かまれたら危ない動物って? 動物咬傷の対応 動物咬傷は一般的にはイヌ咬傷が最も頻度が高く、次いでネコやヒトが多いとされています。その他には、ヘビやクマ、キツネ、アライグマなどの報告があり、季節や地域によって差があると思われます。環境省による全国調査がありますが、悉皆調査ではないので限界があり、真の発生率は定かではあり… 2022/06/02 救急医療・集中治療 医師・医学生限定コンテンツ
リポート◎急性期は越婢加朮湯、慢性期は自発痛の有無などで使い分け 帯状疱疹後神経痛は漢方薬で防げ!治せ! 既存の治療薬では難治化することの多い帯状疱疹後神経痛(PHN)だが、漢方薬を活用することで、その発症を予防したり、発症後でも症状の改善効果を得ている医師がいる。そんな先達の医師による漢方薬の具体的な使用方法を紹介する。帯状疱疹に対する治療としては、抗ウイルス薬と鎮痛薬の併用が標… 2022/01/14 麻酔科
「赤い耳」から鑑別できるあの疾患 幕末に活躍した伝説的な囲碁棋士で今なお「棋聖」と崇められる本因坊 秀策は17歳の折、当時最強の棋士の一角として名をはせ、後に囲碁四哲にも数えられる井上幻庵因硯と浪華(なにわ)で対局し、これを打ち破りました。因硯優勢で進んだ対局で、秀策は長考を重ねてある一手を放ちます。すると会場… 2021/07/02 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
感染症科Q&Aシリーズ《2》 ASO? 足の感染? 強い痛みを訴える在宅患者を紹介すべきか <精神科医>84歳女性の方で、左足の発赤・腫脹を認め、蜂窩織炎を疑い、フロモックス100mg3T・分3を処方しましたが、症状が改善せず、3日後からオーグメンチン配合錠250 375mg・4T、14日分、17日後にはクラビット錠500mg1T・分1を処方したものの、発赤・疼痛症状が改善しません。現在、下肢閉塞性… 2020/11/09 皮膚科 医師限定コンテンツ
帯状疱疹が若者に急増中! その理由とは 不活化ワクチンの発売で既製品との使い分けが可能に 2014年の水痘ワクチン定期接種化に端を発する帯状疱疹の増加が、顕在化している。中でも、20歳代から40歳代の若年層で発症率が顕著に上昇していることが最新の疫学調査で明らかになった。一方、50歳代以上の予防戦略としては、2020年1月に発売されたサブユニットワクチンが選択肢として新たに加わ… 2020/10/07 皮膚科
【第34回】COVID-19時代の皮膚科診察 細菌?真菌? 皮膚感染症の「視るだけ」鑑別術 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威のため、診察の手法を変更せざるを得ない状況になっている。皮膚科の患者は元気だからCOVID-19は大丈夫だぜ、なんて考えていると、あっという間に無症候性でウイルスを運ぶ若者から感染してしまう。皮膚科でおなじみの軟膏処置や真菌検査、ダーモスコ… 2020/09/17 皮膚科
外来で診る皮膚軟部組織感染症(3) 蜂窩織炎の治療では「改善しなくても慌てない」 前回は蜂窩織炎の抗菌薬選択を中心に解説しました。今回は蜂窩織炎の経過の見方について触れたいと思います。 2020/06/12 皮膚科
外来で診る皮膚軟部組織感染症(2) 丹毒、蜂窩織炎に使用すべき抗菌薬は? 丹毒の原因菌は溶血性レンサ球菌です。この菌はマクロライド系抗菌薬には耐性化が進んでいるものの、ペニシリンにはしっかりと感受性があります。ペニシリンは最も有効で安全性も高く、安価な薬剤です。故に丹毒の際は、アモキシシリンのようなペニシリンを処方します。蜂窩織炎の場合には溶血性… 2020/05/18 感染症
「赤い海」からやってきた、あの感染症 オーストラリアにあるタスマニア島のバサースト湾には、「赤い海」が存在します。周囲に群生するボタングラスというイネ科の植物から、周囲の川にタンニンが流れ出し、これが湾に流入することによって海面を赤く染め上げるのです。… 2019/12/10 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
高齢者施設で疥癬! 感染拡大を防ぐには? 私は、特別養護老人ホームに勤務している看護師です。施設の利用者さんが1名、疥癬と診断されました。施設でも疥癬は初めてのことで、私も経験がありません。介護スタッフから疥癬の感染予防方法や、衣類や入浴などをどうしたらいいかについて質問されるのですが、はっきりとした知識がなく答えられ… 2019/11/25 皮膚科
足趾角化部の検鏡で見えた、あの病原生物 今回の「撮っておきClinical Picture!」では、発見が遅れると周囲に多数の感染者を生じ、公衆衛生上大問題となる感染症に関するClinical Pictureをご紹介します。 2019/06/12 感染症 医師・医学生限定コンテンツ
【第32回】「薬疹?」「不明湿疹?」を一発診断! 春に多い「ジアノッティ症候群」をご存じですか 何といっても皮膚科のスキルは「一発診断」。snap diagnosisともいうらしい。パッと見て「あぁこれはあれですよ。心配ありません!」とスラッと言えれば、患者は安心する。今日はそこで、春先に比較的お目にかかりやすい疾患を取り上げる。さて、以下の症状で小児患者が来院した。診断は何?… 2019/05/13 皮膚科
学会トピック◎第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会 ローストしたクマ肉を食べて旋毛虫症に ジビエのブームの陰でリスク高まる感染症 クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(10月24~26日、… 2018/11/02 感染症
【漫画】ベセルナの「患部」はどこ? 処方箋の中には、用法が記載されていないものがたまにあります。特に外用薬で、「患部」「医師の指示通り」と記載不備の処方箋をしばしば見かけます。 2018/09/20 コメディカル
風疹患者が急増、累計で496人に 風疹の流行、首都圏から全国へ拡大か 風疹の患者が急増している。9月9までの1週間に報告された風疹患者は127人で、遅れて報告された患者数を加えると累計で496人と、前週の362人から134人も増加した。また、感染地域も前週の28都道府県から34都道府県に広がり、首都圏から全国へ拡大しつつある。… 2018/09/19 感染症
【漫画】ヨクイニンでいぼ取り 子どものお稽古事といえば水泳(スイミング)が思い浮かびます。ベビースイミングといって、0歳時から泳げるスイミングスクールもあるくらい、人気のお稽古事のようです。 私の娘も一時期スイミングスクールに通っていましたが、不特定多数の子と道具を共有するためか、見事に病気をもらってきま… 2018/08/01 皮膚科
セフジトレンは「聞けるチャンス」を逃さずに! 桜井クンの薬局に対して行われた新規個別指導のお疲れ様会の続きです~(前回記事:マグミットの薬歴に書くべきキーワードは?)。今回は、2人目の処方箋ですね~。ボク「じゃあ、2人目の指導は……」… 2018/05/28 コメディカル
第15回 若者はなぜ胸が痛いのか? 青年は恋をする。 うまく行っても、行かなくても……。 「胸が痛くなる」 なぜだろう? Yahoo!知恵袋で調べる。 <好きになる→大脳辺縁系の「情動反応」→「情動性自律反応」> ドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンが、あちこち脳内で動いて、「胸が苦しくなる」。 よく分からないけど… 2018/02/01 循環器
NEJM誌から 皮膚膿瘍は切開排膿後の抗菌薬で治癒率上昇 ただし黄色ブドウ球菌でない場合は差がつかず 合併症のない皮膚膿瘍患者に対して切開排膿後に、クリンダマイシンまたはトリメトプリム-スルファメトキサゾール(TMP-SMX)経口薬を投与して、有効性と安全性をプラセボと比較する二重盲検のランダム化対照試験を実施した米シカゴ大学病院のRobert S. Daum氏らは、MRSAの市中感染が増えた現在で… 2017/07/25 皮膚科
皮膚疾患 ガイドライン外来診療◆皮膚真菌症 表在性白癬には足白癬(角化型を除く)、趾間部白癬、手白癬、体部白癬、股部白癬などがあり、抗真菌薬外用が有効である。爪白癬、角質増殖型白癬では、抗真菌薬内服が第1選択である。内服薬にはテルビナフィン塩酸塩、イトラコナゾールがある。頭部白癬や足白癬(角化型)などの浅在性白癬でも難治… 2017/07/07 皮膚科
医師2697人に聞く「人獣共通感染症の診療経験」 ペットが原因の感染症、動物の治療費はいくら? 平成27年度の犬と猫の推計飼育頭数は約1979万頭で、15歳未満人口の1617万人をこえている。日経メディカル Onlineの医師会員を対象にウェブアンケートを実施したところ、14%の医師に人獣共通感染症(ズーノーシス)を診察した経験があった。診察で苦労した経験を聞いたところ、飼い主(患者)への… 2016/09/28 感染症
湿疹の痒みが引きません。内臓が悪いのですか? 皮膚科を受診する患者さんの中で最も多い疾患は湿疹・皮膚炎で、中でも代表はアトピー性皮膚炎・接触皮膚炎です。アトピー性皮膚炎は慢性疾患でありり、皮膚のバリアー機能が低下しているために様々な皮膚症状を呈します。接触皮膚炎は外界の刺激物が原因となり引き起こされる皮膚炎です。よって… 2016/09/20 皮膚科
REPORT◎溺愛がもたらす動物好性白癬菌の再興 その皮膚の強い炎症、原因はペットかも 白癬は多彩な臨床像を示すが、中でもペットを原因とした白癬の診断は難しく、類似疾患と誤診される場合がある。ポイントを押さえた問診によって拾い上げは可能だが、感染源の特定と治療には獣医師の協力が必要になる。… 2016/08/25 皮膚科
指先が痛いんですが、棘が刺さっていませんか? 皮膚科の外来には様々な主訴の患者さんが来院します。それこそ、頭のてっぺんから足のつま先まであらゆる部位の症状です。患部が皮膚ですから普通は診察すれば大抵は診断が付きます。特に、痒みを主訴として受診する患者さんが大勢を占めます。… 2016/08/18 皮膚科
外用抗真菌薬:ラミシールが一番人気 2位はニゾラール、3位はマイコスポール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、3分の1の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名ラミシール他)と回答した。第2位のケトコナゾール(商品名ニゾラール他)は13.0%、第3位のビホナゾール(商品名マイコスポール他)は11.0%の医… 2016/05/06 皮膚科
タレント女医の診療報酬不正請求に思う 過日、タレント女医が診療報酬不正請求により逮捕された。言語道断の愚行であり、医師の社会的信用がガタ落ちである。無論、保険医はその良心に従い、不正請求など皆無に近いのであるが、テレビが大々的に保険診療の仕組みなんぞを特集したため、保険医療制度がある程度一般市民に知られるところ… 2016/03/22 皮膚科
【新薬】オゼノキサシン ゼビアックス:1日1回塗布の外用抗菌薬 2016年1月7日、キノロン系外用抗菌薬オゼノキサシン(商品名ゼビアックスローション2%)が発売された。適応は「表在性皮膚感染症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)」で、適量を1日1回、ざ瘡に対しては洗顔後、患部に塗布する。… 2016/01/08 皮膚科
NEJM誌から イベルメクチン集団投与で疥癬流行を制御 フィジー諸島で集団介入試験 イベルメクチンの集団投与で流行地での疥癬感染をコントロール出来る。これはオーストラリアNew South Wales大学のLucia Romani氏らが、地域住民すべてに疥癬治療薬を投与する集団投与試験を行い、その有効性を確認したもの。詳細は、NEJM誌2015年12月10日号に報告された。… 2016/01/08 感染症
【第21回】誤診はなぜ起こる?起こしたらどうする? 悪魔のささやき、天使のつぶやき 誤診! 勘違い! ノーマークの疾患に、足元をすくわれる──。こんな「失敗談」こそ、ものすごい教訓になり得る、非常に有益な「希少価値情報」なのだ。今回は思い切って、失敗談を公開することにした。実際筆者が痛い目に遭った「失敗した2症例」を、ジックリ見ていただくことにしよう。… 2015/11/25 皮膚科
NEJM誌から 高齢者の帯状疱疹をワクチンでほぼ完全に予防 接種後3.2年間の予防率は97.2%、50歳以上を対象に行われたフェーズ3試験で判明 50歳以上の約1万5000人を対象に実施された水痘・帯状疱疹サブユニットワクチン「HZ/su」のプラセボ対照フェーズ3臨床試験で、接種後3.2年間の帯状疱疹発症率が、ワクチン接種群で97.2%減少することが明らかになった。… 2015/05/15 感染症
NEJM誌から 皮膚MRSA感染症治療でCLDMとST合剤は同等 市中獲得型MRSA流行地での治療効果と安全性は同等、米の多施設試験で判明 米国では、皮膚感染症の起因菌としてメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が分離される症例が増えている。市中獲得型MRSAへの使用が推奨されている2剤、すなわちクリンダマイシン(CLDM)とトリメトロプリム・スルファメトキサゾール配合剤(ST合剤)を比較した二重盲検ランダム化試験で、両剤の… 2015/04/09 感染症
【第6回】マラセチア感染症の治療に使用する外用薬 マラセチアには伸ばしやすいクリーム剤を これまでも繰り返し述べていますが、外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。かなりかけ離れていることもしばしばです。そこで、外用抗真菌薬は、各菌種について効果の高い薬剤を2、3覚えて使用するようにします。… 2015/03/17 皮膚科
【新薬】メトロニダゾール外用ゲル剤 ロゼックスゲル:がん性皮膚潰瘍の臭いを軽減 2015年2月24日、がん性皮膚潰瘍臭改善薬メトロニダゾール(商品名ロゼックスゲル0.75%)が薬価収載された。適応は「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」で、症状および病巣の広さに応じて適量を使用する。潰瘍面を清拭後、1日1~2回ガーゼなどにのばして貼付するか、患部に直接塗布しその上… 2015/03/16 医薬品
【第5回】カンジダ症の治療に使用する外用薬 薬剤の有効性を吟味し病変の湿度を下げる工夫を 第3回で述べた通り、外用抗真菌薬では添付文書に記載されている効能・効果と実際の効果が必ずしも一致するとは限りません。ですから現実的には、各菌種に対して効果の高い薬剤を2、3剤覚えておき、それを使用するのがよいといえます。… 2015/03/10 皮膚科
保育士をきっかけに保護者・家族まで感染が拡大 昨年9月に東京都の保育所で疥癬が集団発生 国立感染症研究所が経緯を報告 2014年9月に、東京都中央区の認証保育所で疥癬の集団発生が起きていたことが、国立感染症研究所の疫学調査結果の報告から明らかになった。報告者数は疑い例を含め19人だった。 2015/02/25 感染症
【第3回】外用抗真菌薬 実際の効き目が添付文書とは異なることも 皮膚の真菌症は非常に頻度が高く、外用抗真菌薬はどの診療科の医師でも処方することがあることでしょう。しかし、添付文書に記載されている効能・効果が必ずしも実際の効果と一致しているわけではなかったり、病変の状態を考慮しないと刺激性皮膚炎によってかえって悪化することがあるなど、処方… 2014/12/30 皮膚科
【第17回】動画で見せます、患児が泣かないみずいぼ治療 初公開!「ぜ~んぜん痛くない」軟属腫の除去法 研修医時代から、不思議に思うことがあった。皮膚科の本には 伝染性軟属腫(みずいぼ)をピンセットで除去すると書いてある。しかし、「どういうふうに取る」かは一言も記載がない。ただつまんで取る?そうかな?当時(今でも)、軟属腫除去で断末魔の叫びを挙げる小児で皮膚科外来はあふれてい… 2014/11/10 皮膚科
【第2回】テルビナフィン塩酸塩 白癬菌に効果抜群、後発品も問題なし 皮膚の真菌症治療では外用抗真菌薬が用いられますが、経口抗真菌薬も大切なアイテムで、使いこなすことによってどの病型も治療効果が飛躍的に向上します。爪白癬の治療には経口抗真菌薬が最も有効です。経口抗真菌薬が使用できる患者に漫然と外用治療を続けることは慎まなくてはなりません。もち… 2014/10/15 皮膚科
【第15回】決定的な治療法なき伝染性軟属腫 みずいぼ、どう対応してる? 信長医師:人間に逆らうものは、このワシが許さん!軟属腫ウイルスは皆殺しにしてしまえ!根こそぎ除去し、根絶やしにせよ。痛がる患児は怒鳴りつけて制圧すればよろしい。医師の腕力のみが問題の解決になろうぞ!… 2014/07/01 感染症
【新薬】フェノトリン 外用疥癬治療薬「スミスリンローション」発売へ 2014年3月24日、駆虫薬フェノトリン(商品名スミスリンローション5%)の製造販売が承認された。適応は「疥癬」で、用法・用量は「1週間間隔で1回1本(30g)、頸部以下(頸部から足底まで)の皮膚に塗布し、塗布後12時間以上経過した後に入浴、シャワー等で洗浄、除去」となっている。なお、同一… 2014/05/22 感染症
日経メディカル 書籍紹介 宮地教授直伝 発疹のみかた 京大皮膚科教授である著者が、非専門医向けに「発疹を診断するコツ」を分かりやすく解説した書。発疹の性状別に鑑別法を解説する「紅斑を読み解く」「水疱を読み解く」「皮膚潰瘍を読み解く」、特徴的な症状を取り上げる「痛みを伴う発疹を見たら」「黒い腫瘍を見たら」など。… 2013/10/04 皮膚科
NEJM誌から ペニシリンによる下肢蜂窩織炎の再発予防は投与中のみ有効 中止後に効果は徐々に消失、イギリスで行われたPATCH I試験の結果 下肢蜂窩織炎の再発予防を目的とする低用量ペニシリンの効果をプラセボと比較した二重盲検ランダム化比較試験(RCT)で、ペニシリンの投与中は再発は抑制されるが、中止後の効果持続は期待できないことが示された。英Nottingham大学のKim S. Thomas氏らが、NEJM誌2013年5月2日号に報告した。… 2013/05/20 皮膚科
トレンドビュー◎掻痒感の乏しい皮疹を見たら… 梅毒の見落としにご用心! 2000年代後半から患者数が増加傾向に 近年、梅毒患者数が増加傾向にある。多彩な症状を示す梅毒は疑わなければ診断できない。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を重複感染している患者も少なくなく、HIV検査も勧めたい。 2013/02/22 感染症
日経メディカル2012年11月号「特集 外来で治す創傷・熱傷」転載 Vol.9 深い創はドレーンを留置、猫咬傷には必ず抗菌薬を 動物咬傷 犬や猫などにかまれた創は、皮膚欠損創と刺創に大きく分けられる。犬咬傷では皮膚欠損創となる症例が多く、受傷時の状況によっては皮弁がめくれるような弁状創になることもある。 2012/11/21 外科
日経メディカル2012年11月号「特集 外来で治す創傷・熱傷」転載 Vol.4 感染と非感染の見分け方 TIPS 2 感染の有無を判断するには、「炎症の4徴候」と呼ばれる腫脹、疼痛、発赤、局所熱感があるかどうかに着目する(右写真)。湿潤療法を実施していて感染が起きた症例では、熱傷では水疱や水疱膜が残り、感染源となっていることが多い。裂創や擦過創などで感染が起きたケースでは、創部の洗浄が不十分… 2012/11/14 皮膚科
蜂窩織炎と皮膚膿瘍の臨床的失敗の危険因子 【原題】Risk Factors for Clinical Failure in Cellulitis and Skin Abscess Hospitalized patients with obesity might experience clinical failure because of inadequate antibiotic dosing. 2012/08/29 皮膚科
【第5回】 失敗しない「手荒れ」の診察(その1) 「手湿疹? そんなもの、専門外だから診る必要はない」。そう思っている医師はいないだろうか。では、もし外来で患者に「手荒れ」を相談され、「私は専門外なので分かりません」と言ったらどうなるか?… 2012/02/13 皮膚科
NEJM誌から 新生児ヘルペスへのアシクロビル静注後、6カ月の経口投与で神経発達が改善 皮膚病変の再発も減少、二重盲検無作為化試験の結果 新生児単純ヘルペスウイルス(HSV)感染後は、神経学的障害と皮膚病変の再発が高頻度に発生する。米Alabama大学Birmingham校のDavid W. Kimberlin氏らは当初のアシクロビル静注が完了した後にアシクロビルを経口投与する抑制療法を6カ月間行うと、皮膚病変の再発が減り、中枢神経型の患者では生後… 2011/10/24 小児科
日経メディカル2011年9月号「トレンドビュー」(転載) “新型”の手足口病が大流行 大きな発疹が特徴、水痘などの誤診に注意 今夏、手足口病が大流行した。例年とは異なり、高熱や大きな発疹が広範囲に現れるため、水痘などと誤診されるケースもある。さらに、発症から1~2カ月後に爪甲が脱落する患児も報告されている。 2011/09/01 感染症
【第3回】 節電の夏! 高温多湿で趾間がジクジクしたらどうする? 夏の皮膚科外来は、足の外来でもある。特に今年は、世の中「節電、クールビズ」だ。しかし、よく足元を見ると、スーツ姿の男性は革靴に靴下、女性はストッキング。足元はクールビズになっていないことが多い。そんな状態で、何が起きるか? 今回はこの症例だ。… 2011/08/10 皮膚科
入院患者の皮膚感染症に対する抗菌薬 【原題】Inpatient Antibiotics for Skin Infections Guideline implementation shortened length of treatment and led to better antibiotic choices. 2011/07/07 感染症 医師限定コンテンツ
【第1回】 ステロイド外用に反応しない強烈な痒み 本日の症例は、20代男性、「かゆみ」で受診。「どうしましたか?」「先生、痒くてたまらないんです・・・」はて? と診ると上腕に痒疹が散布している。痒疹とは痒い丘疹のこと。皮膚科ではよくある。 2011/04/07 皮膚科
一般的な蜂窩織炎の原因と治療 【原題】Causes and Treatment of Routine Cellulitis β-hemolytic streptococci infection was implicated in most cases of nontraumatic cellulitis. 2010/11/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
伝染性膿痂疹、気楽に構えていて失敗! 医療関係ではない知り合いに、「お母さんがお医者さんだったら、子供が病気になっても、どうしたらいいか分かるから、安心でしょう」とよく言われます。その度に、「いや、私は小児科は専門外ですから…」とあいまいな返答をしてきました。… 2010/10/12 皮膚科
ヒヤリ・ハット事例<162>【全文掲載】 皮膚疾患に7日間を超えてアベロックス錠を処方してしまった 医師会員限定コンテンツです。この記事は、NPO法人医薬品ライフタイムマネジメントセンターが提供している「医師のための薬の時間」(http://iphiss.jp/i-phiss/drs.html)から提供を受けています。 2009/08/25 皮膚科 医師限定コンテンツ
特集●夏の疾患はこう診る Vol.2 治らないとびひで疑うべきポイントは? とびひ(伝染性膿痂疹)は、主に黄色ブドウ球菌が原因となって起こる皮膚感染症だ。小児に多く、傷口や引っかき傷から感染するため、汗を多くかき、虫刺されや湿疹などを生じやすい夏場に患者が増加する。通常、抗生剤の内服や外用薬による治療を開始すれば、3~4日で症状は落ち着く。… 2009/07/30 皮膚科
糖尿病フットケア、管理料が新設されても普及には壁 看護師が研修受けても実施にはなかなかつながらず 2008年4月の診療報酬改定で糖尿病合併症管理料が新設され、糖尿病のフットケアの普及が期待されている。しかし、院内での運営体制の構築はなかなか進まないという現状を、国立病院機構京都医療センターWHO糖尿病協力センター長の河野茂夫氏が報告。第52回日本糖尿病学会年次学術集会のワークショ… 2009/05/27 代謝・内分泌
日経メディカル2009年2月号「トレンドビュー」(転載) 高気圧酸素治療に再び脚光 糖尿病や下肢虚血の難治性潰瘍に効果 1986年の保険適用をきっかけに一躍広まった高気圧酸素治療。その後、不採算性などを理由に装置の使用頻度は減っていたが、近年、糖尿病による難治性潰瘍などの治療法として再び注目されている。 2009/02/17 皮膚科
オムツかぶれ? 皮膚カンジダ? 治りにくい肛門周囲の紅斑、その正体は… 意識して診ると意外に多い 「お尻の溶連菌」を見逃すな 一見、オムツかぶれや皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)に似ているが、外用薬への反応が悪い肛門周囲の紅斑。そうした皮膚病変では、一度はA群β溶血性連鎖球菌(以下、溶連菌)の感染を疑う必要がある。溶連菌感染の有無は、溶連菌性咽頭炎用の迅速検査で簡単に判定でき、ひとたび溶連菌と分か… 2008/06/02 皮膚科
日本臨床皮膚科医会から 白癬以外で受診した患者の4分の1が足・爪白癬 白癬治療以外の目的で皮膚科を受診した患者の4人に1人が、足白癬もしくは足の爪白癬に罹患していたことが、日本臨床皮膚科医会が実施した大規模調査により明らかになった。 2008/06/02 皮膚科
私のこだわり―成人の伝染性紅斑 (4/19 訂正) 町医者として、専門外かもしれないが、特定の病気に思い入れを持ってしまうことがある。それがほかの人にとっては当然のことなのかもしれないが、臨床にはちょっとした知的喜びがあった方が楽しいなどと私は思っている。… 2007/04/19 皮膚科
【効能効果の追加に伴う添付文書改訂】 イベルメクチン:「疥癬」に適応追加 2006年8月21日、腸管糞線虫症治療薬のイベルメクチン(商品名:ストロメクトール)に「疥癬」の適応追加が承認され、併せて添付文書が改訂された。2005年3月以降、疥癬に対する同薬の使用には特定療養費制度(後述)が適用されていたが、今回、正式に適応を取得したことで通常の保険適用が可能に… 2006/10/19 皮膚科
【日経メディカル8月号特集連動企画 伝染性膿痂疹】 とびひの原因菌の3割がMRSA 伝染性膿痂疹(とびひ)におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の割合は、実に3割を超えている。広島大細菌学教授の菅井基行氏が2002年に行った調査の結果、とびひ患者の患部から検出された黄色ブドウ球菌1017株のうち、342株(33.6%)がMRSAだった。… 2006/08/22 感染症
【日経メディカル「夏」記事レビュー Vol.3】 夏の皮膚疾患 長引く「とびひ」はMRSAを疑え 夏記事レビューの最終回は、夏の皮膚疾患です。2000年6月号のシンポジウムでは、「夏の皮膚病」をテーマに、「あせも」「とびひ」「虫刺症」「水虫・黒なまず」の4疾患を取り上げ、皮膚科の先生方に解説いただきました。… 2006/08/16 皮膚科
あせもの“犯人”は表皮ブドウ球菌 角層内で増殖し、汗管周囲に炎症を誘導 これから夏に向かって増えるあせも(汗疹)は、乳幼児に多い皮膚疾患だ。不快感や掻痒感も強いため、掻破などが原因でとびひ(伝染性膿痂疹)やあせものより(多発性汗腺膿瘍)を起こすこともある。よく目にする疾患ではあるが、意外にもあせもを引き起こす“犯人”はあまり知られていない。… 2006/06/06 皮膚科
MRSAの市中感染が増えている! 外来患者から分離した菌の72%が耐性化 従来、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)への暴露は、主に病院で起きていた。しかし近年、医療とは縁のない人々にもMRSA感染が見られるようになっている。 2006/03/29 感染症