連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このCT画像はどう見てますか?【Part.2】 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回もCT画像を見る放射線科医の視線を追跡します。 2021/02/15 放射線科
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このCT画像はどう見てますか?【Part.1】 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価するために、視線計測システムを使って検証を行うこのプロジェクト。今回はCT画像を見る放射線科医の視線を追跡します。 2021/02/10 放射線科
CTの造影剤を安全に使おう【各論その2】 CT造影剤の急性副作用の安全管理を学ぶ 前回の記事で「急性副作用の基礎知識 」について紹介しましたが、今回は現場で実際に求められる「急性副作用の安全管理」について解説したいと思います。 2021/01/21 放射線科
CTの造影剤を安全に使おう【総論】 今やCT検査は簡便で身近な検査の一つとなり、検査実施数も増加の一途です。CT検査の需要の高まりとともに造影剤を使用する機会も増えています。私が勤務する熊本大学病院でも毎日、多くの造影CT検査が実施されており、今日の診療に欠かせないツールとなっています。… 2020/11/02 放射線科
CT検査での偶発所見にまつわる不都合 CTを撮って目的以外の予期せぬ異常所見に遭遇することって多いですよね。これを偶発所見(incidental findings)と呼びます。 2020/09/14 放射線科
【動画】トレンド◎CTガイド下IVR用ロボットの治験が進行中 穿刺ロボット「Zerobot」で術者CT被曝ゼロへ CTなどの画像診断装置を用いながら腫瘍に針を穿刺し治療を行うIVR(インターベンショナル・ラジオロジー[画像下治療])の分野でも、ロボットの導入が始まろうとしている。岡山大学で開発が進む「Zerobot」は、術者が遠隔操作しながら患者の腫瘍に針を刺し、生検やアブレーション治療を行うこと… 2020/08/27 放射線科
そのCT画像、キレイすぎませんか? CTによるDNA損傷を考える 前回の記事で、CTの被曝による発がんリスクについて考えてみました。患者さんが診療行為で受ける被曝(医療被曝)には線量限度が適用されません(職業被曝や公衆被曝には法規により線量限度が設定されています)。… 2020/08/27 放射線科
CTの被曝について考える──患者さんに説明していますか? 「念のためにCTをしましょう」、「とりあえずCTをしましょう」 こう言っている臨床医に遭遇することがあります。これは正しい診療行為なのでしょうか?正しいか否かはさておき、CT検査は患者さんにとって負の効果(被曝による発がんリスク、医療コスト、偶発所見、造影剤副作用など)をもたらす可… 2020/08/13 放射線科
実地診療でのCTの位置付け──ホントに上手に使えてますか? 1973年、CTが世界で初めて商品化されました。それから45年以上の月日が経ち、今やCTはありふれた一般検査の一つとなっています。偉大なる先人たちは、視診・聴診・打診・触診など巧みな診察技術と豊富な医学的知識から、患者の体内で生じている「病」を推察し、経験に基づいた診断を下してきました… 2020/07/31 放射線科
学会トピック◎第78回日本医学放射線学会総会 AIは放射線科医に代わるのか? 答えはNo 画像診断をする「鉄腕アトム」の実現が難しいワケ 近年、コンピュータの性能向上に人工知能(AI)開発技術の進展が相まって、第3次AIブームが到来している。このAIの登場により放射線科医は職を失ってしまうのか――。そんな疑問に答えるべく、第78回日本医学放射線学会総会(4月11~14日、開催地:横浜市)で開催されたシンポジウムに登壇した日… 2019/04/24 放射線科
学会トピック◎第78回日本医学放射線学会総会 どうする? 画像診断装置や医師の偏在 過剰な装置は共同利用、診療科ごとに必要な医師数を見える化へ 第78回日本医学放射線学会総会(4月11~14日、開催地:横浜市)では、「Value-based Imaging:AI時代を見据えて、画像診断の価値を考える」と題したシンポジウムが行われた。患者にとっての価値を優先するValue-based Medicineを軸として、医療の価値を高めるにはどうすべきか議論が交わされた。… 2019/04/22 放射線科
【レッスン1】異常陰影のある場所を指摘せよ はじめまして。呼吸器内科医の山口哲生です。 肺癌検診でも一般診療でも、胸部X線写真の読影スキルは必須だが、しっかりトレーニングを受ける機会は少ない。胸部X線写真の読影スキルを身に付けるには「習うより慣れろ」が基本。価値のある胸部X線写真を数多く読むことが必要だ。そうした思いから今… 2018/08/30 呼吸器
第17回 世の中は「イキチ」で動いている 家庭教師をしていた学生時代。 代々木上原、武蔵小金井、希望ヶ丘。 2時間一緒に勉強、そして<宿題>を出す。 無理やり詰め込む→「勉強大好き」にはならない。 テレビCMの中学生なら……。 額の「やる気スイッチ」をパチン→モリモリ頑張りたくなる。 ……だけど、「やる気スイッチ」がど… 2018/04/02 循環器
学会トピック◎第45回救急医学会総会・学術総会 CTの放射線被ばくを防ぐ新兵器「かまくら」 「救急医やスタッフのCT撮影時の放射線被ばくを防ごう」――。大阪市で10月26日まで開催された第45回救急医学会総会・学術集会の「私の工夫 私の発見、私の発明」と題するセッションで、都島放射線科クリニック(大阪市都島区)IVRセンターの保本卓氏は、自らが開発したCT撮影時の放射線被ばく防… 2017/11/06 放射線科
トレンド◎自信がなく手を挙げられない若手医師の参加を促す「百人会議」 学会会場でスマホで質問!盛り上げに一役 演者の発表の後、座長が質問を促してもフロアから誰も立ち上がらず、仕方なく座長が当たり障りのない質問をする――。そんな学会会場の残念な風景を一変させる、新たなコミュニケーションシステム「百人会議」が関係者の注目を集めている。フロアにいる参加者が、自分のスマホから匿名で質問を投… 2017/10/25 組織
特集◎検査の賢い減らし方《実践編1》 オーダー時にアラートを出し無駄な検査を削減 大船中央病院(神奈川県鎌倉市)放射線科 患者の利益に直結しない検査は避けるのが基本だ。中でも、外来患者では診療科横断的に検査の実施記録が共有されていないと、画像検査を無駄に繰り返し、患者に費用や時間の面で負担を強いるほか、被曝などによる患者のリスクを高めてしまう。画像検査の過剰な繰り返しを避けるため、電子カルテの… 2017/09/17 放射線科
『ソウル声明』の国内規制への反映を見越した対応 放射線被曝から水晶体を守る対策を、厚労省 厚生労働省は4月18日付けで、都道府県や医療関係団体に対して、放射線業務に従事する人の水晶体を被曝から守るため、被曝低減策を強化するよう求める通知を出した。2011年に国際放射線防護委員会(IARP)が『ソウル声明』で水晶体の等価線量限度の引き下げを勧告したが、この新基準が今後、国内の… 2017/04/26 放射線科
Surgery Today誌から 奇静脈食道陥凹が深いと気胸になりやすい 奇静脈食道陥凹。研修医時代一度は耳にしたことがあるこの言葉、胸部画像の読影から離れてしまうと「ああそんな言葉もあったな」程度の影の薄い存在になってしまいます。奇静脈食道陥凹は、その名の通り奇静脈と食道右縁に存在するくぼみのことで、呼吸器科としてはブラ形成や胸水貯留の場として… 2017/04/07 呼吸器
リポート◎急がれる医療者の被曝低減策 医療者を守る放射線防護の10カ条 京都医療科学大学教授の大野和子氏に聞く 放射線医学の進歩は目覚ましく、応用領域も急速に広がっている。一方で、患者はもちろん、医療従事者の被曝を防ぐための放射線防護学の普及はまだこれからだ。「放射線医学が積み上げてきた放射線防護学のノウハウを十分に伝えきれていない」と話す京都医療科学大学教授の大野和子氏に、昨年まと… 2017/01/13 循環器
第15回(後編) 放射線治療、どう患者に説明すればいいの? 今日もDrヨコバンのホンマでっか症例帳のお時間がやってきました。前回に引き続き今回は、近年注目されつつある強度変調放射線治療(IMRT)の活用方法をご紹介いただきます。加えて、放射線治療に関してどのように患者さんに伝えれば誤解なく説明できるかについても、まとめていただきました。… 2015/11/24 放射線科
第15回(前編) 放射線治療か手術か、どう判断する? 皆さんこんにちは。今日もホンマでっか症例帳のお時間がやってきました。今回は放射線治療の魅力をお伝えしたいと思います。悪性腫瘍による痛み、神経症状、出血、気道や血管の閉塞(肝細胞癌の門脈腫瘍栓や肺癌の下大静脈症候群)など、緩和治療においても様々な場面で活用される放射線治療。最も… 2015/11/23 放射線科
BMJ誌から 低線量被曝でも固形癌による死亡リスク上昇 原子力作業員の長期追跡コホート「INWORKS」の解析で判明 原子力発電所などの作業員は低線量の放射線を浴びているが、そうした低線量被曝が血液癌や固形癌のリスクを上昇させるかどうかは明らかではなかった。フランス、米国、英国の原子力作業員を登録した大規模なコホート研究「INWORKS」(the International Nuclear Workers Study)の解析で、低線量… 2015/11/10 放射線科
ついに登場!「放射線科」が舞台のマンガ 思わず、書店に駆け込みました。「放射線科」を舞台にした漫画が登場したと、編集長から知らされたからです。集英社の漫画雑誌「グランドジャンプ」11月4日号(10月21日発売)で連載が始まった『ラジエーションハウス』がそれです。うたい文句は「知られざる医療の裏側『放射線科』を描く、超本格… 2015/10/29 放射線科
Lancet誌から 福島の原発事故、短期的・長期的な影響は? 福島県立医科大学の長谷川有史氏ら、事故による健康面・社会面への影響をLancet誌の特集号に報告 Lancet誌2015年8月1日号の特集「From Hiroshima and Nagasaki to Fukushima」には、福島県立医科大学の長谷川有史氏らが、2011年の福島第一原子力発電所での事故の短期的、長期的な影響についてまとめた論文を寄稿した。… 2015/08/24 放射線科
米St. Jude Medical社のMediGuide Technology System、アジアで初めて杏林大に導入 「X線透視レス」のカテーテル治療、日本上陸 専用カテの先端を磁場でトラッキング、X線照射量は従来比8分の1に X線透視に頼らず、センサーを使ってカテーテルの位置を把握し、不整脈などのカテーテル治療に伴うX線被曝を大幅に低減する――。そんな技術が日本に上陸した。米St. Jude Medical社日本法人のセント・ジュード・メディカルが2015年7月、杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)に納入した「MediGu… 2015/08/17 循環器
Robotic PCIマシン、日本上陸 冠動脈インターベンションもロボットの時代? 福岡市で8月1日まで開催されていた第24回日本心血管インターベンション治療学会学術集会で、米国のベンチャー企業であるCorindus社が開発したロボットPCI(冠動脈インターベンション)システム「CorPath」の展示とデモンストレーションが行われた。PCIの手技をアシストする現状で世界唯一のロボッ… 2015/08/03 循環器
鉛防護布による放射線防護具で散乱線量が50分の1に 4枚の鉛防護布で作成した放射線防護具によって、検査室での散乱線量を50分の1にまで低減できることが示された。広島赤十字・原爆病院消化器内科の古川善也氏らが、第22回日本消化器関連学会週間(JDDW2014、10月23~26日、神戸開催)で発表した。… 2014/10/25 消化器
日経メディカル 書籍紹介 ココまで読める!実践腹部単純X線診断 腹部単純X線写真を隅々まで読影し、その情報を基に患者の病態を理解するための方法を紹介する書。本編では、クイズ形式で61の症例写真を提示し、解剖図、CT、内視鏡写真を参照しながら、読影と病態解明のノウハウを解説する。著者は「腹部X線写真から、情報をいかに引き出すかが重要」と説く。通読… 2014/07/09 放射線科
特集◎大震災は医療をどう変えた 3年後の現実(3) 【浜通り】20km圏内に診療所設置、甲状腺検査は2巡目に 福島県浜通り地方では、福島第一原子力発電所の事故により、津波の被害に加え、放射線被曝の問題ものしかかった。 2014/03/08 医療提供体制
BMJ誌から 20歳未満でのCT検査で癌リスクが有意に上昇 年少の曝露ほど高リスク、豪州での大規模コホート研究の結果 20歳未満の患者に対するCT検査は、検査回数依存的に癌リスクを上昇させることが、大規模なコホート研究の結果、示された。オーストラリアMelbourne大学のJohn D Mathews氏らが、BMJ誌電子版に2013年5月21日に報告した。… 2013/06/10 癌
日経メディカル 書籍紹介 Drオヤマの見る読むわかる胸部X線画像50 基礎編 クイズ形式で出題される50の症例写真を読みながら、胸部X線写真の読影トレーニングができるテキスト。出題される50症例は、問題ページと解答ページが裏表で構成される。冒頭8ページでは、2次元に加工されたX線写真を3次元の目で読み解くための考え方を解説。基礎編のほか、応用編も同時刊行。… 2013/05/13 放射線科
新たな検査手順を学会が制定、今後の主流に MRI検査が可能なペースメーカーが登場 欧州で使用されるようになってから4年、ようやく日本にもMRI対応型のペースメーカーが登場した。10月1日から日本メドトロニックが発売した「Advisa MRI」を植え込んだ患者には、一定の条件は付くものの、MRI検査が行えるようになる。保険償還価格は108万円で、従来型のペースメーカーに比べて8万… 2012/11/07 放射線科
厚労省が固形癌発症と放射線被曝に関する医学的知見を公表 癌の発症リスクは100mSv以上で上昇、被曝から発症までは5年以上 厚生労働省は9月28日、放射線業務従事者が発症した胃癌、食道癌、結腸癌と放射線被曝との関連についての医学的知見をまとめた報告書を公表した。「累積被曝線量が100mSv以上から放射線被曝と癌発症との関連がうかがわれる」「放射線被曝から癌発症までの期間は少なくとも5年以上である」といった… 2012/10/04 放射線科
JAMA誌から 南相馬市民の内部被曝量は成人、小児ともに低値 一部を除き一生分で1mSv未満、原発事故の6カ月~1年後の測定結果 2011年3月に起きた福島第一原子力発電所事故の6カ月後に、福島県南相馬市の住民を対象に開始された内部被曝レベルの測定結果が、JAMA誌2012年8月15日号のResearch Letter欄に掲載された。著者の東大医科学研究所の坪倉正治氏らによると、南相馬市民の内部被曝レベルはチェルノブイリ原発事故後の… 2012/08/21 放射線科
日経メディカル2012年5月号「トレンドビュー」(転載) 内臓出血にカテ治療が威力 骨盤骨折など外傷に伴う動脈出血を早期に止血 外傷による大量出血は凝固障害を生じやすく、早期に止血できるかどうかが患者の生死を分ける。カテーテルで塞栓物質を流し込んで止血する血管内治療が、外傷診療で威力を発揮し始めている。 2012/05/08 救急医療・集中治療
「24時間勤務など、全く苦になりません!」 KUROFUNetとの出合いからアメリカのレジデンシーポジションを獲得 前回はイギリスの研修医マッチングについて書きましたが、今回は私がアメリカで体験したばかりのレジデンシー応募プロセスについてご紹介します。アメリカでは海外医学校卒業生(international medical graduate;IMG)としての挑戦であり、希望する放射線科レジデンシーのポジションを獲得するま… 2012/03/23 医師のキャリア
足りなかった複合災害への準備 被曝事故医療の専門家が埼玉県で反省の集い 「東京電力福島第一原発事故を受けた緊急被ばく医療体制の再構築にむけて」と題した研究会が8月27日、埼玉県和光市で開催された。主催は「放射線事故医療研究会」。わが国を代表する被曝医療専門家が結集したこの会は、冒頭からさながら反省会の様相を示すことに。専門家らは何を見誤ったのか、そ… 2011/09/09 放射線科
NBCテロ対処の専門家に聞く(日経メディカル「Cancer Review」2011.Summer転載) 「被曝」に対しては、正しい知識で正確に恐れながらしっかり対処 自衛隊中央病院内科部長・診療幹事 箱崎幸也氏 東京電力福島第一原発の事故以来、放射線被曝による健康被害が注目されている。低い線量の放射線を長期間にわたって浴びることがどの程度の影響を及ぼすのかについては専門家でも意見が分かれている。NBC テロ対処の視点から、被曝の影響と医学的な対応について調査、発言してきた箱崎幸也氏に話… 2011/08/30 放射線科
福島原発事故における被ばく対策の問題-現況を憂う(その2/2) 西尾正道(国立病院機構北海道がんセンター院長(放射線治療科)) 白血病や悪性リンパ腫などの血液癌の治療過程において、(同種)骨髄移植の前処置として全身照射が行われているが、その線量は12Gy/6分割/3日である。しかしこの線量で死亡することはない。全身被ばくの急性放射線障害は原爆のデータから、致死線量7Sv、半数致死線量4Sv、死亡率ゼロの『しきい値… 2011/06/29 事件・話題
福島原発事故における被ばく対策の問題-現況を憂う(その1/2) 西尾正道(国立病院機構北海道がんセンター院長(放射線治療科)) 2011年3月11日は日本の歴史上で忘れられない日付となった。大地震とそれによる津波被害だけでも未曾有の事態であるが、福島第一原子力発電所の全電源喪失による事態により原発の「安全神話」は崩壊し、今なお震災復興や事故対策の目途が立たない状況が続いている。… 2011/06/28 事件・話題
国立がん研究センターが原発事故の放射線影響に関して提言 「被災住民の被曝線量測定を直ちに開始すべき」 国立がん研究センター(理事長:嘉山孝正氏)は6月7日、記者会見を開き、福島第一原子力発電所の事故後の対策として、被災住民の被曝線量の測定や、原子炉付近の作業員における自己末梢血幹細胞の保存などを求める提案を発表した。… 2011/06/08 放射線科
NEJM誌から 原発事故が健康に及ぼすリスクをスリーマイル島とチェルノブイリの文献を基に概説 福島第一原発の事故を正しく理解し、影響を予測し、適切に対処するために 2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故は、現在も進行中で今後の成り行きはいまだ明らかではない。米Pennsylvania大学のJohn P. Christodouleas氏らは、過去に発生した原子炉事故について書かれた様々な文献のレビューを行い、事故の発生過程と、放射性物質曝露が… 2011/04/27 放射線科
チェルノブイリ事故調査結果を基に長崎大の山下俊一教授が明言 「放射性セシウム汚染で疾患は増えない」 福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーを務める長崎大大学院医歯薬学総合研究科教授の山下俊一氏が4月5日、日本財団主催の緊急シンポジウム「福島原発事故~“誰にでもわかる”現状と今後~」で講演。いま環境中に放出されている放射性物質の健康影響について、「その線量は極めて微々たるも… 2011/04/06 事件・話題
日経メディカル緊急特集●東日本大震災 Vol.4 震災に伴う放射能汚染や被曝にどう対処するか? (公財)原子力安全研究協会 放射線災害医療研究所副所長 山本尚幸氏 福島第1原発の被災事故による放射性物質汚染の影響が懸念されている。被曝を心配する患者や、汚染の可能性がある患者への対応法を聞いた。 2011/04/01 癌
国立がん研究センターが放射線影響について緊急記者会見 100mSv未満の線量なら発がんリスクなし 国立がん研究センター(理事長:嘉山孝正氏)は3月28日、緊急記者会見を開き、福島第一原子力発電所被災による現時点での放射性物質汚染の健康影響について、チェルノブイリ事故や広島・長崎の原爆生存者の追跡調査などのエビデンスから、「原子炉付近で作業を行っている人を除けばほとんど問題が… 2011/03/29 癌
緊急被ばくの事態への対応は冷静に 西尾正道(国立病院機構北海道がんセンター院長(放射線治療科)) 3月11日の大地震により、福島県の東京電力福島原子力発電所で放射性物質の放出という深刻な事態が発生した。マグニチュード9.0という大地震と津波による悪夢のような大災害の現実に対して被害者の救出が全力で行われている。原発事故も大きく報じられているが、国民が放射線被ばくについて不安が… 2011/03/16 放射線科
BMJ誌から 生後100日までの放射線検査は癌リスクを高める可能性 近年、新生児や乳児に対するCTスキャンなどの放射線検査の適用が増えており、曝露の害に対する懸念が高まっている。米国立癌研究所(NCI)のPreetha Rajaraman氏らは、胎内および生後0~100日の放射線曝露または超音波曝露と小児癌の関係を調べるケースコントロール研究を行った。この結果、胎内… 2011/02/25 産婦人科
放射線科は、マイナーで危険な科じゃない! 医学生による「第3回放射線医学見学ツアー」 私が運営スタッフとしてかかわっている「医師のキャリアパスを考える医学生の会」(以下「医学生の会」)ではこの夏、「第3回放射線医学見学ツアー」を主宰しました。参加者の声や事後アンケートのコメントを交えて、ツアーの様子を詳しく報告します。… 2010/10/18 放射線科
特集●CT検査の発癌リスクを考える Vol.3 被曝のリスクを患者に説明していますか? 放射線被曝から人体を守る原則は、「行為の正当化」「防護の最適化」「線量限度の適用」―の3つにまとめられる。 2010/03/31 放射線科
特集●CT検査の発癌リスクを考える Vol.2 低線量域の被曝と発癌の関係を探る 米国立衛生研究所(NIH)は、付属の臨床センターで放射線被曝を伴う検査を実施する際に、毎回の被曝線量を記録する方針を決定した。CT検査およびPET/CT検査に適用される。 2010/03/30 放射線科
特集●CT検査の発癌リスクを考える 癌患者の2%がCT検査による発症? 昨年12月、CT検査での放射線被曝により癌がどのくらい増えるのかを、シミュレーションモデルを使って求めた研究結果が発表された[1]。シミュレーションには、広島・長崎における原爆生存者のデータが用いられた。それによれば、2007年の1年間に米国民が受けたCT検査により、将来、約2万9000人(95… 2010/03/29 放射線科
BMJ誌から 低線量の放射線被曝でも循環器系死亡リスクが上昇 原爆被曝生存者を50年以上追跡した研究の結果 広島と長崎で被曝した人々を50年超追跡した結果、低線量(0.5~2 Gy)の放射線被曝であっても、脳卒中と心疾患による死亡リスクが高まることが明らかになった。放射線影響研究所の清水由紀子氏らが、BMJ誌電子版に2010年1月14日に報告した。… 2010/02/01 放射線科
特集●CVカテを安全に挿入するコツ Vol.4 迷入したカテは生理食塩水で修正 前回までは、エコーを使って中心静脈(CV)カテーテルを安全に挿入する方法を紹介してきたが、一方で、一般的なCVカテーテルの挿入時に起こりやすい誤挿入の解決法についても、ユニークなアイデアが報告されている。筑波大消化器外科の野崎礼史氏が“発明”したのは、生理食塩水を急速に静注する… 2010/01/14 放射線科