/01/29 循環器
第23回 診療中に確認を!「お口の中」の3つの質問 こんにちは! 「ヨコバン」こと横林賢一です。今日も「ホンマでっか症例帳」の時間が始まりました。今回は初めて歯科の先生にお話を伺おうと思います。今回お願いするのは、いつも在宅診療などで僕やクリニックのスタッフがお世話になっている加藤千季先生です。… 2018/01/11 プライマリケア
リポート◎血圧管理や患者指導を院外で、スマホで ICTで生活習慣病を治療する 高血圧や糖尿病、肥満など患者数が多く長期的な関わりが必要となる生活習慣病は、情報通信技術(ICT)による疾病管理や療養指導が威力を発揮する領域といえる。禁煙指導に関しても、スマートフォンアプリの治験が始まった。ICTによる生活習慣病管理のエビデンスを取材した。… 2017/12/12 循環器
第13回 糖尿病に四季はあるか? 高血圧なら、今どきの降圧薬で「取りあえず」落ち着く。なのに、糖尿病はスカッといかない。先日、ノバルティスファーマ横浜第二営業所の紺野さんがやってきてエクメット配合錠というクスリのことを「カクカクシカジカ」と説明していきました。難しいことは忘れたけど、「HbA1cは季節に依存する」… 2017/12/01 代謝・内分泌
トレンド◎国内初の慢性便秘症診療ガイドラインが登場 慢性便秘症の治療薬、使い分けのポイントは? 今年10月、国内初の慢性便秘症の診療ガイドラインが登場した。臨床現場で使いやすい「慢性便秘症」の定義が明記され、個々の便秘治療薬の推奨度が明示されたのが特徴だ。内服薬の使い分けを中心に保存的治療のポイントを紹介する。… 2017/11/24 消化器
第12回 近くて遠きは-ゼロとレイ クイズ番組を見ていたら……。「ゼロとレイはどこが違うか?」という問題。何のこっちゃ。質問の意味が分からない?解答者席の利口そうな若者が……●ゼロ→「皆無」●レイ(零)→「ゼロに近い」とか「極めて小さい」なのだと「サクッと正解」。つまり、「ゼロ=0」で「レイ≒0」なのでした。… 2017/11/01 循環器
日本循環器学会、一般向けの心不全の定義を発表 心不全は予防が重要な「病気」との理解広める 日本循環器学会と日本心不全学会は10月31日、一般社会や国民に向けた心不全の定義を発表した。「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です」というもの。… 2017/11/01 循環器
学会トピック◎第40回日本高血圧学会総会 晩の家庭血圧、就寝前と夕食前で8.7mmHgの差 就寝前に測定した家庭血圧値は夕食前の測定より8.7mmHg低く、その要因は夕食から就寝までの間の入浴と飲酒にあることが分かった。自治医科大学循環器内科学の藤原健史氏らが、第40回日本高血圧学会(10月20~22日、開催地:松山市)で発表した。… 2017/10/25 循環器
学会トピック◎JDDW2017 腸管透過性亢進に関連する疾患にルビプロストンが有効か 腸管には、腸管上皮細胞により形成されるバリア機能が存在する。バリア機能の1つに、上皮細胞間の物質の通過を制御するタイトジャンクションがある。タイトジャンクションは、正常に機能することで必要な物質だけを血管や腸管内に取り込み、不要な物質は遮断する。このタイトジャンクションが傷害… 2017/10/23 消化器
J Am Coll Cardiol誌から 動脈硬化は朝食をとらない人に多い 中年勤労者を対象とした横断研究の結果 朝食と動脈硬化症の関係を検討する横断研究の結果、心血管疾患の既往のない中年勤労者において、朝食を抜く群は、朝食を摂取する群と比較して、従来の心血管リスク因子と独立して、非冠動脈性および全身性動脈硬化症の所見が存在するリスクが高かった。この結果は、J Am Coll Cardiol誌10月10日号… 2017/10/20 循環器
学会トピックス◎第31回日本臨床内科医学会 インクレチン分泌から見る高齢糖尿病者の食事順 糖尿病患者では食事に気をつける必要があるが、関西電力病院総長で関西電力医学研究所長を務める清野裕氏は、高齢者ではサルコペニアも同時に予防することが大切で、肉や魚を先に食べ、次に野菜、そして炭水化物を食べる指導が有効であると、自らの研究結果に基づき高齢糖尿病患者に適した食事の… 2017/10/11 代謝・内分泌
第11回 太陽は足りているか?─ビタミンDの話 30余年前、医師国家試験を受けたとき……。「陽の当たらない部屋のおばあさん」のことが出題されました。食べて、歩いていたのに、「やがて寝たきり」。なぜ?日光に当たっていない→ビタミンD不足→骨が弱ったというストーリーでした。試験会場から帰る道すがら。同級生の山田君が、「講義でやっ… 2017/10/02 循環器
クララが立った!のは何で? 『アルプスの少女ハイジ』の名場面といえば、個人的にはペーターがフルチン状態から下着を着けずにいきなりズボンをはいたあの驚きのシーンが蘇るわけですが、一般的には50話でクララが立ったシーンが有名ですね。物語のクライマックス、クララは本当のところ立てるはずだと信じるハイジに罵られ… 2017/09/28 救急医療・集中治療
JAMA Otolaryngology Head & Neck Surgery誌から 米国の青少年の難聴有病率は増加していない ヘッドホン使用者増と難聴の関係は不明 青少年の聴覚障害、特に趣味や娯楽での騒音曝露に関係する難聴が増えていることを示唆した報告がいくつかあった。米California大学Los Angeles校のBrooke M. Su氏らは、米国で複数回行われた国民栄養調査(NHANES)のデータを利用して、12~19歳の難聴有病率の変化について検討し、持続的な増加は… 2017/08/28 耳鼻咽喉科