「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(12)せん妄 せん妄による突拍子もない言動にどう向き合う? がん末期では、せん妄は非常に高い頻度で見られます。せん妄とは、意識障害を主体とした精神神経症状の総称です。がん患者さんの場合、あらゆる時期において出現しますが、特に体力が低下した末期には、程度の差はありますが、ほぼ必発と言ってもいいくらい出現頻度の高い症状です。… 2019/12/13 ターミナルケア
「好き」を仕事にした看護師が転職するとき 今回、ご紹介するHさんは、「好き」を仕事にした、4歳になるお子さんがいる助産師さんです。5年間、産婦人科で看護師として仕事をしてきて、「赤ちゃんを取り上げる仕事もしたい」と、仕事と家庭を両立しながら頑張って勉強し、見事に助産師資格を取られた方でした。… 2019/12/13 医師の職場環境
第2回 「入院前面談」で取るべき3つの情報とは? 入院を予定している患者とその家族を対象に、様々な情報を収集する「入院前面談」を行う医療機関が増えています。入退院支援を行うために、皆さんはどのような情報が必要だと思いますか? 事例を通して、支援の実際を見ていきましょう。… 2019/12/12 コメディカル
Aナーシング調査◎看護師の健康法 看護師4人に3人が「カラダにいいこと」を実践 「運動」重視が最多の4割、次いで「休養」と「栄養」 看護職は、職業柄、健康に関する知識が豊富であり、日ごろから心身ともに健康でいられるよう気を付けていそうなイメージがある。自分自身のためにどのような健康法を実践しているのか、看護師ならではの方法について聞いてみた。… 2019/12/10 事件・話題
看護で夜間せん妄を予防したい! 混合病棟で働いている1年目の看護師です。夜勤をするようになり、昼間は穏やかな患者さんが、夜になると急に人が変わったように騒いだり暴力的になったりすることに戸惑っています。それが夜間せん妄だということは分かってきたのですが、せん妄にならないようにはできないのかと思い、質問させてい… 2019/12/09 老年医学・介護
意識レベルが低い患者に服薬を促してはダメ? 精神科病院に勤めています。急性期の患者さんで意識がぼんやりとしている場合、なかなかうまく服薬していただけません。「無理しなくていい」と看護師長に言われるのですが、何が無理で、なぜ飲んでいただく努力をしてはいけないのかが分かりません。… 2019/12/02 コメディカル
何を重視する? “上京看護師”の仕事選び 地方に住んでいると、“都会に出てみたい”と思う時期があるような気がします。今回、ご相談くださった26歳の女性、Mさんも、「東京の憧れの町で暮らしたい」と上京した看護師さんでした。 2019/11/29 コメディカル
第1回 入退院支援の「技術」を身に付けよう! 患者にとって必要な医療・看護・介護が切れ目なくつながる──。この仕組みで看護師に求められていることの1つが、住み慣れたわが家を中心とした地域で暮らし続けるための支援です。第1回では序論として、予定入院・予定外入院を例に、入退院支援の流れとポイントについて押さえていきましょう。… 2019/11/26 プライマリケア
ステーションに電子カルテがやってきた! 世の中の流れに乗って、医療現場も随分とIT化が進んできています。在宅医療の現場でも、医師やケアマネジャーとチャットグループをつくって情報共有するなど、様々なツールが増えつつあります。訪問看護向けの電子カルテシステムも開発されています。私は事務所での記録の入力や書類作成にパソコン… 2019/11/22 コメディカル
第10回 「仕事のコントロール感」を引き出す新人指導のコツ 一般には、管理職など職場の中で上の立場にある人の方が「仕事のコントロール感」は高く、新人や若手の職員など、下の立場にある人の方がコントロール感は低くなる傾向にあります。では、どのようにして「仕事のコントロール感のなさ」による負担を軽減していったらいいのでしょうか。今回は、「新… 2019/11/20 コメディカル
どう防ぐ? 放射線治療による皮膚のびらん 上腕部の放射線治療を受けている患者さんですが、わきの下の皮膚がただれてきていて、とてもつらそうに治療を受けられています。先輩看護師に聞くと「皮膚がびらんした状態」とのことでした。びらんが皮膚障害なのは分かりますが、もう少し詳しく知りたいです。少しでも楽に治療を受けていただくた… 2019/11/18 コメディカル
キャリア相談で「心の整理整頓」を! 乱雑に置かれた衣服に小物。お部屋のお片付けがうまくいかないときは、1つ1つの物に決まった場所をつくってあげると、きちんと収納されて整理整頓できるそうです。人間の気持ちも同様です。まとまらない気持ちや気分を抱えていては、なかなか前は進めませんよね。心の整理整頓をしてあげましょう。… 2019/11/15 看護師
Aナーシング調査◎一人前の看護師、理想の看護師 看護師にアンケート!「一人前」の条件は? 「コミュニケーション能力」と「患者に寄り添えること」が不可欠 仕事が一人前にできるという条件は、職種によって様々あると思うが、看護師の目から見た「一人前の看護師に欠かせない条件」には、どのようなものがあるだろうか。Aナーシングでは看護職会員を対象に、一人前の看護師に関する調査を実施。同調査は2019年9月2~17日にウェブ上で行い、130人が回答し… 2019/11/13 コメディカル
術後の早期離床はなぜ必要? どう看護すべき? 外科に勤務する新人看護師です。私のいる病棟では術後に早期離床を促しており、すぐにリハビリテーションが開始されています。しかし、目的や方法に自信がなく、なかなか早期離床を援助する看護が行えないので、もっと学びたいと思っています。… 2019/11/11 看護師
コンパートメント症候群って検査でも起こるの? 先日、橈骨動脈アプローチで血管造影を実施した患者さんが、検査から2時間経過した時に、穿刺部周囲の疼痛と腫脹を訴えてきました。確かに軽度の腫脹はありましたが、検査後の一時的な変化と判断しました。でも、先輩に相談すると「コンパートメントかもしれない」と言われ、主治医に報告することに… 2019/11/04 救急医療・集中治療
死にゆく人に看護師ができること 日本での1日の死亡者数は、約3700人だそうです。何ものにも代え難い命が、毎日、こんなにも失われているという事実に驚かされます。誰かの死が、周りの人に与える影響は計り知れません。身内はもちろん、その人に関わるすべての人にとって「人の死」は大きな出来事なのです。… 2019/11/01 ターミナルケア
赤ちゃんの沐浴法、どう指導したらいいの!? はじめまして。私は、小児科に勤務する新人看護師です。今回初めてご家族に沐浴の指導をすることになりました。初めての家族指導で緊張しているのと、ご家庭での沐浴についてのイメージが湧かず、どのように指導したらよいものかと悩んでいます。… 2019/10/28 コメディカル
今さら聞けない!?「術後ベッド」の作り方 こんにちは。今度、全身麻酔の患者さんの術後を見ることになりました。先輩たちが手術内容を見て術後ベッドを作成していることは何となく分かるのですが、具体的に何を基準にして作っているのかが分かりません。どのようなことを基準に術後ベッドを作成しているのか、教えてください。… 2019/10/21 外科
「私が頑張らなければ……」の落とし穴 Hさんは25年間、幾つかの病院で内視鏡の経験を積んできた看護師です。ハキハキとした口調で、責任感の強そうな方でした。最近、引っ越しをされ、内視鏡看護の経験を生かせる病院を探しているということでご相談に来られました。… 2019/10/18 看護師
第9回 自分も同僚もスッキリ! あの「3S」で職場環境ストレスを解消 ストレスチェックにおける「職場環境」は、「作業環境(騒音、照明、温度、換気)」を指しています。今回は、この作業環境に加えて、作業環境を良好に保つための手段である「整理・整頓・清掃」といういわゆる「3S(Seiri、Seiton、Seisou)」について考えてみたいと思います。… 2019/10/16 医師の職場環境
摘便を「2本指」で行うのは不適切では? 先日、男性看護師の先輩と摘便の処置に入った際の話です。先輩は示指と中指の2本を肛門内に入れ摘便を行っていました。指を2本使用して摘便を行う看護師を初めて見たので驚いています。疑問に思ったので尋ねると、「自分は消化器の病棟で何人も摘便を行ってきている。肛門の大きさによって1本か2本… 2019/10/14 消化器
ご家族は「同業者」 利用者のご家族に医師や看護師がいると、何となく気を遣います。ケアマネジャーから訪問依頼を受けたときに「娘さんがお医者さんです」などと聞いている場合もありますが、「娘さんが看護師だけど知らないことになっている」という場合もあります。反対に名刺を差し出してくるなど初めから積極的に… 2019/10/09 コメディカル
剪刀の「曲」と「直」、医師はどう使い分けているの? 私は、外科で働いている1年目の看護師です。外科の包帯交換(包交)につく際に、様々な医療器材を使います。剪刀の種類に曲と直がありますが、使い分けが分かりません。 2019/10/07 外科
利用者さんが気付かせてくれた「看護のこころ」 今回ご紹介するEさんは、65歳で看護師歴45年。ノンストップで働き続けてきた超ベテラン看護師さんです。自分が働ける限界まで医療業界に自分の知識を還元したいと考えていたのですが、定年を迎えて退職した時には燃え尽き症候群になっていたそうです。それでも身体は健康で、身体に染み付いた夜勤サ… 2019/10/04 コメディカル
Aナーシング調査◎「人生100年時代のライフキャリアに関する調査」結果 人生100年時代、看護師として何歳まで働く? 「70歳まで働きたい」が最多の3割弱、次いで「65歳まで」 今や人生は100年時代といわれ、働き方についても従来の定年制を撤廃する動きが出てきている。年金受給年齢を引き上げるという話もあり、ライフキャリアについて再検討している人も多いのではないだろうか。Aナーシングでは看護職会員を対象に、人生100年時代のライフキャリアに関する調査を実施。ま… 2019/10/02 ライフスタイル
ご家族と一緒に患者さんの死後の処置を行ってもいいの? こんにちは。内科病棟の看護師です。先日、病棟で患者さんが亡くなりました。死後の処置を行う時に、先輩看護師が「ご家族の方も一緒にされてみてはどうですか?」と声を掛けました。私は、死後の処置には料金を頂いているし、亡くなったばかりのご遺体に家族が触れるのは倫理的におかしいのではな… 2019/09/30 コメディカル
医師4668人に聞いた「タスクシフトに賛成?反対?」 「事務作業をタスクシフトしたい」医師が5割 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が2019年3月にまとめた報告書では、労働時間短縮を強力に進めていくための方向性の1つとして、医師から他職種へのタスクシフトの推進が盛り込まれている。(関連記事:医師の労働時間短縮と地域医療維持は両立するか)また、2019年6月17、7月17日、7… 2019/09/26 医師の職場環境
患者の暴力行為に訪問看護師はどう対処すべき? 私は訪問看護師です。不穏状態の患者さんの対応について質問があります。暴言だけでなく暴力行為のある患者さんのご自宅へ看護師1人で訪問しているのですが、先日は特に興奮状態が激しく、身の危険を感じてすぐに退室しました。その時、患者さんは私を追って転倒し、大腿骨頸部骨折をしてしまいまし… 2019/09/24 在宅医療
「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(11)消化管閉塞 栄養補給の「ギアチェンジ」のタイミングは? 消化管閉塞は、消化管がんなどで将来的に起こる可能性が高い場合には、あらかじめステントを入れたり、バイパスや人工肛門(ストーマ)を作ったりするなど、終末期に困らないような対策を取っておくことが多くなっています。例を一つ挙げると、結腸の肝弯曲の辺りに将来詰まりそうな部位があり、回… 2019/09/18 ターミナルケア
気管支鏡ってどんな検査? 看護のポイントは? 呼吸器内科に勤務しています。今度患者が気管支鏡検査を受けることになりました。私は検査を見た経験がなく、イメージができません。どんな検査でしょうか。また、患者にどのように指導すればよいでしょうか。注意する点や、どのような看護をすればよいかについて教えてください。… 2019/09/16 呼吸器
第8回 愚痴のトリセツ─仲間の“問題解決力”を高める愚痴の聞き方、言い方─ 前回は、仲間の「職場の対人関係でのストレス」を減らすことをテーマに、「P循環」という概念を用いて人間関係による負担を軽減する手法についてご紹介しました。今回は、引き続き仲間の「対人関係でのストレス」を減らすことについて、「愚痴のトリセツ(取扱説明書)」というテーマで、より現実的… 2019/09/13 医師の職場環境
患者さんが心停止! どう対応したらよかった? 先日、退院を控えた患者さんがいました。21時のラウンドの時は何もなく入眠されていましたが、その後3時のラウンドの時に呼吸が無いことに気がつきました。先輩看護師に報告すると「心停止してる?何時から?」と聞かれましたが、気が動転して何もできませんでした。その後の対応は先輩看護師がして… 2019/09/11 コメディカル
転職する看護師は「無責任」なの? 今回ご紹介する52歳のYさんは、「転職は考えていませんが、悩みを聞いてほしいんです」と、“お悩み相談室”に連絡してきたベテラン看護師さんです。Yさんは訪問看護ステーションの常勤職員として何年も働いていましたが、最近、心当たりの無いクレームやミスで、所長からたびたび叱責されるように… 2019/09/06 看護師
夏場の訪問看護でありがちなこと 立秋が過ぎたとはいえ、まだまだ暑い毎日。在宅の高齢者の方たちにとってはつらい季節です。私たち訪問看護師にとっても、この時期いかに紫外線を避けて、体力を消耗せずに働くかということは大きなテーマです。… 2019/08/30 在宅医療
短期連載◎何ができる?どう活用? 特定認定看護師【第1回】 なぜ特定行為研修? 認定看護師にとってのメリットは? はじめまして。私は「十和田湖」や「奥入瀬(おいらせ)渓流」の豊かな自然や「現代美術館」のアートの街である青森県十和田市で、皮膚・排泄ケア特定認定看護師をしています。幼いころから看護師を天職と思い込み、早30年が過ぎました。特定行為研修を受講して「特定認定看護師」になることで、難… 2019/08/28 医療提供体制
話してみなければ、何も始まらない! 今回ご紹介するYさんは、急性期で18年勤務してきたベテラン看護師さん。15年以上、現在働いている個人病院で子育てとの両立のため日勤常勤で勤務してきました。しかし、最近、看護部長が新しく外部から着任し、方針が変わってしまったために、Yさんは転職を考えて私たちキャリアアドバイザーにご相… 2019/08/23 看護師
Aナーシング調査◎「看護師であることへの満足度調査」結果 4人に3人が「看護師になってよかった!」 もう一度職業を選べるとしたら「看護師になりたい」は3割強 Aナーシングでは看護職会員を対象に、看護師であることの満足度に関する調査を実施。「看護師になってよかったかどうか」について、「よかった」「よくなかった」「どちらともいえない」という3つの選択肢を示し、最も自分の考えに近いものを選んでもらった。その結果、「よかった」との回答が75.8… 2019/08/16 コメディカル
第7回 ポジティブは循環する──「P循環」と「N循環」 ナースは、人間関係で仕事をしていると言っても過言ではありません。患者やその家族、同僚の看護師や医師、医療スタッフ、事務員など、様々な人と濃密に関わりながら仕事をこなしていく必要があります。こうした人間関係に少しでも支障が生じてくると、大きな負担感を生むことになります。人間関係… 2019/08/14 医師の職場環境
転職する?しない?…じっくり考えていいんです 先日、お店ですてきなシャツが目に留まり、サイズを確認して購入したのですが、着てみると意外に小さく、がっかりしました。ちゃんと試着して買えばよかったと思います。何かを決めるときに「じっくり選ぶ」ことは大切ですね。… 2019/08/09 コメディカル
Aナーシング調査◎「結婚・出産後の働き方に関するアンケート」結果 看護師の仕事、結婚・育児と両立できる? 結婚・出産後もなんらかの形で「働いている・働くつもり」が9割 Aナーシングでは看護職会員を対象に、結婚・出産後の働き方に関する調査を実施。看護師の仕事と結婚・出産との両立のしやすさについて、「両立しやすい」「両立しにくい」「どちらともいえない」という3つの選択肢を示し、最も自分の考えに近いものを選んでもらった。その結果、「どちらともいえな… 2019/07/31 コメディカル
ベージュや黒のガーゼもあればいいのに 私が週3日、ナースとして働いているデイサービスでの出来事です。朝のミーティングの中で、利用者のTさん(85歳、女性)が自宅内で転倒したものの、頭頂部の皮膚をほんの少し切っただけで済んだということを知りました。テーブルに着いた約40人の利用者さんのバイタルサインを順に測定していき、Tさ… 2019/07/26 行政・制度
「リハビリパンツ、はきません!」の意外な理由 リハビリパンツ(リハパン)って、便利ですね。リハパンは私が臨床で働いていた20年以上前には、今ほどメジャーではありませんでした。今は薄型やローライズタイプのリハパンも出てきて選ぶのに迷ってしまうほどです。ちょっとした尿漏れ対策などに抵抗なく取り入れている方もいますが、「自分には… 2019/07/24 コメディカル
トレンド◎AI問診「Ubie」の実力を探る AI問診は外来の人手不足の救世主となるか? 患者がタブレット端末を用いて症状などに関する質問に回答していくと、人工知能(AI)が問診内容を文章にまとめて医師のパソコン上に出力し、疑い病名もリストアップする――。既に100以上の医療機関で導入されているAI問診「Ubie」は、予備問診の時間や手間を軽減することで、人手不足と働き方改… 2019/07/23 医療機器
「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(10)腹水 「腹水は抜いてはいけない」とは限らない 腹水は、腹腔内に液体が過剰に貯留した状態を言います。腹腔内には通常、数十mLの腹水が常にあり、腸の蠕動時の潤滑油的な働きをしています。腹水は、腹膜から少しずつ出て再び腹膜から吸収され、通常は一定の量を保っています。何らかの原因で、そのバランスが崩れて腹水の量が増えていくと、腹腔… 2019/07/12 ターミナルケア
「いい病院」「いい条件」で働いていても Iさんは新卒の時、珍しい症例などを数多く扱う、マスコミでも何度も取り上げられている有名な病院へと就職しました。残業はほぼ毎日、3、4時間は当たり前。深夜勤での休憩は20分取れればましな方というハードさ。休みも思うように取れないことも多かったそうです。それでも他の病院では得られないす… 2019/07/12 コメディカル
楽しく暮らす全盲のジュンイチさん 92歳のジュンイチさんは、古いアパートに独り暮らし。奥様はすでに亡くなっており、お子さんが2人いるとのことですが、交流はほとんどありません。ジュンイチさんは長く糖尿病を患っていた影響から網膜症を発症し、数年前に全盲となってしまいました。デイサービスや介護ヘルパーの利用をしながら生… 2019/06/28 コメディカル
面接で「採用したくない!」と思わせた看護師 今回ご紹介するFさんは、数年前に事故に遭われてしまい、物は握れるけれど、細かい作業ができない程度の障害が左手に残ってしまった看護師さんでした。Fさんは自分で求職活動をしましたが不採用が続き、今回、「医療行為の少ない施設を紹介して欲しい」とご相談くださったのでした。ところが、なん… 2019/06/21 コメディカル
「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(9)悪心・嘔吐 使える制吐薬はドンペリドンだけじゃない 悪心・嘔吐が生じる原因には、さまざまなものがあります。がんにおける悪心・嘔吐では、薬剤(モルヒネ、抗がん剤など)の副作用によるもの、消化器系(消化管の機械的閉塞によるものを含む)が原因のもの、前庭神経性(内耳性)によるもの、代謝性のもの(水代謝、電解質代謝など)、頭蓋内腫瘍に… 2019/06/12 ターミナルケア
ミスばかりする新人の指導係をやめたい! Mさんは3年目の看護師。新人の指導係についてから、ミスばかりする新人のせいでいつも上司から自分が怒られ、次第に出勤することがおっくうになってしまいました。私たちキャリアアドバイザーに電話をくださり、「転職すれば、そこでは新人になれますよね?」と言うMさん。今の人間関係にも雇用条件… 2019/06/07 コメディカル
一人だけど独りじゃない訪問看護 訪問看護に興味はあるけれども、「単独で訪問するのは不安」「自分独りで判断する自信がない」という言葉をよく耳にします。その気持ち、とてもよく分かります。私は臨床を離れていた時期が10年以上と長いので、自分の知識や技術が劣っているのではないかという不安がなんとなく消えません。ブラン… 2019/05/29 在宅医療
看護師の採用に“コツ”はあるか 前回の冒頭で述べたように、「開業してよかったことは?」と尋ねられるといつも「スタッフと共に働けること」と答えている。その逆に「開業してもっとも大変なことは?」に対する答えは「良きスタッフを見つけること」である。… 2019/05/24 医療経営
「看護師辞めたい」。新卒1年目の挫折 「看護師辞めたいです」とお電話をくださったTさんは、まだ新卒1年目の新人看護師さんでした。1年目のTさんのためになる道は転職か、今の職場で頑張ることか──。キャリアアドバイザーとして、Tさんのために何ができるのだろう……と、とても悩んでしまいました。… 2019/05/10 コメディカル
一度辞めた看護師に、また戻れる? 一生懸命、サポートしたつもりでも、「やっぱり看護師はもう辞めます」と言われることが、たまにあります。そんな時は、休養していただきたい気持ちと同時に、人材紹介という仕事に無力さを感じ、悔しく、寂しい気持ちにもなります。今回、ご紹介させていただくYさんは、肉体的にも、身体的にもつら… 2019/04/26 コメディカル
お別れを言いに来たミチオさん 今回は、私自身の体験ではなく同僚の体験談です。家族に看取られながら100歳の大往生を遂げたミチオさん(仮名)は、総合病院の名誉院長でもあるお医者さんでした。訪問看護の主担当看護師が同僚のA子さんであり、私はサブで時々お伺いしていたのですが、そのA子さんのところにミチオさんがお別れの… 2019/04/24 コメディカル
ティッシュで包んだ入れ歯を捨てちゃった! 先日、訪問看護師の男性Jさんとお茶を飲んで、なぜかティッシュの話で盛り上がりました。「オーバーテーブルとかに、くしゃっとなったティッシュがあったら要注意でしょ」「ですね。何かを包んだものだと思った方がいい。鼻水とか痰が付いたのなら、だいたいの方はゴミ箱に入れますから」「そうね… 2019/04/18 在宅医療
看護師に転向する我らが救命士たちに贈る言葉 すっかり春になりましたね。新年度も始まり、心機一転して色々なことにチャレンジしている方々も多いかと思います。 救クリでは、2人の救急救命士たちが、4月から看護師として新たな道へ進むことになりました。以前、救急救命士が看護師に転向する理由について調べたことがありましたが、今回は2… 2019/04/16 救急医療・集中治療
「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(8)食欲不振 がん終末期では体が欲する食事量を尊重すべし 人生の大半はきちんと食事を摂るのが普通ですから、食欲不振は異常な出来事と捉えられ、家族の気持ちに大きな影響を与えます。「食べないから元気になれない」とか「少しでも多く食べれば、それだけ元気になれる」「食べないと死んでしまう」と考える家族は多く、「もう少し食べたら?」と患者さん… 2019/04/15 ターミナルケア
男性恐怖症を抱えて 今回、ご紹介するKさんは、精神科病院で7年の経験のある看護師さんでした。Kさんは実家に帰ってきて、地元で仕事を探したいとネットからご登録いただきました。「女性のアドバイザーを希望」と書かれてあったため、私が担当をすることに。男性が苦手な方なのだなと感じ、できるだけKさんが負担に感… 2019/04/12 コメディカル
短期間に3度のACPを行ったあるご夫婦の事例に学ぶ 意思決定を何度でも支援する米国のEOLケア アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、事前指示書(アドバンスディレクティブ、AD)を作ってしまえば完了、というわけではありません。また、ホスピスケアを受けているからACPは必要ないということもありません。事前指示書はあくまでも本人の意思決定が不可能な場合に有効なのであって、そ… 2019/04/02 ターミナルケア
5万6767人の新看護師が誕生、うち大卒は2万382人 第108回看護師国家試験、合格率は89.3% 厚生労働省は2019年3月22日14時、第108回看護師国家試験(2019年2月17日実施)、第105回保健師国家試験(2019年2月15日実施)、第102回助産師国家試験(2019年2月14日実施)の合格発表を行った。看護師国家試験は、6万3603人が受験し、5万6767人が合格。合格率は89.3%と、前年より1.7ポイント低下… 2019/03/22 コメディカル
今どき必須!? 訪問看護と運転免許 訪問看護の求人情報を見ると、応募資格条件に「看護師免許」と並んで「要普通免許(AT車可)」と記載があることのなんと多いことか! もちろん地域によると思いますが、私の住んでいる東京都では、23区内は駐車場の確保が難しいせいか自転車で移動するステーションがほとんどです。しかし、私が就… 2019/03/22 コメディカル
またここから、始めればいいんです 新卒で入った病院を3カ月で辞めてしまったGさんは、「施設看護希望」で転職サイトにご登録くださいました。「施設だったら医療行為があまりないじゃないですか」と言うGさんは、反論されることに身構えているようでした。そんなGさんに、まずは本心を話してくださったお礼を言い、それから、「施設… 2019/03/15 コメディカル
夜勤入りの挨拶、「こんばんは」じゃダメ? 10年ほど前の5月の前半ごろだったと思います。エンゼルケアセミナーの講師を務め終えた私の前に、受講してくれた方々による質問の列ができました。最後列に並んでくれた方は20代後半と思しき小柄な女性で、私に向かってこう切り出しました。「私、社会人を経て今年看護師になり病院に就職したのです… 2019/03/14 コメディカル
「勤続10年以上」でなくても「経験・技能のある職員」扱いが可能 介護職員等特定処遇改善加算の算定要件の具体案を提示 2019年10月の消費税率の10%への引き上げに伴い、2019年度介護報酬改定で創設される介護職員等特定処遇改善加算の算定要件の具体案が、3月6日に開かれた社会保障審議会・介護給付費分科会で示された。同加算は「経験・技能のある介護職員」などの賃金アップを目的に、現行の介護職員処遇改善加算… 2019/03/06 行政・制度
難条件を吹き飛ばす「笑顔のちから」 Kさんは准看護師資格を取ってすぐに妊娠され、そのままお仕事をすることなく家庭に入られました。2歳になったお子さんを認可保育園に預け、近くの弁当屋で1年ほど働いていたKさんでしたが、急にそのお店が閉店することに。せっかくの資格がもったいないとご主人に言われたこともあり、今回は看護師… 2019/03/01 コメディカル
第9回 おススメは〇〇! 訪問看護師の職場探し事情 私は訪問看護に転職しようと考えた際、まったく情報がなかったので、「東京都ナースプラザ」主催の「訪問看護師育成研修」を受講したのち、「東京都訪問看護教育ステーション事業」の無料研修制度も活用して、合計3カ所のステーションで研修を受けました。いずれも看護師が立ち上げたステーション(… 2019/02/26 在宅医療
「目指すべき老衰」を阻むつらい訴えに対応する(7)食欲不振 悪液質症候群になったら栄養と補液をどうする? がんがあって食欲が減少している場合には「悪液質症候群」が関与していることが少なくありません。悪液質症候群とは食欲不振、体重減少、筋肉量の減少を主たる症状とし、疲労感、倦怠感、早期満腹感を伴う症候群です。別の基準では、「筋力低下」「疲労感」「食欲不振」「除脂肪体重の減少」「血… 2019/02/20 ターミナルケア
「思いもよらない転職」でキャリアが開けた話 私の好きな、ある日本のスポーツ選手がかつて、「先が分かっていたら、もうその道を行く必要がない」と言って、海外のチームへ移籍しました。慣れた日本のチームでプレーをしていれば、安定した地位と収入が得られるのに、あえて環境を変えることを選んだのです。「思ってもみないことが起きるから… 2019/02/15 コメディカル
2019年度介護報酬改定案が決定 2019年10月に「介護職員等特定処遇改善加算」が創設 訪問介護は最大6.3%、通所介護は最大1.2%など加算率はサービス別 2019年10月に実施予定の2019年度介護報酬改定において、「さらなる処遇改善」として創設される新加算の名称が「介護職員等特定処遇改善加算」(以下、特定処遇改善加算)に決まった。同加算は経験・技能のある介護職員などの賃金を他産業と遜色ない水準に高めることを目的に、現行の介護職員処遇… 2019/02/14 行政・制度
リスニング!医療英語●救急外来編 「何か思い当たる原因はありますか」 外国人患者さんに、症状が起きた原因について尋ねる際のフレーズ。英語で何と言いますか。『実践!医療英語』書籍版から、リスニング用の音声を抜粋してお届けします。看護師と患者の会話を聞いてみましょう。… 2019/02/06 コメディカル
看護師免許証のカード化、いいと思いませんか? 先日、友人のA子さんから電話がありました。「今回はシャレにならない感じです…」。暗く沈んだ口調でした。 看護師のA子さんと理学療法士のYさんは共に40代前半でバツイチ同士。相思相愛のようですが「付き合ってはいない」とのこと。たびたびけんかになり、その顛末をいつもは明るく事後報告し… 2019/02/06 コメディカル
インスリン自己注射用「補助具」の適正使用を 「日本くすりと糖尿病学会」が取り扱いの留意点をまとめ、公表 インスリン製剤やグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬などの自己注射が困難な患者が、注入器や注射針に装着して用いる「補助具」について、適正使用するための留意点を、日本くすりと糖尿病学会がまとめた。2019年1月4日、同学会のウェブサイトで公表した。… 2019/01/31 コメディカル
リスニング!医療英語●救急外来編 「いつ頃から痛みを感じましたか」 外来で、外国人患者さんの痛みについて詳しく聞く時のフレーズ。英語で何と言いますか。『実践!医療英語』書籍版から、リスニング用の音声を抜粋してお届けします。看護師と患者の会話を聞いてみましょう。… 2019/01/30 海外
バーンアウトに気づかずに 今回ご紹介する31歳の正看護師のKさんは、総合病院で6年間働いた後、有名な脳外科専門病院に3年間勤務。退職後しばらく休養してから病院の常勤を探してご相談くださいました。このキャリアなら職場はよりどりみどりですが、何をご提案してもKさんは生返事で、ご希望がまとまりません。… 2019/01/25 看護師