第34回 「気質C」の人とのコミュニケーション 全9回の予定で「気質」をテーマに書いています。初回(第31回)では、その導入として心理学の気質論に触れ、人の持つ4つの気質について概説しました。今回は、「気質C 」の人とのコミュニケーションを取り上げたいと思います。 まずは、「気質」および「気質C」の特徴をおさらいしましょう(気質… 2022/05/18 ライフスタイル
血圧維持、エフェドリンとフェニレフリンの使い分けは? 手術室で勤務している看護師です。気になっているのは、麻酔科の医師の血圧コントロールについてです。血圧が下がった時には昇圧薬を使用して血圧を維持すると思いますが、エフェドリンとフェニレフリンを使用しています。その使い分けがよく分かっていません。薬剤を用意する時に間違えたこともあ… 2022/05/16 コメディカル
学びは一生! 評価や先輩の目に臆せず質問を 大学3年生の泌尿器外科病棟での看護実習中、初めて患者が目の前でアナフィラキシーショックを起こした。一緒に仕事をしていた指導担当の看護師アリソンが、受け持ち患者の一人に抗菌薬の静脈注入を開始。1分も経たないうちに「OH, It’s swollen! Swollen! Itchy! 」(腫れている、腫れている… 2022/05/11 コメディカル
STAND BY ME 空也上人 4月上旬の平日、東京国立博物館で開催されていた特別展「空也上人と六波羅蜜寺」を訪ねました。暖かく晴れた日の午後で、観覧者が殺到しているのではないかと心配しましたがそれほどではなく、展示室内で自由に立ち止まってじっくりと鑑賞できました。… 2022/05/11 医療提供体制
白内障術後のトラブルや合併症について知りたい 手術を行う眼科クリニックに入職した看護師です。白内障術後の説明をしたのですが、どのようなトラブルや合併症があるのかが分からず、患者さんに十分な理解が得られなかった気がします。実際に眼科で勤務している方に、白内障術後のトラブルについてお聞きしたいです。… 2022/05/09 コメディカル
脳、神経、心、意識、主観~「精神」とは何か~ 前回は、精神疾患の分類法の一つ、「外因性」「心因性」「内因性」について紹介しました。その中で、「『脳』は『精神』の外部である」とか「『心』因性は『神経』症とも呼ばれる」など、似たような意味の言葉がいくつか出てきました。各論に入る前に、この辺りの用語の使い分け、精神医学での考… 2022/05/06 精神・神経
精神疾患の分類なんて簡単だなんて言わないよ絶対 前回、この連載の趣旨は「まず大ざっぱに精神医学を理解してほしい」ということだと説明しました。今回から、精神医学の内容に入っていきます。まずは全体像として、精神疾患の分類についてお話ししていきたいと思います。… 2022/04/29 コメディカル
「チャラ男」看護学生が病棟で高い評価を受けた理由 「Yuki, this is Isaac. You will be his Practice Assessor」(由紀、こちらがアイザック。あなたが彼の学生指導担当になるから)と病棟主任から男子学生を紹介された。英国の男子看護学生は比較的に地味な見た目が多い。しかしこの学生、アイザックは話し方、醸し出す雰囲気、制服を着ている姿… 2022/04/27 コメディカル
酩酊状態の患者さんの看護の注意点が知りたい 救急外来で働いている2年目の看護師です。先日、酩酊した患者さんが来院されました。頭部外傷だったのですが、それほどの重傷ではありませんでした。しかし、頭部を強く打っていることから、今後何かしらの症状が出現する可能性があり、1泊入院となりました。救急外来であれば、患者さんがストレッ… 2022/04/25 コメディカル
精神医学はお嫌いですか? はじめまして。精神科医の東 徹と申します。今回から精神医学、精神科について入門的なお話をしていきたいと思います。医学、医療と言えば身体疾患が中心ですが、精神科はそうではない領域。医学の中でも、やや辺縁にある分野。普段の生活でもあまりなじみがない、特殊な世界。もしかしたらそんな… 2022/04/22 精神・神経
主体的に治療に取り組み、以前の生活を取り戻したサトルさん 医師や看護師にとっては日常的な処置でも、患者にとっては初めてで分からないことが多く、「先生にお任せします」とつい受け身になってしまう方は少なくありません。しかし、「なぜ?」と疑問に思う気持ちを持って納得した治療方法を選択することで、その後の患者の生活が大きく変わることもあり… 2022/04/20 在宅医療
第33回 「気質B」の人とのコミュニケーション 全9回の予定で「気質」をテーマに書いています。初回(第31回)では、その導入として、心理学の気質論に触れ、人の持つ4つの気質について概説しました。今回は、その4つの気質の中から「気質B 」の人とのコミュニケーションを取り上げたいと思います。 まずは、「気質」および「気質B」の特徴を… 2022/04/15 ライフスタイル
第15回 実践事例(5-1) 標準治療を拒否した乳癌を患うSさん【前編】 別れや出会いの季節は、たくさんの意思決定が行われる季節でもあります。後悔しないようじっくりと課題と向き合う時間を持ち、一歩が踏み出せるとよいなと感じます。 今回取り上げるのは、 標準治療を拒否した乳癌を患うSさんからの相談です。 Sさんは40歳代の女性で、同年代の夫を事故で亡くさ… 2022/04/13 医師・患者関係
化学療法中の患者対応時にハンドクリームの使用はNG? 消化器外科病棟で働いている看護師です。先日、化学療法をしている患者さんの対応をするときに、手が荒れるためハンドクリームを使用していました。すると先輩看護師から「そのにおいはだめだよ。患者さんによっては気分が悪くなることがあるから、洗い流してきてね」と言われました。… 2022/04/11 コメディカル
書店の看護書コーナーは嫌いですか? 某日の午後、ショッピングモール内の大型書店の隣にあるコーヒーショップで、律子ちゃん(27歳)とお茶を飲むことになりました。律子ちゃんは、人気女優の伊藤沙莉さんにルックスもハスキーボイスもそっくりです。コーヒーショップはガラス張りのオープンな作りで、座席からは書店入り口のエリアが… 2022/04/08 事件・話題
輸血と高カロリー輸液を同時にしてはいけない理由 泌尿器科病棟で働いています。先日、受け持った患者さんが輸血をすることになりました。しかし、末梢点滴ルートを確保することが困難であったため、主治医に相談し中心静脈カテーテルからの投与可能の指示をもらいました。中心静脈カテーテルから輸血を開始したところ、通りかかった先輩に呼び止め… 2022/04/04 コメディカル
マスク着用義務がなくなっても続く米国の憂鬱 2022年3月半ばに、カリフォルニア州の学校などでマスク着用の義務がなくなった。2週間以上が経過した今でも、息子も含め多くの生徒はマスクをつけているようだ。つい先日、息子を迎えに行った時に、久しぶりにマスクをつけずに校庭で遊んでいる姿を見かけた。子どもたちがお互いの笑顔を見られる… 2022/04/01 感染症
難聴の患者さんとのコミュニケーションのコツを知りたい 救急外来に異動になった看護師です。先日、意識障害のある患者さんが搬送されました。搬送時、意識レベルは改善されていましたが、本人とコンタクトを取ってもなかなか思うように答えが得られなかったり、意識レベルが低下しているのかなと思いました。先輩看護師が「もしかして難聴があるのかな」… 2022/03/14 コメディカル
ワクチンの知識だけじゃない! 小児科看護師に必要なもの 英国でもいよいよ5~11歳に対しての新型コロナウイルスのワクチン接種が始まる。大学病院で勤務をする傍らワクチン接種バイトを続けている私は、先日この年齢枠の接種についての研修と試験を受けてきた。 驚いたことに、医療的な研修内容は2割程度に過ぎず、残りの8割は「法的問題、児童虐待認知… 2022/03/04 看護師
第32回 「気質A」の人とのコミュニケーション 全9回の予定で、「気質」をテーマに書いています。初回である前回はその導入として、心理学の気質論に触れ、人の持つ4つの気質について概説しました。今回は、その4つの気質の中から「気質A」の人とのコミュニケーションを取り上げたいと思います。 まずは、「気質」および「気質A」の特徴をおさ… 2022/03/04 ライフスタイル
第7回 隣国から患者を受け入れる一大産業「医療ツーリズム」 「Gong Xi Fa Cai(ゴンシーファーツァイ)」(中国語で「あけましておめでとうございます」)。他州に比べて中華系マレーシア人が多いペナン州は、先日まで続いた旧正月の名残で町中に未だ赤い提灯やピンクの花飾りが残っています。 旧正月は太陰暦の正月で、例年変動しますが今年は2月1日か… 2022/03/02 海外
血圧脈波の検査で正確な身長、体重が必要な理由は? 血圧脈波の測定について質問です。身長、体重はその都度、正確に測らなければならないのでしょうか? 本人に聞いて入力したのですが、測定の際に先輩のナースに怒られ、申し送りノートにまで記載されてしまいました。… 2022/02/28 コメディカル
「助詞抜き言葉」は看護師をむしばむ? 某病棟の看護師長を務める辺見千絵さん(仮名)が、私と食事を共にした際に言いました。 「うちのスタッフの助詞抜き言葉が、いくら注意しても改善されないんですよね。口頭はおろか、看護記録にも顕著に表れるようになって困りものです。もちろん、全部に助詞を付けなさいということではないで… 2022/02/23 医療安全
腎臓の左右どちらを摘出するかで観察項目が異なるのはなぜ? 泌尿器科で働いている看護師1年目です。先日、腎腫瘍で部分切除や全摘出をした患者さんの観察項目を先輩へ伝えていたところ、腎臓は右と左のどちらを切除するかで出てくる症状や障害が違うので、観察項目が異なると言われました。… 2022/02/21 外科
シリーズ◎2022診療報酬改定 【訪問看護】専門性の高い看護師の訪問を複数項目で評価 ステーション2カ所の連携での24時間対応体制加算の算定を認め体制強化狙う 2022年2月9日の厚生労働省・中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2022年度診療報酬改定に関する答申が行われ、個別改定項目の詳細が明らかになった。訪問看護については、24時間対応体制の担い手を増やし、1日に複数回訪問が必要な利用者への報酬を充実させるほか、専門性の高い看護師による… 2022/02/14 行政・制度
慢性鼻炎の手術の種類と内容を知りたい 病院の耳鼻科外来に勤務している看護師です。先日、患者さんが慢性鼻炎の手術目的で耳鼻科クリニックから紹介状を持って来院しました。慢性鼻炎の手術について看護知識がないため、教えてください。 2022/02/14 コメディカル
第31回 コミュニケーションのメンテナンス:人の持つ4つの「気質」とは? これまでの人生を振り返って、「苦手な人」あるいは「嫌いな人」を思い浮かべてみてください。誰しも、何人かは思いつくのではないでしょうか。たくさん挙がる人もいるかもしれませんね。 今、イメージした人が共通して同じ「気質 」であった場合、あなたはある特定の気質の人との関わりが苦手で… 2022/02/11 ライフスタイル
第14回 実践事例(4) 「必要だと分かっていても、妻の緩和ケア病棟への申し込みができない!」 早いもので新年を迎えて1カ月以上たちましたが、いかがお過ごしでしょうか。昨年は試練の多い年でしたが、そんな中でも本連載をお読みいただきました皆さん、本当にありがとうございました。今年もゆっくりマイペースで続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今回も第12回に… 2022/02/09 医師・患者関係
「外国人」のハンデを強みにできた理由 「キミの英語力は素晴らしい。でも当大学の看護学部に外国人学生はいません。外国人のキミがネイティブ学生たちと一緒にやっていき、3年後に彼らと一緒に大学を卒業する自信はありますか?」リーマンショックの影響がまだ強く残るある冬の日、私は英国の大学で看護学部の入試面接の真っ最中だった… 2022/02/09 コメディカル
圧迫骨折でADL制限がある患者の洗髪・清拭方法は? 看護学生です。圧迫骨折の患者さんへ洗髪を行いたいのですが、ベッドアップ45度までとされています。圧迫骨折でADL制限のある患者さんの洗髪・清拭方法が知りたいです。 2022/02/07 コメディカル
コロナ最前線の看護師や救急隊員の給料問題 都道府県の職員給与に関する47都道府県の人事委員会勧告が2021年10月25日に発表され、ボーナスが全都道府県で引き下げとなることが確定しました。公務員は12月10日に既にボーナスが振り込まれていますが、0.15カ月分ほど安くなっています。リーマン・ショックのときもそうでしたから、まさにコロ… 2022/02/03 呼吸器
第12回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 4 キーワードはデータ・事故分析・現場! 医療安全管理者が挑む転倒・転落ゼロへの道 いよいよ本連載も最終回。今回は、医療安全管理者として、私がどんな取り組みを行ってきたかを紹介させていただきます。キーワードは「データ」「事故分析」「現場」の3つです! 2022/01/31 医療安全
第6回 問診ではまず宗教を聞け!─多宗教と医療 「Selamat Tahun Baru 2022!」 遅ればせながら、皆さん、2022年もよろしくお願いいたします。マレーシアにいると、日本とは異なり、新年にお正月の雰囲気を感じることはあまりありません。 1月は、「タイプーサム(Thaipusam)」という祭典が盛大に行われる月でもあります。タイプーサムはヒン… 2022/01/24 海外
「幸せ、幸せ」と逝ったキヨコさん 訪問看護や介護の仕事をしていると、「玄関の鍵がかかっていて、庭の窓から家の中をのぞいたら倒れている人の足が見えた」とか「訪問したら利用者さんが布団の中で亡くなっていた」などといった話を聞くことがあります。 終末期の方だとこちらも心の準備ができているのですが、昨日まで元気にし… 2022/01/21 在宅医療
第11回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 3 病棟で転倒・転落を防ぐ! QCのあの手この手 トヨタ記念病院では、毎年各部署で「QC活動」に取り組んでいます。QC活動とは、品質管理を実践するサークル活動です。ある日、A病棟の看護長から「今年のQC活動のテーマを『転倒・転落防止』にしました! データのことなどを相談させてもらえますか?」と電話がありました。… 2022/01/21 医療安全
ピクトグラムが呼び覚ます、看護学生の黒歴史 東京2020オリンピックの開会式では、パントマイムアーティストによるピクトグラムをテーマとしたパフォーマンスが印象的でした。また、プロ野球・日本ハムファイターズの監督就任で話題の新庄剛志さんは、男性用トイレを表すピクトグラムのような体型を目標にトレーニングしていると聞きました。こ… 2022/01/19 事件・話題
「2040年問題」を克服できる経営モデルとは? 社会保障の「2040年問題」をご存じでしょうか。日本国内では少子高齢化の進展により、医療・介護・年金の財政の逼迫が将来の最も大きな問題になります。 直近の未来に目を向ければ、2025年に団塊世代(1947~49年生まれ)が75歳以上の後期高齢者になる半面、現役世代の人口減少が加速。さらに204… 2022/01/17 医療経営
小児の採血をするときのコツが知りたい 耳鼻咽喉科に勤務している看護師です。時期によってアレルギー検査を希望する方が増え、子どもも採血をすることがあるのですが、採血部位などに悩んでしまいます。小児の採血をする際のコツを教えてほしいです。… 2022/01/17 コメディカル
ワクチン接種から見える看護師不足の深刻さ オミクロン株の感染率が急増している英国では12月になり感染者がさらに拡大、新規感染者数が連日のように20万人近くの日が続く。一刻でも早いBooster jab(ブースター接種)が急務となり、12月半ばになって「18歳以上のブースター接種を年内に終わらせろ」と国からの指示が突然出された。私は2021… 2022/01/14 コメディカル
第10回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに!Part 2 患者・家族も一緒に! 転倒を防ぐ仕組みづくり トヨタ記念病院では、転倒・転落のリスクレベルを入院時に評価するほか、必要に応じて再アセスメントを実施しています。このリスクレベルを患者本人にきちんと伝えた上で、患者や家族にも転倒・転落を防ぐよう協力してもらいたい。そんな思いから、患者に伝える仕組みをつくりました。… 2022/01/12 医療安全
第30回 行動計画を立てない!? シンプルな「目標・計画」のメンテナンス コロナに始まり、コロナに終わった印象の2021年が終わり、2022年になりました。新しい年が始まったことで、今年の「計画」を立てている方も多いのではないでしょうか。 ナースにとっての「計画」としてよく挙がるのが、看護技術を身につける、知識を身につけるなどでしょう。また、専門看護師や… 2022/01/07 ライフスタイル
[CASE20] 死を目前にした88歳の父と娘をどうサポート? 癒着性腹膜炎でイレウスを繰り返し、自宅療養を始めて5年になる88歳男性のTさん。訪問開始当初は口から少しずつ食べることができていたが、イレウスを繰り返すうちに食べることができなくなり、2年前からは高カロリー輸液のみでの寝たきりの生活になっていた。Tさんがイレウスを起こすと、そのたび… 2021/12/29 ターミナルケア
第29回 褒めても響かない「褒められベタ」を褒めるコツ 世の中には「褒め上手」な人がいる一方で、「褒めるのが下手」な人がいますよね。「褒められるのが上手」な人もいると思いますし、「褒められるのが下手」な人もいるはずです。その中で、今回は「褒められ下手」な人に焦点を当てて、「褒められ下手」を褒めるコツについて書いてみたいと思います。… 2021/12/21 医師・患者関係
教えて! 変形性膝関節症の手術法と選択基準 整形外科で働く新人看護師です。4月から看護師として働き始めて、少しずつ受け持ち患者さんをつけてもらっています。それで気付いたことがあります。病名は同じ変形性膝関節症でも、行う手術が人工膝関節全置換術(TKA)だったり、関節鏡下で短時間で済む手術だったり、はたまた骨切り術だったりと… 2021/12/20 骨・関節・筋
看護師も意識したい「耳の養生」という視点 「高齢者人口の増大などで世界的に聴覚障害に苦しむ人が増えており、2050年には現在の推計約4億7000万人から9億人に達する可能性がある」というWHOの発表(2018年)を伝える記事を目にした私は、そのときは「世界中が高齢社会になるんだもんねえ」という感想を持っただけでした。しかし、母が難聴に… 2021/12/16 耳鼻咽喉科
医師に代わって処方も!英国ナースの実力は? 税金が主な原資となる英国の医療、すなわちNHS(National Health Service;国民保健サービス)は、慢性的に厳しい経済状況に置かれている。「ウチにはお金がないからね!」と母親から言い聞かされて育つ子どものように、英国の看護学生は「NHSにはお金がないからね!」と大学教育でたたき込まれる。… 2021/12/15 コメディカル
ストーマで「しわによる漏れ」をどう防ぐ? 訪問看護を始めて4年目になります。最近、ストーマ(人工肛門)を造設した利用者さんの中に、皮膚の保護やしわを伸ばす目的で、パウチの面板と皮膚の間に不織布のテープやフィルム材を貼付してこられる方がいます。面板が皮膚についていないので、ストーマ外来から帰宅した日に漏れてしまう方もいら… 2021/12/13 消化器
第9回 「未然防止」で転倒・転落をゼロに! Part 1 リスクアセスメントの「漏れ」を見える化 転倒・転落事例の中には、「転倒リスクのアセスメントが不正確で、リスクを低く見積もっていたために生じた転倒・転落」が一定数、含まれています。もし正確にアセスメントできていたら、リスクに応じた対策を行え、転倒・転落の発生を防げていたかもしれません。こうした事例が「防ぐことができた… 2021/12/03 医療安全
第4回 看護にみるお国柄─マレーシア隣国の看護事情 Vanakkam(タミル語のこんにちは)。この原稿を書いている今、ちょうどディーパバリ(deepavali、ディワリ、ディーワーリーとも)というインド系の年中行事の真っ最中です。ディーパバリはヒンズー教の光の祭典で、地上にはびこる悪を、人間に化したヒンズー教の神様が打ち負かしたことをお祝いする… 2021/11/26 海外
[CASE19] 退院後にストーマから便漏れが多発! 訪問看護師にできることは? 75歳、男性のSさんは、直腸小腸がんにより人工肛門を造設した。入院中は、平面型のパウチにより、2日間ごとの交換で状態が安定していたが、実際に退院してしばらくすると、便の漏れを繰り返す状況となった。そこで、よつばでカンファレンスを開き、何が原因で漏れが起きているのか、適切なパウチの… 2021/11/24 癌
「呼吸困難」の看護研究、具体的なテーマは? 今年から看護研究に取り組みます。呼吸器科に勤務しており、呼吸器疾患に関する研究をしたいと思っています。しかし、ぼんやりしたアイデアしか出てこず、具体的なテーマが思い浮かびません。肺癌かCOPDによる呼吸困難へのケアについて研究したいのですが、着地点が分からず行き詰まっています。何… 2021/11/15 看護師
免許もなく国試もない英国の看護師制度 英国の看護師について、免許の制度や労働環境、勤務体制に関する質問を受けることがある。具体的には「英国看護師はいくら稼いでどれくらい有給休暇を貰い、どのような勤務体制か?」という質問だ。そこで今回は、英国看護師の基本情報について紹介してみたいと思う。… 2021/11/12 コメディカル
「野球の話題」はアウトかセーフか 看護師の大友英美さん(25歳、仮名)は、N病棟(循環器内科がメイン)に異動して2カ月目。異動が決まったとき、この病棟の師長である高山洋子さん(45歳、仮名)がスタッフ間で人気だと聞き、「どういう魅力がある人なんだろう」と期待していました。ところが、実際に師長に接してみると、彼女のど… 2021/11/10 事件・話題
インスリン自己注射は皮膚をつままなくてよい? 内科病棟に異動となった看護師です。先日、入院してきた患者さんがインスリンの自己注射をしているのを見かけました。おなかに対して、両手で垂直にペンを突き刺しているように見えました。皮膚をつまみ上げていないのでその方法をアドバイスしたら、「そんな方法で習っていないよ」と言われ、実際… 2021/11/08 代謝・内分泌
第8回 1年間の成果は「活動報告会」で発表! トライアングルの会では、(1)患者氏名誤認防止活動、(2)転倒転落防止活動、(3)コミュニケーションエラー防止活動──という3つのグループ活動を実施しています。そして毎年2月に、1年間のグループ活動をまとめ、病院長、副院長、事務長、総看護長など病院トップの方々に来ていただいて発表す… 2021/11/05 医療安全
手のかかった人ほど懐かしい? 今年の8月にサービス付き高齢者住宅へ入所したフジオさん(仮名・70歳)が、入所わずか1カ月で亡くなったという衝撃ニュースが飛び込んできました。最後まで、私たち訪問看護師に散々憎まれ口をたたき続けたフジオさん。「元気だったのに、どうしちゃったんだろう」と、ステーションはしんみりした… 2021/11/03 在宅医療
第3回 病院食は選択制、病室の天井に矢印──多民族・多宗教に対応するマレーシアの医療現場 文化・宗教・言語が違う人種が共存するマレーシアでは、その違いが看護事情にも色濃く出ています。今回は、多民族・多宗教国家のマレーシアにおける看護事情についてお伝えしたいと思います。 2021/10/29 海外
[CASE18] 禁煙指導を進めていいの? いけないの? 88歳男性のRさん。独居であるが隣に息子夫婦が住んでおり、ときどき様子をみに来る環境で生活している。Rさんは若い頃からヘビースモーカーであり、1日1箱は吸ってきた。72歳のとき、肺がんにより右開胸手術をしたが、その後も呼吸状態は安定していたため、結局喫煙もそのままやめずに現在にまで至… 2021/10/27 在宅医療
四肢麻痺で自宅退院する患者と家族をどう支援? 病棟勤務の新人看護師です。四肢麻痺で自立度が低下した患者さんの「自宅で療養を行いたい」との希望により、自宅へ帰られることになりました。こちらの患者さんはご主人と2人暮らしで、高齢のご主人が四肢麻痺の奥さんの老々介護を行わなければならない状況です。このような場合、病棟看護師として… 2021/10/25 老年医学・介護
ケースに見る訪問看護の事業成功のヒント(第3回) 訪問看護でリハビリ職の配置割合を抑える秘策 書籍『サバイバル時代の介護経営メソッド』より 2021年度介護報酬改定では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年」、現役世代が劇的に減少する「2040年」を見据え、数多くの見直しが行われた。民間企業の中には、高収益の事業モデルを創意工夫で編み出し、改定にもいち早く対応した経営者が登場。介護サービスを提供する病院・診療所… 2021/10/22 医療経営
第12回 実践事例(3) 「病気の夫の主治医が怠慢! もっといい病院に転院してほしい」 今回取り上げるのは、「主治医の治療方針に不信感・不満があり怒り心頭」という、濾胞性悪性リンパ腫を患う患者の妻・Fさんからの相談です。Fさんは60代の女性。同年代の夫が癌に罹患しています。Fさんの夫は濾胞性悪性リンパ腫と告知され、現在抗癌薬治療中です。地方都市にお住まいで、Fさんの夫… 2021/10/20 医師・患者関係
どうしたらいい? 喘息発作時の看護計画 呼吸器内科病棟に勤務している新人看護師です。気管支喘息の患者さんが結構多くて、発作が起きた時は苦しそうで自分自身も慌ててしまいます。落ち着いて看護ができるようになりたいです。気管支喘息の患者さんの病態生理と発作時の看護計画について学びたいです。… 2021/10/18 呼吸器
ケースに見る訪問看護の事業成功のヒント(第2回) 高額の「訪問手当」で看護師の重度者対応を促す 書籍『サバイバル時代の介護経営メソッド』より 2021年度介護報酬改定では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年」、現役世代が劇的に減少する「2040年」を見据え、数多くの見直しが行われた。民間企業の中には、高収益の事業モデルを創意工夫で編み出し、改定にもいち早く対応した経営者が登場。介護サービスを提供する病院・診療所… 2021/10/15 医療経営
無臭というニオイもある 2021年1~3月に放送されていたテレビドラマ「俺の家の話」(TBSテレビ系、主演:長瀬智也、脚本:宮藤官九郎)を観て、私はいっぺんでこの作品の大ファンになりました。そのストーリーの中で、要介護の高齢男性が自宅でタオルなどに使っている柔軟剤について、家族に「変えた?」とか「今度の、いい… 2021/10/13 ターミナルケア
筋ジストロフィーの特徴と看護・ケアのポイント 特定疾患のある患者様が多い病棟に勤務する、1年目の看護師です。今回、初めて筋ジストロフィーの患者様を担当することになりました。筋ジストロフィーの特徴と、どう看護するといいかについて教えてください。… 2021/10/11 精神・神経
ケースに見る訪問看護の事業成功のヒント(第1回) 訪問看護で高収益を生む「サテライト」の手法 書籍『サバイバル時代の介護経営メソッド』より 2021年度介護報酬改定では、団塊世代が75歳以上の後期高齢者になる「2025年」、現役世代が劇的に減少する「2040年」を見据え、数多くの見直しが行われた。民間企業の中には、高収益の事業モデルを創意工夫で編み出し、改定にもいち早く対応した経営者が登場。介護サービスを提供する病院・診療所… 2021/10/08 医療経営
教えて!「失禁関連皮膚炎」への対処法 私の働いている施設では、失禁患者さんに対してはおむつパッドで対応するのがほとんどなのですが、多くの患者さんがいつもお尻まわりに皮膚炎を起こしています。時間に合わせておむつ交換をしているのですが、いくら愛護的に処置しても、やはり炎症を起こしている皮膚は痛みが強く、とてもかわいそ… 2021/10/04 皮膚科
[CASE17-02] 訪問診療は「まだ必要ない」…主治医の真意は? 82歳男性のQさん。末期の胆管がんであることが判明するも、積極的な治療はしないという方針から小さなクリニックで疼痛コントロールのみ行われていた。クリニックの医師は、通院が大変だろうからと「代理受診でかまわない」と家族に話したため、本人は受診せず。しかし、麻薬が開始され増量されても… 2021/09/29 在宅医療
内視鏡検査を「やりたくない」と言われたら 最近病棟から外来に異動した看護師です。身体的看護が多かった病棟に比べ、外来は同意書の確認や検査の説明、書類の確認などの事務的な仕事が本当に多いと感じています。もともと事務仕事がとても苦手なので、検査の説明に時間がかかり、困っています。特に内視鏡検査では、医師のところで同意をし… 2021/09/20 医師・患者関係
訪問看護師は自転車交通ルールを学ぶべき? 「本を出版するので、その帯文を書いてほしい」と看護師の友人から依頼があったので承諾し、さっそくその本(『知ってトクする!訪問看護自転車マナー イラスト図解ハンドブック』)を読み始めました。私は小学6年生のとき、「交通安全子ども自転車大会」の出場選手になったクラスメイトS君の猛特… 2021/09/10 医療提供体制
褥瘡洗浄後の拭き取りは滅菌ガーゼで行うべき? 褥瘡処置時、洗浄後の水分を拭き取るガーゼは、滅菌されたものがいいのでしょうか? 普通のガーゼでも問題ありませんか? 論文などありましたら教えてください。 2021/09/06 皮膚科
「ベジタリアンだからカプセル剤は飲めない」はワガママか 東京五輪の開催国として、いずれ日本には海外からの訪客が戻り、外国人患者を受け入れる機会もますます増えるだろう。私は英国で現役の看護師であると同時に、フリーランスで医療通訳もしている。日本で医療英語に興味を示してくださる方は、非医療従事者も含めてとても多いと感じる。では、医療英… 2021/09/03 海外
第1回 「日本の看護師です! 仕事をください!」 「Salam Sejahtera!(はじめまして!)」 私は、東南アジアに位置する小さな国・マレーシアで、クリニックの医療通訳として医療に携わっています。看護師として大学病院の手術室、消化器内科・脳神経内科混合病棟で働いたのち、電子辞書を片手に日本を飛び出したのは17年前。数カ国を経て、「あま… 2021/09/01 海外
発熱時の採血で血管が見つかりにくいのはなぜ? 採血をするために血管を探していたのですが、触ってみてもよく分からず先輩に相談すると、「熱が出ているから分かりにくいかもね」と言われました。後から手伝いに来てくれた先輩も同じことを言っていたので、家に帰ってから調べましたが、理由が分かりません。なぜ発熱時に血管を探すのが難しくな… 2021/08/30 感染症
[CASE17-01] ターミナル期なのに代理受診のままでいいの? 小さな町のクリニックに通院中の82歳男性のQさん。胆管がんを有しているが、高齢のため進行はゆっくりであると考えた主治医の方針により、積極的な治療はせずそのまま経過観察していた。その後、急速に腫瘍マーカー値が上がったため、がんの専門病院を紹介され検査したところ、末期であることが判明… 2021/08/25 ターミナルケア
第7回 医師、看護師、コメディカルで医療事故を防ぐ “ゼロ作戦”の担い手「トライアングルの会」とは? トヨタ記念病院の「トライアングルの会」は、多職種からなる院内事故防止委員会の名称です。医師、看護師、コメディカルの3者が三角形のトライアングルのように調和を保ち、ハーモニーを奏でる委員会を目指して発足しました。「転倒・転落」「患者誤認」「コミュニケーションエラー」を防ぐグループ… 2021/08/20 医療安全
「うちはスタッフの長期勤続を求めません!」 1人の看護師が当院を退職することになった。現在のメンバーでいえば、受け付けスタッフを合わせても最も在籍期間の長い女性の1人だ。進んで学会発表をするようなタイプではないが、学会や勉強会には積極的に参加し、資格取得に努め、僕が中心となって作った「関西の外国人医療を考える会」も手伝… 2021/08/18 コメディカル
看護の世界にも「名もなき仕事」がある 最近、テレビなどのメディアで「名もなき家事」が取り上げられ、看護界でも「名もなき仕事」があると指摘されていることを知りました。昭和天皇が侍従の方に向けて話されたというお言葉「雑草という草はない。どの草にも名前はあるのです」をふと思い出し、看護師のどの仕事にも名前があってしかる… 2021/08/18 事件・話題
知っておきたい「失行」の種類、特徴と対応法 特別養護老人ホームで働いている看護師です。「失行」のある方がこれから入所する予定です。今までそのような利用者さんがおらず、どういった特徴があり、どのように対応したらよいのか分かりません。失行にはどのような種類があり、どんな対応をしていけばよいのでしょうか。教えてください。… 2021/08/16 精神・神経
第25回 部下の悩みに効く「節度ある押しつけがましさ」 皆さん、お久しぶりです。本連載は第24回でひと区切りとなっていましたが、24回の中では書ききれなかったことや連載をしていくうちに私の中で新たに生み出されたテーマなどがあり、それらをしばらくの間、温めていました。今回から連載を再開し、また皆さんに向けて発信していきたいと思いますので… 2021/08/11 精神・神経
異常な発汗を伴う病気とは? 観察ポイントは? 私は内科病棟に就職した新人看護師です。受け持ち患者さんの中に、クーラーが効いている病室内でも大量の汗をかいている方がいました。今年の夏は暑いから室内でも大量の汗をかくのだと思っていたら、先輩看護師に「低血糖症状だよ」と言われ、慌てて血糖値を測定。ブドウ糖を内服してもらい症状は… 2021/08/09 代謝・内分泌
ほぼ後遺症のない脳梗塞患者への退院支援は? 脳神経外科に勤務している新人看護師です。脳梗塞で入院中の患者さんが自宅退院することになりました。退院支援に関して看護計画を考えてくるようにと先輩看護師に言われましたが、その患者さんはADLもほとんど自立していて、どのような点で看護師として退院支援ができるかが分かりません。脳梗塞患… 2021/07/26 循環器
口元が見える普段使いのマスクが欲しい フェース・ツー・フェースでコミュニケーションする際の基本的要素は(1)言語情報、(2)聴覚情報、(3)視覚情報──の3つで、これらがメッセージを正確に伝えるため互いに支え合っています。米国の心理学者アルバート・メラビアンは、単なる事務連絡ではなく好意や反感などの感情を伝達するとき… 2021/07/20 医師・患者関係
フットケア外来の目的は? 看護のポイントは? 総合病院の外来に勤務する看護師です。このたび、糖尿病科の医師からの依頼を受け、フットケア外来を開設することになりました。看護師としての経験は5年目で、救急外来なども担当してきましたがフットケアは初めてです。フットケア外来の看護で心掛けるべきことは何でしょうか。… 2021/07/19 代謝・内分泌
医療従事者でなくてもワクチンを打てる英国 “Registered Nurse are not injecting patients at mass Covid injection centre. Vaccinators are non-health care professionals.”(新型コロナワクチンの大規模接種会場では、正看護師は患者への注射はしません。注射を打つのは非医療従事者になります)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19… 2021/07/16 海外
第10回 実践事例(1) 「医療費のムダだから、孫の手術をやめて」 今回からは、私がこれまでに意思決定について受けた相談の中で印象に残っている事例を紹介していきます。今回は、「この相談は失敗した!」という、私が相談に乗ることができなかった失敗事例です。その相談は、新生児集中治療室(NICU)入院中のお子さんについての相談でした。… 2021/07/14 医師・患者関係
平熱が高くても一律に「38.5℃以上は解熱薬」でいいの? 慢性期病棟に勤める1年目の看護師です。ある患者さんのカルテに、「体温38.5℃以上の発熱時は解熱薬を使用する」と記載があります。ただ、その患者さんは日頃から体温が高く37℃台で、熱が38℃以上出ていても食欲があり、活動も活発的です。元々体温が高い人に対して、ほかの症状も出ていないのに解… 2021/07/12 アレルギー・免疫
第6回 抜けなく、把握しやすい看護記録を目指せ! 転倒・転落発生時に「何を記録するか」をテンプレート化 今回は、抜けのない、見やすい看護記録を目指した「テンプレート(ひな型)作成」についてお伝えします。当院の医療安全管理グループでは、転倒・転落を起こした患者について、全症例のカルテレビューをしています。そこで気付いたのは、カルテの記録に「決められたフォーマット」がないために、状… 2021/07/09 医療安全
その人らしさとワガママの境目 トシオさん(80歳・仮名)は、古いアパートに一人暮らしで生活保護を受給しています。脳梗塞の後遺症で、高次脳機能障害と左半身麻痺があります。トシオさんは男性にしては小柄で小食ですが、お酒とたばこが手放せません。食事らしい食事はせずに、専ら酒のつまみだけで生きているような生活です。… 2021/07/07 在宅医療
コロナワクチンを注射器5本に分注するには 自治体のコロナワクチン接種会場で薬液を準備する仕事を始めました。生理食塩水でワクチンを希釈して、1バイアルから5回分のワクチンを吸い上げて準備をしています。バイアルからワクチンを吸い上げる時に、「吸い上げ用の針は替えずに、固定したままシリンジのみを交換して薬液を吸い上げる。その… 2021/07/05 医薬品
[CASE15] 週1回の訪問で自主リハビリを続けてもらうには 82歳独居の女性のOさん。1年以上前から胸のしこりに気がついていたが、家族に心配をかけたくないために、症状を隠し、受診せずに生活を続けていた。その結果、腫瘍はカリフラワー状の自壊創へと巨大化し、痛みを我慢できなくなったため2016年に受診、左腋窩に転移のある進行性の局所乳癌と診断され… 2021/06/30 在宅医療
「胎児の心音が聞けるグッズ」の仕組みと注意点 産科病棟に勤務する2年目の看護師です。先日、産婦人科外来に手伝いに行ったときに、妊娠初期の方に胎児心音について質問されました。流産の経験があって不安なので、市販されている赤ちゃんの心音が聴取できるものを買いたいとのことで、下記について教えてほしいと言われました。・聴診器を買って… 2021/06/28 産婦人科
「3日排便がない=便秘」でいいの? 病棟において、毎日フローシートをつけて、排便の有無を確認し、3日排便がない患者さんには何らかの対応をすることが多々あります。この「3日での対応」というアセスメントは妥当なものなのでしょうか。先輩看護師たちが当たり前のように行っているため、私自身も同じく当たり前のように対応してし… 2021/06/21 消化器
選択的夫婦別姓はメリットだらけ 連続テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ系、2021年4月期)の主人公・大豆田(おおまめだ)とわ子さんは、バツ3という設定です。第1話の早い段階で、とわ子さんのいとこの結婚パーティーの場面が出てきます。彼女の父親が元参議院議員で、再び選挙運動を始めているからか、さまざ… 2021/06/16 事件・話題
医療を拒む患者さんに緩和ケアを導入したいが… 訪問看護師です。終末期で余命1カ月とされている患者さんのことで困っています。この患者さんはご家族の介助なしには身動きが取れず、悪心が強く水以外摂取できていません。検査や治療を拒否され、診断の確定はついていません。患者さんは「自分はもうすぐ死ぬのだから、治療は何も受けたくない。家… 2021/06/14 ターミナルケア
先生、おれみたいになるな 週に一度、60代の癌末期の男性に訪問診療をしていました。病気になるまでは大企業で役職に就いていたそうです。大きな体格で、目つきも鋭く、威圧感のある方ですが、寝たきりになり、スムーズには動けません。自力では寝返りも難しい状態です。思うように動けないせいか、よくイライラして奥様に怒… 2021/06/10 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
「もしかしてコロナ?」と患者家族に聞かれたら 先日、緊急入院された患者さんの家族から後日に情報収集した時に「新型コロナ肺炎の可能性はないでしょうか?」と聞かれました。理由を問うと、「緊急入院をする前に、外出して飲酒しに行っていた。その後に発熱があり、今回転倒して受傷した」とのことでした。入院後は、発熱はなく呼吸状態も安定… 2021/06/07 救急医療・集中治療
第5回 転倒発生後に“必ずやる業務”をカイゼン! 「頭部CT読影依頼」と「部署カンファ」の仕組みづくり 医療事故防止マニュアルの改訂で大きく変えた点の1つが、「頭部CT撮影時は読影を依頼する」ことです。さらに、転倒・転落発生後は部署でカンファレンスを行い、結果を書面で提出してもらうことになりました。そこで今回は、転倒・転落発生後の「頭部CT読影システム」の構築と、発生後のカンファレン… 2021/06/04 医療安全
第9回 新型コロナワクチンの接種、する?しない? 意思決定は、日常生活の様々な場面で必要となります。最近皆さんが注目しているトピックは、何と言っても「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に関することではないでしょうか。「新型コロナウイルス感染症にかからない、移さないためにはどうしたらよいか?」「新型コロナワクチンの接種をす… 2021/06/02 事件・話題
[CASE14] 薬を自己調節してしまう78歳男性にどう対処? 70歳で左肺がんで左開胸手術を実施したNさん。その後、術後の後遺症かははっきりしないものの、8年経過している現在も左肩の強い凝りが続いている。また不定愁訴が多く、市販薬の風邪薬を追加で飲むことが多々あり。Nさんからの繰り返される不定愁訴に対し、医師が新しい薬を処方すると、本人が希望… 2021/05/26 プライマリケア