JAMA Ophthalmology誌から ED治療薬で眼の副作用リスクが高まる可能性 勃起不全(ED)などの治療に用いるホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬の使用に関連する眼の有害事象のリスクについて報告された。結果の詳細は2022年4月7日のJAMA Ophthalmology誌に掲載された。PDE5阻害薬は、PDE5の活性を阻害することで平滑筋弛緩作用を有するサイクリックGMPの分解を抑制し… 2022/05/23 眼科
【新薬】ファリシマブ (バビースモ) 眼科領域における初のバイスペシフィック抗体 2022年3月28日、抗VEGF/抗Ang‐2バイスペシフィック抗体のファリシマブ(遺伝子組換え)(商品名バビースモ硝子体内注射液120mg/mL)の製造販売が承認されました。同薬は22年5月25日に薬価収載予定。 2022/05/20 医薬品
5月2~8日の話題になった論文 イベルメクチンの論文が再度注目を集める 危険な糖尿病網膜症の識別にシスタチンCが役立つ 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2022/05/17 感染症
白内障術後のトラブルや合併症について知りたい 手術を行う眼科クリニックに入職した看護師です。白内障術後の説明をしたのですが、どのようなトラブルや合併症があるのかが分からず、患者さんに十分な理解が得られなかった気がします。実際に眼科で勤務している方に、白内障術後のトラブルについてお聞きしたいです。… 2022/05/09 コメディカル
Lancet誌から Ang-2/VEGFバイスペシフィック抗体は糖尿病黄斑浮腫に対しても有効 糖尿病黄斑浮腫に対して、アンジオポエチン-2(Ang-2)と血管内皮増殖因子A(VEGF A)の両方に結合して阻害するバイスペシフィック抗体であるfaricimab(ファリシマブ)の硝子体内投与製剤の有効性と安全性を検討した2つの第3相試験の結果が報告された。結果の詳細は2022年2月19日のLancet誌に報告… 2022/05/09 眼科
白内障手術前後のフォローのポイントとは? 白内障の治療でピレノキシン(商品名カタリン他)を使用中の89歳男性。白内障手術予定日の3日前からレボフロキサシン水和物(クラビット他)を点眼することになった。 2022/04/22 薬剤師
Lancet誌から 加齢黄斑変性症に対してAng-2/VEGFバイスペシフィック抗体は有効 滲出型加齢黄斑変性症(nAMD)に対して、アンジオポエチン-2(Ang-2)と血管内皮増殖因-A(VEGF-A)の両方に結合して阻害する二特異性抗体であるfaricimab(ファリシマブ)の硝子体内投与製剤の有効性と安全性を検討した2つの第3相試験の結果が報告された。結果の詳細は2022年2月19日のLancet誌に… 2022/04/12 眼科
JAMA Ophthalmology誌から 斜視のある小児では精神疾患のリスクにも注意を 全米規模のデータベースを用いた横断研究 米国California大学Los Angeles校のYoon H. Lee氏らは、地域や人種に偏りのない全米規模の保険請求データベースを用いて、斜視がある小児の精神疾患リスクを調べる横断研究を行い、斜視のない小児に比べ不安障害、統合失調症、双極性障害、うつ病を発症するリスクが高かったと報告した。結果は202… 2022/04/05 眼科
シリーズ◎2022診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は点数上乗せ、痛風の関節液検査、ECMOの評価新設 下肢潰瘍の創傷処置、自発覚醒トライアル、排尿障害に対するインプラントも保険適用 3月に2022年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2022/03/31 外科
JAMA Ophthaolmology誌から 新規の老眼治療用点眼薬、第3相で有効性示す 40~55歳の老眼患者を対象にした点眼薬の第3相臨床試験 米国Waring Vision InstituteのGeorge O. Waring IV氏らは、AbbVie社傘下のAllergan社が開発した老眼治療用点眼薬AGN-190584(ピロカルピン塩酸塩1.25%液+賦形薬)の老眼患者に対する有効性と安全性を評価する第3相臨床試験を行い、AGN-190584は賦形剤のみを使用した対照群に比べ、遠視力に基づ… 2022/03/29 眼科
Ophthalmology誌から アルコールの摂取は眼圧・開放隅角緑内障発症と関連するか 緑内障に関する研究を手掛けるグループ(the Modifiable Risk Factors for Glaucoma Collaboration)が、アルコール使用と眼圧(IOP)および開放隅角緑内障(OAG)との関連について検討し、結果を2022年1月28日のOphthalmology誌に報告しました。… 2022/03/11 眼科
JAMA Ophthalmology誌から COVID-19による生活様式の変化と子どもの近視の進行 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延による生活様式の変化は子どもの視力に影響を及ぼしているのではないか。そんな懸念に対し、米Emory大学と中国Tianjin大学の研究グループは、中国の児童を対象とした検討について報告した。結果は2022年1月14日のJAMA Ophthalmology誌に紹介された。… 2022/02/16 眼科
シリーズ◎忘れられないカルテ 転科した眼科で私が得たもの 八王子友愛眼科(東京都八王子市)院長 今野公士氏 父が脳外科医で、脳外科を勧められていた。手術に興味があったし、それもいいかもなと思っていたが、一方で、循環器内科も考えた。 2022/02/08 眼科
JAMA Ophthalmology誌から 近視は成人後も進行し、新規発症もある 豪州のバースコホート研究で20~28歳の近視発症率と進行を追跡 豪州Western Australia大学のSamantha Sze-Yee Lee氏らは、20歳の成人を8年間追跡して近視の新規発症率や進行具合を調査するコホート研究を行い、20歳代での新規発症率は14%で、近視の進行が観察された割合は37.8%だったと報告した。結果は2022年1月6日のJAMA Ophthalmology誌電子版に掲載され… 2022/02/03 眼科
白内障で網膜剥離の状態を把握する方法は? 眼科2年目の看護師です。2年目ということもあり、誰にも聞けずに困っていることがあります。それは白内障と網膜剥離を併発している患者さんのことです。その患者さんは看護師が見てもすぐに白内障の状態が悪いと分かるのですが、白内障術後に網膜剥離も外科的治療をするようです。白内障がひどいと… 2022/01/24 眼科
Ophthalmology誌から この白内障の診断と分類がスゴイ! 前眼部写真を使った加齢性白内障の診断と分類は、およそ2万枚の前眼部画像を学習したプログラムの方が眼科医よりも優れていることが示された。米国立衛生研究所(NIH)国立眼病研究所(National Eye Institute;NEI)のTiarnan D.L. Keenan氏らの検討で、結果は2022年1月2日のOphthalmology誌に報告… 2022/01/13 眼科
JAMA Intern Medicine誌から 白内障手術は高齢者の認知症リスク減少と関連 緑内障手術ではリスク減少が見られず、視力改善が影響か? 米国Washington大学Seattle校のCecilia S. Lee氏らは、登録した高齢者を認知症と診断されるまで追跡するコホート研究を利用して、白内障と認知症の関連を調べ、白内障患者が水晶体摘出手術を受けた場合、手術を受けなかった患者よりも認知症のリスクが低かったと報告した。結果は2021年12月6日のJ… 2022/01/05 精神・神経
「灯台下暗し」の所見から分かるあの疾患 「灯台下暗し」ということわざは、「人は身近なことには案外気付かない」ことを意味します。当たり前のように目の前に存在していたとしても、人間は意識しないと多くの事柄に気付きません。今回ご紹介するClinical Pictureは一目では気付きにくい所見ですが、読者の皆さんは異常所見を指摘できる… 2022/01/05 眼科 医師・医学生限定コンテンツ
Ophthalmology誌から ドライアイに対するバレニクリン点鼻薬は有効か?─第3相試験より α4β2ニコチン受容体部分作動薬であるバレニクリンを有効成分として開発中の点鼻スプレーOC-01はドライアイに対して徴候や症状を改善し、忍容性があることが、第3相ランダム化比較試験(ONSET-2)で確認された。米国Eye Research FoundationのDavid Wirta氏らが2021年11月9日のOphthalmology誌に報… 2021/12/07 眼科
縮瞳する? それとも散瞳? 緑内障手術 私が勤務している施設では、緑内障単独手術の場合、サンピロを点眼して縮瞳させます。ところが、緑内障と白内障の同時手術になると、ミドリンで散瞳させます。同時手術だと、なぜ散瞳させるのかが分かりません。教えてください。… 2021/12/06 眼科
11月8~14日の話題になった論文 バレニクリンはドライアイ治療にも有効!? 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/11/23 感染症
Ophthalmology誌から 小児の近視抑制に用いるアトロピンの濃度別の有効性と安全性の比較 アトロピンは、小児の近視の進行を遅らせるために有効な治療法になり得ることが知られている。国内でも、0.01%の低濃度アトロピン点眼薬を自由診療で処方するクリニックが増えてきている。しかし、様々な濃度のアトロピンの臨床的な結果については、まだ十分な裏付けのあるエビデンスはない。今回、… 2021/11/10 眼科
事例研究◎Withコロナ時代の医療の姿 これまで取ってきた感染対策を徹底・継続する 2020年初から国内でも始まったコロナ禍以降、社会慣習は大きく変わり、患者の受診行動にも影響が出ている。第5波が過ぎ、国民のワクチン接種率が上がっているが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が根絶されたわけではない。これからのWithコロナ時代の医療はどうあるべきか。ここでは眼科診療の… 2021/10/12 感染症
Ophthalmology誌から 眼へのポート留置による抗VEGF治療は硝子体内注射と同等の効果 米Pepose Vision InstituteのNancy M. Holekamp氏らは、新生血管を伴う加齢黄斑変性症(nAMD)の新生血管に対して、ラニビズマブによるPort Delivery System(PDS)の有効性と安全性を評価した第III相試験を行い、4週ごとの硝子体内注射と同等の安全性と有効性を確認したと報告した。結果は2021年9… 2021/10/12 眼科
手のかかる同居人に大切なことを教えられた。 八月は体調が悪かった。 具体的にはひどい口内炎である。歯の矯正中なので一つ二つの口内炎は日常茶飯事だが、今回は二日あまりのうちに病変が広がり、舌の裏表を含む口の中全体が百個以上のヘルペス様口内炎に覆われた。もちろん痛いなんてものではない。水を飲むのも決死の覚悟だし、話すこと… 2021/09/17 耳鼻咽喉科
特集:医師が語る処方箋の裏側 Special(3/3) 花粉飛散前のムコスタで角膜上皮のバリア機能高める 高知大学医学部眼科学講座准教授 福田 憲氏 「暖房をつけるようになったせいか、前よりも目が乾いてごろごろするんです」。そう言って私の外来を受診した柳田雪見さん(仮名、35歳)。2カ月前から眼科診療所で処方された精製ヒアルロン酸ナトリウム(商品名ヒアレイン他)を点眼していたが、異物感はあまり改善しなかったという。… 2021/09/13 薬剤師
平均動脈圧や拡張期動脈圧は緑内障の進行リスク Ophthalmology誌より 米国Duke大学のAlessandro A Jammal氏らは、Duke Glaucoma Registryに登録された緑内障患者または緑内障が疑われる人を対象に後向きコホート研究を行い、全身の血圧値が緑内障進行に重要な要因となり得ることを報告した。… 2021/09/08 眼科
8月16~22日の「話題になった論文」 SARS-CoV-2感染小児から家庭内の2次感染を調べた論文に注目集まる 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/08/31 感染症
呼吸器内科Q&Aシリーズ《18》 エタンブトール投与中の患者、何カ月おきに眼科の定期検査をすべきか <内科医>結核で、エタンブトール塩酸塩を投与している患者さんがいます。副作用による視神経炎を考えて眼科の受診を勧めようと考えていますが、皆さんはどのくらいの頻度で受診を勧めていますか? 2021/08/30 呼吸器 医師限定コンテンツ
角膜共焦点顕微鏡で見るLong-COVID例の角膜神経線維の減少 British Journal of Ophthalmology誌より Long-COVIDは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染から回復した人の少なくとも10%が発症するとされる、消耗性の様々な症状を特徴とする後遺症だ。本研究は、Long-COVID患者の角膜下層神経叢の形態と樹状細胞(DC)密度を定量化して報告したものである。… 2021/08/26 感染症
8月2~8日の「話題になった論文」 CRISPR-Cas9をアミロイドーシスの治療に応用する研究 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/08/17 先端医学
眼科Q&Aシリーズ《14》 矯正視力は遠点と近点、どちらが一般的か <精神科医>眼科検査の件 基本的な質問かもしれませんが、顧問先から聞かれたので、「眼科の検査」について教えてください。視力について、「健診結果帳票」の項目の中に「矯正視力(遠点)」と「矯正視力(近点)」があるのですが、この場合、遠点と近点の両方を計測することはあるのでしょうか… 2021/07/30 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《13》 「突然、片目の視界が砂をまいたようになった」 <内科医>突然、片目の視界が砂をまいたようになった この症状について、先生方のご意見をうかがえないでしょうか。[患者基本情報]60歳代男性[経過]本日10時頃、歩行時に突然、右目の視界が砂をまいたようになった。16時現在も治っていない。元々、飛蚊症はあった。頭痛や眼痛はなく、瞳孔も… 2021/07/28 眼科 医師限定コンテンツ
リポート◎多焦点レンズの製品ラインアップが充実、費用も一部保険適用に 「白内障治療+視力矯正」を可能に!多焦点眼内レンズに普及の兆し 白内障手術が大きく変わろうとしている。従来の白内障治療に視力矯正という機能が加わったことで、対象患者が増え、かつ若年齢化しそうだ。その変化を支えるのが、新たな眼内レンズ。白内障患者の多様なニーズに応じた製品のラインアップが増えたとともに、多焦点レンズの費用を一部保険診療とし… 2021/07/26 眼科
眼科Q&Aシリーズ《12》 眼圧が高い人にステロイド点眼をしてもいい? <内科医>友人が結膜炎になって、眼科から抗菌薬とステロイド点眼液(オドメール[一般名フルオロメトロン])を処方されたのですが、緑内障の危険はあるのでしょうか?その友人は以前、眼科で眼圧が高いと指摘されていますが、これまでのところ頭痛や視野欠損はないとのことです。フルオロメトロ… 2021/07/26 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《11》 両側の眼瞼腫脹と視力低下、何を考える? <小児科医A>7歳女児、既往歴に特記すべき事項なし。「突然、両側の眼瞼が腫れた」という症例です。発赤なし、掻痒感なし、外傷歴なし。身体の他の部分に浮腫や皮膚変化を認めず。全身状態も悪くない。早朝尿でも異常なし。ただ最近、視力低下で近医眼科を時々受診しているとのこと。原因がはっき… 2021/07/23 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《10》 眼脂の多い新生児、何か対応は必要? <糖尿病・内分泌代謝内科医>新生児の片眼の眼脂が多い症例について、相談です。生後2週間の新生児で、片眼だけ眼脂が多く認められ、1日に何度か拭き取らないと眼が開きにくそうになる、とのことです。身体所見上は眼を含め、特に異常は認められませんでした。眼周囲にも圧痛は見られません。何か… 2021/07/21 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《9》 術後の抗菌薬点眼、どれくらい続ける? <内科医>糖尿病性網膜症に対してレーザー手術を行い、術後にレボフロキサシン点眼薬(商品名クラビット他)を使っている方がいます。こうした術後の抗菌薬の点眼は、何週間ぐらい続けるものでしょうか?… 2021/07/19 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《8》 英語論文での視力表記、小数のままでいい? <内科医>英語論文での視力表記について 欧州系の膠原病雑誌に症例報告を書いているのですが、視力の表記法について教えてください。一般的に欧州・米国では視力を20/40のようなフィート法で記載するのが一般的かと思いますが、適当に論文をあさってみるとフィート法で書いているものもあれば0.5… 2021/07/15 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《7》 小児の麦粒腫にニューキノロンは使えるか <内科医>小児の麦粒腫(ものもらい)に対してニューキノロンは使用しますか?使用する場合、点眼、内服、軟膏など、形態による違いはありますでしょうか。関節障害などの副作用が頭によぎり、質問させていただきました。よろしくお願いいたします。… 2021/07/13 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《6》 眼底出血の有無を簡単に検査する方法は? <その他の診療科医>眼底出血の検査方法についてご意見をうかがいたく質問させていただきます。小児のAbusive Head Trauma(AHT)などで、隅角も含めた眼底の出血有無を確認すべきであるという知見が多く出ておりますが、心肺停止で搬送となった場合や、生命維持が優先される場合、もしくは眼科の… 2021/07/12 眼科 医師限定コンテンツ
眼科Q&Aシリーズ《5》 リドカインアレルギー患者への点眼麻酔で使える薬は? <眼科医>リドカインアレルギーの場合の代替薬について 当院眼科で白内障手術をする際は点眼麻酔薬として4%キシロカイン(一般名リドカイン塩酸塩)を使っています。以前、歯科の局所麻酔でキシロカインを使った際に呼吸が苦しくなったという患者さんには一般的に何を使えばよいのでしょうか?点… 2021/07/09 眼科 医師限定コンテンツ
nature medicine誌から 遺伝子治療で網膜色素変性症患者の視覚を改善 オプトジェネティクスと光刺激ゴーグルにより目前の物体を認識可能に オプトジェネティクスに基づいて、網膜ガングリオン細胞にチャネルロドプシン蛋白質を発現させ、ゴーグルが捉えた目の前の風景を光刺激により網膜色素変性症患者の網膜に投影したところ、失明状態の患者が、テーブルの上にある物体の位置を認識し、数を数えて、手で触れることができるようになっ… 2021/06/21 眼科
参天製薬、医療用点眼薬7品目を販売中止へ 原薬の入手困難や需要減などの理由により 参天製薬(大阪市北区)は2021年6月14日、7品目の医療用医薬品の点眼薬を販売中止することを明らかにした。具体的には、アゾテシン点眼液0.02%(一般名アズレンスルホン酸ナトリウム水和物)、FAD点眼液0.05%「サンテン」(フラビンアデニンジヌクレオチド)、サンチンク点眼液0.2%(硫酸亜鉛… 2021/06/16 眼科
緑内障用点眼配合剤◇第4回調査 タプコムが5位からトップ3に返り咲き 1位はミケルナ、2位はコソプト、3位はタプコム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、緑内障用点眼配合剤のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、39.5%の医師がカルテオロール塩酸塩・ラタノプロスト(商品名:ミケルナ)と回答した。 第2位のドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩(コソプト他)は20.2%、第3位のタフルプ… 2021/05/22 眼科
名古屋第二赤十字病院症例カンファレンス 50歳代男性のぶどう膜炎、原因疾患の見つけ方 「右眼が見えにくい」という主訴で、名古屋第二赤十字病院眼科を受診し、右ぶどう膜炎との診断を受けた。総合内科に全身性疾患による原因の精査依頼がなされた。1年ほど前に陰部に「できもの」が生じ、皮膚科を受診するも原因不明のまま自然治癒した。… 2021/04/23 プライマリケア 医師限定コンテンツ
NEWS◎太陽光遮断で小児には有害の可能性も ブルーライトカット根拠なし、日本眼科学会など 4月14日、日本眼科学会、日本眼科医会、日本近視学会など6団体が共同で、「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」という意見書を公開した。「小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルーライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねない」という内容… 2021/04/15 眼科
JAMA Ophthalmology誌から アルコール手指消毒による眼の外傷に注意! フランスでアルコール消毒に伴う眼の障害を起こした小児が増加 フランスRothschild Foundation HospitalのGilles C. Martin氏らは、COVID-19パンデミックにより、アルコールをベースとする手指消毒液(ABHS)が広く設置されるようになり、中毒コントロールセンター(PCC)の全国的なデータベースに登録されていた、意図しないABHSによる小児の眼の事故が、2020… 2021/02/22 感染症
アイファガンが追加された緑内障患者 白内障と緑内障の治療で眼科に通院中の84歳女性。視野検査の結果、緑内障点眼薬であるアイファガン(一般名ブリモニジン酒石酸塩)が追加で処方されました。患者プロフィル【年齢・性別】84歳、女性【現病歴・症状】白内障、緑内障【既往歴】骨粗鬆症【アレルギー歴・副作用歴】なし【他科受診の… 2020/12/21 薬剤師
インタビュー◎東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一氏に聞く ヒアレインのスイッチOTC化で変わるドライアイ診療 精製ヒアルロン酸ナトリウムが要指導医薬品に 2020年9月、ヒアルロン酸ナトリウムのスイッチOTC「ヒアレインS」(要指導医薬品)が発売された。そのインパクトは大きく、今後のドライアイ診療に変化をもたらしそうだ。ドライアイ診療ガイドライン作成委員会の委員である東邦大学医療センター大森病院眼科教授の堀裕一氏に、ドライアイの病態や… 2020/10/29 眼科
トレンド◎心・腎・肝に続いて目の保護作用にも期待 SGLT2阻害薬、血糖管理と独立して網膜を守る? 糖尿病治療薬として、2014年に登場したSGLT2阻害薬。血糖降下作用だけでなく、心臓や腎臓、肝臓への臓器保護作用が示唆されている。特に心・腎保護作用については、いくつかの臨床試験で心血管イベントおよび慢性腎臓病(CKD)に対する予後改善効果が示された。さらに、最近、糖尿病網膜症や糖尿… 2020/10/22 医薬品
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか 好酸球をキーワードとした抗体医薬が適応広げる 2020年5月時点のアップデート 日経メディカルは、2018年6月、「抗体医薬は医療に何をもたらしたか」と題した特集を掲載した。その際、2018年5月までに日本で承認され、使用可能な抗体医薬を1つの図に網羅した。 その後承認された新薬、既存薬の適応拡大を反映したものが以下の図だ(図1)。… 2020/07/14 アレルギー・免疫
緑内障に効く漢方(1) 緑内障の考え方と漢方処方 緑内障は、眼圧が上昇し、徐々に視野が狭くなる病気です。進行が遅いためかなり悪化するまで気づくの難しいのですが、治療が遅れると失明に至ることもあり、注意が必要です。緑内障の患者数は年齢とともに増加し、日本人では40歳以上の5%が発症するといわれています。中途失明の原因疾患の第一位… 2020/05/19 東洋医学
【新薬】ブロルシズマブ(ベオビュ) 加齢黄斑変性を治療する4番目のVEGF阻害薬 2020年3月25日、眼科用血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬ブロルシズマブ(商品名ベオビュ硝子体内注射用キット120mg/mL)の製造販売が承認された。適応は「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性」、用法用量は「4週ごとに1回6mg(0.05mL)を、連続3回(導入期)硝子体内投与する。その後の維持… 2020/04/17 眼科
抗アレルギー点眼薬◇第4回調査 アレジオン点眼液、1日2回が好評で首位に肉薄 1位オロパタジン、2位エピナスチン、3位ケトチフェン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗アレルギー点眼薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、32.9%の医師がオロパタジン塩酸塩(商品名:パタノール)と回答した。 第2位のエピナスチン塩酸塩(アレジオン)は30.2%、第3位のケトチフェンフマル酸塩(ザジテン他)は12.9%の医… 2020/04/11 眼科
【新薬】ブリモニジン・ブリンゾラミド(アイラミド) 国内初、α2作動薬・CAI配合の緑内障点眼薬 2020年3月25日、緑内障・高眼圧症治療薬ブリモニジン酒石酸塩・ブリンゾラミド(商品名アイラミド配合懸濁性点眼液)の製造販売が承認された。適応は「他の緑内障治療薬が効果不十分な緑内障、高眼圧症」、用法用量は「1回1滴、1日2回点眼」となっている。… 2020/04/10 医薬品
ヒアレイン点眼液0.1%がスイッチ ヒアルロン酸ナトリウム点眼が要指導医薬品に 4月11日までパブコメ募集 厚生労働省は、2020年3月13日、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づき、精製ヒアルロン酸ナトリウムを有効成分として含有する製剤を要指導医薬品とする改正について、パブリックコメントの募集を開始した。パブコメの締め切りは20年4月11日で、告示は20年5月上旬を予定している。… 2020/03/26 薬剤師
シリーズ◎2020診療報酬改定 【外科系】ロボット手術は適応拡大、椎間板内酵素注入療法、斜視注射などの評価新設 ドリップ・シップ・リトリーブ、円形脱毛症の光線療法、人工内耳に関しても見直し 3月に2020年度診療報酬改定に関する省令、告示類が発出され、改定項目の詳細が明らかになった。新しい技術に対応した新設点数を中心に、各診療科ごとに現場の医師が押さえておきたい臨床分野の改定項目を紹介する。後編は外科系やその他の診療科に関する主な見直しをまとめた。内科領域をカバーし… 2020/03/25 外科
Lancet誌から レーザー白内障手術の優位性は示せず フェムトセカンドレーザーと従来の手術を比較したフランスのRCT フランスBordeaux大学病院のCedric Schweitzer氏らは、フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術(FLACS)と従来型の水晶体乳化吸引術(PCS)の術後3カ月時点のアウトカムを比較するランダム化比較試験を(RCT)行い、FLACSのコストは高いが治療成績に差はなかったと報告した。結果はLancet誌2… 2020/02/06 眼科