JAMA Pediatrics誌から 体外授精児は小児癌のリスクが微増する 肝芽腫が有意に増加、白血病やリンパ腫には差が見られず 米国Minnesota大学のLogan G. Spector氏らは、体外授精(IVF)と小児癌の関係を調べる住民ベースの後ろ向きコホート研究を行い、10歳までの小児癌発症リスクは通常出産児よりもIVF児の方がわずかに高く、差は胎児性腫瘍、特に肝芽腫の増加に由来しており、その他の癌には差が見られなかったと報告… 2019/04/19 癌
NEJM誌から ミトコンドリア移植で遺伝病を予防できるか? 基礎研究の臨床応用リポート 人工授精の歴史を開いた英国で、2016年12月15日、ヒト受精・胚研究許可庁(Human Fertilisation and Embryology Authority:HFEA)が、特別な場合に限って、ミトコンドリア提供(mitochondrial donation)を含む体外授精(IVF)の適用を許可した。英Wellcome Centre for Mitochondrial Researchの… 2017/01/20 先端医学
BMJ誌から 体外授精による生児出生確率モデルを作る試み 治療回数が増えるほど成功確率は減るが条件で大きな違い 体外授精による不妊治療は、高額の費用がかかる上に、失敗が続けばカップルは精神的に追い詰められていく。英Aberdeen大学のDavid J McLernon氏らは、治療開始前のカップルの特性と、初回の体外授精の間に収集される情報を用いて、個々のカップルが、体外授精を複数回受ける間に生児出生が得られ… 2016/12/14 産婦人科
「ゲノム編集」は遺伝病を克服できるか こちらの「記者の眼」コーナーでは9度目となります河田と申します。日ごろはバイオテクノロジーの専門誌『日経バイオテク』(1981年創刊)の編集などに携わっています。今回は、ドローンやクローン、ゲノム編集など最近取材した注目の最先端技術について紹介します。… 2016/08/02 先端医学
リポート◎学会が施設基準、ガイドラインを策定 動き出した未婚女性の卵子凍結保存 まだパートナーは決まっていないものの将来の妊娠を望んでいるような健常女性に対し、卵子の凍結保存を実施するケースが出てきている。日本生殖医学会も、2013年11月にガイドラインを策定した。「社会的適用」による卵子凍結保存の現状と、今後の課題を探った。… 2013/12/24 産婦人科
結婚を焦るよりも「卵子を凍結保存」?! 久しぶりに、心理セラピストの女性の友人Aと会うことになった。「2人に1人はセラピストか精神科医が必要」と冗談交じりで言われるマンハッタンで、セラピストとして開業するAは、多くのクライアントを持って成功しているニューヨーカーである。… 2012/05/18 先端医学
【日本時間生物学会学術大会】 ヒトの“繁殖期”は10~11月? 流産率が他の月に比べて半分以下 ヒトには他の哺乳類に見られるような明確な繁殖期はないが、月別の流産率を調べるとその名残りとも取れる季節性の変動があることが、約2500人の自然妊娠を追跡した調査で分かった。藤田保健衛生大・第二教育病院産婦人科教授の中沢和美氏が、第14回日本時間生物学会学術大会で発表した。… 2007/11/12 産婦人科
男性になるか、それとも女性になるか 性染色体がXXであるのに男性の表現型を示す遺伝性疾患をご存知でしょうか。この遺伝性疾患は、性転換だけではなく、爪の脆弱性や皮膚扁平上皮癌を引き起こしやすいなどの特徴を持った疾患です。その原因遺伝子がR-spondin遺伝子であることが、10月号のNature Genetics誌に報告されました。この報… 2006/11/08 先端医学