皮膚科Q&Aシリーズ《24》 これはマダニ? ツツガムシ? <総合診療医>これってマダニでしょうか?いつもお世話になっております。新潟県の診療所での症例です。6歳女児。昨日学校から帰ってきた際に、左後頸部に虫が食い付いているのを発見。昨日は1日、山や川には行っておらず、それより以前に虫に食われたと考えています。写真のように、左後頸部に虫… 2021/04/19 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《23》 紅斑・関節炎で歩行困難な63歳、何を疑う? <総合診療医>63歳男性、有痛性紅斑+発熱+関節炎の鑑別について 質問させていただきたいのは以下の3点です。(1)皮疹は結節性紅斑の可能性が高いでしょうか?(2)皮膚生検は紡錘切除をしようと思いますが、ホルマリン以外に凍結保存分も提出すべきでしょうか? つまり、鑑別する上で蛍光抗体… 2021/04/14 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《22》 出現・消退を繰り返す女児の紅斑、診断は? <小児科医>1日単位で出現・消退を繰り返す類円形の紅斑について 10カ月の女児です。先行感染やアレルギーを思わせるエピソードはありません。さしたる誘因なく、上下肢や臀部を中心に約1cmほどの類円形紅斑が複数出現しました。掻痒や発熱は認めません。ウイルス性発疹症かと思いましたが、大事… 2021/04/12 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《21》 臀部の褥瘡、ドレッシング材の前にすべきこと <精神科医>93歳女性の患者さんに関して相談です。臀部に褥瘡があり、なかなか改善せずに難渋しています。ドレッシング材としてはデュオアクティブなどを選択すればよいでしょうか? 何とぞコンサルテーションのほど、よろしくお願いいたします。… 2021/04/09 皮膚科 医師限定コンテンツ
黒い病変は明るくして観察しよう! ダーモスコピーは、病変内に含まれるダーモスコピー所見(皮膚病変の全体の構築や細部の構造)を把握することで正確な診断が可能になる検査です。その構造の把握のために著者はHDR画像変換をダーモスコピー検査に応用してきました… 2021/03/29 皮膚科
JAMA Dermatology誌から 小児の化膿性汗腺炎の実態を調べる横断研究 患者の半数弱で診断が付かないうちに病変の瘢痕化が進んでいる カナダToronto大学のCarmen Liy-Wong氏らは、まだ不明な点が多い小児の化膿性汗腺炎(HS)に関する情報を明らかにするための国際的な観察研究を行い、HSの診断は遅れがちで、診断時点で既に瘢痕化が見られる患者が多く、合併症や併存疾患の保有率も高いなどの特徴を、2021年2月24日のJAMA Dermato… 2021/03/25 小児科
宝島社×日経DIコラボ企画 薬剤師、毒島花織の提案は… 第2話:お節介な薬剤師の受診勧奨(8) 「じゃあ、茜の症状が回復しないで薬ばかりが強くなっていったのは、私のせいってことですか」 美和子はショックを受けたような声で言う。「誰のせいということはありません。とりあえず理解してほしいのは、ステロイド外用薬はそこまで危険な薬ではないということです。用法用量を守って使えば、… 2021/03/23 薬剤師
日経メディクイズ●皮膚 2カ月女児。顔面に多発する紅斑 在胎39週0日、体重2240g、正常分娩にて出生。生後2カ月頃から顔面に皮疹が出現し、数日で拡大したため、当科を紹介受診した。初診時、顔面に小豆大から小指頭大までの軽度浸潤を触れる不整形の淡紅色斑が散在性に多発し、前額部と眉毛部付近では環状を呈していた。その他、身体所見に異常は見られな… 2021/03/22 皮膚科 医師限定コンテンツ
ヒルドイドをめぐる無用なストレスに思うこと 数カ月前のある日曜日の朝、大阪府下のあまりなじみのない街を歩いていた時、小さな薬局の入り口に気になる張り紙を見つけた。そこには「医療機関と同じヒルドイドが処方箋なしで買えます」と書かれていた。 処方箋の必要な薬を処方箋なしで販売するのは違法ではないか。筋が通らないことを見… 2021/03/17 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 65歳男性。口腔内と躯幹のびらん、紅斑、水疱 3カ月前に口腔内に疼痛を伴うびらんが出現。1カ月前からは、躯幹にも紅斑、水疱を生じ、近医で抗菌薬やステロイドによる外用療法を受けたが改善せず、当科を紹介受診した。躯幹には小豆大から胡桃大のびらん、浮腫性紅斑、弛緩性水疱が多発しており、口腔内は頬粘膜、硬口蓋にびらんを確認した。躯… 2021/02/17 皮膚科 医師限定コンテンツ
宝島社×日経DIコラボ企画 病気にかかることは自己責任!? 第2話:お節介な薬剤師の受診勧奨(3) 「いや。平気です」 なんとなく居心地が悪くて、爽太は勧めを断った。 中野さんは悪い人ではないが、口調が強く、仕事に妥協がないことから、色々と問題のある人だった。 仏頂面で、ぶっきらぼうなところも、人に敬遠される理由になっている。 過去にはパートさんが苦情を書き連ねた投書を本部… 2021/02/15 皮膚科
インタビュー◎難治性アトピーに長期に経口投与可能な初の新薬 経口JAK阻害薬のアトピー患者への使い方 広島大学皮膚科学教授の秀道広氏に聞く 2020年12月末、関節リウマチ治療薬バリシチニブ(商品名オルミエント)の適応に「既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎」が追加された(関連記事:アトピー性皮膚炎を治療する初の経口JAK阻害薬)。長期投与が可能な初の内服薬となるバリシチニブの使い方について、アトピー性皮膚炎に詳しい広… 2021/02/12 皮膚科
宝島社×日経DIコラボ企画 ゴミに紛れたステロイド外用薬を探せ 第2話:お節介な薬剤師の受診勧奨(2) 客室係は社員二人とパート十人のすべてが女性という構成だ。 幸いなことに控え室には本日勤務のほぼ全員が残っていた。 まずは責任者である主任の中野さんに事情を話す。 年齢は四十代後半。その仕事ぶりは優秀で、他の部署の人間からも一目置かれている存在だ。 ただし部下には厳しく、入っ… 2021/02/08 皮膚科
「先生、これ見てくれませんか?」。驚きの写真に未来を見る お正月休みが明けてすぐの診察日。当院職員のAさんが「子供の写真を見てくれませんか?」と言ってきました。遠隔地に住む息子さんが久々に帰省したそうですが、入浴後の息子さんの背中を見てびっくりしたと言います。… 2021/02/01 皮膚科
宝島社×日経DIコラボ企画 消えたアトピー性皮膚炎の薬 第2話:お節介な薬剤師の受診勧奨(1) フロントの仕事をするにあたってクレーム対応は不可欠だ。 通された部屋が写真と違う、係の手際が悪い、掃除が行き届いていない、食事が冷たい等、その内容は多岐にわたるが、対応するに当たって最も厄介なのは、部屋の私物がなくなったというクレームだろう。… 2021/02/01 皮膚科
【適応追加】バリシチニブ(オルミエント) アトピー性皮膚炎を治療する初の経口JAK阻害薬 2020年12月25日、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬バリシチニブ(商品名オルミエント錠4mg、同錠2mg)の適応が追加された。追加された適応は「アトピー性皮膚炎」、用法用量は「成人、1日1回4mg経口投与。なお、患者の状態により2mgに減量」となっている。 アトピー性皮膚炎(AD)は、増悪・寛解を繰… 2021/01/29 皮膚科
悪性所見をパワポでシミュレーションしてみる 前回は良性の爪色素線条の成長の様子をパワーポイント上で画像を加工してシミュレーションしてみました。今回は悪性である爪甲部メラノーマのシミュレーションをしてみたいと思います。 2021/01/19 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 75歳男性。右第4趾の有茎性小結節 2年以上前から右第4趾にいぼが生じ、近医で外用療法を受けていた。しかし、改善は得られず、徐々に増大してきたため、当科を紹介受診した。外傷歴はない。診察時、右第4趾内側に1cm大の有茎性小結節を認めた。皮膚生検のHE染色所見を示す。… 2021/01/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に併用する免疫抑制薬は? Respirology誌から 多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患(PM/DM-ILD)は、なかなか複雑な疾患で、膠原病科と呼吸器科で併診している病院が多いと思います。この疾患について、日本から興味深い研究結果が発表されました。今回、紹介するのはRespirology誌に掲載された、「多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に対す… 2021/01/12 呼吸器
爪甲色素線条の成り立ちをシミュレーションする 前回は褐色の爪甲色素線条とはどんなものかを解説しました。今回は、爪甲色素線条の成り立ちを推測するための視覚化の方法を解説します。 2021/01/12 皮膚科
褐色の爪甲色素線条ってどんなもの? 褐色に帯状に走行する爪甲色素線条を診察したときに、私たちはそもそも何を見ていて、その所見からどのような知見を得るのでしょうか? 今回はその疑問の解答を得る一つの手段として、褐色の爪甲色素線条の成り立ちを、時間の経過による色素線条の変化を推測することで検討したいと思います。… 2021/01/07 皮膚科
褥瘡の「外科的デブリ」はどんなときに必要? 先日入院してきた高齢患者さんの仙骨部に、直径3cmほどの黒色痂皮が付着した創を見つけました。担当医師に報告した後、ハイドロゲルの創傷被覆材を開始し、毎日洗浄後に被覆材の貼付を繰り返しました。しかし、1週間後に痂皮の間から悪臭を伴う膿が大量に流出し、皮膚科の医師から、発見時に外科的… 2020/12/28 皮膚科
REPORT◎局所投与剤の承認で処方しやすく? 原発性腋窩多汗症で初の抗コリン薬外用剤が登場 対象となる重症例の潜在患者数は約90万人 原発性腋窩多汗症の治療薬として外用剤のソフピロニウム臭化物(商品名エクロックゲル5%)が11月18日に発売された。抗コリン薬の外用剤で、「エクリン汗腺の受容体をブロックすることにより精神性発汗を抑える」という機序。原発性腋窩多汗症における初の保険薬となる。これまでは保険適用外ではあ… 2020/12/15 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 2歳女児。右手関節屈側の皮下結節 未熟児として新生児集中治療室(NICU)で出生したが、退院後は発達に問題はない。父親はペルー人。2カ月前から右手関節に皮下結節が出現し、軽快しないため当科を受診した。右手関節屈側と右中指PIP関節部に常色調から淡紅色、半米粒大の小丘疹の集簇を認めた。掻痒感、疼痛はなく、神経障害も見ら… 2020/12/14 皮膚科 医師限定コンテンツ
必要?不要?「エラボトックス」後の咬筋マッサージ 美容外科に勤めて1カ月がたちました。新しい業務や手術の介助に忙しい毎日です。最近、患者さまに質問をされて返答に困ったことがありました。患者さまの質問は、「先生によってエラボトックスの後にマッサージを指示されたりされなかったりするんだけど、どうして?」というものです。エラボトック… 2020/12/14 外科
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2016年1月号掲載 45歳女性。体幹に多発する掻痒感を伴う紅斑 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は45歳の女性。以前から軽い痒みを伴う紅斑が体幹に多発して、再燃と寛解を繰り返していました。数カ所の医療機関を受診し、経口抗アレルギー薬やステロイド外用薬を数種類処方されましたが、改善しないため、病院の皮膚科を受診し… 2020/12/04 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 83歳女性。四肢、体幹部の紅斑と緊満性水疱 7日前に肺炎の診断にて抗菌薬治療(アモキシシリン水和物、アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム)が行われた。肺炎治療終了翌日から四肢に紅斑と水疱が出現し、徐々に増大したため当科を受診した。初診時には腹部、臀部、四肢に掻痒感を伴う紅斑を認め、紅斑の辺縁に粟粒大から大豆大程度の… 2020/11/23 皮膚科 医師限定コンテンツ
どうする? 爪囲炎患者の爪切りと看護 4月から看護師として働き始めました。入院患者さんに、自分で爪切りを行って爪囲炎になり困っている方がいらっしゃいます。先輩看護師に聞いたところ、「爪囲炎について自分なりに調べてみてごらん」といわれました。そこで爪囲炎の患者さんの爪切り方法とケアについて調べてみたのですが、具体的な… 2020/11/23 皮膚科
感染症科Q&Aシリーズ《2》 ASO? 足の感染? 強い痛みを訴える在宅患者を紹介すべきか <精神科医>84歳女性の方で、左足の発赤・腫脹を認め、蜂窩織炎を疑い、フロモックス100mg3T・分3を処方しましたが、症状が改善せず、3日後からオーグメンチン配合錠250 375mg・4T、14日分、17日後にはクラビット錠500mg1T・分1を処方したものの、発赤・疼痛症状が改善しません。現在、下肢閉塞性… 2020/11/09 皮膚科 医師限定コンテンツ
どうしていますか? 高齢者の足と爪 足が痛い、爪が痛い、という高齢者が、しばしば、外来に来られます。爪が肥厚していたり、変形していたりして、自分や家族ではなかなか切れずに、かといって、デイサービスや訪問看護の看護師さんも、出血を恐れて切ってくれず、化石のような状態になってから皮膚科に来られるのです。… 2020/11/09 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
【新薬】ソフピロニウム(エクロックゲル) 原発性腋窩多汗症を治療する国内初の外用薬 2020年9月25日、原発性腋窩多汗症治療薬ソフピロニウム臭化物(商品名エクロックゲル5%)の製造販売が承認された。適応は「原発性腋窩多汗症」、用法用量は「1日1回、適量を腋窩に塗布」となっている。 原発性局所多汗症は、日常生活に支障を来すほどの大量の発汗が生じる疾患と定義されており… 2020/11/06 医薬品
外用ステロイド(ベリーストロングクラス)◇第4回調査 不動のマイザー/アンテベート/リンデロン-DP 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ベリーストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、31.1%の医師がジフルプレドナート(商品名:マイザー他)と回答した。 第2位のベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート他)は28.9%、第3… 2020/11/02 皮膚科
外用ステロイド(ストロングクラス)◇第4回調査 リンデロン-VGが、リンデロン-Vを抜き首位に 1位はリンデロン-VG、2位はリンデロン-V、3位はメサデルム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、54.6%の医師がベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩(商品名:リンデロン-VG他)と回答した。 第2位のベタメタゾン吉草酸エステル(べトネベート、リン… 2020/10/24 皮膚科
外用抗真菌薬◇第4回調査 ルリコナゾールがシェア伸ばし2位が射程圏内に 1位はテルビナフィン、2位はケトコナゾール、3位はルリコナゾール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、33.0%の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名:ラミシール他)と回答した。 第2位のケトコナゾール(ニゾラール他)は13.8%、第3位のルリコナゾール(ルコナック、ルリコン)は12.1%の医師… 2020/10/17 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 50歳男性。四肢伸側、腰部の鱗屑を伴う紅斑局面 10年以上前に四肢伸側、腰臀部に皮疹が出現した。前医でステロイド外用療法を受けていたが、効果が見られなかったため、最近は定期受診を怠っていたという。当科初診時、四肢伸側と腰部を中心に、鱗屑を伴う中~大型の角化性紅斑局面が散在していた。鱗屑は容易に脱落し、ごく軽度の掻痒感を認めた… 2020/10/12 皮膚科 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 DPP-4阻害薬による類天疱瘡リスクの実像判明 全薬剤でリスク増加、投与開始から90日間は要注意 我が国の保険診療の全数データである「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を用いた解析から、DPP-4阻害薬による水疱性類天疱瘡発症リスクの実像が明らかになった。ビルダグリプチンなどでリスクが高いことが報告されていたが、全てのDPP-4阻害薬で発症リスクは有意に上昇していた… 2020/10/08 代謝・内分泌
医者もたまには褒められる 前回はこのコラムで、私がいろんな方に怒られまくっている、という話をしましたが、今回は、名誉挽回(?)のために、時には褒められることもある、という話をしようと思います。 2020/10/08 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
帯状疱疹が若者に急増中! その理由とは 不活化ワクチンの発売で既製品との使い分けが可能に 2014年の水痘ワクチン定期接種化に端を発する帯状疱疹の増加が、顕在化している。中でも、20歳代から40歳代の若年層で発症率が顕著に上昇していることが最新の疫学調査で明らかになった。一方、50歳代以上の予防戦略としては、2020年1月に発売されたサブユニットワクチンが選択肢として新たに加わ… 2020/10/07 皮膚科
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このいぼのダーモはどう見てますか? ケラトアカントーマ/老人性血管腫編 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価したいと視線計測システムを使って検証する企画。前回は、皮膚科専門医として、当サイトでダーモスコピー像の見方の解説などを連載していただいている、さとう皮膚科(東京都杉並区)院長の佐藤俊次先生にご協力をいただき、足底色素細胞母斑とSpitz… 2020/10/06 皮膚科
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このほくろのダーモはどう見てますか? 足底色素細胞母斑/Spitz母斑編 前回、医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価したいと視線計測システムを使って検証してみたいとプロジェクトを立ち上げたことを紹介しました。いよいよ今回から専門医のご協力をいただき、様々な医療画像を見るとき、視線はどう動いているのかを検証していきたいと思います。… 2020/09/30 皮膚科
【第34回】COVID-19時代の皮膚科診察 細菌?真菌? 皮膚感染症の「視るだけ」鑑別術 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威のため、診察の手法を変更せざるを得ない状況になっている。皮膚科の患者は元気だからCOVID-19は大丈夫だぜ、なんて考えていると、あっという間に無症候性でウイルスを運ぶ若者から感染してしまう。皮膚科でおなじみの軟膏処置や真菌検査、ダーモスコ… 2020/09/17 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 40歳女性。下腿の有痛性紅斑 2週間前に咽頭痛と発熱があったが、数日で自然軽快。3日前から両下腿に疼痛を伴う皮疹が出現し、 38℃台の発熱も認めたため来院した。既往歴、家族歴、内服歴に関する特記事項なし。下腿に圧痛を伴う境界不明瞭な紅斑が多発。大きさは多様で、わずかに隆起し浸潤を触れた。潰瘍や瘢痕は形成していな… 2020/09/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 68歳男性。顔面および四肢に散在する紅色局面 4年前、左頸部に紅斑が出現。徐々に拡大してきたため、顔面と四肢の紅色局面を主訴に当科を受診した。口囲を中心として、顔面にやや隆起を伴い浸潤を触れる紅色局面が多数散在。四肢と体幹の一部にも淡い紅色局面が散在しており、両大腿部ではわずかに鱗屑を伴う茶褐色局面となっていた。下腿には比… 2020/08/21 皮膚科 医師限定コンテンツ
【新薬】チルドラキズマブ(イルミア) 乾癬を治療する抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体に新たな選択肢 2020年6月29日、乾癬治療薬チルドラキズマブ(商品名イルミア皮下注100mgシリンジ)の製造販売が承認された。適応は「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬」、用法用量は「1回100mgを初回、4週後、以降12週間間隔で皮下投与」となっている。 乾癬は鱗屑を伴った紅斑を特徴とする非伝染性の慢性再発… 2020/08/14 皮膚科
皮膚科Q&Aシリーズ《20》 爪が水平方向に割れた10歳女児。何が原因? <総合診療医A>10歳女児。約3週間前から両手の指の爪ほぼ全てが水平方向に割れ、末梢側が新たに生えてきた爪に押し出される状態となっている。足の爪の一部も同じようになっている。外傷歴や内服歴はなく極めて健康。… 2020/07/30 皮膚科 医師限定コンテンツ
【番外編】 Zoom でオンライン皮膚科診療に挑戦してみた WHOによりパンデミックが宣言された新型コロナウィルス(以下、コロナ)は、いまだに世界中で終息の兆しが見られていません。著者の生涯で初となる緊急事態宣言を経験する中、手探りで日々の診療を続けてきました。その間、電話のみでの処方を希望する患者からの問い合わせが連日ありました。著者… 2020/07/28 皮膚科
夏に多い伝染性膿痂疹、ケアのポイントは? 皮膚科の外来看護師1年目です。夏になると「とびひ」の患者さんが多く来院されますが、患者さんから「どうしてなったの? 何に注意したらいいの?」と聞かれ、うまく答えられませんでした。外来患者さんへの指導につなげるためにも、伝染性膿痂疹の治療、ケアについて知りたいです。… 2020/07/27 皮膚科
皮膚科Q&Aシリーズ《19》 ATLL治療中の70歳代患者に現れた皮疹の原因は <内科医>皮疹(ヘルペスウイルス感染疑い)の相談をさせてください 70代女性 成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)の皮疹の相談をさせてください。ATLLにモガムリズマブという抗体製剤と化学療法CHOP療法を行った方です。簡単にいうとものすごく細胞性免疫が低下している患者さんです。そのような細… 2020/07/27 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《18》 多形滲出性紅斑の鑑別、膠原病は考慮すべき? <その他の診療科医>発熱と多形滲出性紅斑、診断について。いつもお世話になっております。内科外来受診された患者様についてご相談させてください。63歳女性 既往 高血圧、内服薬ミカルディス。市販のグルコサミンを2年前から内服。その他に市販薬含め薬剤内服なし。15日前より37.5℃の微熱自覚… 2020/07/24 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《17》 疥癬のリスク因子は? ノルウェー疥癬とは? <救急医>最近、病棟で疥癬の患者さんがいらっしゃいました。全身に掻爬疹を認めており、皮膚科依頼で偶発的に見つかったのですが、1、疥癬を疑う所見やリスク因子などありますか? 2、疥癬患者さんが合併しやすい疾患などあるのでしょうか? 3、ノルウェー疥癬と、通常の疥癬は何が違いますか?… 2020/07/22 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《16》 「妊婦の皮疹」と「全身性発疹」の見分け方 <産婦人科医>妊婦の皮疹について質問です。妊婦には妊娠性痒疹や疱疹など独特な疾患群がありますが、風疹や水痘などの全身性発疹との鑑別が難しいと感じます。疑わしきは病歴聴取と抗体価測定といきたいところですが、救急外来などでその場限りともなるとそうもいかないので何か見分けるコツなど… 2020/07/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 89歳男性。背部の褐色から黒色の局面 10年以上前から背部の褐色斑を指摘されていたものの未処置のままだったが、徐々に拡大・隆起してきたため当科を受診した。背部正中に17mm×13mm大の褐色病変を認めた(写真1)。病変中央は褐色から黒色の局面で、その周囲に紅色斑が見られ、さらに辺縁に褐色の丘疹が並んでいた(写真2)。… 2020/07/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《15》 45歳女性の口腔内びらん、体の水疱への対処法 <総合診療医>カンボジアからの相談です。特に既往のない45歳女性が、1カ月前から口腔内びらん、1週間前から体に水疱が出現し受診されました。写真の通り顔面四肢より体幹に著明で、一部大きなびらんになっています。皮疹出現後より、カンボジア伝統薬の内服がありますが、誘因となる薬剤ははっき… 2020/07/17 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2019年10月号掲載 43歳女性。体幹の痒みを伴う紅色丘疹と色素斑 『日経メディカル』2019年10月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は43歳の女性。2週間前から、前胸部、背部~腰部に掻痒の強い紅色の皮疹が出てきました。近医でステロイド外用薬を処方されましたが効果がなく、病院の皮膚科を紹介され受診しました。患者は5週間前から、食事から炭水化物を制限… 2020/07/17 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《14》 90歳代男性、全身に水疱が出現。診断は? <内科医>90歳代男性。CKD、2型糖尿病、高血圧性心不全で投薬治療している方に湿疹が出てきたので、皮脂欠乏性湿疹と思いヒルドイド塗布していましたが、改善乏しく水疱形成してきました。痒みはなく、痛みも水疱がやぶれたところにのみあります。診断、治療につきアドバイスいただければ幸いです… 2020/07/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
JAMA Dermatology誌から アトピー性湿疹と癌の関連を調べる研究 大半の癌とは関連が見られないが非ホジキンリンパ腫は例外か? 英国London大学熱帯衛生医学大学院のKathryn E. Mansfield氏らは、イングランドとデンマークの診療データを用いたコホート研究を実施し、アトピー性湿疹患者と条件をマッチさせた対照群がさまざまな癌を発症するリスクを比較して、ほとんどの癌はアトピー性湿疹との関連は見られなかったが、非ホ… 2020/07/14 皮膚科
シリーズ◎抗体医薬は医療に何をもたらしたか 好酸球をキーワードとした抗体医薬が適応広げる 2020年5月時点のアップデート 日経メディカルは、2018年6月、「抗体医薬は医療に何をもたらしたか」と題した特集を掲載した。その際、2018年5月までに日本で承認され、使用可能な抗体医薬を1つの図に網羅した。 その後承認された新薬、既存薬の適応拡大を反映したものが以下の図だ(図1)。… 2020/07/14 アレルギー・免疫
皮膚科Q&Aシリーズ《13》 「治療中の白斑が赤くなり心配」にどう答える <総合診療医>カンボジアから相談させてください。20歳男性、5カ月前から出現し徐々に拡大する左頬部の白斑で、疼痛や掻痒はありません。少し前にカンボジア国内の皮膚科クリニックを受診して、2枚目写真の外用薬を処方されて使用し、白斑部が赤くなってきて心配と相談がありました。… 2020/07/13 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《12》 乳児の腰部に赤い皮疹。これって苺状血管腫? <小児科医>お世話になってます、皮疹について教えてください。友人から、生まれた子どもにこんな皮疹があるんやけど苺状血管腫やろうか?と相談受けました。痛みとかはないみたいで、苺状血管腫にしてはなんか違う感じもするし……といった形で、自分の後学のためにもこんな皮疹って鑑別に何が上… 2020/07/10 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2019年9月号掲載 4歳女児。顔面のソバカス様の小色素斑 『日経メディカル』2019年9月号に掲載された皮膚のクイズです。患児は4歳の女児。生後2カ月頃から、外出する度に顔面に紅斑が出ていました。1歳の時、外出後に水疱、腫脹を伴う激しい日焼け様の皮疹が現れましたが、数日で消退しました。その後は、親の判断で適宜日焼け止めを使用していました。1歳… 2020/07/10 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ