アイファガンが追加された緑内障患者 白内障と緑内障の治療で眼科に通院中の84歳女性。視野検査の結果、緑内障点眼薬であるアイファガン(一般名ブリモニジン酒石酸塩)が追加で処方されました。患者プロフィル【年齢・性別】84歳、女性【現病歴・症状】白内障、緑内障【既往歴】骨粗鬆症【アレルギー歴・副作用歴】なし【他科受診の… 2020/12/21 薬剤師
インタビュー◎東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一氏に聞く ヒアレインのスイッチOTC化で変わるドライアイ診療 精製ヒアルロン酸ナトリウムが要指導医薬品に 2020年9月、ヒアルロン酸ナトリウムのスイッチOTC「ヒアレインS」(要指導医薬品)が発売された。そのインパクトは大きく、今後のドライアイ診療に変化をもたらしそうだ。ドライアイ診療ガイドライン作成委員会の委員である東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一氏に、ドライアイの病態や… 2020/10/29 眼科
トレンド◎心・腎・肝に続いて目の保護作用にも期待 SGLT2阻害薬、血糖管理と独立して網膜を守る? 糖尿病治療薬として、2014年に登場したSGLT2阻害薬。血糖降下作用だけでなく、心臓や腎臓、肝臓への臓器保護作用が示唆されている。特に心・腎保護作用については、いくつかの臨床試験で心血管イベントおよび慢性腎臓病(CKD)に対する予後改善効果が示された。さらに、最近、糖尿病網膜症や糖尿… 2020/10/22 医薬品
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか 好酸球をキーワードとした抗体医薬が適応広げる 2020年5月時点のアップデート 日経メディカルは、2018年6月、「抗体医薬は医療に何をもたらしたか」と題した特集を掲載した。その際、2018年5月までに日本で承認され、使用可能な抗体医薬を1つの図に網羅した。 その後承認された新薬、既存薬の適応拡大を反映したものが以下の図だ(図1)。… 2020/07/14 アレルギー・免疫
緑内障に効く漢方(1) 緑内障の考え方と漢方処方 緑内障は、眼圧が上昇し、徐々に視野が狭くなる病気です。進行が遅いためかなり悪化するまで気づくの難しいのですが、治療が遅れると失明に至ることもあり、注意が必要です。緑内障の患者数は年齢とともに増加し、日本人では40歳以上の5%が発症するといわれています。中途失明の原因疾患の第一位… 2020/05/19 東洋医学
【新薬】ブロルシズマブ(ベオビュ) 加齢黄斑変性を治療する4番目のVEGF阻害薬 2020年3月25日、眼科用血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬ブロルシズマブ(商品名ベオビュ硝子体内注射用キット120mg/mL)の製造販売が承認された。適応は「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性」、用法用量は「4週ごとに1回6mg(0.05mL)を、連続3回(導入期)硝子体内投与する。その後の維持… 2020/04/17 眼科
抗アレルギー点眼薬◇第4回調査 アレジオン点眼液、1日2回が好評で首位に肉薄 1位オロパタジン、2位エピナスチン、3位ケトチフェン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗アレルギー点眼薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、32.9%の医師がオロパタジン塩酸塩(商品名:パタノール)と回答した。 第2位のエピナスチン塩酸塩(アレジオン)は30.2%、第3位のケトチフェンフマル酸塩(ザジテン他)は12.9%の医… 2020/04/11 眼科
【新薬】ブリモニジン・ブリンゾラミド(アイラミド) 国内初、α2作動薬・CAI配合の緑内障点眼薬 2020年3月25日、緑内障・高眼圧症治療薬ブリモニジン酒石酸塩・ブリンゾラミド(商品名アイラミド配合懸濁性点眼液)の製造販売が承認された。適応は「他の緑内障治療薬が効果不十分な緑内障、高眼圧症」、用法用量は「1回1滴、1日2回点眼」となっている。… 2020/04/10 医薬品
ヒアレイン点眼液0.1%がスイッチ ヒアルロン酸ナトリウム点眼が要指導医薬品に 4月11日までパブコメ募集 厚生労働省は、2020年3月13日、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき、精製ヒアルロン酸ナトリウムを有効成分として含有する製剤を要指導医薬品とする改正について、パブリックコメントの募集を開始した。パブコメの締め切りは20年4月11日で、告示は20年5月上旬を予定している。… 2020/03/26 薬剤師
シリーズ◎2020診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は適応拡大、椎間板内酵素注入療法、斜視注射などの評価新設 ドリップ・シップ・リトリーブ、円形脱毛症の光線療法、人工内耳に関しても見直し 3月に2020年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2020/03/25 外科
Lancet誌から レーザー白内障手術の優位性は示せず フェムトセカンドレーザーと従来の手術を比較したフランスのRCT フランスBordeaux大学病院のCedric Schweitzer氏らは、フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術(FLACS)と従来型の水晶体乳化吸引術(PCS)の術後3カ月時点のアウトカムを比較するランダム化比較試験を(RCT)行い、FLACSのコストは高いが治療成績に差はなかったと報告した。結果はLancet誌2… 2020/02/06 眼科
服薬指導 視力低下の児童に処方されたミドリンM 小学校の眼科健診で「要受診」となった9歳のGくん。母親と一緒に眼科クリニックを受診した後、薬局を訪れました。母親は処方箋を差し出しながら、次のように質問しました。先生から、「近視の疑いがあるので、寝る前に目薬を使ってみましょう」と言われました。目薬で近視が治るのでしょうか。… 2020/01/23 薬剤師
先進医療から差額ベッドなどと同じ扱いに移行 「白内障への多焦点眼内レンズ」が選定療養に 厚生労働省の中央社会保険医療協議会が12月13日に開かれ、白内障に対する多焦点眼内レンズの使用を2020年4月から選定療養に位置付けることが大筋で了承された。多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズの材料費の差額部分を自費負担にして、単焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術に関する保険診療(片… 2019/12/18 眼科
中心静脈カテーテルと眼症状の関連は? 私の勤めている病院では、中心静脈カテーテルを使用している患者さんの観察項目に「眼症状」が入っていて、必ず観察する決まりになっています。ただ、眼症状といっても様々なものがあると思うのですが、具体的に何を観察すればよいのか、調べても分かりません。… 2019/12/16 眼科
【用量追加】エピナスチン(アレジオンLX) 1日2回投与の持続性抗ヒスタミン点眼薬 2019年11月27日、抗アレルギー点眼薬エピナスチン塩酸塩(商品名アレジオンLX点眼液0.1%)が薬価収載と同時に発売された。本薬は、9月20日に製造販売が承認された。適応は「アレルギー性結膜炎」、用法用量は「1回1滴、1日2回(朝、夕)点眼」となっている。同一成分の製剤としては、すでに内服(… 2019/12/13 医薬品
2019年11月25日~12月3日 ビラノアの重大な副作用にショック、アナフィラキシー追加 2019年11月25日~12月3日の添付文書の改訂情報をお知らせします。アレルギー性疾患治療薬のビラノア(一般名ビラスチン)の重大な副作用に「ショック、アナフィラキシー」が追加されました。 2019/12/11 医薬品
点眼薬の指示表、薬剤師にも分かりやすく 点眼薬の服薬指導の際、担当する薬剤師によって説明に差異が生じてしまう──。霞城薬局(山形市)では、こうした課題に対して、点眼指導のサポートツールを作成して、患者自身が指示通り適正に点眼できるように取り組んでいる。… 2019/12/02 薬剤師
眼科Q&Aシリーズ《4》 整形入院中に眼瞼の腫れ・かゆみが出現。経過観察でよい? <整形外科医>霰粒腫?それとも麦粒腫でしょうか?足関節骨折で整形入院中の20代女性。昨日からまぶたの痒みと痛みを訴えています。当院眼科の常勤がおらず、週明け月曜に来るため相談させていだきました。… 2019/10/30 医師のキャリア 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《3》 穿刺後も増大する眼周囲の結節。良性?悪性? <内科医>目の周りの結節で相談させていただきます。68歳男性ですが、10日ほど前から右眼下に小豆程のふくらみがありました。いままで何も症状がなかった方です。どんどん大きくなっており、近医で右下の腫脹部を穿刺し血液がでましたが、フロモックスが7日分処方されました。… 2019/10/28 眼科 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第47回日本臨床免疫学会 アトピー性皮膚炎に対する抗IL-4/13受容体抗体投与時は眼科との協力を アトピー性皮膚炎に対して新規に抗IL-4/13受容体抗体製剤が使用可能になり、ステロイド外用剤と併用することでかなり皮疹を改善できるようになった。ただし、副作用に結膜炎があり、投与前に眼科受診を指示することが大切だ――。… 2019/10/28 皮膚科
眼科Q&Aシリーズ《2》 第1枝領域の帯状疱疹、眼科コンサルトは急ぐ? <総合診療医>総合診療医です。当直もするため夜間や時間外に帯状疱疹を診察することが時々あります。三叉神経第1枝領域の帯状疱疹を認めた際の眼科コンサルトはどの程度急ぐべきでしょうか? 2019/10/25 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《1》 新規に飛蚊症が出現した際に疑うべき疾患は? <皮膚科医>飛蚊症について質問です。生理的飛蚊症に対して、治療法はあるのでしょうか? また、飛蚊症があるとなり易い疾患や、新規に飛蚊症が出現した際に疑うべき疾患などはありますでしょうか? 教えていただけますと幸いです。… 2019/10/23 眼科 医師限定コンテンツ
JAMA Ophthalmology誌から カカオフラバノールは視覚機能を改善しない ダークチョコレートを食べても視力検査や網膜の血流に改善なし ドイツLudwig-Maximilians大学のJakob Siedlecki氏らは、光干渉断層血管撮影(optical coherence tomography angiography:OCTA)などで、カカオフラバノールの抗酸化作用が視覚機能に与える影響を調べたが、摂取後2時間の評価で、主観的にも客観的にも、利益は見られなかったと報告した。結果は… 2019/10/17 眼科
【新薬】ブリモニジン・チモロール(アイベータ) 国内初、α2作動薬・β遮断薬配合の緑内障点眼薬 2019年9月20日、緑内障・高眼圧症治療薬ブリモニジン酒石酸塩・チモロールマレイン酸塩(商品名アイベータ配合点眼液)の製造販売が承認された。適応は「緑内障、高眼圧症」、用法用量は「1回1滴、1日2回点眼」となっている。… 2019/10/11 眼科
学会トピック◎第25回日本糖尿病眼学会総会 糖尿病網膜症診療ガイドラインの概要を提示 2020年早々には正式発表の見込み 第25回日本糖尿病眼学会総会(会期:9月27~28日、開催地:大阪市)で開催されたシンポジウム「今後知っておくべき“糖尿病網膜症診療ガイドライン”」で、糖尿病網膜症診療ガイドラインのアウトラインが紹介された。過去に2回、作成に着手されたが形式などを巡り合意が得られず、完成に至らなか… 2019/10/07 代謝・内分泌
緑内障用点眼配合剤◇第3回調査 初登場のミケルナがコソプトを抜いて首位に 2位がコソプト、3位がザラカム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、緑内障・高眼圧症治療用の点眼配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、32.1%の医師がカルテオロール塩酸塩・ラタノプロスト(商品名:ミケルナ)と回答した。 第2位のドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩(コソプト他)は27.9%… 2019/10/05 眼科
学会トピック◎第25回日本糖尿病眼学会総会 CKD合併糖尿病患者には積極的な眼底検査を 微量アルブミン尿陽性またはGFR30~59で既に3割が網膜症合併 CKD重症度分類の蛋白尿区分(A区分)とGFR区分(G区分)はどちらも糖尿病網膜症の合併頻度や重症度と関連があり、糖尿病を原疾患とするCKDの診断基準となるA2(微量アルブミン尿)またはG3(GFR 30~59mL/分/1.73m2)の段階で、既に3割の糖尿病患者が網膜症を合併していた。この結果から「CKDの診… 2019/10/04 代謝・内分泌
Lancet誌から 重度の未熟児網膜症にラニビズマブが有望 有意差はなかったがレーザー治療より成績がよさそう 重症の未熟児網膜症(ROP)患者に対して、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の適用外使用が世界的に増えているが、有効性と安全性に関するデータは不足していた。ドイツGreifswald大学医療センターのAndreas Stahl氏らは、オープンラベルのランダム化比較試験RAINBOWを実施し、ROP患者に対する、ラニ… 2019/10/03 産婦人科
トレンド◎国内臨床研究でエビデンス、治験もスタート 近視進行抑制にアトロピン点眼、注目集まる 屋外活動で「バイオレットライト」を浴びるのも有効か 0.01%アトロピン点眼は、プラセボ点眼と比べて、日本人学童の近視の進行を有意に抑制した――。2年間にわたる「近視学童における0.01%アトロピン点眼剤の近視進行抑制効果に関する研究(ATOM-J Study)」(責任医師:京都府立医科大学特任講座感覚器未来医療学教授の木下茂氏)の結果が、このほ… 2019/10/01 眼科
【新薬】アジスロマイシン(アジマイシン) 国内で唯一のマクロライド系抗菌点眼薬 2019年9月11日、抗菌点眼薬アジスロマイシン水和物(商品名アジマイシン点眼液1%)が発売された。本薬は、6月18日に製造販売が承認され、9月4日に薬価収載された。適応は「〈適応菌種〉アジスロマイシン感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、コリネバクテリウム属、インフルエンザ菌、ア… 2019/09/27 感染症
学会トピック◎第28回日本シェーグレン症候群学会 複数臓器の腫大や腫瘤をきたすIgG4関連疾患を知ってますか? リンパ球とIgG4陽性形質細胞の浸潤と周囲の線維化により単一または複数臓器に特徴的なびまん性あるいは限局性腫大、腫瘤、結節、肥厚性病変を認め、高IgG4血症を呈するのがIgG4関連疾患。 2019/09/24 アレルギー・免疫
ロナセンテープなど12成分17品目を薬価収載 厚生労働省は2019年9月4日、統合失調症治療薬のロナセンテープ(一般名ブロナンセリン)など新薬12成分17品目を薬価収載した。 2019/09/09 薬剤師
2019年7月3日~24日 トラマドール、コデイン、ジヒドロコデイン含有製剤の禁忌に「12歳未満の小児」が追記 2019年7月3日~24日における、主な改訂情報をお知らせします。トラマドール、コデイン、ジヒドロコデインの各製剤の禁忌に「12歳未満の小児」が追記されました。また、認知症治療薬のドネペジル(アリセプト他)の効能効果にある「アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状… 2019/08/06 コメディカル
JAMA Ophthalmology誌から 人工網膜デバイスの欧州での市販後調査 1年後までの安全性と有効性を評価 欧州では2011年から、米国では2013年から、網膜色素変性症などの治療に用いられている人工網膜デバイス「Argus II」の市販後評価を行った、ドイツAachen工科大学のKim Schaffrath氏らは、治療適用から1年後の時点では、承認前に示された以外の新たな有害事象は見られておらず、患者の視覚機能には… 2019/06/21 眼科
メトホルミンが中程度腎機能障害でも投与可能に 抗コリン薬の禁忌を閉塞隅角緑内障に限定 ロキソプロフェン外用剤が要指導から第1類へ 厚生労働省は2019年5月31日、第3回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会を開催し、メトホルミン製剤、抗コリン薬の添付文書改訂や、ロキソプロフェンナトリウム(外用剤)の要指導医薬品から一般用医薬品への移行などが了承された。 メトホルミン含有製剤(商品名… 2019/06/03 医薬品
湘南鎌倉総合病院「ER総合内科合同カンファレンス」 2日前からの右眼痛・眼瞼浮腫、鑑別疾患は? iryoo.comより 症例は72歳の男性で、右目の痛みの主訴で来られました。初診時に眼瞼腫脹が認められました。 来院3日前にサングラスを掛けてゴルフを5時間していました。来院の2日前、洗顔中に右目の違和感を自覚。洗剤は使用せずに水で洗いました。夜間から眼瞼腫脹が出現しています。来院前日、腫脹が持続した… 2019/05/02 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
トレンド◎人工視覚で患者の光を取り戻せ 埋込型人工網膜が臨床研究で成果、治験開始へ 中途失明の三大原因の1つである網膜色素変性症。いまだに進行を止める治療法は実用化しておらず、最新の統計では糖尿病網膜症を抜き緑内障に次いで、第2位の原因疾患となっている。そんな網膜色素変性症による中途失明患者における視力を補う治療法として、埋込型の人工網膜が臨床研究で成果を上… 2019/04/09 眼科
2019年3月5日~24日 ボノプラザンの重大な副作用にTEN、SJS追加 アリピプラゾールの後発品「サワイ」にうつ病・うつ状態の効能追加 2019年3月5日~24日における添付文書の主な改訂情報をお知らせします。プロトンポンプ阻害薬(PPI)のボノプラザンフマル酸塩(商品名タケキャブ)、およびボノプラザンを配合したボノサップ(一般名ボノプラザン・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)、ボノピオンパック(ボノプラザン・ア… 2019/04/03 眼科
抗アレルギー点眼薬◇第3回調査 アレジオン点眼液が人気、コンタクトOKを評価 1位オロパタジン、2位エピナスチン、第3位ケトチフェンの順位は変わらず 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗アレルギー点眼薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、33.9%の医師がオロパタジン塩酸塩(商品名:パタノール)と回答した。 第2位のエピナスチン塩酸塩(アレジオン)は26.1%、第3位のケトチフェンフマル酸塩(ザジテン他)は14.0%の医… 2019/03/23 アレルギー・免疫
リポート◎造影剤使わず血管を描出できるOCTアンギオグラフィー 黄斑変性など網膜疾患のフォローに強い味方登場 加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの網膜疾患の診療を大きく変える新たな検査機器が、眼科医の間で広まりつつある。造影剤を使わずに網膜付近の血管を描出できる「OCTアンギオグラフィー」だ。従来使われてきた蛍光眼底造影検査の大部分を代替できる。2018年4月には診療報酬も新… 2019/03/05 眼科
JAMA Ophthalmology誌から VEGF阻害薬の硝子体内注射は心血管リスクを増やさない 米国のコホート研究で3種類の対照群と死亡率、心筋梗塞、脳卒中を比較 血管内皮成長因子(VEGF)阻害薬の硝子体内注射は、既に滲出型の加齢黄斑変性(AMD)に対する主な治療の1つになっている。米国Mayo ClinicのLauren A. Dalvin氏らは、住民ベースの後ろ向きコホート研究を行い、AMDではない人、萎縮型AMD患者、VEGF阻害薬承認前の滲出型AMD患者の3グループの対照群… 2019/02/25 眼科
人工涙液の特徴と注意点 私の勤めるドラッグストアでは、最近、人工涙液を購入する人が増えてきました。主な商品の特徴や、使用時の説明の際に注意すべきポイントを教えてください。 2019/02/22 コメディカル
JAMA Network Open誌から 糖尿病患者は中心角膜厚が肥厚する 緑内障の診断と治療により一層注意が必要か 中国広東総合病院のXiao-Yang Luo氏らは、シンガポールの中国系、マレー系、インド系住民を対象に、眼疾患の疫学調査SEEDスタディを行い、糖尿病患者ではそうでない人に比べ中心角膜厚(CCT)が厚くなっていたと報告した。詳細は、JAMA Network Open誌電子版に2019年1月4日に掲載された。… 2019/01/28 代謝・内分泌
日本気象協会発表、花粉量は例年よりも多いが前シーズンより少なめ スギ花粉、関東以南は2月中旬から飛散開始 日本気象協会は1月17日、スギ花粉の飛散開始は、多くの地域で例年より5日ほど遅くなり、2月中旬に一部地域で花粉シーズンがスタートすると発表した。スギ花粉の飛散ピークについて、多くの地域で3月ごろになると予測。花粉の飛散量は例年より多いが、花粉量が多かった前シーズンに比べると、広い… 2019/01/17 アレルギー・免疫
硝子体内注射時にルーチンの抗菌薬点眼は必要? 70歳男性。退職者。「昨年春、右眼の歪視と視力低下を自覚し、数日たっても症状が改善しないため近医眼科を受診した。滲出型加齢黄斑変性と診断され、以後、定期的にVEGF阻害薬の硝子体内注射を受けている。今春、転居に伴い当院へ紹介され、前医と同様に硝子体内注射を行うことになった。当院では… 2019/01/09 眼科
2018年11月26日~12月4日 タフルプロストの点眼液に併用禁忌追加 ハーセプチンの後続品に「HER2過剰発現が確認された乳癌」の効能追加 2018年11月26日~12月4日における主な改訂情報をお知らせします。緑内障治療薬のタプロス・タプロスミニ点眼液(一般名タフルプロスト)、タプコム配合点眼液(タフルプロスト・チモロールマレイン酸塩)の併用禁忌に「オミデネパグイソプロピル(エイベリス点眼液)」が追加されました。… 2018/12/10 コメディカル
リポート◎過度のスマホ使用で懸念される網膜障害 ブルーライトは視力を低下させる? させない? スマートフォンやパソコンの光に多く含まれるブルーライト。網膜に届く光の中では最も強く、その影響は世界的にも関心が高い。スマホなどの長期使用が網膜に与える影響はまだ不明だが、目に入る光の強さや時間は加齢黄斑変性などの網膜疾患にも関係する。将来の疾患発症のリスク軽減のためにも適… 2018/11/29 眼科
【新薬】オミデネパグ イソプロピル(エイベリス) 世界初、EP2受容体に選択的な緑内障点眼薬 2018年9月21日、緑内障・高眼圧症治療薬オミデネパグ イソプロピル(商品名エイベリス点眼液0.002%)の製造販売が承認された。用法用量は「1回1滴、1日1回点眼」となっている。 2018/10/26 眼科
シリーズ◎忘れられないカルテ 私が大学病院に勤務している意味 順天堂大学眼科准教授 根岸貴志 医師なら誰にでも「忘れられないカルテ」がある。後日、冷や汗をかいた症例、奇跡的にうまくいった自慢の症例、「なぜあのとき…」と今でも後悔している症例、などなど。ことあるごとに思いだし、医師としての自分の成長を支え続けている、心に残るエピソードを集めた。… 2018/10/25 眼科
特集◎再生医療はここまで来た!《インタビュー1》 「来年は視細胞移植の実施を計画しています」 理化学研究所 プロジェクトリーダー・眼科医 高橋 政代氏 世界初のiPS細胞移植手術を実現に導いた理研プロジェクトリーダーで眼科医の高橋政代氏に、いかに腫瘍化のリスクを避け、シャーレ内の技術を臨床まで発展させたか、眼科領域で再生医療が今後どう関わるかを聞いた。… 2018/08/28 眼科
特集◎再生医療はここまで来た!《5》 健常ドナー由来のiPS細胞治療は成功するか? 京都大学教授の山中伸弥氏が、2007年にヒトiPS細胞の樹立に成功してから10年余り。皮膚や血液由来のiPS細胞を、体を構成する様々な種類の細胞に分化させる技術も確立し、加齢黄斑変性患者に対する移植手術が実施されたことは記憶に新しい。心臓など他臓器への臨床研究も始まったが、腫瘍化の懸念… 2018/08/23 循環器
2018年7月4日~7月24日 タクロリムス、シクロスポリン、アザチオプリンの禁忌改訂 ヒアレインのベンザルコニウムがクロルヘキシジンに変更 タクロリムス水和物(商品名プログラフ他)、シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル他)、アザチオプリン(アザニン錠、イムラン錠)の禁忌から「妊婦又は妊娠している可能性のある婦人」が削除になりました。これは、厚生労働省の事業として設置された「妊娠と薬情報センター情報提供ワー… 2018/07/27 コメディカル
JAMA Neurology誌から 網膜の神経線維層と認知症の関係 オランダのコホート研究で1SD菲薄化すると発症リスクが上昇 アルツハイマー病(AD)患者やモデルマウスでは、網膜にもアミロイドβの蓄積が起こることが報告されている。オランダErasmus医療センターのUnal Mutlu氏らは、非侵襲的な光干渉断層撮影(OCT)検査により、網膜の神経線維層や内網状層の厚さを調べ、神経線維層が薄い人はADを発症するリスクが高… 2018/07/13 精神・神経
BMJ誌から 教育を受ける期間が長いほど近視が進む メンデルランダム化解析で因果関係を分析 英国Bristol大学のEdward Mountjoy氏らは、UK Biobankのデータを用いてメンデルランダム化解析を行い、義務教育終了後にさらに教育を受けた年数が長くなるほど、近視が進み屈折異常が増加していたと報告した。なお、近視になるほど教育年数が増えるという逆の因果関係は見られなかった。詳細は、B… 2018/06/28 眼科
第16回 糖尿病合併症「しめじ」の診察ポイントは? 今回は糖尿病の慢性合併症について解説します。高血糖の状態で何年も治療されないままでいると、血管が障害されて血流が悪くなり、そこにつながる臓器が障害されていきます。うち、微小な血管が障害されて起こる合併症は「細小血管合併症」と呼ばれ、神経系では糖尿病神経障害として、眼では糖尿… 2018/06/07 腎・泌尿器
走り出した新専門医制度、基本領域の動向 Vol.6 産婦人科、精神科、眼科の研修プログラム初年度は? 4月にスタートを切った新専門医制度。産婦人科、精神科、眼科について、専門研修プログラムの初年度の体制を紹介する。 2018年度の産婦人科領域の専攻医採用数は442人。日本産科婦人科学会は2017年度から研修プログラムを取り入れ、2017年度の1年次後期研修医は391人で、2018年度は50人ほど増えた… 2018/06/05 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
JAMA Ophthalmology誌から 抗VEGF薬の硝子体内注射は全身の有害事象を増やさない 系統的レビューとメタアナリシスの総括 抗VEGF薬の硝子体内注射の全身的安全性については明確なエビデンスがなく、議論が続いていた。フランスBretonneau病院のMarie Thulliez氏らは、このテーマについて検討した系統的レビューとメタアナリシスを検索した結果を取りまとめ、この治療による全身性有害事象(SAE)リスクの上昇はないと報… 2018/04/13 眼科