プラス改定でも油断禁物 2021改定「基本報酬アップでも減収」のリスク いよいよ新年度が始まりました。2021年度介護報酬改定への対応も急務になっています。+0.70%の改定率となった今改定は、プラス分の全てが基本報酬の引き上げに充てられる一方で、加算全体ではプラスマイナスゼロとするという財政中立の観点から見直しが行われました。 しかし、「基本報酬がプ… 2021/04/16 老年医学・介護
第20回 代弁者に「どこまで託すか」も大切な確認事項 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、ACPを実現するために重要な存在である代弁者についてです。代弁者を決めるだけでは不十分。「どこまで委ねたいか」も確認しましょう。 代弁者をどう決めるか分かった、とお考えの読者の方々… 2021/04/15 老年医学・介護
最新号がすぐにスマホやタブレットで読める! 「日経ヘルスケア誌面ビューアー」始まりました 定期購読者以外も6月末まで過去1年間のバックナンバーが閲覧できます 4月1日から、「日経ヘルスケア 誌面ビューアー」のご提供が始まりました(アプリのダウンロードなどのご案内はこちら)。iOSやAndroidのタブレットやスマートフォンで、発行日から最新号が紙の誌面そのままの見やすいレイアウトでお読みいただけます。 日経ヘルスケアの定期購読者は無料でご利用… 2021/04/12 医療情報
厚労省、ポリファーマシー対策の手順書を公表 高齢者医薬品適正使用検討会での議論踏まえ 厚生労働省は3月31日、「病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」の完成版を公表した。同省の高齢者医薬品適正使用検討会での議論を踏まえて作成されたもので、ポリファーマシー対策を始める際や、業務運営体制を体系的に構築・運営する際、医療関係者に幅広く役立ててもらう… 2021/04/09 老年医学・介護
患者の家族と医師が分かり合えないとき その患者さんのおうちに初めて往診した日。既に、彼女の下腿の半分程度は壊死していました。足趾は黒化して乾燥し、ミイラのようになっていました。寝たきりの高齢の方で、意思疎通はできません。娘さんが介護をしていました。「少し前から足が黒くなり始めて。なんとか治してあげたいんです」と娘… 2021/04/07 老年医学・介護 医師・医学生限定コンテンツ
熊本豪雨、特養「千寿園」契機の検討会が報告書を取りまとめ 市区町村による施設への助言など支援策を提示 厚生労働省と国土交通省は2021年3月31日、「2020年7月豪雨災害を踏まえた高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会」の報告書を公表した。過去の被災例を検討した上で避難についての課題を取りまとめ、「市区町村が施設に対して避難計画や訓練についてアドバイスを行う」「災害レッドゾーンへ施設… 2021/04/05 老年医学・介護
第19回 代弁者を尋ねて、どこまで委ねたいかを確認する 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、代弁者の尋ね方と、その代弁者にどこまで委ねたいかの確認法を解説します。 これまでに、「もしものとき」についての話し合いをどう始めるかを解説しました。ここでは、「もしものとき」、… 2021/04/01 老年医学・介護
[CASE12-02] 寝たきり男性の「細かい要求」にどう対応? 60歳男性のLさんは、多発性硬化症で現在ベッド上での寝たきり生活を送っている。かなり神経質であり、異常なまでのシーツのシワ伸ばしや尿道カテーテルの位置の再確認に、担当のヘルパーたちが疲弊し、どんどん辞めていく事態となったため、急遽、担当者会議が開かれることになった。そこで、浮き彫… 2021/03/31 老年医学・介護
今どきの医療・介護の人事・労務問題 SNSなどでの職員の秘密漏洩、どう防ぐ? 今やすっかりSNS(交流サイト)はコミュニケーションのツールとして定着しました。しかし、もし、医療機関や介護施設の職員が、患者や入所者などの情報をSNSなどで外部に漏洩してしまったら、法人にとっては大きな問題に発展しかねません。SNSによる漏洩ではありませんが、過去の裁判例では、病院勤… 2021/03/19 医療経営
第18回 患者・利用者さんに治療の選好を確認する方法 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、医療の選好や気がかりや不安などの尋ね方について述べます。 前回に引き続き今回は、患者・利用者さんの治療に対する考え方を理解するための尋ね方を考えましょう。最終的には、延命治療を… 2021/03/18 老年医学・介護
2021改定で要注目! STと管理栄養士の役割 「リハビリ・機能訓練」「口腔ケア」「栄養改善」の推進役として期待 「これから、言語聴覚士(ST)の役割がますます大事になってきます」──。2020年秋のことです。「2021年度介護報酬改定に向けて今後、介護事業者は入所者・利用者のために何に取り組んでいくべきでしょうか」と尋ねたところ、厚生労働省の幹部は口腔ケアや栄養改善の重要性を挙げた上で、このよ… 2021/03/18 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 介護人材マネジメントの理論と実践 わが国が抱える介護人材の確保や質の向上といった政策課題。これらに対応するために重要な介護人材マネジメントやリーダーシップの在り方について、理論研究および聞き取り調査を含めた実証研究に基づきひもといた書。筆者は法政大学大学院CSR研究所特任研究員の菅野雅子氏。… 2021/03/15 老年医学・介護
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 高齢女性の関節痛+浮腫、鑑別すべき3疾患は? 大平 浮腫を診た場合、確認すべきことはなんでしょうか。研修医A 局所性か全身性か、圧痕性か非圧痕性かを確認します。大平 その通り。局所性の浮腫と全身性の浮腫では鑑別が全く異なるので、まずは浮腫の分布を確認することが重要です。圧痕性か非圧痕性かも大切なポイントですが、判断が難しい… 2021/03/05 プライマリケア 医師限定コンテンツ
第17回 「もしものとき」を一緒に考えるための基本技術 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、「もしものとき」についての話し合い方について述べます。 今回は、「もしものとき」すなわち、「命に関わる病気に直面しているとき」について、本人・家族と一緒に話し合えるようになるこ… 2021/03/04 老年医学・介護
決定! 2021年度介護報酬改定◎施設サービス 老健の在宅指標はリハビリ3職種の配置を評価 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 施設サービス共通の変更項目として目立つのは、口腔衛生管理と栄養管理の強化だ。現行の口腔衛生管理体制加算(30単位/月)と栄養マネジメント加算(14単位/日)を廃止し、これらの加算における取り組みを基本サービスとして実施することを求める。特に、栄養ケア・マネジメントについては未実… 2021/03/02 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎地域密着型サービス、特定施設 グループホームで夜勤配置を一部緩和 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 小規模多機能型居宅介護の基本報酬は各要介護度で一律0.6%程度アップする。改定に向けた議論の際、要介護1~5で大きい単価差の縮小を求める声があったが、見送られた。看護小規模多機能型居宅介護の基本報酬の引き上げ幅は一律0.3%程度だ。 両サービス共通の改定項目として、認知症行動・心理… 2021/03/01 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎居宅介護支援 逓減制の適用が担当プラン45件以上に 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 在宅要介護者のケアプラン作成やケアマネジメントを担う居宅介護支援では、収支の改善を目的に基本報酬が引き上げられる。ケアマネジャー1人当たりの担当ケアプラン件数に応じた各報酬区分(39件以下、40~59件、60件以上)で、要介護1・2、3~5のいずれも1.8%程度アップする(図1)。引き上げ… 2021/02/26 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎通所サービス 通所リハビリでリハマネ加算が大幅に再編 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 通所介護と通所リハビリテーションでは、COVID-19などの感染症や災害の影響により利用者数が急減した場合の措置が介護報酬に設けられる(図1)。これに伴い、現行の特例措置は2021年3月末に廃止される。 具体的な運用ルールは以下の2点。■(1)大規模型(I)(II)は、前年度の平均延べ利用者数… 2021/02/24 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎訪問サービス リハビリ職による訪問看護の基本報酬を引き下げ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 訪問介護の基本報酬は各区分1~2単位の微増(+0.2~0.6%)だ。主な改定項目として特定事業所加算に、所定単位数の3%を加算する区分(V)が新設(図1)。体制要件は従来の区分と同様で、人材要件は「訪問介護員などの総数のうち勤続年数7年以上の職員の占める割合が30%以上」と算定のハードル… 2021/02/23 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎全体動向 科学的介護情報システム「LIFE」運用開始へ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 2021年度介護報酬改定の改定率は+0.70%。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大という状況下で議論が進み、2018年度改定を上回るプラス改定となった。 介護職員の人材不足という以前からの課題に加え、COVID-19による介護事業経営への影響を踏まえ、ほとんどのサービスの基本報酬は… 2021/02/22 行政・制度
臨床現場のモヤモヤをスッキリさせる4つの視点 何度か経鼻胃管を自己抜去したため、仕方なくミトンを使用した行動制限を行っています。田中さんの嚥下機能が回復する可能性は低く、経鼻胃管の留置が長期化することが予想されたため、八木研修医は智子さんと聡さんを病院に呼び、胃ろう造設について相談しました。八木研修医:田中さんは脳梗塞… 2021/02/22 医師・患者関係
2021介護報酬改定を象徴する3つのキーワード 「科学的介護」「口腔、栄養、リハビリ」「自立支援・重度化防止」で読み解く 2021年度介護報酬改定の内容が明らかになりました。地域包括ケアシステムや医療・介護連携の推進など盛りだくさんな次期改定。特徴をあえて3つのキーワードで表せば、「科学的介護」「口腔、栄養、リハビリ(機能訓練)」「自立支援・重度化防止」になるのでは、と思っています。 医療・介護の経… 2021/02/19 老年医学・介護
第16回 ロールプレー編 ACPにつながる「想いのかけら」の見つけ方 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、これまでに紹介したコミュニケーションの基本スキルを活用しながら、ACPにつながる、患者・利用者さんの「想いのかけら」の拾い上げ方を、ロールプレーを例に紹介します。 今日は、Hさん宅… 2021/02/18 老年医学・介護
従事者向けワクチン接種は2月中開始へ 医療従事者向け「先行接種」が2月下旬、高齢者施設等の従事者も優先接種に 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に際しては、医療従事者や高齢者施設等の従事者への優先接種が行われる。厚生労働省の自治体向け説明資料などから、2021年1月末時点で判明している医療・介護従事者向けのワクチン接種のスケジュールや接種手順などについて解説する。 2021年2… 2021/02/10 感染症
2021介護報酬改定、医師が知っておきたい中身 データ活用で質向上、社会的処方、老健施設の医療機能強化、介護医療院… 今年4月からの各介護サービスの報酬が固まった。0.7%のプラス改定を受け、原則として全サービスの基本報酬が引き上げられる。また、9月までの半年間は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するための特例として、さらに0.1%が上乗せされる。改定で介護現場はどう変わるのか。在宅医療を… 2021/02/08 老年医学・介護
国際医療福祉大学成田病院感染症カンファレンス 土間で発見された敗血症の高齢男性、原因は? 渡邉 70歳代男性で、主訴は発熱と意識障害です。救急隊接触時の意識レベルはJCS(Japan Coma Scale)II-30で、シバリングを認めました。志賀 ここまでで鑑別疾患として何が考えられますか。研修医A 肺炎。志賀 いいですね。他は?研修医B 横紋筋融解症。志賀 なるほど。他はどうでしょう。研… 2021/02/05 感染症 医師限定コンテンツ
老いるからこそ、死ぬからこそ、いとおしい 皮膚科の往診をしていると、いろいろな患者さんに出会います。先日は、胃瘻の周囲がただれてきたとのことで、ご自宅に診に行きました。90代後半、寝たきりのおばあさんです。「胃瘻の周りがしょっちゅう、赤くなるんです。皮がむけて、傷になって……」。介護している息子さんが言いました。まずは… 2021/02/05 老年医学・介護 医師・医学生限定コンテンツ
第15回 コミュニケーションの基本スキル、「沈黙」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションの基本スキルの2つ目、「沈黙」についてと、ACPにつながる患者・利用者さんの言葉の拾い方について述べます。… 2021/02/04 ターミナルケア
JAMA Intern Med誌から 介護施設入居者のCOVID-19死亡の危険因子は? 認知機能やADLが低下した高齢者は30日総死亡率が高い 米国Brown大学医学部のOrestis A. Panagiotou氏らは、COVID-19に感染した米国のナーシングホーム入居者5256人の電子健康記録を調べ、診断から30日以内の死亡例を抽出して危険因子について検討し、加齢や糖尿病などの基礎疾患に加え、認知機能障害やADLの低下も死亡リスクの増加と関連が見られたと… 2021/02/01 感染症
COVID-19とデジタルトランスフォーメーション 年始に新型コロナに感染した知人を「オンラインお見舞い」した 「帰省したときに新型コロナに感染したんですって? でも、元気そうに見えますし、ご両親にもうつらなかったのは不幸中の幸いで、そこは本当に良かったですね」――。先日、オンライン会議ソフトで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性が判明し、自宅療養となった知人と話しました。「オ… 2021/01/15 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 全自動で床ずれを防止するエアマットレス ここちあ利楽flow 業界初となる姿勢検知センサーを搭載した床ずれ防止エアマットレス。マットレス内部に配置されたセンサーにより、身体のずれや転落を防いだり、離床しようと身体を起こした際にはマットレス全体の内圧を自動で上げて硬くし、ベッドの端に座った際の姿勢を安定させたりすることが可能だ。… 2021/01/15 老年医学・介護
経管栄養患者のベッドは常に起こしておくべき? 私が働いている病院では、経管栄養剤の注入時はベッドの背もたれを30度にギャッジ(ギャッチ)アップし、終了1時間後にフラットにまでギャッジダウンしています。しかし、最近入職したナースから、ベッドをフラットにするなんて信じられないと言われました。経管栄養剤の注入から1時間たっていても… 2021/01/04 消化器
JAMA Intern Med誌から オランダで安楽死を選んだ高齢者の特性を分析 安楽死を望む高齢者には転換点となる状況がありそう オランダの法律で認められている、安楽死または医師幇助による自殺(EAS)の対象のほとんどは、治る見込みのない高齢の癌患者だ。しかし近年、認知症や精神疾患、老年症候群の徴候を複数保持する(MGS)高齢者に対するEASの実施が増えている。オランダUniversity of Humanistic StudiesのVera van… 2020/12/28 ターミナルケア
何歳まで続ける? 訪問看護師 最近は、新卒で訪問看護師を目指す人も多いと聞きます。訪問看護ステーションの教育体制も整い、「新人を育てる」ということを前面に出して求人募集をしているところも増えました。とはいえ、全体を見てみると、やはりある程度臨床経験を積んだ人や、結婚や子育てを機に自宅近くで訪問看護師として… 2020/12/23 医療提供体制
第11回 やってみよう! 訪問看護との「看看連携」 これまでの連載でもお伝えしてきました通り、入退院支援は患者が住み慣れた我が家を中心とした地域で暮らし続けることを目的としています。そのためには、病院のスタッフだけではなく、地域の様々なスタッフとの連携が要となってきます。今回は、訪問看護との看看連携について、退院前後訪問を含め… 2020/12/21 医療提供体制
医療・介護セクターのCOVID-19感染者は1万2700人超に 冬を迎えて大型化するクラスター 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の勢いが衰えません。全国では12月17日、新規陽性者数が約3200人となって過去最多を更新。東京都では17日、822人の感染者を確認し、16日の678人を150人近く上回って過去最多を更新しました。ちょうど1カ月前の11月18日、全国の新規陽性者数は2179… 2020/12/18 感染症
頻回受診は患者との関係を深める絶好の機会 総合診療・家庭医療の臨床スキルの根幹である「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について全4回にわたって取り上げています。第一の要素、第二の要素、第三の要素に続き、今回は第四の要素である「患者医師関係を強化する」について解説します。一条… 2020/12/14 医師・患者関係
介護給付費分科会が2021年度介護報酬改定の審議報告案 通所リハの包括報酬は21年度改定に盛り込まず 訪問看護の人員配置基準「看護職員6割以上」の追加も見送り 厚生労働省は2020年12月9日、社会保障審議会・介護給付費分科会を開催し、2021年度介護報酬改定に向けた審議報告案について議論した。審議報告案では、2021年度改定における追加・変更項目をこれまでの議論で示されていた5つの横断的テーマに沿って提示。その中に、以前の分科会で提示されていた… 2020/12/12 老年医学・介護
留学医師ライブ#14(10月24日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「NYの老年内科医」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国マウントサイナイ大学病院 老年内科フェローの山田先生に、米国の内科医について話を聞きました。… 2020/11/30 海外 医師・医学生限定コンテンツ
インタビュー◎名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学教授の葛谷雅文氏に聞く COVID-19流行下のACPの意義と留意点は 学会が人工呼吸器の装着や面会制限など高齢者を取り巻く問題に注意喚起 COVID-19という誰もが経験したことのない脅威が蔓延する中、高齢者医療を巡る倫理的な考え方やACP(advanced care planning)のあり方が改めて問われている。癌などの終末期患者とCOVID-19患者のACPの違いをどう捉えるか、COVID-19の流行前に行った意思確認をどのように取り扱うべきか──。今年8… 2020/11/26 老年医学・介護
11月に入って医療・介護クラスターが急増中 新型コロナ、「第3波」が来た! 患者・利用者や職員を感染拡大から守る「冬の陣」の構築を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第3波」の到来が、日増しにはっきりしてきました。厚生労働省の発表では11月18日、全国の新規陽性者数は2179人と過去最多を更新しました。1日の新規陽性者が2000人を超えたのは初めてです。11月19日の東京都の新規陽性者数は500人を超えて534人となり、… 2020/11/20 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 危険な状態を素早くキャッチするスティック型離床センサー ハイスピード離床センサー 介護現場などで事故が起こりやすいベッド周辺での見守りを支援するため、同社が提供する「ナーシングガード」シリーズの離床センサー。床上とベッドサイドの2つのセンサーで介護対象者の離床を検知することにより、従来品にはない離床してからの転倒も検知可能となった。… 2020/11/17 老年医学・介護
業務内容やガバナンスルールなど施行に向けた論点を提示 「社会福祉連携推進法人」制度創設に向け初会合 2020年11月9日、厚生労働省は「社会福祉連携推進法人の運営の在り方等に関する検討会」(座長・埼玉県立大学理事長の田中滋氏)の初会合を開いた。今後、複数の社会福祉法人などがグループ化して連携する「社会福祉連携推進法人」制度の施行に向け、業務内容やガバナンスルールなど、具体的な運営の… 2020/11/11 行政・制度
「検査拒否=困った患者」は医師の偏見? 前回より、「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について解説しています。今回は第二の要素である「(患者を)全人的に理解する」がテーマです。家族を中心とした患者を取り巻く周辺情報の聴取によって、前回取り上げた「健康、疾患、病いの経験を探… 2020/11/09 医師・患者関係
どうしていますか? 高齢者の足と爪 足が痛い、爪が痛い、という高齢者が、しばしば、外来に来られます。爪が肥厚していたり、変形していたりして、自分や家族ではなかなか切れずに、かといって、デイサービスや訪問看護の看護師さんも、出血を恐れて切ってくれず、化石のような状態になってから皮膚科に来られるのです。… 2020/11/09 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
どうなる?訪看ステーションのペーパーレス化 日、公文書の押印廃止や銀行の通帳廃止など、これからますますペーパーレス化が進みそうですね。 訪問看護の分野でも、電子カルテの導入やタブレットの配布などを行っているところが増えてきたようです。それでもデジタル化は「今後の課題」というステーションが多いのではないでしょうか。… 2020/11/05 在宅医療
JAMA Network Open誌から ビマグルマブはサルコペニアを改善するか? 副次評価項目の一部に効果が見られるも主要評価項目に有意差なし Novartis Institutes for BioMedical ResearchのDaniel Rooks氏らは、地域在住の高齢のサルコペニア患者に対して、適切な食事と軽い運動に加え、抗アクチビンII型受容体抗体ビマグルマブ(bimagrumab)またはプラセボを投与するランダム化比較試験(RCT)を行い、ビマグルマブ群にプラセボ群に優… 2020/11/04 老年医学・介護
新型コロナ禍での初の報酬改定に「異例の事態」 未曽有の危機を招いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大が予想される中、2021年度介護報酬改定に向けた議論が進んでいます。COVID-19の影響下で実施される診療・介護報酬改定は今回が初めて。ただし、財源確保を巡る情勢には、不確定要素がかなり目立ちます。 厚生労働省が9月25… 2020/11/04 老年医学・介護
教えて!「低活動型せん妄」の看護ポイント 特別養護老人ホームに勤務する看護師です。低活動型せん妄の利用者さんの受け持ちになりました。ある日、私が病室へ訪れると、その患者さんは昨日とは打って変わって無表情でぼんやりとしていて、話し掛けても無言かボソボソとつぶやくだけで、はっきりとした返事が返ってきませんでした。先輩看護… 2020/11/02 老年医学・介護
清拭後に手袋を交換して口腔ケア…これは不潔? 寝たきりの患者さんの清拭中に口腔ケアを行ったとき、一緒に清拭をしていた先輩から「不潔だよね」と言われてしまいました。口腔ケアはもちろん、清拭中の手袋を外して、手指をアルコールで消毒し、新しい手袋を着用して行いました。手をアルコール消毒し、手袋を付け替えても、やはり不潔になって… 2020/10/26 老年医学・介護
2021年度介護報酬改定の方向性が明らかに 新型コロナの感染対策は基本報酬で評価へ 「日経クロスヘルス EXPO 2020」に厚労省老健局老人保健課長の眞鍋馨氏が登壇 「今般の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や昨今の災害の影響を踏まえ、今後の感染・災害対策のコストは基本報酬で評価し、介護事業者に求められる取り組みは運営基準に位置付ける」──。10月14~16日にオンラインで開催された「日経クロスヘルス EXPO 2020」で16日、厚生労働省老健局老人… 2020/10/19 行政・制度
もはや「100年に1度の危機」は毎年起こる? 新興・再興感染症の流行や大規模な自然災害を想定した事業継続計画(BCP)の策定を 「100年に1度」というフレーズを、近年、何回聞いたでしょうか。7月末、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行について「100年に1度の衛生上の危機」との見方を示しました。自然災害では、7月初頭に九州南部を記録的な大雨が襲いました。… 2020/10/19 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 歩行困難者のQOLを向上させるデザイン性に優れた電動車いす WHILL Model C2 歩行困難者の外出をサポートする電動車いす。同社の「WHILL ModelC」シリーズの1つで、走行性や使いやすさを改良した。 2020/10/15 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 社労士が書いた介護「人財」の採用・育成・定着のための職場作り 人手不足がまん延している介護業界の「人財」に関する課題とそれに対するコンサルティング支援の実際を「制度」と「風土」の両面から解説した書。筆者は、介護を中心とした福祉業界に特化したコンサルティング支援を行っている社会保険労務士法人ヒューマンスキルコンサルティング代表社員の林正… 2020/10/15 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 もはや老人はいらない!長生きが喜ばれない介護社会の大問題 高齢者介護を通じて、生き方や死に方を考えることを目的にした書。筆者は、本誌連載陣で高齢者住宅の入居相談などを手掛ける民間介護施設紹介センター「みんかい」を運営する(株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役の小嶋勝利氏。… 2020/10/12 老年医学・介護
日経ヘルスケア 新製品紹介 4つの姿勢で利用者・介護者に優しい介護用電動ベッド 離床支援 マルチポジションベッド 介護人材の不足や老々介護などの課題解決を目指し、5年をかけて開発した介護用電動ベッド。ボタン操作ひとつで、4つのポジションを取れる。 2020/10/12 老年医学・介護
厚労省・国交省が介護施設の災害対策強化へ 7月豪雨災害を受けた合同検討会が初会合、実効性の高い避難確保計画などがテーマに 厚生労働省老健局高齢者支援課と国土交通省水管理・国土保全局河川環境課、砂防計画課は2020年10月7日、「2020年7月豪雨災害を踏まえた高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会」を開催した。本検討会は、今年7月に発生した球磨川流域の豪雨災害における特別養護老人ホーム「千寿園」での人的被害… 2020/10/12 老年医学・介護
腎臓内科Q&Aシリーズ《3》 脱水で1週間続く高Na血症をどう補正する? <リハビリテーション科医>◆高ナトリウム血症の対応について お世話になります。外勤当直中に遭遇した著明な高ナトリウム血症の対応についてご相談させてください。症例:81歳男性、既往にCKD(ベースCre1.3)、MDS疑いあり汎血球減少あり(Hb9-10、Plt10万前後)。4月24日ごろから意識変容あり… 2020/10/09 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
第8回 有益な治療を本人が拒否、どう対応する? 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、本人の表明した生命維持治療の差し控えに関するACPと、医療上の有益性が対立した、Eさんの事例を取り上げます。… 2020/10/01 ターミナルケア
治療方針は誰が決める? 救急現場の意思決定 救急隊からの電話を受けたのは八木研修医です。このような患者に対して、救急現場ではどのように寄り添うことができるのでしょうか? 百瀬指導医と八木研修医の対応を見ていきましょう。八木研修医:百瀬先生、特養入所中の85歳男性が発熱と酸素飽和度低下で救急搬送されます。10分程度で到着する… 2020/09/28 救急医療・集中治療