BMJ誌から 前立腺肥大で費用対効果が高い治療法とは 高周波を用いた蒸散術後にHoLEPを用いる組み合わせが安価で有効 行動療法(生活改善など)や薬物療法に反応しない前立腺肥大患者には、通常、経尿道的前立腺切除術(TURP)が適用される。英国Newcastle大学のNigel Armstrong氏らは、費用対効果の面でTURPに優る治療法を調べ、高周波を利用した経尿道的前立腺電気蒸散術(TUVP)を最初に行い、必要ならその後に… 2009/05/26 腎・泌尿器
本誌連動◇DPC病院に学ぶ医療の「質」改善 Vol.4 診療プロセスの測定が質の改善につながる 産業医科大学教授・松田晋哉氏に聞く DPCが医療の「質」の改善に与える影響について、DPCの“生みの親”であり、厚生労働省のDPC研究班の主任研究者を務める産業医大公衆衛生学教授の松田晋哉氏に聞いた。 2009/05/21 医療の質
JAMA誌から ICD植え込み術を非専門医が行うと合併症が増える 胸部外科医が行った場合の合併症発生リスクは1.4倍 心臓電気生理学が専門ではない医師が植込み型除細動器(ICD)の植え込み術を行うことについては議論がある。米国Yale大学医学部のJeptha P. Curtis氏らは、米国のICD登録のデータを分析し、ICD植え込み術の約3割が心臓電気生理学が専門ではない医師によって行われており、専門医以外によるICD植え… 2009/05/19 循環器
本誌連動◇DPC病院に学ぶ医療の「質」改善 Vol.2 DPC導入を機に見直し パスとの整合性を図る 相澤病院(長野県松本市) 相澤病院(長野県松本市)は、2004年にDPC調査協力病院になったのをきっかけに、クリニカルパスを大幅に見直した。同病院ではそれ以前から、診療にパスを取り入れていたが、診断群分類に合わせたパスに切り替えたのだ。… 2009/05/19 医療の質
本誌連動◇DPC病院に学ぶ医療の「質」改善 術前検査センターを設置 患者説明は看護師が主役に 佐久総合病院(長野県佐久市) DPCを導入した病院は、病院経営の観点から入院医療を見直し、効率化を進めざるを得ない。効率化しつつも質を落とさず、むしろ高める方法は? 先進的な事例を取材した。 2009/05/18 医療の質
医療費削減政策を考える 第2回 危険にさらされる患者たち 上昌広(東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門准教授) 1984年、ニューヨークの病院で、Libby Zionという18歳の女子大生が医療事故で亡くなりました。彼女はフェネルジンという抗うつ剤を飲んでいましたが、発熱、ふるえ、脱水などのために両親に連れられ、救急外来を受診しました。担当した医師達はウイルス症候群と考えましたが、熱と強い興奮状態で… 2009/05/12 医療の質
事務方を現場に引っ張り出そう 医療秘書さんのお陰で、非常に快適に外来業務を行っていたところ、更なる驚きに遭遇する機会があった。「看護師と事務方で時々ミーティングを開くのですが、そこで外来の現場から上がってきた声を反映させたんです」と、現場と事務方が一緒になってカイゼンを繰り返していたのだ。… 2009/05/08 コメディカル
日経メディカル2009年4月号「寄稿」(転載) 経鼻内視鏡検査は、見落としが多いとはいえない(下) 2004年ころから本格的に普及が始まった経鼻内視鏡は、上部消化管の診療に新たな地平を切り開いた。前回に引き続き、大阪赤十字病院の圓尾隆典氏に、経鼻内視鏡の特徴とメリットについて解説していただく。圓尾氏は、「経鼻内視鏡の利点を理解し、真剣に取り組む医師の教育・啓発が今後の課題」と… 2009/04/10 消化器
日経メディカル2009年4月号「ニュース追跡」(転載) 不妊治療で受精卵取り違え 医師1人での作業がミスを誘発 香川県立中央病院で昨年9月、体外受精における受精卵取り違え事故が起きていたことが分かった。担当医師が培養作業を1人で行い、チェック体制が機能していなかったことが原因だ。 2009/04/07 医療の質
医療機器のアラームに“警告”―日本看護協会の調査から考える 患者に装着する医療機器のアラームが、必ずしも適切に作動するわけではないということは、医師や看護師ら医療従事者の常識の一つです。3月19日の読売新聞では、朝刊も夕刊も医療アラームの管理問題について報じています。これらの記事によると、医療アラームを聞き逃した後に、患者が死亡したケー… 2009/03/27 医療の質
異状死議連にお答えする 中澤堅次(済生会宇都宮病院院長) 話題の医療事故調査委員会と異状死議員連盟との連想で、論点を異状死と事故調査に結びつけ議論したことが反論を招いたようです。(2009.3.11「後出しじゃんけんを法律で認める国」)事故調の議論は医療界を分裂させ、厚労省との間にも不信感が増幅され、何よりも重要な遺族の方々とも対立関係にな… 2009/03/23 行政・制度
薬害肝炎後の医薬品行政 何が変わったのか?変えていくのか? 「人」の力で未知の薬害を制せよ! 堀明子(帝京大学医学部附属病院腫瘍内科帝京大学医療情報システム研究センター) 2008年1月、フィブリノゲン製剤等の血液製剤による薬害肝炎事件について、国と原告・弁護団が基本合意に至った。これを機に、厚生労働省は2008年5月、「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」を発足。在までに10回開催され、薬害肝炎事件の検証、薬害再発防止に… 2009/03/17 行政・制度
異状死議連に関する誤解を解く 橋本岳(衆議院議員) 先般、MRIC臨時号vol.45において「異状死死因究明制度の確立を目指す議員連盟が発足しました」として、議連の検討経緯等について情報提供を行った。その直後に、MRIC臨時号vol.46にて「後出しじゃんけんを法律で認める国」として医療制度研究会・済生会宇都宮病院の中澤堅治先生が、明示的ではな… 2009/03/16 行政・制度
国立国語研が「イレウス」「QOL」など57語について提案 「病院の言葉」を分かりやすくする説明案が発表 「イレウス」は「腸閉塞」や「腸の通過障害」、「予後が良い」は「これから病気が良くなる可能性が高い」――。独立行政法人国立国語研究所の「病院の言葉」委員会(委員長:国立国語研究所所長の杉戸清樹氏)は3月7日、医療従事者がよく使う言葉を患者に分かりやすくするための提案を発表し、… 2009/03/11 医療の質
手術室内でも「声出し確認」が有効 ヒューマンエラーを防止するために、JRなどの企業では「指さし確認」や「声出し確認」が励行されていると聞くが、そのうち手術室内でも行われるようになるかもしれない。 2009/02/13 外科
NEJM誌から WHOのチェックリストで手術の合併症が36%減少 世界8カ国でのパイロット研究の結果 外科手術の合併症は患者に苦痛をもたらし、コスト上昇を招く。米Harvard大学公衆衛生学部のAlex B. Haynes氏らは、WHOが作製したSurgical Safety Checklistを世界8カ国の病院で試験的に用いる前向き研究を行い、チェックリスト導入により、合併症が36%減少し、死亡も有意に少なくなることを明ら… 2009/02/13 外科
ゼロサム競争の米国医療はモデルにならない マイケル・E・ポーター(ハーバード大学経営大学院教授) ハーバード大学経営大学院教授のマイケル・ポーター氏が2008年12月3日、在日米国商工会議所の主催のセミナーで講演した。「価値を追求する医療提供」と題した講演の中で、米国の医療制度が失敗した原因を分析し、競争戦略論の視点からあるべき医療制度の原則を説いたポーター氏。日本の医療制度に… 2009/02/09 行政・制度
宮崎日日新聞に掲載されたうれしい記事 3日前に、ある友人から「ぜひ今日の宮崎日日新聞の社説を見るように」とのメールが届きました。友人が知らせてくれたのは、宮崎日日新聞に2009年1月11日付けで掲載された、「医療事故の10年 『いつでも起こる』を前提に」と題された社説でした。… 2009/01/14 行政・制度
“健康格差”のエビデンスの難しさ 国連のミレニアム開発目標(MDGs)は、2015年までに世界が達成すべき8つの目標を設定していますが、その第一に挙げられているのが、世界中の人々を貧困や飢餓から解放することです。貧困が健康状態の悪化を招き、健康状態が悪化すると収入の道が閉ざされ貧困からいっそう抜け出しにくくなるという… 2008/12/22 眼科
BMJ誌から ペイ・フォー・パフォーマンスで血圧管理の“格差”が消失 英国での導入後3年で貧困地域のプライマリケアの質が向上 心血管イベントの予防において血圧の管理は極めて重要だ。しかし、社会的貧困度が高い地域では、目標とする血圧値を達成できる患者の割合は低い。ところが、2004年にペイ・フォー・パフォーマンス(pay for performance:P4P)システムを導入した英国では、2007年までの3年で、貧困度が最も高い地… 2008/11/19 医療の質
t-PA治療を実施する場合は来院1時間以内が条件 脳卒中の急性期医療機関を都が独自に認定 東京都脳卒中医療連携協議会(会長:昭和大病院副院長の有賀徹氏)はこのほど、脳卒中の急性期医療を担う医療機関について、都独自の認定基準をまとめた。t-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)治療を実施する場合は、来院から1時間以内に実施できる体制が整っていることなどが条件。脳卒中の患… 2008/10/10 循環器
特集●ようやく広がるか、癌の緩和ケア 本当に痛みはとれていますか? オピオイドを使っても「半数以上が効果なし」の理由とは 明治薬科大大学院の張替ひとみ氏らの2005年の調査では、全国15の調剤薬局で、オピオイドが処方されている癌患者150人(外来通院中か在宅医療)の完全除痛率はたった23.0%。「無効」は54.7%に上った。「WHO方式がん疼痛治療法」に従って鎮痛薬を適切に使用すれば、癌性疼痛の9割近くは緩和できる… 2008/10/09 癌
「臨床研究に関する倫理指針」が5年ぶりに改正 その学会発表、承認済み? 10月は、様々な領域の学会が開かれる“学会シーズン”。ヒトを対象とする医学研究を実施する場合、世界医師会総会で採択されたヘルシンキ宣言を守らなければならないことは言うまでもない。国は、ヘルシンキ宣言を踏まえた上で、研究の種類に応じて種々の指針を設けているが、「臨床研究に関する… 2008/10/07 医療の質
病理検体の扱いのミスが重大医療事故に 癌でない患者の乳房切除 乳癌ではない患者の乳房を切除する医療ミスが、岡山済生会総合病院で起こっていた。発覚したのは2カ月ほど前だが、事件が起こったのは昨年のこと。重大ミスが発生した原因は何だったのか―。 2008/10/03 医療安全
「うっかりミス」を防止、富士ソフトが情報共有ソフト発売 富士ソフトはこのほど、注射剤の取り違えや薬の過剰投与といった医療事故につながる「うっかりミス」を防ぐための情報共有ソフトを開発し、2008年8月25日に発売した。「FSIncident」の名称で、販売価格は100万円からと、競合製品の半額程度に抑えたという。主に病床数が100~300床程度の中規模病… 2008/09/01 医療情報
医薬品情報システムを工夫して業務効率化と安全管理向上に役立てる 事例研究:小山市民病院 小山市民病院 薬局は、2002年10月のオーダリングシステム導入時から、付属する医薬品情報ツールを使用していたが、使い勝手の悪さや機能の低さから、2007年10月、新たに医薬品情報統合システムを導入。さまざまな工夫でシステムの機能を活用し、本来の機能である医薬品情報管理だけでなく、薬剤師… 2008/08/22 医療の質
座して待つか、ジェネリック薬害訴訟 隈部時雄(西銀座診療所院長) 財政主導による強力な医療費削減政策の実行のため、国民の生命・健康を犠牲にして、ジェネリック薬品の推奨が行われています。さて、本当に安心してこの後発薬品を使うことができるのでしょうか。 2008/08/18 医療の質
コンプライアンス問題での淘汰圧 このところ医療界でも、コンプライアンス配慮が重要だなと改めて感じるような事件報道が続いたので、いくつかのケースについてお話してみたいと思います。 2008/07/08 医療の質
電子カルテを中心にヘルスケア関連システムも展示 NEC 最大の展示規模で出展するNECは、電子カルテシステムを中核とした院内医療情報システムを中心に、地域医療連携システムやヘルスケア関連のシステムなど計30におよぶ製品・ソリューションをブース内のオープンセミナーとデモ展示にて紹介する。… 2008/07/01 医療情報
複数患者への穿刺器具の使い回し問題 針周辺部分を含めて使い捨ての徹底を 血糖値測定の際に使われる微量採血用穿刺器具には、(1)器具全体が使い捨て(2)針周辺部分が使い捨て(3)針は使い捨てだが先端キャップは使い捨てではない――の3種類がある。全国で相次ぎ発覚している複数患者への穿刺器具の使い回し問題は、本来は(1)や(2)の器具を使うべきところ、(3)… 2008/06/30 感染症
「セキュアネットワークを活用した診療情報共有化の取り組み NPO法人『あじさいネット』」 【NEC医療セミナー】参加するかかりつけ医が日常診療に使いやすい地域連携ネットづくり 2008年5月23日、福岡国際会議場で「NEC医療セミナー2008 in 九州」が開催された。講演では「セキュアネットワークを活用した診療情報共有化の取り組み NPO法人『あじさいネット』」とのテーマで、大村市立大村市民病院医療情報企画部部長・麻酔科医長の柴田真吾氏が登壇。国立病院機構長崎医療セ… 2008/06/09 医療情報
医療の質と安全キャンペーンを辛口に読む―「医療安全全国共同行動」はじまる 5月17日、病院や関係団体が共同で対策に取り組む全国キャンペーン「医療安全全国共同行動」(“いのちをまもるパートナーズ”キャンペーン)がスタートし、そのキックオフ・フォーラムが東京都内で開催されました。… 2008/05/23 医療の質
知らなかった!新生児「一人飲み」の現実 「抱っこして飲ませて…赤ちゃん達の“声なき声”です」―4月12日土曜日に日比谷公会堂で行われた「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長:尾辻秀久氏)の第1回シンポジウムで、心に響いた言葉です。… 2008/04/22 行政・制度
本誌連動○診療ガイドラインに関する意識調査2008《Vol.3》 ガイドラインは医療訴訟に悪用される? 診療ガイドラインに対する医師の不満として、2002年調査より順位を上げた項目の一つが、「医療訴訟に悪用される恐れがある」という点だった。診療ガイドラインの適用範囲については誤解もあるようだ。医療界ばかりでなく、社会的なコンセンサスづくりが欠かせない。… 2008/04/21 医療の質
本誌連動○診療ガイドラインに関する意識調査2008《Vol.2》 ガイドラインを読む時間がない、費用がかかる… 診療ガイドラインに対して、医師はどんな不満を抱いているのだろうか。日経メディカル オンラインが行った調査では、「日本人でのエビデンスが乏しい」ことに加えて、「分量が多くて読み通すのが大変」との声が多かった。インターネットで診療ガイドラインにアクセスできるようにしてほしいとの声… 2008/04/18 医療の質
本誌連動○診療ガイドラインに関する意識調査2008 診療ガイドラインの満足度は48.2% 日経メディカル オンラインが今年2月に実施した「診療ガイドラインに関する意識調査」の結果、診療ガイドラインを見たことが「ある」と答えた人の割合は、2002年調査より大幅に増加しており、参照する頻度も増えていることが明らかになった。その一方で、診療ガイドラインに対する満足度は48.2%… 2008/04/17 医療の質
新生児ユニットでの医原性イベント発生頻度は高い 29%は重症、低出生体重と入院期間が危険因子 新生児センターで発生した医原性イベントの疫学的特徴を分析する前向き観察研究の結果、イベント発生率は1000人-日当たり25.6件で、うち29%は重症だったことが明らかになった。フランスAix-Marseille第2大学(地中海大学)のIsabelle Ligi氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年2月2日号に報告され… 2008/02/25 医療の質
連載第90回 依頼した画像診断の所見を鵜呑みにし、癌を見落とし 【今回の相談事例】ある患者の画像診断を依頼したところ、放射線科からは「異常はあるが癌の所見とはいえない」という回答が返ってきました。専門家の読影だからと鵜呑みにしてしまい、示唆もなかったことから造影検査の再依頼をせず、結果的に、造影検査を行えば発見できた癌を見落としてしまい… 2008/02/05 医療の質
医療事故の報告を増やすために何をすべきか どの事例を報告すべきかを具体的に記したガイドラインが必要 医療事故が起こる頻度、その深刻度および原因などの情報収集は、患者の安全をより確かなものにするために極めて重要だ。米国Iowa大学のLauris C. Kaldjian氏らは、医療事故に関する報告を促進する要因、ためらわせる要因について調査し、報告を増やすために何をすべきかを探った。詳細は、Arch In… 2008/01/29 医療の質
連載第84回 精神疾患患者に殴られた。損害賠償は請求できる? 【今回の相談事例】当院の勤務医が患者に殴られて怪我をしました。患者には精神疾患があるようです。そうなると、やはりこの患者に損害賠償を求めることはできないという結論になってしまうのでしょうか?… 2007/12/11 医療の質
「勤務医の“医師会”を作ります」 全国医師連盟が発足、勤務医労働組合設立も視野に 「もはや、医師会や学会などの既存の組織に、日本の医療を任せておけない」──。そんな思いを募らせた勤務医のメンバーが集まり、勤務医の医師会ともいえる新組織を発足させようとしている。医療を脅かす様々な問題の渦中に置かれ、医療崩壊を肌で感じている彼らが、ついに行動を起こし始めた。… 2007/12/08 医師のキャリア
国際比較で見る日本の医療従事者の劣悪な労働環境 Annals of Internal Medicineは、新年の号で米国の医療問題について解説するそうだ。当然、米国の医療中心の記述だが、改めて感じることがある。 2007/12/06 医療の質
連載第83回 死因説明に遺族が納得しない 【今回の相談事例】下腹部・腰部の不快感と下痢・嘔吐の症状を訴えて救急外来を受診し、急性腸炎と診断されて入院した患者さんが、点滴による抗菌薬投与など救急治療の甲斐なく、急変して死亡しました。担当医はご遺族に対し、入院後の状態、急変から死亡に至る経過などから判断して急性心筋梗塞… 2007/12/04 医療の質
チューブ挿入状態の死体CT画像の意義 今回の症例は、CPAOA(来院時心肺停止)で蘇生措置として行われた、胸腔ドレナージチューブ、心嚢液ドレナージチューブが入った状態で撮像されています。この症例は医療訴訟になったわけではありませんが、死因と処置内容を画像で残した一例として、紹介してもらいました。… 2007/11/29 医療の質
死因究明の切り札、これがAiの威力だ! 「このミステリーがすごい!」大賞受賞のミステリー「チームバチスタの栄光」の謎解きに使われて以来、医学界でも注目を集めるAi(エーアイ)。Aiとは、Autopsy(解剖)とImaging(画像)を融合させた新しい概念で、患者の死後、CTなどを用いて画像診断を行い、正確な剖検につなげようというもの… 2007/11/13 医療の質
COPD増悪患者の予後予測と現実にギャップあり 医師の予測は悲観的 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪により集中治療室に入院した患者に対して、臨床医による生存予測と実際の生存率を比較した結果、医師たちの予測は一般に悲観的で、特に予後予測が悪かった患者では予測と現実のギャップが大きいことが明らかになった。英国SheffieldのNorthern General HospitalのM… 2007/11/12 呼吸器
連載第77回 患者が誤嚥で死亡、病院の責任は? [今回の相談事例] 骨折で入院をしていた患者さん(80歳)が食事をのどに詰まらせて窒息死する事故が起こりました。病院に責任があるのでしょうか。 2007/10/23 医療の質
連載第75回 医薬品副作用に対する公的給付 【今回の相談事例】 先日、喘息患者で救急搬送された患者に対して薬剤を投与したところ、突然ショック状態となり、救命措置を施しましたが亡くなられてしまいました。 おそらくは薬剤の副作用によってショックになったものと思われますが、このような場合に公的な救済給付の制度があると聞きまし… 2007/10/02 医療の質
「死亡率ランキング精度に疑問!」― 病院が反撃 病院側が参照データベースの不備を指摘 2004年に幼児の先天性心疾患に対する開胸手術後の死亡率が高いと指摘された英Oxford Radcliffe病院が反撃した。同病院のStephen Westaby氏らは、分析対象となったデータベースの質の低さを指摘、「安易なランキングの公表は医療の向上に結び付くとは思えない」との見解を示した。詳細は、BMJ誌電… 2007/10/01 医療の質
政策立案コンテストで医療をテーマに80人が議論 学生の医療政策、最優秀賞は「助産師の活用・復職支援」 産婦人科の人手不足を解消するため、助産師の復職を支援する──。9月18日に開催された第9回「学生のための政策立案コンテスト『GEIL2007』」の決勝プレゼンテーション大会において、こんな政策が最優秀賞を獲得した。… 2007/09/20 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.4】 医療臨調を作り、議論を尽くしたい 現場で一番大きな問題は、事故や刑事責任よりも、患者さんとの日常的な軋轢です。ほかの人と付き合う上でどこまで要求できるかということに関しては法律で決まっているわけでなく、あうんの呼吸で行われてきました。しかし、そのタガがはずれてしまい、あらゆることが要求できる、私だけが患者だと… 2007/08/31 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.3】 医療制度を守ることこそ最大の目標だ 今、医療版事故調査委員会を作ろうと議論が行われていますが、目的がまだ明確になっていません。責任を追及するのか、患者や遺族の補償に使うのか、安全を目的とするのか、まだ着地点がみえていないはずです。… 2007/08/31 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.2】 罪に問われたら報告などできない 業務上過失致死傷の構成要件として、予見可能性、予見義務、結果回避可能性、結果回避義務が検討されます。予見義務、結果回避義務に違反したとして、業務上過失致死傷が問われることになります。危ないことが分かっているのだから、回避しないといけませんよということです。… 2007/08/30 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.1】 “処罰感情”が作り出す犯人捜し 近年、医療事故で医師が刑事告訴される例が相次いでいる。処罰は安全な医療を実現するどころか、医療の不作為や立ち去りを加速し、医療システム全体を危機にさらしつつあるように見える。ただし、こうした状況は医療だけに留まらない。ヒューマンエラーに対して厳罰を求める近年の日本社会が生ん… 2007/08/29 医療の質
OECD、保健指標の最新版Health Data 2007を公開 欧州を中心とした先進国の国際団体である経済協力開発機構(OECD)は7月18日、保健医療指標の国際統計の最新版、「OECD Health Data 2007」を公開した。医療崩壊の危機が指摘される中、最も気になるのが、国民総生産(GDP)に占める保健医療支出のランキングだ。2005年の同指標では、日本はGDP比8… 2007/07/19 医療の質
食肉偽装から「医療偽装」を想像すると… 今回は食品偽装のニュースから、医療にも偽装はあり得るか、あるとすればどの程度だろうかというところを考えてみます。このようなテーマを掲げると、医療者からは「われわれは患者のことを思って誠心誠意やっているのに何を罰当たりな議論をするのだ」とお叱りを受け、逆に医療に批判的な市民か… 2007/07/10 医療の質
「処方せんは医者には書かせない」 なぜなら、忙しい医者が書くと必ず間違えるから 前回は「医療訴訟は医療ミス削減に寄与するのか」と題して、ロバート・ウッド・ジョンソン財団のローズマリー・ギブソン女史の講演、さらに日本の演者の発言を紹介しました。その後、「そういえば、日米の医療安全に関する考え方で、驚くべき違いを聞いたことがあった」と思い出したことがありま… 2007/07/05 医療の質
医師免許にも更新制は必要か、可能か 安倍政権が目玉に掲げる「教育再生」の具体策の第1弾となる教育改革関連3法が6月20日の参院本会議が与党の賛成多数で成立しました。 2007/06/29 医師のキャリア
IBMが6月30日に「進化するリスクマネジメント・フォローアップセミナー」【終了】 IBMは6月30日(土)、梅田スカイビル(大阪市北区)で病院経営者や医療情報担当者向けに「進化するリスクマネジメント・フォローアップセミナー」を開催する。 2007/06/01 その他
慢性心不全患者への遠隔監視システムは有効か テレモニタリングが死亡率と入院を減らす 慢性心不全患者が、定期的な受診または往診なしで遠隔監視システムを利用した場合に、臨床的な利益は得られるのだろうか。オーストラリアSouth Australia大学のRobyn A Clark氏らは、無作為化試験のメタ分析を行い、テレモニタリングまたは電話を使った患者支援が、死亡率低減と心不全による入院… 2007/04/27 医療の質
対談:「ガイドライン 外来診療 2007」発刊に当たって これからの医療と診療ガイドライン 日経メディカル開発では、日常診療でよく診る主要疾患に対応した診療ガイドラインを簡潔に要約、解説した「ガイドライン外来診療2007」を発売しました。この機会に、本書の編集主幹を担当した京大名誉教授で京都・中央診療所理事長の泉孝英氏と、京都で15年にわたって日常診療に当たってきた京都… 2007/03/31 医療の質
1年間のご愛読に感謝します このブログを書き始めて、早いもので、もう1年になる。日経メディカル オンラインの開設と同時に掲載が始まり、この4月の1周年の再編で、私のブログは休憩に入ることになっている。シモネタは遠慮して、なるべく雑多な意見を書いてきたつもりだ。… 2007/03/29 医療の質
米国版の「昼寝屋」、その効果はいかに? 日本でも「昼寝屋」とか「昼寝スポット」などが、サラリーマン向けに都市部の街角にあると聞く。作業効率を高めるために、昼寝をするのだそう。 2007/02/13 医療の質
Dr.コトー診療所を潰すのか レセ電算請求義務化に日医が強い懸念を表明 「Dr.コトー診療所のような医療機関をつぶせというのと同じことです」。日本医師会常務理事の中川俊男氏は、レセプト・オンライン請求の全面的な義務化について憤る。「Dr.コトー」は山田貴敏原作の医療漫画。TVドラマにもなった。沖縄・与那国島をモデルにした古志木島(TVでは志木那島)の小さ… 2007/01/16 医療の質
医療の質・安全確立に向けて重要な一年 船橋市立医療センター(千葉県船橋市)内科外来部長 岩岡 秀明氏 昨年12月、私は「修了証」なるものを受け取った。50歳になっても、まだまだ学ぶことがたくさんあると実感している。今回参加したのは、関東信越厚生局主催の「医療安全に関するワークショップ」。連続5日間、延べ40時間に及ぶ充実した講習会だった。医療の質・安全は、私が取り組んできたテーマで… 2007/01/10 医療の質
飛岡的“医師不足”に関する検討(2) 「医師の需給に関する検討会報告書」(2006.7.28)はお読みいただけただろうか?さて、今回は医師不足といわれる医師の需給に関する私見の(上)である。 2006/10/20 医師のキャリア
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第20回】 リスク調整済死亡率の一般公開で成績改善へ 米国のニューヨーク州やニュージャージー州、カリフォルニア州などでは、心臓外科手術に関して、手術の難易度でリスク調整をした「術後30日死亡率」を、医師・施設別に一般向けに公開している。これらの州では、病院が自分たちの手技を点検したり変更したりすることを促して、成績の改善につなげ… 2006/10/19 医療の質
飛岡的“医師不足”に関する検討(1) 「日本の医師不足」の話が、竹中郁夫先生と本田宏先生のブログで進んでいる。話を要約すると「総医療費抑制政策・医療制度改革により、病院の医師の仕事量(雑用を含む)が増え、厳しくなる仕事量・責任に見合わない給与も抑制された。患者意識の変化により、医療は患者のための医療サービス業で… 2006/10/17 行政・制度
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第19回】 病院の“本当の実力”を示すデータベースとは 「米国STSのやり方なども参考にしつつ――」。厚生労働省の「手術に係る施設基準等調査分科会」で、何度かSTSという言葉が出てきた。これは、米国胸部外科学会(Society of Thoracic Surgeons;STS)が実施している「STSデータベース」のことだ。イリノイ州シカゴ市中心部にあるSTS本部を訪問し、… 2006/10/03 医療の質
【日経メディカル9月号特集連動企画(2)- 倉敷中央病院の安全対策】 CVカテ挿入に“免許制”を導入 倉敷中央病院(岡山県倉敷市)は、CVカテーテルの挿入手技に「インストラクター制度」を導入した。同院のいう「インストラクター」とは、CVカテーテル挿入の経験が30回以上あり、合併症を早期に診断し治療できる能力がある医師のこと。文字通り、指導医として研修医への教育を行うのが任務だが、… 2006/09/20 医師のキャリア
【日経メディカル9月号特集連動企画(1)- 佐久総合病院のCVカテ研修】 実技研修はリスクを事前に学んでこそ 佐久総合病院が行っているCVカテーテル手技研修は、(1)○×形式のプレテスト、(2)電子テキストによる講義、(3)合併症に関するワークショップ、(4)シミュレータを用いた実習--の4部で構成されている。同院の初期研修医を対象に丸1日かけて行われるもので、昨年5月から始まった。カテーテ… 2006/09/13 医師のキャリア
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第18回】 質の計測が報酬にも直結する時代へ 米国外科学会(ACS)は、「手術の症例数と成績は必ずしも関係がない」とし、各施設が扱う症例の難易度を調整した死亡率などの指標によって施設の治療の質を計測している。日本では中央社会保障医療協議会(中医協)の「診療報酬調査専門組織 手術に係る施設基準等調査分科会」によって、「手術件… 2006/09/08 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第17回】 手術件数と成績は必ずしも相関せず 日本でも手術の件数と成績の関係などを検証することになった。米国外科学会の「手術件数の多さが必ずしも成績の良さを意味しないため、施設はリスク調整済アウトカム(治療成績)で評価すべき」という考え方は、大きな教訓を含んでいる。… 2006/09/01 医療の質
AEDの2割超にリコール対象の不具合 過去10年間の有害事象は米国で370件、JAMAに報告 米国でこの10年間に販売された自動体外式除細動器(AED)のうち、総販売台数の実に21.2%がリコール対象になっていたことが明らかになった。米Beth Israel Deaconess MedicalのJignesh S. Shah氏らが、過去10年間に米食品医薬品局(FDA)が発表したAEDとその付属品に関するリコールと安全性警告の… 2006/08/26 循環器
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第16回】 米国のがん施設認定制度に学ぶ 日本では国が「地域がん診療連携拠点病院」(以下、がん拠点病院)の指定を行っているが、米国では米国外科学会(American College of Surgeon:ACS)の「がん委員会」(Commission on Cancer:COC)が、がん病院の認定を実施している。その歴史は古く、1913年に設置されたがん委員会が、実に1922… 2006/08/11 癌
置き忘れ防止の決定打かIC付きガーゼ 体内のガーゼをすべて3秒以内に検出、偽陽性・偽陰性ともゼロ 確認をいくら徹底しても、手術時に患者の体内にガーゼを置き忘れる事故が後を絶たない。しかし、JR東日本のSuica(スイカ)と同様の技術で、体内のガーゼを確実に検出する新システムが登場、米スタンフォード大学のAlex Macario氏らが、同意を得た患者の体内に実際に留置する臨床試験を行った結果… 2006/07/31 医療機器
【米国から学ぶ--医療の質向上を目指して 第13回】 全米に広がるパブリック・リポーティング 6月14日、日本で医療法改正案が可決した。「国、地方公共団体は患者が医療機関の選択に必要な情報を得られるようにする」「医療提供施設は、患者が医療サービスを選択できるよう、情報を提供しなければならない」といった内容が盛り込まれている。具体的にどんな情報をどのように提供していくか、… 2006/07/26 医療の質
医薬品のバーコード表示が義務化へ 投薬ミス防止と薬害時の厳密な追跡・回収が狙い 2008年までに、すべての医療用医薬品にバーコード表示が義務付けられることになりそうだ。厚生労働省は早ければ今年8月にも、「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」を通知し、2年後の完全実施を目指す。… 2006/07/18 医療の質
米国の10万人死亡者削減活動、目標達成 緊急時の体制整備などの医療の質向上で実現 米国で「10万人救命キャンペーン」を実施していた非営利団体IHI(Institute for Healthcare Improvement)が、キャンペーンの目標達成を発表した。製造業の品質管理手法を応用し、医療の手順の標準化と改善活動によって医療の質を上げることによって、緊急時の対応体制を整えたり、避け得る感染症… 2006/06/19 医療の質
オンラインレセが国民総背番号制の布石に? 前回は、IT革命によって、モノと情報が世界中を駆け巡る時代になったこと、その中で、政府がレセプトのオンライン化を進めようとしているが、様々な障壁があることをお話しした。一体、どんな障壁があるのかについて述べることにする。… 2006/06/11 行政・制度
オンラインレセ実現に電子認証の壁 アルビン・トフラーが「第三の波」(1980年)を著してから、四半世紀以上経った。インターネットを使ったネットワーク社会が形成されて(IT革命)から10年が経過しようとしている。 2006/06/07 医療情報
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第11回】 チーム医療成功の秘訣とは 一人の患者の診療に多職種が参加する「チーム医療」を、いち早く本格導入したことで有名なM.D.アンダーソンがんセンター。同センターのチーム医療の典型的な光景といえる症例検討会を、胸部チームを率いる胸部外科教授のギャレット・ウォルシュ氏の配慮により、見学することができた。チーム医療… 2006/06/01 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第10回】 医師の意識が臨床指標活用のカギ カイゼン活動のスピードを加速させようとしているM.D.アンダーソンがんセンターの特徴は、臨床指標に工夫を凝らしていることだ。 2006/05/26 医療の質
連載第23回 番外編 毎週金曜日はメタボリックの会 これは私がオーストラリアにいた頃の話だが、そこの科では毎週金曜日の4時からメタボリック・ミーティングという名前の集まりがあった。その科に所属する人誰もが集まる会である。 2006/05/24 医療の質
研修医は眠い、3割弱が頻繁な強い眠気 受け入れ病院は月間150時間の睡眠時間確保に配慮を(5/23 訂正) 研修医の約3割が週に3回以上、勤務中などに起きていられなくなった経験があることがわかった。ロジスティック回帰分析の結果、こうした過度の眠気は月間睡眠時間150時間を確保できるかどうかが、有意な因子になっていた。北里大大学院労働衛生学の和田耕治氏らが、5月12日に開催された日本産業衛… 2006/05/22 精神・神経
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第9回】 テキサスにもトヨタの「カイゼン」上陸 (6/20 訂正) ワシントン州シアトル市からテキサス州ヒューストンに移動して、世界ナンバーワンの癌病院として常に注目を浴びているM.D.アンダーソンがんセンターを訪問した。 2006/05/18 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第8回】 「世界1の癌病院」を訪ねて 第1回から第7回では、医療の質向上に取り組むワシントン州シアトル市のスウェーディッシュ病院とバージニア・メイソン病院を紹介した。今回からは、米国の「癌病院ベスト5」を訪問する。まずはワシントン州シアトル市からテキサス州ヒューストンに移動し、世界1の癌病院とも称されるM.D.アンダー… 2006/05/16 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第7回】 「カイゼン」の成功事例を見る シアトル市のバージニア・メイソン病院は、製造業のカイゼン手法であるトヨタ生産システム(TPS;Toyota Production System)を医療に応用したバージニア・メイソン生産システム(VMPS;Virsinia Mason Production System)によって、診療の質を高めている。今回はその成功事例を見てみよう。… 2006/05/10 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第6回】 米国病院に根付くトヨタの「カイゼン」 シアトル市内には、提供する医療の質に関してスウェーディッシュ病院に勝るとも劣らぬ定評があるバージニア・メイソン病院もある。同病院の病床数は336床、年間収入は5億5000万ドル(2004年度)と、規模はそれほど大きくないものの、マスコミや調査会社の病院ランキングの上位に名を連ねる常連で… 2006/04/28 医療の質
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第4回】 患者の闘病意欲を高めるには 医療の質の向上活動に熱心なスウェーディッシュ病院(ワシントン州シアトル市)は、患者への情報提供と患者教育にも力を注ぐ。主病棟にある「患者資料センター」と、同病院のがんセンター(写真1)にある「患者教育センター」の充実ぶりを見れば、その姿勢は一目瞭然だ。… 2006/04/20 医療経営
【米国から学ぶ--医療の質向上を目指して 第2回】 データ視覚化でスタッフの意識向上 米国西海岸の北部にある人口約60万人の都市、ワシントン州シアトル市。ここにスウェーディッシュ病院がある。様々な臨床指標を計測してデータベース化し、病院経営の改善に生かす「臨床指標活用経営」で、その名を知られる。同病院は昨年、ワシントン州から、高品質のサービスを提供する組織に対… 2006/04/13 医療の質
診療所ですがCRを導入しました 第2回目の今日は、長めの自己紹介の後編として、大学卒業から継承開業までのことをさらっとお話ししたあと、最近導入したDICOM画像ファイリングシステムについて触れておこう。 2006/04/05 医師のキャリア
【米国から学ぶ--医療の質向上を目指して 第1回】 医療の品質改善活動の先進国 「米国の医療から学ぶ」というと「日本が学ぶものはない」という反応があるかもしれない。しかし、米国で2カ月間、取材をした体験からすると、医療の質を改善するための手法に関しては、「学ぶべきものは、たくさんある」。あまり知られていないベストプラクティス(好事例)が、豊富にあった。… 2006/04/03 医療の質
連載第10回 番外編 日本の医療 日本に一時帰国した際、編集の方からお勧めをいただいて、海外から見た日本の医療のことを考えてみた。仕事の合間をぬって京都東山、高尾山など、紅葉の美しいところをまわることができた(写真)。日本は相変わらず美しい国である。… 2006/01/13 医療の質
【米国レポート:医療の質改善の知恵を探して(第2回)】 シアトルのスウェーディッシュ病院の「臨床指標活用経営」 米国東海岸の北部にあるワシントン州シアトル。人口約60万人の都市にスウェーディッシュ病院はある。医療行為に関するさまざまな係数を計測してデータベース化し、病院経営の改善に生かしていることで、その名を知られる。米国では、高品質のサービスを提供する組織に政府から与えられる賞として… 2005/12/15 医療の質
【米国レポート:医療の質改善の知恵を探して(第1回)】 米国の取り組みから教訓を得たい 2カ月間、米国10余りの都市を駆け足で回り、各所で医療の質を改善する試みを探った。日本でも活用できそうな知恵をたくさん見つけることができた。 2005/12/09 医療の質
「のどが痛い」で受診する小児に不要な抗生物質の処方目立つ--米国の研究 急性咽頭炎は、家庭医や小児科を訪れる小児の6%に見られる。症状の中心はのどの痛みだ。原因となる病原体として多いのは、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスで、抗生物質は、A群ベータ溶血性レンサ球菌(GABHS)の感染に起因する場合のみ有効だ。GABHSは、のどの痛みを訴える小児… 2005/11/18 小児科
【DDW-Japan2005速報】 刺激性の低い内視鏡洗浄薬でも眼に刺激感 内視鏡洗浄に使われるグルタルアルデヒドによる健康被害はよく知られているが、その代替品で、刺激性が低いとされるオルトフタルアルデヒドでも、眼の刺激感や咳などの症状があることがわかった。「マスクや手袋だけでなく、ゴーグルの使用や局所換気も必要だ」と、東京労災病院消化器内科の西中… 2005/10/11 医療機器