主体的に治療に取り組み、以前の生活を取り戻したサトルさん 医師や看護師にとっては日常的な処置でも、患者にとっては初めてで分からないことが多く、「先生にお任せします」とつい受け身になってしまう方は少なくありません。しかし、「なぜ?」と疑問に思う気持ちを持って納得した治療方法を選択することで、その後の患者の生活が大きく変わることもあり… 2022/04/20 在宅医療
BMJ誌から 65歳以上のCOVID-19後遺症を他の呼吸器感染症と比較 他の呼吸器感染と似ているが、呼吸不全、認知症、感染後疲労が多い 米国Optum Labs社のKen Cohen氏らは、65歳以上の高齢者に起こる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症の特徴を明らかにするために、SARS-CoV-2に感染しなかった高齢者やパンデミック前に他のウイルス性呼吸器疾患にかかった高齢者を対照群として、米国のメディケア患者のデータを分析し、… 2022/03/08 感染症
患者の暴言、暴行… 医師を悩ます「ペイハラ」 外来の患者さんの半数以上は高齢者なのですが、ときどき、急に怒り出す人がいます。この間も、看護師さんが採血しようとして、「アルコールでかぶれたりしないですか、大丈夫ですか」と確認すると、「当たり前だろう!」と立ち上がって怒り出した高齢男性がいました。「おまえ、何言ってるんだよ… 2022/03/07 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
1月3~9日に最もtweetされた論文 高齢者のフレイルは院内心停止後の生存率と関連があるか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/01/18 感染症
TOPIC◎デルタ株からオミクロン株へ置き換わるCOVID-19 沖縄の第6波から見えてきた重症度の実際 80歳以上では中等症7割、若者にとってはインフルエンザ様 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波に突入した沖縄県から、重症度に関する知見が発信されました。沖縄県疫学統計・解析委員会が2022年1月11日に公表したCOVID-19発生動向報告によると、宮古・八重山医療圏で診断された新規陽性者714人のうち中等症Iが17人(2.4%)、中等症IIが7人(1.0%… 2022/01/13 感染症
高齢患者のケア時に「スキンテア」を防ぐには 外来で働き始めた看護師です。多くの患者さんの対応をしますが、皮膚の弱い患者さん、特に高齢患者さんの寝衣交換はどのように行えばよいのか分からず、日々時間がかかってしまいます。皮膚トラブルなどを見逃し、病棟から指摘されることも多いです。皮膚が脆弱な高齢患者さんの寝衣を交換する時の… 2021/12/27 皮膚科
緩和ケア発祥の地、英国に留学します 連載をお休みしている間に、ずいぶん冷え込むようになり、また世界情勢も随分と様変わりしました。皆さまはどんな年末をお過ごしでしょうか。私はこのたび、5年9カ月勤めた飯塚病院を退職し、留学することに決めました。ご報告も兼ねて、誤嚥性肺炎の医療的な側面と、医療では届かないところへの探… 2021/12/24 呼吸器
JAMA Network Open誌から センテナリアンが亡くなる前の医療費は普通の高齢者よりも低い 奈良県の高齢者を対象に死亡時の年齢別で医療費を調べたコホート研究 国立保健医療科学院の中西康博氏らは、100歳以上の長寿者(センテナリアン)の医療費を、75~99歳で亡くなった高齢者と比較するコホート研究を行い、センテナリアンの方が死亡前1年間または30日間に要した医療費の総額が低く、入院する人の割合も低かったと報告した。結果は2021年11月5日のJAMA N… 2021/12/02 公衆衛生・予防医学
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 頸部・腰部・下肢痛の高齢男性、蜂窩織炎治療で下肢痛のみ改善、次はどうする? 中島 主訴は頸部と腰部、下肢の痛み。痛みのため歩行困難とのことで、診察室には車椅子で入室しました。来院時のバイタルサインは、意識清明、体温36.6℃、血圧145/81mmHg、心拍数82回/分、呼吸数21回/分、SpO2 98%(室内気)です。井桁 ここまでの情報で、どんな鑑別疾患を思い浮かべますか。研… 2021/11/12 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
JAMA Network Open誌から 術中デクスメデトミジン投与は高齢者の腹部手術後の回復を早める 中国で行われたRCTで、術後のガス排出までの時間や入院期間が短縮 中国First Affiliated Hospital of Anhui Medical UniversityのYao Lu氏らは、高齢者の腹部手術中にデクスメデトミジン(DEX)を投与して、術後の回復をプラセボ(生理食塩水)と比較する臨床試験を行い、DEXの使用が排ガスまでの時間や入院期間の有意な短縮をもたらしたと報告した。結果は2021年… 2021/11/10 老年医学・介護
糖尿病の診断と高血糖症の診断 今回は糖尿病の診断と高血糖の診断というテーマで述べたいと思います。糖尿病の診断というのは糖尿病の発症の有無を診断することです。糖尿病と診断されれば、続いてその病型や病態を診断し、治療を開始することになります。治療により血糖を良好に管理できれば特に問題はありませんが、十分な治療… 2021/10/28 代謝・内分泌
外来は「効率」と「丁寧」のはざまで メディアでは毎日、コロナ関連のニュースが報道されていますが、医療関係者の私たちはまさにその渦中にいて、毎日大忙しです。ワクチン接種業務、発熱外来に加え、最近は、医師会からの連絡で、みんなで協力してコロナ患者さんの往診をしましょうという動きもあります。コロナ関連の業務が増えたこ… 2021/09/17 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
患者別に血糖コントロール目標を設定する 高齢糖尿病患者の目標HbA1cを定めるポイント 糖尿病の治療において最も重要なのは血糖値をできる限り正常化することですが、血糖値を正常化しようと薬剤を用いて過剰に血糖を引き下げると、今度は低血糖を引き起こす危険性が大きくなります。従って、血糖値を正常値に向かって強力に引き下げればよいのではなく、低血糖を発症させない適切なレ… 2021/07/29 代謝・内分泌
平熱が高くても一律に「38.5℃以上は解熱薬」でいいの? 慢性期病棟に勤める1年目の看護師です。ある患者さんのカルテに、「体温38.5℃以上の発熱時は解熱薬を使用する」と記載があります。ただ、その患者さんは日頃から体温が高く37℃台で、熱が38℃以上出ていても食欲があり、活動も活発的です。元々体温が高い人に対して、ほかの症状も出ていないのに解… 2021/07/12 アレルギー・免疫
薬剤を「粉砕して経管投与」する危険性 前回は、嚥下障害がある方の内服の注意点についてご紹介しました。では、経管投与の場合は、どうされていますか。錠剤を粉砕したり、カプセルの中身を出して投与したりしているかもしれません。実は、これらの方法では患者さんやスタッフに危険が及ぶこともあることをご存じですか。より安全で、よ… 2021/06/21 呼吸器
本人は入院、家族は在宅看取り希望…どう調整? 香織さんは介護休暇を取得し、ケアマネジャーと相談して介護用ベッドの導入など、介護の準備を進めてくれました。介護は、正和さん、香織さんが中心となり、直樹さんも仕事の合間を縫って協力しています。看取りに関しては、家族全員ができる限り最期まで自宅で過ごすことを希望しています。ある… 2021/06/14 ターミナルケア
NEWS◎アルツハイマー型認知症の適応で抗体医薬登場 FDAがアデュカヌマブを迅速承認 米食品医薬品局(FDA)は2021年6月7日(現地時間)、抗アミロイドβ「Aduhelm」(アデュカヌマブ)をアルツハイマー型認知症(AD)の治療薬として迅速承認した。 2021/06/08 精神・神経
高齢者の排便障害を看護で改善するには 高齢者施設で働いている看護師です。介護度が高い入居者が多く、必然的に体を動かす機会が減り、寝ている時間が多いためか水分も十分に摂取できていない方が多いです。それらが要因となり便秘による排便障害の方が多いです。ほとんどの方が整腸薬や緩下薬、下剤を服用されていますが、便秘か下剤に… 2021/05/10 消化器
栄養管理Q&Aシリーズ《5》 リフィーディング症候群を疑う患者 <その他の診療科医>リフィーディング症候群(refeeding syndrome)について質問です。自分が今担当している患者は、嚥下障害、誤嚥性肺炎で入院していて、長期にわたるむせこみにより低栄養状態になっています。経鼻胃管を挿入したところ、2日後の血液検査で低カリウム、低リン血症を認めました。… 2021/04/30 老年医学・介護 医師限定コンテンツ
第21回 代弁者と医療選択について話し合う 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、代弁者と医療選択についてどのように話し合うかについて述べます。 長らくお付き合いくださってありがとうございます。この連載も今回が最後となります。最後は、患者・利用者さんご本人で… 2021/04/29 老年医学・介護
栄養管理Q&Aシリーズ《4》 ジェジュナルチューブにしたら下痢、どうする? <総合診療医>胃瘻の患者さんの下痢について [患者基本情報]85歳男性。ADL自立、やせ形[経過]脳腫瘍手術歴があり、その後遺症で球麻痺が生じた。球麻痺→嚥下困難→胃瘻造設、という流れです。その状態で数年は調子良かったのですが、最近は誤嚥性肺炎を繰り返すようになりました。外科とも相… 2021/04/28 老年医学・介護 医師限定コンテンツ
栄養管理Q&Aシリーズ《2》 大腸癌患者の低Na血症、原因は? <外科医>専門家が院内におらず、低ナトリウム血症の診断に難渋しております。患者は70歳代後半男性、大腸癌の精査中に低Naを指摘されました。指摘時は120mEq/Lでしたが、特に無症状でした。消化器内科で「とりあえずナトリウム補充」とされ、4日で125mEq/Lまで上がったのでそのまま様子を見ていま… 2021/04/23 老年医学・介護 医師限定コンテンツ
栄養管理Q&Aシリーズ《1》 誤嚥を繰り返す101歳の栄養管理、どう考える? <総合診療医A>終末期の誤嚥性肺炎について とある離島の診療所の医師をしています。島内にある特別養護老人ホームの嘱託医も兼任しており、その特養の患者に関して相談です。ADL全介助の101歳女性、繰り返す誤嚥性肺炎の既往があり、最近は数週間~月1回と頻繁に繰り返しています。食事はミキサ… 2021/04/21 老年医学・介護 医師限定コンテンツ
第20回 代弁者に「どこまで託すか」も大切な確認事項 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、ACPを実現するために重要な存在である代弁者についてです。代弁者を決めるだけでは不十分。「どこまで委ねたいか」も確認しましょう。 代弁者をどう決めるか分かった、とお考えの読者の方々… 2021/04/15 老年医学・介護
厚労省、ポリファーマシー対策の手順書を公表 高齢者医薬品適正使用検討会での議論踏まえ 厚生労働省は3月31日、「病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」の完成版を公表した。同省の高齢者医薬品適正使用検討会での議論を踏まえて作成されたもので、ポリファーマシー対策を始める際や、業務運営体制を体系的に構築・運営する際、医療関係者に幅広く役立ててもらう… 2021/04/09 老年医学・介護
第19回 代弁者を尋ねて、どこまで委ねたいかを確認する 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、代弁者の尋ね方と、その代弁者にどこまで委ねたいかの確認法を解説します。 これまでに、「もしものとき」についての話し合いをどう始めるかを解説しました。ここでは、「もしものとき」、… 2021/04/01 老年医学・介護
第18回 患者・利用者さんに治療の選好を確認する方法 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、医療の選好や気がかりや不安などの尋ね方について述べます。 前回に引き続き今回は、患者・利用者さんの治療に対する考え方を理解するための尋ね方を考えましょう。最終的には、延命治療を… 2021/03/18 老年医学・介護
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 高齢女性の関節痛+浮腫、鑑別すべき3疾患は? 大平 浮腫を診た場合、確認すべきことはなんでしょうか。研修医A 局所性か全身性か、圧痕性か非圧痕性かを確認します。大平 その通り。局所性の浮腫と全身性の浮腫では鑑別が全く異なるので、まずは浮腫の分布を確認することが重要です。圧痕性か非圧痕性かも大切なポイントですが、判断が難しい… 2021/03/05 プライマリケア 医師限定コンテンツ
第17回 「もしものとき」を一緒に考えるための基本技術 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、「もしものとき」についての話し合い方について述べます。 今回は、「もしものとき」すなわち、「命に関わる病気に直面しているとき」について、本人・家族と一緒に話し合えるようになるこ… 2021/03/04 老年医学・介護
臨床現場のモヤモヤをスッキリさせる4つの視点 何度か経鼻胃管を自己抜去したため、仕方なくミトンを使用した行動制限を行っています。田中さんの嚥下機能が回復する可能性は低く、経鼻胃管の留置が長期化することが予想されたため、八木研修医は智子さんと聡さんを病院に呼び、胃ろう造設について相談しました。八木研修医:田中さんは脳梗塞… 2021/02/22 医師・患者関係
第16回 ロールプレー編 ACPにつながる「想いのかけら」の見つけ方 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、これまでに紹介したコミュニケーションの基本スキルを活用しながら、ACPにつながる、患者・利用者さんの「想いのかけら」の拾い上げ方を、ロールプレーを例に紹介します。 今日は、Hさん宅… 2021/02/18 老年医学・介護
第15回 コミュニケーションの基本スキル、「沈黙」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションの基本スキルの2つ目、「沈黙」についてと、ACPにつながる患者・利用者さんの言葉の拾い方について述べます。… 2021/02/04 ターミナルケア
JAMA Intern Med誌から オランダで安楽死を選んだ高齢者の特性を分析 安楽死を望む高齢者には転換点となる状況がありそう オランダの法律で認められている、安楽死または医師幇助による自殺(EAS)の対象のほとんどは、治る見込みのない高齢の癌患者だ。しかし近年、認知症や精神疾患、老年症候群の徴候を複数保持する(MGS)高齢者に対するEASの実施が増えている。オランダUniversity of Humanistic StudiesのVera van… 2020/12/28 ターミナルケア
頻回受診は患者との関係を深める絶好の機会 総合診療・家庭医療の臨床スキルの根幹である「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について全4回にわたって取り上げています。第一の要素、第二の要素、第三の要素に続き、今回は第四の要素である「患者医師関係を強化する」について解説します。一条… 2020/12/14 医師・患者関係
留学医師ライブ#14(10月24日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「NYの老年内科医」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国マウントサイナイ大学病院 老年内科フェローの山田先生に、米国の内科医について話を聞きました。… 2020/11/30 海外 医師・医学生限定コンテンツ
インタビュー◎名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学教授の葛谷雅文氏に聞く COVID-19流行下のACPの意義と留意点は 学会が人工呼吸器の装着や面会制限など高齢者を取り巻く問題に注意喚起 COVID-19という誰もが経験したことのない脅威が蔓延する中、高齢者医療を巡る倫理的な考え方やACP(advanced care planning)のあり方が改めて問われている。癌などの終末期患者とCOVID-19患者のACPの違いをどう捉えるか、COVID-19の流行前に行った意思確認をどのように取り扱うべきか──。今年8… 2020/11/26 老年医学・介護
「検査拒否=困った患者」は医師の偏見? 前回より、「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について解説しています。今回は第二の要素である「(患者を)全人的に理解する」がテーマです。家族を中心とした患者を取り巻く周辺情報の聴取によって、前回取り上げた「健康、疾患、病いの経験を探… 2020/11/09 医師・患者関係
どうしていますか? 高齢者の足と爪 足が痛い、爪が痛い、という高齢者が、しばしば、外来に来られます。爪が肥厚していたり、変形していたりして、自分や家族ではなかなか切れずに、かといって、デイサービスや訪問看護の看護師さんも、出血を恐れて切ってくれず、化石のような状態になってから皮膚科に来られるのです。… 2020/11/09 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
JAMA Network Open誌から ビマグルマブはサルコペニアを改善するか? 副次評価項目の一部に効果が見られるも主要評価項目に有意差なし Novartis Institutes for BioMedical ResearchのDaniel Rooks氏らは、地域在住の高齢のサルコペニア患者に対して、適切な食事と軽い運動に加え、抗アクチビンII型受容体抗体ビマグルマブ(bimagrumab)またはプラセボを投与するランダム化比較試験(RCT)を行い、ビマグルマブ群にプラセボ群に優… 2020/11/04 老年医学・介護
教えて!「低活動型せん妄」の看護ポイント 特別養護老人ホームに勤務する看護師です。低活動型せん妄の利用者さんの受け持ちになりました。ある日、私が病室へ訪れると、その患者さんは昨日とは打って変わって無表情でぼんやりとしていて、話し掛けても無言かボソボソとつぶやくだけで、はっきりとした返事が返ってきませんでした。先輩看護… 2020/11/02 老年医学・介護
腎臓内科Q&Aシリーズ《3》 脱水で1週間続く高Na血症をどう補正する? <リハビリテーション科医>◆高ナトリウム血症の対応について お世話になります。外勤当直中に遭遇した著明な高ナトリウム血症の対応についてご相談させてください。症例:81歳男性、既往にCKD(ベースCre1.3)、MDS疑いあり汎血球減少あり(Hb9-10、Plt10万前後)。4月24日ごろから意識変容あり… 2020/10/09 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
第8回 有益な治療を本人が拒否、どう対応する? 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、本人の表明した生命維持治療の差し控えに関するACPと、医療上の有益性が対立した、Eさんの事例を取り上げます。… 2020/10/01 ターミナルケア
治療方針は誰が決める? 救急現場の意思決定 救急隊からの電話を受けたのは八木研修医です。このような患者に対して、救急現場ではどのように寄り添うことができるのでしょうか? 百瀬指導医と八木研修医の対応を見ていきましょう。八木研修医:百瀬先生、特養入所中の85歳男性が発熱と酸素飽和度低下で救急搬送されます。10分程度で到着する… 2020/09/28 救急医療・集中治療
脱水を判断する検査値にはどんな項目がある? 医師が血液データをチェックして、患者さんが脱水を起こしていると言ったのですが、どの項目を見て脱水と評価したのかが分かりませんでした。脱水により、血管内成分が濃縮され、ナトリウムなどの値が上昇するのはイメージできますが、他のデータについては何も浮かびません。脱水のときに変化する… 2020/09/21 検査
第7回 本人のACPと家族の感情が対立、どう対応する? 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、本人は延命を望まないが、家族が何かをしてあげたいと悩むようになった事例に対して、チームとしてどうアプローチすべきかを解説します。 本人との話し合いを何回も行い、本人の希望が書面… 2020/09/17 老年医学・介護
家族カンファ、事前の準備が成功への鍵 家族カンファレンスにおいて、総合診療医・家庭医はどのような役割を果たすべきでしょうか。十川医師の進め方を見ていきましょう。【家族カンファレンス前の準備】 これまでに得た情報を基に家族図(本連載「面倒くさい? 家族図は複雑症例の羅針盤」参照)を作製し、家族ライフサイクル(本連載… 2020/09/14 プライマリケア
機能強化型訪問看護ステーション 機能強化型訪問看護ステーションとは、常勤看護職員を手厚く配置し、重症度の高い利用者の受け入れや24時間対応体制などを有する機能の高い訪問看護ステーションのこと。2014年度診療報酬改定で新設された機能強化型訪問看護管理療養費を算定するステーションを指す。… 2020/09/11 在宅医療
第6回 ACPでは「理」だけでなく「情」を大切に そして、ACPでは、「理(論理、理屈)」だけでなく、「情(感情)」も大切にする必要があります。Dさんを例に解説しましょう。 2020/09/03 ターミナルケア
学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2020) 超高齢AF患者へのエドキサバン少量投与は有効 ELDERCARE-AF試験の結果、論文はNEJMに発表同時掲載 標準的な経口抗凝固療法は適さないと判断された80歳以上の心房細動患者に対する、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC、直接経口抗凝固薬=DOACともいう)エドキサバンの少量投与(15mg/日)の有用性が明らかになった。我が国で行われたELDERCARE-AF試験の結果で、インターネット上で開催された欧州… 2020/09/01 循環器
第5回 医療・ケアチームで意見が割れたときの対応法 チームアプローチの中、医師、介護士、看護師、本人、家族、そのみんなの意見がズレることがあります。いくら本人の想いがACP でくまれていても、その解釈や専門職としての倫理観からチームの中で意見が割れることがあります。そのときにどう対応するか。E-FIELD(2014年度版)を基に例を挙げて説… 2020/08/20 ターミナルケア
第4回 「本人にとっての最善」の考え方 ACPは本人に想いを表明してもらい、決めてもらい、実現するところまでを指しますが、実現するところが最も難しい。というのも、倫理的なジレンマが生じることが多々あるからです。 本人の意思決定をする際、本人の意思だけでなく、家族の意向と医療・ケア提供者のお勧めという3つの要素がありま… 2020/08/06 ターミナルケア
高齢者に厳格な降圧治療は必要か 数年前に関心を集めたポリファーマシーという言葉も、ここ最近では目にする機会が減ったように思う。新型コロナウイルス感染症の話題に注目が集まり過ぎているのもその理由の一つかもしれないが、このことはまた、多剤併用を問題とすることが、ポリファーマシーという言葉を使わずとも、日常的な… 2020/08/03 循環器
第3回 ACPの理論は分かった、でもどうやるの? 前回までは概論的な話をしました。ACPのイメージは読者の皆さんの中で作られたかと思います。さらに、そのイメージを深めていただくため、別の事例を紹介します。本書では事例を幾つも紹介し読者の皆さんと共有していきます。… 2020/07/16 ターミナルケア
第2回 ACPには4つのステップがある ACPには、大きく分けて4つのステップがあります(図2)。第1ステップは、意思形成の段階です。ただしこの段階では、本人の意思の全体像ではなく、その断片(ピース;piece)が言葉として発せられている段階です。例えば、テレビ番組などを見ながら、「自分もこんな最期がいい」だったり、「自分だ… 2020/07/02 ターミナルケア
インタビュー◎withコロナ時代の熱中症診療 「熱中症も新型コロナも同時に疑うしかない」 公立昭和病院救命救急センター担当部長小島直樹氏に聞く 緊急事態宣言は解除されたものの、東京都を中心に感染者の再増加が報告されている。熱中症、特に高齢者が生じやすい非労作性熱中症では、軽症者の症状は非特異的で、他の疾患も常に念頭に置く必要がある。軽症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の示す症状も非特異的で、軽症熱中症との… 2020/07/02 感染症
第1回 アドバンス・ケア・プランニングって何ですか? アドバンス・ケア・プランニング(advance care planning;ACP)という言葉を耳にする機会が多くなりました。厚生労働省による「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」に、ACPの概念が盛り込まれ、医療・介護現場への普及の方向性が示されたことが、ACP普及の流… 2020/06/18 ターミナルケア
教えて!術後せん妄に対する看護法 ICU病棟に勤務している看護師です。緊急手術後の患者さんが多く入室されますが、かなり高い確率で、術後せん妄になってしまいます。術後せん妄の状態にある患者さんと、どのように関わればよいのか分からず、困っています。術後せん妄に対して、どんな看護をしたらいいかを教えてください。… 2020/06/15 外科
往診で実感! 高齢者が熱中症になりやすいワケ 暑い。とにかく暑い。診療所の窓も、往診車の窓も全開ですが、やっぱり暑い。コートや冬布団を片付けたと思ったら、あっという間に暑くなりました。そんな中、今日も往診に行ってきました。老夫婦の2人暮らしの世帯で、ご主人の往診です。 主訴は「足の爪を切ってほしい」と。… 2020/06/05 老年医学・介護 医師・医学生限定コンテンツ
第9回 ANCA陽性間質性肺炎 高齢男性、原因不明の間質性肺炎では何を測定? 抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)関連血管炎では、間質性肺炎を合併することがあります。特に顕微鏡的多発血管炎(microscopic polyangiitis:MPA)で多く、MPAの診断基準にも「主要症候」として間質性肺炎が挙げられています。今回はANCA関連血管炎に伴う間質… 2020/06/01 呼吸器
高齢者診療、お薬手帳が1冊とは限らない? 予約外で来院した理由が気になるところです。総合医療・家庭医療を実践する一条医師の場合、どのようなアプローチを行うのか、その診療現場をのぞいてみましょう。(患者は診察室へ独歩で入室、杖は不使用)一条医師:今日はどうされましたか?藤原:最近、歳のせいかなんだかふらつくんだよ。次… 2020/05/25 老年医学・介護
名古屋第二赤十字病院症例カンファレンス バイタル異常+片側下肢の激痛で見逃しNGは? 野口 左下肢痛と呼吸困難を訴える86歳男性が救急外来を受診しました。来院時のバイタルは血圧86/57mmHg、心拍数137回/分、呼吸数30回/分、体温36.4℃、SpO2 91%(12Lリザーバーマスク)です。意識レベルはJCS(Japan Coma Scale)I-1なので、意識は清明ですが、今ひとつはっきりしない状態ですね… 2020/05/15 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
トピック◎こんなときどうする? 新型コロナウイルス感染症における悩ましいケース COVID-19、終末期患者の家族が咳、面会可能? 患者の容体は悪く、この1週間が山場……読者調査結果を識者が読み解く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、様々な背景を有する人が感染してしまうことで、対応に困るようなシチュエーションに遭遇する機会が増えてきた。 日経メディカル Onlineは医師会員を対象に2020年4月22日~24日にかけて、以下のような悩ましい症例に遭遇した場合の療養指… 2020/05/11 感染症
高齢者診療で欠かせない7つの質問 高齢者が腰椎圧迫骨折で入院しました。入院を契機にADLが低下してしまいましたが、今後に向けてどのようなことに注意して関わればよいのでしょうか。まず陥りがちなbad practiceを見てみましょう。◎bad practiceA医師:(入院後、腰の痛みも落ち着いてきたから、そろそろ退院でいいかな)A医師:… 2020/05/11 老年医学・介護
JAMA Intern Medicine誌から 社会的隔離状態にある高齢者の注意点 かかりつけ医がチェックしたい日常生活の変化 COVID-19対策として外出を自粛する生活が、地域在住の高齢者の身体的、精神的な健康に大きな影響を及ぼしている。米国California大学San Francisco校のMichael A. Steinman氏らは、そうした高齢者の医療ニーズに応えるために、臨床医が果たせる役割について考察し、JAMA Intern Medicine誌電子版… 2020/05/04 感染症
白寿を超えても健やかに 日本の100歳以上の人口は、2019年には初めて7万人を突破したそうです。そのうちの88%を女性が占めるというのですから驚きます。利用者さんのお顔を思い浮かべても100歳以上の方は珍しくなくなり、常に3、4人はいます。そういわれてみると全員女性ですし、口から食べて歩いていらっしゃる! その中… 2020/03/20 老年医学・介護
Circ J誌から STEMI患者のフレイルは総死亡リスクと関連 臨床現場でのフレイル評価にはCFSが有用 80歳代のST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の短期および中期の生命予後はフレイルと関連していること、臨床現場でフレイルを評価するにはCanadian Study of Health and Aging Clinical Frailty Scale (CFS)が適していることが示された。… 2020/02/17 循環器
トレンド◎パーキンソン病、アルツハイマー病などもターゲットか シャペロン療法が蛋白変性疾患の特効薬に!? 蛋白質の異常な立体構造を修正するシャペロン療法。その実用化第1弾は、神経難病のファブリー病に対する治療薬で、2018年に実用化した。このシャペロン療法研究の先駆者である、東京都医学総合研究所特別研究員の鈴木義之氏は、蛋白質の変性が原因となるアルツハイマー病やパーキンソン病への応… 2020/02/10 先端医学
ニュース◎日医が「かかりつけ医のための適正処方の手引き(4)脂質異常症」を公開 「余命1年ではスタチン中止は選択肢の1つ」 ただし生命予後3年以上はスタチン治療の対象となり得る 日本医師会は、1月29日、「超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き(4)脂質異常症」を公表した。これまで「安全な薬物療法」「認知症」「糖尿病」の3テーマで適正処方の手引きを出しており、今回で4つ目となる。 手引きでは、高齢者では成人に比べ動脈硬化性疾患の発症リスク… 2020/02/04 代謝・内分泌
うつ熱?発熱? 高齢者の体温アセスメント法 リハビリ特化型デイサービスに勤務しています。利用者様が来所した時に体温を測定するのですが、この季節は送迎車に暖房を利かせているからか、厚着をした高齢利用者様の体温は37℃以上となることがしばしばあります。このような場合の対応策を考えました。この対応でよいのか、根拠を含めてご指導… 2020/02/03 老年医学・介護
トレンド◎九州がんセンターが国内で初めての「老年腫瘍科」を設置 客観的評価で「がんを治療しない」選択肢も推奨 全国のがん診療拠点病院で初となる老年腫瘍科が国立病院機構九州がんセンターに2018年に誕生した。同診療科では、高齢がん患者の健康状態を総合的に評価した上で、患者・家族の価値観も尊重した上で、治療しない選択肢も含めて個々の患者に最適な介入の実現を支援する。その実際をリポートする。… 2020/01/21 癌
年末年始も多職種連携SNSが大活躍 今回は、年末の薬局休業日に多職種連携のためのSNSが大活躍したケースをご紹介します。使用しているシステムは、以前のコラムでも何度か紹介しているバイタルリンク(多職種連携情報共有システム)で、主に在宅医療の患者さんが登録されています。 … 2020/01/15 薬剤師
学会トピック◎第8回血管内留置カテーテル管理研究会 末梢静脈栄養輸液中で微生物がどう汚染するか、知ってますか? 「末梢静脈栄養(PPN)輸液は汚染すると微生物が繁殖しやすいし、PPN輸液使用例の方が血流感染の発生頻度が高い。しかし、しっかりと感染対策をすれば血流感染を発生させることなく適切な栄養管理を行うことができることを理解してほしい」。… 2020/01/07 老年医学・介護
インタビュー◎高齢者のがん診療における基本的な考え方とは 「今のままでは高齢がん患者がかわいそう」 日本がんサポーティブケア学会理事長の田村和夫氏に聞く 日本がんサポーティブケア学会の会員が中心になり、厚生労働科学研究費補助金を受けた「高齢者がん医療Q&A」の作成が進んでいる。総論を2019年5月に公開し、各論を早ければ2020年1月にも公開する予定だ。Q&A作成の狙いや、高齢者のがん診療が抱える課題などを、編集委員長を務めた福岡大学医学… 2020/01/06 癌
肋膜、瘰癧、肺浸潤って何のこと? 「昔、肋膜にかかってのぉ……」なんて話を高齢の患者さんから聞いたことはありますか? 呼吸器内科医ならこの“病名”にピンと来るはずですが、特に若手医師の中には知らない人もいるのではないでしょうか。… 2020/01/03 呼吸器
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 ロコモを診る 日本整形外科学会は2013年に、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)啓発活動の1つとして、運動機能を評価する「ロコモ度テスト」を発表した。このほど、フレイルにより近いロコモ度3の策定を予定している。改めてロコモの臨床判断値について解説する。… 2019/12/27 骨・関節・筋
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 フレイルを診る フレイルは、加齢に伴い、徐々に生理的予備能が低下してストレスに対する回復力が低下した状態を表す“frailty”の日本語訳として、日本老年医学会が提唱した用語である。身体的側面だけではなく精神・心理的側面、社会的側面を有するのが特徴である。… 2019/12/27 老年医学・介護
【診療アップデート】ロコモの関連疾患 サルコペニアを診る サルコペニアは加齢に伴って増加する疾患の1つである。ただし、それ以外の要因により発症する可能性があることを念頭に置いておくべきである。サルコペニアの定義は筋力および/または身体機能の低下であり、臨床症状を見極め、適切な介入を行う必要がある。… 2019/12/27 老年医学・介護
トレンド◎経腸栄養剤に少量でも高カロリー・高蛋白の「新顔」 イノラス登場で選択肢広がる高齢者の栄養管理 患者ごとに病態や栄養剤の特徴を考慮し使い分けを 少量でも高カロリーで高蛋白の経腸栄養剤「イノラス」の登場によって、高齢者の栄養管理の選択肢が広がった。低栄養が問題となる高齢患者の増加に伴い、医療機関では病態に合わせた栄養剤の使い分けと、コンプライアンスを高める工夫が必要だ。… 2019/12/26 医薬品
Ann Intern Med誌から 高齢AMI患者の6カ月死亡率を予測する新モデル 機能低下の変数を加え、GRACEスコアよりも予測精度が高い 米国New York大学医学部のJohn A. Dodson氏らは、米国の94病院に急性心筋梗塞(AMI)で入院し、生存退院した75歳以上の患者3006人のデータを用いて、退院後6カ月以内の死亡リスクを予測するモデルSILVER-AMIを構築した。モデルの構築法はAnn Intern Med誌電子版に2019年12月10日に掲載された。… 2019/12/25 循環器
[CASE01] 口の中のネバネバの影には意外な原因が! 【困難事例1】「口の中のネバネバが気になる」ケース 80歳女性Aさん。過去に行った卵巣がんの放射線治療の副作用により、癒着性イレウスを繰り返し、経口摂取もままならなくなり、一年前より中心静脈栄養を開始。現在は在宅で、1000mL/日の高カロリー輸液をポートから持続点滴中。Aさんは、中心静… 2019/12/25 在宅医療
精神科Q&Aシリーズ《2》 老人の不定愁訴は「高齢者うつ」の始まりか <救急医>高齢者の方の不定愁訴に関して質問です。御高齢の方の不定愁訴が実は高齢者うつの始まりである、という話を耳にしたことがあります。もちろん、身体疾患の除外は必要だと思うのですが、精神科の先生方に紹介するタイミングなどありますでしょうか?また、患者さん御本人には、どのように… 2019/12/20 精神・神経 医師限定コンテンツ
反射的に「とろみ水」を使っていませんか? 寒さも本格的になってきました。皆様の現場でも、インフルエンザなどで体調を崩されたのをきっかけに、誤嚥性肺炎を発症する方が増えてくる時期です。誤嚥性肺炎の患者さんに水を飲みたいと言われたら、反射的に「とろみ水」を使っているかもしれません。では、なぜそうしているのでしょうか?… 2019/12/12 老年医学・介護
Circlation: Cardiovascular Quality and Outcomesから AF抗凝固療法の正味の利益は加齢と共に減弱 ワルファリンは87歳、アピキサバンは92歳で利益消失 75歳以上の心房細動(AF)患者を対象とした解析から、質調整生存年(QALY)で評価した経口抗凝固療法による正味の臨床上の利益(net clinical benefit:NCB)は加齢と共に減少し、その減少には死亡の競合リスクが大きく影響していることが分かった。結果は11月にフィラデルフィアで開催された米国… 2019/12/11 循環器
看護で夜間せん妄を予防したい! 混合病棟で働いている1年目の看護師です。夜勤をするようになり、昼間は穏やかな患者さんが、夜になると急に人が変わったように騒いだり暴力的になったりすることに戸惑っています。それが夜間せん妄だということは分かってきたのですが、せん妄にならないようにはできないのかと思い、質問させてい… 2019/12/09 老年医学・介護
特集◎「新型」医療訴訟がやって来た《2》高齢者医療を巡るトラブル 高齢者の脆弱性骨折をトラブル化させるその一言 安易な「お年のせい」がかえって不信感を助長することも 高齢化の進展などを背景に、高齢患者に関する医療訴訟やトラブルが目立っている。中でも、骨密度の低下した高齢者が入院中、わずかな外力で気付かないうちに骨折するケース(脆弱性骨折)に対して、「お年のせい」と安易に説明してしまうことで、大きなトラブルに発展することが少なくないようだ… 2019/12/05 医療安全
人生会議ポスター騒動に関する私のナラティヴ 厚生労働省が吉本興業に依頼して作成した「人生会議」のポスターについて、その内容が物議をかもし、即日厚生労働省がその配布を取りやめたことは、全国的なニュースにもなり皆さんも多く認識されていると思います。… 2019/12/03 ターミナルケア
JAMA Surgery誌から 低侵襲手術でもフレイル患者の死亡率は高い 手術侵襲度を5段階に分類し、米国VA患者データでそれぞれの死亡率を検討 患者が受けた手術/手技を侵襲度に基づいて5段階に分類して、フレイルな患者の30日、90日、180日死亡率との関係を検討した米国Vanderbilt大学医学部のMyrick C. Shinall氏らは、最も侵襲の低い手術手技でも、フレイル患者の術後死亡率はフレイルのスコアが正常な患者より高く、侵襲度が高い手術で… 2019/12/02 外科
シリーズ◎2020診療報酬改定 認知症ケア加算1は専任常勤医の要件緩和へ 加算2には専門看護師の配置要件が追加か 厚生労働省は2019年11月20日に中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開催し、2020年度診療報酬改定に向けて認知症ケア加算やせん妄予防に関して議論した。 厚労省は、認知症ケア加算1の算定要件である「精神科・精神内科5年以上など要件を満たす専任の常勤医師の配置」の緩和を提案。加えて、… 2019/11/25 行政・制度
トレンド◎既存薬より処方しやすいビベグロンの処方日数制限が解除間近 過活動膀胱のβ3作動薬に新たな選択肢 2019年12月に、過活動膀胱の新薬ビベグロン(商品名ベオーバ)の処方日数制限が解除される。既存のムスカリン受容体拮抗薬(抗コリン薬)やβ3作動薬より処方しやすいと期待されており、専門家は過活動膀胱の治療選択肢が増えることを歓迎している。… 2019/11/21 腎・泌尿器
フレイルを早期発見・介入する意義は? 2019年10月末、厚生労働省が、後期高齢者を対象とした健診の内容を20年度から見直すと報道された。フレイル状態にある高齢者を早期に把握するため、健診に用いる質問票が刷新されるそうである(質問票の詳細については、参考文献1を参照)。… 2019/11/13 薬剤師
東大方式「持参薬評価テンプレート」の使い方 入院患者のポリファーマシー解消に効果、日本老年薬学会サイトで公開 2019年9月末に開かれた中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、20年度診療報酬改定に向けた検討事項として、入院時のポリファーマシー対策が論点に上がった。その際、ポリファーマシー解消に向けた病院の取り組みの一例として紹介されたのが、東京大学医学部附属病院薬剤部が活用している「持参… 2019/10/15 薬剤師
日経ヘルスケア 新製品紹介 2種類の使い方に対応した歩行補助杖 R・KMINA 腕で身体を支える肘支持型と、前腕固定型の2種類の杖の機能を持ち、身体症状に合わせて使い分けられる歩行補助杖。例えばリウマチなどの関節炎があり手指や手関節に強い負担をかけられない人は、肘で支持することで利用できる。… 2019/10/10 老年医学・介護
日経ヘルスケア 新製品紹介 ぷるそら 宇宙飛行士向けプログラムを応用したリハビリ機器 手すりなどに機器を固定し、グリップを握って引っ張ることで筋力やバランス能力の回復を促すコンパクトなリハビリ機器。開発したのは国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の運用支援などを行う有人宇宙システム(株)(JAMSS)で、宇宙滞在中の宇宙飛行士に生じる筋力やバランス能力の低下… 2019/09/18 骨・関節・筋
脳卒中って、そんなに分かりにくいですか? ある日の午前中。外来の合間に、看護師さんから呼ばれました。「先生、今、Aデイサービスから電話があって、脳梗塞疑いのおじいちゃんがいるらしいんです。診察に行っていただけませんか?」 ちょうど外来患者さんも途切れており、急いでデイに向かいました。デイに着くとすぐに職員さんが来て、案… 2019/09/06 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
第10回 高齢者の抗凝固療法で気になる「腎機能低下・高血圧・多剤併用」 意外と要注意な「NOACの併用薬の減らし方」 研修医 前回、高齢者の出血リスクで定量化できるものとそうでないものを分けて考えなさいと言われたので、まず定量化できるものの代表として、腎機能と抗凝固薬の関係をまとめてみました(図1)。指導医 お、これはよくまとまっていて見やすいね。診察室の壁に貼っておこうかな。研修医 調べてい… 2019/08/05 循環器
インタビュー◎高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編)のポイントは? 高齢者では「今の状態」に合わせた薬剤調整を 東京大学老年病学分野教授の秋下雅弘氏に聞く 厚生労働省は、6月14日、「高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別))」を周知する通知を、都道府県などに発出した。これは、ポリファーマシー(多剤併用)対策を求めるものとして、2018年5月に発表された「高齢者医薬品適正使用の指針(総論編)」(関連記事:厚労省が高齢者の医薬… 2019/07/04 老年医学・介護
医療事故調査・支援センターが転倒・転落による頭部外傷について提言 頭部打撲の転倒高齢者、異常なしでも頭部CTを 転倒・転落の完全な予防は不可能、死亡回避の対応を求める 日本医療安全調査機構(医療事故調査・支援センター)は、9回目となる医療事故の再発防止策として、「入院中に発生した転倒・転落による頭部外傷に関わる死亡事例」に関する提言を、6月に発表した。 2019/07/01 老年医学・介護
学会トピック◎第44回日本外科系連合学会学術集会 高齢者の救急治療後は早期から嚥下障害対策を 救急治療を受けた高齢者は、日常生活動作や認知機能が低下する場合がある。特にQOLに大きく影響する摂食・嚥下機能については、「救急治療そのもののストレスに加えて、場合によっては絶食を余儀なくされるため嚥下機能が低下してしまう」――。市立東大阪医療センター消化器外科の上田正射氏は救… 2019/07/01 救急医療・集中治療