JAMA Network Open誌から 妊婦の性感染症は早産のリスク増加と関連する 2016~19年の米国の妊婦約1473万を調べたコホート研究 中国Nanshan Maternity and Child Healthcare Hospital of ShenzhenのRui Gao氏らは、米国の出生証明書のデータを利用して妊婦の性感染症と早産リスクの関係を検討し、妊娠中または妊娠前にクラミジア、淋病、梅毒に感染した妊婦は、一般の妊婦に比べ早産のリスクが増加していたと報告した。結果… 2021/12/27 産婦人科
HPVワクチン、僕が現状の定期接種を勧めない事情 9価のワクチンが日本でもついに発売されたこともあり、HPVワクチンに対する需要が高まってきているようだ。先日、市民向けの講演会でワクチンについて話したところ、メインは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンについてだったにもかかわらず、ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)ワク… 2021/02/24 感染症
事件はパンツの中だけで起きてるんじゃない! 昔々あるところに、地方病院で救急診療を行う医師がおったそうな。ある日、その医師が診療をしていると、若い女性が咽頭痛ということで訪れました。 2020/10/22 救急医療・集中治療
感染症診療でも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」 画像診断で「梅毒」はどう見えるのか? 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。昔からあることわざですが、とある方向に物事を思い込んでいると、全く違うものであったということが、感染症診療でも「まま」あります。 2020/09/07 感染症
リポート◎「性感染症に関する特定感染症予防指針」改定へ 増える梅毒、ペニシリンG筋注再開に向け一歩 2011年から増加の一途を辿っている梅毒。その標準治療は、世界的にはベンザチンペニシリンGの筋注単回投与だが、日本ではこの筋注製剤が使用できず、数週間にわたって抗菌薬を内服する“不確実”な治療しか選択肢がない。梅毒のこれ以上の流行拡大を食い止めるべく、ペニシリンG筋注製剤の解禁に… 2017/08/24 感染症
首都圏に限らず地方でも増加中 2017年も梅毒流行続く、2カ月連続で前年上回る 昨年、年間の患者報告数が4518人となり、近年にない大流行となった梅毒は、今年に入ってからもその勢いは衰えていない。1月、2月と連続で前年実績を上回り、全国累計で656人と昨年実績の15%に迫っている。… 2017/03/08 感染症
シリーズ◎ワクチン最前線2016 気付いたワクチンの接種漏れ、どう指導する? 家庭医の守屋章成氏に聞く 小児の診療では、来院時に保護者が持参する母子手帳でワクチンの接種状況をチェックするのが基本だが、接種漏れを発見しても、限られる診察時間の中での説明に躊躇してしまう場合もあるだろう。家庭医として予防接種に従事し、ワクチンに関する知識の普及に努めてきた守屋章成氏に接種漏れに気付… 2016/11/29 感染症
HPVワクチン接種後症状に対する厚生労働科学研究事業 「池田修一氏の発表は不適切」と厚労省が見解 ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種後に生じた「運動障害」や「慢性の痛み」などの症状に対する治療法を確立する目的で取り組まれている厚生労働科学研究事業の成果発表会で、信州大学脳神経内科リウマチ・膠原病内科教授の池田修一氏が「HPVワクチンを接種したマウスのみに自己抗体… 2016/11/24 感染症
特集◎薬剤耐性クライシス《3》 耐性淋菌◆「最も脅威である細菌」拡散前夜 薬剤耐性は、性感染症の原因菌でも問題となっている。その筆頭が淋菌だ。淋菌といえば「薬が良く効く菌」とのイメージが強い。 2016/10/17 感染症
外務省が海外安全のスポット情報 米フロリダ州のジカ熱発生で妊婦らに注意喚起 米フロリダ州でジカウイルス感染症(ジカ熱)の米国内発生例が確認されたことを受けて、外務省は8月2日、海外安全情報(スポット情報)を発表した。その中で、ジカウイルスに感染すると胎児に小頭症などの先天性障害を来すことがあるとし、妊娠中または妊娠予定の女性に対して、フロリダ州への渡… 2016/08/04 感染症
誤報道を受け厚労省が研究結果に対する見解を発表 HPVワクチンで記憶障害などが起こるとは言えない 厚生労働省が3月16日に実施した「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状に関する厚生労働科学研究事業成果発表会」での発表内容が誤った趣旨で報道されたことを受け、同省は4月18日に発表内容に対する解釈として「ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンが記憶障害などを起こす… 2016/04/19 感染症
厚労省の2つの研究班が研究事業成果発表会を実施 HPVワクチン接種後症状の研究動向を報告 厚生労働省は3月16日、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状に関する厚生労働科学研究事業成果発表会」を開催し、ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に生じた症状に関する研究班の代表を務める池田修一氏(信州大学脳神経内科リウマチ・膠原病内科教授)と牛田享… 2016/03/23 感染症
WHOが日本のHPVワクチンへの政策決定を批判 若い女性を子宮頸癌発症の危険にさらしている 「薄弱な証拠に基づいた政策決定は損害につながる」と警告 世界保健機関(WHO)のワクチン安全性諮問委員会は12月17日、2013年6月から日本でヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種勧奨が中止されていることに対し、「専門家の検討委員会がHPVワクチンと接種後に起きた慢性疼痛などの症状に因果関係はないと結論を出したにもかかわらず、接種再開… 2015/12/24 感染症
HPVワクチンの有効性・安全性に関する疫学研究班が創設 疫学調査で機能性身体症状の発症頻度明らかに 継続する疼痛や感覚障害などで受診した患者の有無を調査 ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に、疼痛並びに運動障害を中心とした多様な症状(機能性身体症状)が複数報告されたことを受け、厚生労働省は11月27日、12~18歳の青少年における機能性身体症状の発症頻度を明らかにする目的で全国疫学調査を実施することを明らかにした。研究予定… 2015/11/30 感染症
定期接種の勧奨再開を強く要望 HPVワクチンは早急に勧奨を再開すべき 和歌山県立医科大学産科婦人科教授の井箟一彦氏に聞く 接種後に全身の疼痛や運動障害などを来したといった訴えが報告されたことを受け、2013年6月以降「積極的な接種勧奨の一時中止」という措置が続いているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。接種後に生じた症状で苦しむ患者への診療体制の整備が急がれている。… 2015/10/07 感染症
診療体制の整備完了と『診療の手引き』発刊を受け 日産婦学会がHPVワクチン接種勧奨再開を要望 「子宮頸癌予防のために必須」と強調 日本産科婦人科学会は8月29日、2013年6月以降接種勧奨が中止されているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種勧奨を再開するよう求める声明を発表した。同学会はかねてから、接種後に生じた症状で苦しむ患者への診療体制を早急に整備し、その上で接種勧奨を再開するよう要望していた。… 2015/09/08 感染症
マクロライド系抗菌薬:クラリスロマイシンが一番人気 第2位はアジスロマイシン、第3位はエリスロマイシン 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、最も処方頻度の高いマクロライド系抗菌薬を聞いたところ、第1位はクラリスロマイシン(商品名クラリシッド、クラリス他)だった。医師の65.0%がクラリスロマイシンを挙げ、最も人気のあるマクロライドであることが分かった。… 2015/06/18 感染症
医師2034人に聞く「HPVワクチンの接種勧奨を再開すべきか?」 HPVワクチン、6割が「接種勧奨を再開すべき」 産婦人科医は4分の3が「再開すべき」 定期接種化から2カ月で接種の勧奨が中止され、1年近くが経過しているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。厚生労働省は副反応とワクチン接種の関連を調査する目的で、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を設置。議論は続けられており、未だに接種勧奨を再開するかどうか… 2014/06/02 感染症
リポート◎10万回接種で数例発症との報告 HPVワクチン後の「慢性疼痛」をどう捉える 接種時はリラックスさせ、痛みを減らす努力を 定期接種化から2カ月で接種の勧奨が中止され、1年近くが経過しているヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン。ワクチン接種との因果関係は不明なものの、接種後の広範な疼痛・運動障害の発症頻度は10万回接種当たり数例と少なく、紛れ込み症例の可能性もあるとの意見も示されている。昨年10月に… 2014/05/01 感染症
東京都で梅毒がアウトブレイク 報告数の増加は20~30代男性に顕著 国立感染症研究所は4月21日、東京都における2007~13年の梅毒の発生動向を報告した。2013年の東京都での総報告数は417人(人口10万対3.2人)で、2010年から増加を続けており、2010年の報告数に対して、2011年は1.4倍、2012年は1.7倍、2013年は2.4倍となった。… 2014/04/21 感染症
HPVワクチン積極的勧奨再開の判断は来年以降に 患者の64%が治療により改善傾向へ 12月25日に厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会および薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同部会が開催され、ヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種後に生じる四肢の痛みやしびれなどの副反応とワクチンとの因果関係が検討された。だが、結論は… 2013/12/26 小児科
第2回 予防接種で子どもが泣いたら、どう対処しますか? 前編でご紹介した、予防接種で子どもを泣かせない、とっておきの方法に引き続き、後編では「泣いてしまっても早く泣き止ませる工夫」と「次の診察で泣かせないコツ」を紹介します。 2013/08/08 小児科
日経メディカル 書籍紹介 女性性器感染症 女性性器感染症の診療に関する知識を網羅した。ガイドラインでは示されていない、診断や治療のコツを図表や写真を用いて分かりやすく詳説している。基礎的な知識だけでなく、周産期の感染症対策や疾患ごとの治療法、抗菌薬の適正使用やワクチンについても盛り込んでいる。… 2013/07/05 産婦人科
厚労省が勧告を発表 子宮頸がんワクチン接種の勧奨を中止 副反応報告を受け、暫定措置 厚生労働省は6月14日、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について、定期接種は継続するが、自治体から各家庭への「積極的な勧奨は一時やめる」との意見をまとめ、積極的には接種を勧めない方針を示した。… 2013/06/18 小児科
厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会 子宮頸がんワクチンで副反応報告が1196件に 今後も定期接種は継続を 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に生じた副反応報告を受け、5月16日に第1回目の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会が開催された。 厚生労働省は同検討部会で、医療機関から報告された発熱やアナフィラキシーショックなどの副反応報告が、2010年11月~今年3月時… 2013/05/17 産婦人科
Lancet誌から 性器ヘルペスの治療中も短期的なウイルス排出が発生 治療中のパートナーへの感染の原因か 性器ヘルペス感染症の原因の1つである単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)の感染者では、抗ウイルス薬を高用量投与している期間中も、性器からの短時間のウイルス排出が少なからず発生していることが、米Washington大学のChristine Johnston氏らが行った無作為化クロスオーバー試験で明らかになった… 2012/01/18 感染症
JAMA誌から HPVワクチンの接種スケジュールは規定通りでなくても有効 9~12カ月以内に3回でも免疫原性と忍容性に差なし ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを、標準的な接種スケジュールに従って6カ月以内に3回接種した場合と、9カ月以内に3回接種、または12カ月以内に3回接種した場合とで、免疫原性と忍容性には差はないことが明らかになった。米国のNPO団体PATH(Program for Appropriate Technology in Health… 2011/05/08 産婦人科
男性の膀胱腫瘍の発症にHPVが関与、尿道炎患者の3割で高リスク型HPV検出【泌尿器科学会2011】 男性でも高頻度にHPV感染が生じており、性器だけでなく尿路にも感染があること、またHPV感染は若年発症かつ低グレードの膀胱腫瘍の原因の1つである可能性が示唆された。4月21日から名古屋市で開催された第99回日本泌尿器科学会総会で、金沢大学泌尿器科の重原一慶氏が発表した。… 2011/04/27 癌
Women’s Health 東京ほくと医療生活協同組合 北足立生協診療所所長 井上 真智子 氏 総合医・家庭医として女性患者の健康をサポートする上で重要な、(1)ライフステージの視点(2)ヘルスプロモーションの視点(3)日常的な相談への対応の視点―といったポイントを紹介するとともに、月経痛、PMS、子宮頚がん検診、避妊など、各ポイント別に必要な知識を解説する。 … 2010/07/30 産婦人科 医師限定コンテンツ
NEJM誌から 口腔咽頭扁平上皮癌、HPV陽性なら予後良好 口腔咽頭癌の一部はハイリスクのHPV(主にHPV-16型)の感染が原因で発生するが、HPV陽性の口腔咽頭扁平上皮癌は予後良好と考えられている。そこで、米Texas大学M.D. Anderson癌センターのK. Kian Ang氏らは、放射線治療に関する無作為化試験に登録された頭頸部腫瘍の患者を後ろ向きに調べて、実際… 2010/06/24 癌
NEJM誌から B群連鎖球菌疾患はガイドライン改訂後に27%減少 2002年にガイドラインが改訂され、全妊娠女性を対象としたB群連鎖球菌(GBS)スクリーニング検査が勧告された米国では、GBS疾患の罹患率が、改訂前に比べ約27%減少し、生児出産1000件当たり0.32になったことが分かった。しかし、GBS疾患に罹患した正期産児の61.4%は、出産前のスクリーニングで… 2009/06/30 産婦人科
Lancet誌から 4価HPVワクチンは24~45歳の女性にも有効 標的HPV型に未感染であれば有効率は90% 4価のHPVワクチンは初回性行為前の女性に接種すると有効であることが示されている。だが、性的に活発な女性は年齢にかかわらずHPV感染リスクを有する。そこで、コロンビア国立がん研究所のNubia Munoz氏らは、24~45歳の一般女性を対象とする無作為化フェーズ3試験を実施。ワクチンが対象としてい… 2009/06/18 産婦人科
【新薬】「ベセルナクリーム5%」 イミキモド:日本初の尖圭コンジローマ治療薬 2007年7月31日、尖形コンジローマ治療薬のイミキモド(商品名:ベセルナクリーム5%)が製造承認を取得した。既に薬価にも収載されており、近く発売される見込みである。同薬は、「尖形コンジローマ」に適応を持つ日本初の薬剤である。… 2007/10/05 感染症
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-2】 「イミキモド」で尖圭コンジローマの治療が変わる ウイルス性性感染症である「尖圭コンジローマ」は、わが国では、年間10万人に30人ほどの発症数と推定されているが、近年、増加傾向を示しており、女性の占める割合も高くなってきている。これまでは外科治療が中心だったが、いずれも痛みを伴う患者に負担の大きい治療だったこともあり、わが国初… 2007/01/25 感染症
米国の貧困者層の若年女性、1割以上がクラミジア感染、CDCが報告 米国疾病対策センター(CDC)は7月12日、米国の16~24歳の貧困者層の女性では、クラミジア感染率が10.9%にものぼることを明らかにした。これは、7月10日からオランダのアムステルダムで行われている、性感染症(STD)に関する国際学会、「International Society for Sexually Transmitted Dise… 2005/07/14 感染症