REPORT◎国際感染症センター「サル痘診療指針 ver 1.0」を読む サル痘を疑うポイントと鑑別疾患とは 2022年8月10日までに、国内で確認されたサル痘罹患者は4例となりました。1例は国内で海外渡航者との接触歴があったのですが、他は全て患者自身に海外渡航歴がありました。国内で感染が広がるという局面にないですが、万が一、疑わしい患者が来院したらどうしたらよいのでしょうか。国立国際医療研究… 2022/08/15 感染症
保湿剤はいつ、何を使う? 前回では、高齢者にドライスキンが生じやすい理由と痒みの機序について解説した。では、どのように対処すればいいのだろうか。実際のケースを交えて見てみよう。 まず、痒みの状況について患者に詳しく話を聞いたところ、この患者は「夜間全身が痒い」との訴えがあるものの、日中の痒みは特にな… 2022/07/26 薬剤師
日経メディクイズ●皮膚 57歳男性。臍部の疼痛、発赤、びらん 3カ月前から臍部に疼痛と発赤、びらんが生じ、2カ月前に他院を受診した。炎症性粉瘤などを疑われ抗菌薬の内服・外用にて加療されたが改善せず、徐々に増大したため、当院を受診。外傷の既往はなし。臍部に1.3cm大、一部びらんを伴う紅色結節が存在した(写真1)。結節は硬く易出血性であり、周囲と… 2022/07/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
外用ステロイド(ベリーストロングクラス)◇第5回調査 トップ3が僅差も、ジフルプレドナートの一番人気は変わらず 1位はジフルプレドナート、2位はベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル、3位はベタメタゾンジプロピオン酸エステル 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ベリーストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、29.2%の医師がジフルプレドナート(商品名:マイザー他)と回答した。 第2位のベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート他)は28.0%、第3… 2022/07/16 皮膚科
外用ステロイド(ストロングクラス)◇第5回調査 外用ステロイド(ストロングクラス)市場、ベタメタゾン吉草酸エステルが再び首位に 1位はベタメタゾン吉草酸エステル、2位はベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩、3位はデキサメタゾンプロピオン酸エステル 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、56.3%の医師がベタメタゾン吉草酸エステル(商品名:べトネベート、リンデロン-V他)と回答した。 第2位のベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩(デキ… 2022/07/09 皮膚科
外用抗真菌薬◇第5回調査 外用抗真菌薬市場、テルビナフィンが不動の首位 1位はテルビナフィン、2位はケトコナゾール、3位はルリコナゾール 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用抗真菌薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、29.9%の医師がテルビナフィン塩酸塩(商品名:ラミシール他)と回答した。 第2位のケトコナゾール(ニゾラール他)は14.0%、第3位のルリコナゾール(ルリコン、ルコナック)は12.0%の医師… 2022/07/02 皮膚科
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2017年9月号掲載 51歳男性。左下腿の潰瘍 Cadetto.jpの医師会員の皆様に、『日経メディカル』読者に高い評価を得た「日経メディクイズ」を厳選して紹介します。今回のクイズは『日経メディカル』2017年9月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は51歳の男性。3週間前から左下肢に掻痒感が出現しました。掻破したところ潰瘍ができ、痛みも… 2022/06/17 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 40歳代女性。結膜充血と口腔内の疼痛 2日前から感冒様症状があり、市販の総合感冒薬を内服した。前日に結膜充血と口腔内の疼痛を自覚し、経口摂取が困難になるとともに、体幹に紅斑が出現。急速に拡大したため、当科を受診した。体温38.5℃、血圧160/80mmHg、脈拍数100回/分。強い倦怠感あり。眼瞼(写真1)、口唇(写真2)・口腔内、陰… 2022/06/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
高齢者の皮膚の特徴、ドライスキンを理解しよう 連載の最初のテーマとして、高齢者で訴えの多い「痒み」について取り上げたい。痒みを来す病態について理解する上では、高齢者の皮膚の生理機能について知っておく必要がある。 まずは、皮膚の構造からおさらいしておこう。 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織から成り、表皮はさらに最外層から角層… 2022/06/09 薬剤師
JAMA Network Open誌から 透析患者向け掻痒治療薬の国内第2相の結果 難治の掻痒に選択的κオピオイド受容体作動薬の開発進む 新潟大学の成田一衛氏らは、血液透析を受けていて中等症から重症の皮膚掻痒症に悩まされている日本人患者を対象に、選択的κオピオイド受容体作動薬であるdifelikefalinを静注し、有効性と安全性に基づく最適用量を調べる第2相臨床試験を行い、掻痒症治療に推奨される用量を0.5μg/kgだと報告した… 2022/05/31 腎・泌尿器
湿疹(接触皮膚炎) 厚生労働省が発表している接触皮膚炎の総患者数は2014年度で19万5000人であり、年齢別の構成比率では65~69歳が2万5000人と最も多いが、各世代に幅広く患者層は分布している。社会の変化に伴って、新しい化学物質が出現したり使う頻度が変わったりすることにより、問題となるアレルゲンは変わって… 皮膚科
湿疹(アトピー性皮膚炎) 厚生労働省が発表しているアトピー性皮膚炎の総患者数は2014年度で45万6000人である。年齢別の構成比率では1~4歳にピークがあることに変化はないが、2014年度は40~44歳が4万7,000人と、成人のアトピー性皮膚炎患者が増加している傾向がみてとれる。… 皮膚科
褥瘡 日本褥瘡学会実態調査における褥瘡有病率は2010年の調査では訪問看護ステーションで5.44%、療養病床を有する一般病院では3.52%であったが、2016年では訪問看護ステーションで1.93%、療養病床を有する一般病院で2.81%と減少した。これには日本褥瘡学会の設立と行政による褥瘡対策へのインセン… 皮膚科
保湿成分の種類と特徴について知りたい 施設で働く看護師です。入浴後に失禁することが多い患者さんに対して、予防措置として保湿剤を陰部から臀部にかけて塗布しています。保湿成分にもいろいろな種類がありますが、保湿剤の種類や用途に詳しい職員がおらず、何を使用したら良いのか、みんなで悩んでいます。… 2022/05/23 コメディカル
蕁麻疹 蕁麻疹は特定の薬剤や食物に対する過敏症として単回のみ発現するもの、特に明らかな誘因なく長期にわたって浮腫性紅斑や膨疹が出没するもの、特定の刺激によって繰り返し膨疹が誘発されるものまで種々の病型があり、病状によっては患者の生活の質(QOL)は大きく低下する。皮膚科クリニックを受診… 皮膚科
帯状疱疹 帯状疱疹は高齢者に好発するありふれた疾患で、社会の高齢化に伴って患者数は増加傾向にある。急性の感染症で自然治癒するが、重症例では病悩期間が遷延し後遺症として神経痛が残る場合があり、そのための早期の診断・治療が重要となる。2018年に水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の迅速診断キットが… 皮膚科
尋常性痤瘡 尋常性痤瘡(ニキビ)はわが国では約90%の人が経験し、平均の発症年齢は13.3歳と思春期を中心に発症し、男女差はない。最近は、日本の痤瘡患者の薬剤耐性菌検出率が増加傾向にある。 日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡治療ガイドライン」はアダパレンが承認された2008年に策定され、過酸化ベンゾイ… 皮膚科
皮膚真菌症 日本医真菌学会の疫学調査によると、白癬は皮膚科の新患患者の12.0%を占める主要な疾患であり、続いてカンジダ症が1.3%、マラセチア感染症が0.5%である。白癬の中で足白癬は63%、爪白癬は34%である(重複例あり)。日本皮膚科学会が行った皮膚科受診患者の多施設横断四季別全国調査では、受… 皮膚科
薬疹 薬疹は、皮膚科受診患者の多施設横断四季別全国調査で皮膚疾患の遭遇頻度1.51%と、20位に位置するcommon diseaseである。原因薬の中止により速やかに軽快する軽症型が多くを占めるが、まれに原因薬を中止しても病勢が進行し、生命予後を脅かし、後遺症を残し得るStevens-Johnson症候群(SJS)、… 皮膚科
皮膚そう痒症 わが国において汎発性皮膚瘙痒症に関する十分な疫学調査は実施されていないが、厚生労働省「難治性慢性痒疹・皮膚そう痒症の病態解析及び診断基準・治療指針の確立」研究班が全国大学病院皮膚科を対象に2009年に行ったアンケート調査では年間外来患者に占める割合は1.89%(平均値)であった(佐… 皮膚科
乾癬 乾癬は全身の皮膚に大小の境界明瞭な紅斑局面が多数みられ、その表面には厚い銀白色の鱗屑を付着する炎症性皮膚疾患である。国内の有病率は0.4%ほどと推測されている。男女比は2:1で男性に多い傾向にあるが、他の国では1:1であるためこれはわが国のみの特徴である。近年、メタボリックシンドロ… 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 50歳男性。爪甲下の有痛性紅斑 5年前に右環指爪部に圧痛を自覚。3年前から同部位に自発痛を伴う紅斑が出現し、次第に増大したため、当科を受診した。初診時、右環指爪半月の爪甲下に4×3mm大の淡い紫紅色斑を認めた(写真1)。同部位に限局する自発痛と強い圧痛を伴う。既往歴はない。右環指の超音波検査画像を示す(写真2)。… 2022/05/18 皮膚科 医師限定コンテンツ
コモンなのに薬がなかった「酒さ」に朗報! ありふれたcommon diseaseなのにもかかわらず、ドクターショッピングを繰り返すことが多い皮膚疾患の代表、それが酒さ(rosacea)だ。 僕が皮膚科で研修を受けていた頃の記憶で言えば、外来の初診患者の150人に1人くらいが酒さだった。150人に1人は少ないと思われるかもしれないが、皮膚科は他科… 2022/05/09 皮膚科
JAMA Dermatology誌から イキセキズマブは小児尋常性乾癬に有効、長期の安全性も良好 第3相臨床試験に参加した小児患者を108週後まで追跡延長した研究 米国Northwestern大学医学部のAmy S. Paller氏らは、6歳以上18歳未満の中等症から重症の尋常性乾癬患者に、ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体製剤のイキセキズマブを投与する臨床試験を行い、イキセキズマブは患者の皮膚症状を改善し、108週後まで追跡期間を延長して観察したが、症状改善は維… 2022/05/09 皮膚科
連載「一歩踏み込む 妊婦・授乳婦の服薬指導」より イトラコナゾール服用中の挙児希望女性 相談者は、35歳の女性Bさん。爪白癬と診断され、イトラコナゾール(商品名イトリゾール他)の服用を開始した。治療は休薬期間も含めて今後2カ月以上続く予定である。挙児希望があり、同薬服用中に妊娠可能かどうか、薬局の窓口で相談があった。 このような質問を受けたら、まずは当該薬について… 2022/04/25 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 28歳男性。左下腿の発赤、熱感、腫脹 3日前、左下腿を蚊に刺されて以降、そう痒が生じ、そう破を繰り返していた。前日に患部の疼痛が出現したため当科を受診した。左下腿全体に発赤、熱感、腫脹を確認し、中央に小びらんを付する境界不明瞭な紅斑を認めた(写真1)。自発痛、圧痛を伴う。左下腿以外の四肢や躯幹に皮疹はなく、発熱も見… 2022/04/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2015年2月号掲載 67歳女性。右第4指爪甲の色素線条 Cadetto.jpの医師会員の皆様に、『日経メディカル』読者に高い評価を得た「日経メディクイズ」を厳選して紹介します。今回のクイズは『日経メディカル』2015年2月号に掲載された皮膚のクイズです。 2022/04/08 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
【新薬】ビメキズマブ(ビンゼレックス) 乾癬に対する新たな抗体製剤が登場 2022年1月20日、乾癬治療薬のビメキズマブ(遺伝子組換え)(商品名ビンゼレックス皮下注160mgシリンジ、同皮下注160mgオートインジェクター)の製造販売が承認された。適応は「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」であり、用法用量は「1回320mgを初回から16週までは4… 2022/03/18 医薬品
日経メディクイズ●皮膚 49歳男性。臀部、腋窩の膿瘍、排膿性瘻孔 20年前から繰り返す、臀部、腋窩からの排膿を主訴に当科を受診した。初診時、臀部右側に膿瘍、排膿性瘻孔が多発し、強い疼痛を伴っていた(写真1)。両腋窩には瘢痕を認めた(写真2、3)。両鼠径部にも膿瘍を生じたことがあるという。身長175cm、体重100kg。家族に同様の症状が表れる者はいない。心… 2022/03/16 皮膚科 医師限定コンテンツ
2022年2月25日号 特選!痛みに効く漢方レシピ 週刊日経メディカル2022年2月25日号は、疼痛への漢方薬処方がテーマです。日経メディカルは毎週金曜日に、週替わり特集を1本の記事にまとめた「週刊日経メディカル」をメールマガジンで発行中。記事のPDF版は、以下のボタンからダウンロードしてください。本号で取り上げたテーマについて、より詳… 2022/02/25 骨・関節・筋
【新薬】グリコピロニウムトシル酸塩水和物 (ラピフォート) 原発性腋窩多汗症に対するワイプ製剤が登場 2022年1月20日、原発性腋窩多汗症治療薬のグリコピロニウムトシル酸塩水和物(商品名ラピフォートワイプ2.5%)の製造販売が承認されました。 2022/02/18 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 66歳男性。繰り返し出現する四肢の紅色結節 数週間前に左大腿に小結節が出現したため当科を受診。左大腿内側に暗紫紅色で5mm大の小結節を認め(写真1)、全摘生検を行った。なお、2年前にも同様の皮疹が右大腿に生じ、他院にて切除した既往がある。今回の切除の数カ月後、左手背に同様の皮疹が出現し、当科にて再び切除。さらにその数カ月後に… 2022/02/16 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2014年2月号掲載 81歳女性。足底の紫紅色網状紅斑 『日経メディカル』2014年2月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は81歳女性。急性心筋梗塞で救急搬送され、緊急心臓カテーテル検査後、冠動脈にステントを挿入されました。処置前の血清クレアチニン値は0.8mg/dLでしたが、処置2週間後には2.5mg/dLまで上昇しました。当初、造影剤腎症が疑われ… 2022/02/04 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2019年7月号掲載 生後6カ月男児。全身性の角化異常 臨床でよく出会う症例を基に、診断・治療の要点をクイズ形式で考え、学んでいきましょう。今回取り上げるのは、『日経メディカル』2019年7月号に掲載された皮膚のクイズです。 生後6カ月の男児。全身の鱗屑、落屑を主訴として来院しました。出生直後は、全身がセロファン様の膜で包まれているよ… 2022/01/21 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
マスクによる肌荒れ、お勧めのセルフケアは? 【相談】定期的に来局する幼稚園児を連れた保護者に「ずっとマスクを着けているので、私も子どもも最近肌が荒れてしまって……。どんなセルフケアを心掛ければいいですか」と相談されました。どのように説明したらいいでしょうか。(30代、薬局薬剤師)… 2022/01/20 薬剤師
日経メディクイズ●皮膚 65歳女性。広範囲の黒褐色丘疹、足底の点状陥凹 3カ月前に鼻部、頸部に褐色丘疹が出現し、広範囲へと拡大したため当科を紹介受診した。既往歴は歯原性角化嚢胞(複数回)、直腸癌、子宮体癌。頭部、顔面、頸部、鼠径部に計15カ所の黒褐色丘疹を認め(写真1)、足底には点状陥凹が散在していた(写真2)。斜視、眼間開離を伴う。毛髪の異常、色素沈… 2022/01/19 皮膚科 医師限定コンテンツ
酒さ(酒皶)に効く漢方(1) 酒さ(酒皶)の考え方と漢方処方 酒さ(酒皶)は、鼻の頭や両頬などが赤くなる慢性皮膚疾患です。漢方では、顔面の熱邪を除去し、血の機能を正常化させることにより、顔面の充血を鎮め、酒さの治療を進めます。 2021/12/28 東洋医学
〔第21回〕ウシオ電機株式会社 医療の世界を照らす「光のスペシャリスト」 乾癬やアトピー性皮膚炎といった疾患は、紫外線を照射することで抑えられるのだが、紫外線には紅斑や発がんなどの副作用を引き起こす恐れがある。このニーズに応えたのが、特殊なフィルターで副作用を極力抑えた紫外線治療器だ。開発したウシオ電機は、日本で初めてハロゲンランプを開発した企業… 2021/12/16 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディカルクイズ●皮膚 22歳女性。右手背の鱗屑、膿疱を伴う紅斑 モモンガとハリネズミのいるペットカフェでアルバイトをしている女性。1カ月ほど前にモモンガに右手背をかまれ、その後、受傷部位付近に強い掻痒感を伴う紅斑が生じた。近医でステロイド外用薬を処方されたが効果は乏しく、徐々に悪化したため当科を受診。… 2021/12/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 26歳男性。口唇および陰嚢のびらん、全身の紅斑 1年前、飲酒した後、口唇にびらんが出現したが、数日で消退した。その後も、飲酒すると同様の症状を繰り返し、次第に全身の紅斑を伴うようになった。2日前、飲酒後に症状が再燃したため当科を受診した。… 2021/11/17 皮膚科 医師限定コンテンツ
British Journal of Dermatology誌から COVID-19患者の凍瘡様病変にはI型インターフェロン応答が関与か 季節性のしもやけ患者と健常人を対照群にして検査結果を比較 COVID-19パンデミックが始まった頃から、SARS-CoV-2感染との関連が疑われるしもやけのような皮膚病変(凍瘡様病変;CLL)の報告が相次いだが、病態生理学的な機序は明らかではない。フランスSaint-Louis病院のL. Frumholtz氏らは、2020年4月に同病院に紹介されたCLL患者の検査結果を、季節性凍瘡… 2021/11/08 感染症
【第36回】COVID-19時代の皮膚科診療 その3 治らない手荒れで考えるべきは○○ 「先生、私の手荒れは治らないんですか? もういやだ。これからは足のユビでテレワークします」 「先生、薬を使っても使っても、また悪くなります。もうだめです。地球沈没です」 「先生、こんな治らない手荒れ、残る手段は加持祈祷です。陰陽師に頼みます」 毎日毎日、押し寄せる手荒れの患者… 2021/10/26 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 63歳男性。顔面、頸部、手背の褐色斑、脱色素斑 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫により血液内科通院中。2年前に化学療法、自家末梢血幹細胞移植が行われ、寛解状態に至った。化学療法開始時から、フルコナゾールを内服している。6カ月前、眼瞼周囲に褐色斑が出現した。その後、皮疹が顔面、手背などに拡大したため、当科を紹介受診した。… 2021/10/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 49歳男性。発熱を伴う全身の紅斑 2週間前に38℃を超える発熱、頭痛、咽頭痛、咳嗽が出現。1週間ほど前から体幹に米粒大から母指頭大の紅斑が多発し、部分的に紫斑を伴っていた。近医でアセトアミノフェンを処方されたが改善せず、増悪傾向を示したことから当科を受診した。… 2021/09/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2014年4月号掲載 9歳男児。鱗屑・痂皮を伴う赤褐色の小丘疹 『日経メディカル』2014年4月号に掲載された皮膚のクイズです。患児は9歳の男児。1カ月前から体幹と四肢、頸部に、一部に鱗屑、痂疲が付着した浸潤のある赤褐色調の小丘疹が多発してきました。特に誘因はなく、軽い痒みを訴えています。全身症状や血液検査値の異常はなく、内臓病変も認めません。… 2021/09/10 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
特集:医師が語る処方箋の裏側 Special(1/3) 慢性蕁麻疹患者にラフチジンを処方する理由 島根大学医学部皮膚科学講座准教授 千貫 祐子氏 「この患者に、なぜこの薬?」「なぜこの用法・用量?」。添付文書の情報だけでは分からない、医師の処方意図を解説する本誌プレミアム版の人気コラム「医師が語る 処方箋の裏側」。今号はSpecial版として各診療科から13人の医師に登場してもらい、1枚の処方箋に込めた思いや処方の根拠について聞い… 2021/09/06 薬剤師
FTU(finger-tip unit)は手のひら単位で考える 皮膚科の外来では、患者さんとこんなやり取りをすることがあります。「それではステロイド軟膏の5gチューブを2本出しときますね」また別の人には「体の保湿にヘパリン類似物質ローションを4本、200g処方します」… 2021/09/03 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 74歳男性。頭部と上背部の紅斑 2年前から頭部に掻痒感を伴う紅斑が出現した。近医でステロイド外用薬を処方され、一時は軽快したものの再燃。染毛剤が原因ではないかと推測されて使用を中止、市販されている低刺激の染毛トリートメントに変更したが改善せず、紅斑が上背部まで拡大したため、当科を紹介受診した。… 2021/08/18 皮膚科 医師限定コンテンツ
病院に毎週通うの、しんどくないですか? 夏は皮膚科の繁忙期です。あせも、湿疹、虫刺され、感染症など、夏に増える皮膚疾患がたくさんあるからです。感染症の一つ、尋常性疣贅は、いわゆるウイルス性の「イボ」です。比較的、子どもに多い疾患ですが、大人の患者さんもいらっしゃいますし、高齢の方もいます。私の外来に毎週通っているAさ… 2021/08/06 医師・患者関係 医師・医学生限定コンテンツ
JAK阻害薬コレクチム軟膏ってどんな薬?(その3) 外用JAK阻害薬は他の外用薬と併用できる? JAK阻害剤外用薬であるコレクチム軟膏の使い勝手を紹介する3週連続コラムも今回で最後になります。今回は、プライマリ・ケア医にとって一番興味のある点であろう、副作用や他の薬剤との併用、そして私の使用感を紹介したいと思います。… 2021/07/29 皮膚科
7月12~18日の「話題になった論文」 スペインでSARS-CoV-2ワクチン接種後の皮膚反応405症例を分析 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 2021/07/27 感染症
日経メディクイズ●皮膚 17歳女性。下肢の皮膚硬化、関節拘縮 約1年前から、右大腿や右鼠径部に色素沈着、皮膚硬化が出現。ステロイド外用薬を塗布したが改善せず、次第に頸部や腹部、右下腿にも皮膚硬化が拡大したため当科を受診した。右足背から下腿後面には、光沢のある色素沈着を伴う線状の皮膚硬化を認めた。また、右足関節の可動域が制限され、立位では踵… 2021/07/21 皮膚科 医師限定コンテンツ
JAK阻害薬コレクチム軟膏ってどんな薬?(その2) 皮膚バリア機能関連分子の発現低下と掻痒の両方を抑制 前回、アトピー性皮膚炎はTh2細胞が優位に働く病態(2型免疫応答)とされていることを紹介しました。この2型免疫応答を惹起するのが、Th2細胞や自然リンパ球、好酸球、好塩基球、肥満細胞、マクロファージなどにより産生される、炎症反応に関わるサイトカイン(IL-4、IL-13、IL-31など)であり、… 2021/07/21 皮膚科
JAK阻害薬コレクチム軟膏ってどんな薬?(その1) 2020年6月に発売されて,早くも1年が経過したアトピー性皮膚炎外用治療薬デルゴシチニブ(JAK[ヤヌスキナーゼ]阻害剤外用薬、商品名コレクチム軟膏)の特徴は、(1)非ステロイド軟膏、(2)外用により刺激がない(少ない)、(3)かゆみを抑える効果がある、(4)安価、(5)2歳以上に使える─… 2021/07/13 皮膚科
皮膚科外来に「虫刺され」の患者が増えたワケ 6月の後半は本当に忙しい毎日でした。そう、ワクチン接種がスタートしたからです。ワクチン予約の初日は大混乱で、聞くところによると、夜中からずっと並んでいた高齢者もいたとか……。混乱の中、接種がなんとか進んでいき、しばらくたったころ。梅雨も本格化し、雨が続いていました。そして急に、… 2021/07/12 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2014年11月号掲載 3歳女児。顔面と腹部の紅斑 『日経メディカル』2014年11月号に掲載された皮膚のクイズです。患児は3歳の女児。3週間前に顔と腹部に紅斑が表れ、徐々に広がりました。大小の紅斑が多発し、所々癒合しています。個々の紅斑は境界明瞭で、外周上に小丘疹や鱗屑、痂皮を伴い、環状を呈しています。強い痒みがあります。… 2021/06/18 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 10カ月男児。左鼠径部から左下腿上部の紅斑 出生時点で、左鼠径部から左下腿上部にかけて平坦な紅斑局面を認めた。時間が経過しても消退しないため、当科を受診した。初診時の臨床像を示す。紅斑局面は圧迫すると退色するが、圧痛はない。その他、発達を含めて明らかな異常は見られない。… 2021/06/16 皮膚科 医師限定コンテンツ
新型コロナワクチン接種後の皮膚の副反応 高齢者に対する新型コロナワクチンの接種が4月中旬より始まり、2カ月近く経過しました。当初、ワクチン接種による副反応が色々とニュースなどで紹介されました。現在、日本で使用されている新型コロナウイルスのワクチンはファイザー製とモデルナ製の2種類です。… 2021/06/08 皮膚科
小児科Q&Aシリーズ《8》 5歳男児、全身の発疹。皮膚科への紹介は必要? <小児科医>四肢、体幹の発疹。尋常性乾癬を疑うが生検は必要か 1年かけて悪化してきている全身の発疹について、先生方のご意見を伺えないでしょうか。[患者基本情報]5歳男児[経過]・1年ほど前から下腿に発疹あり、徐々に悪化・地域の小児科、皮膚科でストロングクラスのステロイド軟膏を1日2… 2021/05/26 小児科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 10歳男児。全身に拡大する皮疹 3~4年前に上肢に皮疹が出現。徐々に広がり、半年ほど前から全身に及ぶようになった。複数の医療機関を受診したが改善せず、当科を受診。顔面と体幹、四肢に粟粒大の光沢を帯びた小結節が多発していた。融合傾向はなく、軽度の掻痒感を伴う。… 2021/05/19 皮膚科 医師限定コンテンツ
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2017年7月号掲載 57歳男性。両下腿から足背の浮腫と紫斑 『日経メディカル』2017年7月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は57歳の男性。2週間前に両下肢に皮疹が出て、全身の倦怠感と、下肢がややむくんでいるのを感じました。その後、下肢の知覚異常が出現。下肢に力が入らなくなり、歩行が困難になってきたため病院を受診しました。既往歴としては、3… 2021/05/07 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
ざ瘡治療薬◇第4回調査 シェア微減もアクアチムの首位変わらず 2位はダラシンT、3位はクラビット 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、ざ瘡治療薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、23.7%の医師がナジフロキサシン(商品名:アクアチム他)と回答した。 第2位のクリンダマイシンリン酸エステル(ダラシンT他)は17.1%、第3位のレボフロキサシン水和物(クラビット他)は14.… 2021/05/01 皮膚科
【第35回】COVID-19時代の皮膚科診療 その2 治りにくい「コロナ手荒れ」をどうする? 「外用しても治りません」。エッ?はてな困った……私の処方薬が全然効果なし? そんなばかな……。手湿疹は、皮膚科の看板を掲げていれば必ず1日1人以上は受診する。「手荒れが治せなくては皮膚科医は無理だよ。患者が離れていく」と、研修医の頃によく言われたものだ。さて、この患者にどんな外… 2021/04/22 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 95歳女性。顔面の紅色結節 5年ほど前に右頬部に紅色結節が出現し、徐々に増大してきたため当科を受診した。22×15mm大の紅色結節で、皮下に浸潤を触れる。疼痛は認めず、悪性腫瘍の既往もない。 2021/04/21 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《25》 17歳女性の爪囲炎、ステロイド治療は妥当? <総合診療医>肉芽形成を伴う爪囲炎の加療について お世話になっております。17歳女性で、1カ月前に深爪をした後から腫れてきて治まらないとのことで受診されました。爪囲炎と判断して、1週間ゲンタマイシンを塗ってもらった後の写真がアップしたものになります(初診時は撮り忘れました)。この… 2021/04/20 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《24》 これはマダニ? ツツガムシ? <総合診療医>これってマダニでしょうか?いつもお世話になっております。新潟県の診療所での症例です。6歳女児。昨日学校から帰ってきた際に、左後頸部に虫が食い付いているのを発見。昨日は1日、山や川には行っておらず、それより以前に虫に食われたと考えています。写真のように、左後頸部に虫… 2021/04/19 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《23》 紅斑・関節炎で歩行困難な63歳、何を疑う? <総合診療医>63歳男性、有痛性紅斑+発熱+関節炎の鑑別について 質問させていただきたいのは以下の3点です。(1)皮疹は結節性紅斑の可能性が高いでしょうか?(2)皮膚生検は紡錘切除をしようと思いますが、ホルマリン以外に凍結保存分も提出すべきでしょうか? つまり、鑑別する上で蛍光抗体… 2021/04/14 皮膚科 医師限定コンテンツ
皮膚科Q&Aシリーズ《22》 出現・消退を繰り返す女児の紅斑、診断は? <小児科医>1日単位で出現・消退を繰り返す類円形の紅斑について 10カ月の女児です。先行感染やアレルギーを思わせるエピソードはありません。さしたる誘因なく、上下肢や臀部を中心に約1cmほどの類円形紅斑が複数出現しました。掻痒や発熱は認めません。ウイルス性発疹症かと思いましたが、大事… 2021/04/12 皮膚科 医師限定コンテンツ
黒い病変は明るくして観察しよう! ダーモスコピーは、病変内に含まれるダーモスコピー所見(皮膚病変の全体の構築や細部の構造)を把握することで正確な診断が可能になる検査です。その構造の把握のために著者はHDR画像変換をダーモスコピー検査に応用してきました… 2021/03/29 皮膚科
JAMA Dermatology誌から 小児の化膿性汗腺炎の実態を調べる横断研究 患者の半数弱で診断が付かないうちに病変の瘢痕化が進んでいる カナダToronto大学のCarmen Liy-Wong氏らは、まだ不明な点が多い小児の化膿性汗腺炎(HS)に関する情報を明らかにするための国際的な観察研究を行い、HSの診断は遅れがちで、診断時点で既に瘢痕化が見られる患者が多く、合併症や併存疾患の保有率も高いなどの特徴を、2021年2月24日のJAMA Dermato… 2021/03/25 小児科
日経メディクイズ●皮膚 2カ月女児。顔面に多発する紅斑 在胎39週0日、体重2240g、正常分娩にて出生。生後2カ月頃から顔面に皮疹が出現し、数日で拡大したため、当科を紹介受診した。初診時、顔面に小豆大から小指頭大までの軽度浸潤を触れる不整形の淡紅色斑が散在性に多発し、前額部と眉毛部付近では環状を呈していた。その他、身体所見に異常は見られな… 2021/03/22 皮膚科 医師限定コンテンツ
ヒルドイドをめぐる無用なストレスに思うこと 数カ月前のある日曜日の朝、大阪府下のあまりなじみのない街を歩いていた時、小さな薬局の入り口に気になる張り紙を見つけた。そこには「医療機関と同じヒルドイドが処方箋なしで買えます」と書かれていた。 処方箋の必要な薬を処方箋なしで販売するのは違法ではないか。筋が通らないことを見… 2021/03/17 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 65歳男性。口腔内と躯幹のびらん、紅斑、水疱 3カ月前に口腔内に疼痛を伴うびらんが出現。1カ月前からは、躯幹にも紅斑、水疱を生じ、近医で抗菌薬やステロイドによる外用療法を受けたが改善せず、当科を紹介受診した。躯幹には小豆大から胡桃大のびらん、浮腫性紅斑、弛緩性水疱が多発しており、口腔内は頬粘膜、硬口蓋にびらんを確認した。躯… 2021/02/17 皮膚科 医師限定コンテンツ
「先生、これ見てくれませんか?」。驚きの写真に未来を見る お正月休みが明けてすぐの診察日。当院職員のAさんが「子供の写真を見てくれませんか?」と言ってきました。遠隔地に住む息子さんが久々に帰省したそうですが、入浴後の息子さんの背中を見てびっくりしたと言います。… 2021/02/01 皮膚科
悪性所見をパワポでシミュレーションしてみる 前回は良性の爪色素線条の成長の様子をパワーポイント上で画像を加工してシミュレーションしてみました。今回は悪性である爪甲部メラノーマのシミュレーションをしてみたいと思います。 2021/01/19 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 75歳男性。右第4趾の有茎性小結節 2年以上前から右第4趾にいぼが生じ、近医で外用療法を受けていた。しかし、改善は得られず、徐々に増大してきたため、当科を紹介受診した。外傷歴はない。診察時、右第4趾内側に1cm大の有茎性小結節を認めた。皮膚生検のHE染色所見を示す。… 2021/01/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に併用する免疫抑制薬は? Respirology誌から 多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患(PM/DM-ILD)は、なかなか複雑な疾患で、膠原病科と呼吸器科で併診している病院が多いと思います。この疾患について、日本から興味深い研究結果が発表されました。今回、紹介するのはRespirology誌に掲載された、「多発性筋炎/皮膚筋炎関連間質性肺疾患に対す… 2021/01/12 呼吸器
爪甲色素線条の成り立ちをシミュレーションする 前回は褐色の爪甲色素線条とはどんなものかを解説しました。今回は、爪甲色素線条の成り立ちを推測するための視覚化の方法を解説します。 2021/01/12 皮膚科
褐色の爪甲色素線条ってどんなもの? 褐色に帯状に走行する爪甲色素線条を診察したときに、私たちはそもそも何を見ていて、その所見からどのような知見を得るのでしょうか? 今回はその疑問の解答を得る一つの手段として、褐色の爪甲色素線条の成り立ちを、時間の経過による色素線条の変化を推測することで検討したいと思います。… 2021/01/07 皮膚科
REPORT◎局所投与剤の承認で処方しやすく? 原発性腋窩多汗症で初の抗コリン薬外用剤が登場 対象となる重症例の潜在患者数は約90万人 原発性腋窩多汗症の治療薬として外用剤のソフピロニウム臭化物(商品名エクロックゲル5%)が11月18日に発売された。抗コリン薬の外用剤で、「エクリン汗腺の受容体をブロックすることにより精神性発汗を抑える」という機序。原発性腋窩多汗症における初の保険薬となる。これまでは保険適用外ではあ… 2020/12/15 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 2歳女児。右手関節屈側の皮下結節 未熟児として新生児集中治療室(NICU)で出生したが、退院後は発達に問題はない。父親はペルー人。2カ月前から右手関節に皮下結節が出現し、軽快しないため当科を受診した。右手関節屈側と右中指PIP関節部に常色調から淡紅色、半米粒大の小丘疹の集簇を認めた。掻痒感、疼痛はなく、神経障害も見ら… 2020/12/14 皮膚科 医師限定コンテンツ
必要?不要?「エラボトックス」後の咬筋マッサージ 美容外科に勤めて1カ月がたちました。新しい業務や手術の介助に忙しい毎日です。最近、患者さまに質問をされて返答に困ったことがありました。患者さまの質問は、「先生によってエラボトックスの後にマッサージを指示されたりされなかったりするんだけど、どうして?」というものです。エラボトック… 2020/12/14 外科
よりぬきメディクイズ●皮膚◎2016年1月号掲載 45歳女性。体幹に多発する掻痒感を伴う紅斑 『日経メディカル』2016年1月号に掲載された皮膚のクイズです。患者は45歳の女性。以前から軽い痒みを伴う紅斑が体幹に多発して、再燃と寛解を繰り返していました。数カ所の医療機関を受診し、経口抗アレルギー薬やステロイド外用薬を数種類処方されましたが、改善しないため、病院の皮膚科を受診し… 2020/12/04 皮膚科 医師・医学生限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 83歳女性。四肢、体幹部の紅斑と緊満性水疱 7日前に肺炎の診断にて抗菌薬治療(アモキシシリン水和物、アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム)が行われた。肺炎治療終了翌日から四肢に紅斑と水疱が出現し、徐々に増大したため当科を受診した。初診時には腹部、臀部、四肢に掻痒感を伴う紅斑を認め、紅斑の辺縁に粟粒大から大豆大程度の… 2020/11/23 皮膚科 医師限定コンテンツ
どうする? 爪囲炎患者の爪切りと看護 4月から看護師として働き始めました。入院患者さんに、自分で爪切りを行って爪囲炎になり困っている方がいらっしゃいます。先輩看護師に聞いたところ、「爪囲炎について自分なりに調べてみてごらん」といわれました。そこで爪囲炎の患者さんの爪切り方法とケアについて調べてみたのですが、具体的な… 2020/11/23 皮膚科
【新薬】ソフピロニウム(エクロックゲル) 原発性腋窩多汗症を治療する国内初の外用薬 2020年9月25日、原発性腋窩多汗症治療薬ソフピロニウム臭化物(商品名エクロックゲル5%)の製造販売が承認された。適応は「原発性腋窩多汗症」、用法用量は「1日1回、適量を腋窩に塗布」となっている。 原発性局所多汗症は、日常生活に支障を来すほどの大量の発汗が生じる疾患と定義されており… 2020/11/06 医薬品
外用ステロイド(ベリーストロングクラス)◇第4回調査 不動のマイザー/アンテベート/リンデロン-DP 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ベリーストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、31.1%の医師がジフルプレドナート(商品名:マイザー他)と回答した。 第2位のベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート他)は28.9%、第3… 2020/11/02 皮膚科
外用ステロイド(ストロングクラス)◇第4回調査 リンデロン-VGが、リンデロン-Vを抜き首位に 1位はリンデロン-VG、2位はリンデロン-V、3位はメサデルム 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、外用ステロイド(ストロングクラス)のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、54.6%の医師がベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩(商品名:リンデロン-VG他)と回答した。 第2位のベタメタゾン吉草酸エステル(べトネベート、リン… 2020/10/24 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 50歳男性。四肢伸側、腰部の鱗屑を伴う紅斑局面 10年以上前に四肢伸側、腰臀部に皮疹が出現した。前医でステロイド外用療法を受けていたが、効果が見られなかったため、最近は定期受診を怠っていたという。当科初診時、四肢伸側と腰部を中心に、鱗屑を伴う中~大型の角化性紅斑局面が散在していた。鱗屑は容易に脱落し、ごく軽度の掻痒感を認めた… 2020/10/12 皮膚科 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第63回日本糖尿病学会学術集会 DPP-4阻害薬による類天疱瘡リスクの実像判明 全薬剤でリスク増加、投与開始から90日間は要注意 我が国の保険診療の全数データである「レセプト情報・特定健診等情報データベース」(NDB)を用いた解析から、DPP-4阻害薬による水疱性類天疱瘡発症リスクの実像が明らかになった。ビルダグリプチンなどでリスクが高いことが報告されていたが、全てのDPP-4阻害薬で発症リスクは有意に上昇していた… 2020/10/08 代謝・内分泌
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このいぼのダーモはどう見てますか? ケラトアカントーマ/老人性血管腫編 医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価したいと視線計測システムを使って検証する企画。前回は、皮膚科専門医として、当サイトでダーモスコピー像の見方の解説などを連載していただいている、さとう皮膚科(東京都杉並区)院長の佐藤俊次先生にご協力をいただき、足底色素細胞母斑とSpitz… 2020/10/06 皮膚科
連載◎視線計測システムが明らかにする専門医の「目」 先生、このほくろのダーモはどう見てますか? 足底色素細胞母斑/Spitz母斑編 前回、医師が医療画像をどう見ているか、客観的に評価したいと視線計測システムを使って検証してみたいとプロジェクトを立ち上げたことを紹介しました。いよいよ今回から専門医のご協力をいただき、様々な医療画像を見るとき、視線はどう動いているのかを検証していきたいと思います。… 2020/09/30 皮膚科
日経メディクイズ●皮膚 40歳女性。下腿の有痛性紅斑 2週間前に咽頭痛と発熱があったが、数日で自然軽快。3日前から両下腿に疼痛を伴う皮疹が出現し、 38℃台の発熱も認めたため来院した。既往歴、家族歴、内服歴に関する特記事項なし。下腿に圧痛を伴う境界不明瞭な紅斑が多発。大きさは多様で、わずかに隆起し浸潤を触れた。潰瘍や瘢痕は形成していな… 2020/09/15 皮膚科 医師限定コンテンツ
日経メディクイズ●皮膚 68歳男性。顔面および四肢に散在する紅色局面 4年前、左頸部に紅斑が出現。徐々に拡大してきたため、顔面と四肢の紅色局面を主訴に当科を受診した。口囲を中心として、顔面にやや隆起を伴い浸潤を触れる紅色局面が多数散在。四肢と体幹の一部にも淡い紅色局面が散在しており、両大腿部ではわずかに鱗屑を伴う茶褐色局面となっていた。下腿には比… 2020/08/21 皮膚科 医師限定コンテンツ
【新薬】チルドラキズマブ(イルミア) 乾癬を治療する抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体に新たな選択肢 2020年6月29日、乾癬治療薬チルドラキズマブ(商品名イルミア皮下注100mgシリンジ)の製造販売が承認された。適応は「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬」、用法用量は「1回100mgを初回、4週後、以降12週間間隔で皮下投与」となっている。 乾癬は鱗屑を伴った紅斑を特徴とする非伝染性の慢性再発… 2020/08/14 皮膚科
皮膚科Q&Aシリーズ《20》 爪が水平方向に割れた10歳女児。何が原因? <総合診療医A>10歳女児。約3週間前から両手の指の爪ほぼ全てが水平方向に割れ、末梢側が新たに生えてきた爪に押し出される状態となっている。足の爪の一部も同じようになっている。外傷歴や内服歴はなく極めて健康。… 2020/07/30 皮膚科 医師限定コンテンツ
【番外編】 Zoom でオンライン皮膚科診療に挑戦してみた WHOによりパンデミックが宣言された新型コロナウィルス(以下、コロナ)は、いまだに世界中で終息の兆しが見られていません。著者の生涯で初となる緊急事態宣言を経験する中、手探りで日々の診療を続けてきました。その間、電話のみでの処方を希望する患者からの問い合わせが連日ありました。著者… 2020/07/28 皮膚科