意見書で交通事故の後遺症が決まるってホント? 交通事故診療で重要視される意見書という言葉をご存じでしょうか。年間1000例の交通事故事案を扱う私たちのような専門医師以外は、日常診療で耳にする機会はほとんど無いはず。しかし医師が作成する意見書は、交通事故の後遺症が等級認定されるカギとなり得るのです。 一見すると意見書と交通事… 2022/05/12 医師・患者関係
第31回 専門医療期間への紹介時に留意すべきこと 大病院への紹介時、「気休め」の言葉は禁物 飛行機に乗っていると、機長のアナウンスが流れます。乱気流のために機体が大きく揺れることが予想されますが、飛行には影響がないのでご安心ください──。小心の私は身構え、揺れに備えます。今すぐ揺れるわけでもないのに。 もう長くかかりつけ医の診察を受けてきた患者が、ある日、一度大き… 2022/05/10 医師・患者関係
「○○したくない患者」をどうする!? 先日Twitterで、「開業したから分かる苦労」みたいなつぶやきが話題になっていました。外来に話が結構通じにくい人が来るんだけど、病院にはそういう人があまり来なかったので、開業医でしっかり対応して病院に来ずに済んでいたのかなぁ、みたいな内容でした。 僕はそこまで共感はできませんでし… 2022/04/21 救急医療・集中治療
TOPIC◎one step to OBGYNプロジェクトからの贈り物 産婦人科受診ビギナーズブックに込めた願い 弘前大学の医学部と人文学部の学生が中心となって『産婦人科受診のためのビギナーズブック』を制作し、この春、同大学全学年の学生約6000人に無料配布した。「私たちは『相談場所』として産婦人科を受診する意義を発信したかった」。制作の中心メンバーらに、ビギナーズブックに込めた願いを聞いた… 2022/04/15 産婦人科
第15回 実践事例(5-1) 標準治療を拒否した乳癌を患うSさん【前編】 別れや出会いの季節は、たくさんの意思決定が行われる季節でもあります。後悔しないようじっくりと課題と向き合う時間を持ち、一歩が踏み出せるとよいなと感じます。 今回取り上げるのは、 標準治療を拒否した乳癌を患うSさんからの相談です。 Sさんは40歳代の女性で、同年代の夫を事故で亡くさ… 2022/04/13 医師・患者関係
「治療を望まない人」との関わり方を考える 前回の記事で、「望んでもいない人を治療するのは果たしていいことなのかどうか」といった一文を書きました。そのことで、後日談があり、今回はそのことを書かせていただこうと思います。私が診ている皮膚科の患者さん、Aさんは、80代の女性で普段は車椅子での生活をされています。デイの行き帰り… 2022/04/08 医師・患者関係 医師限定コンテンツ
第30回 自覚症状が乏しい場合の患者への説明 「脅し」にならずに患者の行動変容を促すには 激しい痛みがあれば迷う余地もなく受診するでしょうが、最近何か異変を感じているので一度受診した方がいいと思っていても、受診しようとしない人はいます。なぜ受診しようとしないのか。死に至るかもしれない病気に罹患している事実を知りたくないということがありますが、治療のために生活を変… 2022/04/05 医師・患者関係
マナー違反の注意に逆ギレ「ブス!」を連呼する患者にスタッフは… 20代後半のその女性は診察室に呼び入れるときからどこか様子がおかしかった。 僕は患者を診察室に入れるときには、必ず自分でドアを開けて廊下の椅子に座っている患者の名前を呼ぶことをルールとしている。初診患者の場合は特に注意深く観察を行う。ドアをガラっと開けたときにこちらを見るか、… 2022/04/04 プライマリケア
Lancet Psychiatry誌より 高齢者のうつ病を予防するための処方とは? 孤独(loneliness)とは、本人が望む、意義のある対人関係が得られていない状況と定義されます。今なお続くコロナ禍で、これまで当たり前だった対面による人との交流が減少し、誰もが少なからず孤独・孤立を意識せざるを得ないのではないでしょうか。今回紹介するのは、このような時期だからこそ… 2022/03/29 精神・神経
第29回 AI時代の医師に求められる姿勢 AIの導き出した結果をどう患者に伝えるか 医療分野で人工知能(AI)の活用が加速しています。検査画像から癌などの疾患を見つけるAIが使用され始め、さらには疾患の発症リスク予測においてもAIの開発が進んでいます。 ただAIといっても、その判断や予測はそもそも、正確無比のものではありません。現時点ではまだまだ精度には限界があり… 2022/03/08 医師・患者関係
Oriented Endoscopyのススメ(その2) 患者の錯覚を誘導して内視鏡時のゲップを防ぐ 前回から引き続き「Oriented Endoscopy ─苦痛のない内視鏡─」について紹介しています。前回は、内視鏡医としての心構えに加えて、患者さんが楽に内視鏡検査を受けられるようにすることで感染防止にもつながるという話や、検査前に2~3分かけて行うオリエンテーション(Orientation:説明)の内… 2022/03/02 消化器
第14回 実践事例(4) 「必要だと分かっていても、妻の緩和ケア病棟への申し込みができない!」 早いもので新年を迎えて1カ月以上たちましたが、いかがお過ごしでしょうか。昨年は試練の多い年でしたが、そんな中でも本連載をお読みいただきました皆さん、本当にありがとうございました。今年もゆっくりマイペースで続けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今回も第12回に… 2022/02/09 医師・患者関係
第28回 不都合な事実でも言い繕わず説明するために 「包み隠さず説明する」のはなぜ難しいのか 誰でも間違うことはあります。当然、故意ではないので「失敗」ではありますが、医師が何らかの失敗を犯したときに対処の仕方を誤ると、患者との信頼関係を損ね、治療を継続することが困難になることがあります。 明らかに医師の側に過失の責任があれば、過失に至った経緯を包み隠さずに説明し、… 2022/02/08 医師・患者関係
覆面調査員も憤った代診医師の話し方 Case51 代診日になると患者数が急減する内科診療所 今回、依頼があったのは住宅街にある内科診療所です。 開業して10年がたち、患者数が順調に増えて経営が安定してきたことや、院長が自分の時間を確保するために、半年前から代診の医師に週1回、来てもらうことにしました。その医師は、院長の大… 2022/01/26 医療経営
第27回 患者との信頼関係が揺らぐとき 信頼できない行動を取る患者をどう信頼するか 医師と患者との間に信頼関係がなければ、治療を進めることはできません。反対に、信頼関係が失われている場合は、医師が原則として診療を断ってはならないという応召義務の範囲を逸脱する状況として、患者を診療しないことが正当化されることがあります。 応召義務を課せられないような信頼関係… 2022/01/11 医師・患者関係
「明日の朝」は必ず来るとは限らない 2021年が終わり、新たな年を迎えました。 盆も正月もないようなこの生活、朝起きて仕事をして帰宅、いつの間にか寝落ちしてまた朝というのが延々繰り返されている間に、気づけば一年が終わり。 長い付き合いの患者さんもいます。生後数カ月の頃から診ていて、今は小学生になっている子、自分で… 2022/01/10 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
第29回 褒めても響かない「褒められベタ」を褒めるコツ 世の中には「褒め上手」な人がいる一方で、「褒めるのが下手」な人がいますよね。「褒められるのが上手」な人もいると思いますし、「褒められるのが下手」な人もいるはずです。その中で、今回は「褒められ下手」な人に焦点を当てて、「褒められ下手」を褒めるコツについて書いてみたいと思います。… 2021/12/21 医師・患者関係
叱られてもやめられない、往診のひそかな楽しみ 医者になる前は、医者というのは感謝される仕事だと思っていましたが、必ずしもそうではないことも知りました。特に往診。せっかくおうちに行ったけれど怒られる、ということは珍しくありません。 2021/12/17 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
第26回 医師や治療に過度な期待を抱く患者にかける言葉 応えられない患者の期待に医師はどう向き合うか 患者は自分の身体や心に何か異変や不調を感じた時に医療機関を受診します。救急車で搬送されるような緊急の場合でなければ、できることなら「病院に行かずこのままよくなりたい」と思うものです。 ところが、いよいよ痛みが増すなどして我慢できなくなれば、それまでは「受診しないですむ理由」… 2021/12/07 医師・患者関係
丁寧にしすぎて…相手に違和感を与える敬語 Case50 接遇に熱心に取り組んできた内科診療所 今回は開業3年目、ある地方都市の内科クリニックへの覆面調査でした。院長からは、「開業当初から接遇に力を入れているものの、実際プロの目から見たらどのように見えるのか調査してほしい」というご依頼でした。 早速、覆面調査員A子が調査に出向… 2021/11/24 医療経営
第25回 患者の曖昧な言葉をどう受け止めるか 「これは強い薬ですか」と尋ねる患者の本心 今回は、医師が患者に対して薬を処方する際に、患者から「これは強い薬ですか」と訊かれた時に、どう対処すればいいか考えてみます。「強い薬」という表現自体が漠然としたものです。薬の効果の強さなのか、副作用の程度なのか、それとも薬が効く期間が長いということなのか、この言葉を患者がど… 2021/11/09 医師・患者関係
患者の緊張を救うネコミミコミュニケーション 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックから1年半あまりが経過し、マスクの着用が当たり前になりました。マスクの着用による弊害といえば、表情で相手の感情を読み取るのが難しくなったことです。読者の皆さんも、患者さんと接する際に困ることがあるのではないでしょうか。 ──表… 2021/11/04 医師・患者関係
2021年10月22日号 「不定愁訴」診療のアルゴリズムを求めて いくら検査しても異常が見つからず、診断がつかない─。こんな状況に出くわしたとき、とられがちなパターンの一つが、「自分の診るべき患者ではないから、精神科に紹介」ではないだろうか。しかし、医師が自分自身の考え方を変えることで、診断できなくても患者の愁訴を低減できる。週刊日経メデ… 2021/10/23 プライマリケア
第12回 実践事例(3) 「病気の夫の主治医が怠慢! もっといい病院に転院してほしい」 今回取り上げるのは、「主治医の治療方針に不信感・不満があり怒り心頭」という、濾胞性悪性リンパ腫を患う患者の妻・Fさんからの相談です。Fさんは60代の女性。同年代の夫が癌に罹患しています。Fさんの夫は濾胞性悪性リンパ腫と告知され、現在抗癌薬治療中です。地方都市にお住まいで、Fさんの夫… 2021/10/20 医師・患者関係
インタビュー◎「不定愁訴」の診療スキルを高めるノウハウ 「不定愁訴」は機能性疾患と捉えて適切な対応を 隅々まで検査したが、異常は認めない。しかし、「医学的には異常がない」とどんなに丁寧に説明しても納得してもらえず、自身の不安を切々と訴える──。こんなとき、「不定愁訴」のレッテルを貼り、「自分が診るべき患者ではない」と考えがちではないだろうか。「機能性疾患」だと捉えれば、普段… 2021/10/20 医師・患者関係
インタビュー◎「不定愁訴」の診療技術を学べる教育プログラムの日本版作成中 日常臨床で使える5ステップの「不定愁訴」診療 「不定愁訴」のレッテルを貼られやすいケースとして、身体的な異常が見つからず、診断できない場合が挙げられる。そんな患者を診た際、医師がとり得る選択肢は少ない。医学教育の中で、いわゆる「不定愁訴」の診療技術を学ぶ機会がないからだ。デンマークでは、総合診療医向けの「不定愁訴」診療… 2021/10/19 プライマリケア
リポート◎考えを変えれば「不定愁訴」を診療できる 「診断不可=治療できない」その“常識”を覆せ いくら検査しても異常が見つからず、どうにもこうにも診断がつかない──。こんな状況に出くわしたとき、とられがちなパターンの一つが、「不定愁訴」のレッテルを貼り、「自分の診るべき患者ではないから、精神科に紹介」とする対応ではないだろうか。その背景には、「診断しなければ始まらない… 2021/10/18 医師・患者関係
第24回 コロナ禍での「燃え尽き」の中で患者と向き合うために バーンアウトに陥る前に医療者が意識すべきこと 長引くコロナ禍に対応してきた医療者の中で、バーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る例が多発しているという報告があります。特に感染拡大期においては、いつ感染が収束するかという見通しも立たない。治療が必ず功を奏するわけではなく、どれほど頑張っても患者は減らない。そうなると、無力感や… 2021/10/14 医師・患者関係
在宅医療のリアル──皮膚悪性腫瘍を併診して 皮膚悪性腫瘍の患者Aさんを、B総合病院の形成外科と往診とで併診することになりました。腫瘍は右腕にあり、Aさんは右利きです。形成外科の先生からは情報提供書が届いており、Aさんの希望で手術はしないこと、できるだけ長い在宅生活を希望されていることなどが書かれてありました。往診に行き始め… 2021/10/13 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
副反応経験者に3回目接種を促すことは、今までよりきっと難しい いよいよ日本でも、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(ブースター接種)を行う方向性が固まってきました。2021年9月17日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会では、ワクチンの3回目接種を実施する方針が示され、了承されました(外部リンク:3回目接種実施決定「間隔8カ月以上」 医師… 2021/10/04 感染症
コロナ検査を勝手に断るスタッフ…どう注意する? Case49 受付職員が自分勝手に行動する小児科診療所 今回の舞台は、住宅街にある小児科と内科を併設したクリニックです。「私の見えないところで受付スタッフがどのような振る舞いをしているのか教えてほしい」という院長の申し出があり、実施しました。 院長の話によると、受付スタッフのうちの1… 2021/09/21 医療経営
外来は「効率」と「丁寧」のはざまで メディアでは毎日、コロナ関連のニュースが報道されていますが、医療関係者の私たちはまさにその渦中にいて、毎日大忙しです。ワクチン接種業務、発熱外来に加え、最近は、医師会からの連絡で、みんなで協力してコロナ患者さんの往診をしましょうという動きもあります。コロナ関連の業務が増えたこ… 2021/09/17 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
適応障害の安易な診断がNGなこれだけの理由 精神科救急を含む精神医療のあらゆる面を担当していた大学病院を定年退職してから、以前より関心を持っていた産業医現場での活動に軸足を移している。気になることは山のようにあるが、その一つが精神科医の出す「適応障害で休職が必要である」という診断書だ。 「精神科医は職員の話だけ… 2021/09/09 精神・神経
「ベジタリアンだからカプセル剤は飲めない」はワガママか 東京五輪の開催国として、いずれ日本には海外からの訪客が戻り、外国人患者を受け入れる機会もますます増えるだろう。私は英国で現役の看護師であると同時に、フリーランスで医療通訳もしている。日本で医療英語に興味を示してくださる方は、非医療従事者も含めてとても多いと感じる。では、医療英… 2021/09/03 海外
第11回 実践事例(2) 「癌の専門病院を、セカンドオピニオンではなく初診から受け直したい!」 今回取り上げるのは、「東京の専門病院を、セカンドオピニオンとしてではなく、初診として受診したい」という、膵癌を患うWさんからの相談です。Wさんは60歳代の男性。膵癌と告知された時には、既に肺、肝臓、腹膜、リンパ節に多発転移がみられました。家族は60歳代の妻と40歳代の息子で、3人暮らし… 2021/08/27 医師・患者関係
JAMA Psychiatry誌より 過食性障害にオンライン自助プログラムが有効 摂食障害に対する最も標準的な治療法として認知行動療法(CBT)が推奨されているものの、希望する全ての患者がCBTを受けられるほどに治療環境が整備されているわけではない……。この事情は日本だけでなく、欧州も同様のようです。 今回紹介するのは、より簡便に施行できるインターネットセルフ… 2021/08/23 精神・神経
病状を受容せず怒り出す末期癌患者への関わり方 公営住宅で妻の勝子さんと2人暮らし。吐血して総合病院に救急搬送され、緊急内視鏡検査を施行。病理検査の結果、胃癌と診断されましたが、当初本人は「胃潰瘍疑い」と説明を受けていました。本人が手術を拒否し、化学療法を強く希望したため、実施したものの効果はなく、多発転移に至り、通院が困… 2021/07/26 医師・患者関係
口元が見える普段使いのマスクが欲しい フェース・ツー・フェースでコミュニケーションする際の基本的要素は(1)言語情報、(2)聴覚情報、(3)視覚情報──の3つで、これらがメッセージを正確に伝えるため互いに支え合っています。米国の心理学者アルバート・メラビアンは、単なる事務連絡ではなく好意や反感などの感情を伝達するとき… 2021/07/20 医師・患者関係
元気な高齢者、ACPはいつどうやって開始する? 谷口さんは元気な高齢者です。このような患者に対するアドバンス・ケア・プランニング(ACP)は、どのタイミングで、どうやって実施すべきでしょうか。三嶋医師の対応を見てみましょう。三嶋医師:谷口さん、こんにちは。今日は後期高齢者健診の結果説明ですね。昨年までと同様、今回も特に問題は… 2021/07/12 プライマリケア
第21回 医師と患者が使う「大丈夫」に隠れた様々な意味 診察室での使い方に注意すべき言葉、「大丈夫」 「大丈夫」は、診察室で医師も患者もよく使う言葉です。医師は患者が「大丈夫」といった時に、それをどういう意味で使っているかがわからなければ、対応を誤ることになります。また、医師が同じ言葉を使う時、患者がその言葉をどう受け止めるかを知っていなければ、思いもよらぬ反応があった時に… 2021/07/06 医師・患者関係
第20回 患者の希望と家族の希望が一致しない場面 患者と家族の意向が異なる時、医師にできること 治療方針を決定するにあたって、本人と家族の考えが一致しないことがあります。今回はこのような場合、どう対処すればいいか考えてみましょう。 受診した時、患者や家族がまず知りたいのは、罹患している病気がどんなものなのか、治癒するのかどうか、治癒するのであればどんな治療ができるのか… 2021/06/08 医師・患者関係
焦るとパニックになる職員に勧めた所作 Case47 受付対応に苦情があった小児科診療所 今回は郊外にある小児科診療所の事例です。この小児科は「院長先生がいつも笑顔で優しく接してくれる」と評判で、子どもを持つ親御さんに人気のクリニックです。 ところが、そこの受付職員に対して「感じが悪い」という曖昧な苦情が患者から最近寄せ… 2021/06/08 医療経営
第8回 意思決定支援の手順(4) 「感情」が課題となる場合 「楽患ねっと流」の意思決定支援は、患者が意思決定していく手順に沿って課題を洗い出していきます。今回は「感情」が主な課題となっているケースについて考えてみましょう。意識不明で救急搬送された姉を心配するYさん(50代男性)の事例です。… 2021/05/12 ターミナルケア
第19回 オンライン診療を行う時に注意すべきこと 画面越しの患者との「距離」をいかに縮めるか コロナ禍において、できるだけ対面の機会を減らすために、好むと好まざるとにかかわらず、今後オンライン診療が行われる機会は増えてくるでしょう。もちろん、すべての診療をオンラインで行えないのは、すべての仕事をリモートでできないのと同じです。 今回は、可能な範囲であってもオンライン… 2021/05/11 医師・患者関係
「EBM=エビデンス」は大きな誤解? 若葉中央病院総合診療科では、定期的に指導医、専攻医、研修医が参加するEBMカンファレンスを行い、EBMを駆使して症例の治療方針について議論を交わしています。小西さんに関する話し合いの様子をのぞいてみましょう。参考)EBM:Evidence-Based Medicineの略。今、入手可能な研究成果の中から最… 2021/05/10 プライマリケア
第21回 代弁者と医療選択について話し合う 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、代弁者と医療選択についてどのように話し合うかについて述べます。 長らくお付き合いくださってありがとうございます。この連載も今回が最後となります。最後は、患者・利用者さんご本人で… 2021/04/29 老年医学・介護
第20回 代弁者に「どこまで託すか」も大切な確認事項 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、ACPを実現するために重要な存在である代弁者についてです。代弁者を決めるだけでは不十分。「どこまで委ねたいか」も確認しましょう。 代弁者をどう決めるか分かった、とお考えの読者の方々… 2021/04/15 老年医学・介護
第7回 意思決定支援の手順(3) 意思決定に「手段」が課題となる場合 今回のテーマは、「手段」が課題となる場合です。「患者が納得のいく治療や療養方針を決めるための推奨手順」に基づき、「目の前の患者は、この4つの分類のどこに課題を持っているのか」を意識しながら、相談内容を傾聴します。大腸癌が再発したNさんの事例をもとに考えていきましょう。… 2021/04/14 癌
キーパーソンは同性の同居人、対応はどうする? 六倉医師が診察したところ、左上下肢の麻痺を認めました。頭部CT検査およびMRI検査を施行し、右内包のラクナ梗塞との診断に至りました。【外来にて】 ベッドに横になって検査結果を待っている横山さんのところに、六倉医師が説明に向かいます。六倉医師:横山さん、検査、お疲れ様でした。結果が… 2021/04/12 医師・患者関係
第19回 代弁者を尋ねて、どこまで委ねたいかを確認する 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、代弁者の尋ね方と、その代弁者にどこまで委ねたいかの確認法を解説します。 これまでに、「もしものとき」についての話し合いをどう始めるかを解説しました。ここでは、「もしものとき」、… 2021/04/01 老年医学・介護
患者さんの一言で痛感! 身体診察は重要 1年目初期研修医と指導医の2人が、その日に出会った患者さんを通じて、明日からの診断力アップにつながる診断のポイントを対話形式で紹介していきます。今回は、高熱でぐったりしている82歳女性のケースです。… 2021/03/26 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
痩せられない患者を奮い立たせるミラクルな質問 さて、このような患者には、どのように介入すればよいでしょうか? 地域医療研修中の八木研修医の対応を見てみましょう。八木研修医:はじめまして、八木と申します。今日は、健診で異常を指摘されて受診されたのですね。栗山:はい……。実は3年前から脂質代謝異常があると言われていたのですが… 2021/03/22 公衆衛生・予防医学
第18回 患者・利用者さんに治療の選好を確認する方法 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、医療の選好や気がかりや不安などの尋ね方について述べます。 前回に引き続き今回は、患者・利用者さんの治療に対する考え方を理解するための尋ね方を考えましょう。最終的には、延命治療を… 2021/03/18 老年医学・介護
第17回 医師と患者の正しい距離感 医師は患者とどこまで親しくなっていいのか 今回は医師と患者の正しい距離感について考えてみます。 対人関係は三つあります。仕事の関係、交友の関係、愛の関係です。三つ目の愛の関係には、パートナーとの関係と家族関係を含みます。関係の近さと持続性によって、仕事、交友、愛の関係の順に関係は難しくなります。 仕事の同僚と友人に… 2021/03/09 医師・患者関係
在宅医療の多職種連携を円滑にする小さな工夫 在宅医療には様々な職種が関わるため、多職種連携が重要になります。詩ちゃんのような患者とその家族を支えていくために、どうすれば立場も所属先も異なる多職種間でスムーズに連携できるでしょうか。一条医師らのチームによるgood practiceを紹介します。【カンファレンスにて】 詩ちゃんの母親… 2021/03/08 在宅医療
ほんの10分、15分を積み重ねて 私は皮膚科の外来のほかに、在宅医療もしているのですが、寂しさを抱えている独居の高齢者が少なからずいるように感じます。看護師さんと2人で訪問すると、待ってましたとばかりにおしゃべりが始まります。この間来たヘルパーさんの話とか、息子の話、カーペットが古くなった、食べたカレーににんじ… 2021/03/05 在宅医療 医師・医学生限定コンテンツ
第17回 「もしものとき」を一緒に考えるための基本技術 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、「もしものとき」についての話し合い方について述べます。 今回は、「もしものとき」すなわち、「命に関わる病気に直面しているとき」について、本人・家族と一緒に話し合えるようになるこ… 2021/03/04 老年医学・介護
第6回 意思決定支援の手順(2) 意思決定に「価値観」が課題となる場合 前回は、意思決定支援の手順について、「知識」が課題となる場合を取り上げました。今回のテーマは、「価値観」が課題となる場合です。具体的な事例をもとに考えていきましょう。 2021/03/03 コメディカル
「エンゼルケアはご家族と」に抵抗を感じます 看護師3年目です。最近、自分が担当していた患者さんが急変して亡くなられたのですが、先輩看護師に「家族にエンゼルケアを一緒にしてもらってもいいと思うのだけど……」と言われました。私は、悲しみがある状況で患者さんの清拭を行ってもらうことに抵抗感がありました。エンゼルケアを家族ととも… 2021/03/01 ターミナルケア
臨床現場のモヤモヤをスッキリさせる4つの視点 何度か経鼻胃管を自己抜去したため、仕方なくミトンを使用した行動制限を行っています。田中さんの嚥下機能が回復する可能性は低く、経鼻胃管の留置が長期化することが予想されたため、八木研修医は智子さんと聡さんを病院に呼び、胃ろう造設について相談しました。八木研修医:田中さんは脳梗塞… 2021/02/22 医師・患者関係
第16回 ロールプレー編 ACPにつながる「想いのかけら」の見つけ方 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、これまでに紹介したコミュニケーションの基本スキルを活用しながら、ACPにつながる、患者・利用者さんの「想いのかけら」の拾い上げ方を、ロールプレーを例に紹介します。 今日は、Hさん宅… 2021/02/18 老年医学・介護
第16回 感染を恐れて受診をためらう患者にかける言葉 必要以上の「受診控え」はなぜ起こるのか 新型コロナウイルスの感染拡大が一向に収まらない中、感染を恐れて医療機関の受診を控える動きがあります。今回は、本来感染リスクよりも疾患の悪化の方をもっと恐れるべきなのに、患者はなぜ受診を控えるのか、そのような患者にどのように受診を勧めればいいか考えてみましょう。… 2021/02/09 医師・患者関係
アル中、暴言、支払い拒否…厄介な患者と良い関係を築くコツ 見るからに厄介そうなこの事例。今回は、このような「複雑困難事例」に対して、どのように対応すればよいのか、診療の考え方をお示しします。【病棟カンファレンスにて】六倉医師:福田さん、ずいぶんと問題があるようですね。この機会に問題を整理して、解決できることがないかを検討してみよう… 2021/02/08 医師・患者関係
第15回 コミュニケーションの基本スキル、「沈黙」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションの基本スキルの2つ目、「沈黙」についてと、ACPにつながる患者・利用者さんの言葉の拾い方について述べます。… 2021/02/04 ターミナルケア
[file014]2つのうつ状態(その6) リハビリ出勤から通常出勤に移行するポイントは? 検査がなく、薬もなければ、時間もないこの部屋で、今日も事件が起こる……! 2021/02/04 公衆衛生・予防医学
リポート◎ウィズコロナ時代におけるアルコール関連問題との関わり方 アルコール使用障害患者に聞くべきは飲酒にまつわる武勇伝!? 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は続き、終息の兆しが見えない。感染拡大を抑えるために様々な自粛が求められているが、その期間も長引いている。そのような状況下で、問題視されている課題の一つに「孤独」がある。孤独は飲酒欲求を高める要因であり、コロナ禍ではアルコール依… 2021/02/03 プライマリケア
インタビュー◎COVID-19は「孤立の病」にどんな影響をもたらすか コロナ禍だからこそ、かかりつけ医は依存症に注意を 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長の松本俊彦氏に聞く 災害時には、将来への不安などから依存症患者が増えると言われている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大と自粛の長期化は、世界中に不安やストレスをもたらしているが、コロナ禍は依存症にどのような影響をもたらしているのか。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物… 2021/02/01 プライマリケア
不定愁訴で頻繁に受診する独居高齢者、どう対応? さて、このような場合、どのように診療を進めればよいでしょうか? 四本医師の対応を見てみましょう。泉看護師:渡辺さん、今日は「頭がふわふわする」から相談したいそうです。四本医師:最近、ちょっと調子が悪いんですかね。よくお話を聞いてみます。泉看護師:よろしくお願いします。四本医師… 2021/01/25 医療提供体制
第14回 コミュニケーションの基本スキル、「反復」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションを円滑に進めるためのスキルである「反復」を解説します。 前回述べた「コミュニケーションの大原則」は、どんなときにも適応されるルールです。毎回、忘れずに実行する… 2021/01/21 ターミナルケア
壮年期女性の下がらない血圧、家族の変化にも注目せよ さて、このような場合、どのように診療を進めればよいでしょうか。まず陥りがちなbad practiceを見てみましょう。◎bad practiceA医師:血圧高値がまだ続いていますね。自宅での血圧測定はされていますか?田村:頭痛がしたら、血圧が高いことが影響しているのかと思って測るようにしています。そ… 2021/01/12 プライマリケア
第15回 「そんな話、縁起でもない」という人の心の内 人生の最終段階の話を忌避する人への接し方 人は誰でも必ず死にますが、いつ、どこで、どんなふうに死ぬことになるかは、誰にもわかりません。病気で死ぬとは限りませんが、もしも病気になったらどんな治療やケアを受けたいかというようなことについて、家族などに伝えておきたいと思う人はいるでしょう。 しかし、そうは思っていても、実… 2021/01/12 医師・患者関係
第13回 ACPで大切な「コミュニケーションの基本」 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回は、コミュニケーションを進める上で守るべきことを紹介します。 ACPを進める上でとても大切なのは、ACPはコミュニケーションであることをしっかり理解することです。そして、円滑なコミュニケ… 2021/01/07 ターミナルケア
Psychiatr Serv誌より 精神科医、コロナ禍でバーチャルドクターになる 皆さま、はじめまして。精神医学と社会の間に横たわる領域をフィールドにしている精神科医の今村弥生です。プライマリ・ケア領域に携わる医療者と長年協働してきた経験も生かし、定石とはちょっと異なる視点から、読者の先生方の日常診療に役立ちそうな論文を吟味して紹介していきます。 さて、… 2021/01/07 精神・神経
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞13】心がふるえたエピソード 【原作エピソード】腎臓内科医として研修を積んでいる時、医師としてはまだ4年目の頃の忘れられないエピソード。ある日、緊急で運ばれてきたのは、昔この病院で肝移植をした男の子。下血が続いていて止まらないとのこと。到着すると貧血が進んでいるので、すぐに輸血が始まり、集中治療室に入院した… 2020/12/28 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞12】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」 実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。 あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、… 2020/12/27 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞11】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」 実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。 あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、… 2020/12/26 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞10】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/25 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞05】コミュニケーションの難しさ(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】長年にわたって、糖尿病の治療でうちのクリニックを受診してくれているAさん。そのご家族が差し出した紹介状を読んで驚きました。その日の朝、意識障害で病院に運ばれ、血糖値が基準を大きく超えていたというのです。 高齢であるAさんは、以前から、投薬治療の結果も良好で、食… 2020/12/24 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞09】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/23 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞08】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/22 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞07】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。 私が担当するチームでも、日々感染症対策… 2020/12/21 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞06】コミュニケーションの難しさ(患者視点エピソード) 【原作エピソード】 最近、父がよく、「飲んではいけない薬」とか「危ない検査」といった週刊誌の記事を熟読しているのには気付いていました。しかし、まさかこんなことになるとは……。 ある日の晩、父は「かぜを引いた」と言って早めに床についたのですが、翌朝、父はすごい熱で意識ももうろう… 2020/12/20 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞04】人生の最終段階 - 事例B(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】Oさんは、僕(小規模介護施設社長)が最も印象に残っている利用者の一人です。以前は大学受験予備校の名物講師だったそうです。一言で言うと「超わがままなおやじさん」でした。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすで、介護スタッフのケアが… 2020/12/19 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞03】人生の最終段階 - 事例B(患者視点エピソード) 【原作エピソード】俺は、元予備校の名物講師。こう見えて友達は結構多い。ある小規模な介護施設でケアを受けていた。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすだった。 近所の子供たちに勉強を教えるのは好きなんだけど、来るタイミングが悪い子がいるんだ。考え事… 2020/12/18 医師・患者関係
第12回 ACPの具体的な進め方 本連載では、書籍『ACP入門 人生会議の始め方ガイド』の内容の一部を加筆修正してご紹介します。今回から、ACPの実践編です。具体的な進め方を紹介していきます。 私たちはACPには、「ご本人が大切にしていることをくんで、それを心のポケットやカルテなどの片隅に書いておく」、そのような段階… 2020/12/17 ターミナルケア
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞02】人生の最終段階 - 事例A(患者視点エピソード) 【原作エピソード】退職後、同じ会社に嘱託として勤め、責任から解放されてのんびり働いていた矢先、膵臓がんになりました。確かに2人に1人ががんにかかる時代だけど。それからはネットや本で調べまくり、大学病院で新薬の治験が行われていることを知り、頼み込んで転院させてもらいました。でも… 2020/12/17 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【特別賞01】人生の最終段階 - 事例A(患者視点エピソード) 【原作エピソード】退職後、同じ会社に嘱託として勤め、責任から解放されてのんびり働いていた矢先、膵臓がんになりました。確かに2人に1人ががんにかかる時代だけど。それからはネットや本で調べまくり、大学病院で新薬の治験が行われていることを知り、頼み込んで転院させてもらいました。でも… 2020/12/16 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】2020年の医療現場(医師視点エピソード) 【原作エピソード】テレビや新聞、ネットニュースは、新型コロナに関する報道で溢れていた。「感染症対策はしっかり行われているのか」「医療従事者のマスクなどの物資が不足しているのではないか」など、これまで以上に医療現場へ視線が向けられている。私が担当するチームでも、日々感染症対策に… 2020/12/15 医師・患者関係
頻回受診は患者との関係を深める絶好の機会 総合診療・家庭医療の臨床スキルの根幹である「患者中心の医療の方法」(本連載「血糖コントロールを改善する魔法の質問」参照)について全4回にわたって取り上げています。第一の要素、第二の要素、第三の要素に続き、今回は第四の要素である「患者医師関係を強化する」について解説します。一条… 2020/12/14 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例B(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】Oさんは、僕(小規模介護施設社長)が最も印象に残っている利用者の一人です。以前は大学受験予備校の名物講師だったそうです。一言で言うと「超わがままなおやじさん」でした。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすで、介護スタッフのケアが… 2020/12/14 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例A(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】膵臓がんの60代男性は、新薬の治験を受けたいと、わざわざ大学病院に転院してきました。しかし、治験の対象に選ばれず、標準的な抗がん剤治療を受けていました。あいにくそれも効かなくなり、主治医は積極的な治療の中止と、緩和医療を中心としたケアへの切り替えを勧めました。… 2020/12/13 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】心がふるえたエピソード 【原作エピソード】 腎臓内科医として研修を積んでいる時、医師としてはまだ4年目の頃の忘れられないエピソード。ある日、緊急で運ばれてきたのは、昔この病院で肝移植をした男の子。下血が続いていて止まらないとのこと。到着すると貧血が進んでいるので、すぐに輸血が始まり、集中治療室に入院し… 2020/12/12 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】人生の最終段階 - 事例B(患者視点エピソード) 【原作エピソード】俺は、元予備校の名物講師。こう見えて友達は結構多い。ある小規模な介護施設でケアを受けていた。脳梗塞の後遺症で全身まひになり、左手が少し動く程度。移動は電動車いすだった。近所の子供たちに勉強を教えるのは好きなんだけど、来るタイミングが悪い子がいるんだ。考え事を… 2020/12/11 医師・患者関係
「英語は世界共通語」の勘違い 今回は、英国の公営医療であるNHS(National Health Service;国民保健サービス)で使われる特有の言い回しを中心に、「英語を母語とする他国民には理解されない、英国独特の言葉」を紹介してみたい。 2020/12/11 海外
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】2020年の医療現場(看護師視点エピソード) 【原作エピソード】「全然ないんだって?」実家からだ・・・「大丈夫だよ!」とだけ返しておいた。気になるんだろう。親の心配に感謝できるくらいには歳を重ねたけど、この時はうまく会話を繋げることができなかった。あの時、実際に備品は足りていなかった。マスクも1日では捨てないように、と言… 2020/12/10 医師・患者関係
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】コミュニケーションの難しさ(患者視点エピソード) 【原作エピソード】最近、父がよく、「飲んではいけない薬」とか「危ない検査」といった週刊誌の記事を熟読しているのには気付いていました。しかし、まさかこんなことになるとは……。ある日の晩、父は「かぜを引いた」と言って早めに床についたのですが、翌朝、父はすごい熱で意識ももうろうとし… 2020/12/09 医師・患者関係
インタビュー◎ファンベースカンパニー代表取締役社長の津田匡保氏に聞く 患者減を乗り切る鍵は「ファンベース」にあり 自院のファンの感情・ツボを知り口コミにつなげる 人口減少などの社会の変化に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が相まって、経営状況が悪化している医療機関は少なくない。マーケティングや広報活動の重要性が増しているが、情報の氾濫する現在、従来型の手法だけでは収益を増加させることが難しくなっている。同様の課題に直面する企… 2020/12/09 医療経営
特別企画◎医療マンガ大賞2020 【入賞作】コミュニケーションの難しさ(医療従事者視点エピソード) 【原作エピソード】長年にわたって、糖尿病の治療でうちのクリニックを受診してくれているAさん。そのご家族が差し出した紹介状を読んで驚きました。その日の朝、意識障害で病院に運ばれ、血糖値が基準を大きく超えていたというのです。高齢であるAさんは、以前から、投薬治療の結果も良好で、食事… 2020/12/08 医師・患者関係
第14回 最善を尽くしても残念な結果に至った時 不本意な結果を患者にどう伝えるべきなのか 医師は当然最善の治療に努めるでしょうが、最善を尽くしたのに不本意な結果に終わることはあります。しかも、それが過失によるものでなければ、まずは医師自身がその結果を受け入れきれないかもしれません。 今回は、患者や家族に不本意な、しかし過失ではない結果になったことを、どう説明すれ… 2020/12/08 医師・患者関係