国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 高齢女性の関節痛+浮腫、鑑別すべき3疾患は? 大平 浮腫を診た場合、確認すべきことはなんでしょうか。研修医A 局所性か全身性か、圧痕性か非圧痕性かを確認します。大平 その通り。局所性の浮腫と全身性の浮腫では鑑別が全く異なるので、まずは浮腫の分布を確認することが重要です。圧痕性か非圧痕性かも大切なポイントですが、判断が難しい… 2021/03/05 プライマリケア 医師限定コンテンツ
第17回 「もしものとき」を一緒に考えるための基本技術 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、「もしものとき」についての話し合い方について述べます。 今回は、「もしものとき」すなわち、「命に関わる病気に直面しているとき」について、本人・家族と一緒に話し合えるようになるこ… 2021/03/04 老年医学・介護
決定! 2021年度介護報酬改定◎施設サービス 老健の在宅指標はリハビリ3職種の配置を評価 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 施設サービス共通の変更項目として目立つのは、口腔衛生管理と栄養管理の強化だ。現行の口腔衛生管理体制加算(30単位/月)と栄養マネジメント加算(14単位/日)を廃止し、これらの加算における取り組みを基本サービスとして実施することを求める。特に、栄養ケア・マネジメントについては未実… 2021/03/02 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎地域密着型サービス、特定施設 グループホームで夜勤配置を一部緩和 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 小規模多機能型居宅介護の基本報酬は各要介護度で一律0.6%程度アップする。改定に向けた議論の際、要介護1~5で大きい単価差の縮小を求める声があったが、見送られた。看護小規模多機能型居宅介護の基本報酬の引き上げ幅は一律0.3%程度だ。 両サービス共通の改定項目として、認知症行動・心理… 2021/03/01 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎居宅介護支援 逓減制の適用が担当プラン45件以上に 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 在宅要介護者のケアプラン作成やケアマネジメントを担う居宅介護支援では、収支の改善を目的に基本報酬が引き上げられる。ケアマネジャー1人当たりの担当ケアプラン件数に応じた各報酬区分(39件以下、40~59件、60件以上)で、要介護1・2、3~5のいずれも1.8%程度アップする(図1)。引き上げ… 2021/02/26 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎通所サービス 通所リハビリでリハマネ加算が大幅に再編 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 通所介護と通所リハビリテーションでは、COVID-19などの感染症や災害の影響により利用者数が急減した場合の措置が介護報酬に設けられる(図1)。これに伴い、現行の特例措置は2021年3月末に廃止される。 具体的な運用ルールは以下の2点。■(1)大規模型(I)(II)は、前年度の平均延べ利用者数… 2021/02/24 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎訪問サービス リハビリ職による訪問看護の基本報酬を引き下げ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 訪問介護の基本報酬は各区分1~2単位の微増(+0.2~0.6%)だ。主な改定項目として特定事業所加算に、所定単位数の3%を加算する区分(V)が新設(図1)。体制要件は従来の区分と同様で、人材要件は「訪問介護員などの総数のうち勤続年数7年以上の職員の占める割合が30%以上」と算定のハードル… 2021/02/23 行政・制度
決定! 2021年度介護報酬改定◎全体動向 科学的介護情報システム「LIFE」運用開始へ 『日経ヘルスケア』2021年2月号より 2021年度介護報酬改定の改定率は+0.70%。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大という状況下で議論が進み、2018年度改定を上回るプラス改定となった。 介護職員の人材不足という以前からの課題に加え、COVID-19による介護事業経営への影響を踏まえ、ほとんどのサービスの基本報酬は… 2021/02/22 行政・制度
臨床現場のモヤモヤをスッキリさせる4つの視点 何度か経鼻胃管を自己抜去したため、仕方なくミトンを使用した行動制限を行っています。田中さんの嚥下機能が回復する可能性は低く、経鼻胃管の留置が長期化することが予想されたため、八木研修医は智子さんと聡さんを病院に呼び、胃ろう造設について相談しました。八木研修医:田中さんは脳梗塞… 2021/02/22 医師・患者関係
2021介護報酬改定を象徴する3つのキーワード 「科学的介護」「口腔、栄養、リハビリ」「自立支援・重度化防止」で読み解く 2021年度介護報酬改定の内容が明らかになりました。地域包括ケアシステムや医療・介護連携の推進など盛りだくさんな次期改定。特徴をあえて3つのキーワードで表せば、「科学的介護」「口腔、栄養、リハビリ(機能訓練)」「自立支援・重度化防止」になるのでは、と思っています。 医療・介護の経… 2021/02/19 老年医学・介護
第16回 ロールプレー編 ACPにつながる「想いのかけら」の見つけ方 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、これまでに紹介したコミュニケーションの基本スキルを活用しながら、ACPにつながる、患者・利用者さんの「想いのかけら」の拾い上げ方を、ロールプレーを例に紹介します。 今日は、Hさん宅… 2021/02/18 老年医学・介護
従事者向けワクチン接種は2月中開始へ 医療従事者向け「先行接種」が2月下旬、高齢者施設等の従事者も優先接種に 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に際しては、医療従事者や高齢者施設等の従事者への優先接種が行われる。厚生労働省の自治体向け説明資料などから、2021年1月末時点で判明している医療・介護従事者向けのワクチン接種のスケジュールや接種手順などについて解説する。 2021年2… 2021/02/10 感染症
2021介護報酬改定、医師が知っておきたい中身 データ活用で質向上、社会的処方、老健施設の医療機能強化、介護医療院… 今年4月からの各介護サービスの報酬が固まった。0.7%のプラス改定を受け、原則として全サービスの基本報酬が引き上げられる。また、9月までの半年間は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するための特例として、さらに0.1%が上乗せされる。改定で介護現場はどう変わるのか。在宅医療を… 2021/02/08 老年医学・介護
国際医療福祉大学成田病院感染症カンファレンス 土間で発見された敗血症の高齢男性、原因は? 渡邉 70歳代男性で、主訴は発熱と意識障害です。救急隊接触時の意識レベルはJCS(Japan Coma Scale)II-30で、シバリングを認めました。志賀 ここまでで鑑別疾患として何が考えられますか。研修医A 肺炎。志賀 いいですね。他は?研修医B 横紋筋融解症。志賀 なるほど。他はどうでしょう。研… 2021/02/05 感染症 医師限定コンテンツ
老いるからこそ、死ぬからこそ、いとおしい 皮膚科の往診をしていると、いろいろな患者さんに出会います。先日は、胃瘻の周囲がただれてきたとのことで、ご自宅に診に行きました。90代後半、寝たきりのおばあさんです。「胃瘻の周りがしょっちゅう、赤くなるんです。皮がむけて、傷になって……」。介護している息子さんが言いました。まずは… 2021/02/05 老年医学・介護 医師・医学生限定コンテンツ
第15回 コミュニケーションの基本スキル、「沈黙」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションの基本スキルの2つ目、「沈黙」についてと、ACPにつながる患者・利用者さんの言葉の拾い方について述べます。… 2021/02/04 ターミナルケア
JAMA Intern Med誌から 介護施設入居者のCOVID-19死亡の危険因子は? 認知機能やADLが低下した高齢者は30日総死亡率が高い 米国Brown大学医学部のOrestis A. Panagiotou氏らは、COVID-19に感染した米国のナーシングホーム入居者5256人の電子健康記録を調べ、診断から30日以内の死亡例を抽出して危険因子について検討し、加齢や糖尿病などの基礎疾患に加え、認知機能障害やADLの低下も死亡リスクの増加と関連が見られたと… 2021/02/01 感染症
COVID-19とデジタルトランスフォーメーション 年始に新型コロナに感染した知人を「オンラインお見舞い」した 「帰省したときに新型コロナに感染したんですって? でも、元気そうに見えますし、ご両親にもうつらなかったのは不幸中の幸いで、そこは本当に良かったですね」――。先日、オンライン会議ソフトで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性が判明し、自宅療養となった知人と話しました。「オ… 2021/01/15 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 全自動で床ずれを防止するエアマットレス ここちあ利楽flow 業界初となる姿勢検知センサーを搭載した床ずれ防止エアマットレス。マットレス内部に配置されたセンサーにより、身体のずれや転落を防いだり、離床しようと身体を起こした際にはマットレス全体の内圧を自動で上げて硬くし、ベッドの端に座った際の姿勢を安定させたりすることが可能だ。… 2021/01/15 老年医学・介護
経管栄養患者のベッドは常に起こしておくべき? 私が働いている病院では、経管栄養剤の注入時はベッドの背もたれを30度にギャッジ(ギャッチ)アップし、終了1時間後にフラットにまでギャッジダウンしています。しかし、最近入職したナースから、ベッドをフラットにするなんて信じられないと言われました。経管栄養剤の注入から1時間たっていても… 2021/01/04 消化器
JAMA Intern Med誌から オランダで安楽死を選んだ高齢者の特性を分析 安楽死を望む高齢者には転換点となる状況がありそう オランダの法律で認められている、安楽死または医師幇助による自殺(EAS)の対象のほとんどは、治る見込みのない高齢の癌患者だ。しかし近年、認知症や精神疾患、老年症候群の徴候を複数保持する(MGS)高齢者に対するEASの実施が増えている。オランダUniversity of Humanistic StudiesのVera van… 2020/12/28 ターミナルケア
何歳まで続ける? 訪問看護師 最近は、新卒で訪問看護師を目指す人も多いと聞きます。訪問看護ステーションの教育体制も整い、「新人を育てる」ということを前面に出して求人募集をしているところも増えました。とはいえ、全体を見てみると、やはりある程度臨床経験を積んだ人や、結婚や子育てを機に自宅近くで訪問看護師として… 2020/12/23 医療提供体制
第11回 やってみよう! 訪問看護との「看看連携」 これまでの連載でもお伝えしてきました通り、入退院支援は患者が住み慣れた我が家を中心とした地域で暮らし続けることを目的としています。そのためには、病院のスタッフだけではなく、地域の様々なスタッフとの連携が要となってきます。今回は、訪問看護との看看連携について、退院前後訪問を含め… 2020/12/21 医療提供体制
医療・介護セクターのCOVID-19感染者は1万2700人超に 冬を迎えて大型化するクラスター 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の勢いが衰えません。全国では12月17日、新規陽性者数が約3200人となって過去最多を更新。東京都では17日、822人の感染者を確認し、16日の678人を150人近く上回って過去最多を更新しました。ちょうど1カ月前の11月18日、全国の新規陽性者数は2179… 2020/12/18 感染症
頻回受診は患者との関係を深める絶好の機会 総合診療・家庭医療の臨床スキルの根幹である「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について全4回にわたって取り上げています。第一の要素、第二の要素、第三の要素に続き、今回は第四の要素である「患者医師関係を強化する」について解説します。一条… 2020/12/14 医師・患者関係
介護給付費分科会が2021年度介護報酬改定の審議報告案 通所リハの包括報酬は21年度改定に盛り込まず 訪問看護の人員配置基準「看護職員6割以上」の追加も見送り 厚生労働省は2020年12月9日、社会保障審議会・介護給付費分科会を開催し、2021年度介護報酬改定に向けた審議報告案について議論した。審議報告案では、2021年度改定における追加・変更項目をこれまでの議論で示されていた5つの横断的テーマに沿って提示。その中に、以前の分科会で提示されていた… 2020/12/12 老年医学・介護
留学医師ライブ#14(10月24日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「NYの老年内科医」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国マウントサイナイ大学病院 老年内科フェローの山田先生に、米国の内科医について話を聞きました。… 2020/11/30 海外 医師・医学生限定コンテンツ
インタビュー◎名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学教授の葛谷雅文氏に聞く COVID-19流行下のACPの意義と留意点は 学会が人工呼吸器の装着や面会制限など高齢者を取り巻く問題に注意喚起 COVID-19という誰もが経験したことのない脅威が蔓延する中、高齢者医療を巡る倫理的な考え方やACP(advanced care planning)のあり方が改めて問われている。癌などの終末期患者とCOVID-19患者のACPの違いをどう捉えるか、COVID-19の流行前に行った意思確認をどのように取り扱うべきか──。今年8… 2020/11/26 老年医学・介護
11月に入って医療・介護クラスターが急増中 新型コロナ、「第3波」が来た! 患者・利用者や職員を感染拡大から守る「冬の陣」の構築を 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第3波」の到来が、日増しにはっきりしてきました。厚生労働省の発表では11月18日、全国の新規陽性者数は2179人と過去最多を更新しました。1日の新規陽性者が2000人を超えたのは初めてです。11月19日の東京都の新規陽性者数は500人を超えて534人となり、… 2020/11/20 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 危険な状態を素早くキャッチするスティック型離床センサー ハイスピード離床センサー 介護現場などで事故が起こりやすいベッド周辺での見守りを支援するため、同社が提供する「ナーシングガード」シリーズの離床センサー。床上とベッドサイドの2つのセンサーで介護対象者の離床を検知することにより、従来品にはない離床してからの転倒も検知可能となった。… 2020/11/17 老年医学・介護
業務内容やガバナンスルールなど施行に向けた論点を提示 「社会福祉連携推進法人」制度創設に向け初会合 2020年11月9日、厚生労働省は「社会福祉連携推進法人の運営の在り方等に関する検討会」(座長・埼玉県立大学理事長の田中滋氏)の初会合を開いた。今後、複数の社会福祉法人などがグループ化して連携する「社会福祉連携推進法人」制度の施行に向け、業務内容やガバナンスルールなど、具体的な運営の… 2020/11/11 行政・制度
「検査拒否=困った患者」は医師の偏見? 前回より、「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について解説しています。今回は第二の要素である「(患者を)全人的に理解する」がテーマです。家族を中心とした患者を取り巻く周辺情報の聴取によって、前回取り上げた「健康、疾患、病いの経験を探… 2020/11/09 医師・患者関係
どうしていますか? 高齢者の足と爪 足が痛い、爪が痛い、という高齢者が、しばしば、外来に来られます。爪が肥厚していたり、変形していたりして、自分や家族ではなかなか切れずに、かといって、デイサービスや訪問看護の看護師さんも、出血を恐れて切ってくれず、化石のような状態になってから皮膚科に来られるのです。… 2020/11/09 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
どうなる?訪看ステーションのペーパーレス化 日、公文書の押印廃止や銀行の通帳廃止など、これからますますペーパーレス化が進みそうですね。 訪問看護の分野でも、電子カルテの導入やタブレットの配布などを行っているところが増えてきたようです。それでもデジタル化は「今後の課題」というステーションが多いのではないでしょうか。… 2020/11/05 在宅医療
JAMA Network Open誌から ビマグルマブはサルコペニアを改善するか? 副次評価項目の一部に効果が見られるも主要評価項目に有意差なし Novartis Institutes for BioMedical ResearchのDaniel Rooks氏らは、地域在住の高齢のサルコペニア患者に対して、適切な食事と軽い運動に加え、抗アクチビンII型受容体抗体ビマグルマブ(bimagrumab)またはプラセボを投与するランダム化比較試験(RCT)を行い、ビマグルマブ群にプラセボ群に優… 2020/11/04 老年医学・介護
新型コロナ禍での初の報酬改定に「異例の事態」 未曽有の危機を招いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大が予想される中、2021年度介護報酬改定に向けた議論が進んでいます。COVID-19の影響下で実施される診療・介護報酬改定は今回が初めて。ただし、財源確保を巡る情勢には、不確定要素がかなり目立ちます。 厚生労働省が9月25… 2020/11/04 老年医学・介護
教えて!「低活動型せん妄」の看護ポイント 特別養護老人ホームに勤務する看護師です。低活動型せん妄の利用者さんの受け持ちになりました。ある日、私が病室へ訪れると、その患者さんは昨日とは打って変わって無表情でぼんやりとしていて、話し掛けても無言かボソボソとつぶやくだけで、はっきりとした返事が返ってきませんでした。先輩看護… 2020/11/02 老年医学・介護
清拭後に手袋を交換して口腔ケア…これは不潔? 寝たきりの患者さんの清拭中に口腔ケアを行ったとき、一緒に清拭をしていた先輩から「不潔だよね」と言われてしまいました。口腔ケアはもちろん、清拭中の手袋を外して、手指をアルコールで消毒し、新しい手袋を着用して行いました。手をアルコール消毒し、手袋を付け替えても、やはり不潔になって… 2020/10/26 老年医学・介護
2021年度介護報酬改定の方向性が明らかに 新型コロナの感染対策は基本報酬で評価へ 「日経クロスヘルス EXPO 2020」に厚労省老健局老人保健課長の眞鍋馨氏が登壇 「今般の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や昨今の災害の影響を踏まえ、今後の感染・災害対策のコストは基本報酬で評価し、介護事業者に求められる取り組みは運営基準に位置付ける」──。10月14~16日にオンラインで開催された「日経クロスヘルス EXPO 2020」で16日、厚生労働省老健局老人… 2020/10/19 行政・制度
もはや「100年に1度の危機」は毎年起こる? 新興・再興感染症の流行や大規模な自然災害を想定した事業継続計画(BCP)の策定を 「100年に1度」というフレーズを、近年、何回聞いたでしょうか。7月末、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行について「100年に1度の衛生上の危機」との見方を示しました。自然災害では、7月初頭に九州南部を記録的な大雨が襲いました。… 2020/10/19 感染症
日経ヘルスケア 新製品紹介 歩行困難者のQOLを向上させるデザイン性に優れた電動車いす WHILL Model C2 歩行困難者の外出をサポートする電動車いす。同社の「WHILL ModelC」シリーズの1つで、走行性や使いやすさを改良した。 2020/10/15 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 社労士が書いた介護「人財」の採用・育成・定着のための職場作り 人手不足がまん延している介護業界の「人財」に関する課題とそれに対するコンサルティング支援の実際を「制度」と「風土」の両面から解説した書。筆者は、介護を中心とした福祉業界に特化したコンサルティング支援を行っている社会保険労務士法人ヒューマンスキルコンサルティング代表社員の林正… 2020/10/15 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 もはや老人はいらない!長生きが喜ばれない介護社会の大問題 高齢者介護を通じて、生き方や死に方を考えることを目的にした書。筆者は、本誌連載陣で高齢者住宅の入居相談などを手掛ける民間介護施設紹介センター「みんかい」を運営する(株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役の小嶋勝利氏。… 2020/10/12 老年医学・介護
日経ヘルスケア 新製品紹介 4つの姿勢で利用者・介護者に優しい介護用電動ベッド 離床支援 マルチポジションベッド 介護人材の不足や老々介護などの課題解決を目指し、5年をかけて開発した介護用電動ベッド。ボタン操作ひとつで、4つのポジションを取れる。 2020/10/12 老年医学・介護
厚労省・国交省が介護施設の災害対策強化へ 7月豪雨災害を受けた合同検討会が初会合、実効性の高い避難確保計画などがテーマに 厚生労働省老健局高齢者支援課と国土交通省水管理・国土保全局河川環境課、砂防計画課は2020年10月7日、「2020年7月豪雨災害を踏まえた高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会」を開催した。本検討会は、今年7月に発生した球磨川流域の豪雨災害における特別養護老人ホーム「千寿園」での人的被害… 2020/10/12 老年医学・介護
腎臓内科Q&Aシリーズ《3》 脱水で1週間続く高Na血症をどう補正する? <リハビリテーション科医>◆高ナトリウム血症の対応について お世話になります。外勤当直中に遭遇した著明な高ナトリウム血症の対応についてご相談させてください。症例:81歳男性、既往にCKD(ベースCre1.3)、MDS疑いあり汎血球減少あり(Hb9-10、Plt10万前後)。4月24日ごろから意識変容あり… 2020/10/09 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
第8回 有益な治療を本人が拒否、どう対応する? 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、本人の表明した生命維持治療の差し控えに関するACPと、医療上の有益性が対立した、Eさんの事例を取り上げます。… 2020/10/01 ターミナルケア
治療方針は誰が決める? 救急現場の意思決定 救急隊からの電話を受けたのは八木研修医です。このような患者に対して、救急現場ではどのように寄り添うことができるのでしょうか? 百瀬指導医と八木研修医の対応を見ていきましょう。八木研修医:百瀬先生、特養入所中の85歳男性が発熱と酸素飽和度低下で救急搬送されます。10分程度で到着する… 2020/09/28 救急医療・集中治療
医療・介護スタッフ 賃金速報◎理学療法士・作業療法士【2020年7月】 PT・OTの月給、東京と島根で約7万円差 医療・介護の経営誌『日経ヘルスケア』では毎月、ハローワークや(株)メドレーが運営する求人サイト「ジョブメドレー」に掲載された求人広告から、看護師や介護職員、理学療法士・作業療法士といった医療・介護スタッフの賃金相場を集計し、連載コラム「医療・介護スタッフ 賃金速報」で分析して… 2020/09/25 医療経営
脱水を判断する検査値にはどんな項目がある? 医師が血液データをチェックして、患者さんが脱水を起こしていると言ったのですが、どの項目を見て脱水と評価したのかが分かりませんでした。脱水により、血管内成分が濃縮され、ナトリウムなどの値が上昇するのはイメージできますが、他のデータについては何も浮かびません。脱水のときに変化する… 2020/09/21 検査
2021年度介護報酬改定はこうなる! 厚労省の担当課長が改定の方向性を直々に解説 2021年は3年に一度の介護報酬改定の年。来年4月の改定に向けて現在、社会保障審議会・介護給付費分科会での検討が進められている。 10月に開催される日経クロスヘルス EXPO 2020には、2021年度介護報酬改定の司令官となる厚労省老健局老人保健課長の眞鍋馨氏が登壇、改定の方向性を解説する。厚… 2020/09/19 行政・制度
院長のせいで新型コロナ慰労金がもらえない? 職員のモチベーションが下がっては本末転倒、上手に活用して組織力アップを 「私、どうやら『新型コロナ慰労金もらえない組』らしいです。コロナ対応、あんなに頑張ったのに……」。取材先で出会った病院の元事務職員の方に「そういえば、転職しても前の医療機関が申請すれば、慰労金をもらえるはずでしたね」と話を振ると、元事務職員はこう言ってがっくりと肩を落としま… 2020/09/18 感染症
第7回 本人のACPと家族の感情が対立、どう対応する? 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、本人は延命を望まないが、家族が何かをしてあげたいと悩むようになった事例に対して、チームとしてどうアプローチすべきかを解説します。 本人との話し合いを何回も行い、本人の希望が書面… 2020/09/17 老年医学・介護
ショートステイ ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)とは、要支援・要介護者が施設に短期間入所し、日常生活のサポートを受ける居宅サービスのこと。可能な限り自宅で自立した生活を送れるよう、食事や入浴、排泄などの世話や機能訓練を提供する一方、介護を担う家族などの心身の負担軽減(レ… 2020/09/16 老年医学・介護
家族カンファ、事前の準備が成功への鍵 家族カンファレンスにおいて、総合診療医・家庭医はどのような役割を果たすべきでしょうか。十川医師の進め方を見ていきましょう。【家族カンファレンス前の準備】 これまでに得た情報を基に家族図(本連載「面倒くさい? 家族図は複雑症例の羅針盤」参照)を作製し、家族ライフサイクル(本連載… 2020/09/14 プライマリケア
機能強化型訪問看護ステーション 機能強化型訪問看護ステーションとは、常勤看護職員を手厚く配置し、重症度の高い利用者の受け入れや24時間対応体制などを有する機能の高い訪問看護ステーションのこと。2014年度診療報酬改定で新設された機能強化型訪問看護管理療養費を算定するステーションを指す。… 2020/09/11 在宅医療
第6回 ACPでは「理」だけでなく「情」を大切に そして、ACPでは、「理(論理、理屈)」だけでなく、「情(感情)」も大切にする必要があります。Dさんを例に解説しましょう。 2020/09/03 ターミナルケア
学会トピック◎欧州心臓病学会会議(ESC2020) 超高齢AF患者へのエドキサバン少量投与は有効 ELDERCARE-AF試験の結果、論文はNEJMに発表同時掲載 標準的な経口抗凝固療法は適さないと判断された80歳以上の心房細動患者に対する、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC、直接経口抗凝固薬=DOACともいう)エドキサバンの少量投与(15mg/日)の有用性が明らかになった。我が国で行われたELDERCARE-AF試験の結果で、インターネット上で開催された欧州… 2020/09/01 循環器
浴室とマスクとわたし 立秋を過ぎ、暦の上では秋になりましたが、暑さはまだまだ続きそうですね。新型コロナウイルス感染者数も落ち着くことなく、むしろ地元の商店や学校などで感染者が出たと聞くことが増えています。私たち訪問看護師も、常にマスクが手放せない状況が続いています。マスクをした状態でのケア、特に入… 2020/09/01 老年医学・介護
整容に手を貸しすぎず、短時間で援助するには 内科病棟で勤務している看護師です。入院患者さんには高齢の方が多く、朝夜の歯みがきや洗顔など「整容に対する援助」が必要な方もたくさんいます。患者さん自身ができることについては、ご自身でしていただくのがADL(Activities of Daily Living:日常生活に最低限必要な基本的動作)の維持のため… 2020/08/24 老年医学・介護