【第37回】 爪白癬治療の成功率高める “爪アート”の鑑賞法 本連載が書籍化されました! 爪白癬は 皮膚科ではおなじみの疾患。罹患率は約10%なので、日本には1000万~1200万人の患者がいる計算だ。ただし、罹患していても治療を受けていない潜在患者が多く、爪白癬治療薬を開発した製薬企業からすると、「巨大な潜在市場」であり、医師から見れば「膨大に放置された患者たち」が存在… 2022/05/10 皮膚科
連載「一歩踏み込む 妊婦・授乳婦の服薬指導」より イトラコナゾール服用中の挙児希望女性 相談者は、35歳の女性Bさん。爪白癬と診断され、イトラコナゾール(商品名イトリゾール他)の服用を開始した。治療は休薬期間も含めて今後2カ月以上続く予定である。挙児希望があり、同薬服用中に妊娠可能かどうか、薬局の窓口で相談があった。 このような質問を受けたら、まずは当該薬について… 2022/04/25 皮膚科
どうしていますか? 高齢者の足と爪 足が痛い、爪が痛い、という高齢者が、しばしば、外来に来られます。爪が肥厚していたり、変形していたりして、自分や家族ではなかなか切れずに、かといって、デイサービスや訪問看護の看護師さんも、出血を恐れて切ってくれず、化石のような状態になってから皮膚科に来られるのです。… 2020/11/09 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
外用抗真菌薬◇第4回調査 ルリコナゾールがシェア伸ばし2位が射程圏内に 1位はテルビナフィン、2位はケトコナゾール、3位はルリコナゾール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、33.0%の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名:ラミシール他)と回答した。 第2位のケトコナゾール(ニゾラール他)は13.8%、第3位のルリコナゾール(ルコナック、ルリコン)は12.1%の医師… 2020/10/17 皮膚科
医者もたまには褒められる 前回はこのコラムで、私がいろんな方に怒られまくっている、という話をしましたが、今回は、名誉挽回(?)のために、時には褒められることもある、という話をしようと思います。 2020/10/08 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
外用抗真菌薬◇第3回調査 外用抗真菌薬:ルリコナゾールが初ランクイン 1位はラミシール、2位はニゾラール、3位はルリコン、ルコナック 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、38.8%の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名ラミシール他)と回答した。 第2位のケトコナゾール(ニゾラール他)は12.6%、第3位のルリコナゾール(ルリコン、ルコナック)は9.0%の医師が、最… 2019/02/16 皮膚科
2018年8月24日~9月4日 ベタニスが抗コリン薬と併用可能に クレナフィンの開封後の使用期限が12週間に延長 過活動膀胱治療薬のベタニス錠(一般名ミラベグロン)の重要な基本的注意に記載の「抗コリン剤との併用」に対する注意内容が緩和されました。これまでは、「併用は避けることが望ましい」とされていましたが、「過活動膀胱の適応を有する抗コリン剤と併用する際は尿閉などの副作用の発現に十分注… 2018/09/10 腎・泌尿器
ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物(ネイリンカプセル) 20年ぶりの経口爪白癬治療薬 2018年1月19日、爪白癬治療薬ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物(商品名ネイリンカプセル100mg)の製造販売が承認された。適応として「皮膚糸状菌(トリコフィトン属)による爪白癬」、用法用量は「成人に1日1回100mgを12週間経口投与」となっている。 爪白癬は、トリコフィトン属を… 2018/02/09 医薬品
皮膚疾患 ガイドライン外来診療◆皮膚真菌症 表在性白癬には足白癬(角化型を除く)、趾間部白癬、手白癬、体部白癬、股部白癬などがあり、抗真菌薬外用が有効である。爪白癬、角質増殖型白癬では、抗真菌薬内服が第1選択である。内服薬にはテルビナフィン塩酸塩、イトラコナゾールがある。頭部白癬や足白癬(角化型)などの浅在性白癬でも難治… 2017/07/07 皮膚科
連載20回記念 【小説】復讐するは皮膚にあり 復讐。小説の中ではたやすく行うことができる行為であろうとも実際に行うとすればかなり難しい。無論、殺人など大それた復讐をしようとは思わない。完全犯罪など、愚かな人間が犯す行為に神が味方するわけもなく、警察にパクられるのがオチである。拉致して殴り倒す“太陽にほえろ”如き障害事件で… 2017/03/17 皮膚科
REPORT◎溺愛がもたらす動物好性白癬菌の再興 その皮膚の強い炎症、原因はペットかも 白癬は多彩な臨床像を示すが、中でもペットを原因とした白癬の診断は難しく、類似疾患と誤診される場合がある。ポイントを押さえた問診によって拾い上げは可能だが、感染源の特定と治療には獣医師の協力が必要になる。… 2016/08/25 皮膚科
外用抗真菌薬:ラミシールが一番人気 2位はニゾラール、3位はマイコスポール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、3分の1の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名ラミシール他)と回答した。第2位のケトコナゾール(商品名ニゾラール他)は13.0%、第3位のビホナゾール(商品名マイコスポール他)は11.0%の医… 2016/05/06 皮膚科
【新薬】ルリコナゾールの爪外用液5% ルコナック:爪白癬に効く高濃度の外用薬 2016年1月22日、爪白癬治療薬ルリコナゾール(商品名ルコナック爪外用液5%)の製造販売が承認された。適応は「皮膚糸状菌(トリコフィトン属)による爪白癬」で、1日1回罹患爪全体に塗布する。なお、同一成分の1%製剤(商品名ルリコン)が「皮膚真菌症(爪白癬以外の白癬)、指間びらん症などの… 2016/02/19 医薬品
【第4回】白癬の治療に使用する外用薬 効果と剤形で選択、治療成功の肝は外用指導 外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。ですから現実的には、各菌種に対して効果の高い薬剤を2、3剤覚えておき、それを使用するのがよいといえます。今回は白癬の治療薬について解説します。… 2015/02/05 皮膚科
【第3回】外用抗真菌薬 実際の効き目が添付文書とは異なることも 皮膚の真菌症は非常に頻度が高く、外用抗真菌薬はどの診療科の医師でも処方することがあることでしょう。しかし、添付文書に記載されている効能・効果が必ずしも実際の効果と一致しているわけではなかったり、病変の状態を考慮しないと刺激性皮膚炎によってかえって悪化することがあるなど、処方… 2014/12/30 皮膚科
トレンド◎経口抗真菌薬が使えない患者に朗報 日本初の爪白癬外用薬、その実力は? 2014年9月2日、日本で初めて爪白癬に適応を持つ外用の抗真菌薬エフィナコナゾール(商品名クレナフィン)が発売された。これまで爪白癬に適応のある薬剤は経口抗真菌薬2剤のみ。肝障害の副作用や薬物相互作用により経口抗真菌薬を使用できなかった患者は多く、外用薬の登場はそうした患者にとって朗… 2014/10/23 皮膚科
【第2回】テルビナフィン塩酸塩 白癬菌に効果抜群、後発品も問題なし 皮膚の真菌症治療では外用抗真菌薬が用いられますが、経口抗真菌薬も大切なアイテムで、使いこなすことによってどの病型も治療効果が飛躍的に向上します。爪白癬の治療には経口抗真菌薬が最も有効です。経口抗真菌薬が使用できる患者に漫然と外用治療を続けることは慎まなくてはなりません。もち… 2014/10/15 皮膚科
【第1回】イトラコナゾール 白癬菌か、カンジダか、迷ったときにも 皮膚の真菌症治療では外用抗真菌薬が用いられますが、経口抗真菌薬を使いこなせれば治療の幅が格段に広がります。爪白癬の治療には経口抗真菌薬が必要なことは有名ですが、その他の病型にも経口抗真菌薬は活用できます。今回は経口抗真菌薬のイトラコナゾール(商品名:イトリゾールほか)につい… 2014/10/01 皮膚科
【新薬】エフィナコナゾール クレナフィン:日本初の外用爪白癬治療薬 2014年9月2日、爪白癬治療薬エフィナコナゾール(商品名クレナフィン爪外用液10%)が薬価収載と同時に発売された。適応は「皮膚糸状菌(トリコフィトン属)による爪白癬」で、1日1回罹患爪全体に塗布する。これまで、日本において爪白癬に適応のある薬剤は経口抗真菌薬のみだった。しかし、経口… 2014/09/12 医薬品
経口抗真菌薬を爪白癬以外にも活用しよう! 爪白癬が経口抗真菌薬を用いないと治癒しないことは有名ですが(とはいえ、漫然と外用抗真菌薬で治療されている爪白癬もよく見かけますが……)、経口抗真菌薬は爪白癬のためだけにあるわけではないのです。爪白癬以外の一般的な水虫でも、経口抗真菌薬を使うことで、外用抗真菌薬単独よりも高い… 2012/08/30 皮膚科
「外用薬がなくなったら受診」では水虫は治らない 鏡検で白癬菌を検出してしっかり水虫と診断し、病変の状態も観察して刺激性皮膚炎の心配もなさそうだと判断。びらんもないので、クリーム基剤の外用抗真菌薬を処方することになりました。処方箋を書きながら患者さんに、「では、塗り薬を出しておきますから、患部にしっかりと塗ってくださいね」… 2012/08/20 皮膚科
「外用抗真菌薬を塗布してはいけない水虫」って? 本連載ををここまで読み進まれたみなさんは、水虫の診断についてしっかり理解し、白癬菌に効果の高い薬剤の選び方もマスターされたかと思います。では、はりきって抗真菌薬を使ってみましょう……と、言いたいところなのですが、そうはいかない場合があります。これはよくはまる落とし穴ですから… 2012/08/01 皮膚科
「外用抗真菌薬はどれも同じ効果」じゃない! 鏡検で診断ができたら、次は治療となります。水虫治療の基本は、外用抗真菌薬です。外用抗真菌薬には色々な薬剤がありますし、それぞれに複数の剤形が用意されています。しかし残念ながら、実際にはその違いをきちんと理解して使用されていることは少ないと思います。今回は、外用抗真菌薬につい… 2012/07/23 皮膚科
「鏡検」は水虫診断の要。でも奥が深い 診断には顕微鏡検査(鏡検)が必要です。鏡検では鱗屑(剥けかかった角層)や水疱を一部採取し、KOH溶液で溶解し、顕微鏡で観察して、菌糸や胞子などの菌体を探します。鏡検は、簡便でその場で結果が出る、とても優れた検査です。いろいろな検査技術が発達した現在においても、鏡検は水虫の検査で… 2012/07/11 皮膚科
「水虫は痒い」はウソ、「試しに抗真菌薬」はNG まず、次のような症例を考えてみましょう。暖かくなってきた頃から、足の指の間の皮が剥けはじめました。しかも痒みもあります。これは水虫に違いないと思い、早速ドラッグストアへ行って、テレビCMで宣伝している水虫の治療薬を購入しました。でも、薬を塗ってもあまりよくなりません。頑固な水… 2012/07/02 皮膚科
【第5回】 失敗しない「手荒れ」の診察(その1) 「手湿疹? そんなもの、専門外だから診る必要はない」。そう思っている医師はいないだろうか。では、もし外来で患者に「手荒れ」を相談され、「私は専門外なので分かりません」と言ったらどうなるか?… 2012/02/13 皮膚科
【第3回】 節電の夏! 高温多湿で趾間がジクジクしたらどうする? 夏の皮膚科外来は、足の外来でもある。特に今年は、世の中「節電、クールビズ」だ。しかし、よく足元を見ると、スーツ姿の男性は革靴に靴下、女性はストッキング。足元はクールビズになっていないことが多い。そんな状態で、何が起きるか? 今回はこの症例だ。… 2011/08/10 皮膚科
水虫受診のちょっと意外な季節差、男女差 今年も春が近づいてきました。花の季節です。徐々に暖かくなり湿度も高くなってくると、季節性の疾患が増えてきますので、喜んでばかりもいられません。今回は、ムズムズ痒い、時に痛い「水虫」の受診率の季節変化を調べてみました。… 2011/03/03 皮膚科
日本臨床皮膚科医会から 白癬以外で受診した患者の4分の1が足・爪白癬 白癬治療以外の目的で皮膚科を受診した患者の4人に1人が、足白癬もしくは足の爪白癬に罹患していたことが、日本臨床皮膚科医会が実施した大規模調査により明らかになった。 2008/06/02 皮膚科
秘密兵器《その3》 クリーン足台 汚い足台に我慢ができず自分で作りました 『日経メディカルCadetto』の第3号をパラパラめくっていた隣の席のSデスクから「この秘密兵器の記事にある『足台』って、どうやって動くのか見てみたいなあ」というリクエストがありました。足台というのは、右の写真の「クリーン足台」です。Sデスク、大丈夫です。ちゃんと取材で動画も撮影して… 2007/09/08 皮膚科
【日経メディカル「夏」記事レビュー Vol.3】 夏の皮膚疾患 長引く「とびひ」はMRSAを疑え 夏記事レビューの最終回は、夏の皮膚疾患です。2000年6月号のシンポジウムでは、「夏の皮膚病」をテーマに、「あせも」「とびひ」「虫刺症」「水虫・黒なまず」の4疾患を取り上げ、皮膚科の先生方に解説いただきました。… 2006/08/16 皮膚科