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【診療アップデート】ロコモの関連疾患
運動器慢性疼痛治療のストラテジー
最近の考え方
2018/12/28
運動器の慢性疼痛治療では、治療のゴールを痛みの完全な消失ではなく、日常生活動作(ADL)および生活の質(QOL)の改善に置くようになってきた。最近では薬物療法に運動療法や認知行動療法を適宜組み合わせ、機能改善を図るような戦略が重要視されている。…
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2018年7月25日~8月2日
ロセフィンの重大な副作用に「精神神経症状」が追加
ジブカインはアミド型局所麻酔薬に過敏症の患者で禁忌に
2018/ 8/13
セフトリアキソンナトリウム水和物(商品名ロセフィン静注用他)の重大な副作用に「精神神経症状」が追加になりました。乾癬治療薬のオテズラ錠(一般名アプレミラスト)の重大な副作用に「重度の下痢」が追加されました。疼痛治療薬のジブカイン塩酸塩含有製剤(ネオビタカイン注他)の禁忌に「…
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シリーズ◎日本の医療に貢献した薬【疼痛編】
効果高いロキソニンを支持する声が多数
2018/ 6/28
日経メディカル Onlineの調査「日本の医療に貢献した薬」も、いよいよ最終回。最後は、疼痛の治療薬を取り上げる。治療への貢献度が最も高い薬剤としては、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)のスタンダードと位置づけられるロキソプロフェン(商品名ロキソニン)がダントツの1位に輝いた。…
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リポート◎慢性痛への簡便な認知行動療法
慢性痛は「リハビリノート」で治す
2018/ 4/10
複数の医療機関を受診しても痛みが取れない慢性痛患者を治癒に導く患者指導法がある。認知行動療法(CBT)に基づく「いきいきリハビリノート」(以下、リハビリノート)を用いたもの。生活上の目標を立てさせ、それを達成するための運動療法を促すことで、痛みへのとらわれをなくす。…
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インタビュー◎医療者と患者の対立構造が痛みを難治化
「痛みが取れない」との訴えにイラッとしたら…
九州大学病院心療内科診療准教授の細井昌子氏に聞く
2018/ 4/10
慢性痛を抱える患者では、医療者との関係の悪さが痛みの難治化に関係し得る。心療内科医として多くの慢性痛患者に対応してきた細井氏に、慢性痛患者を診療する上で医療者が陥りがちな心理的ピットフォールを聞いた。…
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トレンド◎幻肢痛の治療最前線
幻肢の痛みをバーチャルリアリティーで癒す
2018/ 2/20
切断した腕がナイフで刺されている、失ったはずの足がこむら返りしている――。存在しない”幻”の四肢が痛む「幻肢痛」と呼ばれる神経障害性疼痛に対し、患者負担の少ない治療の開発が進んできた。バーチャルリアリティーや磁気刺激を用いた治療法だ。これら非侵襲的な治療法が実用化されれば、…
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速放性オピオイド:トラマールがシェア伸ばす
1位はオキノーム、2位はトラマール、3位はオプソ
2017/ 9/ 9
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、速放性オピオイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、40.5%の医師がオキシコドン散(商品名オキノーム)と回答した。第2位のトラマドール(トラマール)は29.4%、第3位のモルヒネ内用液(オプソ)は10.3%の医師が、最も処方頻度の多い薬剤と…
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鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェン)のファーストチョイスは?
首位のロキソニンにアセトアミノフェンが肉薄
2017/ 8/26
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、「鎮痛の目的で使用する非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)およびアセトアミノフェンの経口薬」のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、44.6%の医師がロキソプロフェン(商品名ロキソニン他)と回答した。…
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JAMA Intern Med誌から
高齢者の持続性疼痛は認知機能の低下を早める
米国の住民ベースのコホート研究
2017/ 6/28
疼痛が認知機能に及ぼす影響を調べた米California大学San Francisco校のElizabeth L. Whitlock氏らは、住民ベースのコホート研究を行い、持続性疼痛があると認知機能の低下が加速され、認知症と診断される確率が高まると報告した。詳細は、JAMA Intern Med誌電子版に2017年6月5日に掲載された。…
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Lancet誌から
失った上肢を動かす練習は幻肢痛を半減させる
仮想現実技術やゲームを利用したリハビリテーション
2016/12/20
スウェーデンChalmers工科大学のMax Ortiz-Catalan氏らは、慢性的な幻肢痛を訴える14人の患者に、拡張現実・仮想現実技術を利用した訓練を行ったところ、幻肢痛がほぼ半減し、効果は少なくとも訓練終了の6カ月後まで維持されていたと報告した。訓練方法と結果はLancet誌電子版に2016年12月1日に掲…
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アミトリプチリンに末梢性神経障害性疼痛の効能追加
初期用量は10mg/日の少量で
2016/ 3/ 1
厚生労働省は2月29日、三環系抗うつ薬のアミトリプチリン塩酸塩(商品名トリプタノール他)について、「末梢性神経障害性疼痛」の効能・効果を追加承認した。
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よく使う鎮痛薬、約半数の医師が「ロキソニン」
第2位は僅差でアセトアミノフェン、第3位はセレコキシブ
2016/ 2/11
日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、「鎮痛の目的で使用する非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)およびアセトアミノフェンの経口薬」のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、約半数の医師がロキソプロフェンナトリウム水和物(商品名ロキソニン他)を挙げた。第2位のアセトアミノフェン(…
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部会了承も副作用懸念で異例の多数決、承認は次回以降に
デュロキセチンが慢性腰痛症に適応拡大へ
2016/ 2/ 9
厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は、2月5日、セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)のデュロキセチン(商品名サインバルタ)の適応に、「慢性腰痛症に伴う疼痛」を追加することを了承した。ただし、一部委員から適応拡大について疑問の声が上がったことから、疑問へ…
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【特集】
難治疼痛を見極める
2015/12/21
難治性の運動器疼痛には心理社会的・環境的要因が複雑に関与しており、解決は難しいとされる。しかし、些細なきっかけで難治化している患者も少なくない。すべての痛みが完全に消える治療法は現時点で存在しないことを念頭に置き、痛みがある中で患者にどのような生活を送ってもらえばよいか、発想…
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腎障害時は減量だけで万全?リリカの副作用対策
2015/12/ 2
医療用麻薬の講習会を終え、薬局へ戻る。こういう勉強会は、だいたい平日の昼間に開催される。現場の医療者にとって、勉強会というものは業務時間外に開催するのが常識なのだが、お役人様にはそういう感覚はないのだろう。まあ、ウチには頼もしいメンバーがいるので心配はないが、一人薬剤師のと…