祝・連載400回! 市民の救命処置を考える 脈が触れても触れなくても胸骨圧迫してほしい 先日、転院の紹介を受けた時のこと。バイタルは落ち着いているということだったので、悠長に構えていました。そして、いざ搬入。呼びかけても返答がありません。何となく下顎呼吸だなぁと思いましたが、脈が触れにくいし、僕の指がおかしくなっちゃたのかな、夢でも見ているのかなと自分の中の正… 2022/06/23 救急医療・集中治療
第6波で搬送を断られ続けた非コロナ重症例 関東地方では昨年より8日早く梅雨入りし、梅雨冷えの日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。ここ数週間は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況が全国的に落ち着きを見せており、政府が外国人観光客の受け入れを再開するなど、わが国でもコロナと共存する道へとかじを切り始… 2022/06/21 救急医療・集中治療
学会トピック◎第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 外来では「臨床的惰性」によるDo処方に注意を ポリファーマシーに対する介入は、3つの患者背景を意識し個々の背景の特性に即した介入が重要である。また、患者背景が変化した際は薬剤の有害事象が生じやすいため、注意を要する。栃木医療センター(栃木県宇都宮市)の矢吹拓氏が、第13回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(会期:6月11~1… 2022/06/21 医薬品
えっ! 入れ墨もないのにMRIでやけど!? MRIは、磁気を利用した基本的には安全な検査です。とてつもなく強力な磁場の中に置いた身体に外から電磁波を与えると、体内の水素原子が共鳴・振動します。MRIは、この振動した水素原子が発する電磁波を受信し、電気信号に変換して画像を得ています。とてつもなく強力な磁場がどれほど「とてつも… 2022/06/16 救急医療・集中治療
若いのに手足の脱力? アレを忘れないで 「歩けなくなったので救急要請」と聞いたら、脳卒中を想定するかもしれません。当然、ヤバいものから考えるのが救急ですから、脳卒中の可能性も考えなくてはならないのですが、大事なのは発症様式です。脳卒中は、脳が「卒(そつ:突然に)」として「中る(あたる:害により体が損なわれる)」と… 2022/06/09 救急医療・集中治療
5月23~29日に話題になった論文 ブレークスルー感染でもコロナ後遺症は起こる デンマークのAED調査で約5分の1に不具合見つかる 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/06/07 感染症
かまれたら危ない動物って? 動物咬傷の対応 動物咬傷は一般的にはイヌ咬傷が最も頻度が高く、次いでネコやヒトが多いとされています。その他には、ヘビやクマ、キツネ、アライグマなどの報告があり、季節や地域によって差があると思われます。環境省による全国調査がありますが、悉皆調査ではないので限界があり、真の発生率は定かではあり… 2022/06/02 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
トラネキサム酸の現実―使い方まとめ(2) 前回、前々回に続く、トラネキサム酸シリーズの最終回です。3作目ということで、スター・ウォーズでいうところの『シスの復讐』ですね。先日、岡山大学病院の朝カンファレンスで、フルフェイスタイプの非侵襲的陽圧換気(NPPV)が話題になり、ダース・ベイダーの仮面はヘルメットタイプのNPPVで… 2022/06/02 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 80歳代女性。3週間続く発熱、意識障害 特記すべき既往歴のない80歳代女性。3週間持続する微熱と軽度の意識障害のため当院救急外来を受診した。飲酒歴や喫煙歴はなし。内服歴もなし。来院時の外観はややぐったりしている様子。意識はJCS I-1、体温37.2℃、脈拍数109回/分・整、血圧124/83mmHg、呼吸数20回/分、SpO2 97%(室内気)、項部… 2022/06/01 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
トラネキサム酸の現実―使い方まとめ(1) 前回、トラネキサム酸の伝説を紹介しました。その最後に、AJEMから出た文献を基に、トラネキサム酸の使い方をご紹介しますと予告したので、今回は予告通りの内容となります。 2022/05/26 救急医療・集中治療
専門外の当直医による医療過誤、裁判所の判断は? 今回は、救急医療について考えてみます。 わが国の救急医療は、厚生労働省の「救急医療対策事業実施要綱」(昭和52年7月6日医発692号)に基づき、重症度・救急度に応じた初期(休日夜間急患センターなどが対応)、2次(入院治療を要する救急医療を担う医療機関が対応)、3次(救命救急センターが… 2022/05/25 医療安全
Annals of Surgery誌から 熱傷患者の敗血症診断に有望なマーカー候補は? オーストラリア・アルフレッド病院のAndrew T. Li氏らは入院中の熱傷患者の敗血症を早期診断するためのバイオマーカーの診断能を評価し、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-pro-BNP)、1回拍出係数(SVI)、腫瘍壊死因子(TNF)-α、受傷後14日目のセルフリーDNA(cfDNA)が非常に有望であ… 2022/05/20 救急医療・集中治療
トラネキサム酸の伝説 先日、「YOUは何しに日本へ?」というテレビ番組に、HONDAが大好きで、本田技研工業の博物館(ホンダコレクションホール)に来たという人が出ていました。長年の夢であったNSXを所有し、本田宗一郎を崇拝する生粋のHONDA好きで、ものすごい愛が伝わってきました。リスペクトする人の軌跡を見るた… 2022/05/19 救急医療・集中治療
救急外来に潜む診断エラーをご存じですか 今回のテーマは救急外来(ER)における診断エラーです。ERにおける診断エラーの文献をPubMedで検索し、ヒットしたものを厳選してまとめました。皆様のER診療における診断エラーを減らす一助になれば幸いです。… 2022/05/16 救急医療・集中治療
NEWS◎首都圏の救急センター3施設の集計の結果 OTC薬の過量服薬による救急搬送、コロナ禍で2.3倍に 首都圏の3つの救急センターにおける集計から、コロナ禍でOTC薬の過量服用が急増している実態が明らかになった。埼玉医科大学臨床中毒学教授の上條吉人氏らがこのほど取りまとめた。 集計の対象となったのは、上條氏が所属する埼玉医科大学病院臨床中毒センターに加え、国立病院機構災害医療セン… 2022/05/16 救急医療・集中治療
コロナ禍で難易度がさらに上がった「親の死に目に会いたい」 ある日、高齢者施設から救急搬送があった。患者である90歳の男性は、コミュニケーションもなかなか取れなくなっており、食欲も低下してきている状態であった。どこで、どのように最期を迎えさせてあげるかといった話はまとまっておらず、明け方に施設職員が訪室したところ反応がなかったため救急… 2022/05/12 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 40歳代男性。発熱、皮疹 11月の本州某所にて。患者は受診5日前に発熱を来した。4日前に近医を受診し、アセトアミノフェンを処方された。3日前には全身に痒みを伴わない皮疹が出現。症状が改善しないため、改めて救急外来を受診した。発熱は悪寒、頭痛、全身関節痛を伴う。不眠症のためクロチアゼパムを頓用している。アレル… 2022/05/11 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
トピックス◎「茶のしずく石鹸」再来か? 「魅惑の赤色口紅」が原因でアナフィラキシーに 「茶のしずく石鹸」による食物アレルギーを覚えているだろうか。約10年前、アナフィラキシー患者が相次ぎ社会問題になった。現在、原因となった加水分解小麦を含有する化粧品は市場から姿を消した。現在も化粧品による食物アレルギーとして注意が必要なのが、赤色色素(コチニール)による食物アレ… 2022/05/11 アレルギー・免疫
よりぬきメディクイズ●救急◎2019年10月号掲載 70歳女性。咽頭痛 『日経メディカル』2019年10月号に掲載された救急のクイズです。患者は70歳の女性。来院5日前から咽頭痛が出現し、3日前に耳鼻科で抗菌薬を処方されたが軽快しません。受診当日は水や食べ物を飲みこめない状態で、糖尿病のため通院している医師の紹介で救急搬送されました。… 2022/05/06 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
外来で上手に鎮静したい! ミダゾラムの安全な使い方 小児の縫合処置をする際には、必ず鎮静を行います。といっても絶対に薬剤を投与しなくてはならないわけではなく、アンパンをモチーフにしたヒーローのぬいぐるみが鎮静に一役買ってくれることもあります。僕も、そのためにモノマネを一生懸命練習しました。ただし、子どもにとっては、とても痛い… 2022/05/05 救急医療・集中治療
アニサキスは大人の食物アレルギー!さらに… 食中毒報告で、かならずその原因として挙がるのがアニサキスだ。食中毒の一種として社会的に認知されたといえるだろう。実際、2021年の統計(病因物質別食中毒発生状況)では、総事件数717件のうちアニサキスは344件と、約半数(48.0%)を占めていた。… 2022/04/28 アレルギー・免疫
ベリベリハートの子守唄~アルコールと私~ 救急で働いていると、アルコール関連疾患の患者さんに必ず遭遇します。それは急性アルコール中毒の患者さんだったり、アルコール依存症の患者さんだったりします。また肝硬変を来していて定期的に意識障害を呈して搬送される人や、腹水が溜まってしまって定期的に呼吸困難で搬送される人もいます… 2022/04/28 循環器
酩酊状態の患者さんの看護の注意点が知りたい 救急外来で働いている2年目の看護師です。先日、酩酊した患者さんが来院されました。頭部外傷だったのですが、それほどの重傷ではありませんでした。しかし、頭部を強く打っていることから、今後何かしらの症状が出現する可能性があり、1泊入院となりました。救急外来であれば、患者さんがストレッ… 2022/04/25 コメディカル
よりぬきメディクイズ●救急◎2019年5月号掲載 49歳男性。意識障害、痙攣 Cadetto.jpの医師会員の皆様に、『日経メディカル』読者に高い評価を得た「日経メディクイズ」を厳選して紹介します。今回のクイズは『日経メディカル』2019年5月号に掲載された救急のクイズです。 2022/04/22 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
「○○したくない患者」をどうする!? 先日Twitterで、「開業したから分かる苦労」みたいなつぶやきが話題になっていました。外来に話が結構通じにくい人が来るんだけど、病院にはそういう人があまり来なかったので、開業医でしっかり対応して病院に来ずに済んでいたのかなぁ、みたいな内容でした。 僕はそこまで共感はできませんでし… 2022/04/21 救急医療・集中治療
NEWS◎総合診療領域の特任指導医制度、2026年度以降は廃止の可能性も? サブスペ領域の追加認定、新たに3領域が内定! 日本専門医機構は2022年4月18日、定例の記者会見を実施。サブスペシャルティ領域の新たな機構認定について、「放射線カテーテル治療」「集中治療科」「脊椎脊髄外科」の3領域が機構理事会で承認されたことを明らかにした。既認定の23領域と合わせて、計26領域が機構認定サブスペシャルティ領域と… 2022/04/19 医師のキャリア
ジャムおじさんも上腕骨外側上顆炎になるの? ちょうど2年前、アニメ「アンパンマン」に登場するジャムおじさんの声優が代わりました。以前、演じていたのは増岡弘さん。直腸がんのため亡くなってしまったのです。増岡さんは、サザエさんに登場するマスオさんの声でおなじみでした。僕はマスオさんのモノマネをよくするのですが、「えぇ〜!?… 2022/04/14 骨・関節・筋
節目の春を迎えた救クリ、新人たちへ贈る言葉 関東平野部ではすっかり春らしくなりました。2月下旬以降、テレビなどではロシアによるウクライナ侵攻のニュースで持ちきりですが、救クリでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第6波による影響を強く感じる忙しさが続いていました。3月半ばになってようやく状況が落ち着いてきましたが、ち… 2022/04/07 医師の職場環境
日経メディクイズ●救急 72歳女性。下顎部の痛み 高血圧と糖尿病の病歴がある高齢女性。7日前から食後に下顎部の痛みを生じるようになった。受診当日朝から急激に頸部が腫れ、唾を飲み込んでも痛くなったため、当院救急外来に独歩で受診した。本人はややつらそうな様子で、バイタルサインは血圧156/99mmHg、脈拍数96回/分(洞調律)、呼吸数24回/分… 2022/04/06 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
歯科のマイナー救急、欠けた! 折れた! 抜けた! 学習目標・歯の解剖と正しい名称を覚える・歯の外傷について正しく評価できるようになる・救急外来で遭遇する歯科疾患の概要を学ぶ 救急外来には「歯が痛い」「歯をぶつけた」などの歯科関連の訴えで受診される方もいます。もちろん、すぐに歯科へ紹介することができればよいですが、他の外傷が合… 2022/04/04 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
大腸内視鏡検査後に腰痛を発症した医師に鍼治療を用いた1例 そろそろ僕も40歳を迎えようとしています。「四十にして不惑」などと言われるものの、惑うことは色々あります。昔の人はこのくらい生きたら惑わなくなったのかもしれませんが、自分の人生には変化が多すぎて、まだまだ気持ちは研修医のようです。ほかに、40歳を表す言葉として「初老」があります… 2022/03/31 救急医療・集中治療
学会トピック◎第47回日本脳卒中学会学術集会(STROKE2022) 急性期脳梗塞の再開通療法、我が国の現状判明 一次脳卒中センターが中心的役割果たす 我が国で施行されている急性期脳梗塞を対象とした組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)静注療法の97%、血栓回収療法の98%は、日本脳卒中学会が認定する一次脳卒中センター(PSC)で行われていることが明らかになった。第47回日本脳卒中学会学術集会(STROKE2022、会期:3月17~20日、大阪… 2022/03/29 循環器
「アドレナリン静注で心停止」した事故を振り返る 2021年10月、千葉市でアナフィラキシーショックと考えられる患者の救急搬送中に、アドレナリンを静注し、一時心停止に陥るという事故がありました。この件について、2022年の3月11日に第三者委員会の報告書が発表されました。 アドレナリンは交感神経のα1、β1、β2受容体を刺激する薬剤です。… 2022/03/24 救急医療・集中治療
交通事故搬送の患児が帰宅後死亡、医師の対応の是非は? 6歳の男児Aは、昭和63年9月12日午後3時40分ごろ、自転車に乗って信号機のない交差点に進入したところ、同交差点に進入してきたB運転のタクシーと衝突して転倒し、路面で左側頭部等を打ちました。しかし、衝突の衝撃自体はごく軽微であって、タクシーの接触部分はほとんど気付かないほどの払拭痕… 2022/03/23 医療安全
「心停止にアドレナリン」は意外と効果がない? 先日、救命活動の現場に居合わせた市民(看護師)に医療行為を指示した救急救命士が懲戒処分を受けたというニュースが話題になっていました(参考記事)。この救急救命士は、現場で心停止患者への静脈路確保を行おうとしていたところ、たまたま居合わせた市民が看護師だったため、「自分がやるよ… 2022/03/17 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 91歳男性。発熱、体動困難 来院2日前に発熱と食欲低下を認め経過を診ていたが、体動困難も現れたため救急要請した。既往歴に脳梗塞、不眠症あり。血圧172/88 mmHg、脈拍数79回/分・整、呼吸数22回/分、SpO2 95%(室内気)、体温38.5℃。左肺軽度呼吸音減弱あり、胸壁の圧痛なし。腹部平坦・軟で圧痛なし。四肢の感覚・運動障… 2022/03/02 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
DNAR患者の蘇生は救急救命士のストレスだった DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)は「心停止時に蘇生を行わない」という指示です。集中治療を控えたり、侵襲的な治療を控えたりするのは別問題で、あくまでも「心停止時」にどうするかという指示です。近年はDNARの正しい意味が周知されてきて、「DNARだけど抗菌薬を投与するんですか?」と… 2022/02/24 救急医療・集中治療
JAMAから 気管挿管、ブジーvsスタイレット付きチューブの結果は? コロナ禍では飛沫感染対策の観点から色々な気管挿管の方法を勉強しました。私のような呼吸器内科医は、気管支鏡を用いた気管挿管が最もラクだったのですが、迅速導入気管挿管(RSI)までしっかり学んでできるようになった医師もいるかもしれません。 気管挿管に関して興味深いランダム化比較試験… 2022/02/22 呼吸器
JAMA Network Open誌から 動脈瘤性くも膜下出血の望ましい治療開始時間は? 良好なアウトカムを得るには発症から12.5時間以内に治療を開始すべき 豪州Tasmania大学のMarie-Jeanne Buscot氏らは、動脈瘤性のくも膜下出血(SAH)を初めて起こして救急搬送され、血管内コイル塞栓術やクリッピング手術を受けた患者の医療記録をレトロスペクティブに調べ、良好なアウトカムを得るためには症状発症から12.5時間以内に治療を開始することが望ましい… 2022/02/21 循環器
1月31日~2月6日の話題になった論文 高カリウム血症の治療にまつわる誤解を指摘した論文が話題に 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 1月31日~2月6日に最もツイート数が多かったのは、PLOS ONE誌の論文「Pre-infection 25-hydroxyvitamin D3 levels and association with… 2022/02/15 感染症
学会トピック◎国際脳卒中会議(ISC 2022) 広範囲脳梗塞への血栓回収療法の有効性を確認 我が国で行われたRESCUE-Japan LIMIT試験、論文はNEJMで同時公開 急性期の脳主幹動脈閉塞(LVO)に対する血栓回収療法は、現在推奨されている適応より梗塞範囲が広い症例に対しても有効であることが、我が国で行われたランダム化比較試験RESCUE-Japan LIMITから明らかになった。「in person and virtually」として今年は米国ニューオリンズのコンベンションセンタ… 2022/02/14 循環器
肺エコーを活用しよう! 学習目標・肺エコーが有用な場面を知る・肺エコーの基本的な異常サインを知る 超音波検査(エコー)は侵襲性がほとんどなく、患者を動かさずに繰り返し検査ができるため、救急では大変役立つ検査機器です。皆さんが使う部位としては、心臓と腹部が多いと思いますが、実は肺にも活用できます。今回… 2022/02/10 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●救急 54歳男性。整形外科手術後の腹部膨満感 統合失調症にて精神科病院入院中にベッドから転落し、右股関節痛が出現した。右大腿骨頸部骨折の診断で当院整形外科へ転院。受傷7日目に右大腿骨人工骨頭置換術を実施した。術後6日目に腹部膨満の訴えがあり、当直医コール。意識清明、呼吸数20回/分、脈拍数78回/分・整、血圧140/78mmHg、体温36.8… 2022/02/02 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
むち打ちの後遺障害が非該当になる理由 交通事故というフレーズを聞くと、条件反射的に出てきそうなほど多いのが「むち打ち」です。むち打ち、むちうち、ムチウチ……よく考えるとヘンな傷病名ですね。日本整形外科学会のホームページにまで「むち打ち症」と記載されていますが、もちろん医学的な傷病名ではありません。 整形外科医は… 2022/02/02 救急医療・集中治療
1月17~23日の話題になった論文 救急到着から入院まで5時間以上かかると死亡率が増える 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 1月17~23日に最もツイート数が多かったのは、BMJ Emergency Medicine Journal誌の論文「Association between delays to patient admiss… 2022/02/01 救急医療・集中治療
ついに移転!パワーアップした新・救クリに乞うご期待 もう1月も下旬になってしまいましたが、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。本連載も、2014年2月の開始から丸8年を迎えようとしています。ここまで長く続けてこられたのも、読者の皆様のおかげです。改めましてお礼申し上げます。 救クリを受診される患者さんにも、この連載を定… 2022/01/26 救急医療・集中治療
「死亡診断書のコピーをくれ」って皆さんどうしてますか 今月、ある医師が死亡診断書に偽名(医師免許の登録名と異なる名前)で署名していたというニュースがありました。偽名を使いたい気持ちは僕には分かりませんが、届け出をしていれば本名ではない名前を記載することも可能なようで、本件は申告ミスとも言えるのでしょうか。… 2022/01/20 救急医療・集中治療
手錠をかけているからMRIが撮れません!? 以前、刺青をしている人にMRIを撮ってもいいかという話題を出しました。刺青は、後述するように熱傷のリスクに対して同意を取得できれば何とか撮像できそうです。さて、では刺青に加えて、手錠がかけられていたらどうでしょうか? 外せばいいようにも思いますが、そうもいかない場面が存在します… 2022/01/13 救急医療・集中治療
よりぬきメディクイズ●救急◎2017年9月号掲載 70歳男性。左下腹部痛、血便 臨床でよく出会う症例を基に、診断・治療の要点をクイズ形式で考え、学んでいきましょう。今回取り上げるのは、『日経メディカル』2017年9月号に掲載された救急のクイズです。 来院当日、早朝より左下腹部痛、血便が出現したため受診しました。既往歴は、高血圧。喫煙歴があります。身体所見は、… 2022/01/07 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
異物性気道閉塞症とMOCHI分類 〜そして救命へ〜 異物性気道閉塞症(FBAO:Foreign body airway obstruction)って聞いたことありますか? 耳なじみがないかもしれませんが、「餅窒息」ならば親近感が湧くかもしれません(湧かないか……湧いてほしくもないしな……)。名前の通り、気道に異物が詰まって気道閉塞してしまうものです。FBAOは、来… 2022/01/06 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 60歳代女性。右上臀部疼痛、歩行困難 受診2日前に外食でハンバーグを食べた後、30分ほどで吐き気を催した。そのときから下痢も腹痛もなし。1日前に右臀部痛が出現し、右下肢が荷重困難となる。受診時は、7月にもかかわらず毛布をかぶっても体がガタガタと震えていた。意識は清明。来院時、血圧124/72mmHg、脈拍数86回/分・整、体温38.… 2022/01/05 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
毎年恒例! 薬師寺コラムのPVランキング2021 皆様の応援のおかげで、2014年から始まったこのコラムは、毎週欠かさず掲載してこられました。気がつけば、2021年も終わりが見えてきています。いつもありがとうございます。 2021/12/30 救急医療・集中治療
PC内を整理整頓! 文献管理のコツ 学習目標・文献管理ソフトで整理するコツを知る・文献管理ソフト以外のツールも使ってみる 毎日出版される膨大な論文の中で、新しい文献や気になった文献があればダウンロードしておくと思います。それを繰り返すうちに、気付くとデスクトップがPDFだらけ、机の上はプリントした紙の山に……。後か… 2021/12/28 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
052.日経メディカル 聴く論文(2021.12.20-12.24) SARS-CoV-2再感染者の重症化リスクは非常に低い 他 2021年12月24日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2021/12/24 感染症
ヘビメタは死亡リスクを下げるが頭部外傷リスクが高くなる……かも みなさま、今週末はクリスマスですね。クリスマスといえばサンタクロース。我が家は、僕が当直中であろうと家にいようとプレゼントを確実に届けており、完璧なアリバイ工作をしつつ、「世界中の子どもたちにプレゼントを届けるミッションを可能にするためサンタクロースは複数名存在するはずであ… 2021/12/23 救急医療・集中治療
BMJ誌から 夏の異常高温は成人の救急受診者を増やす 高齢者に限らず若い成人でも熱中症、腎疾患、精神疾患などの救急患者が増加 米国Boston大学のShengzhi Sun氏らは、全米各地の5月から9月の最高気温の高さと救急受診者数の増加の関係を検討し、異常高温は高齢者に限らず若い成人の救急受診も増加させ、原因は熱中症など熱に直接関連する疾患だけでなく、腎臓病や精神疾患による救急受診も増えていたと報告した。結果は2021… 2021/12/22 救急医療・集中治療
連載「薬師寺泰匡の『だから救急はおもしろいんよ』」筆者が解説! 敗血症ガイドライン「SSCG2021」の全93推奨を読む 2021年10月2日、国際的な敗血症ガイドライン「Surviving sepsis campaign: international guidelines for management of sepsis and septic shock 2021」が発表された。このガイドラインは、93の推奨からなっている。敗血症の定義が変わった前回(2016 年)の改訂ほど大きな変更はないものの、病… 2021/12/21 救急医療・集中治療
耳寄りな耳介縫合の話 みなさま、日々の業務お疲れさまです。エビデンスを基に、救急医療の実際ややりがい、面白さをお伝えしている(つもりになっている)本コラムですが、今回は耳寄りな情報をお伝えします。 2021/12/16 救急医療・集中治療
交通事故に遭った患者さんを正しく救えていますか? 遠くから聞こえる救急車のサイレンが徐々に大きくなると、ERで待機している私たちの緊張感はいやが応にも高まります。バイク対トラックの交通事故で多発外傷を負った患者さんに対応するため、私たち整形外科チームにも救急科から応援依頼があったのです。 救急隊からの連絡でショック状態にあり… 2021/12/15 救急医療・集中治療
インタビュー◎POCUSで早期診断・治療を実現 救急現場のポケットエコー、感染対策にも有効 ポケットエコーはその名の通り、ポケットに収まるサイズで軽く、容易に持ち運べるため、様々な現場で活用されている。代表的な領域の一つが救急医療だ。迅速な診断が求められる救急現場では、「身体診察の延長」としてベッドサイドで超音波検査を行うPOCUS(Point of Care Ultrasound)が普及して… 2021/12/14 救急医療・集中治療
BMJ誌から 除細動前のエピネフリン投与が救命率を下げる可能性 ガイドラインに従って除細動を優先した場合より生存退院率が低い 米国Iowa大学のErin Evans氏らは、米国心臓協会(AHA)の蘇生登録データベースを利用して、入院中に心室性不整脈から心停止を起こした患者の蘇生に関する情報を分析し、電気的除細動を実施する前にエピネフリン(アドレナリン)を投与すると、ガイドラインの通りに除細動を優先した場合に比べ、生… 2021/12/09 救急医療・集中治療
5年越しに再度救クリが強く人材募集するワケ 今年も残すところあと1カ月を切りました。新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株の出現で、第6波がいつやって来るのか戦々恐々とし始めています。ただ、現時点で国民の多くがワクチンの2回接種を完了しており、経口治療薬の開発も進んでいます(関連記事:ゲームチェンジャーになる… 2021/12/06 救急医療・集中治療
救急外来でのdisposition──帰宅? 入院? 学習目標・救急外来でのdisposition に関する大原則を知る・救急外来を受診した患者のdisposition の決定を実践してみる 2021/12/03 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
敗血症ガイドライン「SSCG2021」発表! その7 退院後までを考える敗血症の追加治療 今回は、敗血症ガイドラインSSCG2021シリーズの最終回をお送りします。敗血症ガイドラインのすごいところは、急性期にどんな治療をしたらいいかといった具体的な方針を提示するだけではなく、集中治療室(ICU)退室後や転院後までを視野に入れて、着実に社会復帰を目指しているところです。… 2021/12/02 感染症
日経メディクイズ●救急 26歳女性。鼻出血 会社勤めをしている26歳の日本人女性。鉄欠乏性貧血に対して鉄剤、片頭痛に対して非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、便秘症に対して酸化マグネシウムが処方されており、それ以外に既往や内服薬はない。受診1週間前から間欠的に鼻出血を繰り返しており、止血困難となったため救急外来を受診した。… 2021/12/01 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
敗血症ガイドライン「SSCG2021」発表! その6 敗血症の追加治療、ステロイドや輸血はどう使う? 敗血症ガイドラインSSCG2021シリーズ6回目。これまで、感染症治療や集中管理のキモである循環管理や呼吸管理について扱ってきました。今回はそれ以外の治療について。ステロイドの使い方や、ストレス潰瘍予防、血糖管理、栄養についてなど、少し身近な治療について具体的な指針がでています。さっ… 2021/11/25 感染症
循環器Q&Aシリーズ《32》 昇圧薬、ノルアドレナリン以外の使い方は? <その他の診療科医>昇圧薬について質問です。その方の疾患や既往歴にもよりますが、ノルアドレナリン以外の昇圧薬(ドパミンやバソプレシンなど)の使い分けや適応などを教えてください。教科書を読んでもなかなか細かい使い分けは書かれていないため、そのような文献などもご存じでしたらお願い… 2021/11/22 循環器 医師限定コンテンツ
循環器で「アタック」ってどういう状態? 循環器内科に勤めている看護師です。先輩が「アタック」という言葉を使っていました。アタックの意味を調べましたが、「心臓発作」と書かれていて、いまいち分かりませんでした。アタックとはどういう症状や状態なのか、教えていただけるとうれしいです。… 2021/11/22 循環器
国際医療福祉大学成田病院感染症カンファレンス 若年女性の高熱・CVA叩打痛、尿検査異常なしでも疑うべきは? 山川 高校生の16歳女性の発熱、悪寒戦慄、嘔気です。来院時の体温は39.0℃でした。近医で処方された解熱鎮痛薬は効果がないとのことです。志賀 鑑別疾患として何が考えられますか。研修医A 悪寒戦慄があるので、敗血症を考えます。志賀 素晴らしい。研修医B 肺炎。志賀 いいね。他は?研修医C… 2021/11/19 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
敗血症ガイドライン「SSCG2021」発表!その5 コロナにも通じる敗血症の呼吸管理の推奨は? 敗血症ガイドラインSSCG2021シリーズも5回目になりました。今回は敗血症の呼吸管理についてです。このあたり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の管理にも通ずるところがあります。前回のガイドラインから大幅に変わった部分はありませんが、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の定義変更の影響を受… 2021/11/18 感染症
NEWS◎世界初、生化学分析装置・超音波機器・CT同時搭載の自走式車両 CT搭載の災害対応新型車両、1号機が導入 シーメンスヘルスケアは2021年11月9日、CT装置や生化学・免疫分析装置などを搭載した災害医療対応の新型医療用車両「Medical-ConneX(メディカル・コネクス)」(写真1)の1号機を、東京曳舟病院(東京都墨田区)に納入した。同院を運営する医療法人伯鳳会とシーメンスヘルスケアが同日、共同記者… 2021/11/15 救急医療・集中治療
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 頸部・腰部・下肢痛の高齢男性、蜂窩織炎治療で下肢痛のみ改善、次はどうする? 中島 主訴は頸部と腰部、下肢の痛み。痛みのため歩行困難とのことで、診察室には車椅子で入室しました。来院時のバイタルサインは、意識清明、体温36.6℃、血圧145/81mmHg、心拍数82回/分、呼吸数21回/分、SpO2 98%(室内気)です。井桁 ここまでの情報で、どんな鑑別疾患を思い浮かべますか。研… 2021/11/12 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
敗血症ガイドライン「SSCG2021」発表!その4 敗血症の循環管理、輸液製剤や昇圧薬はどう使う? 前回までに続き、敗血症ガイドラインSSCG2021を見ていきます。今回は敗血症の循環管理についてです。ショックの管理、特に輸液製剤の種類について提示されています。また、昇圧薬は何を使えばいいのかということも提示してくれています。… 2021/11/11 感染症
学会トピック◎第13回世界脳卒中会議(WSC 2021) 血栓回収単独対tPA併用、最後のRCTは途中終了 登録数少なくダイレクトMT群の非劣性示せず 急性期脳梗塞に血栓回収療法を行う際、組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)の前投与が必要かを検証したDIRECT SAFE試験の結果が明らかになった。先行研究のメタアナリシスから、tPAを前投与しない血栓回収療法の非劣性が確認されたとして本試験は途中終了となり、目的である血栓回収療法単… 2021/11/05 循環器
よりぬきメディクイズ●胸部X線◎2015年9月号掲載 60歳代男性。発熱、呼吸困難、湿性咳嗽 『日経メディカル』2015年9月号に掲載された胸部X線のクイズです。者は60歳代の男性。3日前から38℃台の発熱がありました。徐々に呼吸困難、湿性咳嗽が表れ、救急外来を受診しました。2015年1月中旬の症例で、発症1週間前から妻がインフルエンザの治療中です。特記すべき既往歴はなく、喫煙歴は20歳… 2021/11/05 呼吸器 医師・医学生限定コンテンツ
敗血症ガイドライン「SSCG2021」発表! その3 新ガイドラインで示された適切な抗菌薬の具体的な投与方法とは 前回、前々回に続き、敗血症ガイドラインSSCG2021を見ていきましょう。今回は、抗菌薬投与方法に関する項目からご紹介します。投与時間や中止の基準など、実臨床で困るような、かゆいところに手を届かせたい気持ちが見える仕様になっています!… 2021/11/04 感染症
指尖部損傷に“なんちゃってターニケット” 新しいスライサーの切れ味が良すぎて指先もスライスしてしまった、段ボール箱の解体中にカッターナイフでザクッと切ってしまった、車のドアで勢いよく爪を挟んでしまった──など。救急外来では手指外傷に出合うことが多いです。手指外傷に対して素早く適切な創傷処理を行うことは、指を機能的に… 2021/11/02 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●救急 70歳男性。頭痛 来院5日前の朝にジョギングをしていたところ前頭部痛が出現し、痛みは1分程度でピークに達した。5日間自宅で様子を見ていたが、症状が改善せず持続したため来院した。高血圧の既往歴があり、降圧薬を内服している。過去に同様の頭痛の既往歴はない。… 2021/11/01 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
NEWS◎敗血症患者の予後を改善せよ 敗血症性ショックでは心エコーで右心機能評価を 敗血症性ショックに対して心エコーによる右心機能の評価が病態把握や治療方針の決定に有効であることが示された。名古屋大学医学部附属病院救急科病院助教の春日井大介氏、同大循環器内科病院助教の平岩宏章氏らの検討の結果明らかになったもので、Scientific Reports誌9月22日号に掲載された。… 2021/10/29 感染症
BMJ誌から 急性冠症候群疑い患者にCT冠動脈造影を急ぐ必要はない 標準的なケアで経過観察する群とのRCTで1年後のアウトカムに有意差なし 英国Edinburgh大学のAlasdair J Gray氏らは、急性冠症候群が疑われる胸痛で救急受診した患者に対して、すぐにCT冠動脈造影(CTCA)を実施した場合と標準的なケアのみを行った場合の臨床アウトカムを調べるランダム化比較試験を行い、早期のCTCAで1年後までの死亡と非致死的心筋梗塞を減らすことは… 2021/10/21 循環器
自分で採ったキノコを食べないでほしい(懇願) 岡山で今年初のキノコ中毒が発生したとニュースになっていました(毒キノコで岡山市の女性が食中毒、軽症 今年県内初、山中で採取し自宅で調理〔9/21:山陽新聞〕 )。 50代の女性が山中でキノコを採取し、自宅で塩ゆでしてみそ汁に入れて食べたら、腹痛、下痢、嘔気を呈したというものです。… 2021/10/07 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 25歳男性。呼吸困難 25歳の日本人男性で、高校の数学教師をしており、生来健康。2日前からの呼吸困難と胸部違和感が改善しないため、救急外来をウオークインで受診した。 2021/10/06 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
一歩進んだDVTのエコー診断! 2点だけで本当に大丈夫? 学習目標・深部静脈血栓症のエコー検査において2-point ultrasonogpraphyが行われている根拠を知る・2-point ultrasonogpraphyの欠点を知る・中枢下肢静脈超音波検査について学び、適切なフォローアップにつなげる・ミルキングやドプラの利点・欠点を知る 今回のテーマは、救急外来における深部静… 2021/10/06 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
サメにかまれたら!? 先日、友人が「サメにかまれたらどうすれば良いか?」という質問を真剣な顔でしてきました。救急医ならなんでもできると思われたのでしょうか……。苦笑いするしかありません。救急隊:シャークアタックの40代男性、ショックと判断してロードアンドゴーでお願いしたいのですが……などという救急… 2021/09/30 救急医療・集中治療
救クリ院長、真夏の新型コロナ闘病記 少しずつ秋めいてきましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。医療現場の奮闘によって、第5波による医療逼迫も少しずつ状況が改善しつつあるようです。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、全国の新規感染者は減少傾向にあり、救クリもコロナ対応のピークを越えた印象を感じていま… 2021/09/27 感染症
クラゲに刺されたら温める?冷やす?お酢をかける? 8月某日。外来にクラゲに刺されたという人が来ました。コロナ禍でどこもおおっぴらに海水浴場を開けていなかったはずなので、どこかのプライベートビーチでお楽しみだったのかなとか思いましたけど、海はそんなに好きじゃないので羨ましくはありません。僕はプール派です。 さて、夏に増えるクラ… 2021/09/23 救急医療・集中治療
心肺蘇生時に薬剤師が行うこととは 薬剤師の読者の方々は、もし病院内で、薬局店舗内で、もしくは外で誰かが倒れていたらどう対応しますか。何かできることはあるでしょうか。例えば、病室に薬剤管理指導のために訪れたら患者の意識がなく心肺停止状態であったということも現実として起こり得ます。… 2021/09/22 薬剤師
Lancet Respiratory Medicine誌から COVID-19患者を覚醒時に腹臥位にするのはお勧めか? 6カ国で実施したオープンラベルのランダム化試験 フランスF-CRIN research networkのStephan Ehrmann氏らは、COVID-19肺炎で高流量鼻カニューレ酸素療法を受けている患者を対象に、覚醒時にできるだけ腹臥位を保ってもらう方法と、標準的な治療を比較するオープンラベルのランダム化試験を6カ国で行い、腹臥位群の患者は、挿管が必要になる割合が… 2021/09/15 感染症
国際医療福祉大学成田病院症例カンファレンス 頭部回旋で悪化する頭頸部痛、炎症反応亢進で疑うべきは? 40歳代男性。後頭部痛、頸部痛 午後8時ごろから徐々に後頭部痛を認め、翌日には頸部痛も出現。2日後に近医を受診し、頭部MRI検査と髄液検査を受けたものの異常は見られず、トラマドール、ロキソプロフェンを処方され帰宅となった。処方薬を服用したが痛みは改善せず、救急車を要請し、国際医療福祉… 2021/09/10 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
救急出動が減少する中、唯一増加した搬送事由 このコラムの公開日、9月9日は救急の日です。コロナ禍が始まった2020年は、都心部を中心に救急医療の逼迫が問題となりました。岡山県では、日頃から救急受け入れを行っている病院に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が集まり、強固な感染対策の維持のために受け入れが滞ったり、救急の病… 2021/09/09 救急医療・集中治療
LIVE「診断エラー学を語ろう」第4回 9月25日(土)19時からウェビナーで開催します 千葉大学医学部附属病院総合診療科の鋪野紀好先生を講師にお招きして、日経メディカルLIVE「診断エラー学を語ろう」第4回を開催します。テーマは「エキスパートのための診断プロセス──個の力で診断エラーと対峙する」です。… 2021/09/07 救急医療・集中治療
インタビュー◎デルタ株時代の治療戦略とは?(前編) コロナを急性増悪させる「トイレ歩行」に要注意 聖路加国際病院呼吸器センター医長の西村直樹氏に聞く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を600人以上受け入れてきた聖路加国際病院でCOVID-19診療の最前線に立つ同院呼吸器センター医長の西村直樹氏。デルタ株が主流となった第5波でも、治療法に何ら変化はないというが、進行が早いことへの注意が必要と強調する。これまでに蓄積してきた知見… 2021/09/06 感染症
「コロナ疑い」で搬送を30回断られる今思うこと 新型コロナウイルスに感染してしばらく療養していた当院院長(関連記事:スタッフの陽性で救クリがまさかの2週間休診に)がついに復活し、救クリがしばらくぶりに再開しました。2週間以上休診していたのが嘘のように、連日連夜患者さんが受診されています。… 2021/09/02 医療提供体制
そぎ落としと併存 甲状腺ホルモンはいつ見るべきか 最近、時間が取れず、買った漫画をなかなか読めずにいます。なんとか少しずつでも読もうと言うことで、今更ながら産婦人科を舞台にした『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ、講談社)に手を出しました。面白い。これはドラマ化されますわ。“日常あるある”と説明的なシーンが見事に融合しており、「これ… 2021/09/02 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●救急 46歳女性。肺炎治療開始後に出現した膿疹 既往のない46歳女性。2週間ほど前から咳、鼻汁が出るようになり、自宅で様子を見ていたが改善しなかった。来院2日前から38℃の発熱と呼吸困難が生じたため、救急外来を受診した。 2021/09/01 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●救急◎2016年1月号掲載 2歳男児。右肩の痛み 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された救急のクイズです。患児は2歳の男児。6歳の兄とリビングで遊んでいました。大きな音を聞き母が駆け付けると、男児がソファの隣に座り込み、激しく泣いていました。兄によると、ソファの上で飛び跳ねていて落ちたといいます。その後、右肩を痛がっている様… 2021/08/19 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
お盆に要注意! お墓の病気に要注意!? 大阪に住んでいた頃、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンによく通っていました。さまざまなショーがある中、僕が好きだったのは「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」です。ビートルジュース、ドラキュラ、オオカミ男、フランケンシュタインの怪物、そしてフランケンシュ… 2021/08/12 救急医療・集中治療
スタッフの陽性で救クリがまさかの2週間休診に 酷暑の中で開催された東京オリンピックが、閉会を迎えましたね。日本人アスリートの大活躍には本当に勇気をもらいました。中でもスケートボードやサーフィンなど、これまではオリンピックに出場する機会のなかった競技がオリンピック種目となり、そこで若い日本人選手たちが次々とメダルを勝ち取… 2021/08/12 救急医療・集中治療