血圧維持、エフェドリンとフェニレフリンの使い分けは? 手術室で勤務している看護師です。気になっているのは、麻酔科の医師の血圧コントロールについてです。血圧が下がった時には昇圧薬を使用して血圧を維持すると思いますが、エフェドリンとフェニレフリンを使用しています。その使い分けがよく分かっていません。薬剤を用意する時に間違えたこともあ… 2022/05/16 コメディカル
眼科Q&Aシリーズ《5》 リドカインアレルギー患者への点眼麻酔で使える薬は? <眼科医>リドカインアレルギーの場合の代替薬について 当院眼科で白内障手術をする際は点眼麻酔薬として4%キシロカイン(一般名リドカイン塩酸塩)を使っています。以前、歯科の局所麻酔でキシロカインを使った際に呼吸が苦しくなったという患者さんには一般的に何を使えばよいのでしょうか?点… 2021/07/09 眼科 医師限定コンテンツ
5月31日~6月6日の「話題になった論文」 SARS-CoV-2感染後の手術タイミングはいつが良いか? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/06/15 感染症
厚労省がプロポフォールの適正使用を再通知 新型コロナの重症患者増加に伴う出荷調整受け 厚生労働省は2021年6月4日、プロポフォール(商品名ディプリバン他)の適正使用への対応に関する通知を発出した。人工呼吸器を必要とする新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者が国内外で増加しており、同薬の日本への供給量が増加する時期の見通しが難しく、代替薬についても供給不足… 2021/06/11 麻酔科
3月29日~4月4日の「話題になった論文」 妊娠初期の超音波胎児スクリーニングに意味はあるか 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 3月29日から4月4日にかけて、もっとも多くTweetされた論文は「Aspirin Use Is Associated With Decreased Mechanical Ventilation, Inte… 2021/04/13 産婦人科
必要?不要?「エラボトックス」後の咬筋マッサージ 美容外科に勤めて1カ月がたちました。新しい業務や手術の介助に忙しい毎日です。最近、患者さまに質問をされて返答に困ったことがありました。患者さまの質問は、「先生によってエラボトックスの後にマッサージを指示されたりされなかったりするんだけど、どうして?」というものです。エラボトック… 2020/12/14 外科
上告目指す弁護団「判決に影響を及ぼすべき重大な事実の誤認がある」 準強制わいせつ罪に問われた乳腺外科医弁護団の主張 弁護団の上野格氏(上野廣元法律事務所)に聞く 2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、懲役2年を言い渡した。本件は、右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、担当医師に術後診察時に左乳首をなめるなどのわいせつ… 2020/08/05 外科
【速報】乳腺外科医の控訴審判決は懲役2年 準強制わいせつ罪に問われた外科医、逆転有罪に 2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、懲役2年を言い渡した。弁護団は「このままえん罪を放置するわけにはいかない。当然上告する」と話した。… 2020/07/13 外科
新型コロナウイルス感染症流行の影響 代替薬のないロクロニウムが出荷調整に ロクロニウム臭化物(商品名エスラックス他)が出荷調整に陥っている。同薬を販売している4社(先発医薬品メーカー1社、後発医薬品メーカー3社)のうち、出荷調整を行うことを表明しているのはMSD、丸石製薬、富士製薬工業の3社。… 2020/06/08 麻酔科
【新薬】レミマゾラム(アネレム) CYPを介さず代謝される超短時間作用型ベンゾジアゼピン系全身麻酔薬 2020年1月23日、全身麻酔薬レミマゾラムベシル酸塩(商品名アネレム静注用50mg)の製造販売が承認された。適応は「全身麻酔の導入及び維持」、用法用量は「《導入》成人に12mg/kg/時の速度で、患者の全身状態を観察しながら、意識消失が得られるまで静脈内へ持続注入。患者の年齢、状態により投与… 2020/03/13 医薬品
薬剤師による手術室業務、始めています 現在、麻酔科医の不足が全国的に問題となっており、倉敷中央病院でも麻酔科医の負担を減らすタスクシフトとして、薬剤師が様々な業務を手術室の中で行っています。 2020/01/09 薬剤師
局所麻酔薬中毒(LAST)は突然やってくる! 皆さん、リドカイン(商品名キシロカイン)などの局所麻酔薬を使用した経験はありますか? 「ある」と回答された皆さん、「突然」有害事象が起きたとしても、きちんと対応できますか? 2019/11/08 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
気管支鏡前のリドカイン局所麻酔法、最善手は? CHEST誌から 呼吸器内科医の皆さん、気管支鏡前の局所麻酔をどのように行っていますか? 恐らくリドカイン(商品名キシロカイン他)を口腔咽頭にスプレーしている医師が大半でしょう。 2019/09/09 呼吸器
JAMA Oncology誌から 全身麻酔回数増加は小児の認知機能に影響する 急性リンパ芽急性白血病サバイバーを追跡したコホート研究 化学療法を受けて長期生存している小児の急性リンパ芽急性白血病(ALL)サバイバーでは、神経認知機能障害リスクが高いことが知られている。米国St Jude小児研究病院のPia Banerjee氏らは、ALLサバイバーを追跡するコホート研究を行い、全身麻酔薬の累積用量や使用期間の長さは、化学療法薬の神経… 2019/07/08 麻酔科
麻酔科医に影響及ぼす「脱」フリーランスの波 病院における麻酔科医の採用動向に、変化が起きている。特定の病院に属さない「フリーランス麻酔科医」の活用から脱却し、週3日以上勤務する麻酔科医の確保に動く病院が目立ち始めたのだ。この変化の背景には、常勤麻酔科医を重視する方針を示した2018年度診療報酬改定と、麻酔科専門医資格の更新… 2019/02/08 麻酔科
気管支鏡検査の鎮静に魅力的な新薬が登場!? Chest誌から 気管支鏡検査における鎮静は、多くの施設がベンゾジアゼピン系のミダゾラム(商品名ドルミカム他)を用いていると思います。 2018/12/24 呼吸器
Lancet誌から 無痛分娩希望者にはレミフェンタニルが有望 ペチジン筋注よりも硬膜外麻酔への切り替えが少ない 英国Sheffield大学のMatthew J A Wilson氏らは、陣痛の疼痛コントロールを希望する妊婦に対して、これまで標準的に行われているペチジンの筋注と、患者が自己調節できるレミフェンタニル静注を比較して、レミフェンタニルの方が、硬膜外麻酔に切り替えが必要になる妊婦の割合が少なかったと報告し… 2018/08/29 産婦人科
フリーランス麻酔科医への影響は? 2019年から要件追加、2年の猶予 麻酔科専門医の要件「単一施設に週3日以上勤務」へ 日本麻酔科学会は、2019年度から開始する麻酔科専門医の更新について、要件に「申請時点で単一の医育機関病院や病院施設に週3日以上勤務し、麻酔科関連業務に専従していること」という項目を追加した。7月10日付けで「専門医機構認定 麻酔科専門医更新要件追加 単一施設週3日勤務について」という… 2018/07/12 外科
インタビュー◎術後認知機能障害を知り、術前に説明を 高齢者の10人に1人は手術の後にボケる!? 秋田大学麻酔・蘇生・疼痛管理学講座講師の合谷木徹氏に聞く 手術後の安静臥床により、全身の筋肉量が低下するサルコペニアが生じることはよく知られているが、高齢者では認知機能も低下し得ることはあまり知られていない。術後認知機能障害(postoperative cognitive dysfunction ;POCD)と呼ばれる術後合併症について、秋田大学の合谷木氏に聞いた(文中… 2018/07/03 麻酔科
インタビュー◎局所麻酔下の心臓手術は広がるか 覚醒下手術もオーダーメイド治療の一選択肢 ニューハート・ワタナベ国際病院総長の渡邊剛氏に聞く 通常は全身麻酔下で行うのが当たり前の心臓外科手術。それを局所麻酔下で行う覚醒下心臓手術は、新たな治療選択肢となり得るのだろうか。覚醒下での冠動脈バイパス手術を日本で初めて行った、ニューハート・ワタナベ国際病院総長の渡邊剛氏に聞いた。… 2018/06/12 外科
リポート◎日本初、局所麻酔下での心臓弁手術が成功 覚醒下心臓手術は新たな選択肢となり得るか? 「心臓手術は全身麻酔下」の常識に一石投じる 2018年2月、旭川医科大学にて局所麻酔下での心臓弁手術が日本で初めて行われ、成功に終わった。全身麻酔が当たり前の心臓外科手術において、全身麻酔が困難な患者に対して行ったものだ。今後、こうした覚醒下での心臓手術は増えていくのだろうか。… 2018/06/11 循環器
JAMA Pediatrics誌から 小児救急患者の鎮静前の絶食は必須ではない ガイドラインの絶食時間を満たさなくても有害事象は増えない ガイドラインでは誤嚥などの有害事象を最小限にするために、小児に鎮静処置を行う前の数時間は絶食が推奨されている。カナダEastern Ontario小児病院のMaala Bhatt氏らは、同国の小児救急施設を受診した鎮静処置が必要な患者を対象にコホート研究を行い、ガイドラインの絶食時間を満たした場合と… 2018/05/29 小児科
走り出した新専門医制度、基本領域の動向 Vol.5 【麻酔科】フリーランスなど多様な働き方を踏まえた研修を提供 麻酔科は他の領域に先取りする形で、2015年から新制度に沿った研修制度を開始していた領域だ。「2年先行して研修制度を切り替えていたことで、大きな混乱はなく、新制度への移行はスムーズに進んだ」。2018年度における麻酔科専門研修プログラムの採用者数は498人(3月15日時点)。「微増だが、例… 2018/05/22 麻酔科
リポート◎自己血輸血に3つ目の柱、手術当日でも可能な新手法 ついに登場!希釈式自己血輸血 手術前に血液を薄め血液成分のロスを減らす 周術期出血に対する同種血輸血を回避するための自己血輸血。貯血式自己血輸血、回収式自己血輸血に加え、2016年度の診療報酬改定で希釈式自己血輸血が新たに保険適用となった。術前に患者の血液を薄めておくことで、術中の血液成分のロスを減らすというものだ。… 2017/05/22 血液内科
判例解説●宮崎地裁2014年7月2日判決 腰椎手術後に低酸素脳症、麻酔医らの過失認定 腰部脊柱管狭窄症で椎弓切除術を受けた患者が心肺停止状態に陥り、低酸素脳症による重度障害が残りました。裁判所は、術後の呼吸管理などに問題があったと判断。執刀医、麻酔科医双方の過失を認め、損害賠償金の支払いを命じました。… 2017/02/22 医療安全
インタビュー◎手術後機能障害に関するコホート研究を開始 「手術をしないという選択が堂々とできる社会をつくりたい」 奈良県立医科大学麻酔科学教授の川口昌彦氏に聞く 患者の高齢化が進むとともに、手術そのものは成功しても、その後、身体機能や認知機能が十分に回復せず要介護状態になる患者が増えているといわれる。奈良県立医科大学麻酔科学教授の川口昌彦氏らは、このような手術後機能障害に関連する因子を明らかにすることを目指したコホート研究を開始して… 2016/12/19 麻酔科
手術室の中しか見ない麻酔科医はいらない 板橋中央総合病院院長・麻酔科部長 新見能成氏×豊田剛一郎 IMSグループ(IMS、Itabashi Medical System)は35の病院、17の介護老健施設、8のクリニックを始めとした様々な医療事業を展開する、東日本最大の医療法人グループだ。その中核病院となっているのが東京都板橋区にある板橋中央総合病院で、その院長を務めるのが新見能成氏だ。新見氏は麻酔科医を… 2016/12/12 医療経営
学会トピック◎第18回日本救急看護学会学術集会 鎮痛・鎮静の指針開発し、過鎮静が激減 鎮静優先の管理から、十分な鎮痛と浅い鎮静での管理が実現 ICUで鎮痛・鎮静管理のプロトコルを独自に導入したら、看護師が統一した視点を持ち、十分な鎮痛を図った上での浅い鎮静管理を行えるようになった。10月29日から30日にかけて千葉市で開催された第18回日本救急看護学会学術集会で、独立行政法人地域医療推進機構神戸中央病院(神戸市北区)集中治療室… 2016/11/28 麻酔科
特集◎集中治療はここまで変わった《2》 呼吸管理◆うつ伏せでARDSの死亡率が半減 「成人ARDS(急性呼吸窮迫症候群)患者(特に中等症・重症例)において、腹臥位管理を施行することを提案する」──。2016年7月に公表された日本呼吸器学会など3学会による「ARDS診療ガイドライン2016」では、エビデンスのある治療として初めて、患者をうつ伏せにする腹臥位管理が推奨された。… 2016/10/25 救急医療・集中治療
特集◎集中治療はここまで変わった《1》 せん妄◆最小限の鎮静と早期離床で予防できる 人工呼吸器管理中も覚醒させる、速やかに経腸栄養を開始して早期離床を進める──。ここ数年、集中治療室(ICU)における患者の管理が様変わりしている。 2016/10/24 救急医療・集中治療
Lancet誌から 人工透析用のAVF造設には神経ブロックが有利 3カ月後のAVF一次開存率が有意に上昇 末期腎不全患者に人工透析のためのアクセスを造設する場合には、内シャント(arteriovenous fistura: AVF)が最適な選択となるが、特に、橈骨動脈-橈側皮静脈間のAVFは、早期に使用できなくなる場合が少なくない。英Queen Elizabeth University HospitalのEmma Aitken氏らは、AVF造設時に、局所麻… 2016/08/29 麻酔科
医師が手術後の女性にわいせつ行為? わいせつ容疑で医師逮捕、病院が抗議声明 病院は「全身麻酔手術後患者の訴えのみを根拠とする不当な逮捕」と主張 手術後で麻酔が残る女性患者に対し、術後診察に訪れた医師がわいせつ行為をしたとして非常勤外科医が逮捕された事件で、わいせつ行為が行われたとされる柳原病院(東京都足立区)がウェブサイトで「警視庁による当院非常勤医師逮捕の不当性について抗議する」と題する声明を発表した。新聞記事に… 2016/08/26 外科
留学、MBA、コンサル、そして臨床 多彩なキャリアは師の逆鱗から始まった 昭和大学麻酔科主任教授 大嶽 浩司 医学生時代、麻酔科は選択肢にありませんでした。しかし、帝京大学医学部附属市原病院(現・帝京大学ちば総合医療センター)の麻酔科に当時勤務されていた故・森田茂穂先生の人間的な魅力に引かれ、市原病院の麻酔科に入局することを決めました。… 2016/07/29 麻酔科 医師・医学生限定コンテンツ
研修医を疲弊させるダブルバインドの罠 みなさんこんにちは。いつも読んでいただき、ありがとうございます。訪問看護・リハビリの研修で伺う高齢者のお宅は、エアコンがあっても冷房がついていないことが多く、熱中症になりそうな金子です。高知に来て1年とちょっとですが、この暑さは東京より消耗します。… 2016/07/13 麻酔科 医師・医学生限定コンテンツ
トレンド◎米国集中治療医学会が敗血症の定義第3版(Sepsis-3)を発表 敗血症に新定義、SIRSよりも臓器障害を重視 ICU外での敗血症を把握する「qSOFA」登場 米国集中治療医学会は今年2月、敗血症と敗血症性ショックの定義を15年ぶりに改訂した。新定義は、「感染に対する宿主生体反応の調整不全で、生命を脅かす臓器障害」。これまで使用していた「重症敗血症」という用語を廃止し、臓器障害を重視する。さらに、ICU(集中治療室)以外の現場で敗血症を… 2016/04/26 感染症
「翻訳だけでいい」という批判に対し 日本独自の敗血症ガイドラインを作る意義 日本版重症敗血症診療ガイドライン作成特別委員会の西田修氏に聞く 2016年2月、米国集中治療医学会は15年ぶりとなる新たな敗血症の定義、「敗血症および敗血症性ショックの国際コンセンサス定義第3版(Sepsis-3)」を発表した。現在、2016年中の発行を目指して日本集中治療医学会と日本救急医学会が共同で作成している「日本版重症敗血症診療ガイドライン2016」も… 2016/04/26 感染症
トレンド◎術中輸液管理の新手法「GDT」 過剰輸液の回避で術後合併症を防ぐ 循環動態指標を用いて術中の輸液管理を適正化する「GDT」の概念が広がりつつある。過剰輸液による術後合併症を防ぎ早期退院につなげる試みで、手術患者の高齢化や合併症を有するハイリスク症例の増加などに伴い、その重要性が高まっている。… 2016/02/04 外科
江戸時代に全身麻酔を施行した華岡青洲を題材にした傑作映画『華岡青洲の妻』(1967年) 美談の影に隠れた嫁姑の葛藤 2年ばかり続いた本欄も今年で終わることになり、残り2回となった。全体に洋画が多かったので、最後に邦画の、それも通常なら連載の最初に持ってくるべきとっておきの傑作を紹介したい。今回は、世界で初めて全身麻酔を実践した華岡青洲の足跡を、実に見事な小説に仕上げた有吉佐和子の『華岡青洲… 2015/11/05 麻酔科
NEJM誌から 遠隔虚血プレコンディショニング、大規模試験で有効性示せず 1500人規模のランダム化比較試験2件の結果が発表、臨床転機に有意差なし 心臓手術に伴う虚血再灌流傷害を軽減し、合併症リスクを下げることが期待されていた「遠隔虚血プレコンディショニング」について、2件の大規模なランダム化比較試験の結果がNEJM誌2015年10月8日号に報告された。結果は2件ともネガティブで、遠隔虚血プレコンディショニングによる臨床転機の改善効… 2015/10/28 循環器
特集◎ヒヤリとしたあの瞬間《誤挿管》 誤って食道挿管、再挿管するも低酸素血症に 気管切開の可能性も含め次の一手を念頭に対応 気管挿管はヒヤリとする場面が多い処置の1つだ。誤って食道にチューブを挿入してしまう「食道挿管」はその典型。挿管に手間取れば、低酸素血症から心停止に至る危険もある。 2015/09/14 救急医療・集中治療
自ら挿管を行い介助者との視点の違いを実感 私は、看護師として手術室で9年、ER(救急外来)で1年勤務し、藤田保健衛生大学大学院に入学しました。それまで勤務していたのは中規模の県立病院で、全身麻酔下での手術症例が多く、毎日のように麻酔科医の横に立ち気管内挿管(以下、挿管)の介助を行っていました。そのため私にとって挿管は身… 2015/05/11 麻酔科
JAMA誌から 麻酔前の抗不安薬投与は無益!?仏研究が示唆 患者満足度にプラセボや無投薬と差なく、麻酔後の抜管や認知機能回復は遅延 手術に対する患者の不安を軽減するために、麻酔前の抗不安薬投与は広く実施されているが、フランスで実施されたランダム化試験で、手術翌日の患者満足度は無投薬群やプラセボ投薬群と差がないことが分かった。… 2015/03/19 外科
東京女子医大の2歳児死亡事例 プロポフォール死亡事例、遺族側が傷害致死容疑で告訴状 遺族は「外部調査委員会の報告書、真相解明にはほど遠い」 東京女子医科大学病院(東京都新宿区)の集中治療施設(ICU)で人工呼吸中の小児患者がプロポフォール投与後に死亡した問題で、遺族側は2月19日、「正当な医療行為には当たらない可能性がある」として警視庁に傷害致死容疑の告訴状を提出し、同日午後に記者会見を行った。なお、同件は既に警視庁… 2015/02/20 麻酔科
特集◎痛みに先手を打て《4》術後疼痛 術前からの鎮痛薬で術後の痛みを予防 「痛みに先手を打つ」という考え方がいち早く導入されたのが、周術期の「先行鎮痛」。最近では、人工呼吸器装着後、より早く予防的に鎮痛薬を投与する手法の有効性を示唆するデータが出ており、注目されている。… 2015/02/12 麻酔科
特集◎痛みに先手を打て《3》穿刺時の痛み 予防接種時に「痛くない」は禁物 子どもの処置時の不安感を和らげることで、その後の痛みも緩和できる。注射や点滴などの前に、処置の流れを理解できるように分かりやすく説明したり、処置時には親に抱っこしてもらい絵本を見せるなどの工夫を行うとよい。… 2015/02/11 麻酔科
NEWS◎第3回「看護師特定行為・研修部会」開催 41特定行為の了承に日医委員が「待った」 気管挿管やドレーン管理など6行為の妥当性を再検討へ 「(特定行為については)本部会で検討することが法律上位置付けられているにもかかわらず、『ワーキンググループ(WG)での議論を追認すればよい』という、(本部会の)進め方には大変疑問を抱いている」――。10月23日に開かれた厚生労働省「医道審議会保健師助産師看護師分科会看護師特定行為… 2014/10/28 麻酔科
日経メディカル 書籍紹介 麻酔科医のための知っておきたいワザ22 安全な麻酔管理を実現するために、麻酔専門医が身に付けておくべき最新の知識と技術を「ワザ」と位置づけ、22 種類のワザを紹介する。大学や大病院の麻酔科専門医が分担執筆。 ビデオ喉頭鏡、声門上器具(ラリンジアルマスク)、TCIポンプ、携帯型パルスオキシメーターといったデバイスの解説のほ… 2014/09/10 麻酔科
日本集中治療医学会が調査結果を公表 2割の施設で小児禁忌例へのプロポフォール投与実態が明らかに 理事会声明も発表、秋から研究班で医学的妥当性と安全性を検討 日本集中治療医学会が7月14日に公表した国内の集中治療室(ICU)での鎮静薬プロポフォールの使用実態調査の結果から、およそ2割の施設が、禁忌である「小児の集中治療における人工呼吸中の鎮静」を行っている実態が明らかになった。小児ICU(PICU)に限ると、37%の施設が小児の禁忌例に投与して… 2014/07/15 麻酔科
ニュース追跡◎東京女子医大プロポフォール事故の波紋 「プロポフォールは小児に禁忌」報道で麻酔科医に困惑広がる 東京女子医大病院で起きた全身麻酔・鎮静用剤による事故をめぐる一連の報道で、麻酔科医の間に困惑が広がっている。麻酔や鎮静に頻用されているプロポフォールの使用が、この事件を機に制限されるようなことがあれば、現場の混乱は避けられない。… 2014/07/14 麻酔科
研修医は慢性期の管理をいかに学ぶか? 前回話題として取り上げた医療ドラマにはなかなか出てこない、慢性期の管理について今回は取り上げたいと思います。 2014/02/12 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
物言わぬ患者との「会話」は好きですか? 先週は、麻酔科医はパイロットであり、危機管理能力が問われるというような話を書きましたが、今回は少し違った視点から麻酔科・集中治療科を眺めてみようと思います。 2013/12/04 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
話題の新薬◎アセトアミノフェン静注 1日最大4000mgまで投与可能 術後や癌の疼痛緩和などに アセトアミノフェンの静注製剤(アセリオ静注液/テルモ)が今年6月に承認され、今冬にも発売される。 2013/10/11 麻酔科
トレンドビュー◎ICUの鎮静管理 寝かせっ放しのICU管理に「NO」 米国の新ガイドラインで“浅い”鎮静、BZ系薬の使用見直しを推奨 「人工呼吸中のICU患者は寝かせておいた方がいい」。そんな固定観念を未だに持ってはいないだろうか。今春、10年ぶりに改訂された米国の鎮静管理ガイドラインには、ベンゾジアゼピン系薬のルーチン使用の回避など、長年の慣習に「NO」を突きつける内容が盛り込まれた。… 2013/09/27 麻酔科
末梢挿入型中心静脈カテーテルは上肢静脈血栓塞栓症リスクをもたらす 【原題】Peripherally Inserted Central Catheters Confer Risk for Upper-Extremity Venous Thromboembolism Deep venous thrombosis was more common with PICCs than with other central venous catheters. 2013/08/03 麻酔科
JAMA誌から ICU入院中の音楽聴取で鎮静薬必要量が減少 機械的換気を受けている患者を対象としたRCTの結果 ICUに入院し機械的換気を受けている患者に対し、患者が好きなときにヘッドフォンを使って心休まる音楽を聴けるようにすると、鎮静薬の使用量が減少することが、ランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米Minnesota大学のLinda L. Chlan氏らが、JAMA誌電子版に2013年5月20日に報告した。… 2013/05/31 救急医療・集中治療
トレンドビュー◎小児MRI検査 MRI検査は「非侵襲」にあらず 小児の鎮静下での事故踏まえ、学会が安全基準を提言 被曝がなく非侵襲の印象が強いMRI検査。だが、鎮静下で検査することの多い小児では、呼吸抑制などの重篤な合併症リスクが付きまとう。死亡事故に至る例もあるため、日本小児科学会が安全基準の作成に乗り出した。… 2013/05/07 小児科
BMJ誌から 超音波ガイド下の硬膜外カテーテル挿入で失敗リスクが8割減 超音波ガイドなしと比較したRCTのメタ解析結果 腰椎穿刺や硬膜外カテーテル挿入などの手技を超音波イメージングを利用して行うと、利用せずに行った場合に比べて失敗の相対リスクが約8割減少することが、カナダToronto大学のFurqan Shaikh氏らが行った系統的レビューとメタ解析で明らかになった。詳細は、BMJ誌電子版に2013年3月26日に報告され… 2013/04/11 麻酔科
中心静脈アクセスの新ガイドライン 【原題】New Guidelines for Central Venous Access New recommendations on placement and management of central venous catheters 2012/11/14 麻酔科
インディアナ州で医療訴訟が少ない理由 医療トラブルを訴訟前に審議するメディカルレビュー・パネルを体験 「君をメディカルレビュー・パネルの委員として推薦したいんだけれど、いいかね?」。ある日、唐突に職場の先輩医師から尋ねられた私は、すぐさまこれを承諾しました。うわさに聞いていたメディカルレビュー・パネルです。このときは詳細なプロセスなどは全く知りませんでしたが、「いい経験にな… 2012/08/20 医療安全
機械的換気を受けているICU患者の鎮静を目的としたデクスメデトミジン 【原題】Dexmedetomidine for Sedation of Mechanically Ventilated ICU Patients In two multicenter randomized controlled trials, dexmedetomidine compared favorably with midazolam and propofol. 2012/08/02 麻酔科
低リスク手術後の長期的なオピオイド使用が一般的に行われている可能性がある 【原題】Long-Term Opioid Analgesic Use After Low-Risk Surgery May Be Common The likelihood of receiving an opioid prescription 1 year later was almost 50% greater if opioids had been prescribed postoperatively. 2012/07/31 外科
内頸静脈穿刺で、頭を傾ける必要はない 【原題】Internal Jugular Vein Cannulation: No Need to Turn the Head In this randomized study,cannulation times,success rates,and complication rates were similar with neutral head position and 45-degree head rotation. 2012/07/29 救急医療・集中治療
判例解説《札幌地裁2002年6月14日判決》 イレウスの緊急手術で患者が植物状態に 責任は担当医より麻酔科医に イレウスの緊急手術で麻酔を受けた患者が心肺停止で植物状態になりました。裁判では直接の原因をつくった麻酔科医の過失が重くとらえられましたが、手術室の実情を知る医師からは同情の声が多く上がりました。(札幌地裁2002年6月14日判決)… 2012/07/01 医療安全
麻酔管理において電子システムは有望である 【原題】Electronic System Holds Promise for Administration of Anesthesia Anesthesiologists preferred the system, but full adherence was low. 2012/02/27 医療安全
内頸静脈カテーテル法にはベベルダウンの針による穿刺が血腫発現率を低減 【原題】Bevel-Down Needle Insertion for Internal Jugular Vein Catheterization Lowers Hematoma Incidence In anesthetized surgical patients, the incidence of localized hematomas was lower when the puncture needle was inserted with the bevel down than with the bevel up. 2012/01/28 麻酔科
超音波ガイド下中心静脈カテーテル留置:X線は不要だった 【原題】Ultrasound-Guided Central Line Placement: No X-Ray Needed No pneumothoraces were detected in asymptomatic patients after ultrasoundguided central venous line placement. 2011/11/20 麻酔科
NEJM誌から 術中覚醒モニタリング、脳波指標のBIS法は終末呼気濃度測定に優らず 術中覚醒予防のためのモニタリングの効果が高いのは、麻酔薬の終末呼気濃度(ETAC)を測定する標準的な方法か、脳波を指標とするBIS(Bispectral Index)か―。米Washington大学St. LouisのMichael S. Avidan氏らは、後者の方がより効果が高いと仮定し、これを検証する無作為化試験を行った。だが… 2011/09/07 麻酔科
センターは「違反の事実はない」と反論 千葉県がんセンター、歯科医の医科麻酔で書類送検 7月29日、千葉県がんセンターの手術管理部長と歯科医師が医師法違反の疑いで千葉県警に書類送検された。 2011/08/02 事件・話題
【新薬】デスフルラン スープレン:深度調節がしやすい吸入麻酔薬 2011年4月22日、全身麻酔薬のデスフルラン(商品名スープレン吸入麻酔液)が製造承認を取得した。適応は「全身麻酔の維持」であり、用法・用量は「3%濃度で開始し、適切な麻酔深度が得られるように患者の全身状態を観察しながら、濃度を調節する。成人には、亜酸化窒素の併用有無にかかわらず、7… 2011/06/16 麻酔科
呼吸困難時の経皮的CO2モニタリング:血液ガス分析は必要か 【原題】Transcutaneous CO2 Monitoring in Respiratory Distress: Are Blood Gases Necessary? Transcutaneous carbon dioxide measurement correlated well with results of arterial sampling in this small study. 2011/03/14 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
深刻な麻酔医不足が背景か 千葉県がんセンター、歯科医の医科麻酔で家宅捜索 千葉県がんセンターは2月18日、同センターの歯科医が指針で定めた手続きをとらずに医科麻酔を行っていた疑いがあるなどとして、医師法違反容疑で千葉県警の家宅捜索を受けた。同センターは家宅捜索で、書類やカルテなどを押収されたという。… 2011/02/19 事件・話題
匠の技の盗み方 Vol.5 腰椎穿刺 穿刺の途中で力を抜き、硬膜通過の感触を得る 臨床現場で行う前にシミュレーターで学ぶ 難しい手技の習得には反復練習が必要だ。しかし、初心者が現場で経験を積むことは昔よりも難しくなっている。そこで注目されるのがシミュレーターによるトレーニングだ。腰椎穿刺は患者に対する負担が大きく、難易度の高い手技。「臨床現場で行う前にシミュレーターで学ぶべき」と天野氏は話す。… 2010/10/29 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
匠の技の盗み方 Vol.3 大腸内視鏡の挿入法 「浸水法」で患者の苦痛なく、S状結腸を通過 初心者でも難関でなくなる 過去に自分自身が苦労した「大腸内視鏡」の挿入。特に、患者の苦痛なしにS状結腸を通過することが、とても難しかった。その苦い経験を生かし、最難関のS状結腸をいとも簡単に通過できる「浸水法」を考案した水上氏。この方法を使えば、初心者でもS状結腸は難関でなくなるようだ。… 2010/10/27 消化器 医師・医学生限定コンテンツ
匠の技の盗み方 Vol.2 超音波ガイド下中心静脈穿刺 血管走行を念入りに確認し誤穿刺を防ぐ エコー像からの錯覚や先入観の克服が必須 中心静脈穿刺をより安全に行うため、エコーで静脈を描出しながら穿刺するという手法が普及してきた。初心者にとっては不安が少ない手法と期待されるが、やはり誤穿刺につながるピットフォールは数々ある。トラブルを回避するためには、手技の内容を論理的に考える習慣が欠かせない。… 2010/10/26 麻酔科
匠の技の盗み方 Vol.1 気管挿管 喉頭鏡は面で押す ナンバの動きで力を伝える 「喉頭鏡は面で押す」。喉頭展開を成功させるために一番大切なイメージを、広島大学病院麻酔科講師の讃岐氏はこう伝授する。 2010/10/25 救急医療・集中治療
プロポフォールが足りない!―アメリカの危うい医薬品供給体制 2009年の秋ごろから2010年の春にかけて、プロポフォール、チオペンタール、サクシニルコリン、シスアトラキュリウム、ベクロニウム、エフェドリンといった、麻酔に必要な基本的な医薬品が、全米で次々に供給不足に陥るという事態が発生しました。中でも、プロポフォールの供給不足は深刻なもので… 2010/09/30 医薬品
日経メディカル2010年7月号「トレンドビュー」(転載) 麻酔を変える筋弛緩回復薬 約2分で回復、手術室の回転率アップにも貢献 新しい機序で筋弛緩薬の作用を打ち消す薬剤スガマデクスが登場した。患者に対する麻酔の安全性を高めるだけでなく、麻酔科医の精神的ストレスの軽減や、手術室の回転率向上にも貢献しそうだ。 2010/07/21 麻酔科
卒後15年、インターンからの再出発を決断 卒後15年で40歳だった私は、気の合う整形外科の医師に、「あと10歳若ければ、アメリカでやっていく自信があるんだが…」と手術中にぼやきました。その医師は、手術の手を休めることなく、こう言いました。「今より若いときはないよ」。この一言が私の背中を押してくれました。こうして、レジデン… 2010/05/27 麻酔科
【新薬】筋弛緩回復薬 スガマデクスナトリウム ブリディオン静注:全身麻酔時の筋弛緩を速やかに回復 2010年1月20日、筋弛緩回復薬のスガマデクスナトリウム(商品名:ブリディオン静注200mg、同静注500mg)が製造承認を取得した。適応は、「ロクロニウム臭化物又はベクロニウム臭化物による筋弛緩状態からの回復」である。… 2010/04/01 麻酔科
特集●CVカテを安全に挿入するコツ Vol.2 穿刺方向をエコー画像から論理的に考える 中心静脈カテーテル挿入を安全に行うため、エコーで標的静脈を描出しながら穿刺を行う取り組みが注目されている。第1回では初心者が陥りがちな失敗例を紹介したが、第2回は具体的なテクニックを紹介する。プローブを血管に当てる角度に始まり、針の穿刺角度と深さ、エコー像との関係などを論理的… 2009/12/25 麻酔科
特集●CVカテを安全に挿入するコツ エコーガイド下中心静脈穿刺の落とし穴 重症患者の管理には欠かせない中心静脈穿刺。これまでは、患者の静脈の位置を予想しながら手探りで行われてきた手技だが、より安全に施行するため、エコーで静脈を描出しながら穿刺する取り組みが普及してきた。エコーによる穿刺を上手に行うポイントは、まずこの手技にどんなピットフォールがあ… 2009/12/24 麻酔科
Lancet誌から 迅速気管挿管の鎮静薬にケタミンが有用 エトミデートの代替として安全 急性で重症の患者に迅速気管挿管(RSI)を行う際の鎮静薬として、現在のところエトミデートが最も多用されているが、エトミデートは可逆的な副腎機能障害を引き起こす可能性がある。そこでエトミデートの代替として、ケタミンが使用できるかどうか検討した結果、ケタミンがエトミデートの代替になり… 2009/07/22 麻酔科
インテンシィヴィストの醍醐味を知れ 藤谷茂樹(聖マリアンナ医科大学 救急医学講師) 若手医師への集中治療学の教育を目的とした新しい組織「JSEPTIC」が注目を集めている。海外留学経験を持つ中堅の集中治療医たちが、メーリングリストでの情報交換からスタートし、セミナー開催、米国集中治療学会認定コースの開催、本格的な機関紙の発行といった活動を短期間に次々と立ち上げた。… 2009/07/13 医師のキャリア