政府が2021年度予算案を閣議決定 厚労予算案は0.5%増の33兆円超、2020年度3次補正と一体的な「15カ月予算」 政府は2020年12月21日、2021年度予算案を閣議決定した。厚生労働省予算案は、前年度比0.5%増の33兆1380億円で、うち社会保障関係費は同0.5%増の32兆7928億円。医療が同1.5%減の12兆799億円、介護が同2.4%増の3兆4862億円だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で医療費は国… 2020/12/23 行政・制度
機能評価係数 機能評価係数とは、DPC/PDPS(診断群分類別包括評価支払い制度)に基づいて請求を算出する際、入院基本料や検査、投薬などを含む包括評価にかけ合わせる、医療機関別係数の種類のこと。医療機関別係数は、包括部分の出来高報酬相当の平均点数を係数化した基礎係数、機能評価係数I、機能評価係数II、… 2020/12/18 医療経営
初・再診の一定額を保険給付から控除し、その同額以上を上乗せ 紹介状なし大病院受診、定額負担を増額へ 厚生労働省社会保障審議会・医療保険部会は2020年12月2日、紹介状なし患者の大病院受診時の定額負担(選定療養)について、初・再診について一定額を保険給付から控除し、それと同額以上に定額負担を増額することを了承した。ただしこれまでの議論において、保険給付からの一定額の控除に対して医… 2020/12/08 医療提供体制
まるで中国語!?「発熱外来診療体制確保支援補助金」編 その難解な申請法と報告義務の数々、そして僕は途方に暮れる 11月6日、私は着慣れないネクタイ姿で、演者として地区医師会の会議室に立っていた。しかも、演題は医療の話ではなく、事務手続きの話。緊張しないわけがない。 見慣れない服を着た 君が今 出て行った 遡ること10月6日、東京都医師会が地区医師会感染症担当理事を集めて会議を行った。こ… 2020/12/02 感染症
医療計画の見直し等に関する検討会が了承、第8次計画(2024年度開始)から 「新興感染症等」を医療計画の事業に追加へ 厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」が2020年11月19日に開かれ、「新興感染症等の感染拡大時における医療」を医療計画の記載事項に位置付ける案が了承された。都道府県が「5疾病・5事業」について策定している医療計画は、第8次(2024~2029年度)から「5疾病・6事業」になる。事業… 2020/11/25 医療提供体制
一定期間内に対面での受診歴がある患者などに限り認められる方向 初診のオンライン診療の対象、ルールなど検討 厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」が2020年11月13日に開かれ、初診のオンライン診療を適切に実施するために必要なルールなどについて議論した。安全性や信頼性を担保するため、一定期間内に同一医療機関を受診していたり、予防接種や健康診断を受け… 2020/11/17 医療情報
外来機能報告、報告対象施設の範囲を巡り議論 厚労省の社保審・医療部会、地域医療構想は先送り論が多数 厚生労働省の社会保障審議会・医療部会は2020年11月5日、各種検討会などで議論が進められている地域医療構想、医療計画、へき地の医療機関への看護師等の派遣などについて議論を交わした。医療計画の見直し等に関する検討会、地域医療構想ワーキンググループなどでは、新興・再興感染症の感染拡大… 2020/11/10 医療提供体制
現在の電話・オンライン診療の時限的・特例的対応は当面継続へ コロナ収束後のオンライン診療のあり方を検討 厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」が2020年11月2日に開かれ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束した後のオンライン診療のあり方に関して検討を開始した。映像を伴うオンライン診療については、安全性と信頼性を担保しながら初診を含めて認… 2020/11/04 医療情報
【漫画】薬局で義務化、服薬フォローアップ 医薬品医療機器等法(薬機法)改正で、薬剤師による服薬期間中のフォローアップが2020年9月から義務付けられました。「薬局が何をするところなのかよく分からない」という議論があるように、医薬分業のメリットがまだ十分に発揮できておらず、中には「患者さんに薬を渡すだけの窓口」となってし… 2020/10/21 薬剤師
「日経クロスヘルス EXPO」がオンラインで開幕! 経産省のヘルスケアビジコンをLIVE配信、当日申し込み可能なセッションも多数 10月14日午前10時、日経BPが主催する「日経クロスヘルス EXPO 2020」が開幕した。16日まで3日間にわたり開催する。医療・介護の担い手と周辺産業の関係者の「クロス」を目的に昨年、初開催されたイベントだが、今年は新型コロナウイルス感染症防止のため、オンラインセミナーを軸に展開する。… 2020/10/14 感染症
変な解釈がまかり通る「美容整形と健康保険」 新たに総理大臣に就任した菅義偉氏が、不妊治療に関して健康保険の適用範囲を広げるといった独自の公約を掲げて話題になった。高度な不妊治療になると結構な費用がかかるので、今、治療を受けている女性などには朗報かもしれないが、生物学的に妊娠がうまくいかない妊活者の援助だけでなく、社会… 2020/10/14 行政・制度
薬局認定制度の基準に関する省令案公表 厚労省、11月6日までパブコメも募集 厚生労働省は2020年10月8日、医薬品医療機器等法(薬機法)の法律施行規則の一部を改正する省令案を公表。21年8月にスタートする、都道府県による「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の認定制度の基準について示し、パブリックコメントの募集を開始した。パブコメの締め切りは20年11月6日ま… 2020/10/13 薬剤師
厚労省幹部が語るウィズコロナの医療提供体制 地域医療構想や医療計画、働き方改革、医師偏在対策などにも言及 10月15日(木)10:00~11:00に配信される「新型コロナウイルス感染症への対応と2040年を見据えた医療提供体制の構築」は、キーパーソンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で影響を受けた医療機関などへの政府の対応と、「2040年の医療提供体制を見据えた改革」(いわゆる三位一体の改革)に… 2020/10/13 感染症
「タトゥーは医行為ではない」判決から「医療が目指すもの」について考えてみた 先日、最高裁判所がタトゥーは「医行為ではない」と判断し、「医師免許がないにもかかわらず人に入れ墨を施した」ことで訴えられていたタトゥー彫り師の方の無罪が法的に認められました。これは改めて「医療が目指すもの」を考える上で実にいい機会をもらったと思いました。この裁判については、… 2020/09/24 医師・患者関係
オンライン診療の特例的措置の「恒久化」に意欲 菅内閣発足に伴い田村厚労大臣が会見 第1次菅内閣が2020年9月16日に発足し、三重県第1選挙区選出(当選回数8回)の田村憲久氏が新たに厚生労働大臣に就任した。第2次安倍内閣時の2012~14年に厚労大臣を務めており、再登板となる。17日の閣議後会見で田村厚労大臣は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴って特例的措置と… 2020/09/18 行政・制度
入院報酬の経過措置延長の影響、調査で把握を 中医協で支払い側が要望、2020診療報酬改定の効果検証の調査 中央社会保険医療協議会(中医協)の総会と診療報酬基本問題小委員会は2020年9月16日、2020年度診療報酬改定の効果を検証するための「入院医療等の調査」について議論した。 同調査では、2020年度と2021年度の2回にわたり、2020年度診療報酬改定の主要項目の効果を調べる予定。同日の総会と診療… 2020/09/17 行政・制度
医療機関・利用者ともに無料で利用可能な「LINEドクター」を提供 LINE、11月からオンライン診療サービス開始 2020年9月10日、LINE(株)(東京都新宿区)は「LINE DAY 2020」を開催し、LINEヘルスケア(株)(東京都新宿区)代表取締役社長の室山真一郎氏がオンライン診療への参入を正式に発表した。同社が提供するサービスの名称は「LINEドクター」。医療機関の検索、予約、診察、決済までを全てLINEアプ… 2020/09/11 医療情報
医師働き方、時短計画策定義務機関の範囲は保留 兼務先での労働時間の扱いや把握方法などに課題 厚生労働省は2020年8月28日、「第8回医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催し、「医師労働時間短縮計画策定ガイドライン(案)」を提示した。今年3月に開催された同検討会で示した骨子案に、対象医師や策定の流れなどの詳細を盛り込んだ。一方、本ガイドライン案の「策定義務対象医療機関… 2020/09/09 医療提供体制
厚労省、看護必要度の施設基準の経過措置を延長 患者の診療実績が含まれる回リハ病棟や地ケア病棟の施設基準も 厚生労働省保険局医療課は2020年9月1日、「2020年度診療報酬改定において経過措置を設けた施設基準の取り扱いについて」の事務連絡を発出した。「重症度、医療・看護必要度」などの施設基準に関する経過措置の期限を半年間延長し、2021年3月31日までとすることを明確にした。 厚労省は8月19日に… 2020/09/08 行政・制度
厚労省、電話や情報通信機器を用いた診療の事務連絡を発出 オンライン初診、薬処方の要件守らない医療機関を指導へ 厚生労働省医政局医事課は2020年8月26日、「電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取り扱い」に関する留意事項の事務連絡を発出した。6日に開催された「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」で報告された問題点などを受けたもの。 同検討会では、新型… 2020/09/03 医療情報
COVID-19患者受け入れ病院では月1億円超の赤字も 医師会病院、利益率の悪化で厳しい状況続く 日本医師会は2020年8月19日の定例会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の医師会病院の経営への影響調査結果(2020年3~6月分)を発表した。今年3~6月平均の全体の医業利益率は-15.5%となり、厳しい経営状況が明らかとなった。一方で、6月の医業収入や初診料・再診料または外来診療料… 2020/08/20 医療経営
厚労省、看護必要度の施設基準など経過措置の延長を提案 中医協、診療側は全員一致で賛同も、支払い側は猛反発 厚生労働省は2020年8月19日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会を開催し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかる診療報酬上の臨時的な対応の拡充と、2020年度診療報酬改定における一部の経過措置の期限延長を提案した。これに対し、診療側は全員一致で承認したが、支払い側からの承認… 2020/08/20 行政・制度
前日本医師会長 横倉義武氏に聞く(上) 日本医師会長の任期を終えて肩の荷がおりた 今年6月、横倉義武氏は中川俊男氏との会長選挙に敗れ、2012年4月から4期8年の日本医師会長の任期を終えた。横倉氏は武見太郎氏(25年間)に続く長い期間、日医を支えてきただけでなく、武見太郎、坪井栄孝両氏に次ぐ3人目の世界医師会長も務めた。横倉氏に日医会長としての8年間と今回の医師会長… 2020/08/06 行政・制度
情報錯綜して二転三転の隔離生活が終わった 続・COVID-19状況下での一家4人「渡中」の記録 2020年3月下旬、COVID-19の影響が深刻化してきて、あわてて帰省中の日本から上海へ戻ろうとしたところ、地方都市・福州市のホテルで隔離されるはめになった友成暁子です。前回は私たち家族が隔離されるまで、そして隔離生活が始まったばかりの段階のお話をさせてもらいました。今回は隔離生活中盤に… 2020/07/27 行政・制度
第1回「医療扶助に関する検討会」が開催 生活保護のオンライン資格確認はどうする? 厚生労働省は2020年7月15日、第1回「医療扶助に関する検討会」をオンラインで開催した。 同検討会は、生活保護受給者が医療サービスを受ける際に給付される医療扶助について、オンライン資格確認の対応や頻回受診対策などの課題を検討するもの。第1回は総括的な議論として、現状と課題を確認した… 2020/07/21 行政・制度
患者情報の共有などデータヘルス改革を推進へ オンライン資格確認システムやマイナンバー制度の活用も本格化 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、データヘルスの検討状況について報告した。オンライン資格確認システム(被保険者番号、保険者の資格などをまとめたもの)やマイナンバー制度を活用し、全国で医療情報を確認できる仕組みを拡大するなど、データヘルス改革を今後2年間で進め… 2020/07/17 行政・制度
医療保険制度改革のまとめを2020年末へ延長 後期高齢者の自己負担割合のあり方などの本格的な議論が再始動 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、医療保険制度改革の取りまとめの時期を2020年夏頃から2020年末に延長することを了承した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、政府の全世代型社会保障検討会議の最終報告が2020年末に延長されたことに対応する。 同部会… 2020/07/14 行政・制度
医療・介護レセプト情報の第三者提供を促進 厚労省、データ提供可否の判断やガイドライン設定を担う専門委員会を設置 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、医療保険部会の下に「匿名レセプト情報等の提供に関する専門委員会」を設置することを了承した。「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の⼀部を改正する法律」(以下、改正法)が2020年10月1日に施行されることによ… 2020/07/14 行政・制度
社会保障審議会医療保険部会でCOVID-19への対応を説明 診療報酬増額の遡及適用など財政支援を求める声が多数 厚生労働省は6月19日に開催した社会保障審議会医療保険部会で、保険料の減免や猶予、傷病手当金、診療報酬の増額や概算前払いなど、医療保険制度における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応について報告した。この報告を受けて委員からは、4月より前にさかのぼっての診療報酬増額の適… 2020/06/23 行政・制度
療養病棟入院基本料等でのPCR検査・抗原検査の出来高算定が可能に 実施されているPCR検査の約6割が保険適用 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は6月17日の総会で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う医療保険制度の主な対応状況を報告した。その中で、6月15日付で発出した事務連絡(「新型コロナウイルス感染症にかかる診療報酬上の臨時的な取り扱いについて(その22)」)に関して… 2020/06/19 行政・制度
1分解説◎SARS-CoV-2のPCR・抗原検査ともに、実施には行政との契約が必要 診療所での新型コロナウイルス検査の始め方 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第2波への備えの一つとして、自分の診療所でも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査の実施を検討したい」「昨今、実用化された抗原検査や唾液PCR検査であれば、自分の診療所でもできそうだ」──。 … 2020/06/19 感染症
COVID-19への対応を機能評価係数IIで評価を 中医協委員から要望、地域医療係数の体制評価に設定可能か今後検討 厚生労働省は6月17日に開催した中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、2020年度診療報酬改定を踏まえたDPC/PDPS(診断群分類別包括評価支払い制度)の現況報告を行った。2020年4月時点でのDPC対象病院は1757病院(前年度比30病院増)、DPC準備病院は249病院(同10病院減)となった。DPC算定病… 2020/06/19 行政・制度
2020改定の影響調査、COVID-19の影響を配慮して実施へ 質問項目を最小限にして回答率向上、感染拡大地域の除外やWEB回答も視野に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は6月17日の総会で、2020年度診療報酬改定の結果検証の調査実施案を承認した。改定結果検証調査は、医療現場への診療報酬改定の影響を調べるため毎改定後行われる。同日の実施案では、かかりつけ医機能や働き方改革等の各項目について調査事項が示さ… 2020/06/17 行政・制度
【動画】日本でChoosing Wiselyを広めるためには 最終回です。日本でChoosing Wiselyを広めていくために何を行うべきか。徳田安春氏も参加して作成された、厚生労働省の保険医療政策のビジョン「保健医療2035」にも触れながら、今後の予防医療政策のあり方についても解説していきます。(10分38秒)… 2020/06/04 行政・制度
緊急座談会◎今こそ語るオンライン診療の未来(前編) 電話診療とオンライン診療を混同した議論は危険 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大に対応する目的で段階的に解禁されてきた、電話や情報通信機器を用いた診療。4月27日時点の厚生労働省の発表では、この「電話診療」に1万施設以上の医療機関が対応している(関連記事:電話等診療が可能な医療機関のリストが公開)。これまで「オ… 2020/05/08 医療情報
インタビュー◎英国医療を長年見てきた医師は日本のCOVID-19対策をどう評価する? 「科学的知見」と「透明性」が求められる医療政策 英国の診療所で約12年間にわたり総合診療医(General Practitioner)として活躍し、現在は都内の地域医療支援病院の総合診療科・国際診療科に所属する佐々江龍一郎氏。英国の医療システムを見てきた立場から、現在の日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をどのように評価するか聞いた… 2020/04/27 海外
新型コロナウイルス感染拡大で事務連絡 「0410対応」は薬剤師の職能発揮の手段 厚生労働省薬事企画官の安川孝志氏に聞く 2020年4月10日、厚生労働省医政局医事課と医薬・生活衛生局総務課は、事務連絡「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」を発出した。コロナウイルスの感染拡大を受けて、薬局がファクス処方箋を受ける機会が増えている中、今… 2020/04/13 薬剤師
【動画】人間ドックは本当に有用なのか 日本でChoosing wiselyの啓発を進めてこられた群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春氏が、実例を交えながらChoosing wiselyの必要性について解説された講演会を収録したものをノーカットで、5回に分けてお届けします。(12分23秒)… 2020/03/18 医療の質
NEWS◎慢性疾患を有する定期受診患者が対象 新型コロナ対応で電話再診での処方が可能に 厚生労働省は2020年2月28日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止するため、慢性疾患を有する定期受診者に対する電話や情報通信機器を用いた再診を認める事務連絡を発出した。これは2009年の新型インフルエンザの流行に伴う措置以来だが、情報通信機器による診療を認めたのは初… 2020/02/28 行政・制度
自己診療・自家診療は保険請求できる? 自己診療というのは、医師が自分自身を患者として血液検査や画像検査をオーダーしたり、薬剤を処方したりする行為のことを指します。結論から書くと、自己診療した分を保険請求することはNGです。 健康保険法など、現在の医療保険制度の基となる法令を見てみると、そもそも自己診療自体に関する… 2020/02/28 行政・制度
多国籍の診療環境で「ガイドライン」を使い倒す さて、今回のテーマは「ガイドライン」です。ガイドラインはEBMを推進する上で極めて重要であることは言うまでもありません。日本では医師も患者さんもほとんどが日本人ですし、国民皆保険制度が敷かれていることもあり、日本の学会や厚生労働省が示すガイドラインに従って診療することに異論は少な… 2020/02/24 行政・制度
◎解決編 大学医学部/大学病院、生き残りのための処方箋 「研究を行う時間がない」「先端医療を行うための投資が確保できない」――そんな大学医学部、大学病院に、生き残るための手立てはあるのか。 2020/02/21 組織
第4回 今さら聞けない診療報酬改定率の話~後編~ 公表されていない細部の重要な情報、読み解くのが困難に 前回は、診療報酬改定率の基礎的な知識についてまとめた。今回は、改定率の個々の数字について解説したい。前回も示したが、表1をあらためて見てもらいたい。これらの数字は非常に複雑だ。 表1の注意書きに記したように消費増税の影響、薬価制度改革の効果、さらに今回は別枠で救急病院の医師の… 2020/02/14 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 「病院単位での機能分化の方向が見えてきた」 四病協と日医が会見、地域包括診療加算の要件緩和も評価 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。答申を受けて、日本病院会や全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会からなる四病院団体協議会(四病協)と日本医師会が記者会見を開催。病院単位… 2020/02/11 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 「働き方改革の推進に対応する新たな一歩」 日医会長の横倉氏が会見、看護必要度の見直しもポイントに 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。中医協総会の終了後、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会の三師会が会見を開催。日本医師会会長の横倉義武氏は、「課題は残るが、目指す方向性が理解され… 2020/02/11 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 【訪問看護】リハビリ職による提供を適正化 一定の実績のある医療機関からの訪問看護に新たな加算 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。訪問看護に関する見直しの主題の1つは、リハビリテーション職の多い訪問看護ステーションに対する評価の適正化だ。 改定に向けた議論では、リハビリ職による訪問… 2020/02/10 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 【在宅医療】在支病の24時間往診体制を明確化 複数の医療機関による6カ月超の訪問診療の実施が可能に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。在宅医療についてはこれまでの報酬改定で、在宅患者訪問診療料や医学管理料といった根幹をなす報酬の見直しが続いてきたが、2020年度改定では曖昧な要件を明確化… 2020/02/07 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 【回復期入院】実績指数の要件の基準値を厳格化 栄養管理の面からもリハビリの効果を支援 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。回復期リハビリテーション病棟入院料では、リハビリの効果をさらに重視する内容となった。 回復期リハビリ病棟入院料においてリハビリの効果を評価する指標の1つ… 2020/02/07 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 【軽度急性期・急性期後入院】大病院の地域包括ケア入院料を制限 サブアキュート機能や在宅医療の提供はさらに強化 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働大臣に答申した。軽度急性期・急性期後を担う地域包括ケア病棟・病床では、2014年度改定以降、一貫して評価が拡充されてきたが、今改定はそれに一定の制限をかける内容も盛り込ん… 2020/02/07 行政・制度
シリーズ◎2020診療報酬改定 【速報】2020年度診療報酬改定の詳細が決定 働き方改革を多面的に評価、地域包括ケア病棟・病床は一定の制限 厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)は2月7日の総会で2020年度診療報酬改定案を了承し、加藤勝信厚生労働相に答申した。入院料の体系の見直しやかかりつけ機能の強化を図った前回の2018年度改定に引き続き、医療機能の分化・強化、連携を促進。同時に、医師を中心に医療従事者の働き方… 2020/02/07 行政・制度
第3回 今さら聞けない診療報酬改定率の話~前編~ 数字の裏に隠された複雑な“物語” もう昨年のことになってしまったが、診療報酬の改定率が公表された。新聞記事等に沿って、その内容を振り返ってみよう。麻生太郎財務大臣と加藤勝信厚生労働大臣が2019年12月17日、本年度予算案の閣僚折衝を行い、表1に示すように、薬価を0.99%(市場拡大再算定の見直し等を含む)、医療材料価格… 2020/02/07 行政・制度
NEWS◎「医療機関内で感染症を決して拡大させない」 日医、新型コロナ対応用の院内掲示案内を公開 日本医師会は2020年2月5日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症への対応について記者会見を行い、受診者に対して医療機関の入口および院内で掲示するための案内を公開したことを発表した。 会見で登壇した感染症危機管理対策室長の釜萢敏氏は、「日本医師会は、医療機関内で感染症を拡大させ… 2020/02/06 感染症
患者の先発品志向、医師は無関心でいいの? 43歳、男性。高血圧。転居に伴い、これまで受診していた診療所に通えなくなったので、治療の継続を希望して来院。「患者が持参した降圧薬を確認し、処方箋を出そうとしたところ、『前にかかっていた先生は、後発医薬品への変更を不可にしていました』と言われた。患者の希望に応じて、処方箋の変更… 2020/02/06 医薬品
地域医療連携推進法人 地域医療連携推進法人とは、医療機関や介護施設などを運営する法人の枠を超え、地域での医療機能の分担や連携を進める目的で複数の設立母体が作る法人制度のこと。参加法人間の「競争よりも協調」を重視し、地域医療構想を達成するための一つの選択肢として2017年4月に創設された。… 2020/02/04 医療経営
マイナンバーカードを用いたオンライン資格確認の運用開始に先立ち通知発出 外来での身分証提示に関するルールを明確化 厚生労働省は2020年1月10日に、保険医療機関などで患者の本人確認を実施する場合の方法について、都道府県などに対して通知を発出した。窓口での本人確認の必要性が高いと考えられる場合には、外来患者に幅広く写真付き身分証などの本人確認書類の提示を求めることができるようになる。… 2020/01/21 行政・制度
シリーズ◎医師の「働き方改革」 B・C水準の指定の仕組み、取りまとめを延期 厚労省検討会、大枠固まるも地域医療への影響に懸念の声 厚生労働省の「医師の働き方改革の推進に関する検討会」が2019年12月26日に開かれ、意見の取りまとめに向けて議論が行われた。検討会の発足時には2019年内の取りまとめを予定していたが、医師の働き方改革の地域医療への影響を懸念する構成員の声が少なくないため、2020年1月以降も議論を継続する… 2020/01/06 医師の職場環境
第2回 公立・公的病院への逆風は「積年の想い」から 病床数適正化の議論の矛先は民間病院にも向くのか 厚生労働省は9月26日、公立・公的病院など全国424の病院について「再編統合について特に議論が必要」とする分析結果をまとめ、病院名を公表した。その上で、2020年9月までに対応策を決めるよう求めている。 公立・公的病院の多くは、地域において重要な役割を果たしている。それ故に、なぜこれほ… 2019/12/18 行政・制度
インタビュー◎「都市型」の地域医療連携推進法人として今年4月に立ち上げ 「地域包括ケアのプラットフォーム構築目指す」 さがみメディカルパートナーズ・代表理事の服部智任氏に聞く さがみメディカルパートナーズは、神奈川県の県央医療圏(厚木市、大和市、海老名市、座間市など)を活動区域として2019年4月に設立された「都市型」の地域医療連携推進法人(以下、連携推進法人)である。人口減少・少子高齢化が進む地域で、公立・公的病院が主体となり運営する「地方型」とは一… 2019/12/11 医療経営
第1回 元官僚が今になって医療行政を批判的に語る理由 日経メディカルOnlineの読者の皆様、初めまして。佐藤敏信と申します。私は以前、厚生労働省に勤めていました。その経験を踏まえ、連載を担当することになりました。よろしくお願いいたします。 退官後、本連載のように私は幾つかの媒体から執筆の依頼を受けるようになりました。私はこれまでど… 2019/12/04 行政・制度
診察室で話したくなる「高額療養費制度」 抗体医薬が関節リウマチに使われるようになって10年以上が経ちましたが、今では喘息や乾癬などでも用いられるようになっています。また、抗癌剤も分子標的薬のようにものすごい単価の薬が登場していることからも、1患者当たりにかかる医療費はどんどん増えているのが現状です。… 2019/11/22 ライフスタイル
地域包括ケア病棟 地域包括ケア病棟とは、急性期後の患者や急性増悪した在宅患者などを受け入れ、早期の在宅・生活復帰を支援する病棟。地域包括ケアシステムを支える病棟として、2014年度診療報酬改定(地域包括ケア病棟入院料・入院医療管理料)で創設された。… 2019/11/21 行政・制度
介護医療院 介護医療院とは、「日常的な医学管理」や「看取り・ターミナルケア」などの医療機能と、「生活施設」としての機能を兼ね備えた介護施設。2018年3月が設置期限だった介護療養型医療施設(介護療養病床)と看護配置25対1以下の医療療養病床が提供していた機能を担う新しい施設類型として、2018年度… 2019/11/19 行政・制度
医療区分 医療区分とは、慢性期入院医療を担う療養病棟において、患者の医療の必要度を評価するための指標。1~3の3区分があり、区分3が最も重い。区分2・3に相当する「対象疾患」「対象となる状態」が規定されており、該当する項目がなければ区分1となる。例として、区分3では「スモン」「人工呼吸器を使… 2019/11/13 行政・制度
重症度、医療・看護必要度 重症度、医療・看護必要度とは、急性期入院医療を担う病棟において、患者の医療や看護の必要度を評価するための指標。一般病棟用や、特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度がある。 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度は、「モニタリングおよび処置等」を評価するA項目、「患者の状態等… 2019/11/08 行政・制度
DPC/PDPS DPC/PDPSとは、急性期入院医療を対象として2003年に導入された診断群分類別包括評価支払い制度のこと。診断群分類に基づいて、入院1日当たりの包括報酬が支払われる。診断群分類は、主な疾患(病名)を基本として手術・処置・副傷病名の有無などによって分類されている。DPC対象病院は2019年4月1… 2019/11/06 医療経営
月末のレセプト業務がないカナダ 9月から日本の薬局で働き始めて約1カ月半がたち、以前日本の薬局で働いていたときの感覚が戻ってきました。そして10月に入りレセプト業務を始めるスタッフを眺めて「そうだった。日本にはレセプト業務があるのだった」と、昔の仕事を思い出しました。カナダでは月に一度のまとめてのレセプト業務… 2019/11/06 行政・制度
地域医療構想 地域医療構想とは、団塊世代が75歳以上となる2025年における入院・外来別・疾患別患者数などの医療需要を踏まえ、構想区域(二次医療圏と同じケースが大半)ごとに目指すべき医療提供体制を示したもの。高度急性期・急性期・回復期・慢性期の四つの機能ごとに入院医療の需要を推計し、それぞれの… 2019/10/30 行政・制度
学会トピック◎第78回日本脳神経外科学会学術総会 常時待機の脳卒中救急で医師の疲弊をどう防ぐ 血栓回収療法の普及に対応できるシステムの構築が必要に 急性期脳梗塞に対する血栓回収療法の有効性が証明され、我が国でも血管内治療の全国的な普及を目的とした脳卒中センターの指定が始まろうとしている。しかし、24時間365日の対応が求められる上、血栓回収療法を行う日本脳神経血管内治療学会(JSNET)専門医はまだ少ない。第78回日本脳神経外科学… 2019/10/30 循環器
お金次第で環境は天と地の差―上海病院事情 上海では大きく分けて2種類の病院があります。「公立」と「私立」です。公立病院は、名前の通り、中国政府により運営されている病院です。ほとんどの中国人は、公的医療保険を使って公立病院を受診します。患者さんの自己負担割合は低いですが、混雑の度合いは半端ではありません。… 2019/10/30 行政・制度
救クリ流、ここがおかしい「医師の働き方改革」 この度の台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。病院や診療所が甚大な被害に遭われたニュースを聞くたびに心が痛みます。被災された皆様が、1日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈り申し上げます。 台風の規模も異常なら、この10月は早々にインフルエンザ警… 2019/10/29 医療提供体制
地域医療介護総合確保基金 地域医療介護総合確保基金とは、2014年6月25日公布の「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」(医療介護総合確保推進法)に基づき、消費税の増収分を活用して各都道府県に設置した財政支援制度。高度急性期から在宅医療・介護まで一連のサービス… 2019/10/28 行政・制度
診療報酬改定ニュース、専門用語解説…役立つ情報が盛りだくさん! 新サイト「医療・介護経営」がスタートしました このたび日経メディカル Onlineのデザインリニューアルに合わせて、サイト「医療経営」は「医療・介護経営」に生まれ変わりました。目玉の一つは、コンテンツの充実です。医療・介護経営の専門誌『日経ヘルスケア』の記者が診療報酬改定など医療経営に関する法制度の最新動向を今まで以上にタイム… 2019/10/28 行政・制度
地域包括ケアシステム 地域包括ケアシステムとは、住まい、医療、介護、介護予防、生活支援を一体的に提供するシステム。住民が重度要介護になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けられるよう、団塊の世代が75歳以上に達する2025年をめどとして国が構築を目指している。… 2019/10/25 行政・制度
医師のタスクシフトとともに、薬剤師が主体的に業務を行える環境づくりを 全日本病院協会会長 猪口 雄二氏 四病院団体協議会は2019年9月6日、根本匠厚生労働相に、医師のタスクシフトに関する提案書を提出。この中で、「薬剤師に関しては大幅な業務移管が可能」とした。全日本病院協会会長の猪口雄二氏に、同提案書を提出した背景と、薬剤師に期待することを聞いた。(聞き手は本誌編集長、佐原 加奈子)… 2019/10/21 行政・制度
特集◎医師が薬を自由に使えなくなる日《8》 「薬が自由に使えない」をどう思いますか? あるPPIをオーダーできなかったDr.Xに突撃インタビュー 201Y年4月Z日。3年ぶりに、大学病院の循環器内科に戻ってきたDr.X。不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を3日前に実施した入院患者が胃痛を訴えたため、ストレス性の急性胃炎と判断。以前勤務していた中規模病院でよく使っていたプロトンポンプ阻害薬(PPI)を処方しようと電子カルテ… 2019/10/21 医薬品
初開催の「クロスヘルスEXPO」がいよいよ開幕! 医療・介護の担い手と異業種の交流をサポートする新イベント 日経BPは10月9日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で、ヘルスケアに関わる多様な支え手が一堂に会して交流するイベント「クロスヘルスEXPO 2019」を開幕した。今回が初開催で、10月11日まで3日間の日程で行う。このイベントでは、日経BPの医療・介護関連媒体で培った知見とネットワークをフルに… 2019/10/09 行政・制度
地域医療構想、分析結果開示の意図説明する文書を発出 加藤厚労相、診療実績データ公表の主旨を説明 加藤勝信厚生労働大臣は10月1日の大臣記者会見で、地域医療構想の実現に向けて公立・公的病院に引き続き、民間病院の診療実績データの分析結果についても公表する考えを示した。データの公表方法については、都道府県、市町村への説明会などを通じ、意見交換をしながら検討する方針だ。 厚労省は… 2019/10/03 行政・制度
新たな薬剤師の役割とチーム医療の実践 ファルメディコ株式会社代表取締役、思温病院理事長 狭間研至氏 「薬剤師が薬をお渡しするまでではなく、飲んだ後までフォローすれば、薬物治療の質は飛躍的に向上する」──。私が実家の薬局運営に携わり、在宅医療の現場で医師として活動する中で、何となく気が付いていたことですが、実は、きちんと言葉にできたのは、3 年くらい前のことです。… 2019/09/24 薬剤師
クロスヘルスEXPO 見どころ紹介(2) 政府の社会保障見直し方針を受け医療制度はどう変わる? 厚生労働省や日本医師会、日本病院会のキーパーソンが将来を展望 10月9~11日に東京ビッグサイトで開かれる「日経BP クロスヘルスEXPO 2019」には、医療関係者にとって必見のセミナーが目白押しだ。中でも注目されるのが、政府が社会保障制度の見直し方針を示したことを受け、医療制度がどうあるべきかを展望するセッションの数々だ。厚生労働省や財務省、経済産業… 2019/09/09 行政・制度
「新時代の医療制度はどうあるべきか。各界のキーパーソンの本音を引き出したい」 医療法人社団鉄祐会 理事長 武藤 真祐氏 日経BPは2019年10月9~11日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で「クロスヘルスEXPO 2019」を開催する。その最大の目玉と言えるのが、クロスヘルスEXPO創立記念シンポジウム「社会保障改革の課題と限界──持続可能な医療・介護のあり方とは」だ。シンポジウムには、日本医師会長の横倉義武… 2019/09/03 行政・制度
健保連の提言はピンチ?それともチャンス? 物心がついた頃から、当時は何となく、しかし最近では意識的に心掛けていることは「ピンチはチャンス」という考え方です。色々な危機が迫ってくると、「あぁ、もうだめだ」と弱音を吐きたくなるものですが、そんな時に心が折れないようにするためにも、「これは、チャンスかもしれない」と心を切… 2019/09/03 薬剤師
インタビュー◎英国総合診療医が見る日本の医療と薬剤処方の課題 「念のため処方」を断つ英国のフォーミュラリー NTT東日本関東病院総合診療科・英国総合診療医の佐々江龍一郎氏に聞く 英国の診療所で約12年間にわたり総合診療医(General practitioner)として活躍し、現在は日本の病院の総合診療科に所属する佐々江龍一郎氏。薬剤の使用指針を定めた「フォーミュラリー」や種々のガイドラインによって、徹底的な効率化が図られているという英国の医療システムや、そこから浮かび… 2019/08/26 医療提供体制
セフォタキシムが基礎的医薬品の対象外に 消費増税に伴い約4割の医薬品で薬価引き上げ 厚生労働省は、2019年8月19日、10月の消費増税に伴う薬価改定を告示した。市場実勢価格相当部分に消費税率引き上げ分(8%から10%)を上乗せして、10月以降の新薬価とする。改定品目全体の約4割の医薬品において、薬価が上がる。… 2019/08/22 医薬品
「超高齢社会には質の高い公的保険外サービスの育成が不可欠」 経済産業省ヘルスケア産業課長 西川 和見氏 従来のヘルスケア産業は、病医院や介護事業所に加え、製薬企業や医療機器メーカーといった企業が中核を占めてきました。21世紀も、そこはコアな部分として残るでしょうが、それだけでなく予防や予後の生活支援を担う産業も必要になってきます。製薬企業や医療機器メーカーなどに限らない幅広い生… 2019/08/21 行政・制度
じわり浸透、連携推進法人が13まで増えた理由とは 2017年4月に制度がスタートした地域医療連携推進法人に再び注目が集まっている。2017年度は4法人、2018年度は3法人の認定にとどまっていたが、2019年度に入ってから6法人が加わり、2019年8月1日時点では12府県で13法人が認定されるに至っている。 地域医療連携推進法人は、別々の経営理念、方針… 2019/08/21 医療提供体制
「医師の偏在対策と働き方改革は地域医療構想との三位一体で進めていく」 厚生労働省医政局長 吉田 学氏 「地域医療構想の実現」と「医師の地域偏在対策」、「医師の働き方改革」は、それぞれ別の施策ですが互いに連関しており、一緒に進めていく必要があります。地域ごとの医療ニーズは大きく変化してきていますが、医師をはじめとするマンパワーには一定の制約があり、医療の高度化に対応するには今… 2019/08/07 行政・制度
「多分野の人材が知恵を出し合いヘルスケア分野の課題解決を」 厚生労働省医務技監 鈴木 康裕氏 これから2040年までを見通すと、医療・介護分野で働く人の割合が増えていくので、労働人口の減少による担い手不足は非常に大きな課題です。特に介護は「4K職場」と言われるイメージもあって、人が採用しにくい。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などのテクノロジーの活用で4Kの部分を… 2019/08/02 医療提供体制
多国籍都市・上海で「外国人医師」になってみた はじめまして。上海パークウェイヘルスの友成暁子と申します。私の生まれは横浜ですが、父の仕事の関係で幼少期から高校までをイギリス統治下の香港とアメリカの東海岸で過ごしました。アメリカ時代は日本人が少ないエリアに住んでおり、通っていた小学校で日本人は私と妹たちだけでした。中学校以… 2019/07/19 行政・制度
家族も親戚もいないと入院できないんですか? 先日、病院で慣習的に行われている「身元保証人・身元引受人」制度の在り方を問うガイドラインについての記事を書いた(関連記事:入院時の「身元保証人」、本当に必要ですか?)。 2019/07/15 行政・制度
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 再製造医療機器流通のために病院が注意すべきポイントは? 院内に強力なリーダーシップが不可欠 2017年7月、単回使用医療機器(SUD)の再製造のための、「再製造単回使用医療機器基準」が告示された。現時点で国内で再製造された製品は上市していないものの、今後事業拡大が期待されている。再製造医療機器の原材料は医療機器から生まれる。では医療機関にはどのような対応が求められるのか。… 2019/06/27 医療機器
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
激動の「病院経営5.0」の時代がやってくる! 「2025年」の先、あなたの病院は生き残れる? 日本は今後、未曽有の人口減少・少子高齢化により医療ニーズが激変する一方、提供サイドでは働き手不足が大きな問題となります。これまで大きな制度改正の度に幾度となくアップデートを重ねてきた病院経営。しかし、かつてない激動の時代を前に、さらなるバージョンアップが求められます。医療・… 2019/06/21 医療経営
2018年度調剤報酬改定の影響度調査の結果を公表 NPhAが地域支援体制加算の要件緩和を要望 日本保険薬局協会(NPhA)の調査の結果、2018年度調剤報酬改定で新設された地域支援体制加算を取得している薬局は、回答した8022薬局のうち29%に当たる2329薬局だったが、そのうち調剤基本料1以外で加算しているのは4薬局にとどまることが明らかになった。調査は、2020年度調剤報酬改定要望の根拠… 2019/06/20 行政・制度
外来を終えて感じた、医療変革の必要性 先日、ふと気になって、自分が担当する外来が終わった後、患者さんのリストを見返してみました。3時間で診察した40人をレビューしたところ、我ながら少し驚きました。全体の2割に当たる8人は、リハビリの方。私の病院では、医療行為であるリハビリは、医師が診察してから行うことになっていて、医… 2019/05/14 コメディカル
「健康で文化的な最低限度の生活」とは何か 医療や介護の現場で働いていると、ケアを受ける人の尊厳がはたして守られているのだろうか、と感じることがある。たまたま育った環境が苛烈で、貧困から抜け出せなくても「自己責任」のひと言で切り捨てられ、十分なケアを受けられない。孤立したまま手が差し伸べられず、放置される。そのような… 2019/04/27 行政・制度
リポート◎“自由診療だけの病院”は病床規制を無視できる? 100床の外国人専用病院計画で露見した制度の穴 2020年度の完成を目指して建設が進められている羽田連絡道路。海外からの玄関口である羽田空港国際線ターミナル(東京都大田区)と、多摩川を挟んだ川崎市の殿町地区を結ぶ連絡橋だ。この殿町地区からほど近い場所で昨年秋、100床の外国人専用病院の開設計画が明らかになった。… 2019/04/23 行政・制度
製薬企業から“離れた”学術講演会目指す 神奈川県内科医学会が新たな試みを開始 神奈川県医師会下にある神奈川県内科医学会は2019年4月18日、「知の羅針盤」と題した新たな講演会に関する記者会見を実施した。これは、製薬企業のプロモーション規制から独立した講演会の実施を目指す試み。3月25日に第1回目の講演会を行い、製薬企業の協賛なしで講演会を行うノウハウを蓄積して… 2019/04/19 医療の質
リポート◎ついに動き出す「医師の働き方改革」 医師の労働時間短縮と地域医療維持は両立するか 3月28日、厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が最終報告書を取りまとめた。これを受け、医療界は残業時間の削減など、働き方の改革にようやく動き出すことになる。医師の過重労働解消の一方で、地域医療の崩壊を懸念する声も根強い。… 2019/04/15 医師のキャリア
薬機法改正を正しく捉えるための2つのポイント 近く、医薬品医療機器等法(薬機法)が改正される見込みとなりました。もちろん、法改正、そして施行までには幾つかのステップがあり、最終的にどうなるかは分かりませんが、薬剤師のあり方が大きく変わり、当然ながら薬局のあり方も激変することは明らかです。 今回の改正については、ポジティ… 2019/03/19 コメディカル