整形外科Q&Aシリーズ《22》 週末に大腿骨頸部を骨折、受診は週明けでよい? <精神科医>大腿骨頸部(転子部)骨折疑い患者さんの受診タイミングについて 精神科の認知症病棟に勤務しております。入院患者さんは、寝たきりの方も多く、歩ける方でも重度認知症です。大腿骨頸部(転子部)骨折が疑われた場合、本来であれば緊急受診が望ましいとは思います。ただ簡単に受診し… 2021/01/11 骨・関節・筋 医師限定コンテンツ
泌尿器科Q&Aシリーズ《11》 尿管切石術後、尿管狭窄をどう警戒する? <泌尿器科医A>尿管吻合後の閉塞に関する対応について 81歳男性。右尿管結石症および結石性腎盂腎炎の診断で、尿管ステントを留置するも、右尿管結石より上に進めることができずにタゾバクタムナトリウム・ピペラシリンナトリウム(TAZ/PIPC)による保存的加療で軽快しました。その後、経皮的腎砕… 2020/12/16 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
必要?不要?「エラボトックス」後の咬筋マッサージ 美容外科に勤めて1カ月がたちました。新しい業務や手術の介助に忙しい毎日です。最近、患者さまに質問をされて返答に困ったことがありました。患者さまの質問は、「先生によってエラボトックスの後にマッサージを指示されたりされなかったりするんだけど、どうして?」というものです。エラボトック… 2020/12/14 外科
Ann Surg誌から 腹腔鏡下手術に有用なディスプレイは3Dか4Kか 術者の技術レベル別に模擬手術成績を検証したランダム化試験(IDOSP研究) 腹腔鏡下手術の成績を最適化するためには、術者の技術レベルとは関係なく、超高精細の4Kよりも、立体視が可能な3Dの方が適している──。研究者主導のランダム化クロスオーバー単盲検試験で、手術時間短縮、ミス抑制、作業負荷軽減の3点に関して、腹腔鏡下手術の成績に使用するディスプレイが与え… 2020/11/20 外科
JAMA Surg誌から 乳癌手術の種類で術後の心理社会的健康が異なる 片側乳癌と診断され、広範囲の手術を選択した若い女性では、小規模手術を選択した女性よりも術後1~5年目のQOLおよび心理社会的健康が劣ることが、米国のコホート研究で明らかになった。このことから、若い女性が乳癌手術を選択する際には、各タイプの手術が及ぼす短期的・長期的影響を理解し、サ… 2020/11/02 外科
トレンド○世界で初めての神経保護・再生促進シート 手根管症候群は神経にシートを巻き付け再生促進 企業は商業生産体制も構築済み 手根管症候群による正中神経の障害に対する新たな治療の開発が進んでいる。薬剤を含有する、生分解性を持ったナノファイバーシートを末梢神経に直接巻き付けて神経の再生を促す治療で、実験動物を使った検討で有効性を確認。今年中に臨床試験を開始する。既にシートの製造に関わる企業は商業生産… 2020/10/24 骨・関節・筋
トレンド◎拒絶反応のメカニズムを解明 移植医療で懸念される拒絶反応の解決に光明 臓器不足の問題がない異種移植も実用化に向けて大きく前進 肝不全や腎不全、心不全に対する根本的な治療である臓器移植の課題にドナー不足がある。その解決のため、血液型の異なるドナーからの臓器移植(血液型不適合移植)が広がりつつあるほか、ブタなどの動物由来の臓器を使った異種移植の研究が進められているが、こうした血液型不適合移植や異種移植… 2020/10/19 先端医学
採血時に失神することがあるのはなぜ? 私は昔、献血のときに気分が悪くなって失神してしまったことがあります。それ以来、採血されるのが苦手で、健康診断での少量の採血でも、失神まではしなくても何だか気分が悪くなってしまいます。患者さんにも、採血時に気分不良や失神してしまう方が時々います。そもそも採血時に気分が悪くなった… 2020/10/19 外科
癌の標準治療を変える発表相次いだESMO 米国臨床腫瘍学会(ASCO)と並ぶ世界規模の癌の学会である欧州腫瘍学会(ESMO)が、ちょうど9月の4連休に重なる日程で行われた。ASCO同様、バーチャルでの開催になったのは残念だったが、学会の目玉であるPresidential Symposiumで発表された11件のうち、3件が日本の研究者からの発表だったのは驚… 2020/10/14 癌
留学医師ライブ#7(9月12日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「米国の外科レジデント」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国イエール大学胸部外科レジデントの森先生に、米国もレジデントの現状について話を聞きました。 2020/10/12 海外 医師・医学生限定コンテンツ
Ann Surg誌から 重症COVID-19患者への気管切開術、留意点は? 重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者に対する、外科的気管切開術(ST)または経皮的気管切開術(PDT)の施行時に用いるクリニカルパスについて検討した研究で、患者の良好な早期アウトカムと医療従事者の安全確保を両立できることが示された。この研究結果は、Ann Surg誌9月号に掲載さ… 2020/10/07 外科
留学医師ライブ#6(9月5日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「留学のきっかけ」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送!今回は米国シカゴ大学心臓外科の太田先生に、留学を考えたきっかけやタイミングについて話を聞きました。 2020/10/05 海外
留学医師ライブ#5(8月29日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「ライフ・ワーク・バランス」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国コロラド大学麻酔科の淵田先生に、米国におけるライフ・ワーク・バランスについて話を聞きました。… 2020/09/28 海外
〔第15回〕株式会社ウドノ医機 国産滅菌装置のパイオニアは、どこまでも滅菌ひと筋 よい医療器具や医療用品があっても、そのまま手術に使用することはできない。そこには細菌が存在するからだ。滅菌することは、当たり前のことであり、医療機関には必ず滅菌装置がある。そんな滅菌装置にも歴史があり、常に進化し、医療を支えているのだ。今回は日本でもっとも老舗の滅菌システム専… 2020/09/24 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
留学医師ライブ#4(8月22日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「レジデントせずに米国で働く方法」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送!今回は米国クリーブランドクリニック循環器内科不整脈フェローの樋口先生に、レジデントせずに米国で働く方法について話を聞きました。… 2020/09/21 海外
留学医師ライブ#3 世界各国の医師がLIVEで伝える「海外の就職事情」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国エモリー大学心臓外科フェローの河野先生に、現在行っている仕事の内容、海外で働くために必要なマインドセットなどについて話を聞きました。… 2020/09/14 海外
Surgery誌から 下肢静脈瘤に対する血管内マイクロ波焼灼術はEVLAより優位 下肢静脈瘤(VV)に対する血管内レーザー焼灼術(EVLA)と血管内マイクロ波焼灼術(EMA)を比較したところ、EMAはEVLAより処置時間が短く、術後合併症が少なく、局所再発率も低いことが確認された。中国の研究者らが、非ランダム化前向き研究の結果をSurgery誌8月10日号オンライン版で報告した。… 2020/09/09 外科
留学医師ライブ#2 (8月8日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「海外で働く1日目」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は米国Brigham and Women's Hospital心臓外科フェローの中井先生に、海外で働く1日目の心境について話を聞きました。… 2020/09/07 海外
日本内視鏡外科学会理事長・渡邊昌彦氏に聞く 「ロボットが身近な時代」の外科医の働き方 2020年度診療報酬改定では、ロボット手術が保険適用となる手術の対象として新たに7術式が追加。「da Vinciサージカルシステム」(ダビンチ)に続く次世代の手術支援ロボットも登場し、外科医を取り巻く環境に変化の兆しが見えてきた。ロボットが身近にある近未来の外科医の働き方について、日本内… 2020/09/07 外科
Ann Intern Med誌から 肥満者の減量手術は総死亡リスクを減らす 手術適応はあるが手術を受けなかった患者をマッチさせたコホート研究 カナダMcMaster大学のAristithes G. Doumouras氏らは、同国オンタリオ州で減量手術を受けた患者と、減量手術の適応があるが手術を受けなかった人によるマッチドコホート研究を行い、減量手術には総死亡リスクを減らす効果が見られたと報告した。結果はAnn Intern Med誌電子版に2020年8月18日に掲… 2020/09/04 代謝・内分泌
医師6546人に聞いた「自分が患者なら受けたい術式」 49%がロボット手術派、泌尿器科医は9割が支持 内視鏡下手術支援ロボット「da Vinci サージカルシステム」(ダビンチ)を筆頭に、国内で普及しつつある手術支援ロボット。2020年8月3日~16日の期間、日経メディカル Online 医師会員を対象に「自分が患者なら受けたい術式」を聞いたところ、6546人が回答し、「ロボット支援手術」(49.3%)と「… 2020/09/04 外科
留学医師ライブ#1(8月1日放送分) 世界各国の医師がLIVEで伝える「海外の仕事」 世界各国で活躍する医師が、海外留学の「今」をライブで伝えます。毎週土曜21時から生放送! 今回は、米国ミズーリ大学循環器内科指導医の平井先生に、海外での仕事の内容について話を聞きました。 2020/09/02 海外
将来を考えない僕が心臓外科医として渡米した不純な動機 この連載では、「医師の留学」の話をします。しかし、これは留学を医師のキャリアの一つとして真剣に考えている意識高い系の医学生・医師に向けた話ではなく、5年先、10年先の未来なんて全く考えたこともないような、「何となく留学に興味あるなぁ」とか、「留学したらカッコいいかもなぁ」くらいに… 2020/09/01 外科
【動画】トレンド◎CTガイド下IVR用ロボットの治験が進行中 穿刺ロボット「Zerobot」で術者CT被曝ゼロへ CTなどの画像診断装置を用いながら腫瘍に針を穿刺し治療を行うIVR(インターベンショナル・ラジオロジー[画像下治療])の分野でも、ロボットの導入が始まろうとしている。岡山大学で開発が進む「Zerobot」は、術者が遠隔操作しながら患者の腫瘍に針を刺し、生検やアブレーション治療を行うこと… 2020/08/27 放射線科
【動画】トレンド◎「触覚」を持つロボットが日本上陸 第2の手術支援ロボット「センハンス」の実力 器具は既存の腹腔鏡と兼用、ランニングコスト軽減に期待 埼玉医科大学国際医療センターが日本で初めて導入した「センハンス・デジタル・ラパロスコピー・システム」は、「ダビンチ・サージカル・システム」(ダビンチ)に続く新たな手術支援ロボット。腹腔鏡の延長線上で、手振れなく安定的な手技を可能にするというコンセプトで開発された。患部に触れ… 2020/08/25 外科
トレンド◎ロボット支援手術の保険適用範囲が拡大 ロボットが真価を発揮する膵臓の超高難度手術 2020年4月に新たに保険適用されたロボット支援手術の術式の中でも、インパクトが大きいとされているのが膵臓癌の手術だ。中でも、腹腔鏡手術では非常に難度が高い「膵頭部腫瘍切除術(膵頭十二指腸切除術)」について、保険診療としてロボット支援手術を実施できるようになったことで、ロボット支… 2020/08/21 外科
NEJM誌から 子宮筋腫摘出術と子宮動脈閉塞術のQOL比較 子宮全摘術を望まない女性の治療から2年後のQOLは筋腫摘出術の方が良好 英国St. George's Hospital and Medical SchoolのIsaac Manyonda氏らは、子宮筋腫(子宮線維症)の症状があるが、子宮全摘術を望まない女性患者を対象に、子宮筋腫摘出術と子宮動脈塞栓術を比較するオープンラベルのランダム化比較試験(RCT)を行い、治療から2年後のQOLは筋腫摘出術を受けた患者… 2020/08/21 産婦人科
インタビュー◎ロボットが変える外科手術の未来 ロボットは外科医育成と手術均てん化の鍵になる 手術支援ロボットは外科医療をどう変えるのか──。消化器外科領域のロボット支援手術の第一人者である袴田健一氏(弘前大学大学院医学研究科消化器外科学教授)は、ロボットを活用した外科医育成や、遠隔手術の実現に向けた産官学合同のプロジェクトを推進している。同氏に、ロボットが威力を発… 2020/08/17 外科
大腸手術前の経口抗菌薬1日投与でSSIリスク低下 機械的腸管前処置(MBP)を実施しなくても、大腸手術後の手術部位感染(SSI)発生率は手術前日の経口抗菌薬1日投与のみで有意に低下することが、スペインの多施設単盲検実用的ランダム化比較試験により示された。この結果はLancet Gastroenterol Hepatol誌8月1日号に掲載された。… 2020/08/14 外科
NEWS◎メディカロイド開発の手術支援ロボットが発売へ 初の国産手術支援ロボット「hinotori」が承認 国産初の手術支援ロボット「hinotori」が2020年8月7日、製造販売承認を取得した。早ければ8月中にも発売される見通しで、まず泌尿器科領域を対象に市場導入を目指すとしている。hinotoriを開発したメディカロイド(本社:神戸市中央区)と、同社の共同出資会社であるシスメックス(本社:神戸市中… 2020/08/12 外科
【第30回】河野浩二(福島県立医科大学消化管外科学講座主任教授) 世界を視野に入れ、外科臨床の実践を極めつつ、がん免疫療法の臨床試験を進める 河野浩二医師は、25年以上がん免疫療法の研究に取り組んできた。この研究がきっかけでシンガポール国立大学医学部外科教授に就任し同時に、がん免疫療法のTranslational Research(橋渡し研究)を行うラボの責任者となった。現在は、福島から、消化管外科学の分野で世界をリードする情報を発信して… 2020/08/11 癌 医師・医学生限定コンテンツ
術前のルート確保に太い注射針を使う理由は? 外科病棟に勤務する看護師です。先日、術前の患者さんに末梢点滴を確保するときに、なかなか末梢点滴を確保することができず、24ゲージ(G)の注射針でルート確保をしました。手術室の看護師から「細すぎる針での点滴はやめてほしい。もし可能なら、より末梢側でお願いします」と言われました。なぜ… 2020/08/10 外科
上告目指す弁護団「判決に影響を及ぼすべき重大な事実の誤認がある」 準強制わいせつ罪に問われた乳腺外科医弁護団の主張 弁護団の上野格氏(上野廣元法律事務所)に聞く 2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、懲役2年を言い渡した。本件は、右乳腺腫瘍摘出手術を受けた女性患者A氏が、担当医師に術後診察時に左乳首をなめるなどのわいせつ… 2020/08/05 外科
BMJ誌から 腹壁ヘルニアのロボット支援手術は有益か? 腹腔鏡手術とのRCTで手術時間が長くコストも高いが成績に差はない 米国Texas大学McGovern Medical SchoolのOscar A Olavarria氏らは、ロボット支援手術と腹腔鏡手術による腹壁ヘルニアの手術成績を検証するランダム化比較試験(RCT)を行い、術後90日以内の入院日数など主な臨床アウトカムに差はなかったが、ロボット支援手術は手術に要する時間が長く、コストも… 2020/08/03 外科
NEWS◎スマート治療室「SCOT」の映像を外部の専門医とリアルタイム共有 5Gを活用した遠隔手術支援の実証実験を開始 東京女子医科大学とNTTドコモは2020年7月21日、商用の第5世代移動通信方式(5G)を用いた遠隔手術支援の実証実験を10月から開始すると発表した。スマート治療室「SCOT(Smart Cyber Operating Theater)」と専門医のいる外部の「戦略デスク」を商用5G回線を介して接続し、手術映像などの大容量デ… 2020/07/29 外科
インタビュー◎ウィズコロナ時代の学術集会 ウェブ開催で新時代の学会のあり方を提案したい 第120回日本外科学会定期学術集会会頭の北川雄光氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で多くの学術集会が延期される中、ウェブ上での学会開催を模索する動きもある。当初は4月の開催を予定していた第120回日本外科学会定期学術集会は、2020年8月13~15日にライブ配信を中心とする完全ウェブ開催での実施が決定。同会頭の北川雄光氏(慶應… 2020/07/28 感染症
J Robot Surg誌から 米国で手術支援ロボットはどう広がった? 前立腺/子宮/大腸手術におけるロボット普及動向を定量化 米Johnson and Johnson社の研究者らは、前立腺/子宮/大腸の3領域における手術支援ロボットの普及動向を、イノベーター理論を用いて初めて定量化した。こうした研究を展開していくことで今後、標的とする患者、手術および病院が最適化される可能性があるという。この結果はJ Robot Surg誌6月20日号… 2020/07/22 外科
科学の敗北~乳腺外科医の裁判~ 4年前、術後の女性患者にわいせつ行為をしたということで乳腺外科医が逮捕された事件がありました。一審では外科医が無罪。そして先日、東京高裁は一審無罪判決を破棄し、懲役2年を決定しました。 2020/07/16 事件・話題
【速報】乳腺外科医の控訴審判決は懲役2年 準強制わいせつ罪に問われた外科医、逆転有罪に 2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、懲役2年を言い渡した。弁護団は「このままえん罪を放置するわけにはいかない。当然上告する」と話した。… 2020/07/13 外科
J Robot Surg誌から コロナ時代の心臓ロボット手術に必要な対策 新型コロナウイルス陽性患者にロボット支援心臓手術を施行する場合のリスクとベネフィット、講じるべき対策に関する初の提言を、ベルギーの研究者らが発表した。この短報はJ Robot Surg誌オンライン版5月8日号に掲載された。 パンデミック下ではあらゆる待機的手術を延期するよう様々な学会が推… 2020/06/30 外科
Surgery誌から パンデミック下で外科の機能を維持できた対応 イタリア・ロンバルディア州の外科医らが、新型コロナウイルスによるパンデミック下において、一般外科の機能を維持できた対応を発表した。この論文はSurgery誌4月13日号に掲載された。 ルイージ・サッコ病院(ミラノ)は、イタリアで感染者が発生した当初より、新型コロナウイルス感染症(COVID… 2020/06/15 外科
リポート◎日循ガイドラインにフォーカスアップデート PCI後の抗血栓療法、出血リスク重視し短期化へ 非心臓手術時の薬剤休止に関しても推奨示す 冠動脈疾患患者に対する抗血栓療法に限定した、日本循環器学会ガイドラインのフォーカスアップデートが発表された。経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)後の抗血栓療法のアルゴリズムは患者の出血リスクを重視する形になり、多剤併用期間は全般的に短期化された。さらに、非心臓手術や観血… 2020/06/02 循環器
トピック◎新型コロナウイルス感染症・専門学会 外科系学会、COVID-19患者・疑い例の手術で提言 医療従事者を感染から守ることも最優先事項の1つ 日本外科学会をはじめとする外科系学会9学会と日本医学会連合は4月1日、新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術で、外科医が注意すべき点を提言にまとめ発表しました。COVID-19まん延の中でも十分な外科医療を継続的に提供するには、医療従事者の感染リスクを過小評価してはならない… 2020/04/03 外科
シリーズ◎2020診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は適応拡大、椎間板内酵素注入療法、斜視注射などの評価新設 ドリップ・シップ・リトリーブ、円形脱毛症の光線療法、人工内耳に関しても見直し 3月に2020年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2020/03/25 外科
【新薬】レミマゾラム(アネレム) CYPを介さず代謝される超短時間作用型ベンゾジアゼピン系全身麻酔薬 2020年1月23日、全身麻酔薬レミマゾラムベシル酸塩(商品名アネレム静注用50mg)の製造販売が承認された。適応は「全身麻酔の導入及び維持」、用法用量は「《導入》成人に12mg/kg/時の速度で、患者の全身状態を観察しながら、意識消失が得られるまで静脈内へ持続注入。患者の年齢、状態により投与… 2020/03/13 医薬品
JAMA誌から 骨折手術の感染予防に陰圧閉鎖療法は有用か? 英国の下肢骨折患者のRCTで深部手術部位感染症に有意差なし 英国Oxford大学のMatthew L. Costa氏らは、外傷による下肢骨折の手術を受ける患者に陰圧閉鎖療法を適用すれば深部手術部位感染症を減らせるかどうかを調べるため、標準的なドレッシング材を適用した場合を対照にしたランダム化比較試験を行い、アウトカムに差はなかったと報告した。結果はJAMA誌2… 2020/03/11 骨・関節・筋
中山祐次郎×石井洋介 「臨床能力以外のスキル」、どう身に付ける? この連載は、SNSやメディアで適切な医療情報を届けようとする医師の団体「発信する医師団」のリレー対談コラムです。今回は、外科医として臨床を続けつつ公衆衛生学の修士号(MPH)取得や医療情報の積極的な発信をしている中山祐次郎氏と、在宅医療や夜間診療クリニックの運営に加え、厚生労働省… 2020/03/09 医師のキャリア
トレンド◎「機能的脳神経外科」に低侵襲の波 振戦からパーキンソンへ適応広がる超音波治療 MRガイド下に頭蓋骨の外側から超音波を照射し、穿頭せずに脳の標的部位を加熱・凝固する集束超音波治療が注目されている。2019年6月から薬物治療抵抗性の本態性振戦に保険適用されたほか、今年1月にはパーキンソン病に伴う振戦や運動症状も適応に加えられた。機能的脳神経外科にも低侵襲治療の波… 2020/02/04 精神・神経
外科Q&Aシリーズ《5》 鼠径ヘルニアがあっても運動していい? <総合診療医>鼠径ヘルニアの生活指導や観察の仕方について教えてください。70代男性、高血圧、前立腺肥大等で外来通院中で、筋トレやランニングを若い人よりもするという運動習慣の方ですが、昨日の定期外来で「たまに小さいものがボコっと出てくる」という相談ありました。右鼠径ヘルニアを疑い… 2020/01/31 外科 医師限定コンテンツ
シリーズ◎2020診療報酬改定 働き方改革への取り組みを多面的に評価 麻酔行為の一部を看護師が行っても管理料を算定可能に 1月29日の中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2020年度診療報酬改定の個別改定項目の概要が示された。医師の働き方改革に関しては、2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が適用される予定。診療報酬改定でも各医療機関における医師の労働時間短縮への取り組みを評価する項目が多数盛り… 2020/01/29 行政・制度
外科Q&Aシリーズ《4》 乳癌で腋窩郭清後、上腕の圧迫は本当にダメ? <呼吸器内科医>乳がんでリンパ節郭清を行った側の腕に対して、術後に血圧測定や採血のための圧迫などをするのは、リンパ浮腫のリスクがありダメと習いましたが、これは看護学だけでなく、医学的にも本当にそうなんでしょうか。両側乳がん術後の方などでは、足で血圧をはかったりしなければいけな… 2020/01/29 外科 医師限定コンテンツ
喀血へのトラネキサム酸は院内死亡率を下げる Critical Care誌から 喀血に対するトラネキサム酸(商品名トランサミン他)は、カルバゾクロム(アドナ他)と一緒に投与されることが多く、商品名の頭の2文字をとって「アドトラ」などと呼ばれています。 2020/01/27 呼吸器
外科Q&Aシリーズ《3》 92歳の認知症女性が直腸脱で不穏に。手術できる? 保存的対処は? <救急医>92歳の認知症の女性です。直腸脱で容易に還納出来ますが、またすぐに脱出します。特に症状がなければ様子見と考えておりましたが、尿便意が止まらないようで頻回にトイレを行き来し、やや不穏気味になってしまいました。高齢であるためご家族は手術はしたくない思いです。何か保存的に見… 2020/01/27 外科 医師限定コンテンツ
外科Q&Aシリーズ《2》 憩室炎や胆管炎でのユナシンとゾシンの使い分け <その他の診療科医>消化器外科における抗生剤(ユナシン、ゾシン)の選択について。憩室炎、胆管炎、虫垂炎、消化管穿孔などの消化器外科疾患での抗生剤なんですが、ユナシンとゾシンをどのように使い分けていますか?何となく軽症であればユナシンで、穿孔など重症ならゾシンのような感覚で周り… 2020/01/24 外科 医師限定コンテンツ
Lancet誌から 術後の癒着は開腹より腹腔鏡の方が少ない スコットランドで腹部・骨盤部の手術を受けた患者を5年間追跡 腹部の手術を受けた患者において、癒着は長期的な合併症を引き起こす可能性が高い。オランダRadboud大学医療センターのPepijn Krielen氏らは、腹部または骨盤部の開腹手術を受けた患者と腹腔鏡手術を受けた患者を追跡するレトロスペクティブなコホート研究を行い、癒着が直接関係していると見なさ… 2020/01/23 外科
学会トピック◎第59回日本定位・機能神経外科学会 本態性振戦に対する超音波治療、国内成績は良好 難治性本態性振戦に対するMRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)の国内成績を、第59回日本定位・機能神経外科学会(1月10~11日、開催地:静岡県浜松市)で東京女子医科大学脳神経外科の阿部圭市氏らが発表した。2016年に発表された国際共同ランダム化比較試験に比べて振戦スコアの改善率は同等ない… 2020/01/23 精神・神経
学会トピック◎第8回血管内留置カテーテル管理研究会 末梢静脈栄養輸液中で微生物がどう汚染するか、知ってますか? 「末梢静脈栄養(PPN)輸液は汚染すると微生物が繁殖しやすいし、PPN輸液使用例の方が血流感染の発生頻度が高い。しかし、しっかりと感染対策をすれば血流感染を発生させることなく適切な栄養管理を行うことができることを理解してほしい」。… 2020/01/07 老年医学・介護
第25回 開頭術後の頭痛、低髄液圧症候群以外も鑑別に 2年前の開頭術施行後から継続する頭痛が主訴の患者。今回は頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して開頭術後に新規発症する頭痛について解説する。 2019/12/19 精神・神経
NEWS◎経心尖アプローチのデバイス「NeoChord」を用いた国内初症例を実施 国内初、人工心肺を用いずに僧帽弁形成術に成功 早期からの介入で心不全の進行抑制に期待 大阪大学大学院医学系研究科心臓血管外科のグループは、僧帽弁閉鎖不全症の患者2人に対して、経心尖部アプローチで心臓拍動下で僧帽弁形成術を行うデバイス、「NeoChord」を使用した手術を国内で初めて実施し、成功させた。僧帽弁形成術を人工心肺を用いずに心臓拍動下で実施したのも国内初。12月… 2019/12/17 循環器